JP2603508Y2 - 中空糸膜カ−トリッジフィルタ− - Google Patents

中空糸膜カ−トリッジフィルタ−

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JP2603508Y2
JP2603508Y2 JP1992023143U JP2314392U JP2603508Y2 JP 2603508 Y2 JP2603508 Y2 JP 2603508Y2 JP 1992023143 U JP1992023143 U JP 1992023143U JP 2314392 U JP2314392 U JP 2314392U JP 2603508 Y2 JP2603508 Y2 JP 2603508Y2
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hollow fiber
fiber membrane
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cartridge filter
dovetail
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恒久 安西
修 栗坂
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Toyo Roshi Kaisha Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、液体中の粒子、細菌等
の除去を行なうための濾過用中空糸膜カ−トリッジフィ
ルタ−に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中空糸膜は純水器、血しょう分
離、家庭用浄水器、バイオリアクタ−等として、主に製
薬分野や純水の製造に用いられてきた。また、近年にお
いては、平膜カ−トリッジフィルタ−と互換性のある形
態の中空糸膜カ−トリッジフィルタ−の開発が進み、こ
れまで平膜が主として用いられてきた分野においても中
空糸膜が用いられつつある。しかしながら、従来の中空
糸膜カ−トリッジフィルタ−においては、平膜カ−トリ
ッジフィルタ−と比べた場合、中空糸膜の束を端部にて
接着部材で封止しなければならないといった構造上の違
いから高い濾過圧力に対する充分な耐性を得ることがで
きなかった。
【0003】そこで、これらに対処するため実公昭63
−26164号では、接着固定部における環状部材に傾
斜面を設けた技術が提案されている。また、特開昭60
−225612号、実開昭62−136201号、特開
平2−119923号においてはその接着面において凹
状の溝や凸状の突起を施し、さらに特開昭60−225
612号はその溝にOリングを装填することによって強
度を高める技術が提案されている。しかし、これらの技
術を用いても長期間にわたり使用した場合、繰返しの高
圧濾過や熱水殺菌、高圧蒸気滅菌またはインラインスチ
−ム滅菌による温度の変化などの悪条件下においてはそ
れら部材の膨張率や収縮率の差により、部材間の接着力
が低下したり、遂には剥離が生じて封止が不十分とな
り、その隙間から濾過液が漏れるという難点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、従来の上記
実情に鑑みてなされたもので、長期間使用した場合に生
じる繰返しの高圧濾過や温度変化などに対して、接着部
に完全な液密性を与えることにより耐圧性、耐熱性に優
れた中空糸膜カ−トリッジフィルタ−を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案は、筒体1に収納された中空糸膜2束の端部
が前記筒体1の端部側壁面に接着部材3にて中空糸膜1
の管が管口に開口状態で固定された濾過用カートリッジ
フィルターにおいて、前記筒体1の端部側壁の接着面に
両側対称傾斜面または両側対称突形状とした蟻溝5aま
たは蟻ほぞ5bをカートリッジフィルターの筒軸方向と
直交する方向に環状に周設し、接着部材3と筒体1が
継5により固着封止するものである。
【0006】
【実施例】本考案を、図面の実施例に基づいて説明する
と、図1に示す態様は、筒体1を外筒体1aと内筒体1
