JP2604699Y2 - 赤外線ガス分析計 - Google Patents

赤外線ガス分析計

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JP2604699Y2
JP2604699Y2 JP3710993U JP3710993U JP2604699Y2 JP 2604699 Y2 JP2604699 Y2 JP 2604699Y2 JP 3710993 U JP3710993 U JP 3710993U JP 3710993 U JP3710993 U JP 3710993U JP 2604699 Y2 JP2604699 Y2 JP 2604699Y2
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infrared
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gas analyzer
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理予 小野田
建之助 小島
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、大気や排気その他に含
まれたガスを検出する赤外線ガス分析計に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】大気や排気その他に含まれたガスを検出
する赤外線ガス分析計として、例えば、図3に示したも
のが知られている。
【0003】図3において、1は比較ガスと測定ガスが
交互に供給される、いわゆる試料変調方式におけるセル
で、ガスの供給口10と排出口11が設けられた筒状体
であり、その一側には赤外線入射窓12を、他側には赤
外線出射窓13を設けてこれによってセル1を外気に対
して気密にしている。
【0004】2はセル1の一側に位置している、前記赤
外線入射窓12に向けて赤外線を放射する光源であり、
窓20を備えている。3はセル1の他側に位置してお
り、前記赤外線出射窓13から出射され、セル内の比較
ガス又は測定ガスを通過した赤外線を検出する固体検出
器である。また、4は前記検出器3の温度上昇を抑える
ために設けられた冷却ファンである。
【0005】図4は、前記光源2からの光の各波長域に
おける光強度を示すグラフである。
【0006】そして、たとえば炭化水素(HC),二酸
化炭素(CO2 ),一酸化炭素(CO)を分析する場合
には、それぞれ成分に特有の3.4μm,4.3μm,
4.7μmの波長の光が利用される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところが、この従来の
赤外線ガス分析計では、測定しようとする波長よりも短
い波長の赤外線など測定に不必要な赤外線の全波長が検
出器3及び検出器3を含む周りの部品に入射される。
【0008】従って、検出器3及び周りの部品が高温に
なるために悪影響を与えて、機能が維持できなかった
り、寿命が短くなる。このため、検出器3及び周りの部
品に耐熱のものを選ぶ必要がある。また、通電開始後に
は検出器3及び周りの部品の温度が安定するまで一定の
暖気時間が必要となるが、この暖気時間が増大するとい
う様々な不都合を招いていた。
【0009】これをさけるために冷却ファン4を設ける
などの方法を取ることもあるが、この場合、検出器3及
び周りの部品の温度上昇を冷却ファンを駆動することに
より抑えようとしているために製作コストの引き上げに
つながると共に効率が悪く不経済であった。
【0010】本考案は、上述の事柄に留意してなされた
もので、検出器3及び周りの部品の温度上昇を効果的に
防止することができ、検出器3及び周りの部品を構成す
る部品の劣化を防ぐと共に、その暖気時間を短縮するこ
とのできる赤外線ガス分析計を提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、セルの一側に
光源を、他側に検出器を配置してある赤外線ガス分析計
において、前記セルの両側に設けた窓のうち少なくとも
一方に、光源から発する光のうち測定に不必要な波長域
のものをカットする光学フィルタを用いて窓を光学フィ
ルタに兼用させ、検出器の温度上昇を防止するように構
成したことを特徴とする。
【0012】
【作用】上記本考案の赤外線ガス分析計によれば、両側
に設けた窓のうち、少なくとも一方に、光源から発する
光のうち測定に不必要な波長域のものをカットする光学
フィルタを用いて窓を光学フィルタに兼用させることに
よって、極めて簡潔な方法によって検出器の温度上昇を
効果的に防止することができ、検出器を構成する部品の
劣化を防ぐと共に、その暖気時間を短縮することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本考案の赤外線ガス分析計の一実
施例を示す縦断面図であって、本実施例が従来例と異な
る点は、次に示すセル1の赤外線入射窓である。従っ
て、その他の構成は図3に示した従来例と同じであるか
ら、同符号を付して詳細な説明を省略する。
【0014】15は、セル1の一側に取り付けられる赤
外線入射窓兼用の多層膜干渉フィルタ(以下、ロングパ
スフィルタという)で、光源2から放射される赤外線の
うち例えば2μm以下の赤外線を透過しないようにして
いる。
【0015】また、前記ロングパスフィルタ15は、セ
ル1側に取り付けられているため、ロングパスフィルタ
15は2μm以下の赤外線を透過しないのでセル1の下
流にある検出器3及び周りの部品の温度上昇を抑えるこ
とができる。
【0016】図2は、この赤外線ガス分析計において、
ロングパスフィルタ15を透過した光の測定成分による
各吸収波長域を示すグラフである。同図において明らか
なように波長2μm以下の短波長の赤外線は前記ロング
パスフィルタ15によってカットされている。
【0017】従って、検出器3に到達する赤外線のう
ち、不必要な部分を予めカットしているため、検出器3
及び周りの部品の不必要な温度上昇を抑えることができ
る。
【0018】また、本考案は上述したような手段によっ
て検出器3及び周りの部品の温度上昇を抑えるようにし
ているが、これに加えて、冷却ファン4を設けることに
よって、検出器3及び周りの部品の温度上昇をさらに効
果的に抑えることができる。
【0019】本考案者らの実験によると、室温20℃に
おいて、従来のように、赤外線入射窓12に光学フィル
タを設けないで、冷却ファン4だけで検出器3を冷却し
た場合、検出器3の温度は46.1℃まで上昇したのに
対し、本願考案のように赤外線入射窓に前記ロングパス
フィルタ15を設けて、冷却ファン4を駆動した場合に
は、検出器3の温度を23.4℃に抑えることができ
た。
【0020】なお、本実施例においては、測定に不必要
な波長域の赤外線をカットするのにロングパスフィルタ
15を用いているが、本考案はこれに限られるものでは
なく、バンドパスの光学フィルタを用いてもよいことは
言うまでもない。
【0021】さらに、本実施例では、光学フィルタ15
をセル1の赤外線入射窓としてのみ用いているが、本考
案は光学フィルタを赤外線出射窓として用いたり、ある
いは両方に用いることもできる。
【0022】加えて、本実施例では、赤外線入射窓およ
び/または赤外線出射窓自体を光学フィルタの特性を持
つ材料で構成しているが、本考案はこれに限られるもの
ではなく、従来の窓材に光学フィルタの特性を持つ材料
を重ね合わせたものを赤外線入射窓および/または赤外
線出射窓としてもよい。
【0023】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案は、セルの
一側に光源を、他側に検出器を配置してある赤外線ガス
分析計において、前記セルの両側に設けた窓のうち、少
なくとも一方に、光源から発する光のうち測定に不必要
な波長域のものをカットする光学フィルタを用いて窓を
光学フィルタに兼用させているので、極めて簡潔な方法
によって検出器および周りの部品の温度上昇を効果的に
防止することができ、検出器及び周りの部品の劣化を防
ぐと共に、その暖気時間を短縮することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の赤外線ガス分析計の一実施例を示す縦
断面図である。
【図2】前記赤外線ガス分析計の検出器に到達する赤外
線の各波長に対する赤外線の光量を示すグラフである。
【図3】従来例の赤外線ガス分析計の一実施例を示す縦
断面図である。
【図4】前記赤外線ガス分析計の検出器に到達する赤外
線の各波長に対する赤外線の光量を示すグラフである。
【符号の説明】
1…セル、2…光源、3…検出器、15…光学フィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−23842(JP,A) 特開 昭61−129153(JP,A) 特開 昭54−72092(JP,A) 実開 平4−81020(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/61 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルの一側に光源を、他側に検出器を配
    置してある赤外線ガス分析計において、前記セルの両側
    に設けた窓のうち少なくとも一方に、光源から発する光
    のうち測定に不必要な波長域のものをカットする光学フ
    ィルタを用いて窓を光学フィルタに兼用させ、検出器の
    温度上昇を防止するように構成したことを特徴とする赤
    外線ガス分析計。
JP3710993U 1993-06-14 1993-06-14 赤外線ガス分析計 Expired - Fee Related JP2604699Y2 (ja)

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JPH072962U JPH072962U (ja) 1995-01-17
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DE19925196C2 (de) * 1999-05-26 2001-12-13 Inst Chemo Biosensorik Gassensoranordnung

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