JP2606332Y2 - ピストン用ストッパ - Google Patents
ピストン用ストッパInfo
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- JP2606332Y2 JP2606332Y2 JP1992074683U JP7468392U JP2606332Y2 JP 2606332 Y2 JP2606332 Y2 JP 2606332Y2 JP 1992074683 U JP1992074683 U JP 1992074683U JP 7468392 U JP7468392 U JP 7468392U JP 2606332 Y2 JP2606332 Y2 JP 2606332Y2
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- reinforcing ring
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ピストン用ストッパに
係り、更に詳しくは、ボディの内部に装着され、抜け方
向に止め輪をもって支持され、ボディの内部を往復動す
るピストンを停止させる樹脂製のピストン用ストッパの
改良に関するものである。
係り、更に詳しくは、ボディの内部に装着され、抜け方
向に止め輪をもって支持され、ボディの内部を往復動す
るピストンを停止させる樹脂製のピストン用ストッパの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用AT装置において、シフトレバ
ーを操作するとバルブボディ内の油圧回路が切り換わっ
てギヤ比を変化させたり、前進、後退等を切り換えたり
することができるが、この油圧回路の切換えには急激な
圧力変動が伴い、ドライバーに不快感を与えている。そ
こで、この急激な圧力変動(ショック感)を減少させる
ために、従来から、図21に示すようなアキュムレータ
が使用されている。
ーを操作するとバルブボディ内の油圧回路が切り換わっ
てギヤ比を変化させたり、前進、後退等を切り換えたり
することができるが、この油圧回路の切換えには急激な
圧力変動が伴い、ドライバーに不快感を与えている。そ
こで、この急激な圧力変動(ショック感)を減少させる
ために、従来から、図21に示すようなアキュムレータ
が使用されている。
【0003】すなわち、ボディ1にピストン室2が設け
られ、このピストン室2にピストン3が往復動自在に装
着されている。ピストン室2にはこのピストン3の他
に、ピストン3をそのストロークの一方向(図上右方
向)に弾性付勢するスプリング4が装着され、更にピス
トン3をそのストロークの一端限(図上左端限)で停止
させる樹脂製のピストン用ストッパ5が装着されてい
る。このストッパ5は、ピストン室2の内壁に設けた環
状の装着溝6に嵌着した止め輪7によって抜け方向(図
上左方向)に支持されている。止め輪7は後記するよう
にc字形である。
られ、このピストン室2にピストン3が往復動自在に装
着されている。ピストン室2にはこのピストン3の他
に、ピストン3をそのストロークの一方向(図上右方
向)に弾性付勢するスプリング4が装着され、更にピス
トン3をそのストロークの一端限(図上左端限)で停止
させる樹脂製のピストン用ストッパ5が装着されてい
る。このストッパ5は、ピストン室2の内壁に設けた環
状の装着溝6に嵌着した止め輪7によって抜け方向(図
上左方向)に支持されている。止め輪7は後記するよう
にc字形である。
【0004】Aポートにライン圧(約1.2MPaの油
圧)が作用しており、ピストン3は通常、図示したよう
にスプリング4の弾性に抗して図の左端限に移動してい
てストッパ5によって停止せしめられている。この状態
からシフトレバーを操作すると新たにBポートにライン
圧が作用し、ピストン3の前後の受圧面積の差とスプリ
ング4の弾性によってピストン3がゆっくりと右方向に
移動し、この移動によって急激な圧力変動を吸収する仕
組みとなっている。尚、Cポートはドレン用のものであ
る。
圧)が作用しており、ピストン3は通常、図示したよう
にスプリング4の弾性に抗して図の左端限に移動してい
てストッパ5によって停止せしめられている。この状態
からシフトレバーを操作すると新たにBポートにライン
圧が作用し、ピストン3の前後の受圧面積の差とスプリ
ング4の弾性によってピストン3がゆっくりと右方向に
移動し、この移動によって急激な圧力変動を吸収する仕
組みとなっている。尚、Cポートはドレン用のものであ
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】図22は図21のX−
X線断面図であって、ストッパ5と止め輪7の組立て状
態を示しており、JIS規格にしたがってc字形に成形
された止め輪7は、図上イ付近(合い口隙間8の反対
側)と図上ロ付近(ペンチ穴9付近)とで径方向の幅
a,bが異なっている(a>b)。このためストッパ5
にボディ1の内側(図21の右側)から力が作用する
と、止め輪7に作用する力の大きさが円周方向において
不均一となって、単位面積当たりに作用する力がイ部よ
りロ部において大きくなる。そして単位面積当たりに大
きな力が作用すると、止め輪7が図23に示すように拗
れるように変形し、この変形によって僅かな距離ではあ
るがストッパ5との間に滑りが発生し、この滑りが繰り
返されるうちにストッパ5に極部的な摩耗が発生する。
また図24に示すように止め輪7にその製作過程で生じ
る尖った角10やバリがある場合には、このストッパ5
の摩耗が更に早く進行する。
X線断面図であって、ストッパ5と止め輪7の組立て状
