JP2607961B2 - 射出成形方法 - Google Patents
射出成形方法Info
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- JP2607961B2 JP2607961B2 JP1309892A JP30989289A JP2607961B2 JP 2607961 B2 JP2607961 B2 JP 2607961B2 JP 1309892 A JP1309892 A JP 1309892A JP 30989289 A JP30989289 A JP 30989289A JP 2607961 B2 JP2607961 B2 JP 2607961B2
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- cavity
- gate
- valve shaft
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/263—Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/76—Measuring, controlling or regulating
- B29C45/77—Measuring, controlling or regulating of velocity or pressure of moulding material
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は偏平な成形品、特にコンパクトディスク、
ビデオディスクなど薄肉で成形精度が要求される円盤状
の成形品の成形に適した射出成形方法に関するものであ
る。
ビデオディスクなど薄肉で成形精度が要求される円盤状
の成形品の成形に適した射出成形方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 成形精度が要求されるコンパクトディスク等の射出成
形では、キャビティ内に樹脂を充填する際に、スクリユ
前進速度を多段に制御して溶融樹脂の流動速度を制御し
ている。この多段制御は、溶融した樹脂がスプルーから
キャビティ外周部分に到達するまでの間の流れの変化に
対応させるためであって、成形状態が良好な製品の成形
に欠くことのできぬ要件とされている。
形では、キャビティ内に樹脂を充填する際に、スクリユ
前進速度を多段に制御して溶融樹脂の流動速度を制御し
ている。この多段制御は、溶融した樹脂がスプルーから
キャビティ外周部分に到達するまでの間の流れの変化に
対応させるためであって、成形状態が良好な製品の成形
に欠くことのできぬ要件とされている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、これまでの多段制御は、キャビティの
ゲート間隙が一定であるため、射出装置のスクリユを多
段に制御して行っており、まだその制御の設定値やゲー
ト間隙の値は、試打ちを繰り返し行った結果や流動解析
結果を踏まえて決定されることから、オールラウンド的
な中間値になり易く、例えばメルトフロント(樹脂の流
動先端)の速度を一定にするために、射出速度を上げよ
うとしても、射出装置の能力限界により上限値が制限さ
れてしまい、成形品によってはフローマークやシルバ
ー、反りなどが発生し、複屈折、重量の不均一、転写等
の製品評価値を達成することができないことがある。
ゲート間隙が一定であるため、射出装置のスクリユを多
段に制御して行っており、まだその制御の設定値やゲー
ト間隙の値は、試打ちを繰り返し行った結果や流動解析
結果を踏まえて決定されることから、オールラウンド的
な中間値になり易く、例えばメルトフロント(樹脂の流
動先端)の速度を一定にするために、射出速度を上げよ
うとしても、射出装置の能力限界により上限値が制限さ
れてしまい、成形品によってはフローマークやシルバ
ー、反りなどが発生し、複屈折、重量の不均一、転写等
の製品評価値を達成することができないことがある。
特にコンパクトディスクのような円盤状で肉厚が一定
な成形品を、中央部から射出を行って成形する場合に
は、キャビティ内の樹脂のメルトフロントの速度は、充
填が進むに従い関数的に遅くなって成形品の内周側と外
周側の密度に差が生じ易くなり、一定の復屈折を得難い
ものとなる。
な成形品を、中央部から射出を行って成形する場合に
