JP2604735B2 - 陰極線管用電子銃 - Google Patents
陰極線管用電子銃Info
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- JP2604735B2 JP2604735B2 JP62014064A JP1406487A JP2604735B2 JP 2604735 B2 JP2604735 B2 JP 2604735B2 JP 62014064 A JP62014064 A JP 62014064A JP 1406487 A JP1406487 A JP 1406487A JP 2604735 B2 JP2604735 B2 JP 2604735B2
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- Japan
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- electrode
- electron beam
- cathode
- ray tube
- cathode ray
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、始動時に、輝度が早く上昇するようにした
陰極線管用電子銃に関する。
陰極線管用電子銃に関する。
陰極線管の電子銃は、通常、電子を放出する陰極と、
電子ビーム通過孔を有し其の電位によって通過する電子
ビーム量を制御する第1電極と、第1電極の電子ビーム
通過孔を介して陰極近傍に電子ビーム加速電界を作用さ
せる第2電極とよりなる3極系を備えており、この系の
第2電極近傍で電子ビームが一旦非常に細く絞られて生
じた所謂クロスオーバの像を、電子銃の第3電極その他
3極系よりも螢光面に近い側に配列された電極で構成さ
れる主レンズが、螢光面に結像させるようになってい
る。
電子ビーム通過孔を有し其の電位によって通過する電子
ビーム量を制御する第1電極と、第1電極の電子ビーム
通過孔を介して陰極近傍に電子ビーム加速電界を作用さ
せる第2電極とよりなる3極系を備えており、この系の
第2電極近傍で電子ビームが一旦非常に細く絞られて生
じた所謂クロスオーバの像を、電子銃の第3電極その他
3極系よりも螢光面に近い側に配列された電極で構成さ
れる主レンズが、螢光面に結像させるようになってい
る。
解像度の良好な画像を得るために、螢光面上で小さい
電子ビームスポットを生じさせようとすると、第1電極
の電子ビーム通過孔の直径を小さく、陰極と第1電極の
間の距離も非常に小さくしなければならない。従って、
3本の電子ビームを用いるカラー陰極線管では、第1電
極に生じた僅かな変形でも、陰極と第1電極の間の距離
の変動として大きく影響し、色のばらつきの原因とな
る。そのため従来から、第1電極の電子ビーム通過孔を
挟んで、断面がU字状またはV字状をなして突出した補
強用の溝を設けて、変形が生じ難いようにしていた。同
様に、第2電極の変形も好ましくないから、第2電極に
も同様な補強用の溝を設けてある。第1電極の補強溝の
突出部や第2電極の補強溝の突出部が、他の電極または
電極補強溝突出部に接触しないように、第1電極の補強
溝は陰極側へ突出させ、第2電極の補強溝は螢光面側へ
突出させている。
電子ビームスポットを生じさせようとすると、第1電極
の電子ビーム通過孔の直径を小さく、陰極と第1電極の
間の距離も非常に小さくしなければならない。従って、
3本の電子ビームを用いるカラー陰極線管では、第1電
極に生じた僅かな変形でも、陰極と第1電極の間の距離
の変動として大きく影響し、色のばらつきの原因とな
る。そのため従来から、第1電極の電子ビーム通過孔を
挟んで、断面がU字状またはV字状をなして突出した補
強用の溝を設けて、変形が生じ難いようにしていた。同
様に、第2電極の変形も好ましくないから、第2電極に
も同様な補強用の溝を設けてある。第1電極の補強溝の
突出部や第2電極の補強溝の突出部が、他の電極または
電極補強溝突出部に接触しないように、第1電極の補強
溝は陰極側へ突出させ、第2電極の補強溝は螢光面側へ
突出させている。
第2図(a)は従来の電子銃の3極系を示し、図中、
2は第2電極、3は陰極、4は第1電極、4aは第1電極
の補強溝である。また、第2図(b)は第2図(a)に
示すB−B線断面から見た第1電極4の上面図、第2図
(c)は第1電極の側面図である。第2図に示すよう
に、従来、第1電極に設けていた補強溝4aは、ほぼU字
状断面の電子ビーム通過孔に近い側の側壁が遠い側の側