態を示しており、JIS規格にしたがってc字形に成形
された止め輪7は、図上イ付近(合い口隙間8の反対
側)と図上ロ付近(ペンチ穴9付近)とで径方向の幅
a,bが異なっている(a>b)。このためストッパ5
にボディ1の内側(図21の右側)から力が作用する
と、止め輪7に作用する力の大きさが円周方向において
不均一となって、単位面積当たりに作用する力がイ部よ
りロ部において大きくなる。そして単位面積当たりに大
きな力が作用すると、止め輪7が図23に示すように拗
れるように変形し、この変形によって僅かな距離ではあ
るがストッパ5との間に滑りが発生し、この滑りが繰り
返されるうちにストッパ5に極部的な摩耗が発生する。
また図24に示すように止め輪7にその製作過程で生じ
る尖った角10やバリがある場合には、このストッパ5
の摩耗が更に早く進行する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、先ず本考案
の請求項1によるピストン用ストッパは、ボディの内部
に装着され、抜け方向に止め輪をもって支持され、前記
ボディの内部を往復動するピストンを停止させる樹脂製
のピストン用ストッパにおいて、樹脂製のストッパ本体
の前記止め輪と当接する部分に補強リング を組み合わせ
るとともに、前記ストッパ本体に設けた切欠に、前記補
強リングに設けた突片を係合して緊締リングを嵌着する
ことにより前記ストッパ本体と補強リングとを一体化し
たことを特徴とするものである。
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、先ず本考案
の請求項1によるピストン用ストッパは、ボディの内部
に装着され、抜け方向に止め輪をもって支持され、前記
ボディの内部を往復動するピストンを停止させる樹脂製
のピストン用ストッパにおいて、樹脂製のストッパ本体
の前記止め輪と当接する部分に補強リング を組み合わせ
るとともに、前記ストッパ本体に設けた切欠に、前記補
強リングに設けた突片を係合して緊締リングを嵌着する
ことにより前記ストッパ本体と補強リングとを一体化し
たことを特徴とするものである。
【0007】また、本考案の請求項2によるピストン用
ストッパは、ボディの内部に装着され、抜け方向に止め
輪をもって支持され、前記ボディの内部を往復動するピ
ストンを停止させる樹脂製のピストン用ストッパにおい
て、樹脂製のストッパ本体の前記止め輪と当接する部分
に補強リングを組み合わせるとともに、前記ストッパ本
体に設けた係合突起に緊締リングを嵌着することにより
前記ストッパ本体と補強リングとを一体化したことを特
徴とするものである。
ストッパは、ボディの内部に装着され、抜け方向に止め
輪をもって支持され、前記ボディの内部を往復動するピ
ストンを停止させる樹脂製のピストン用ストッパにおい
て、樹脂製のストッパ本体の前記止め輪と当接する部分
に補強リングを組み合わせるとともに、前記ストッパ本
体に設けた係合突起に緊締リングを嵌着することにより
前記ストッパ本体と補強リングとを一体化したことを特
徴とするものである。
【0008】また、本考案の請求項3によるピストン用
ストッパは、ボディの内部に装着され、抜け方向に止め
輪をもって支持され、前記ボディの内部を往復動するピ
ストンを停止させる樹脂製のピストン用ストッパにおい
て、樹脂製のストッパ本体の前記止め輪と当接する部分
に補強リングを組み合わせるとともに、前記ストッパ本
体に設けた係合突起に、前記補強リングに設けたスナッ
プ突起を弾性的に係合することにより前記ストッパ本体
と補強リングとを一体化したことを特徴とするものであ
る。
ストッパは、ボディの内部に装着され、抜け方向に止め
輪をもって支持され、前記ボディの内部を往復動するピ
ストンを停止させる樹脂製のピストン用ストッパにおい
て、樹脂製のストッパ本体の前記止め輪と当接する部分
に補強リングを組み合わせるとともに、前記ストッパ本
体に設けた係合突起に、前記補強リングに設けたスナッ
プ突起を弾性的に係合することにより前記ストッパ本体
と補強リングとを一体化したことを特徴とするものであ
る。
【0009】更にまた、本考案の請求項4によるピスト
ン用ストッパは、ボディの内部に装着され、抜け方向に
止め輪をもって支持され、前記ボディの内部を往復動す
るピストンを停止させる樹脂製のピストン用ストッパに
おいて、樹脂製のストッパ本体の前記止め輪と当接する
部分に補強リングを組み合わせるとともに、前記ストッ
パ本体および補強リングの接触部の内外周に環状シール
を設け、前記環状シール間の空間にピストンの作動圧力
を供給する貫通孔を前記ストッパ本体に設けたことを特
徴とするものである。
ン用ストッパは、ボディの内部に装着され、抜け方向に
止め輪をもって支持され、前記ボディの内部を往復動す
るピストンを停止させる樹脂製のピストン用ストッパに
おいて、樹脂製のストッパ本体の前記止め輪と当接する
部分に補強リングを組み合わせるとともに、前記ストッ
パ本体および補強リングの接触部の内外周に環状シール
を設け、前記環状シール間の空間にピストンの作動圧力
を供給する貫通孔を前記ストッパ本体に設けたことを特
徴とするものである。
【0010】
【作用】
上記構成を備えた本考案の各請求項によるスト
ッパのように、樹脂製のストッ パ本体の止め輪と当接す
る部分に補強リングが組み合わされると、この補強リン
グの奏する補強作用ないし保護作用によって、樹脂製の
ストッパ本体が止め輪に接触して摩耗するのを防止する
ことが可能となる。
ッパのように、樹脂製のストッ パ本体の止め輪と当接す
る部分に補強リングが組み合わされると、この補強リン
