JP2607896B2 - 同位元素標識3,4:5,6−ジ−o−イソプロピリデン−d−グルコノニトリルの製造方法 - Google Patents

同位元素標識3,4:5,6−ジ−o−イソプロピリデン−d−グルコノニトリルの製造方法

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、1位の炭素原子を11C、13C又は14Cの炭素
原子の同位元素で標識した同位元素標識3,4:5,6−ジ−
O−イソプロピリデン−D−グルコノニトリルの製造方
法に関する。
詳しくは、本発明は、式 (式中、Cは11C、13C又は14Cを示す。) で表わされる1位炭素を同位元素で標識したグルコース
の製造中間体として有用な3,4:5,6−ジ−O−イソプロ
ピリデン−D−グルコノニトリルの製造方法に関する。
上記1位炭素を同位元素で標識したグルコースは、生
体内における糖代謝の研究や臨床診断に有用である。例
えば、11C標識グルコースは、陽電子断層撮影に不可欠
であつて、脳循環障害、精神疾患、心筋梗塞、悪性腫瘍
の早期発見等の診断に利用されている。また、14C標識
グルコースは、ヒトにおける代謝挙動の推定のための基
礎的研究に必要であり、安定同位元素である13C標識グ
ルコースは、核磁気共鳴や質量分析におけるトレーサと
して有用である。
従来の技術 同位元素で標識したグルコースの製造方法としては、
従来、代表的には、D−アラビノースに同位元素標識シ
アン化合物を反応させて、シアンヒドリン誘導体とし、
これを還元、加水分解する方法が知られている。しか
し、この方法によるときは、得られるシアンヒドリン誘
導体がマンノース配位が主体である混合物であるうえ
に、その混合物からのグルコース配位のシアンヒドリン
誘導体を分離することが極めて困難である。更に、標識
前駆物質の損失も生じるので、目的とする標識グルコー
スを高収率で得ることができない。
他方、D−アラビノースに同位元素標識シアン化合物
を反応させて、シアンヒドリン誘導体とし、これを加水
分解して、グルコン酸に導き、次いで、これをラクトン
化後、還元する方法も知られている。しかし、この方法
は、長い反応時間と煩雑な操作を必要とするので、半減
期の短い同位元素である11Cによる標識グルコースの製
造には適用することができない。しかも、この反応によ
る標識グルコースの収率も低い。
また、同位元素標識炭酸ガスを前駆体として、光合成
によつてシヨ糖を得、これを加水分解する方法も知られ
ているが、この方法によるときは、得られる標識グルコ
ースの標識位置が明らかではなく、更に、植物成分から
の分離を必要として、操作が煩雑であるうえに、特に、
臨床診断のために用いる場合には、発熱物質やその他の
生理活性物質を予め除去することが必要であるので、標
識D−グルコースの製造方法としては、実用性に乏し
い。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、1位炭素を標識したD−グルコースの製造
における上記した問題を解決するためになされたもので
あつて、簡単な操作で且つ短時間に高収率高選択性にて
1位炭素標識D−グルコースを製造することができる有
用な中間体である3,4:5,6−ジ−O−イソプロピリデン
−D−グルコノニトリルの製造方法を提供することを目
的とする。
問題点を解決するための手段 本発明の方法は、式 で表わされる2,3:4,5−ジ−O−イソプロピリデン−D
−アラビノースに一般式 R−CN (II) (式中、Cは11C、13C又は14Cを示し、Rは水素原子
又はアルカリ金属原子を示す。) で表わされる同位元素標識シアン化合物を反応させて、
(式中、Cは前記と同じである。) で表わされる1位炭素同位元素標識3,4:5,6−ジ−O−
イソプロピリデン−D−グルコノニトリルを製造するこ
とを特徴とする。
本発明の方法は、前記一般式(I)で表わされる2,3:
4,5−ジ−O−イソプロピリデン−D−アラビノースに
前記一般式(II)で表わされる同位元素標識シアン化合
物を反応させ、縮合させることによつて、前記一般式
(III)で表わされる1位炭素同位元素標識3,4:5,6−ジ
−O−イソプロピリデン−D−グルコノニトリル(以
下、アルドノニトリル誘導体と称することがある。)を
得るものである。
ここで、前記一般式(II)で表わされるシアン化合物
におけるアルカリ金属としては、例えば、リチウム、ナ
トリウム、又はカリウムが好適である。
上記縮合反応は、通常、前記シアン化合物を溶解させ
るための溶剤である希アルカリ水溶液と2,3:4,5−ジ−
O−イソプロピリデン−D−アラビノースを溶解させる
ための適宜の有機溶剤、例えば、メタノール、エタノー
ル、メチルセロソルブ、ジエチルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメ
チルホルムアミド、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
メン等との混合溶剤中で、通常、0〜50℃の温度で行な
