JP2603062Y2 - 回転式分離機の水切装置 - Google Patents

回転式分離機の水切装置

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JP2603062Y2
JP2603062Y2 JP1992085445U JP8544592U JP2603062Y2 JP 2603062 Y2 JP2603062 Y2 JP 2603062Y2 JP 1992085445 U JP1992085445 U JP 1992085445U JP 8544592 U JP8544592 U JP 8544592U JP 2603062 Y2 JP2603062 Y2 JP 2603062Y2
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稔 会田
幸雄 高橋
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永田醸造機械株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、清酒醸造において、
洗米時、原料米と洗浄米を完全に分離し、高度精白米の
吸水分を調整する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】洗米後の原料米と洗浄水の分離装置とし
ては、回転式とネットコンベア式が一般的であるが、い
ずれも水切が不完全であった。特に高度精白米は低度精
白米に比べて含有水分が低く、吸水速度が早いため、所
定の吸水分の調整が困難であり、したがって限定吸水が
要求されるが、限定吸水は作業が煩雑な上、過大な労力
を必要としていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】清酒において、淡麗で
香りの良い高品質の製品をうるためには、高度精白米を
要求され、前記したように、高度精白米は吸水速度が早
く、洗米、浸漬、掛水、水切工程の限定吸水の時間が精
白歩合によって7〜10分である。したがって、限定吸
水は、作業が煩雑で過大な労力を必要とする現状に対
し、洗米後の原料米と洗浄水の分離を完全にすることが
この考案が解決しようとする課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案は、洗米装置か
ら輸送されてきた原料米と洗浄水を分離するために、浸
漬タンク上に設置された回転式分離機の先端にシユ−ト
式多孔板または金網を構成し、回転式分離機で不完全な
洗浄水の水切を完全に行なうものである。さらに必要に
応じて真空ポンプ又は排気フアンで吸引除去する水切装
置を構成することを提案するものである。
【0005】
【作用】洗米装置から輸送されてきた原料米は、回転式
分離機の丸網ドラムに投入され分離される。この原料米
の輸送中の時間は、原料米と洗浄水との接触時間となる
ので浸漬の効果が表われ、丸網ドラムで掛流しを終つて
シユ−ト式多孔板又は金網で完全に分離し、浸漬タンク
に投入される。限定吸水においては浸漬タンク投入後水
との接触は、原料米の吸水過多に連なるため完全な水切
りが必要である。さらに必要に応じて真空ポンプ又は排
気フアンの吸引によつて、表面付着水分を除去して浸漬
タンクへ投入し、所定の吸水分に調整を計るものであ
る。
【0006】
【実施例】図1は洗米装置、回転式分離機のフロ−図、
図2は回転式分離機の立面図で、図3はその側面図であ
る。
【0007】原料米は洗米装置1のホツパに投入され、
洗米されながら輸送ポンプ2で洗浄水と共に、輸送管3
を介して、回転式分離機5内の、駆動モ−タ7によつて
低速回転する、丸網ドラム6の一端から投入され、原料
米と洗浄水は分離し、原料米は丸網ドラム内を回転しつ
つ出口側に螺旋状の軌跡で移動しながらシユ−ト式多孔
板又は金網8で完全に分離し、浸漬タンク11へ投入さ
れる。また分離された洗浄水は還水ベンド9、還水管4
で洗米装置1に還水し、再び洗浄水として利用する。
【0008】10は真空ポンプ又は排気フアンで、必要
に応じて原料米の表面付着水分を吸引除去するものであ
る。
【0009】
【考案の効果】この考案の水切装置によれば、原料米を
洗米、浸漬、掛水、水切の工程を連続的に限定吸水を行
なわせることにより、所定の吸水分に調整でき、従来の
ような繁雑で過大な労力を要しない、高能率な作業をお
こなうことができる有益有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗米装置、回転式分離機のフロ−図である。
【図2】回転式分離機の立面図である。
【図3】図2に示す回転式分離機の側面図である。
【符号の説明】
1 洗米装置 2 輸送ポンプ 4 回転式分離機 6 丸網ドラム 8 シユ−ト式多孔板又は金網 10 真空ポンプ又は排気フアン

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酒造用原料の洗米後の水切り時の回転式
    分離機において、原料米と洗浄水を完全に分離するため
    に、回転式分離機と、該回転式分離機の先端に配置した
    シュート式多孔板又は金網で構成したシュート式多孔板
    又は金網を回転式分離機の先端に構成したことを特徴と
    する回転式分離機の水切装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転式分離機水切装置
    において、原料米の表面付着水分を真空ポンプ又は排気
    ファンによって吸引除去する手段を設けたことを特徴と
    する回転式分離機の水切装置。
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