グの奏する補強作用ないし保護作用によって、樹脂製の
ストッパ本体が止め輪に接触して摩耗するのを防止する
ことが可能となる。
【0011】またこれに加えて、本考案の請求項1によ
るストッパにおいては、ストッパ本体に設けた切欠に、
補強リングに設けた突片を係合して緊締リングを嵌着す
ることによりストッパ本体と補強リングとが一体化され
ているために、ストッパ本体と補強リングとを接着剤等
で固定する必要がなく、短時間で簡単に一体化すること
ができ、しかもボディへの組み込みが容易である。
るストッパにおいては、ストッパ本体に設けた切欠に、
補強リングに設けた突片を係合して緊締リングを嵌着す
ることによりストッパ本体と補強リングとが一体化され
ているために、ストッパ本体と補強リングとを接着剤等
で固定する必要がなく、短時間で簡単に一体化すること
ができ、しかもボディへの組み込みが容易である。
【0012】また、本考案の請求項2によるストッパに
おいては、ストッパ本体に設けた係合突起に緊締リング
を嵌着することによりストッパ本体と補強リングとが一
体化されているために、やはりストッパ本体と補強リン
グとを接着剤等で固定する必要がなく、短時間で簡単に
一体化することができ、しかもボディへの組み込みが容
易である。
おいては、ストッパ本体に設けた係合突起に緊締リング
を嵌着することによりストッパ本体と補強リングとが一
体化されているために、やはりストッパ本体と補強リン
グとを接着剤等で固定する必要がなく、短時間で簡単に
一体化することができ、しかもボディへの組み込みが容
易である。
【0013】また、本考案の請求項3によるストッパに
おいては、ストッパ本体に設けた係合突起に、補強リン
グに設けたスナップ突起を弾性的に係合することにより
ストッパ本体と補強リングとが一体化されているため
に、やはりストッパ本体と補強リングとを接着剤等で固
定する必要がなく、短時間で簡単に一体化することがで
き、しかもボディへの組み込みが容易である。
おいては、ストッパ本体に設けた係合突起に、補強リン
グに設けたスナップ突起を弾性的に係合することにより
ストッパ本体と補強リングとが一体化されているため
に、やはりストッパ本体と補強リングとを接着剤等で固
定する必要がなく、短時間で簡単に一体化することがで
き、しかもボディへの組み込みが容易である。
【0014】また、本考案の請求項4によるストッパに
おいては、ストッパ本体および補強リングの接触部の内
外周に環状シールが設けられるとともに、この環状シー
ル間の空間にピストンの作動圧力を供給する貫通孔がス
トッパ本体に設けられているために、貫通孔から空間へ
導入される作動圧力によって、ストッパを止め輪に押し
付ける圧力の少なくとも一部をキャンセルすることが可
能となる。
おいては、ストッパ本体および補強リングの接触部の内
外周に環状シールが設けられるとともに、この環状シー
ル間の空間にピストンの作動圧力を供給する貫通孔がス
トッパ本体に設けられているために、貫通孔から空間へ
導入される作動圧力によって、ストッパを止め輪に押し
付ける圧力の少なくとも一部をキャンセルすることが可
能となる。
【0015】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明する。
明する。
【0016】 第一実施例・・・ 図1および図2に示すように、全体を符号11で示した
当該ストッパは、先ず樹脂製のストッパ本体12を有し
ており、このストッパ本体12は、外周面にパッキン1
5を嵌着する環状の装着溝14を形成した円盤部13
と、この円盤部13の軸方向一端側(図上上側)に同心
的に一体成形された小径部16と、この小径部16を介
して円盤部13に同心的に一体成形された撮み部17
と、円盤部13の軸方向他端側(図上下側)に同心的に
一体成形されたスプリング4(図21参照)位置決め用
の突起18と、を有している。そして、このストッパ本
体12は円盤部13の軸方向一端面(図上上面)の外周
縁近傍をもって止め輪7と当接することになるものであ
って、この部分に摩耗が発生するのを防止するため、こ
の部分に金属製の補強リング19が取り付けられてい
る。ストッパ本体12と補強リング19は、ストッパ本
体12に切欠20を形成するとともに補強リング19に
断面コ字形の突片21を内周方向に向けて一体成形し、
切欠20に突片21を係合し、小径部16の外周に緊締
リング22を嵌着することによって一体化されている。
また補強リング19はストッパ本体12に対して、円盤
部13の一端面に補強リング19の内径寸法と略同径の
環状の段差23を設け、この段差23に補強リング19
の内周縁を係合することによって芯出しされるようにな
っている。補強リング19は厚さ1mm程度の鋼板をプ
レス加工したものである。また補強リング19の外径寸
法は円盤部13の外径寸法より若干小さく設定されてお
り、これによってピストン室2(図21参照)の内壁に
接触することが無いようになっている。緊締リング22
は弾性リングであって、具体的にはエンドレスのゴムリ
ング、もしくは円周の一箇所をカットした樹脂または鋼
線製のリングが好適である。尚、パッキン15は当該ス
トッパ11とボディ1の間をシールするものである。
当該ストッパは、先ず樹脂製のストッパ本体12を有し
ており、このストッパ本体12は、外周面にパッキン1
5を嵌着する環状の装着溝14を形成した円盤部13
と、この円盤部13の軸方向一端側(図上上側)に同心
的に一体成形された小径部16と、この小径部16を介
して円盤部13に同心的に一体成形された撮み部17
と、円盤部13の軸方向他端側(図上下側)に同心的に
一体成形されたスプリング4(図21参照)位置決め用
