JP2605645B2 - 導波路型光アイソレータ - Google Patents

導波路型光アイソレータ

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JP2605645B2
JP2605645B2 JP6322987A JP32298794A JP2605645B2 JP 2605645 B2 JP2605645 B2 JP 2605645B2 JP 6322987 A JP6322987 A JP 6322987A JP 32298794 A JP32298794 A JP 32298794A JP 2605645 B2 JP2605645 B2 JP 2605645B2
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waveguide
channel
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light
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翊東 黄
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光アイソレータに関
し、特に半導体レーザとモノリシックに集積が可能な光
導波路集積型アイソレータの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザとモノリシックに集積可能
な光アイソレータとして、図1に示すような導波路型光
アイソレータの発明(特願平5−197175号明細書
(特開平7−49427号))がある。図4に示すよう
に、従来のこの導波路型光アイソレータは、基本的に屈
折率n1 のストライプ状のチャンネル導波路1と、この
チャンネル導波路1にある角度を成すように形成された
回折格子1aと、前記チャンネル導波路1に隣接する領
域に形成された屈折率n2 の平面導波路2と、これらの
チャンネル導波路1と平面導波路2とを被覆している屈
折率n3 の媒質体3とを有している。前記n1 とn2
3 との間にはn1 >n2 >n3 の関係が成り立つよう
になっている。
【0003】この導波路型光アイソレータは、アイソレ
ータとして機能するためには、チャンネル導波路1中を
順方向(+x方向)に伝搬する光に対しては、回折格子
1aによる光の回折が起こらず、逆方向に伝搬する光
(戻り光)に対してのみ回折格子1aで光が回折される
ようにすればよい。このような非相反の光の回折を実現
するには、チャンネル導波路1を逆方向に伝搬する光に
対しては、回折格子1aによる回折光が結合できるよう
なモードが存在し、順方向に伝搬する光に対しては、回
折光が結合できるようなモードが存在しないような非対
称な光導波路の構造を実現すれば良い。
【0004】図4に示す構造では、チャンネル導波路1
の右側には平面導波路2が存在するが、左側にはそのよ
うな導波路が存在しない。また、回折格子1aは図に示
すようにチャンネル導波路1上にある角度を成して形成
されている。従って、順方向(+x方向)に伝搬する光
に対して、回折が起きるとすればチャンネル導波路1の
左側に回折されるが、この方向には光導波路が存在しな
いので、このような回折は実際起こり得ない。一方、逆
方向(−x方向)に伝搬する光に対しては、チャンネル
導波路1の右側に回折されるが、この方向には平面導波
路2が存在するので、光は回折される。
【0005】これを平面導波路2上での波数ベクトルで
表示すると、図5に示すようになる。回折格子1aの波
数ベクトルは図中ks1で表される。チャンネル導波路1
の右側、即ちyの正の方向(+y方向)には平面導波路
2が存在するため、この半円で導波モードが存在する。
これに対して、チャンネル導波路1の左側、即ち−y方
向には平面導波路が存在しないので、こちら側には導波
モードは存在しない。このため、チャンネル導波路1を
逆方向に伝搬する光に対しては、図5に示すように位相
整合条件さえ満足すれば、平面導波路2への回折が起こ
る。これに対して、順方向に伝搬する光に対しては、そ
もそも光が回折できる導波モードが存在しないため、こ
のような回折は起こらない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のアイ
ソレータにおいては、アイソレータを実現する上で最も
難しいのは、戻り光が回折格子1aにより回折され、平
面導波路2の導波モードと結合するためには、前にも述
べたように、回折光の波数ベクトルと平面導波路2の導
波モード(波数が不連続である)を10-4程度のかなり
の精度で一致させる位相整合条件を満足させてやらなけ
ればならないことである。これが合わないと、光の回折
は起こらず、アイソレータとして機能しなくなる。従っ
て、従来のアイソレータにおいては、その作製上のトレ
ランスは非常に厳しく、実際に製造するのは非常に困難
であった。また、回折光の方向と戻り光の方向が近いた
め、回折光が戻り光と結合し、アイソレーションを悪く
する問題があった。
【0007】本発明の目的は、製造上でのトレランスを
緩くできて製造が容易であり、かつ、アイソレーション
が良好である導波路型光アイソレータを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、課題を解決す
るために、平面基板上に形成された一本のチャンネル光
導波路と、このチャンネル導波路にこれと所定の角度を
成すように形成された回折格子と、前記チャンネル導波
路で区切られる平面基板上の二つの平面のいずれか一方
の第1の領域に形成され前記チャンネル光導波路の等価
屈折率に比べて小さい屈折率を有する第1の媒質体と、
前記第1の領域以外の領域に形成され前記第1の媒質体
より屈折率が小さい第2の媒質体とを備えていることを