は、キャビティ内の樹脂のメルトフロントの速度は、充
填が進むに従い関数的に遅くなって成形品の内周側と外
周側の密度に差が生じ易くなり、一定の復屈折を得難い
ものとなる。
この発明は上記事情から考えられたものであって、そ
の目的は金型内においてゲート間隙を調整し、これによ
り金型に充填される溶融した樹脂の流動速度を自由に制
御することができる新たな射出成形方法を提供すること
にある。
の目的は金型内においてゲート間隙を調整し、これによ
り金型に充填される溶融した樹脂の流動速度を自由に制
御することができる新たな射出成形方法を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段] 上記目的によるこの発明は、キャビティ中央に位置す
る固定金型内の可動自在なスプルーブッシュと、そのス
プルーブッシュに対設した可動金型内の軸方向に可動自
在な弁軸との間の周辺部分により、キャビティのゲート
を形成し、そのゲートの間隙を上記スプルーブッシュま
たは弁軸或いはその両方を軸方向可動により連続的また
は段階的に調整して、キャビティへの樹脂の流れを制御
する、というものである。
る固定金型内の可動自在なスプルーブッシュと、そのス
プルーブッシュに対設した可動金型内の軸方向に可動自
在な弁軸との間の周辺部分により、キャビティのゲート
を形成し、そのゲートの間隙を上記スプルーブッシュま
たは弁軸或いはその両方を軸方向可動により連続的また
は段階的に調整して、キャビティへの樹脂の流れを制御
する、というものである。
上記ゲート間隙は射出装置のスクリユ位置やキャビテ
ィ内圧等に相関して調整され、そのゲート間隙の調整に
よりキャビティへの樹脂の流れを制御して、成形精度が
優れた円盤状の成形品の成形を可能とするものでもあ
る。
ィ内圧等に相関して調整され、そのゲート間隙の調整に
よりキャビティへの樹脂の流れを制御して、成形精度が
優れた円盤状の成形品の成形を可能とするものでもあ
る。
[作用] 上記構成において、弁軸またはスプルーブッシュ或い
はその両方が前進移動すると、その移動量に等しくゲー
ト間隙が狭く形成され、また後退移動するとゲート間隙
が広く形成されて、溶融した樹脂の流動速度が制御され
るようになる。またゲート間隙の連続的または段階的な
調整に伴って樹脂の流動速度も制御されることになり、
メルトフロントの速度を充填量に左右されずに一定に制
御することができるようになる。
はその両方が前進移動すると、その移動量に等しくゲー
ト間隙が狭く形成され、また後退移動するとゲート間隙
が広く形成されて、溶融した樹脂の流動速度が制御され
るようになる。またゲート間隙の連続的または段階的な
調整に伴って樹脂の流動速度も制御されることになり、
メルトフロントの速度を充填量に左右されずに一定に制
御することができるようになる。
[実施例] この実施例は、可動金型内の弁軸を軸方向に移動し
て、ゲート間隙を調整する場合を具体的に説明するもの
である。
て、ゲート間隙を調整する場合を具体的に説明するもの
である。
図中1は射出金型で、互いに嵌合して円盤状のキャビ
ティ2を形成する固定金型3と可動金型4とからなる。
ティ2を形成する固定金型3と可動金型4とからなる。
上記固定金型3の中央部には、内端面がキャビティ2
の中央に臨むスプルーブッシュ5が嵌挿してある。また
可動金型4の中央部には、上記スプルーブッシュ5と同
径でポンチを兼ねる弁軸6が、該スプルーブッシュ5に
対向位置させて軸方向に移動自在に嵌挿してあり、この
弁軸6とスプルーブッシュ5の間の周辺部分によって、
キャビティ中央部に位置する円形のゲート7が形成され
いる。
の中央に臨むスプルーブッシュ5が嵌挿してある。また
可動金型4の中央部には、上記スプルーブッシュ5と同
径でポンチを兼ねる弁軸6が、該スプルーブッシュ5に
対向位置させて軸方向に移動自在に嵌挿してあり、この
弁軸6とスプルーブッシュ5の間の周辺部分によって、
キャビティ中央部に位置する円形のゲート7が形成され
いる。
上記弁軸6の外端にはロードセル8を介して該弁軸6
を進退移動する油圧駆動装置9のピストン10が接続して
あり、そのロードセル8により弁軸6に作用する樹脂圧
を検出することができるようにしてある。
を進退移動する油圧駆動装置9のピストン10が接続して
あり、そのロードセル8により弁軸6に作用する樹脂圧
を検出することができるようにしてある。