の突起18と、を有している。そして、このストッパ本
体12は円盤部13の軸方向一端面(図上上面)の外周
縁近傍をもって止め輪7と当接することになるものであ
って、この部分に摩耗が発生するのを防止するため、こ
の部分に金属製の補強リング19が取り付けられてい
る。ストッパ本体12と補強リング19は、ストッパ本
体12に切欠20を形成するとともに補強リング19に
断面コ字形の突片21を内周方向に向けて一体成形し、
切欠20に突片21を係合し、小径部16の外周に緊締
リング22を嵌着することによって一体化されている。
また補強リング19はストッパ本体12に対して、円盤
部13の一端面に補強リング19の内径寸法と略同径の
環状の段差23を設け、この段差23に補強リング19
の内周縁を係合することによって芯出しされるようにな
っている。補強リング19は厚さ1mm程度の鋼板をプ
レス加工したものである。また補強リング19の外径寸
法は円盤部13の外径寸法より若干小さく設定されてお
り、これによってピストン室2(図21参照)の内壁に
接触することが無いようになっている。緊締リング22
は弾性リングであって、具体的にはエンドレスのゴムリ
ング、もしくは円周の一箇所をカットした樹脂または鋼
線製のリングが好適である。尚、パッキン15は当該ス
トッパ11とボディ1の間をシールするものである。
【0017】 そして上記構成のストッパ11によれば、
樹脂製のストッパ本体12の、止め輪7と当接する部分
に金属製の補強リング19が取り付けられ、この補強リ
ング19をもって止め輪7に当接するために、樹脂部分
に摩耗が発生するのを未然に防止することができる。ま
た、ストッパ本体12に設けた切欠20に、補強リング
19に設けた突片21を係合して緊締リング22を嵌着
することによりストッパ本体12と補強リング19とが
一体化されているために、ストッパ本体12と補強リン
グ19とを組み立てに際して接着剤等で固定する必要が
なく、短時間で簡単に一体化することができ、しかもボ
ディへの組み込みが容易である。
樹脂製のストッパ本体12の、止め輪7と当接する部分
に金属製の補強リング19が取り付けられ、この補強リ
ング19をもって止め輪7に当接するために、樹脂部分
に摩耗が発生するのを未然に防止することができる。ま
た、ストッパ本体12に設けた切欠20に、補強リング
19に設けた突片21を係合して緊締リング22を嵌着
することによりストッパ本体12と補強リング19とが
一体化されているために、ストッパ本体12と補強リン
グ19とを組み立てに際して接着剤等で固定する必要が
なく、短時間で簡単に一体化することができ、しかもボ
ディへの組み込みが容易である。
【0018】 樹脂製のストッパ本体12に金属製の補強
リング19を取り付ける構造については、上記の構造の
他に、以下のようなものが考えられる。
リング19を取り付ける構造については、上記の構造の
他に、以下のようなものが考えられる。
【0019】 第二実施例・・・ 図3および図4に示すように、補強リング19に一体成
形する突片21を断面L字形とし、この突片21をスト
ッパ本体12の切欠20に係合する。
形する突片21を断面L字形とし、この突片21をスト
ッパ本体12の切欠20に係合する。
【0020】 第三実施例・・・ 図5および図6に示すように、補強リング19に一体成
形する突片21を平板形(断面−字形)とし、この突片
21を180度対称位置に一対設け、この突片21をそ
れぞれストッパ本体12の切欠20に係合する。尚、切
欠20も180度対称位置に一対形成しておく。
形する突片21を平板形(断面−字形)とし、この突片
21を180度対称位置に一対設け、この突片21をそ
れぞれストッパ本体12の切欠20に係合する。尚、切
欠20も180度対称位置に一対形成しておく。
【0021】 第四実施例・・・ 図7および図8に示すように、補強リング19に一体成
形する突片21を補強リング19の180度対称位置を
橋渡ししたような形状とし、この突片21をストッパ本
体12の切欠20に係合する。突片21の断面形状は凸
の字の上面をなぞったようなものである。
形する突片21を補強リング19の180度対称位置を
橋渡ししたような形状とし、この突片21をストッパ本
体12の切欠20に係合する。突片21の断面形状は凸
の字の上面をなぞったようなものである。
【0022】 第五実施例・・・ 図9および図10に示すように、円盤部13の一端面の
180度対称位置にポペット形(断面T字形)の係合突
起24を一対突設する。係合突起24はそれぞれ断面T
の字の縦棒の部分が段差23に内接する位置に突設され
ている。段差23の、係合突起24と円周方向に90度
ほど変位した位置に係止凹部25を一対形成する。また
補強リング19の内周縁に当該補強リング19が係合突
起24の断面Tの字の横棒の部分を通過し得るように挿
入凹部26を一対形成し、同じく補強リング19の内周
縁に挿入凹部26と円周方向に22.5度ほど変位させ
て係止突起27を一対形成する。係止突起27は係止凹
部25と係止するものである。取付けの手順は次のとお
りである。 ア)先ず、補強リング19の挿入凹部26とストッパ本
体12の係合突起24を位置合わせし、補強リング19
を係合突起24の断面Tの字の横棒の部分を通過させて
断面Tの字の縦棒の部分の外周当たりまで挿入する。 イ)次いで、補強リング19をストッパ本体12に対し
て22.5度ほど回転させて係止突起27と係止凹部2
5を位置合わせし、補強リング19をストッパ本体12
に着座するまで挿入する。 ウ)次いで、係合突起24の断面Tの字の縦棒の部分の
外周にそれぞれ小型の緊締リング22を嵌着し、以上を
もって補強リング19とストッパ本体12を一体化す
る。
180度対称位置にポペット形(断面T字形)の係合突
起24を一対突設する。係合突起24はそれぞれ断面T
の字の縦棒の部分が段差23に内接する位置に突設され
ている。段差23の、係合突起24と円周方向に90度
ほど変位した位置に係止凹部25を一対形成する。また
補強リング19の内周縁に当該補強リング19が係合突
起24の断面Tの字の横棒の部分を通過し得るように挿
入凹部26を一対形成し、同じく補強リング19の内周
縁に挿入凹部26と円周方向に22.5度ほど変位させ
て係止突起27を一対形成する。係止突起27は係止凹
部25と係止するものである。取付けの手順は次のとお
りである。 ア)先ず、補強リング19の挿入凹部26とストッパ本
体12の係合突起24を位置合わせし、補強リング19
を係合突起24の断面Tの字の横棒の部分を通過させて
断面Tの字の縦棒の部分の外周当たりまで挿入する。 イ)次いで、補強リング19をストッパ本体12に対し
て22.5度ほど回転させて係止突起27と係止凹部2
5を位置合わせし、補強リング19をストッパ本体12
に着座するまで挿入する。 ウ)次いで、係合突起24の断面Tの字の縦棒の部分の
外周にそれぞれ小型の緊締リング22を嵌着し、以上を
もって補強リング19とストッパ本体12を一体化す
る。
【0023】 第六、第七実施例・・・ 図11ないし図13に示すように、円盤部13の一端面
の180度対称位置にポペット形(断面T字形)の係合
突起24を一対突設する。係合突起24は図9のものと
は異なって、それぞれ断面Tの字の横棒の部分が段差2
3の上に直接載っており、また断面Tの字の縦棒の部分
の略半分が段差23より円盤部13の外周側に突出して
いる。また補強リング19の内周縁に当該補強リング1
9が係合突起24の断面Tの字の横棒の部分を通過し得
るように挿入凹部26を一対形成し、更に挿入凹部26
の隣にそれぞれ補強リング19の径方向へ向けて弾性変
形するスナップ突起28を一つずつ形成する。スナップ
突起28にはそれぞれ係止用凹部29を形成する。取付
けの手順は次のとおりである。 ア)先ず、補強リング19の挿入凹部26とストッパ本
体12の係合突起24を位置合わせし、補強リング19
を係合突起24の断面Tの字の横棒の部分を通過させて
ストッパ本体12に着座するまで挿入する。 イ)次いで、補強リング19をストッパ本体12に対し
て若干角度回転させ、スナップ突起28の弾性を利用し
て係止用凹部29を係合突起24の断面Tの字の縦棒の
部分に係止し、以上をもって補強リング19とストッパ
本体12を一体化する。尚、補強リング19の回転がス
ナップ突起28の弾性に抗して行なわれるために、この
回転を容易にすべく、挿入凹部26はこれを平面的に単
純な円弧ではなく、図13に示したように、スナップ突
起28へ向けてアールの緩やかな巴形としておくことが
望ましい。また円盤部13に形成した段差23は必ずし
も環状である必要は無く、図14および図15に示すよ
うに、補強リング19を芯出しすることができることを
条件として、円周の一部のみに設けても良い。この場合
は係合突起24の断面Tの字の全てが円盤部13の一端
面から突出することになる。
の180度対称位置にポペット形(断面T字形)の係合
突起24を一対突設する。係合突起24は図9のものと
は異なって、それぞれ断面Tの字の横棒の部分が段差2
3の上に直接載っており、また断面Tの字の縦棒の部分
の略半分が段差23より円盤部13の外周側に突出して
いる。また補強リング19の内周縁に当該補強リング1
9が係合突起24の断面Tの字の横棒の部分を通過し得
るように挿入凹部26を一対形成し、更に挿入凹部26
の隣にそれぞれ補強リング19の径方向へ向けて弾性変
形するスナップ突起28を一つずつ形成する。スナップ
突起28にはそれぞれ係止用凹部29を形成する。取付
けの手順は次のとおりである。 ア)先ず、補強リング19の挿入凹部26とストッパ本
体12の係合突起24を位置合わせし、補強リング19
を係合突起24の断面Tの字の横棒の部分を通過させて
ストッパ本体12に着座するまで挿入する。 イ)次いで、補強リング19をストッパ本体12に対し
て若干角度回転させ、スナップ突起28の弾性を利用し
て係止用凹部29を係合突起24の断面Tの字の縦棒の
部分に係止し、以上をもって補強リング19とストッパ
本体12を一体化する。尚、補強リング19の回転がス
ナップ突起28の弾性に抗して行なわれるために、この
回転を容易にすべく、挿入凹部26はこれを平面的に単
純な円弧ではなく、図13に示したように、スナップ突
起28へ向けてアールの緩やかな巴形としておくことが
望ましい。また円盤部13に形成した段差23は必ずし
も環状である必要は無く、図14および図15に示すよ
うに、補強リング19を芯出しすることができることを
条件として、円周の一部のみに設けても良い。この場合
は係合突起24の断面Tの字の全てが円盤部13の一端
面から突出することになる。
【0024】 第八実施例・・・ スナップ突起28はその弾性を補強リング19の径方向
ではなく軸方向に利かせるように構成することが可能で
ある。すなわち、図16ないし図18に示すように、円
盤部13の一端面の180度対称位置に平板形の係合突
起24を一対突設する。係合突起24はそれぞれ段差2
3の上に直接載っており、またその略半分が段差23よ
り円盤部13の外周側に突出しており、この突出部分の
図上下面に係止用凸部30が形成されている。また円盤
部13の一端面の段差23より外周側の部分に係合突起
24のそれぞれに対応して逃げ用凹部31を一対形成す
