JP2605802Y2 - スピードコントローラ - Google Patents

スピードコントローラ

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JP2605802Y2
JP2605802Y2 JP1993059103U JP5910393U JP2605802Y2 JP 2605802 Y2 JP2605802 Y2 JP 2605802Y2 JP 1993059103 U JP1993059103 U JP 1993059103U JP 5910393 U JP5910393 U JP 5910393U JP 2605802 Y2 JP2605802 Y2 JP 2605802Y2
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早苗 中村
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エスエムシー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スピードコントローラ
に関し、一層詳細には、前記スピードコントローラが連
結される流体圧機器に残存する圧力流体を、常時、一定
した時間で外部に排出することが可能なスピードコント
ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】圧力流体、例えば、圧縮空気を利用して
客体を駆動制御するために、従来から空気圧機器が広汎
に普及している。この場合、前記空気圧機器、例えば、
シリンダは空気の流入、流出を図るべく複数個のポート
を備えているのが通常である。一般的には、これらのポ
ートにはスピードコントローラを介して圧縮空気が導入
され、前記シリンダの内部に配設されたピストンがこの
圧縮空気によって所定の速度で往復動作するように構成
されている。この場合、前記スピードコントローラは、
シリンダに流入する圧縮空気の流量を増減し、またはシ
リンダから流出する圧縮空気の流量を増減させることに
より、前記ピストンの移動速度を制御する機能を営むも
のである。
【0003】ここで、シリンダ側に残存する圧縮空気を
排出する機能を有するスピードコントローラを図7A並
びに図7Bに示す。図7Aはメータイン回路1を示し、
このメータイン回路1は、シリンダ2に対する供給側管
路3内の流れを制御することによって、ピストンの移動
速度を制御する回路であり、一方、図7Bはメータアウ
ト回路4を示し、このメータアウト回路4は、シリンダ
2の排出側管路5内の流れを制御することによって、ピ
ストンの移動速度を制御する回路である。前記メータイ
ン回路1並びにメータアウト回路4は、クローズドセン
タの機能を有する電磁弁6と、シリンダ2と、前記シリ
ンダ2の一対のポートと電磁弁6との間に接続される一
対のスピードコントローラS1、S1、S2、S2から
夫々構成される。
【0004】従来例に係る残圧排気機能を有する夫々の
スピードコントローラS1、S1、S2、S2は、ニー
ドル弁機構によって流量を制御する可変絞り弁7とチェ
ック弁8とが並列に接続された速度制御弁と、プッシュ
ボタンを押圧することにより排出ポートが開成し、該排
出ポートから残存する圧縮空気を排出する止め弁9とか
ら構成される。この場合、前記速度制御弁は、一方向に
圧力流体が自由に流れ、反対方向に制御された流量の圧
力流体が流れるように構成される。なお、以下の説明に
おいて、スピードコントローラS1、S1、S2、S2
によって圧力流体を制御する際、シリンダ2に対する供
給側管路3内の流れを制御する場合をメータイン接続、
シリンダ2の排出側管路5内の流れを制御する場合をメ
ータアウト接続という。
【0005】ところで、シリンダ2に対する圧力流体の
供給を停止してメンテナンス等の作業を行う際、前記シ
リンダ2内に供給された圧力流体を外部に排除する必要
がある。けだし、シリンダ2のシリンダ室内に存する残
圧によってピストンが作動して作業者に危害を及ぼすお
それがあるためである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】この場合、従来例に係
るスピードコントローラのメータイン接続では、シリン
ダ2に対する供給側管路3の流れを制御することから、
シリンダ2内に存する残圧が、可変絞り弁7におけるニ
ードル弁機構の絞り量によって影響を受けることなく外
部に排出される。
【0007】しかしながら、メータアウト接続では、可
変絞り弁7の絞り量によってシリンダ2に対する排出側
管路5の流れを制御するため、シリンダ2内に存する残