また弁軸6は外端部に取付けた部材11を介して、金型
外部に設けたリニアエンコーダなどによる位置検出器12
と接続され、常時電気的に検出された位置からゲート間
隙を知ることができるようになっている。
外部に設けたリニアエンコーダなどによる位置検出器12
と接続され、常時電気的に検出された位置からゲート間
隙を知ることができるようになっている。
この位置検出器12と上記ロードセル8からの位置及び
圧力検出信号は、射出装置側からの指令信号を受入れる
サーボ増幅器13に入力され、弁軸6の位置を設定位置に
対しフイードバックしてサーボ弁14に入力し、上記油圧
駆動装置9を作動して弁軸6を進退移動し、ゲート間隙
を設定間隙に調整することができるようになっている。
圧力検出信号は、射出装置側からの指令信号を受入れる
サーボ増幅器13に入力され、弁軸6の位置を設定位置に
対しフイードバックしてサーボ弁14に入力し、上記油圧
駆動装置9を作動して弁軸6を進退移動し、ゲート間隙
を設定間隙に調整することができるようになっている。
15は射出シリンダで、メルトゾーン17に計量樹脂16の
逆流を阻止するチェッキバルブ18を有する射出スクリユ
19を有し、ノズルは上記スプルーブッシュ5の外端にタ
ッチしている。
逆流を阻止するチェッキバルブ18を有する射出スクリユ
19を有し、ノズルは上記スプルーブッシュ5の外端にタ
ッチしている。
20はスリーブ、21は突出スリーブ、22は弁軸6に挿通
したノックアウトピン、23はスタンパ内周押さえであ
る。
したノックアウトピン、23はスタンパ内周押さえであ
る。
なお、図示の例はロードセル8により樹脂圧を検出し
ているが、キャビティ2に鎖線にて示すように、樹脂圧
センサ24を設けて圧力検出を行ってもよい。
ているが、キャビティ2に鎖線にて示すように、樹脂圧
センサ24を設けて圧力検出を行ってもよい。
また弁軸6の位置制御に油圧駆動装置9とサーボ弁14
とを用いているが、駆動装置をボールネジ構造とし、こ
れをACサーボモータにより駆動しても位置制御が行える
ので、この発明では位置制御を特に油圧駆動に限定され
るものではない。
とを用いているが、駆動装置をボールネジ構造とし、こ
れをACサーボモータにより駆動しても位置制御が行える
ので、この発明では位置制御を特に油圧駆動に限定され
るものではない。
次に上記射出金型装置によるこの発明の射出成形方法
について説明する。
について説明する。
まず射出開始前に、射出制御装置側からの指令をサー
ボ増幅器13を介してサーボ弁14に入力し、駆動装置9に
より弁軸6を設定位置まで前進作動して、ゲート間隙を
第2図に示すように狭く制限するか、または閉鎖して流
動抵抗が生ずるようにする。なお、弁軸の内端位置は常
時位置検出器により計測され、その計測値はサーボ増幅
器13に入力されて設定値に対しフイードバックされてい
る。
ボ増幅器13を介してサーボ弁14に入力し、駆動装置9に
より弁軸6を設定位置まで前進作動して、ゲート間隙を
第2図に示すように狭く制限するか、または閉鎖して流
動抵抗が生ずるようにする。なお、弁軸の内端位置は常
時位置検出器により計測され、その計測値はサーボ増幅
器13に入力されて設定値に対しフイードバックされてい
る。
かかる状態にて溶融樹脂の射出を開始すると、ゲート
7における流動抵抗によって、射出初期のスクリユ19の
僅かな前進移動であっても、スクリユ前方の計量樹脂の
圧力がメルトゾーン側の樹脂圧よりも大きくなり、チェ
ッキバルブ18の前後の樹脂圧に差圧が発生する。この差
圧によりチェッキバルブ18は閉じて、計量樹脂16のメル
トゾーン側への逆流が防止される。
7における流動抵抗によって、射出初期のスクリユ19の
僅かな前進移動であっても、スクリユ前方の計量樹脂の
圧力がメルトゾーン側の樹脂圧よりも大きくなり、チェ
ッキバルブ18の前後の樹脂圧に差圧が発生する。この差
圧によりチェッキバルブ18は閉じて、計量樹脂16のメル
トゾーン側への逆流が防止される。
また弁軸6に作用する樹脂圧は、上記ロードセル8に
より検出され、その検出値は上記サーボ増幅器13に入力
される。
より検出され、その検出値は上記サーボ増幅器13に入力
される。
樹脂圧が設定圧に達すると、指令によるサーボ弁13の
働きで駆動装置9が後退作動し、弁軸6を設定位置まで
後退する。このこれに伴いゲート間隙も後退量に等しく
