JP2603101Y2 - 独立懸架型車両 - Google Patents

独立懸架型車両

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JP2603101Y2
JP2603101Y2 JP1993007621U JP762193U JP2603101Y2 JP 2603101 Y2 JP2603101 Y2 JP 2603101Y2 JP 1993007621 U JP1993007621 U JP 1993007621U JP 762193 U JP762193 U JP 762193U JP 2603101 Y2 JP2603101 Y2 JP 2603101Y2
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axle
shaft
joint
vehicle
center
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JP1993007621U
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直道 佐々
信昭 井上
晴久 田口
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、独立懸架型車両に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、独立懸架型車両は、
エンジン(図示せず)からの回転駆動力を左右のアクス
ルシャフト1,2に伝えるために、二個(四輪駆動車両
にあっては四個)のユニバーサルジョイント3を必要と
している。また近来にあっては、屈折角がついても入力
軸と出力軸との間に回転変動が発生しない等速ジョイン
トや、軸方向に伸縮可能なスライディング機能を有する
ジョイントが採用されるようになってきている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで上記したよう
な高機能なジョイントは高価であり、FF(フロントエ
ンジン・フロントドライブ)車等で普及したため次第に
安価となりつつあるものの、一台当りの使用個数が多い
と当然それだけコスト増につながってしまう。また安価
なカルダンジョイントでは、必要に応じてスライド機能
を追加するためにスプライン又はボールスプラインを設
けることとなって、結局は安価である利点を失うことと
なる。
【0004】そこで本考案は、ジョイント数を少なくす
ることでコスト低減が図れる独立懸架型車両を提供すべ
く創案されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、左右のアクス
ルシャフトを車幅の略中央にて結合し、プロペラシャフ
トをこの結合部から偏位させて一方のアクルシャフト
に連結し、該一方のアクスルシャフトのアクスルチュー
ブにデフケースを設け、該デフケースに、上記結合部の
少なくとも下方を覆うと共に他方のアクスルシャフトの
アクスルチューブに接続されたブラケットチューブを、
ピボット軸を介して上下方向に揺動自在に取り付けた
のである。
【0006】
【作用】上記構成によって、プロペラシャフトからの回
転駆動力は一方のアクルシャフトに伝達され、さらに
結合部を経由して他方のアクルシャフトに回転伝達さ
れる。また、左右のアクスルシャフトの結合部が路面の
突起や跳ね石等により損傷することが、ブラケットチュ
ーブによって防護されると共に、左右のアクスルシャフ
トが結合部において屈曲することが、ブラケットチュー
ブがピボット軸を支点に上下方向に揺動することによっ
て許容される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0008】図1は、本考案に係わる独立懸架型車両の
一実施例を示したものである。この独立懸架型車両は、
後輪側の左右アクスルシャフト11,12が車両の幅方
向中心13の付近で結合され、プロペラシャフト14が
この結合部15から偏位されて左アクスルシャフト11
に連結されて構成されている。
【0009】アクスルシャフト11,12は、一端が左
右後輪16,17にそれぞれ接続され、他端同士が等速
性及びスライド機能を有するジョイント(ダブルオフセ
ットジョイント)18にて結合されている。図5に示す
ようにこのジョイント18は、右アクスルシャフト12
の他端となる軸部19に取り付けられた内輪20と、左
アクスルシャフト11の他端に接続する外輪21と、こ
れらの間に介在されるボール22を保持するケージ23
とで構成されており、ケージ23及び内輪20のボール
溝24,25を軸と平行な直線としてスライド可能と
し、ケージ23の内外球面にオフセットを与えてボール
22を二等分面上に維持して等速性を保つものである。
【0010】従って図1に示したように、左アクスルシ
ャフト11の他端にはジョイント18の外輪21となる
ハウジング26が一体的に形成され、右アクスルシャフ
ト12の他端には結合部分をカバーするブーツ27が取
り付けられている。またこれらアクスルシャフト11,
12は、同軸状のアクスルチューブ28,29にてそれ
ぞれ覆われており、左アクスルチューブ28の結合部1
5近傍の他端部にはプロペラシャフト14との連結部と
なるデフケース(デファレンシャルケース)30が設け
られている。このデフケース30は、公知の終減速装置
31を内蔵するものであって、プロペラシャフト14の
減速小歯車(図示せず)に噛合する減速大歯車32と、
ベベルギア33及び軸受34等を有する差動歯車機構3
5とで構成されている。そして差動歯車機構35の左右
の軸部のうち左側軸部36が左後輪16へ、右側軸部3
7がジョイント18へと伸びている。言い換えると左ア
クスルシャフト11は、デフケース30の位置で分割さ
れ、差動歯車機構35の右側軸部37となる小シャフト
38がジョイント18を形成していることで、右アクス
ルシャフト12と結合されていることになる。
【0011】デフケース30と右アクスルチューブ29
とは、デフケース30の右側端にボルト39にて取り付
けられたブラケット部材40と、右アクスルチューブ2
9の他端に取り付けられたブラケットチューブ41とに
よってピボット結合されている。そのピボット軸42
は、幅方向中心13を通る車両軸線の方向に水平に伸び
たものである。ブラケットチューブ41は、一端が右ア
クスルチューブ29の端部に嵌合する筒状を呈し、他端
側が径方向に膨出してブーツ27の少なくとも下方を完
全に覆うように伸びており、その延出端にピボット軸4
2のためのピン穴が形成されている。そしてブラケット
部材40の下端には、車両フレームに適宜固定するため
の固定ピン43が設けられている。
【0012】図2及び図3に示すように、固定ピン43
を支持する構造は、車両フレームを構成する一対のサイ
ドメンバ44の間に掛け渡された二本のクロスパイプ4
5と、これらクロスパイプ45に取り付けられた二本の
支持パイプ46,47と、支持パイプ46,47の途中
に取り付けられ固定ピン43を挿通させるピン穴を有し
た二枚のブラケット板48とで成る。二本のクロスパイ
プ45は、図3に示したように平面視でアクスルシャフ
ト28,29を挟むように配置され、その中央付近にお
いて、支持パイプ46,47の両端を取付板49を介し
て支持している。支持パイプ46,47は、デフケース
46及びブラケットチューブ41の下方へ回り込むよう
に屈曲延長され、一方の支持パイプ46はデフケース3
0を避けて水平方向にも適宜屈折されている。
【0013】図4に示すように、固定ピン43の両端に
はゴムブッシュ50が嵌合され(図中左端のものは省
略)、このゴムブッシュ50を介してブラケット板48
に取り付けられている。ゴムブッシュ50は、フランジ
を有した内筒51と、適宜な弾性を有する円筒状ゴム5
2を介して内筒51に同軸状に取り付けられた外筒53
とで形成され、固定ピン43の先端に形成されたネジ部
54に螺合するナット55により固定されている。そし
て外筒53に、ブラケット板48のピン穴が周方向に摺
動自在に嵌合されている。またピボット軸42はブラケ
ット部材40の固定ピン43よりも上方に設けられ、同
様のゴムブッシュ56を介してブラケットチューブ41
に結合されている。このゴムブッシュ56は、ピボット
軸42の軸端に形成されたメネジ穴に螺合するボルト5
7にて取り付けられている。
【0014】このピボット軸42の位置は、サスペンシ
ョンの振れ角及び、ジョイント18の中心とピボット軸
42の中心との距離から算出されるジョイント18の必
要スライド量が過大とならないように設定すべきであ
る。またロールセンターCとなる固定ピン43の位置と
ジョイント18の位置とを一致させた場合は、ジョイン
トにはスライド機能を必要としないが、本実施例のよう
にスライド機能を有するジョイント18を採用すると、
ロールセンターCとジョイント18との位置は、ジョイ
ント18のスライド量で吸収し得る範囲に自由に設定で
きるものである。本実施例ではロールセンターCを略車
幅中心13上に位置させ、ジョイント18をその右側近
傍の位置とした。そしてジョイント18の位置とピボッ
ト軸42の位置との関係は、デフケース30と右アクス
ルチューブ29(ブラケットチューブ41)との間の回
転変位時に、アクスルシャフト11,12の振れが最も
少ない位置に選定し、アクスルシャフト11,12の変
形を弾性限度以内とすることで、安価な3/4 フロート式
のアクスル支持法が採用できるようにしてもよい。なお
ロールセンターCは、タイヤの接地能力を有効活用する
ために低目に設定することが望ましい。
【0015】このほか図2及び図3に示したように、こ
の独立懸架型車両には、軸重の変化に対応の容易な縦置
きリーフスプリング61が設けられ、両端がサイドメン
バ44にブラケット62,63を介して適宜支持されて
いると共に、長手方向略中央の位置において、アクスル
チューブ28,29を中央ブラケット64を介して支持
している。またサイドメンバ44と中央ブラケット64
との間にはダンパ65が設けられている。なお他のサス
ペンションとしては、トレーリングアーム式を採用し
て、トレーリングアームとアクスルの後にコイルスプリ
ングを置いて床上にサスペンションの造作が出ないよう
にすることもできる。
【0016】このように構成したことによって、プロペ