圧を外部に排出する際、前記可変絞り弁7におけるニー
ドル機構の絞り量に影響され、残圧を外部に排出するた
めに多くの時間を費やす場合がある。すなわち、ニード
ル弁機構の絞り量が大きい場合には、残圧の排出量が少
量に規制され、排出時間が長くなるという不都合があ
る。
【0008】また、このように残圧排出時間が長くなる
に伴い、メンテナンス等の作業を開始する際、シリンダ
室内の残圧が完全に外部に排出されたか否かを確認をす
ることが困難となる。
【0009】本考案は、前記不都合を克服するためにな
されたものであって、スピードコントローラのメータイ
ン・メータアウト接続にかかわらず、常時、一定した時
間で流体圧機器側に存する残圧を外部に排出することが
可能なスピードコントローラを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本考案は、圧力流体を導入、導出する一次側ポー
トおよび二次側ポートが画成されるボデイと、前記ボデ
イ内に配設され、前記一次側ポートおよび二次側ポート
に夫々連通する第1の通路内を流通する圧力流体の流量
を制御するニードル弁機構部と、前記ニードル弁機構部
内に配設され、排出ポートが画成された残圧排出弁機構
部と、前記ボデイ内に配設され、圧力流体の流路方向を
規制するチェック弁と、を備え、前記ニードル弁機構部
を構成するニードル弁本体には、軸線方向に沿って延在
する第2の通路が画成されるとともに、前記第1通路お
よび第2通路に連通し軸線方向に直交して貫通する第3
の通路が画成され、前記残圧排出弁機構部は、前記第2
通路に沿って配設される弁本体と、プッシュボタンの押
圧作用下に軸線方向に沿って変位する軸部材と、前記軸
部材に設けられた弁体と、前記弁体が着座することによ
り、前記排出ポートに連通する第4の通路を閉塞する弁
本体とを有することを特徴とする。
【0011】この場合、ボデイには、回動自在に連結さ
れる管継手部を設けることが好ましい。
【0012】
【作用】本考案に係るスピードコントローラでは、一次
側ポートから導入された圧力流体は、一次側ポートおよ
び二次側ポートに夫々連通する第1通路内を流通する
際、ニードル弁機構部によって流量が制御される。この
場合、残圧排出機構部を構成する弁体が弁本体に着座し
て第2通路と第4通路との連通を遮断しているため、排
出ポートから圧力流体が排出されることはない。前記制
御された圧力流体は二次側ポートから流体圧機器、例え
ば、シリンダのポートに供給される。
【0013】ところで、一次側ポートからの圧力流体の
導入を停止して、保守、点検等の作業を行う場合、シリ
ンダ側に残存する圧力流体を外部に排出する必要があ
る。そこで、残圧排出弁機構部に設けられたプッシュボ
タンの押圧作用下に軸部材を変位させ、弁体を弁本体か
ら離間させることにより第2通路と第4通路を連通させ
る。従って、シリンダ側に残存する圧力流体は、ニード
ル弁機構部による流量の絞り量に影響されることなく、
第1通路に連通する第3通路を介してニードル弁本体内
の第2通路に導入され、前記第2通路に連通する第4通
路を介して排出ポートから外部に排出される。
【0014】
【実施例】本考案に係るスピードコントローラについ
て、好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
【0015】図1は、一次側ポートと二次側ポートとが
連通する状態を示す断面図、図2は、非連通状態を示す
断面図、図3は、プッシュボタンを押圧して排出ポート
を開成した状態を示す断面図である。
【0016】このスピードコントローラ10は、図示し
ない流体圧供給源に接続される一次側ポート12と、流
体圧機器、例えば、図示しないシリンダのポートに接続
される二次側ポート14とが画成された断面略T字状の
ボデイ16を有する。さらに、スピードコントローラ1
0は、前記ボデイ16から外部に突出して配設され、前
記一次側ポート12から二次側ポート14に向かって供
給される圧力流体の流量を制御するニードル弁機構部1
8と、前記ニードル弁機構部18の内部に配設され、残
圧排出ポート20を有する残圧排出弁機構部22とを備
える。なお、プレート24を介して前記ボデイ16の底
部に画成された室26内には、図示しないガイド部材に
よって保持されるとともに、ばね部材28の弾発作用下
に矢印XまたはY方向に変位するチェック弁30が配設
される。前記チェック弁30は、天然ゴムもしくは合成
ゴム等の弾性体で形成される。
【0017】前記ボデイ16内の一次側ポート12並び
に二次側ポート14に近接する部位には、夫々室32、
34が画成される。前記夫々の室32、34の間には該
両室32、34を分離する壁部36が形成され、前記壁
