JP2604289B2 - 定電流給電方式 - Google Patents

定電流給電方式

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JP2604289B2
JP2604289B2 JP3185743A JP18574391A JP2604289B2 JP 2604289 B2 JP2604289 B2 JP 2604289B2 JP 3185743 A JP3185743 A JP 3185743A JP 18574391 A JP18574391 A JP 18574391A JP 2604289 B2 JP2604289 B2 JP 2604289B2
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鉄夫 仲川
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株式会社ユー・アール・ディー
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、送電効率の高い定電
流給電方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、定電流電源から電流トラン
スを使用して非接触で電力を供給するようにした無結線
放電管照明器具を開発し既に実用新案登録を受けている
(実公昭64−5360号公報参照)。その概要につい
て図3を参照しながら説明すると、定電流電源11に接
続した一本の給電線12に電流トランス13を遊貫させ
その出力巻線14に放電管15の両端子を直接接続した
ものであり、放電管15が放電を開始する前には出力巻
線14に電流が流れないため電流トランス13の鉄心が
飽和することにより出力巻線14に放電管15の放電開
始電圧より高い電圧が現われ、この電圧により放電を開
始した後は出力巻線14にその巻数に応じた一定電流が
流れるようになっている。
【0003】このようなものに於ては、定電流電源の周
波数を高くすることにより電流トランスを小さくするこ
とができるが、周波数が高くなると給電線および負荷の
インダクタンスによるインピーダンスが増大して送電効
率が悪くなり、このため給電線を余り長くすることがで
きないという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、上
記従来装置の欠点を改良することであり、給電線および
負荷のインダクタンスによるインピーダンスを抑制し送
電効率を高くすることができる定電流給電方式を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の定電流給電方式は、出力巻線に負荷を接
続した少なくとも1個のCTトランスを貫通させた給電
線に定電流電源およびコンデンサを直列に接続し、定電
流電源の出力周波数と負荷を含めた給電線および前記コ
ンデンサの共振周波数とが常に等しくなるように定電流
電源の出力周波数を制御している。また、定電流電源の
出力電圧の位相と給電線に流れる電流の位相とを常に一
致させるように制御している。
【0006】
【作用】このようにしたことにより、定電流電源の出力
周波数が負荷を含めた給電線およびコンデンサの共振周
波数と等しくなっているから、定電流電源から見た出力
側のインピーダンスは虚数部がゼロで給電線の抵抗のみ
となり、給電線には最大の電流が流れる。
【0007】
【実施例】この発明の第1実施例について図1を参照し
ながら説明する。電源装置1に接続された一本の給電線
2の適宜個所に電流トランス3が設けられ、その出力巻
線に蛍光灯、モーターその他の負荷4が接続されてい
る。電源装置1は、可変周波数インバータからなる定電
流電源5、それに直列に接続されたコンデンサC、給電
線2に流れる電流を検出する電流トランスCTおよび定
電流電源5の出力周波数を制御する制御回路6により構
成されている。制御回路6は、定電流電源5の出力周波
数を制御することにより、定電流電源5の出力電圧の位
相と給電線2に流れる電流の位相とを常に一致させるよ
うにしている。
【0008】いま、給電線2の抵抗をR、負荷を含めた
給電線2のインダクタンスをL、定電流源5の出力周波
数をωとすると、定電流電源5から見た全出力側のイン
ピーダンスZは、Z=R+jωL+1/jωC=R+j
(ωL−1/ωC)であるから、その虚数部が0のとき
即ち回路が直列共振したときにZ=Rで最小となり、給
電線2に最大の電流が流れることになる。このとき、定
電流電源5の出力電圧の位相と給電線2に流れる電流の
位相とは一致する。
【0009】インダクタンスLは負荷や給電線2の状況
に応じて変動するから、制御回路6により定電流電源5
の出力周波数が常にω2=1/LCの条件を満足するよ
うに制御すれば、直列共振の状態を維持することがで
き、給電線2に最大の電流を流すことができる。即ち、
電流トランスCTにより給電線2に流れる電流の位相を
検出し、定電流電源5の出力周波数を制御して、定電流
電源5の出力電圧の位相と給電線2に流れる電流の位相
とを常に一致させることにより、負荷が変動した場合で
も最も効率の良い定電流給電を実現することができる。
【0010】図2は第2実施例の電源装置を示したもの
である。第1実施例と異なるところは、給電線2に流れ
る電流を検出する電流トランスCTからの信号に応じて
可変コンデンサCの値を制御回路6により制御するよう
になっている点であり、これにより、定電流電源5の出
力電圧の位相と給電線2に流れる電流の位相とを常に一
致させるように制御している。その作用および効果は第
1実施例と全く同様である。
【0011】なお、定電流電源として出力周波数を段階
的に切り換えることができるインバータを使用すること
もできる。また、可変コンデンサに並列にタップ式の容
量を段階的に切り換えることができるコンデンサを設け
ることは実用上有効である。タップ式のコンデンサを第
1実施例のコンデンサの代わりに設け、これを(例え
ば)給電線の長さに応じて切り換えるとともに定電流電
源の出力周波数を制御するようにしてもよい。
【0012】上記実施例に於ては、定電流電源の出力周
波数とその出力側の共振周波数とが等しいことを検出す
る具体的な方法として、いずれも、定電流電源の出力電
圧の位相と給電線に流れる電流の位相との一致を検出し
ているが、この方法に限られるものではなく、例えば、
周波数の微少スイープによる出力電流の増減を検知し常
に増加方向に周波数を誘導するなど周知の方法を適宜使
用することができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の定電流
給電方式は、常に最高の送電効率を保つことができ、負
荷が変動した場合でもそれに応じた最高の送電効率を実
現することができ、給電線を従来の定電流給電装置に比
べて著しく長くすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例の概略図
【図2】 この発明の第2実施例の電源装置の概略図
【図3】 従来装置の概略図
【符号の説明】
1 電源装置 2 給電線 3 電
流トランス 4 負荷 5 定電流電源 6 制
御回路 C コンデンサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力巻線に負荷を接続した少なくとも1
    個のCTトランスを貫通させた給電線に定電流電源およ
    びコンデンサを直列に接続し、定電流電源の出力周波数
    と負荷を含めた給電線および前記コンデンサの共振周波
    数とが常に等しくなるように定電流電源の出力周波数を
    制御することを特徴とする定電流給電方式。
  2. 【請求項2】 定電流電源の出力電圧の位相と給電線に
    流れる電流の位相とを常に一致させるように制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載の定電流給電方式。
JP3185743A 1991-06-30 1991-06-30 定電流給電方式 Expired - Lifetime JP2604289B2 (ja)

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