る。また補強リング19の内周縁に当該補強リング19
が係合突起24の突出部分を通過し得るように挿入凹部
26を一対形成し、同じく補強リング19の内周縁に挿
入凹部26と円周方向に90度ほど変位させて補強リン
グ19の軸方向へ向けて弾性変形するスナップ突起28
を一対形成する。スナップ突起28にはそれぞれ係止用
凹部29を形成する。取付けの手順は次のとおりであ
る。 ア)先ず、補強リング19の挿入凹部26とストッパ本
体12の係合突起24を位置合わせし、補強リング19
を係合突起24を通過させてストッパ本体12に着座す
るまで挿入する。 イ)次いで、補強リング19をストッパ本体12に対し
て90度ほど回転させ、スナップ突起28の弾性を利用
して係止用凹部29を係合突起24の係止用凸部30に
係止し、以上をもって補強リング19とストッパ本体1
2を一体化する。
ではなく軸方向に利かせるように構成することが可能で
ある。すなわち、図16ないし図18に示すように、円
盤部13の一端面の180度対称位置に平板形の係合突
起24を一対突設する。係合突起24はそれぞれ段差2
3の上に直接載っており、またその略半分が段差23よ
り円盤部13の外周側に突出しており、この突出部分の
図上下面に係止用凸部30が形成されている。また円盤
部13の一端面の段差23より外周側の部分に係合突起
24のそれぞれに対応して逃げ用凹部31を一対形成す
る。また補強リング19の内周縁に当該補強リング19
が係合突起24の突出部分を通過し得るように挿入凹部
26を一対形成し、同じく補強リング19の内周縁に挿
入凹部26と円周方向に90度ほど変位させて補強リン
グ19の軸方向へ向けて弾性変形するスナップ突起28
を一対形成する。スナップ突起28にはそれぞれ係止用
凹部29を形成する。取付けの手順は次のとおりであ
る。 ア)先ず、補強リング19の挿入凹部26とストッパ本
体12の係合突起24を位置合わせし、補強リング19
を係合突起24を通過させてストッパ本体12に着座す
るまで挿入する。 イ)次いで、補強リング19をストッパ本体12に対し
て90度ほど回転させ、スナップ突起28の弾性を利用
して係止用凹部29を係合突起24の係止用凸部30に
係止し、以上をもって補強リング19とストッパ本体1
2を一体化する。
【0025】 第九実施例・・・ 図19および図20は本考案の更に他の実施例を示して
おり、当該実施例に係るストッパ11は以下の点に特徴
を有している。
おり、当該実施例に係るストッパ11は以下の点に特徴
を有している。
【0026】 すなわち、円盤部13の一端面に環状凹部
32と環状切欠33が同心的に形成され、同じく一端面
にこの環状凹部32と環状切欠33を連通する連通凹部
34が180度対称位置に一対形成され、ストッパ本体
12の他端面からこの連通凹部34の内面にかけて連通
凹部34と同じ数の貫通孔35が形成されている。円盤
部13の外周面に装着溝14は形成されておらず、当該
ストッパ11はパッキン15を有しないものである。金
属製の補強リング19は平板形の単純なものであって、
この補強リング19の図上下面にゴム製の環状シール3
6,37が二本同心的に加硫接着されており、この二本
の環状シール36,37がそれぞれ環状凹部32または
環状切欠33に挿入されている。ストッパ本体12と補
強リング19の間には径方向の両側をこの二本の環状シ
ール36,37によってシールされて環状の密閉空間3
8が形成されている。
32と環状切欠33が同心的に形成され、同じく一端面
にこの環状凹部32と環状切欠33を連通する連通凹部
34が180度対称位置に一対形成され、ストッパ本体
12の他端面からこの連通凹部34の内面にかけて連通
凹部34と同じ数の貫通孔35が形成されている。円盤
部13の外周面に装着溝14は形成されておらず、当該
ストッパ11はパッキン15を有しないものである。金
属製の補強リング19は平板形の単純なものであって、
この補強リング19の図上下面にゴム製の環状シール3
6,37が二本同心的に加硫接着されており、この二本
の環状シール36,37がそれぞれ環状凹部32または
環状切欠33に挿入されている。ストッパ本体12と補
強リング19の間には径方向の両側をこの二本の環状シ
ール36,37によってシールされて環状の密閉空間3
8が形成されている。
【0027】 当該ストッパ11をアキュムレータに装着
してこのアキュムレータを作動をさせると、Bポート
(図21参照)からのライン圧が貫通孔35を介して密
閉空間38に導入され、当該ストッパ11を止め輪7
(図21参照)に押し付ける圧力がこの密閉空間38の
面積(図ではこれを径方向の幅mで示している)分キャ
ンセル(相殺)される。したがって当該ストッパ11は
このライン圧について残りの面積(図ではこれを半径n
で示している)分の圧力をもって止め輪7に押し付けら
れることになり、この分、負荷が軽減される。したがっ
て当該ストッパ11の耐久性を向上させることができ
る。また円盤部13の外周面にパッキン15を装着する
装着溝14を設けていないために、ストッパ本体12を
成形する金型に厄介な二つ割構造を設ける必要がない。
尚、当該ストッパ11とボディ1の間は外周側の環状シ
ール37がライン圧によってピストン室2の内壁に押し
付けられることによってシールされる。
してこのアキュムレータを作動をさせると、Bポート
(図21参照)からのライン圧が貫通孔35を介して密
閉空間38に導入され、当該ストッパ11を止め輪7
(図21参照)に押し付ける圧力がこの密閉空間38の
面積(図ではこれを径方向の幅mで示している)分キャ
ンセル(相殺)される。したがって当該ストッパ11は