特徴とする。
【0009】
【実施例】次に、本発明の1実施例を図面に基いて詳細
に説明する。
【0010】図1は、本発明の1実施例を示す略斜視図
である。図1に示すように、本発明の導波路型光アイソ
レータは、平面基板S上に形成された一本のチャンネル
光導波路1と、このチャンネル導波路1にこれと所定の
角度を成すように形成された回折格子1aと、前記チャ
ンネル導波路1で区切られる平面基板S上の二つの平面
のいずれか一方の第1の領域に形成され前記チャンネル
光導波路1の等価屈折率n1 に比べて小さい屈折率n2
を有する第1の媒質体である平面導波路2と、前記第1
の領域以外の領域に形成され前記平面導波路2より小さ
い屈折率n3 を有する第2の媒質体3とを備えている。
【0011】本発明の構造では、戻り光に対する回折光
を、平面導波路2の導波モードではなく、放射モードに
結合させている。図2は本発明の構造の波数ベクトルの
関係を示している。平面導波路2においては、不連続な
波数をとる導波モードと連続波数をとる放射モードが存
在する。放射モードは、導波モードとは異なり、図2に
示すように波数空間上の連続的な領域をとり得る。従っ
て、導波モードに結合させる場合のように、回折光の波
数ベクトルを導波光の波数ベクトルに完全に一致させる
必要は無く、回折光の波数ベクトルが放射モードの領域
に入るようにすればよい。従って、設計上のトレランス
は導波モードの場合に比べて大幅に改善できる。
【0012】また、ストライプ状の導波路の右側の放射
モードだけを用いるため、平面導波路2が無くても、ス
トライプ状のチャンネル導波路の両側の領域の屈折率が
異なりさえすればよい。従って、図1に示すように更に
簡単な構造により導波路型光アイソレータが実現可能と
なる。
【0013】次に、図3を参照しながら本発明の導波路
型光アイソレータの製造方法をて説明する。
【0014】ここでは、1.3μm帯の半導体レーザと
のモノリシック集積化を行うために、InP基板上に形
成できる構造について示す。まず最初に図3(a)に示
すように、InP基板11上に電子ビーム露光技術等を
用いて回折格子11aを形成する。回折格子11aのピ
ッチは2055Åで<011>方向に対して75°の角
度を成すように形成する。この回折格子11aのピッチ
と形成角度においては、回折光の方向は戻り光と約15
0°の角度を成す。
【0015】次に図3(b)に示すように、InP基板
11上にバンドギャップ波長1.13μm組成のInG
aAsP層12を0.2μm成長させ、さらにInP層
13を0.3μm成長させる。次に図3(c)に示すよ
うに、幅1.5μmのSiO2 マスクを形成してInP
層13とInGaAsP層12を選択的にエッチングす
ることにより、回折格子11上の部分にリッジストライ
プ状のチャンネル導波路14を形成する。この後に、図
3(d)に示すようにチャンネル導波路14の片側を埋
め込むように、バンドギャップ波長組成1.05μmの
InGaAsP層15を成長させ、最後に図3(e)に
示すように全体をInP層16で埋め込んで導波路型光
アイソレータ用ウェハを制作する。
【0016】この導波路型光アイソレータ用ウェハから
300μm長に素子を切り出せば、20dB程度のアイ
ソレーションを有する導波路型光アイソレータを得るこ
とができる。
【0017】なお、本実施例では、回折格子11aはチ
ャンネル導波路14と埋め込み部分の両領域の下に形成
されているが、チャンネル導波路14にのみ形成されて
いる構造でも同様の効果が得られる。
【0018】
【発明の効果】本発明の導波路型光アイソレータは、製
造上でのトレランスを緩くできるから製造が容易であ
り、かつ、アイソレーションが良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す略斜視図である。
【図2】本発明の1実施例における波数ベクトルの関係
を説明するための図である。
【図3】本発明の導波路型光アイソレータの製造方法を
説明するための図である。
【図4】従来の導波路型光アイソレータを示す略斜視図
である。
【図5】従来の導波路型光アイソレータにおける波数ベ
クトルの関係を説明するための図である。
【符号の説明】
1 チャンネル導波路 1a 回折格子 2 平面導波路 3 第2の媒質体 11 InP基板 11a 回折格子 12 InGaAsP層 13 InP層 14 チャンネル導波路 15 InGaAsP層 16 InP層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面基板上に形成された一本のチャンネ
    ル光導波路と、このチャンネル導波路にこれと所定の角
    度を成すように形成された回折格子と、前記チャンネル
    導波路で区切られる平面基板上の二つの平面のいずれか
    一方の第1の領域に形成され前記チャンネル光導波路の
    等価屈折率に比べて小さい屈折率を有する第1の媒質体
    と、前記第1の領域以外の領域に形成され前記第1の媒
    質体より屈折率が小さい第2の媒質体とを備えているこ
    とを特徴とする導波路型光アイソレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の導波路型光アイソレー
    タにおいて、前記回折格子のピッチと角度は、回折光の
    進行方向が戻り光の進行方向と成す角度が90°以上と
    なるように角度が定められていることを特徴とする導波
    路型光アイソレータ。
JP6322987A 1994-12-26 1994-12-26 導波路型光アイソレータ Expired - Lifetime JP2605645B2 (ja)

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