JP2604941B2 - 換気装置 - Google Patents

換気装置

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JP2604941B2
JP2604941B2 JP4130386A JP13038692A JP2604941B2 JP 2604941 B2 JP2604941 B2 JP 2604941B2 JP 4130386 A JP4130386 A JP 4130386A JP 13038692 A JP13038692 A JP 13038692A JP 2604941 B2 JP2604941 B2 JP 2604941B2
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健司 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨房内の油煙、塵、炭
酸ガスを排気する換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、厨房内の油煙、塵、炭酸ガスを排
気する換気装置は、フィルタ部分の汚れを装置自身で浄
化するか、あるいは汚れが前記フィルタに付着しても消
費者が簡単に洗浄できることが求められている。
【0003】従来、この種の換気装置は、実公昭61―
63634号公報に示すような構成が一般的であった。
以下、その構成について図6を参照しながら説明する。
【0004】図に示すように、フード本体(図示せず)
の全幅に天井面から板体101を垂設し、この板体10
1の上部端面と内容液水面が同一になるように上部水槽
102を設け、前記板体101の下部に下部水槽103
を設け、前記板体101に無数の小孔からなる通風孔1
04を設け、前記下部水槽103と前記上部水槽102
を送水パイプ106で接続し、この送水パイプ106の
中間に送水ポンプ105が設けられている。
【0005】上記構成において、水等の液体hを送水ポ
ンプ105により下部水槽103から上部水槽102に
送液し、この上部水槽102が満水すると板体101の
上部端面に流れ、板体101の表面上を流下し、下部水
槽103へ送液する。その過程で、前記板体101の表
面に付着した汚染空気Cに含まれた油煙、塵,炭酸ガス
等を捕捉するものであり、汚染空気Cは板体101の通
風孔104を通過し、清浄された空気Dとなることとな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の換気
装置では、循環する液体hが油脂、塵などにより汚れ、
板体101にあけた通風孔104を一時的に塞ぎ、通風
が妨げられるため圧力損失が大きくなるので液体hを頻
繁に交換する必要があり、また液体hが蒸発し減少する
ので水を補給する必要があるという問題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するもので、圧
力損失を小さくし、また洗浄液の交換頻度を少なくする
ことのできる換気装置を提供することを第1の目的とす
る。
【0008】第2の目的は洗浄液が不足して洗浄効果が
落ちることを防ぐために、洗浄液を一定にすることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の換気装置は上記
の第1の目的を達成するための第1の手段は、下部を開
口し、上面に排気口を備えたフード本体の内部に、ファ
ンと電動機を内蔵し前記排気口に連通するファンケーシ
ングと、このファンケーシングの吸気側に、フィルタ
と、第1受液槽と第2受液槽と第3受液槽とを設け、前
記第1受液槽と前記第3受液槽の間に循環ポンプを備え
接続される循環パイプを設け、前記第2受液槽と前記第
3受液槽を接続されるオーバーフローパイプを設け、前
記第1受液槽の壁面の一部が浸透性材料よりなる前記フ
イルタとなるように備え、前記第3受液槽に紫外線照射
灯を設ける構成とする。
【0010】また、第2の手段は、第3受液槽に濾過フ
ィルタを設けた構成とする。また、第2の目的を達成す
るための第3の手段は、第3受液槽に一方が給水管に接
続した電磁弁を接続し、前記第3受液槽に液面スイッチ
を設けた構成とする。
【0011】
【作用】本発明は上記した第1の手段および第2の手段
の構成により、浸透性材料からなるフィルタに洗剤を含
んだ洗浄液を浸透流下させ、その途上にフイルタに付着
した油煙、塵、炭酸ガスからなる汚れを洗浄することに
より、圧力損失の上昇を防ぎ、また洗浄液の飛散を防止
すると同時に、洗浄液の交換頻度を少なくすることがで
きる。
【0012】また、第3の手段の構成により、洗浄液の
量を一定に保つことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について、図1お
よび図2を参照しながら説明する。
【0014】図に示すように下面を開口し、上面に排気
口6を備えたフード本体1の内部にファン2と電動機3
を内蔵したファンケーシング4の前面に吸込口5と上面
に前記排気口6と連通する吐出口7を設け、前記ファン
ケーシング4の吸込口5側に前記フード本体1の内側天
面に設けたフィルタ支えA8と前記フード本体1内部の
下部に設けたフィルタ支えB9により浸透性材料からな
るフィルタ10を支持している。このフィルタ10は無
数の通風孔18が開けられている。このフィルタ10下
部を受けるように第3受液槽11が架台12に支持して
いる。前記フィルタ10の上部に第1受液槽13を設
け、この第1受液槽13の一壁は前記フィルタ10とな
り、他壁には第2受液槽14が隣接している。この第2
受液槽14と第3受液槽11とはオーバーフローパイプ
17が接続されている。第3受液槽11と第1受液槽1
3には循環パイプ15が接続され、この循環パイプ15
の間には循環ポンプ16が設けられている。前記第3受
液槽11内に紫外線照射灯19が設けられている。
【0015】上記構成により、電動機3を運転すること
により油煙、塵、炭酸ガスなどを含む汚染空気Aはフィ
ルタ10を通過する時、通風孔18に油塵など付着さ
せ、清浄空気Bとなり排気口6より排気される。一方、
洗剤を含んだ洗浄液eは第1受液槽13へ循環ポンプ1
6により循環パイプ15を通じ送液され、浸透性材料か
らなるフィルタ10に浸透し、下方に流れるものであ
り、前記通風孔18に付着した汚れは洗浄液eと一緒に
第3受液槽11へ流下される。また第1受液槽13では
浸透する洗浄液eのみフィルタ10に浸透し、非浸透液
は第2受液槽14にオーバーフローさせオーバーフロー
パイプ17より第3受液槽11に流下させる。そして、
第3受液槽11に流下し集液された洗浄液eは、紫外線
照射灯19を点灯させて紫外線が照射され、洗浄液eに
含まれた汚れ成分である油脂が低分子量の脂肪酸、アル
コール、二酸化炭素に分解される、そして再度、循環ポ
ンプ16により第1受液槽13へ送液されるものであ
る。
【0016】このように本発明の第1実施例の換気装置
によれば、浸透性材料からなるフィルタの通風孔に付着
した汚れは洗剤を含んだ洗浄液の浸透流下の途上に除去
される。そして汚れ成分である油脂は紫外線で分解さ
れ、一部はアルコールや低分子量の脂肪酸となり、汚れ
を含んだ洗浄液が循環される際の油脂による洗浄液の高
粘化を抑制するので、通風孔を塞がないため圧力損失の
上昇を防ぐことができる。また洗浄液に含まれるアルコ
ールや低分子量の脂肪酸が油脂を溶解するため洗浄液の
洗浄効果が高まり、洗浄液の交換や補給を少なくするこ
とができる。
【0017】なお、実施例では、第2受液槽にオーバー
フローパイプを接続したが、第2受液槽を省き、第1受
液槽に直接接続してもよく、その作用効果に差異を生じ
ない。
【0018】また、実施例では、浸透性材料のフィルタ
は、焼結金属または多孔性樹脂、または多孔性ガラス、
または多孔性セラミックス、および吸水性樹脂を用いて
もよい。
【0019】また、実施例では、紫外線照射灯は第3受
液槽に設置されているが、循環パイプ内に設置してもよ
く、または循環パイプの途中に紫外線照射をする受液槽
を接続して、この受液槽内に紫外線照射灯を設置しても
よい。
【0020】つぎに本発明の第2実施例について、図3
を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同一部分
には、同一番号を付けて詳細な説明は省略する。
【0021】図に示すように、第3受液槽11内に濾過
フィルタ20を設けるものである。上記構成により、フ
ィルタ10の通風孔18に付着した汚れは洗剤を含んだ
洗浄液eにより洗浄され、第3受液槽11に流下する、
そして第3受液槽11内で洗浄液eに分散しない塵や凝
集する油脂は濾過フィルタ20より濾過され、洗浄液e