広く形成されるから、スプルー部分の溶融した樹脂はゲ
ート7からキャビティ2に流入する。
働きで駆動装置9が後退作動し、弁軸6を設定位置まで
後退する。このこれに伴いゲート間隙も後退量に等しく
広く形成されるから、スプルー部分の溶融した樹脂はゲ
ート7からキャビティ2に流入する。
またキャビティ2への樹脂の流入により、弁軸6に作
用する樹脂圧は低減するが、充填量が増すと再び弁軸6
に樹脂圧が作用し、この樹脂圧が設定圧に達するとサー
ボ弁13の働きで前記と同様に設定位置まで弁軸6が後退
し、ゲート間隙を広く形成して樹脂の流入を容易とな
す。そのような段階的な調整が第3図に示す設定位置ま
で行われてのち設定圧をロードセル8が検出すると、上
記サーボ制御により駆動装置9が作動して弁軸6を前進
移動し、ゲート7の間隙を狭くして行く。
用する樹脂圧は低減するが、充填量が増すと再び弁軸6
に樹脂圧が作用し、この樹脂圧が設定圧に達するとサー
ボ弁13の働きで前記と同様に設定位置まで弁軸6が後退
し、ゲート間隙を広く形成して樹脂の流入を容易とな
す。そのような段階的な調整が第3図に示す設定位置ま
で行われてのち設定圧をロードセル8が検出すると、上
記サーボ制御により駆動装置9が作動して弁軸6を前進
移動し、ゲート7の間隙を狭くして行く。
これにより樹脂の流れは制限され、キャビティ2の樹
脂に不当な樹脂圧が加わるのが防止される。最終的には
ゲート間隙を閉鎖して更に保圧し、その後に弁軸6を利
用してゲート押し切り工程等に移行する。したがって後
退量の制御によりキャビティ2への樹脂の流動速度を任
意に制御することができる。このとき弁側6の周囲のエ
ッジにより樹脂は剪断発熱する。
脂に不当な樹脂圧が加わるのが防止される。最終的には
ゲート間隙を閉鎖して更に保圧し、その後に弁軸6を利
用してゲート押し切り工程等に移行する。したがって後
退量の制御によりキャビティ2への樹脂の流動速度を任
意に制御することができる。このとき弁側6の周囲のエ
ッジにより樹脂は剪断発熱する。
上記実施例では、キャビティ内の樹脂圧に応じてゲー
ト7の間隙を多段に調整しているが、この調整は連続的
に行ってもよく、また実施例を省略したが、調整は射出
装置15のスクリユ位置に応じて行ってもよい。
ト7の間隙を多段に調整しているが、この調整は連続的
に行ってもよく、また実施例を省略したが、調整は射出
装置15のスクリユ位置に応じて行ってもよい。
またスプルーブッシュ側を可動してゲート間隙を調整
する場合には、弁軸側に設けた駆動装置、位置検出器、
サーボ位置制御装置等を同様な構成の下にスプルーブッ
シュ側に設ける。必要ならばその両方を相対的に軸方向
に可動して、ゲート間隙の調整を行うこともできる。
する場合には、弁軸側に設けた駆動装置、位置検出器、
サーボ位置制御装置等を同様な構成の下にスプルーブッ
シュ側に設ける。必要ならばその両方を相対的に軸方向
に可動して、ゲート間隙の調整を行うこともできる。
[発明の効果] この発明は上述のように、キャビティ中央部に形成し
たゲートの間隙を連続的または段階的に調整して、キャ
ビティに充填される樹脂の流動速度を制御することか
ら、以下のごとき効果を奏する。
たゲートの間隙を連続的または段階的に調整して、キャ
ビティに充填される樹脂の流動速度を制御することか
ら、以下のごとき効果を奏する。
ゲート間隙を調整しての射出制御は、射出側の多段階
のプロセス制御と併用することができ、これまでゲート
が固定的であったために、設定値が中間的なものに制限
された従来の射出制御を更に厳密なものとなし、流動速
度も射出装置の能力に左右されず自由に設定でき、これ
により樹脂の充填量をキャビティ容積の増加に伴い加減
して、メルトフロントの速度を一定となすことができる
ので、成形品に応じた最適な成形条件の設定が可能とな
り、コンパクトディスクのような薄肉で成形精度が要求
される成形品をも容易に射出成形することができる。
のプロセス制御と併用することができ、これまでゲート
が固定的であったために、設定値が中間的なものに制限
された従来の射出制御を更に厳密なものとなし、流動速
度も射出装置の能力に左右されず自由に設定でき、これ
により樹脂の充填量をキャビティ容積の増加に伴い加減
して、メルトフロントの速度を一定となすことができる
ので、成形品に応じた最適な成形条件の設定が可能とな
り、コンパクトディスクのような薄肉で成形精度が要求
される成形品をも容易に射出成形することができる。