このライン圧について残りの面積(図ではこれを半径n
で示している)分の圧力をもって止め輪7に押し付けら
れることになり、この分、負荷が軽減される。したがっ
て当該ストッパ11の耐久性を向上させることができ
る。また円盤部13の外周面にパッキン15を装着する
装着溝14を設けていないために、ストッパ本体12を
成形する金型に厄介な二つ割構造を設ける必要がない。
尚、当該ストッパ11とボディ1の間は外周側の環状シ
ール37がライン圧によってピストン室2の内壁に押し
付けられることによってシールされる。
【0028】
【考案の効果】本考案は、以下の効果を奏する。
【0029】 すなわち先ず、全請求項に共通して、樹脂
製のストッパ本体の止め輪と当接する部分に補強リング
が組み合わされているために、この補強リングの奏する
補強作用ないし保護作用によって、樹脂製のストッパ本
体が止め輪に接触して摩耗するのを未然に防止すること
ができ、当該ストッパの耐久性を向上させることができ
る。
製のストッパ本体の止め輪と当接する部分に補強リング
が組み合わされているために、この補強リングの奏する
補強作用ないし保護作用によって、樹脂製のストッパ本
体が止め輪に接触して摩耗するのを未然に防止すること
ができ、当該ストッパの耐久性を向上させることができ
る。
【0030】
またこれに加えて、本考案の請求項1によ
るストッパにおいては、ストッパ本体に設けた切欠に、
補強リングに設けた突片を係合して緊締リングを嵌着す
ることによりストッパ本体と補強リングとが一体化され
ているために、ストッパ本体と補強リングとを組み立て
に際して接着剤等で固定する必要がなく、短時間で簡単
に一体化することができ、しかもボディへの組み込みが
容易である。
るストッパにおいては、ストッパ本体に設けた切欠に、
補強リングに設けた突片を係合して緊締リングを嵌着す
ることによりストッパ本体と補強リングとが一体化され
ているために、ストッパ本体と補強リングとを組み立て
に際して接着剤等で固定する必要がなく、短時間で簡単
に一体化することができ、しかもボディへの組み込みが
容易である。
【0031】
また、本考案の請求項2によるストッパに
おいては、ストッパ本体に設けた係合突起に緊締リング
を嵌着することによりストッパ本体と補強リングとが一
体化されているために、やはりストッパ本体と補強リン
グとを組み立てに際して接着剤等で固定する必要がな
く、短時間で簡単に一体化することができ、しかもボデ
ィへの組み込みが容易である。
おいては、ストッパ本体に設けた係合突起に緊締リング
を嵌着することによりストッパ本体と補強リングとが一
体化されているために、やはりストッパ本体と補強リン
グとを組み立てに際して接着剤等で固定する必要がな
く、短時間で簡単に一体化することができ、しかもボデ
ィへの組み込みが容易である。
【0032】
また、本考案の請求項3によるストッパに
おいては、ストッパ本体に設けた係合突起に、補強リン
グに設けたスナップ突起を弾性的に係合することにより
ストッパ本体と補強リングとが一体化されているため
に、やはりストッパ本体と補強 リングとを組み立てに際
して接着剤等で固定する必要がなく、短時間で簡単に一
体化することができ、しかもボディへの組み込みが容易
である。
おいては、ストッパ本体に設けた係合突起に、補強リン
グに設けたスナップ突起を弾性的に係合することにより
ストッパ本体と補強リングとが一体化されているため
に、やはりストッパ本体と補強 リングとを組み立てに際
して接着剤等で固定する必要がなく、短時間で簡単に一
体化することができ、しかもボディへの組み込みが容易
である。
【0033】
また、本考案の請求項4によるストッパに
おいては、ストッパ本体および補強リングの接触部の内
外周に環状シールが設けられるとともに、この環状シー
ル間の空間にピストンの作動圧力を供給する貫通孔がス
トッパ本体に設けられているために、貫通孔から空間へ
導入される作動圧力によって、ストッパを止め輪に押し
付ける圧力の少なくとも一部をキャンセルすることが可
能となる。したがって当該ストッパに作用する負荷が小
さくなるために、当該ストッパの耐久性を向上させるこ
とができる。
おいては、ストッパ本体および補強リングの接触部の内
外周に環状シールが設けられるとともに、この環状シー
ル間の空間にピストンの作動圧力を供給する貫通孔がス
トッパ本体に設けられているために、貫通孔から空間へ
導入される作動圧力によって、ストッパを止め輪に押し
付ける圧力の少なくとも一部をキャンセルすることが可
能となる。したがって当該ストッパに作用する負荷が小
さくなるために、当該ストッパの耐久性を向上させるこ
とができる。
【図1】本考案の第一実施例に係るストッパの分解斜視
図
図
【図2】同ストッパの断面図
【図3】本考案の第二実施例に係る補強リングの斜視図
【図4】同実施例に係るストッパの断面図
【図5】本考案の第三実施例に係るストッパの分解斜視
図
図
【図6】同ストッパの断面図
【図7】本考案の第四実施例に係るストッパの分解斜視
図
図
【図8】同ストッパの断面図
【図9】本考案の第五実施例に係るストッパの分解斜視
図
図
【図10】同ストッパの断面図
【図11】本考案の第六実施例に係るストッパの分解斜
視図
視図
【図12】同ストッパの断面図
【図13】同実施例に係る補強リングの一部平面図
【図14】本考案の第七実施例に係るストッパ本体の斜
視図
視図
【図15】同実施例に係るストッパの断面図
【図16】本考案の第八実施例に係るストッパの分解斜
視図
視図
【図17】同ストッパの断面図
【図18】同ストッパの一部切欠した正面図