部36にはニードル弁本体38の先端部40(後述す
る)が離脱することにより一次側ポート12と二次側ポ
ート14とを連通させる孔部42が画成される。この孔
部42は実質的に第1通路として機能するものであり、
前記孔部42にニードル弁本体38の先端部40が嵌挿
されることにより、室32と室34とが非連通状態とな
る。さらに、前記孔部42の下方側には、チェック弁3
0の着座部を形成する壁部36が設けられ、前記壁部3
6には室34と室26とを連通する孔部44が画成され
る。この場合、押圧作用によってチェック弁30が矢印
Y方向に変位することにより、該チェック弁30の上面
に形成された環状突起部が前記着座部から離間し、前記
孔部44並びに室26を介して一次側ポート12と二次
側ポート14とが連通する。なお、前記ボデイ16の側
面部には、ニードル弁本体38の外周部に形成された段
差部に当接して抜け止めの機能を営むピン部材46が設
けられる。
【0018】ニードル弁機構部18には、外周の一部に
ボデイ16と螺合するねじ部48が刻設され、内部に軸
線に沿って延在する中空の通路49(第2通路)が画成
されたニードル弁本体38と、前記ニードル弁本体38
の一端部に固着された筒状の摘み部50とを有する。前
記ニードル弁本体38は、摘み部50を回動させること
により、前記ねじ部48を介して矢印XまたはY方向に
変位自在に形成される。さらに、前記ニードル弁本体3
8の先端部40は、テーパ状に縮径して形成され、矢印
Y方向に変位して孔部42を閉塞することにより一次側
ポート12と二次側ポート14との連通状態を遮断す
る。前記先端部40に近接する部位には、ニードル弁本
体38の軸線に直交し且つ通路49に連通する連通路5
1(第3通路)が貫通して画成される。
【0019】残圧排出弁機構部22は、図4に示すよう
に、段差部が形成された略円筒状の弁本体52と、前記
弁本体52内に略テーパ状に配設されたばね部材54に
よって保持され、プッシュボタン56の押圧作用下に矢
印XまたはY方向に変位する軸部材58とを有する。前
記弁本体52とプッシュボタン56との間には、環状の
シール部材60が介装される。この場合、前記プッシュ
ボタン56は、矢印X方向に押圧されることによりこの
状態を継続保持し、さらに押圧されることにより前記保
持状態を解除するロック機構を有するものであってもよ
く、あるいは単に矢印X方向に押圧された時だけ変位
し、前記プッシュボタン56から手を離すことにより原
位置に復帰するように構成してもよい。
【0020】弁本体52の内壁と軸部材58の外周面と
の間には、残圧排出ポート20に連通する通路62(第
4通路)が画成される。前記軸部材58の下方側には略
円盤状の弁体64が固着され、前記弁体64は弁本体5
2の一端部に形成された弁受け部66に当接することに
より該弁本体52内の通路62を閉塞する。
【0021】本考案の実施例に係るスピードコントロー
ラ10は、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0022】先ず、予めスピードコントローラ10の一
次側ポート12に図示しない電磁弁を介して圧力流体供
給源を接続するとともに、二次側ポート14を図示しな
いシリンダのポートと接続しておく。さらに、摘み部5
0を回動させてニードル弁本体38の先端部40の孔部
42に対する離間距離を調節しておく。そして、電磁弁
の駆動作用下に圧力流体をスピードコントローラ10の
一次側ポート12に導入する。前記導入された圧力流体
は、室32、先端部40と孔部42との間隙、室34、
並びに二次側ポート14を介してシリンダの一方のポー
トに供給され、シリンダ室内のピストンを押圧する。従
って、シリンダ室内に供給される圧力流体の流量は、先
端部40と孔部42との離間距離、すなわち、ニードル
弁機構部18の絞り量によって制御される。この結果、
ピストンの移動速度を制御することが可能となる。な
お、ピストンを前記とは反対方向に移動させる場合に
は、図示しない切換弁の切換作用下にシリンダの他方の
ポートに供給することによりピストンを反対方向に移動
させる。
【0023】ところで、シリンダ等に対する保守、点検
等の作業を行う場合、圧力流体供給源からのシリンダに
対する圧力流体の供給を停止してシリンダ室、並びに前
記シリンダ室と二次側ポート14とを接続する流体管路
等に残存する圧力流体(以下、必要に応じて残圧とい
う)を外部に排出させておく必要がある。
【0024】そこで、図5に示すように、プッシュボタ
ン56を押圧することにより、残圧排出弁機構部22の
軸部材58が矢印Y方向に変位する。この軸部材58に
固着された弁体64は弁受け部66から所定間隔離間