ゲート間隙を任意に調整できることから、樹脂の剪断
発熱により樹脂温の低下を防ぐこともでき、スキン層の
形成が均一化されてゲート中央部から外周にかけての圧
力勾配の発生も少なくてすむ。したがって、内部歪みが
少なく複屈折や転写など均一で良好な成形品が得られ
る。またゲート間隙を広くして低圧射出を行うこともで
き、ゲート間隙と流動速度に起因しているフローマーク
などの発生も防止し得る。
発熱により樹脂温の低下を防ぐこともでき、スキン層の
形成が均一化されてゲート中央部から外周にかけての圧
力勾配の発生も少なくてすむ。したがって、内部歪みが
少なく複屈折や転写など均一で良好な成形品が得られ
る。またゲート間隙を広くして低圧射出を行うこともで
き、ゲート間隙と流動速度に起因しているフローマーク
などの発生も防止し得る。
充填最終的にゲート間隙を狭く調整して成形品の外周
部分をソフトランディングさせてスキン層を形成するこ
とができ、流動速度を抑えてから充填の停止を行い、直
に弁軸によるゲートの切断と成形品中央部の打抜とを連
続して行い得るので、成形後の処置を速やかに行い得る
利点を有する。
部分をソフトランディングさせてスキン層を形成するこ
とができ、流動速度を抑えてから充填の停止を行い、直
に弁軸によるゲートの切断と成形品中央部の打抜とを連
続して行い得るので、成形後の処置を速やかに行い得る
利点を有する。
スプルーブッシュと弁軸の両方を可動自在に設けたと
きには、キャビティ容積を金型相互の可動により変更し
て射出圧縮成形を行う場合でも、その両方は金型と共に
移動することはないので、ゲート間隙には影響がなく、
金型の可動ごとにゲート間隙を調整して制御を行う必要
がない。
きには、キャビティ容積を金型相互の可動により変更し
て射出圧縮成形を行う場合でも、その両方は金型と共に
移動することはないので、ゲート間隙には影響がなく、
金型の可動ごとにゲート間隙を調整して制御を行う必要
がない。
射出初期にゲート間隙を狭くまたは閉鎖して、キャビ
ティへの樹脂の流入を制限できるので、射出スクリユの
僅かな前進移動でも計量樹脂の圧力が高くなり、メルト
ゾーン側よりもスクリユ前方の樹脂圧が高くなって、そ
こに差圧が発生することから、射出スクリユの前進に伴
うチェッキバルブの閉作動が敏速かつ確実に生ずる。し
たがって樹脂の充填量に過不足がなく、薄肉な成形品を
も精度よく成形することができる。
ティへの樹脂の流入を制限できるので、射出スクリユの
僅かな前進移動でも計量樹脂の圧力が高くなり、メルト
ゾーン側よりもスクリユ前方の樹脂圧が高くなって、そ
こに差圧が発生することから、射出スクリユの前進に伴
うチェッキバルブの閉作動が敏速かつ確実に生ずる。し
たがって樹脂の充填量に過不足がなく、薄肉な成形品を
も精度よく成形することができる。
図面はこの発明に係る射出成形方法を実施し得る射出金
型装置の1実施例を示すもので、第1図は断面図、第2
図はゲートを狭く調整した場合の部分断面図、第3図は
ゲートを最も広く調整した場合の部分断面図である。 1……金型、2……キャビティ 3……固定金型、4……可動金型 5……スプルーブッシュ、6……弁軸 7……ゲート、8……ロードセル 9……油圧駆動装置、10……ピストン 12……位置検出器、13……サーボ増幅器 14……サーボ弁、15……射出シリンダ 16……計量樹脂、17……メルトゾーン 18……チェッキバルブ、19……射出スクリユ
型装置の1実施例を示すもので、第1図は断面図、第2
図はゲートを狭く調整した場合の部分断面図、第3図は
ゲートを最も広く調整した場合の部分断面図である。 1……金型、2……キャビティ 3……固定金型、4……可動金型 5……スプルーブッシュ、6……弁軸 7……ゲート、8……ロードセル 9……油圧駆動装置、10……ピストン 12……位置検出器、13……サーボ増幅器 14……サーボ弁、15……射出シリンダ 16……計量樹脂、17……メルトゾーン 18……チェッキバルブ、19……射出スクリユ
Claims (4)
- 【請求項1】キャビティ中央に位置する固定金型内のス
プルーブッシュと、そのスルーブッシュに対設した可動
金型内の弁軸との間の周辺部分により、キャビティのゲ
ートを形成し、そのゲートの間隙を上記スプルーブッシ
ュまたは弁軸或いはその両方の軸方向可動により連続的
または段階的に調整して、キャビティへの樹脂の流れを