【図19】本考案の第九実施例に係るストッパの一部切
欠した分解斜視図
欠した分解斜視図
【図20】同ストッパの断面図
【図21】アキュムレータの断面図
【図22】図21におけるX−X線断面図
【図23】従来例に係るストッパの作動の不都合を示す
説明図
説明図
【図24】止め輪の一部断面図
1 ボディ 2 ピストン室 3 ピストン 4 スプリング 5,11 ストッパ 6,14 装着溝 7 止め輪 8 合い口隙間 9 ペンチ穴 10 角 12 ストッパ本体 13 円盤部 15 パッキン 16 小径部 17 撮み部 18 位置決め用突起 19 補強リング 20 切欠 21 突片 22 緊締リング 23 段差 24 係合突起 25 係止凹部 26 挿入凹部 27 係止突起 28 スナップ突起 29 係止用凹部 30 係止用凸部 31 逃げ用凹部 32 環状凹部 33 環状切欠 34 連通凹部 35 貫通孔 36,37 環状シール 38 密閉空間
Claims (4)
- 【請求項1】 ボディ(1)の内部に装着され、抜け方
向に止め輪(7)をもって支持され、前記ボディ(1)
の内部を往復動するピストン(3)を停止させる樹脂製
のピストン用ストッパ(11)において、樹脂製のストッパ本体(12)の前記止め輪(7)と当
接する部分に補強リング(19)を組み合わせるととも
に、 前記ストッパ本体(12)に設けた切欠(20)に、前
記補強リング(19)に設けた突片(21)を係合して
緊締リング(22)を嵌着することにより前記ストッパ
本体(12)と補強リング(19)とを一体化した こと
を特徴とするピストン用ストッパ。 - 【請求項2】 ボディ(1)の内部に装着され、抜け方
向に止め輪(7)をもって支持され、前記ボディ(1)
の内部を往復動するピストン(3)を停止させる樹脂製
のピストン用ストッパ(11)において、 樹脂製のストッパ本体(12)の前記止め輪(7)と当
接する部分に補強リング(19)を組み合わせるととも
に、 前記ストッパ本体(12)に設けた係合突起(24)に
緊締リング(22)を嵌着することにより前記ストッパ
本体(12)と補強リング(19)とを一体化したこと
を特徴とするピストン用ストッパ。 - 【請求項3】 ボディ(1)の内部に装着され、抜け方
向に止め輪(7)をもって支持され、前記ボディ(1)
の内部を往復動するピストン(3)を停止させる樹脂製
のピストン用ストッパ(11)において、 樹脂製のストッパ本体(12)の前記止め輪(7)と当
接する部分に補強リング(19)を組み合わせるととも
に、 前記ストッパ本体(12)に設けた係合突起(24)
に、前記補強リング(19)に設けたスナップ突起(2
8)を弾性的に係合することにより前記ストッパ本体
(12)と補強リング(19)とを一体化したことを特
徴とするピストン用ストッパ。 - 【請求項4】 ボディ(1)の内部に装着され、抜け方
向に止め輪(7)をもって支持され、前記ボディ(1)
の内部を往復動するピストン(3)を停止させる樹脂製
のピストン用ストッパ(11)において、 樹脂製のストッパ本体(12)の前記止め輪(7)と当
接する部分に補強リング(19)を組み合わせるととも
に、 前記ストッパ本体(12)および補強リング(19)の
接触部の内外周に環状シール(36)(37)を設け、
前記環状シール(36)(37)間の空間(38)にピ
ストン(3)の作動圧力を供給する貫通孔(35)を前
記ストッパ本体(12)に設けたことを特徴とするピス
トン用ストッパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992074683U JP2606332Y2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | ピストン用ストッパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992074683U JP2606332Y2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | ピストン用ストッパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632826U JPH0632826U (ja) | 1994-04-28 |
JP2606332Y2 true JP2606332Y2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=13554274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992074683U Expired - Fee Related JP2606332Y2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | ピストン用ストッパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606332Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-05 JP JP1992074683U patent/JP2606332Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0632826U (ja) | 1994-04-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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