JP2605070Y2 - 点眼ビン - Google Patents

点眼ビン

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JP2605070Y2
JP2605070Y2 JP1992093867U JP9386792U JP2605070Y2 JP 2605070 Y2 JP2605070 Y2 JP 2605070Y2 JP 1992093867 U JP1992093867 U JP 1992093867U JP 9386792 U JP9386792 U JP 9386792U JP 2605070 Y2 JP2605070 Y2 JP 2605070Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、点眼ビンの構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】点眼ビンは、先端に小径の吐出開口を有
する樹脂またはガラスの容器であり、内部に液体を入れ
ておいて、先端の吐出開口からその液体を滴下するもの
である。点眼ビンは、簡単な構造でありながら、内部の
液体を適時取り出して使用することができる。また点眼
ビンから滴下されるしずくの大きさは、概ね一定である
ため、滴下する滴数によって、正確な吐出量の液体を得
ることができる。そのため、点眼ビンは、試薬、検査試
料、医薬品等を入れる容器として各方面に広く利用され
ている。以下従来技術の点眼ビンの構造について簡単に
説明する。
【0003】図10は従来技術の点眼ビンの断面図であ
る。従来技術の点眼ビン100は、液を溜めるビン本体
101の先端に吐出部102が取り付けられ、更に吐出
部102の先端には、蓋となるキャップ103が設けら
れたものである。点眼ビンでは多くの場合、吐出開口は
ビン本体101に取り付けられた吐出部102に設けら
れている。即ち、吐出部102には、ビン本体101側
から外部に連通する孔104が設けられている。また、
孔104は、液滴の大きさを一定にするために、先端側
の断面積が小さく作られ、その先端が吐出開口105と
して外部に開いている。そして、孔104の後端側の構
造は、従来技術の点眼ビン100では、大きな断面積で
ビン本体101側に開口したものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来技術の点眼ビン1
00は、内部の液体を続けて滴下する場合、例えば多数
並べられた試験管の中に試薬を連続して次々滴下するよ
うな場合には、何の問題もなく液体の滴下を行うことが
できる。
【0005】しかしながら、従来技術の点眼ビン100
は、ビン本体101内に液体を充填した後、点眼作業を
開始するために点眼ビン100のキャップ103を外す
と、吐出開口105を上に向けた状態であるにも係わら
ず、内部の液体が少しこぼれ出てしまう問題があった。
この現象は、便潜血試験用の点眼ビンのように、便等の
試料を入れ、点眼ビンを振って点眼ビンの内部で試料を
溶液に希釈する様な用途の点眼ビンでは特に顕著に発生
した。
【0006】この理由は、点眼ビンに液体を充填した
後、点眼ビンが横置きされたり振られたりしている間
に、液体が吐出部102の内部と接触し、当該部分に付
着して溜まるためである。例えば、従来技術の点眼ビン
100を横置きする等して吐出部102の内側に液体が
接すると、液体106が、吐出部102のビン本体側の
開口107の孔104との境界付近に膜状に付着する。
【0007】そして、使用者がビン本体101を手で持
って、キャップ103を外すと、使用者がビン本体10
1を手で持った時のビン本体101に与えられる僅かな
圧力で、ビン本体101の腹が押され、吐出部102の
内部に溜まっていた液体106が吹き上げ、外に洩れ出
るのであった。
【0008】このように、従来技術の点眼ビン100で
は、キャップ103を外した際に、吐出部102の内部
に溜まっていた液体106が洩れ出る結果、液滴の大き
さにばらつきが生じ、吐出量が不正確になってしまう問
題があった。また、従来技術の点眼ビンでは、洩れ出た
液体によって使用者が汚染され、使用者に不快感を与え
る問題があった。
【0009】本考案は、従来技術の上記した欠点に着目
し、キャップ103を外した段階で、液体が不必要にこ