ラシャフト14からの回転駆動力は、デフケース30内
の終減速装置31により左アクスルシャフト11に伝達
され、この左アクスルシャフト11により左後輪16を
回転駆動させると共に、左アクスルシャフト11の小シ
ャフト38からジョイント18を介して右アクスルシャ
フト12に回転が伝達されて、右後輪17が回転され
る。すなわち駆動力の伝達に係わるアクスルシャフト1
1,12のユニバーサルジョイントは只一個でよく、従
来の構成に比べてコストの低減が達成される。
【0017】またジョイント18の潤滑材を保持するブ
ーツ27は、外傷に弱く穴が明けば潤滑材が失われ、ジ
ョイント18が焼付等を起こしてしまうおそれがある。
この対策として本実施例にあっては、右アクスルチュー
ブ29に設けられたブラケットチューブ41がブーツ2
7の少なくとも下方は完全に覆っており、地面(走行路
面)Gの凸部に接触するのを妨げてブーツ27の外傷を
防止している。
【0018】そしてジョイント18の近傍に固定ピン4
3を配置しているので、操作安定性に重要な影響を有す
るロールセンターCの設定に幅をもたせることができ
る。
【0019】なお等速ジョイントとしては、本実施例の
ダブルオフセットジョイント以外に、摺動式トリポード
型ジョイントやクロスグローブ型ジョイントなどを用い
てもよい。
【0020】また四輪駆動の車両にも本考案は適用でき
る。例えば図6に示すように、前輪71,72の左右ア
クスルシャフト73,74及び後輪75,76の左右ア
クスルシャフト77,78を、車両中心軸線79の位置
でジョイント80,81によりそれぞれ結合すると共
に、プロペラシャフト82,83を中心軸線79と並行
に前方及び後方に伸ばして、終減速装置(デフケース)
84,85により右アクスルシャフト74,78に回転
駆動力を伝達するようにすればよい。またエンジン86
に備えられるトランスファ87は、その出力軸が車両中
心軸線79から偏位するように形成しておく。
【0021】このように構成することで、プロペラシャ
フト82,83が車両中心軸線79から偏位している分
だけ車体床下の左側エリア88は広くなり、例えば燃料
タンクやサイレンサー等のためのスペースを大きくとる
ことができる。このほかの構成及び作用効果は前記実施
例と同様である。
【0022】
【考案の効果】以上要するに本考案によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0023】左右のアクスルシャフトを車幅の略中央に
て結合し、プロペラシャフトをこの結合部から偏位させ
て一方のアクスルシャフトに連結させたので、ジョイン
トの個数を少なくでき、コスト低減が達成される。
た、左右のアクスルシャフトの結合部が路面の突起や跳
ね石等により損傷することをブラケットチューブによっ
て防護でき、左右のアクスルシャフトが結合部において
屈曲することをブラケットチューブがピボット軸を支点
に上下方向に揺動することによって許容できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる独立懸架型車両の一実施例を示
した要部破断背面図である。
【図2】図1の全体背面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図2のA−A線矢視断面図である。
【図5】図1のジョイントを示した断面図である。
【図6】本考案の他の実施例を示した平面図である。
【図7】従来の独立懸架型車両を示した背面図である。
【符号の説明】
11 アクスルシャフト(左) 12 アクスルシャフト(右) 13 車両の幅方向中心 14 プロペラシャフト 15 結合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−97524(JP,A) 実開 昭62−201129(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/30 B60B 35/14 B60K 17/16 B60K 17/22

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のアクスルシャフトを車幅の略中央
    にて結合し、プロペラシャフトをこの結合部から偏位さ
    せて一方のアクルシャフトに連結し、該一方のアクス
    ルシャフトのアクスルチューブにデフケースを設け、該
    デフケースに、上記結合部の少なくとも下方を覆うと共
    に他方のアクスルシャフトのアクスルチューブに接続さ
    れたブラケットチューブを、ピボット軸を介して上下方
    向に揺動自在に取り付けたことを特徴とする独立懸架型
    車両。
JP1993007621U 1993-02-26 1993-02-26 独立懸架型車両 Expired - Lifetime JP2603101Y2 (ja)

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JPH0665048U JPH0665048U (ja) 1994-09-13
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