制御することを特徴とする射出成形方法。 - 【請求項2】ゲート間隙は射出装置のスクリユ位置に相
関して調整されることを特徴とする請求項1記載の射出
成形方法。 - 【請求項3】ゲート間隙はキャビティ内圧に相関して調
整されることを特徴とする請求項1記載の射出成形方
法。 - 【請求項4】ゲート間隙の調整によりキャビティへの樹
脂の流れを制御して、円盤状の成形品を成形することを
特徴とする請求項1記載の射出成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1309892A JP2607961B2 (ja) | 1989-11-29 | 1989-11-29 | 射出成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1309892A JP2607961B2 (ja) | 1989-11-29 | 1989-11-29 | 射出成形方法 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2333295A Division JP2649501B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 射出成形金型装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03169526A JPH03169526A (ja) | 1991-07-23 |
JP2607961B2 true JP2607961B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=17998574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1309892A Expired - Fee Related JP2607961B2 (ja) | 1989-11-29 | 1989-11-29 | 射出成形方法 |
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---|---|
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Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1254360C (zh) * | 2000-12-22 | 2006-05-03 | 内兹塔尔机械公司 | 重量精确的平面光学数据载体的注塑方法和装置 |
JP6700702B2 (ja) * | 2015-09-30 | 2020-05-27 | キヤノン株式会社 | 射出成形金型、成形品の製造方法、ドーム型カバーの製造方法、及び金型部品 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5917943B2 (ja) * | 1978-12-22 | 1984-04-24 | 東芝機械株式会社 | 金型ゲ−トの制御方法 |
US4372741A (en) * | 1980-10-31 | 1983-02-08 | Discovision Associates | Hot sprue valve assembly for an injection molding machine |
JPS62198415A (ja) * | 1986-02-25 | 1987-09-02 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 円板状記録基板の射出成形方法 |
JPS63176126A (ja) * | 1987-01-19 | 1988-07-20 | Komatsu Ltd | 射出成形機の保圧制御方法 |
JPS63265615A (ja) * | 1987-01-23 | 1988-11-02 | Komatsu Ltd | 射出成形機の成形制御方法 |
-
1989
- 1989-11-29 JP JP1309892A patent/JP2607961B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH03169526A (ja) | 1991-07-23 |
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