ぼれ出てしまう不具合を解消し、液滴の大きさが常に一
定であり、また使用者に不快感を与えることのない点眼
ビンを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そして、上記した目的を
達成するための本考案の特徴は、内部に液を溜めるビン
本体と、該ビン本体の開口部に取付けられる吐出部とを
備えており、該吐出部に、外部に開口する小径の吐出開
口と、該吐出開口に連通する空洞部とが形成され、該空
洞部は、ビン本体側への開口面積が小さく内部の断面積
が大きくなされている点眼ビンにおいて、前記吐出部
は、ビン本体に取付けられる吐出部本体に、該吐出部本
体とは別体に成形されかつ前記空洞部のビン本体側への
開口を有する補助チャンバーを取付けることにより構成
されており、該補助チャンバーの前記開口は、ビン本体
内の液が開口付近に膜状に付着する大きさとされ、前記
空洞部の内部の断面積は、前記開口に付着した液膜が吐
出開口に至るまでに空洞部内で前記液膜が破壊される大
きさとされていることを特徴とする点眼ビンにある。ま
た、本考案の特徴は、内部に液を溜めるビン本体の先端
に、小径の吐出開口を有する点眼ビンにおいて、ビン本
体と吐出開口の間に、ビン本体側への開口面積が小さ
く、内部の断面積が大きい空洞部が設けられ、該空洞部
を介してビン本体と吐出開口が連通されており、該空洞
部のビン本体側への開口面積は、ビン本体内の液が開口
付近に膜状に付着する大きさとされ、前記空洞部の内部
の断面積は、前記空洞部のビン本体側への開口に付着し
た液膜が吐出開口に至るまでに空洞部内で破壊される大
きさとされていることを特徴とする点眼ビンにある。
【0011】
【作用】本考案の点眼ビンでは、ビン本体と吐出開口の
間に、空洞部が設けられており、ビン本体と吐出開口は
この空洞部を介して連通している。そして、この空洞部
のビン本体側への開口面積は小さいので、本考案の点眼
ビンを倒したり、振ったりして空洞部が内部の液体に接
しても、液体は空洞部内に侵入し難い。
【0012】また、もし液体が空洞部の開口に付着して
も、本考案の点眼ビンでは、キャップを外した段階で、
液が吐出開口から洩れることはない。即ち、本考案の点
眼ビンのビン本体側の開口にビン本体内の液が付着する
場合は、従来技術の場合と同様に、開口付近に膜状に付
着する。そして、使用者がキャップを外すと、使用者が
ビン本体に与える力によって、ビン本体内の圧力が上昇
し、本体側の開口に膜状に付着した液体が押し上げられ
る点も従来技術と同様である。
【0013】しかし、本考案の点眼ビンでは、空洞部が
設けられており、空洞部の内部は断面積が大きいため、
液体が空洞部内に入ると液体で形成される膜は空洞部全
体に広がり、表面積の増加に伴って液膜の厚さは薄くな
る。そして遂には空洞部の内部に侵入した液体は、膜を
維持できなくなり、吐出開口に至る前に液体の膜は破壊
され、液体は落下する。
【0014】
【実施例】以下更に、本考案の具体的実施例について説
明する。図1は、本考案の具体的実施例の点眼ビンの断
面図である。図2は、図1の点眼ビンを倒立した場合の
要部を示す断面図である。図3乃至図5は、空洞部内で
の液の挙動を示す図1の点眼ビンの要部断面図である。
【0015】図において、1は本考案の具体的実施例の
点眼ビンを示す。本実施例の点眼ビン1は、ビン本体
2、吐出部3およびキャップ5よりなる。本実施例の点
眼ビン1の構成の内、ビン本体2と、キャップ5は、公
知のそれと何ら異なるところはない。即ちビン本体2
は、上部が開口する円筒状の容器であり、開口部の外周
面に雄ねじ6が設けられている。ビン本体2は、ポリエ
チレン樹脂やポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂のブ
ロー成形等によって成形されており、腹の部分を指で押
さえると容易に変形する程度の変形能を持っている。
【0016】キャップ5は、点眼ビン1の蓋になるもの
であり、断面が凹状であり、内周面に雌ねじ7が設けら
れている。また、内部の天井面の中央には、後記する吐
出開口21が当接する突起8が設けられている。
【0017】そして、本実施例で特に特徴的な構成は、
吐出部3の構造にある。本実施例で採用する吐出部3
は、吐出部本体9と補助チャンバー10の2点よりな