し、ニードル弁本体38内の通路49と弁本体52内の
通路62とが連通する。孔部42がニードル弁本体38
の先端部40によって閉塞されている場合、スピードコ
ントローラ10の二次側ポート14から導入されたシリ
ンダ室内の残圧は、その押圧作用下にチェック弁30を
矢印Y方向に変位させ着座部から所定間隔離間させる。
従って、孔部44を介して室34と室26とが連通し、
二次側ポート14から導入された残圧は、ニードル弁本
体38の軸線に直交する連通路51、ニードル弁本体3
8内の軸線に沿った通路49、並びに弁本体52内の通
路62を介してプッシュボタン56に画成された残圧排
出ポート20を介して外部に排出される。その際、一次
側ポート12は電磁弁によって閉塞された状態にある。
【0025】また、図1に示すように、孔部42がニー
ドル弁本体38の先端部40によって閉塞されることな
く間隙を有する場合であっても、シリンダ室内の残圧
は、ニードル弁本体38の軸線に直交する通路51
介してを介して残圧排出ポート20から排出される。
【0026】このように、本実施例に係るスピードコン
トローラ10では、ニードル弁本体38の先端部40の
孔部42に対する離間距離、すなわち圧力流体の絞り量
に関係なく、通路62を介して残圧排出ポート20か
ら、常時、一定した時間で排出することが可能となる。
この結果、従来に比較して残圧を常に安定的に、かつ簡
便に排出することができる利点がある。
【0027】次に、本考案の他の実施例に係るスピード
コントローラ70を図6に示す。図6に示すスピードコ
ントローラ70は図示しないシリンダに対してメータア
ウト接続する場合に使用されるものである。なお、図1
に示すスピードコントローラ10と略同一の構成要素に
は同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0028】このスピードコントローラ70は、図1に
示すスピードコントローラ10と比較して断面略v字状
のチェック弁72を代替し、さらに、略円柱状のボデイ
74に管継手部76が連結されている点で異なる。
【0029】スピードコントローラ70は、略円筒状の
ボデイ74と、前記ボデイ74の外周部に軸線に直交し
て回動自在に一体的に連結された管継手部76と、ボデ
イ74に挿入されるニードル弁本体77と、前記ニード
ル弁本体77内に設けられる残圧排出弁機構部22と、
断面略v字状のチェック弁72とから基本的に構成され
る。
【0030】ボデイ74の底部には図示しない電磁弁を
介して圧力流体供給源に接続される一次側ポート78が
画成され、さらに、その内壁面にはリング状を呈するチ
ェック弁72を保持するための保持部材80が固着され
ている。前記保持部材80には、軸線方向に沿って一次
側ポート78に連通する孔部82が画成され、前記孔部
82にニードル弁本体77の先端部84が係合する。前
記先端部84は略テーパ状に形成され、孔部82との離
間距離によって絞り量が設定される。なお、図6は、前
記ニードル弁本体77の先端部84によって前記孔部8
2が閉塞された状態を示している。前記ニードル弁本体
77には、軸線方向に直交して貫通する連通路86が画
成され、前記連通路86はボデイ74に画成された孔部
88を介して管継手部76に連通している。
【0031】管継手部76は略円筒状の管継手本体89
を有し、その一方の端部には前記孔部88に連通する孔
部90が画成され、前記孔部90の終端部には実質的に
二次側ポート92を画成する狭径な孔部94が画成され
る。前記孔部94には、所謂、ワンタッチ継手機構96
が設けられ、このワンタッチ継手機構96は、底部に複
数の切欠が画成されたリリースブッシュ98の外周に、
合成樹脂製のコレット100と、このコレット100の
外周に金属製の平板をリング状に形成したチャック10
2と、天然ゴムもしくは合成ゴム等の弾性体で形成され
たシール部材104とを夫々外装して構成されている。
【0032】本実施例に係るスピードコントローラ70
は、基本的には以上のように構成されるものであり、次
にその動作について説明する。
【0033】図示しない電磁弁の駆動作用下に一次側ポ
ート78から圧力流体を導入し、前記導入された圧力流
体は、保持部材80の孔部82とニードル弁本体77の
先端部84との離間距離によって画成された間隙並びに
孔部88を介して管継手部76の二次側ポート92から
シリンダに供給される。この場合、プッシュボタン56
が押されていないため、通路49と通路62とは非連通
状態にあり、残圧排出ポート20から圧力流体が排出さ
れることはない。
【0034】次に、シリンダ等に対する保守、点検等の
作業を行うため、残圧を外部に排出する場合について説