われる。反応時間は、用いる同位元素や反応液のpH等に
よつても異なるが、通常、1〜60分間の範囲である。特
に、本発明の方法においては、半減期が約20分である11
Cにて標識したアルドニトリル誘導体を製造する場合に
は、反応速度を高めるために、高pH領域、好ましくは、
8.0〜10.0にて1〜10分間反応させることが好ましい。
上記の反応によれば、前記一般式(III)で表わされ
るアルドノニトリル誘導体のほかに、その異性体である (式中、Cは前記と同じである。) も副生物として生成する。しかし、本発明の方法の一つ
の有利な点として、グルコース配位のアルドノニトリル
誘導体が主体である反応生成物を得ることができる。更
に、本発明によれば、前記した有機溶剤として、水と相
溶性のない有機溶剤を用いることによつて、上記異性体
の生成を抑制して、グルコース配位のアルドノニトリル
誘導体を一層高選択性にて得ることができる。
本発明による3,4:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−
D−グルコノニトリルは、反応終了後、例えば、クロマ
トグラフイー、再結晶等、通常の分離精製手段によつ
て、マンノース配位の誘導体から容易に分離することが
できる。
標識D−グルコースの製造に際しては、このように、
マンノース配位の誘導体から分離したグルコース配位の
誘導体を用いてもよいが、しかし、上記異性体の混合物
をそのまま用いてもよい。
次に、本発明によるアルドノニトリル誘導体かたの1
位炭素原子を標識した標識グルコースの製造について説
明する。
前記一般式(III)で表わされる標識アルドノニトリ
ル誘導体において、そのアルデヒド基を還元し、次いで
(又は同時に)イソプロピリデン基を加水分解すること
よつて、1位の炭素原子が標識されたD−グルコースを
得ることができる。
標識アルドノニトリル誘導体におけるシアン基をアル
デヒド基に還元するには、従来より知られている種々の
還元方法によることができる。このような還元方法とし
て、例えば、水素化ジイソブチルアルミニウムを用いる
還元、ラネーニツケル又はラネー合金とギ酸、酢酸、塩
酸、硫酸等の酸とを用いる還元、更には、接触還元等に
よることができる。これら反応は、用いる還元方法に応
じて、適宜の溶剤中で行なわれる。
従つて、溶剤としては、例えば、水素化ジイソブチル
アルミニウムによる還元の場合は、例えば、ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル系溶剤が好ましく用いられ
る。また、接触還元によるときは、酸化白金や硫酸バリ
ウム等の担体に吸着させたパラジウム触媒を用い、溶剤
としては、例えば、好ましくは、水、メタノール、エタ
ノール等が用いられる。かかる接触還元は、通常、この
ような溶剤の存在下に、pH6以下の酸性領域にて、通
常、常圧乃至10kg/cm2以下の水素圧力下、撹拌すること
によつて行なわれる。
他方、ラネーニツケル又はラネー合金を用いる還元の
場合は、例えば、ギ酸、酢酸、塩酸、硫酸等の酸を溶剤
として用いることができる。しかし、アルドノニトリル
誘導体の製造の際に用いられた溶剤の共存下に還元を行
なつてもよい。ラネーニツケル又はラネー合金を用いる
還元の場合は、シアン基の還元と同時に、イソプロピリ
デン基も加水分解されて除去され、直ちにグルコースを
生成するので、加水分解工程は不必要である。
アルドノニトリル誘導体の加水分解は、これをギ酸、
酢酸等の有機酸、塩酸、硫酸等の鉱酸、又は強酸性イオ
ン交換樹脂等の存在下に70〜110℃に加熱することによ
つて行なわれ、これによつてイソプロピリデン基が脱離
して、1位標識グルコースを生成する。
11Cは半減期が非常に短い同位元素であるので、11Cで
標識したグルコースを製造する場合には、アルドノニト
リル誘導体の還元においては、上記した種々の還元方法
のなかでも、特に、水素化ジイソブチルアルミニウムに
よる還元又はラネーニツケルやラネー合金を用いる還元
によることが好ましい。
このようにして得られる1位炭素原子を標識したグル
コースは、通常の分離精製手段、例えば、濃縮、イオン
交換樹脂による処理、シリカゲルやアルミナを用いるク
ロマトグラフイー、高速液体クロマトグラフイー、結晶
化等によつて、単離することができる。
発明の効果 本発明の方法によれば、以上のように、2,3:4,5−ジ
−O−イソプロピリデン−D−アラビノースに同位元素
標識シアン化合物を反応させることによつて、容易に且
つ短時間にてグルコース配位主体の3,4:5,6−ジ−O−
イソプロピリデン−D−グルコノニトリルを得ることが
できると共に、これを還元、加水分解することによつ
て、容易に同位元素標識D−グルコースを得ることがで
きる。
従つて、特に、本発明の方法は、半減期が短い11C標
識グルコースの製造に好適に用いることができる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1 シアン化ナトリウム1.47gを0.5Mリン酸緩衝液(pH7.
7)20mlに溶解させ、3M酢酸でpH7.9に調整した後、これ
に2,3:4,5−ジ−O−イソプロピリデン−D−アラビノ
ース2.3gのジイソプロピルエーテル(20ml)溶液を加
え、室温で10分間撹拌した。
反応終了後、有機層を分取した後、水層をエーテル抽
出し、抽出液を有機層と合体させ、これを水洗し、無水
硫酸ナトリウム上で乾燥した。次いで、溶剤を減圧下に
留去し、得られた残渣をエーテル/石油エーテルから再
結晶して、3,4:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−D−
グルコノニトリル0.55gを無色針状結晶として得た。
融点 82〜84℃ 元素分析(C12H19NO5として) C H N 理論値 56.02 7.44 5.44 実測値 55.95 7.48 5.351 H−NMR(CDCl3,δ) 1.37(3H,s,CH3),1.40(3H,s,CH3),1.43(3H,s,C
H3),1.50(3H,s,CH3),3.90−4.30(5H,m,CH2,CH),4.
75(1H,d,CHCN). 赤外線吸収スペクトル(KBr,νmax(cm-1)) 3400,1380,1370,840. 前記再結晶母液をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
ーに付し、第1画分から更に3,4:5,6−ジ−O−イソプ
ロピリデン−D−グルコノニトリル0.51gを得た。従つ
て、合計収量は1.06g(収率41.2%)であつた。
また、第2画分から3,4:5,6−ジ−O−イソプロピリ
デン−D−マンノノニトリル0.64g(24.9%)を無色シ
ロツプ状物として得た。
元素分析(C12H19NO5として) C H N 理論値 56.02 7.44 5.44 実測値 55.95 7.49 5.391 H−NMR(CDCl3,δ) 1.37(3H,s,CH3),1.44(6H,s,CH3),1.50(3H,s,C
H3),3.10(1H,b,OH),3.70−4.30(5H,m,CH2,CH),4.6
0(1H,d,CHCN). 赤外線吸収スペクトル(film,νmax(cm-1)) 3400,1380,1370,840. 実施例2 3N塩酸でpH9.0に調整したシアン化ナトリウム5mgの水
(100μ)溶液を2M炭酸ナトリウム−塩酸緩衝液(pH1
0.9)400μに加え、これに2,3:4,5−ジ−O−イソプ
ロピリデン−D−アラビノース23mgのトルエン(500μ
)溶液を加え、室温で20分間撹拌した。
得られた反応混合物を3N塩酸でpH4.0に調整し、トル
エン層を分取した。これを高速液体クロマトグラフイー
(ラジアルパツク5C18、0.8×10cm、アセトニトリル−
0.003Mリン酸二水素カリウム(1:1)、1.0ml/分、元素
屈折率検出器)によつて分離精製処理して、3,4:5,6−
ジ−O−イソプロピリデン−D−グルコノニトリル15.5
mg(60.3%)及び3,4:5,6−ジ−O−イソプロピリデン
−D−マンノノニトリル6.0mg(23.3%)を得た。
実施例3 13C−シアン化カリウム130mg及び2,3:4,5−ジ−O−
イソプロピリデン−D−アラビノース460mgを実施例1
と同様にして反応させ、生成物をシリカゲルクロマトグ
ラフイーにて分離し、エーテル/ヘキサンから再結晶し
て、3,4:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−D−〔1−
13C〕−グルコノニトリル230mg(44.7%)を無色針状結
晶として得た。
融点 81.2〜82.4℃13 C−NMR(CDCl3,δ) 117.9(13CN) 参考例1 3,4:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−D−グルコノ
ニトリル6mgをジイソプロピルエーテル500μに溶解さ
せた。この溶液にラネーニツケル(湿重量30mg)及び17
%ギ酸600μを加え、100℃で10分間撹拌した。
反応終了後、触媒を濾別し、濾液を先ず、イオン交換
樹脂「アンバーライトCG−120(H+)」にて、次いで、
「AG1−X8(HCO3 -1)」をそれぞれ用いるクロマトグラ
フイーに付して、グルコース2.4mg(57.1%)を得た。
本品は、高速液体クロマトグラフイー(シヨーデツク
スS801、8mm×50cm、水1.1ml/分、72℃、示差屈折率検
出器)でRt=11.2分を示し、標品のグルコースと一致し