る。吐出部本体9は、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹
脂の射出成形によって成形されたものであり、口金部1
2にノズル部14が一体的に設けられたものである。即
ち、口金部12は断面が凹状であり、内周面に雌ねじ1
5が設けられたものである。ノズル部14は、口金部1
2の上面の中央に凸状に形成されたものであり、外周面
に雄ねじ16が設けられている。そして,ノズル部14
には、頂部から、口金部12の内面に貫通する孔18が
設けられている。孔18の形状は、小径部19と大径部
20が連続したものである。具体的には、小径部19は
ノズル部14の頂部から中央部付近まで形成されてお
り、頂部側の先端は外部に開いて吐出開口21を構成し
ている。
【0018】小径部19の断面の直径は、必要とする液
滴の大きさに応じて、0.3から2mm程度の大きさで
あり、吐出開口21に向かって開く、20分の1程度の
ゆるやかなテーパが設けられている。
【0019】大径部20は、小径部19の下端から、口
金部12の方向に向かって連続し、断面の直径は、4か
ら6mm程度である。大径部20は、小径部19との連
続部分を除いて断面積はほぼ一定である。そして大径部
20の、口金部12の内側への開口部分は、管状に垂下
されて、接続部22が形成されている。
【0020】補助チャンバー10は、吐出部本体9とは
別に成形されたものであり、形状が漏斗に似た部材であ
る。即ち補助チャンバー10は、上部に大きな開口24
を有し、一方下部には小さな開口25を有し、両開口2
4,25の間がテーパ部26でつながったものである。
補助チャンバー10の寸法関係を詳述すると、上部の開
口24の内周の直径は、吐出部本体9の接続部22の外
径に等しい。一方下部の開口25の直径は他の部材の寸
法に関係なく、1から5mm程度、好ましくは2から3
mm程度である。また下部の開口25の平行部分の長さ
Aは、1から5mm程度である。そしてテーパ部26の
開き角度Bは、本実施例では約90°が採用されてい
る。
【0021】そして補助チャンバー10は、上部の開口
24の内面が、吐出部本体9の接続部22の外周に挿入
され、吐出部本体9に一体的に取り付けられている。そ
して、吐出部本体9の大径部20と、補助チャンバー1
0によって空洞部28が形成され、空洞部28は、補助
チャンバー10に設けられた下部の小さな開口25によ
って外部と連通している。
【0022】本実施例の点眼ビン1の組み立て構造は、
ビン本体2の上部に設けられた雄ねじ6に、吐出部3の
口金部12の雌ねじ15が締結されて、吐出部3がビン
本体2の開口に取り付けられ、更に吐出部3の突起部9
の雄ねじ16とキャップ5の雌ねじ7が締結されて、キ
ャップ5が吐出部3の先端に装着されたものである。従
って、本実施例の点眼ビン1では、吐出開口21と、ビ
ン本体2の内部の間は、吐出部3に設けられた空洞部2
8を介して連通する。また、空洞部28は開口21によ
ってビン本体2の内部と連通する。
【0023】次に本実施例の点眼ビン1の作用を説明す
る。本実施例の点眼ビン1は従来技術と同様に、ビン本
体2から吐出部3を取り外し、ビン本体2内に試薬その
他の液体を入れて使用される。ここで、ビン本体2内に
液体を充填してから点眼作業を開始するまでの間、図2
の様に点眼ビン1を倒立して放置していたと仮定する。
図2のように点眼ビン1を倒立して放置すると、吐出部
3の空洞部28の開口25はビン本体2内の液体27と
接する。しかし、本実施例の点眼ビン1では、空洞部2
8の開口25は小さく、また空洞部28の内部には空気
が存在するので、表面張力の作用により、液体27は空
洞部28の内部に入り難い。
【0024】従って、吐出開口21を上に向けて、キャ
ップ5を取り外し、ビン本体2の腹を押しても、吐出開
口21から中の液体が洩れる事はない。
【0025】また、何らかの理由で、液体が空洞部28
の開口25の周辺や空洞部28の内部に侵入した場合
は、液体は次のような挙動を示す。まず空洞部28への
液体の侵入量について考察すると、前記したように空洞
部28内には空気が入っているので、空洞部28内に侵
入する液体の量はわずかである。従って、空洞部28内
に侵入した液体は、空洞部28のビン本体2との間を連
通する開口25の周辺部だけに存在する。
【0026】そして、当該開口25の周辺部で液体は、
