JP2603440B2 - 新規な液晶性化合物 - Google Patents

新規な液晶性化合物

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JP2603440B2
JP2603440B2 JP6109112A JP10911294A JP2603440B2 JP 2603440 B2 JP2603440 B2 JP 2603440B2 JP 6109112 A JP6109112 A JP 6109112A JP 10911294 A JP10911294 A JP 10911294A JP 2603440 B2 JP2603440 B2 JP 2603440B2
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alkyl
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マルテイン・ペトルツイルカ
マルテイン・シヤツト
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D239/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings
    • C07D239/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D239/24Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D239/26Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
    • C09K19/06Non-steroidal liquid crystal compounds
    • C09K19/34Non-steroidal liquid crystal compounds containing at least one heterocyclic ring
    • C09K19/3441Non-steroidal liquid crystal compounds containing at least one heterocyclic ring having nitrogen as hetero atom
    • C09K19/345Non-steroidal liquid crystal compounds containing at least one heterocyclic ring having nitrogen as hetero atom the heterocyclic ring being a six-membered aromatic ring containing two nitrogen atoms
    • C09K19/3458Uncondensed pyrimidines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は新規な液晶性化合物、及びその製
造に関する。
【0002】最近、液晶は表示装置における誘電体とし
てかなり重要性を増してきており、その理由は、かかる
物質の光学的特性が印加電圧によつて影響され得るため
である。液晶をベースとする電子−光学装置は当業者に
とつてはよく知られており、これらは種々な効果、例え
ば動的散乱(dynamic scattering)、整列した相の変形
(DAPテイプ)、シヤツト−ヘルフリシヒ効果(Scha
dt-Helfrich effect)(回転セル)、ゲスト/ホスト効
果(guest/host effect)、またコレステリツク−ネマ
テイク(cholesteric-nematic)相転移(相変化効果)
に基づくことができる。
【0003】液晶は、電子−光学的表示装置に対する誘
電体として適するために、多くの必要性を満さなければ
ならない。例えば液晶は良好な化学的安定性、低粘度及
び短い応答時間を有するべきであり、良好なコントラス
トを示すべきであり、そして液晶を操作する全体の温度
範囲内でネマテイクまたはコレステリツク中間相(meso
phase)を有するべきである。他の特性、例えば誘電異
方性、光学的異方性、導電率等が、使用するセルに応じ
て、異なる条件を満たさなければならない。
【0004】一般に、単一化合物によつて全ての所望の
特性及び或る程度の相反する特性を達成することが不可
能であるために、数種の成分を混合することによつて特
定の用途に対する特性を最適にする試みが主になされて
いる。しかしながら、この場合に、各成分が相互に化学
反応せず且つ相互に良好な混和性を有することが重要で
ある。更に、生ずる混合物は少なくとも液晶セルを操作
する温度でスメクテイク(smectic)中間相を有するべ
きではない。
【0005】今回、一般式
【0006】
【化8】
【0007】式中、Yは窒素を表わしそしてZはCHを
表わすか、またはZは窒素を表わしそしてYはCHを表
わし;nは数0または2を表わし;環A及びBは1,4
−フエニレンまたはトランス−1,4−シクロヘキシレ
ンを表わし;R1はp−アルキルフエニル、トランス−
4−アルキルシクロヘキシルまたは、nが数2を表わす
限りにおいては、またアルキルを表わし;そしてR2
びR1におけるアルキル残基は直鎖状のC1〜C10−アル
キルを表わす、の化合物は、比較的大きなネマテイク
(または光学的活性化合物の添加によりコレステリツ
ク)中間相(mesophases)良好な溶融挙動、比較的低粘
度、良好な化学的及び光化学的安定性を有し、そしてネ
マテイク混合物のための優れた成分となることが見出さ
れた。
【0008】「直鎖状のC1〜C10−アルキル」なる用
語には基メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、オクチル、ノニル及びデシルが包含さ
れ、そして「直鎖状のC1〜C10−アルコキシ」 なる
用語には基メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ブチ
ルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチル
オキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ及びデシルオキ
シが包含される。
【0009】式Iの好ましい化合物は、nが数0を表わ
し、環A及びBが1,4−フエニレンを表わし、そして
1がトランス−4−アルキルシクロヘキシルを表わす
ものである。更に、nが数2を表わし、そしてR1がア
ルキルを表わす式Iの化合物が好ましい。R2及び/ま
たはR1におけるアルキル残基は好ましくは直鎖状のC3
〜C7−アルキルを表わす。
【0010】式Iの化合物は本発明に従えば、 a) Yが窒素を表わしそしてZがCHを表わす式Iの
化合物を製造するために、一般式
【0011】
【化9】
【0012】の化合物を塩基の存在下において一般式
【0013】
【化10】
【0014】式中、R1、R2、n並びに環A及びBは前
記の意味を有し、そしてR10はアルキルを表わす、の化
合物の酸付加塩と反応させるか、 b) Zが窒素を表わしそしてYがCHを表わす式Iの
化合物を製造するために、一般式
【0015】
【化11】
【0016】の化合物を塩基の存在下において一般式
【0017】
【化12】
【0018】式中、R1、R2、n並びに環A及びBは前
記の意味を有し、そしてR10はアルキルを表わす、の化
合物の酸付加塩と反応させるか、或いは c) nが数2を表わす式Iの化合物を製造するため
に、一般式
【0019】
【化13】
【0020】式中、R2、Y、Z並びに環A及びBは前
記の意味を有し、そしてR1はp−アルキルフエニル、
トランス−4−アルキルシクロヘキシルまたはアルキル
を表わす、の化合物を接触水素添加することによつて製
造することができる。
【0021】式XIIIまたはXVの化合物と式XIV
またはXVIの化合物の酸付加塩との反応は水または有
機溶媒、例えばアルコール、例えばメタノール、エタノ
ール、エチレングリコール等中で、塩基の存在下におい
て有利に行われる。メタノール及びエタノールが好まし
い溶媒である。式XIV及びXVIの化合物の酸付加塩
は塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、p−トルエンスルホ
ン酸等を用いて形成される塩であることができる。好ま
しくは式XIV及びXVIの化合物の塩酸塩を用いる。
アルカリ金属アルコレート、特にナトリウムメチレート
及びナトリウムエチレートが好ましい塩基である。R10
には有利には、炭素原子1〜5個を有するアルキル残
基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル
等、好ましくはメチル及びエチルが包含される。この反
応を行う際の温度及び圧力は臨界的ではない。この反応
は大気圧及び室温乃至反応混合物の還流温度間の温度、
好ましくは室温で有利に行われる。
【0022】式XVIIの化合物の接触水素添加はそれ
自体既知の方法において、普通の水素添加触媒、例えば
パラジウム、白金、ラネーニツケル等を(随時不活性担
体物質、例えば炭素に担持させて)用いて行うことがで
きる。パラジウム及び白金が好ましい触媒である。溶媒
として不活性有機溶媒、例えば飽和アルコール類、エー
テル類、エステル類、カルボン酸類、芳香族炭化水素
等、例えばエタノール、ジオキサン、酢酸エチル、氷酢
酸及びトルエンを用いることができる。接触水素添加を
行う温度及び圧力は臨界的ではない。この接触水素添加
は室温乃至反応混合物の沸点間の温度及び約1〜5気圧
の圧力で有利に行われる。
【0023】nが数0を表わす式XIII及びXVIの
化合物並びに式XIV及びXVの化合物は既知のもので
あるか、或いは既知の化合物の同族体である。
【0024】nが数2を表わす式XIII及びXVIの
化合物並びに式XVIIの化合物は新規なものである。
これらのものはそれ自体既知の方法に従つて、例えば次
の反応式1及び2に従つて製造することができる;反応
式中、R1、R2、R10並びに環A及びBは前記の意味を
有する。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】また式XIIの化合物は新規なものであ
る。これらのものは式Iの化合物と同様の方法において
製造することができる。
【0028】また式XXVIIの化合物は新規なもので
ある。これらのものはそれ自体既知の方法において、対
応するアニリン類から、例えばトリエチルアミン及び二
硫化炭素との反応、続いてアンモニウム塩とトリエチル
アミン及びクロロギ酸エチルとの反応によつて得ること
ができる。
【0029】式Iの化合物の製造を以下の実施例によつ
て更に詳細に説明する。Cは結晶相を表わし、Sはスメ
クテイク相を表わし、SAはスメクテイクA相を表わ
し、SBはスメクテイクB相を表わし、Nはネマチイク
相を表わし、そしてIはイソトロピツク(isotropic)
相を表わす。
【0030】
【実施例】実施例1 5−(p−ブチルフエニル)−2−[2E−(トランス
−4−プロピルシクロヘキシル)ビニル]ピリミジン
4.3gをトルエン125mlに溶解し、この溶液をパ
ラジウム/炭素(10%)0.6gで処理し、水素の吸
収が止まるまで、室温及び常圧で水素添加した。結晶を
濾別し、濾液を濃縮した後に得られた5−(p−ブチル
フエニル)−2−[2−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)エチル]ピリミジンをヘキサンから再結晶
した。収量3.5g;融点(C−SA)101.0℃、SA
−N 104.8℃、透明点(N−I)117.8℃。
【0031】出発物質として用いた5−(p−ブチルフ
エニル)−2−[2E−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)ビニル]ピリミジンは次の如くして製造し
た: a) ナトリウム6.2g及びメタノール150mlか
ら製造したナトリウムメチレート溶液を窒素雰囲気下
で、2−(p−ブチルフエニル)−3−エトキシアクロ
レイン[ツアイトシユリフト・フユール・ナツールフオ
ルシユング(Z.Naturforsch.)33b,433(19
78)に従つて製造したもの]34.9g、2−ヒドロ
キシアセトアミジン塩酸塩18.2g及びメタノール2
00mlの混合物に滴下した。得られた懸濁液を1日間
放置し、次に濃塩酸7mlで処理し、そして吸引濾過し
た。濾液を濃縮し、残渣をジエチルエーテルに溶解し
た。この溶液を水で洗浄して中性にし、硫酸ナトリウム
上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残渣をシリカゲ
ル400g上で、トルエン/アセトン(4:1容量比)
を用いてクロマトグラフイーにかけ、S−(p−ブチル
フエニル)−2−ピリジンカルビノール24.0gを得
た:融点67.2−69.3℃、純度98.9%。
【0032】b) 乾燥ジクロロメタン中の5−(p−
ブチルフエニル)−2−ピリミジンカルビノール24.
0g及びトリフエニルホスフイン28.8gの溶液を窒
素雰囲気下にて−30℃で、テトラプロモメタン41.
5gで一部づつ処理した。反応混合物を−30℃で更に
30分間撹拌し、次に一夜、加温しながら室温にした。
混合物を濃縮し、残渣をシリカゲル300g上で、ヘキ
サン/酢酸エチル(4:1容量比)を用いてクロマトグ
ラフイーにかけた。融点85.0−85.2℃の帯黄色の
2−(ブロモエチル)−5−(p−ブチルフエニル)ピ
リミジン25.0gが得られ、このものを直ちに次の工
程に用いた。
【0033】c) トルエン350ml中の2−(ブロ
モメチル)−5−(p−ブチルフエニル)ピリミジン2
5.0gの溶液をトルエン250ml中のトリフエニル
ホスフイン25.8gの溶液に滴下し、この反応混合物
を室温で3日間撹拌した。沈殿した淡い帯黄色の[5−
(p−ブチルフエニル)−2−ピリミジニル]メチル−
トリフエニルホスホニウムブロマイドを吸引濾別し、ト
ルエンで洗浄し、そして乾燥した。収量41.0g、融
点176〜178℃。
【0034】d) ジクロロメタン125ml中の[5
−(p−ブチルフエニル)−2−ピリミジニル]メチル
−トリフエニルホスホニウムブロマイド13.6gの溶
液を窒素雰囲気下にて0℃で、ナトリウム0.55g及
びメタノール10mlから製造したナトリウムメチレー
ト溶液で滴下処理し、この混合物を更に15分間撹拌し
た。次に混合物をジクロロメタン25ml中のトランス
−4−プロピルシクロヘキサンカルボキシアルデヒド
3.1gの溶液で0℃にて滴下処理し、生じた混合物を
0℃で更に1時間、そして室温で一夜撹拌した。その
後、反応混合物を濾過し、濾液を炭酸水素ナトリウム溶
液及び水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして
濃縮した。残渣をシリカゲル150g上で、ヘキサン/
酢酸エチル(9:1容量比)を用いてクロマトグラフイ
ーにかけ、ヘキサンから1回再結晶させ、5−(p−ブ
チルフエニル)−2−[2E−(トランス−4−プロピ
ルシクロヘキシル)ビニル]ピリミジン4.4gを得
た。融点(C−N)124℃、透明点(N−I)20
3.5℃。
【0035】同様の方法において、次の化合物を製造し
た:5−(p−ブチルフエニル)−2−[2−(トラン
ス−4−ペンチルシクロヘキシル)エチル]ピリミジ
ン;融点(C−SA)85℃、SA−N 112.2℃、透
明点(N−I)121℃、5−(p−ブチルフエニル)
−2−(p−プロピルフエネチル)ピリミジン;融点
(C−SA)89℃、SA−N 109.5℃、透明点(N
−I)109.5℃、5−(トランス−4−ペンチルシ
クロヘキシル)−2−(p−ブチルフエネチル)ピリミ
ジン;融点(C−SB)51℃、透明点(SB−I)14
0.5℃、5−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシ
ル)−2−[2−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)エチル]ピリミジン;融点(C−SB)82.5
℃、透明点(SB−I)150.5℃、5−ブチル−2−
[2−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)エチ
ル]ピリミジン;融点(C−I)22.5℃、5−ブチ
ル−2−(p−ブトキシフエネチル)ピリミジン;融点
(C−I)43℃。
【0036】実施例2 メタノール60ml中の粗製の3−メトキシ−2−[2
−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)エチル]
アクロレイン2.5g及びp−プロピルベンズアミジン
塩酸塩2.0gの溶液を、ナトリウム0.5g及びメタノ
ール10mlから製造したナトリウムメチレートで滴下
処理し、生じた懸濁液を室温で一夜撹拌した。その後、
混合物を濃塩酸の添加によつてpH値5に調節した。沈
殿物を濾別し、ジクロロメタンに溶解した。この溶液を
水で洗浄して中性にし、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そ
して濃縮した。精製するために、生じた5−[2−(ト
ランス−4−ペンチルシクロヘキシル)エチル]−2−
(p−プロピルフエニル)ピリミジン(2.3g)をシ
リカゲル40g上で、ヘキサン/酢酸エチル(19:1
容量比)を用いてクロマトグラフイーにかけ、次にヘキ
サンから再結晶させた。収量2.1g;融点(C−S)
64℃、76℃及び103℃でS−S転位、透明点(S
A−I)164℃。
【0037】出発物質として用いた3−メトキシ−2−
[2−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)エチ
ル]アクロレインは次の如くして製造した: c) 無水ジエチルエーテル500ml中の(トランス
−4−ペンチルシクロヘキシル)アセチルクロライド7
6.1gの溶液を撹拌しながら、反応混合物が強く沸騰
しすぎないようにして、無水ジエチルエーテル750m
l中の水素化リチウムアルミニウム12.5gの懸濁液
に滴下した。この混合物を更に2時間撹拌し、次にまず
アセトン30ml、その後水75mlで滴下処理した。
次に反応混合物を3N塩酸で酸性にし、有機相を分離
し、水相をジエチルエーテル200mlで逆抽出した。
合液した有機相を水で洗浄して中性にし、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、濃縮し、帯黄色液体として2−(トラン
ス−4−ペンチルシクロヘキシル)エタノール62.6
gが得られた。
【0038】b) N−ブロモコハク酸イミド50.1
gを、撹拌し且つ氷浴で冷却しながら30分以内に、温
度が30℃以上に上昇しないようにして、ジクロロメタ
ン160ml中の2−(トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキシル)エタノール49.6g及びトリフエニルホス
フイン71.9gの溶液に一部づつ加えた。次いで混合
物を更に3時間撹拌し、次に懸濁液を吸引濾別し、濾液
を回転蒸発機で濃縮した。未だ温い残渣(2相)を振盪
しながらヘキサン200mlで徐々に処理した。細かい
粒状の橙色沈殿物を吸引濾別し、ヘキサンで数回すすい
だ。濾液を濃縮し、得られた粗製のトランス−1−(2
−ブロモエチル)−4−ペンチルシクロヘキサンを真空
下で蒸留した。収量:主留出物53.3g;沸点93〜
99℃/約0.1 Torr;純度98.2%。
【0039】c) シアン化ナトリウム9.77g、ヨ
ウ化ナトリウム0.21g及びジメチルスルホキシド1
75mlの混合物を98℃に加熱した。次に加熱を止
め、混合物をトランス−1−(2−ブロモエチル)−4
−ペンチルシクロヘキサン45.3gで20分以内に滴
下処理し、これによつて温度が115℃に上昇した。反
応混合物を更に1時間100℃に保持し、次に放冷し、
氷水600mlに注ぎ、ジエチルエーテル各200ml
で3回抽出した。抽出液を水各150mlで3回洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、褐色油として
3−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)プロピ
オニトリル36.2gが得られた。
【0040】d) 乾燥トルエン750ml中の3−
(トルエン−4−ペンチルシクロヘキシル)プロピオニ
トリル36.1gの溶液を、窒素下にて0℃で60分以
内に、トルエン中の水素化ジイソブチルアルミニウムの
20%(容量%)溶液225mlで滴下処理した。この
混合物を更に0℃で1時間、次に室温に加温しながら3
時間撹拌した。次いで反応混合物を0.5N硫酸2.5l
中に注ぎ、ジエチルエーチル各1lで3回抽出した。抽
出後を飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び水で洗浄し、硫
酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、粗製の3−(トラン
ス−4−ペンチルシクロヘキシル)プロパナール35.
8gが得られた。
【0041】e) ツアイトシユリフト・フユール・ナ
ツールフオルシユング(Z.Naturforschung)34b
1533(1979)に記載されたトランス−4−ペン
チルシクロヘキサンカルボキシアルデヒドとの反応と同
様の方法において、3−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)プロパナールをtert−ブチルメチルエ
ーテル中でメトキシメチル−トリフエニルホスホニウム
クロライド及びカリウムtert−ブチレートと反応さ
せて1−メトキシ−4−(.トランス−4−ペンチルシ
クロヘキシル−1−ブテンを生成させ、このものをオル
トギ酸メチル中の三フツ化ホウ素エーテラートによつて
[2−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)エチ
ル]マロンジアルデヒドテトラメチルアセタールに転化
し、このアセタールを水1当量及びトルエンスルホン酸
の触媒量と共に加熱することによつて、最終的に粗製の
3−メトキシ−2−[2−(トランス−4−ペンチルシ
クロヘキシル)エチル]アクロレインが得られた。
【0042】実施例3 メタノール60ml中の2−(p−ブチルフエニル)−
3−エトキシアクロレイン3.0g及びp−(トランス
−4−プロピルシクロヘキシル)ベンズアミジン塩酸塩
3.8gの溶液を、ナトリウム0.6g及びメタノール1
0mlから製造したナトリウムメチレート溶液で滴下処
理し、生じた懸濁液を室温で一夜攪拌した。その後、混
合物を濃塩酸の添加によつてpH値5に調節した。沈殿
物を濾別し、そしてジクロロメタンに溶解した。この溶
液を水で洗浄して中性にし、硫酸ナトリウム上で乾燥
し、そして濃縮した。精製するために、得られた5−
(p−ブチルフエニル)−2−[p−(トランス−4−
プロピルシクロヘキシル)フエニル]ピリミジンをシリ
カゲル30g上で、トルエンを用いてクロマトグラフイ
ーにかけ、次に酢酸エチルから再結晶させた。収量:
3.3g;融点(C−S)150℃、S−N 174℃、
透明点(N−I)332℃。
【0043】同様の方法において、次の化合物を製造し
た:5−(p−ブチルフエニル)−2−(p−ヘキシル
フエニル)ピリミジン;融点(C−SA)97.8℃、透
明点(SA−I)183℃、5−(p−ブチルフエニ
ル)−2−(p−ヘプチルフエニル)ピリミジン;融点
(C−SA)98.8℃、透明点(SA−I)182℃、
5−(p−ブチルフエニル)−2−(p−ペンチルフエ
ニル)ピリミジン;融点(C−SA)106.0℃、透明
点(SA−I)184.7℃。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アロイス・ビリガー スイス国シーエイチ−4055バーゼル・イ ムエツテインガーホーフ5 (56)参考文献 特開 昭60−224678(JP,A) 特開 昭60−197661(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 式中、Yは窒素を表わしそしてZはCHを表わすか、ま
    たはZは窒素を表わしそしてYはCHを表わし;環A及
    びBは1,4−フエニレンまたはトランス−1,4−シ
    クロヘキシレンを表わし;R 及びR 直鎖状のC
    〜C10−アルキルを表わす、 の化合物。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 式中、Yは窒素を表わしそしてZはCHを表わすか、ま
    たはZは窒素を表わしそしてYはCHを表わし;環A及
    びBは1,4−フエニレンまたはトランス−1,4−シ
    クロヘキシレンを表わし;R 及びR 直鎖状のC
    −C10−アルキルを表わす、 の化合物を製造するにあたり、 a) Yが窒素を表わしそしてZがCHを表わす式Iの
    化合物を製造するために、一般式 【化3】 の化合物を塩基の存在下において一般式 【化4】 式中、R びに環A及びBは上記の意味を有
    し、そしてR10はアルキルを表わす、 の化合物の酸付加塩と反応させ、或いは b) Zが窒素を表わしそしてYがCHを表わす式Iの
    化合物を製造するために、一般式 【化5】 の化合物を塩基の存在下において一般式 【化6】 式中、R びに環A及びBは上記の意味を有
    し、そしてR10はアルキルを表わす、 の化合物の酸付加塩と反応させ、或いは c) 一般式 【化7】 式中、 、Y、Z並びに環A及びBは上記の意
    味を有する、 の化合物を触媒的に水素添加する ことを特徴とする前記式Iの化合物の製造方法。
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