bの間に空間部を有する二層とし、この内外筒体間に中
空糸膜2の束を挿着する実施例で、ハウジング9にセッ
トした状態を示す。なお図1は、右側の中空糸膜と接着
部材の一部を切欠とした状態を示す。前記態様の中空糸
膜カートリッジフィルターは、周壁部に通液孔4を多数
有する外筒体1aの内側壁と無孔の内筒体1bの外側壁
の両壁面両端部の接着封止面に溝が深まるに従って両側
の溝幅が対称的に広がる形状を有する蟻溝5aを筒軸方
向と直交する方向に環状に周設する。前記外筒体1aと
内筒体1bの間の空間部に中空糸膜2の束を挿着し、こ
の中空糸膜2の端部を筒体1の両端から外に向けて開口
状態の濾過液出口2aを形成する。前記中空糸膜2の束
の両端部を外筒体1aと内筒体1bとの間に挟んだ状態
で接着部材3にて中空糸膜2同士の隙間と、その中空糸
膜2と蟻溝5aとの隙間を充填し、接着部材3で蟻溝5
aを埋め尽くす接着幅を有して中空糸膜2端部と筒体1
を固着封止する。
【0007】前記濾過液出口2a後に濾過液の集液室6
を設ける。それら全体を円筒状ハウジング9と液体流入
口7を有するヘッド10で覆う。この際、中空糸膜カ−
トリッジフィルタ−の一端を座金12を用いて円筒状ハ
ウジング9に固定するとともに、円筒状ハウジング9と
ヘッド10は漏れ止めOリング11によって液密性を確
保して螺着固定する。即ち、筒体1の両側に形成された
集液室6a,6bは無孔の内筒1bの筒中心通路で連通
される。中空糸膜カ−トリッジフィルタ−の交換は円筒
状ハウジング9とヘッド10を外して行なう。
【0008】上記構成の濾過装置での液体の流れを説明
すると、図中の太矢印によって流れの方向が示されてい
る。まず液体流入口7よりハウジング9内に流体が加圧
されて流入し、ハウジング9内に満たされ、さらにカ−
トリッジフィルタ−の外筒体1aの通液孔4を通り抜け
中空糸膜2周壁の微小多孔内にて濾過が行なわれ、液体
中の粒子、細菌等が中空糸膜2外周壁に留まり、濾過液
が中空糸膜2内部空洞部に浸入する。さらに、この濾過
液は、空洞部を流れ、濾過液出口2aから出て集液室6
に集まる。この集液室6から一部は内筒1b内を通り液
体流出口8より外部へ排出される。
【0009】本考案に用いられる中空糸膜2としては、
例えばポリオレフィン系、セルロ−ス系、ポリスルホン
系、ポリビニ−ルアルコ−ル系、ポリアミド系等の素材
が使用できるが、好ましくはクリ−ン性などの点から界
面活性剤を用いた親水化処理を行わなくてすむ親水性素
材のポリアミド系が望ましい。中空糸膜2束をその両端
部において内外筒と接着封止するための接着部材3とし
ては、筒状体と接着性のよいポリウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂等の樹脂系の接着材が用いられる。
【0010】本実施例を示す図1においては、両側傾斜
面とした蟻溝5aは外筒体1aの内壁と内筒体1bの外
壁の両面にカートリッジフィルターの筒軸方向と直交す
る方向に環状に設けてあるが、いずれか一面だけに設け
ても使用環境によっては充分効果がある。図2の(イ)
は筒体1が単独の態様である接着部の蟻溝5aの形状を
示している。この蟻溝5aの溝側面の斜面Aは、図2の
(ロ)に示すように、少なくともX:Yが50:1以
上、好ましくは10:1以上あることが望ましく、傾斜
が少ないと引張り強度が少なく、蟻溝5aから接着部材
3が界離してしまいアンカー効果の目的を充分果たせな
い。また、図2の(ハ)に示すように蟻溝5aの深さと
しては、少なくとも0.5mm以上あることが望まし
い。浅いと蟻溝5aの溝幅の広部分Cの強度が劣り接
着部材3の変形破壊が生じることがある。さらに、図2
の(二)に示すように蟻溝5aの基部Dの幅が小さいと
この基部D部分の強度が弱くなる。
【0011】図4、図5は、中空糸膜カートリッジフィ
ルターの筒体1が単独の場合の態様である。図4の場合
においては、筒体1の両端部の内壁のカートリッジフィ
ルターの筒軸方向と直交する方向に両側傾斜面とした蟻
溝5aを設け、液体は筒体1の通気孔4を通り抜け中空
糸膜2で濾過されて濾過液出口2aから出る。図5の場
合においては、筒体1の一方の端部の内壁のカートリッ
ジフィルターの筒軸方向と直交する方向に両側傾斜面と
した蟻溝5aを設け、液体は他方の筒口から入り中空糸
膜2で濾過されて一方の濾過液出口2aから出る。
【0012】さらに、図7は両側に対称傾斜面Eを有す
る蟻ほぞ5bを筒体1のカートリッジフィルターの筒軸
方向と直交する方向に設けた場合の代表的蟻ほぞ5bの
態様例を示している。図8は、溝が深まるに従って両側
の溝幅が対称的に奥に広がる形状Fを有する略蟻溝5a
の代表的態様例であり、アンカー効果がある。これら蟻
溝5aと同様逆形状の略蟻ほぞ5b(図略)を筒体に突
設する態様もある。なお、蟻溝5aまたは蟻ほぞ5bを
筒体1のカートリッジフィルターの筒軸方向と直交する
方向の一端に一周設けるだけで充分であるが、複数並列
させれば当然効果はより増大する。
【0013】
【作用】上記の構成なので、温度変化による接着部材3
と筒体1の膨張収縮によって材質同士の引張り破壊力が
生じるが、蟻継5に充填される接着部材3の侵入基部に
その先の広幅部分が引っ掛かるため引抜けない効果(ア
ンカ−効果)がある。このアンカ−効果で接着部材3と
筒体1を強固に固着封止できる。また、繰返しの高圧濾
過や逆洗の際の逆圧により生じる接着面のズレについて
は、加圧方向に対して先方向に斜面を設ければ、加圧す
ればするほど奥に喰込んで確実に固着封止することがで
きる。
【0014】
【考案の効果】以上のように、本考案の中空糸膜カ−ト
リッジフィルタ−は、接着部材3と筒体1が蟻継乃至略
蟻継5により固着封止するものなので、接着材の接着力
だけではなく、蟻継の物理的アンカ−効果により確実に
固着封止することができる。長期間使用した場合、繰返
しの高圧濾過や逆洗の際の逆圧や、温度変化が生じる
が、これら悪条件下においても蟻継固着部により完全な
液密性を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す縦断側面図。
【図2】蟻溝の形状を示し(イ)が好ましい態様、
(ロ)が傾斜面が小さい態様、(ハ)が深さが浅い態
様、(ニ)が絞り部が狭い態様の要部の各断面図。
【図3】 筒体1が単層である態様の断面図。
【図4】 筒体1が単層である別の態様の断面図。
【図5】 蟻ほぞの態様を示す縦断側面図。
【図6】 蟻溝の形状を示し(イ)が曲面傾斜面とした態
様、(ロ)がT型蟻溝とした態様、(ハ)が別の曲面傾
斜面とした態様の要部の各断面図。
【符号の説明】
1 筒体 1a 外筒体 1b 内筒体 2 中空糸膜 2a 濾過液出口 3 接着部材 4 通液孔 5 蟻継 5a 蟻溝 5b 蟻ほぞ 6 集液室 7 液体流入口 8 液体流出口 9 ハウジング 10 ヘッド 11 Oリング 12 座金 A 傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 63/02 B01D 63/00 500

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体(1)に収納された中空糸膜(2)
    束の開口端部が、前記筒体(1)の端部側壁面に接着部
    材(3)にて固定された濾過用カートリッジフィルター
    において、前記筒体(1)端部側壁の接着面に両側対称
    傾斜面または両側対称突形状とした蟻溝(5a)または
    蟻ほぞ(5b)をカートリッジフィルターの筒軸方向と
    直交する方向に環状に周設し、接着部材(3)と筒体
    (1)が蟻継(5)により固着封止されて成る中空糸膜
    カートリッジフィルター。
JP1992023143U 1992-03-18 1992-03-18 中空糸膜カ−トリッジフィルタ− Expired - Lifetime JP2603508Y2 (ja)

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JP2003164735A (ja) * 2001-11-29 2003-06-10 Nok Corp 中空糸膜モジュール
RU2475296C2 (ru) * 2008-06-04 2013-02-20 Асахи Касеи Кемикалз Корпорейшн Половолоконный мембранный модуль с покрытой внешней периферией мембраны

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