図3のように表面張力によって膜30になって残留して
いる。この状態で、使用者がキャップ5を取り外し、吐
出開口21を上に向けたままで、ビン本体2の腹を押す
と、液体の膜30は、図4の様に空洞部28内に侵入
し、液膜の状態で空洞部28内を登る。しかしながら、
本実施例の点眼ビン1では、空洞部28の下側はテーパ
部26によって構成されており、上に行くほど断面積が
大きくなっている。そのため、液体の膜30は、空洞部
28を登るに従って、断面積が大きくなり、逆に厚さは
次第に薄くなっていく。そして、液体はやがて液膜を維
持できなくなり、図5の様に膜30は破壊する。
【0027】液膜の破壊によって微小な液滴となった液
体は落下し、テーパ部26によって集められて空洞部2
8の開口25からビン本体2に戻る。従って、たとえ空
洞部28に液体が入った状態で、吐出開口21を上に向
けてキャップ5を外し、ビン本体2の腹を押しても、前
記した場合と同様に吐出開口21から液体が洩れること
はない。
【0028】以上説明した実施例では、空洞部28を形
成するために、吐出部3の下部に設けた接続部22の外
側に補助チャンバー10を接続した。この様に補助チャ
ンバー10を接続部22の外側に接続した理由は、主に
は吐出部本体9を成形する都合上の問題であり、補助的
な理由として空洞部28の内部に、接続部22の角によ
る不連続な面を形成し、液膜が接続部22の角に当たる
ことによって液膜の破壊を促進する効果を図ったもので
ある。
【0029】したがって、実施例の構成は、吐出部3の
成形の都合によっては、図6に示すように、補助チャン
バー31を吐出部本体32の接続部33の内側に取り付
けても良い。また、図7の様に、ブロー成形等によっ
て、中央部が太くなったチューブ状チャンバー34を成
形し、このチャンバー34を別途成形した吐出部本体3
5の中に装着し、チャンバー34で吐出開口37、空洞
部38、ビン本体への開口39を形成する構成も有効で
ある。
【0030】また、前記した構成とは逆に、図8に示す
ように、空洞部40、ビン本体への開口42を吐出部本
体43を成形する際に一体的に成形し、空洞部40の先
端に、別成形のノズル45を装着して吐出開口46を設
けてる構成も可能である。
【0031】以上説明した点眼ビンは、いずれも空洞部
の下端、即ち空洞部のビン本体への開口周辺は、上に向
かうに従って、開口面積が増大するテーパ形状を有す
る。このテーパの開き角度は、図1の実施例で代表的な
ものとして、90°程度のものを例示したが、本考案
は、勿論実施例の角度にこだわるものではなく、45°
程度の比較的狭い角度を採用しても良い。また逆に、図
9の様に、180°を越える角度を採用することもでき
る。図9の様な180°を越える開き角度を採用する場
合は、開口47に液膜が付着した場合に、この液膜を破
壊する効果は極めて優れる。しかしその一方、空洞部4
8の開口47の周囲にできる溝49内に液体が溜まりや
すいので注意が必要である。
【0032】一般的な傾向として、液体の粘性が小さい
場合は、テーパの開き角度が大きくなると、液体が空洞
部内に侵入し易いので、開き角度は狭い方が望ましい。
逆に液体の粘性が高い場合は、液体は開口内に侵入しに
くく、かつ膜の強度が高くなって膜を破壊しにくくなる
ので、テーパの開き角度はある程度大きい方が良い。
【0033】尚、図9を除く実施例では、いずれも空洞
部のビン本体側への開口の内面と、ビン本体への開口部
分との間に空間50ができる。この空間には、内部の液
体が溜まりやすく、この部分に溜まった液体は、使用す
ることが困難であるから注意を要する。本考案の点眼ビ
ンを実際に設計するにあたっての指針として、内部に入
れる液体が高価である場合は、前記空間50を狭く設定
して空間50内に残留する液体の量をできるだけ減少さ
せる工夫が必要である。具体的手段としては、例えば図
1のテーパ部26の開き角度Bを広く設定し、かつ開口
25の直径を小さく設計すると良い。また、他にビン本
体その他をポリフッカエチレンや、ポリカーボネート樹
脂等の離液性の優れた樹脂で成形したり、当該部分をこ
れらの樹脂でコーティングすることによって、空間50
に液体が溜まることを防ぐ手段も効果的である。勿論、
便潜血試験用の点眼ビンのように、内部の液体を全て使
い切る必要のない用途に適用する場合には、空間50の
大小は考慮する必要はない。