壁より長い非対称形に形成されていた。そのために、陰
極線管始動時に、陰極の温度上昇と共に、陰極からの熱
放射で第1電極4が加熱され温度上昇したときは、第1
電極面は陰極から遠ざかる方向に変位し、その結果、電
子ビーム(放出)量の立ち上がりを遅くし、画面輝度が
上昇する速度を抑制していた。
2は第2電極、3は陰極、4は第1電極、4aは第1電極
の補強溝である。また、第2図(b)は第2図(a)に
示すB−B線断面から見た第1電極4の上面図、第2図
(c)は第1電極の側面図である。第2図に示すよう
に、従来、第1電極に設けていた補強溝4aは、ほぼU字
状断面の電子ビーム通過孔に近い側の側壁が遠い側の側
壁より長い非対称形に形成されていた。そのために、陰
極線管始動時に、陰極の温度上昇と共に、陰極からの熱
放射で第1電極4が加熱され温度上昇したときは、第1
電極面は陰極から遠ざかる方向に変位し、その結果、電
子ビーム(放出)量の立ち上がりを遅くし、画面輝度が
上昇する速度を抑制していた。
なお、本発明を審査請求する前に先行技術を調査した
ところ、上記従来技術のように補強溝を電子ビーム通過
孔に近い側の側壁が遠い側の側壁より長い非対称形に形
成した第1電極に関連するものについては、例えば特開
昭56−136434号公報に開示されていた。
ところ、上記従来技術のように補強溝を電子ビーム通過
孔に近い側の側壁が遠い側の側壁より長い非対称形に形
成した第1電極に関連するものについては、例えば特開
昭56−136434号公報に開示されていた。
本発明は上記従来の電子銃では、始動時の画面の輝度
上昇が遅いと云う問題点を解決し、従来よりも画面の輝
度が早く上昇するようにした陰極線管用電子銃を提供す
ることを目的とする。
上昇が遅いと云う問題点を解決し、従来よりも画面の輝
度が早く上昇するようにした陰極線管用電子銃を提供す
ることを目的とする。
上記問題点を解決するために本発明においては、第1
電極に電子ビーム通過孔を挟んで設けた、溝底面が陰極
側へ突出し、断面がほぼU又はほぼV字状を成す補強溝
を、ほぼU又はほぼV字状断面の電子ビーム通過孔に近
い側の側壁が遠い側の側壁より短い非対称形に形成する
こととした。
電極に電子ビーム通過孔を挟んで設けた、溝底面が陰極
側へ突出し、断面がほぼU又はほぼV字状を成す補強溝
を、ほぼU又はほぼV字状断面の電子ビーム通過孔に近
い側の側壁が遠い側の側壁より短い非対称形に形成する
こととした。
このような手段を採れば、始動時に第1電極が陰極か
らの熱放射で加熱され温度上昇したとき、第1電極に設
けた断面が非対称略U又は略V字状の補強溝の熱膨張に
よる変形は、長さの長い側壁の熱膨張量の方が長さの短
い側壁の熱膨張量よりも大きく、結局、第1電極の面が
陰極へ近付くことになる。その結果、陰極近傍に作用す
る第2電極の電子ビーム加速電界が強くなり、電子ビー
ム量の立ち上がり、従って輝度の上昇も早くなる。
らの熱放射で加熱され温度上昇したとき、第1電極に設
けた断面が非対称略U又は略V字状の補強溝の熱膨張に
よる変形は、長さの長い側壁の熱膨張量の方が長さの短
い側壁の熱膨張量よりも大きく、結局、第1電極の面が
陰極へ近付くことになる。その結果、陰極近傍に作用す
る第2電極の電子ビーム加速電界が強くなり、電子ビー
ム量の立ち上がり、従って輝度の上昇も早くなる。
第1図(a)は本発明一実施例の3極系を示す図で、
図中、1は本発明に係る第1電極、1aは陰極3側に突出
する補強溝、2は第2電極である。また、第1図(b)
は第1図(a)に示すA−A線断面図から見た第1電極
1の上面図、第1図(c)は第1電極の側面図である。
このようにすれば、陰極線管の始動時に、第1電極1の
温度が上昇するのに伴い、第1電極1の電子ビーム通過
孔近傍は陰極面に近付く。その結果、電子ビーム通過孔
を介して陰極3の面に作用する第2電極2の電子ビーム
加速電界は強くなり、電子ビーム量の立ち上がりが早く
なり、従って画面の輝度が上昇する速度も早くなる。
図中、1は本発明に係る第1電極、1aは陰極3側に突出
する補強溝、2は第2電極である。また、第1図(b)
は第1図(a)に示すA−A線断面図から見た第1電極
1の上面図、第1図(c)は第1電極の側面図である。
このようにすれば、陰極線管の始動時に、第1電極1の
温度が上昇するのに伴い、第1電極1の電子ビーム通過
孔近傍は陰極面に近付く。その結果、電子ビーム通過孔
を介して陰極3の面に作用する第2電極2の電子ビーム
加速電界は強くなり、電子ビーム量の立ち上がりが早く
なり、従って画面の輝度が上昇する速度も早くなる。