から分離され、再循環されフィルタ10を汚すことを防
ぐことができる。
【0022】このように本発明の第2実施例の換気装置
によれば、フィルタの通風孔に付着した汚れは、洗剤を
含んだ洗浄液で洗浄され、濾過フィルタにより塵や凝集
する油脂を濾過し再循環によりフィルタを汚すことを防
ぐことができる。
【0023】また、実施例では、濾過フィルタは第3受
液槽に設置されているが、循環パイプ内に設置してもよ
く、また濾過フィルタは循環パイプの途中に紫外線照射
をする受液槽内に設置してもよく、その作用効果に差異
を生じない。
【0024】つぎに本発明の第3実施例について、図4
を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同一部分
には、同一番号を付けて詳細な説明は省略する。
【0025】図に示すように、第3受液槽11に電磁弁
21を接続し、電磁弁21に給水管22を接続する、第
3受液槽11内に液面スイッチ23を取付けたものであ
り、この電磁弁21と液面スイッチ23により洗浄液e
の量を一定にし、洗浄液eが溢れたり、不足することを
防ぐものである。
【0026】上記構成により、第3受液槽11に集液さ
れた洗浄液eが一定の液面以下になると液面スイッチ2
3により電磁弁21が開き水が補給され、洗浄液eが不
足することを防ぎ、また洗浄液eが一定の液面以上にな
ると液面スイッチ23により電磁弁21が閉じ水の補給
が遮断され、洗浄液eが溢れることを防ぐことができ
る。
【0027】このように本発明の第3実施例の換気装置
によれば、フィルタの通風孔に付着した汚れを洗剤する
洗浄液が不足したり溢れることを防ぐことができる。
【0028】
【発明の効果】以上の実施例から明かなように、浸透性
材料からなるフィルタの通風孔に付着した汚れはフィル
タ内部を浸透した洗剤を含んだ洗浄液により除去され、
そして紫外線により洗浄液に含まれる汚れ成分である油
脂が分解し低分子化するので、洗浄液が油脂により高粘
度化することを防ぎ通風孔を塞がないため圧力損失の上
昇を防ぐと同時に洗浄液の交換を少なくすることができ
る換気装置が提供できる。
【0029】また、フィルタの通風孔に付着した汚れが
洗剤を含んだ洗浄液で洗浄されると同時に洗浄液eに分
散しない塵や凝集する油脂が濾過され、フィルタを汚す
ことを防ぐことができる換気装置が提供できる。
【0030】また、フィルタの通風孔に付着した汚れが
洗剤を含んだ洗浄液で洗浄されると同時に水の補給の制
御により洗浄液が不足したり溢れることを防ぐことがで
きる換気装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の換気装置の断面図
【図2】同要部断面図
【図3】同第2実施例の要部断面図
【図4】同第3実施例の要部断面図
【図5】従来の換気装置のフィルタ送液部の要部横断面
【符号の説明】
1 フード本体 2 ファン 3 電動機 4 ファンケーシング 6 排気口 10 フィルタ 11 第3受液槽 13 第1受液槽 14 第2受液槽 15 循環パイプ 16 循環ポンプ 17 オーバーフローパイプ 19 紫外線照射灯 20 濾過フィルタ 21 電磁弁 22 給水管 23 液面スイッチ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部を開口し、上面に排気口を備えたフー
    ド本体の内部に、ファンと電動機を内蔵し前記排気口に
    連通するファンケーシングと、このファンケーシングの
    吸気側に、フィルタと、第1受液槽と第2受液槽と第3
    受液槽とを設け、前記第1受液槽と前記第3受液槽の間
    に循環ポンプを備え接続される循環パイプを設け、前記
    第2受液槽と前記第3受液槽を接続されるオーバーフロ
    ーパイプを設け、前記第1受液槽の壁面の一部が、浸透
    性材料よりなる前記フィルタとなるように備え、前記第
    3受液槽内に紫外線照射灯を設けた換気装置。
  2. 【請求項2】第3受液槽内に濾過フィルタを設けた請求
    項1記載の換気装置。
  3. 【請求項3】第3受液槽に電磁弁を接続し、この電磁弁
    に給水管を接続し、第3受液槽に液面スイッチを設けた
    請求項1記載の換気装置。
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