【0034】本実施例ではキャップの取り付け構造は、
いずれもねじによるものを例示したが、勿論ヒンジキャ
ップや、押し込みキャップ、封管等も利用できる。吐出
部の取り付け構造に付いても同様である。
【0035】
【考案の効果】本考案の点眼ビンは、ビン本体と吐出開
口が空洞部を介して連通し、空洞部のビン本体への開口
面積は小さいので、本考案の点眼ビンを倒したり振った
りして、空洞部が内部の液体に接しても、内部の液体
は、空洞部内に侵入し難い。また、たとえ空洞部のビン
本体の開口に液体が付着しても、空洞部の内部は断面積
が大きいため、吐出開口に至るまでに、空洞部内で液膜
が破壊される。そのため本考案の点眼ビンは、吐出開口
を上に向けている時に、内部の液体が洩れ出ることを防
止することができる効果がある。その結果、本考案の点
眼ビンは、滴下される液滴の大きさがいつでも一定であ
り、吐出量の精度が高い効果がある。また、本考案の点
眼ビンは、使用者が液体によって汚染されることを防止
することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の具体的実施例の点眼ビンの断面図であ
る。
【図2】図1の点眼ビンを倒立した場合の点眼ビンの要
部を示す断面図である。
【図3】空洞部内での液体の挙動を示す図1の点眼ビン
の要部断面図である。
【図4】空洞部内での液体の挙動を示す図1の点眼ビン
の要部断面図である。
【図5】空洞部内での液体の挙動を示す図1の点眼ビン
の要部断面図である。
【図6】本考案の変形実施例の点眼ビンの要部を示す断
面図である。
【図7】本考案の変形実施例の点眼ビンの要部を示す断
面図である。
【図8】本考案の変形実施例の点眼ビンの要部を示す断
面図である。
【図9】本考案の変形実施例の点眼ビンの要部を示す断
面図である。
【図10】従来技術の点眼ビンの断面図である。
【符号の説明】
1 点眼ビン 2 ビン本体 3 吐出部 5 キャップ 9 吐出部本体 10 補助チャンバー 18 孔 19 小径部 20 大径部 21,37,46 吐出開口 25,39,42,47 開口 26 テーパ部 28,38,40,48 空洞部 30 膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−75835(JP,U) 実開 昭56−24944(JP,U) 実公 昭48−29316(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 47/18 A61J 1/05

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に液を溜めるビン本体と、該ビン本
    体の開口部に取付けられる吐出部とを備えており、該吐
    出部に、外部に開口する小径の吐出開口と、該吐出開口
    に連通する空洞部とが形成され、該空洞部は、ビン本体
    側への開口面積が小さく内部の断面積が大きくなされて
    いる点眼ビンにおいて、前記吐出部は、ビン本体に取付
    けられる吐出部本体に、該吐出部本体とは別体に成形さ
    れかつ前記空洞部のビン本体側への開口を有する補助チ
    ャンバーを取付けることにより構成されており、該補助
    チャンバーの前記開口は、ビン本体内の液が開口付近に
    膜状に付着する大きさとされ、前記空洞部の内部の断面
    積は、前記開口に付着した液膜が吐出開口に至るまでに
    空洞部内で破壊される大きさとされていることを特徴と
    する点眼ビン。
  2. 【請求項2】 内部に液を溜めるビン本体の先端に、小
    径の吐出開口を有する点眼ビンにおいて、ビン本体と吐
    出開口の間に、ビン本体側への開口面積が小さく、内部
    の断面積が大きい空洞部が設けられ、該空洞部を介して
    ビン本体と吐出開口が連通されており、該空洞部のビン
    本体側への開口面積は、ビン本体内の液が開口付近に膜
    状に付着する大きさとされ、前記空洞部の内部の断面積
    は、前記空洞部のビン本体側への開口に付着した液膜が
    吐出開口に至るまでに空洞部内で破壊される大きさとさ
    れていることを特徴とする点眼ビン。
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