た。
また、1%のトリメチルクロロシランを含むN,O−ビ
ス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド及び
ピリジンを用いて、60℃で30分間加熱して得られたトリ
メチルシリル誘導体は、ガスクロマトグラフイー(3%
0V−17処理クロモソルブG AW−DMCS(80〜100メツシ
ユ)3.2mm×1.6m、カラム温度190℃、注入口温度220
℃、He、50ml/分)でRt=13.4分、18.8分を示し、標品
のグルコースより得られるトリメチルシリルエーテル誘
導体と一致した。
参考例2 シアン化ナトリウム2.5mgの水溶液を3N塩酸でpH9.0に
調整し、この溶液50μを1M炭酸ナトリウム−塩酸緩衝
液(pH10.8)400μに加えた。これに更に2,3:4,5−ジ
−O−イソプロピリデン−D−アラビノース23mgのトル
エン溶液500μを加え、室温で2分間撹拌した。
次いで、ラネーニツケル(湿重量30mg)及びイミダゾ
ール20mgを水100μに懸濁させ、この触媒懸濁液を上
記溶液に加え、更に、ギ酸−4N塩酸(1:1)混液400μ
を加え、110℃の温度で8分間撹拌した。
この後、触媒を濾別し、濾液を先ず、イオン交換樹脂
「アンバーライトCG−120(H+)」にて、次いで、「AG1
−X8(HCO3 -)」をそれぞれ充填したカラムに通液し、
溶離液を濃縮後、高速液体クロマトグラフイー(シヨー
デツクスS801、8mm×50cm、水1.1ml/分、示差屈折率検
出器)で分離精製して、グルコース2.75mg(30.6%)及
びマンノース1.3mg(14.4%)を得た。
参考例3 3,4:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−D−〔1−
13C〕グルコノニトリル6mgを実施例1と同様に処理し
て、〔1−13C〕グルコース2.3mg(54.7%)を得た。
本品は、高速液体クロマトグラフイーによつて、標品
グルコースと一致した。13 C−NMR(D2O) 94.94(α−D−グルコース1位炭素),98.76(β−D
−グルコース1位炭素). 参考例4 シアン化ナトリウム5mgの水溶液を3M酢酸でpH8.0に調
整した溶液100μに2,3:4,5−ジ−O−イソプロピリデ
ン−D−アラビノース23mgのメタノール溶液100μを
加え、室温にて5分間撹拌した。
次いで、ラネーニツケル(湿重量30mg)及びギ酸200
μを加え、80℃で10分間撹拌しした。得られた反応液
を実施例2と同様に処理し、高速液体クロマトグラフイ
ーで分離して、グルコース2.9mg(収率16.1%)及びマ
ンノース1.90mg(収率10.6%)を得た。
参考例5 シアン化ナトリムウ2.5mgの水溶液を1N塩酸でpH9.0に
調整した溶液50μを1M炭酸ナトリウム−塩酸緩衝液
(pH10.8)400μに加えた。緩衝液に担体無添加の11C
シアン化水素を導入した。次いで、2,3:4,5−ジ−O−
イソプロピリデン−D−アラビノース23mgのトルエン
(500μ)溶液を加え、室温にて2分間撹拌した。
次いで、ラネーニツケル(湿重量30mg)、イミダゾー
ル20mgの水(100μ)の懸濁液及びギ酸−4N塩酸(1:
1)混液400μを加え、110℃で8分間撹拌した。
得られた反応液に水1mlを加え、順次、イオン交換樹
脂「アンバーライト」CG120(H+)及びAG1−×8(HCO3
-)のカラムに通じた後、水8mlにてイオン交換樹脂カラ
ムから溶出させた。溶離液を合わせ、これを減圧下に濃
縮し、高速液体クロマトグラフイーに付し、実施例2と
同様に分離、精製して、〔1−11C〕グルコースを得
た。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 で表わされる2,3:4,5−ジ−O−イソプロピリデン−D
    −アラビノースに一般式 R−CN (II) (式中、Cは11C、13C又は14Cを示し、Rは水素原子
    又はアルカリ金属原子を示す。) で表わされる同位元素標識シアン化合物を反応させるこ
    とを特徴とする式 (式中、Cは前記と同じである。) で表わされる3,4:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−D
    −グリコノニトリルの製造方法。
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