以上説明したように本発明によれば、陰極線管始動
後、使用者が観察できる程度の画像が現れるまでの所要
時間が短縮される。
後、使用者が観察できる程度の画像が現れるまでの所要
時間が短縮される。
第1図(a)は本発明一実施例の3極系を示す図、第1
図(b)はA−A線断面から見た本発明に係る第1電極
の上面図、第1図(c)は本発明第1電極の側面図、第
2図(a)は従来の電子銃の3極系を示す図、第2図
(b)はB−B線断面から見た従来の第1電極の上面
図、第2図(c)は従来の第1電極の側面図である。 1……本発明に係る第1電極、1a……補強溝、2……第
2電極、3……陰極、4……従来の第1電極、4a……補
強溝。
図(b)はA−A線断面から見た本発明に係る第1電極
の上面図、第1図(c)は本発明第1電極の側面図、第
2図(a)は従来の電子銃の3極系を示す図、第2図
(b)はB−B線断面から見た従来の第1電極の上面
図、第2図(c)は従来の第1電極の側面図である。 1……本発明に係る第1電極、1a……補強溝、2……第
2電極、3……陰極、4……従来の第1電極、4a……補
強溝。
Claims (1)
- 【請求項1】電子を放出する陰極と、一つの直線上に配
列された三個の電子ビーム通過孔を有し通過する電子ビ
ーム量を制御する第1電極と、第1電極の電子ビーム通
過孔を介して陰極近傍に電子ビーム加速電界を作用させ
る第2電極とよりなる3極系を有する陰極線管用電子銃
において、 前記第1電極に溝底面が前記陰極側へ突出した一対の直
線状の補強溝を前記三個の電子ビーム通過孔を挟んで設
け、該補強溝をその電子ビーム通過孔に近い側の側壁が
遠い側の側壁より短い非対称形に形成したことを特徴と
する陰極線管用電子銃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62014064A JP2604735B2 (ja) | 1987-01-26 | 1987-01-26 | 陰極線管用電子銃 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62014064A JP2604735B2 (ja) | 1987-01-26 | 1987-01-26 | 陰極線管用電子銃 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63184248A JPS63184248A (ja) | 1988-07-29 |
JP2604735B2 true JP2604735B2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=11850659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62014064A Expired - Fee Related JP2604735B2 (ja) | 1987-01-26 | 1987-01-26 | 陰極線管用電子銃 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2604735B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53128109A (en) * | 1977-10-24 | 1978-11-08 | Kitagawa Iron Works Co | Method of disposing of sludge |
JPS54160160A (en) * | 1978-06-09 | 1979-12-18 | Hitachi Ltd | Electron gun assembly |
JPS5597948U (ja) * | 1978-12-28 | 1980-07-08 | ||
JPS58182351U (ja) * | 1982-05-31 | 1983-12-05 | 日本電気株式会社 | 電子銃構体 |
JPS59171433A (ja) * | 1983-03-18 | 1984-09-27 | Hitachi Ltd | カラ−ブラウン管用電子銃 |
-
1987
- 1987-01-26 JP JP62014064A patent/JP2604735B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63184248A (ja) | 1988-07-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |