JP2602715Y2 - 椅子の座板シェル - Google Patents
椅子の座板シェルInfo
- Publication number
- JP2602715Y2 JP2602715Y2 JP1993041847U JP4184793U JP2602715Y2 JP 2602715 Y2 JP2602715 Y2 JP 2602715Y2 JP 1993041847 U JP1993041847 U JP 1993041847U JP 4184793 U JP4184793 U JP 4184793U JP 2602715 Y2 JP2602715 Y2 JP 2602715Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat plate
- shell
- outer frame
- plate shell
- seat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、椅子に係り、特に椅子
の座板シェルに関する。
の座板シェルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オフィス用などの椅子の座板
は、脚の上端に取り付けられる略皿状の座板シェルと、
この座板シェルの上面に設置される座板クッションとか
ら構成されている。
は、脚の上端に取り付けられる略皿状の座板シェルと、
この座板シェルの上面に設置される座板クッションとか
ら構成されている。
【0003】そして従来、座板シェルには、座板シェル
の座板底部(本体部分)となる外枠を合成樹脂により形
成し、その上に外枠を覆うようにして金属板を設置した
ものがある。
の座板底部(本体部分)となる外枠を合成樹脂により形
成し、その上に外枠を覆うようにして金属板を設置した
ものがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の椅子の座板シェルでは、外枠に形成されている厚肉
部と薄肉部との肉厚差が大きいために、インジェクショ
ン成形における冷却時の熱収縮の時間差により厚肉部と
薄肉部との境界部分でヒケを生じ、くぼみができてしま
うこともあり、外観上好ましくなかった。また、金属板
を使用しているので、組み付け工数が多くなって煩雑
で、コスト高となり、重いという問題点もあった。
来の椅子の座板シェルでは、外枠に形成されている厚肉
部と薄肉部との肉厚差が大きいために、インジェクショ
ン成形における冷却時の熱収縮の時間差により厚肉部と
薄肉部との境界部分でヒケを生じ、くぼみができてしま
うこともあり、外観上好ましくなかった。また、金属板
を使用しているので、組み付け工数が多くなって煩雑
で、コスト高となり、重いという問題点もあった。
【0005】本考案は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、所望の剛性を確保しつつ、ヒケがなく、
組み付けが容易で、しかも低コストで軽量な椅子の座板
シェルを提供することを目的とする。
されたもので、所望の剛性を確保しつつ、ヒケがなく、
組み付けが容易で、しかも低コストで軽量な椅子の座板
シェルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案にあっては、上方に突出した外枠を有する合
成樹脂製の座板シェルに、前記外枠の内側にマトリック
ス状に突設されたリブを、ガスインジェクション成形に
より一体形成し、前記座板シェル内に前記外枠に達する
中空部を形成するとともに、マトリックス状に形成され
た前記リブの交差部に、前記中空部に連通するガス圧入
口を形成した。
に、本考案にあっては、上方に突出した外枠を有する合
成樹脂製の座板シェルに、前記外枠の内側にマトリック
ス状に突設されたリブを、ガスインジェクション成形に
より一体形成し、前記座板シェル内に前記外枠に達する
中空部を形成するとともに、マトリックス状に形成され
た前記リブの交差部に、前記中空部に連通するガス圧入
口を形成した。
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】上記構成の本考案の椅子の座板シェルによれ
ば、合成樹脂製の座板シェルを、ガスインジェクション
成形により形成し、該座板シェル内に中空部を形成した
ので、肉厚の均一な中空形状の座板シェルを容易に形成
することができる。これにより、厚肉部と薄肉部との肉
厚差を極めて小さくすることができ、成形冷却時の熱収
縮の時間差が少なくなってヒケを生じることがなくな
る。また、組み付けも容易となり、中空形状としたこと
及び金属板を使用しないことにより、低コストで軽量な
座板シェルとなる。しかも、中空形状としたことによ
り、外枠は閉断面状となり、剛性を確保することができ
る。
ば、合成樹脂製の座板シェルを、ガスインジェクション
成形により形成し、該座板シェル内に中空部を形成した
ので、肉厚の均一な中空形状の座板シェルを容易に形成
することができる。これにより、厚肉部と薄肉部との肉
厚差を極めて小さくすることができ、成形冷却時の熱収
縮の時間差が少なくなってヒケを生じることがなくな
る。また、組み付けも容易となり、中空形状としたこと
及び金属板を使用しないことにより、低コストで軽量な
座板シェルとなる。しかも、中空形状としたことによ
り、外枠は閉断面状となり、剛性を確保することができ
る。
【0010】また、外枠の内側にマトリックス状のリブ
を形成することにより、座板シェルの軽量化を図りつ
つ、強度を確保することができる。
を形成することにより、座板シェルの軽量化を図りつ
つ、強度を確保することができる。
【0011】一方、前記座板シェルにマトリックス状に
突設された前記リブの交差部には、前記中空部に連通す
るガス圧入口が形成されており、前記座板シェルをガス
インジェクション成形する際には、このガス圧入口より
ガスが圧入される。これにより、固化後に残存される前
記ガスの圧入経路は、前記交差部を形成するリブによっ
て四方から包囲される。
突設された前記リブの交差部には、前記中空部に連通す
るガス圧入口が形成されており、前記座板シェルをガス
インジェクション成形する際には、このガス圧入口より
ガスが圧入される。これにより、固化後に残存される前
記ガスの圧入経路は、前記交差部を形成するリブによっ
て四方から包囲される。
【0012】
【実施例】図1および図2は、それぞれ本実施例の椅子
の座板シェルを示す要部縦断面図および斜視図である。
の座板シェルを示す要部縦断面図および斜視図である。
【0013】本実施例の座板シェル1は、座板底部(本
体部分)となる略皿状に形成され、その周縁部には、図
1及び図2に示したように、上方に突出した外枠2が形
成されているとともに、該外枠2の内側には、シェル全
面にマトリックス状の多数のリブ3,・・・が突設され
ている。また、この座板シェル1は、ガスインジェクシ
ョン成形により合成樹脂で形成されており、ガス圧入口
4,・・・は、図2に示したように、マトリックス状に
形成された前記リブ3,・・・の交差部に形成されてい
る。したがって、多数のリブ3の交差部には、図1に示
したように、中空部5が形成されており、座板シル1内
にも、前記中空部5に連通するとともに、前記外枠2に
達する中空部6が形成されている。これにより、座板シ
ェル1の肉厚は全体にわたってほぼ均一、すなわち厚肉
部と薄肉部との肉厚差が極めて小さくなっている。
体部分)となる略皿状に形成され、その周縁部には、図
1及び図2に示したように、上方に突出した外枠2が形
成されているとともに、該外枠2の内側には、シェル全
面にマトリックス状の多数のリブ3,・・・が突設され
ている。また、この座板シェル1は、ガスインジェクシ
ョン成形により合成樹脂で形成されており、ガス圧入口
4,・・・は、図2に示したように、マトリックス状に
形成された前記リブ3,・・・の交差部に形成されてい
る。したがって、多数のリブ3の交差部には、図1に示
したように、中空部5が形成されており、座板シル1内
にも、前記中空部5に連通するとともに、前記外枠2に
達する中空部6が形成されている。これにより、座板シ
ェル1の肉厚は全体にわたってほぼ均一、すなわち厚肉
部と薄肉部との肉厚差が極めて小さくなっている。
【0014】このような構成の座板シェル1では、厚肉
部と薄肉部との肉厚差が極めて小さくなっているので、
成形時にヒケを生じることはない。また、シェル全体を
ガスインジェクション成形により一体成形し、内部構造
をマトリックス状のリブ3としており、金属板を使用し
ていないので、組み付けが容易にして、しかも低コスト
で製造でき、従来と比較して軽量となる。また、閉断面
状であるので、剛性も確保されている。一方、前記座板
シェル1にマトリックス状に突設された前記リブ3,3
の交差部には、座板シェル1内の中空部6へ連通するガ
ス圧入口4が形成されており、前記座板シェル1をガス
インジェクション成形する際には、このガス圧入口より
ガスを圧入することができる。これにより、固化後に残
存されるガス圧入経路である中空部5を、前記座板シェ
ル1に突設されたリブ3,3の交差部に沿って形成する
ことができるので、座板シェル1上面にガス圧入口4が
形成されることにより、ガス圧入経路を形成する中空部
5の長さ寸法が座板シェル1上面の肉厚分しか形成され
ない場合と比較して、材料費の削減及び軽量化を図るこ
とができる。しかも、固化後に残存される前記中空部5
を、交差部を形成するリブ3,・・・によって四方から
包囲された閉断面形状にすることができるので、前記リ
ブ3の交差部以外の部位にガス圧入口4が形成され、該
ガス圧入口4が形成された前記リブ3の部位が薄肉とな
り、剛性が低下してしまう場合と比較して、リブ3によ
る補強効果を確保することができる。したがって、強度
を確保しつつ軽量化及び材料コストの削減を図ることが
できる。
部と薄肉部との肉厚差が極めて小さくなっているので、
成形時にヒケを生じることはない。また、シェル全体を
ガスインジェクション成形により一体成形し、内部構造
をマトリックス状のリブ3としており、金属板を使用し
ていないので、組み付けが容易にして、しかも低コスト
で製造でき、従来と比較して軽量となる。また、閉断面
状であるので、剛性も確保されている。一方、前記座板
シェル1にマトリックス状に突設された前記リブ3,3
の交差部には、座板シェル1内の中空部6へ連通するガ
ス圧入口4が形成されており、前記座板シェル1をガス
インジェクション成形する際には、このガス圧入口より
ガスを圧入することができる。これにより、固化後に残
存されるガス圧入経路である中空部5を、前記座板シェ
ル1に突設されたリブ3,3の交差部に沿って形成する
ことができるので、座板シェル1上面にガス圧入口4が
形成されることにより、ガス圧入経路を形成する中空部
5の長さ寸法が座板シェル1上面の肉厚分しか形成され
ない場合と比較して、材料費の削減及び軽量化を図るこ
とができる。しかも、固化後に残存される前記中空部5
を、交差部を形成するリブ3,・・・によって四方から
包囲された閉断面形状にすることができるので、前記リ
ブ3の交差部以外の部位にガス圧入口4が形成され、該
ガス圧入口4が形成された前記リブ3の部位が薄肉とな
り、剛性が低下してしまう場合と比較して、リブ3によ
る補強効果を確保することができる。したがって、強度
を確保しつつ軽量化及び材料コストの削減を図ることが
できる。
【0015】
【考案の効果】以上のように、本考案の椅子の座板シェ
ルによれば、合成樹脂製の座板シェルを、ガスインジェ
クション成形により形成し、該座板シェル内に中空部を
形成することによって、肉厚の均一な中空形状の座板シ
ェルを容易に形成することができ、厚肉部と薄肉部との
肉厚差を極めて小さくすることができる。よって、成形
冷却時の熱収縮の時間差が少なくなってヒケを生じるこ
とがなくなる。また、組み付けも容易となり、中空形状
としたこと及び金属板を使用しないことにより、低コス
トで軽量な座板シェルとなる。しかも、中空形状とした
ことにより、閉断面状となり、剛性を確保することがで
きる。さらに、外枠の内側にマトリックス状のリブを形
成することにより、座板シェルの軽量化を図りつつ、強
度を確保することができる。一方、前記座板シェルにマ
トリックス状に突設された前記リブの交差部には、前記
中空部へ連通するガス圧入口が形成されており、前記座
板シェルをガスインジェクション成形する際には、この
ガス圧入口よりガスを圧入することができる。これによ
り、固化後に残存される中空状のガス圧入経路を、前記
座板シェルに突設されたリブの交差部に沿って形成する
ことができるので、座板シェル上面にガス圧入口が形成
されることにより、中空状のガス圧入経路の長さ寸法が
座板シェル上面の肉厚分しか形成されない場合と比較し
て、材料費の削減及び軽量化を図ることができる。しか
も、固化後に残存される前記ガス圧入経路を、交差部を
形成するリブによって四方から包囲された閉断面形状に
することができるので、前記リブの交差部以外の部位に
ガス圧入口が形成され、該ガス圧入口が形成された前記
リブの部位が薄肉となり、剛性が低下してしまう場合と
比較して、リブによる補強効果を確保することができ
る。したがって、強度を確保しつつ軽量化及び材料コス
トの削減を図ることができる。
ルによれば、合成樹脂製の座板シェルを、ガスインジェ
クション成形により形成し、該座板シェル内に中空部を
形成することによって、肉厚の均一な中空形状の座板シ
ェルを容易に形成することができ、厚肉部と薄肉部との
肉厚差を極めて小さくすることができる。よって、成形
冷却時の熱収縮の時間差が少なくなってヒケを生じるこ
とがなくなる。また、組み付けも容易となり、中空形状
としたこと及び金属板を使用しないことにより、低コス
トで軽量な座板シェルとなる。しかも、中空形状とした
ことにより、閉断面状となり、剛性を確保することがで
きる。さらに、外枠の内側にマトリックス状のリブを形
成することにより、座板シェルの軽量化を図りつつ、強
度を確保することができる。一方、前記座板シェルにマ
トリックス状に突設された前記リブの交差部には、前記
中空部へ連通するガス圧入口が形成されており、前記座
板シェルをガスインジェクション成形する際には、この
ガス圧入口よりガスを圧入することができる。これによ
り、固化後に残存される中空状のガス圧入経路を、前記
座板シェルに突設されたリブの交差部に沿って形成する
ことができるので、座板シェル上面にガス圧入口が形成
されることにより、中空状のガス圧入経路の長さ寸法が
座板シェル上面の肉厚分しか形成されない場合と比較し
て、材料費の削減及び軽量化を図ることができる。しか