明する。プッシュボタン56を押圧することにより、残
圧排出弁機構部22の軸部材58が矢印Y方向に変位す
る。この軸部材58に固着された弁体64は弁受け部6
6から所定間隔離間し、ニードル弁本体77内の通路4
9と弁本体52内の通路62とが連通する。従って、二
次側ポート92から導入されたシリンダ室内の残圧は、
チェック弁72のチェック機能によって一次側ポート7
8への流出が阻止され、ニードル弁本体77の軸線に直
交する連通路86、ニードル弁本体77内の軸線に沿っ
た通路49、並びに弁本体52内の通路62を介してプ
ッシュボタン56に画成された残圧排出ポート20を介
して外部に排出される。
【0035】なお、図6に示すスピードコントローラ7
0では、管継手部76側の二次側ポート92にシリンダ
を接続し、一次側ポート78から電磁弁を介して圧力流
体を導入するように構成しているが、前記とは逆に接続
することも可能である。すなわち、雄ねじ部を介して一
次側ポート78にシリンダを接続し、管継手部76側の
二次側ポート92から圧力流体を導入してもよいことは
勿論である。このように、二次側ポート92から圧力流
体を導入する場合であっても残圧排出機能を発揮させる
ことが可能である。
【0036】
【考案の効果】本考案に係るスピードコントローラによ
れば、以下の効果が得られる。
【0037】すなわち、保守、点検等の際、流体圧機
器、例えば、シリンダ側に残存する圧力流体を、ニード
ル弁機構部の絞り量と関係なく排出ポートから排出する
ことができる。従って、排出する際、ニードル弁機構部
の絞り量に影響されることがないため、従来に比較して
排出速度を、常時、一定とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るスピードコントローラを
示す断面図である。
【図2】図1に示すスピードコントローラの一次側ポー
トと二次側ポートとの非連通状態を示す断面図である。
【図3】プッシュボタンを押圧した状態を示す断面図で
ある。
【図4】図1に示すスピードコントローラの部分拡大図
である。
【図5】図1に示すスピードコントローラの動作を説明
するための断面図である。
【図6】本考案の他の実施例に係るスピードコントロー
ラを示す断面図である。
【図7】図7A並びに図7Bは、従来例に係るスピード
コントローラを説明するための概略構成図である。
【符号の説明】
10、70…スピードコントローラ 12、78
…一次側ポート 14、92…二次側ポート 16、74
…ボデイ 18…ニードル弁機構部 20…残圧
排出ポート 22…残圧排出弁機構部 30、72
…チェック弁 40、84…先端部 42、4
4、82…孔部 49、62…通路 50…摘み
部 51、86…連通路 52…弁本
体 56…プッシュボタン 58…軸部
材 64…弁体 66…弁受
け部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力流体を導入、導出する一次側ポートお
    よび二次側ポートが画成されるボデイと、 前記ボデイ内に配設され、前記一次側ポートおよび二次
    側ポートに夫々連通する第1の通路内を流通する圧力流
    体の流量を制御するニードル弁機構部と、 前記ニードル弁機構部内に配設され、排出ポートが画成
    された残圧排出弁機構部と、 前記ボデイ内に配設され、圧力流体の流路方向を規制す
    るチェック弁と、 を備え、前記ニードル弁機構部を構成するニードル弁本
    体には、軸線方向に沿って延在する第2の通路が画成さ
    れるとともに、前記第1通路および第2通路に連通し軸
    線方向に直交して貫通する第3の通路が画成され、 前記残圧排出弁機構部は、前記第2通路に沿って配設さ
    れる弁本体と、プッシュボタンの押圧作用下に軸線方向
    に沿って変位する軸部材と、前記軸部材に設けられた弁
    体と、前記弁体が着座することにより、前記排出ポート
    に連通する第4の通路を閉塞する弁本体とを有すること
    を特徴とするスピードコントローラ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスピードコントローラにお
    いて、ボデイに回動自在に連結される管継手部が設けら
    れることを特徴とするスピードコントローラ。
JP1993059103U 1993-11-02 1993-11-02 スピードコントローラ Expired - Lifetime JP2605802Y2 (ja)

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