も、固化後に残存される前記ガス圧入経路を、交差部を
形成するリブによって四方から包囲された閉断面形状に
することができるので、前記リブの交差部以外の部位に
ガス圧入口が形成され、該ガス圧入口が形成された前記
リブの部位が薄肉となり、剛性が低下してしまう場合と
比較して、リブによる補強効果を確保することができ
る。したがって、強度を確保しつつ軽量化及び材料コス
トの削減を図ることができる。
【図1】本考案の一実施例の座板シェルを示す要部縦断
面図である。
面図である。
【図2】同実施例の座板シェルを示す斜視図である。
1 座板シェル 2 外枠 3 リブ 5,6 中空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 7/02 A47C 5/12 A47C 7/16
Claims (1)
- 【請求項1】 上方に突出した外枠を有する合成樹脂製
の座板シェルに、前記外枠の内側にマトリックス状に突
設されたリブを、ガスインジェクション成形により一体
形成し、前記座板シェル内に前記外枠に達する中空部を
形成するとともに、マトリックス状に形成された前記リ
ブの交差部に、前記中空部に連通するガス圧入口を形成
したことを特徴とする椅子の座板シェル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993041847U JP2602715Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 椅子の座板シェル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993041847U JP2602715Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 椅子の座板シェル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH075451U JPH075451U (ja) | 1995-01-27 |
JP2602715Y2 true JP2602715Y2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=12619653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993041847U Expired - Fee Related JP2602715Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 椅子の座板シェル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602715Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP1993041847U patent/JP2602715Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH075451U (ja) | 1995-01-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2602715Y2 (ja) | 椅子の座板シェル | |
JPH0254445U (ja) | ||
JPH0224281A (ja) | スクータの外殻カバー構造 | |
JPS62167614U (ja) | ||
JPH0361151U (ja) | ||
JPS62517Y2 (ja) | ||
JPS62155030U (ja) | ||
JPH0226359Y2 (ja) | ||
JPH0618706B2 (ja) | 樹脂浴槽の成形方法 | |
JP3102803B2 (ja) | 内燃機関のレゾネータ | |
JPS621030Y2 (ja) | ||
JPH0595847A (ja) | 椅 子 | |
JPS6124300U (ja) | 人工衛星用骨組のロケツト部取付脚部構造 | |
JPS6414861U (ja) | ||
JPS5986164U (ja) | 椅子における肘掛の取付装置 | |
JPS63104649U (ja) | ||
JPH0385944U (ja) | ||
JPH0313229U (ja) | ||
JPH02144934U (ja) | ||
JPS58152485U (ja) | 自動二輪車の燃料タンク | |
JPH0195483U (ja) | ||
JPS6045235U (ja) | 自動車等の座席用クツシヨンフレ−ム | |
JPH01150040U (ja) | ||
JPH05223255A (ja) | ホームごたつ枠 | |
JPS623321U (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |