JP2602077Y2 - ガスメータ用遠隔表示装置 - Google Patents

ガスメータ用遠隔表示装置

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JP2602077Y2
JP2602077Y2 JP1993050966U JP5096693U JP2602077Y2 JP 2602077 Y2 JP2602077 Y2 JP 2602077Y2 JP 1993050966 U JP1993050966 U JP 1993050966U JP 5096693 U JP5096693 U JP 5096693U JP 2602077 Y2 JP2602077 Y2 JP 2602077Y2
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力 海陸
正造 藤沢
昌広 安井
元 小野田
馨一 友田
徹 樺山
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ガスメータの計量値お
よびその他の管理情報をそのガスメータから離れた場所
で表示するガスメータ用遠隔表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遠隔表示装置は、本体と、本体を
前方から覆う蓋体とから成り、壁などの取付位置に設置
するにあたっては、まず本体をビスなどの複数のねじ部
材を用いて固定した後、この本体に前記蓋体をさらに複
数のビスなどのねじ部材を用いて固定するように構成さ
れているため、ねじ部材の部品点数が多く、絞付け作業
に多くの手間がかかり、前記取付位置への遠隔表示装置
の取付作業に長い時間と労力とを要し、作業性が悪いと
いう問題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】したがって本考案の目
的は、遠隔表示装置を希望する設置位置に迅速かつ容易
に取付けることができるガスメータ用遠隔表示装置を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、少なくともガ
スメータによって計量されたガス流量を表示する表示手
段と、前記表示手段が設けられ、外周部に偏平なフラン
ジが形成される本体と、前記表示手段の表示面が露出す
る開口を有し、前記本体に、前記開口を介して表示面が
臨む前側から着脱自在に装着される前カバー体とを含む
ことを特徴とするガスメータ用遠隔表示装置である。
【0005】また本考案は、前記本体に着脱自在に装着
され、その本体を背後側から覆う後カバー体とを含むこ
とを特徴とする。
【0006】さらに本考案は、前記後カバー体には、閉
ループ状に延びる複数の長孔を形成して、各長孔の外方
に連なる周縁部から分離可能な複数の分離片が形成され
ることを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案に従えば、表示手段が設けられる本体に
は偏平なフランジが形成され、この本体には前カバー体
が着脱自在に装着される。前カバー体には、開口が形成
され、前記本体に設けられる表示手段の表示面が外部に
臨んで露出する。このような前カバー体は、前記本体に
着脱自在に装着されるので、前記先行技術に関連して述
べたように、ビスなどのねじ部材を用いて固定する場合
に比べて、ねじ部材の部品点数が少なくてすみ、したが
ってねじ部材の締付け作業は削減され、取付作業の手間
を少なくして作業効率を向上することができる。
【0008】また本考案に従えば、前記本体には背後側
から後カバー体が着脱自在に装着される。この後カバー
体を壁などの取付面に固定した後、前記本体を後カバー
体に装着し、この本体に前カバー体に装着することが可
能となり、これによって本体を直接取付面に取付ける場
合に比べて遠隔表示装置の取付作業をさらに容易化する
ことができる。
【0009】さらに本考案に従えば、前記後カバー体に
は、閉ループ状に延びる複数の長孔によって分離片が形
成されるので、この分離片を手指などによって押圧する
ことによって容易に分離し、開口を形成することがで
き、この開口を介して配線などを外部へ引出すことがで
きる。しかもこのような分離片は複数形成されるので、
設置位置の状況に応じて希望する方向へ前記配線などを
引出すことが可能となり、これによってもまた、利便性
が向上される。
【0010】
【実施例】図1は本考案の一実施例のガスメータ用遠隔
表示装置1にガスメータ3が接続された状態を示す斜視
図である。本実施例のガスメータ用遠隔表示装置1に
は、たとえばベランダや地表面下などの容易に検針する
ことが困難な場所に設けられるガスメータ3が通信ライ
ン4によって接続される。この遠隔表示装置1は、ガス
メータ3によって計量されたガス流量を表示するため
に、6つの8の字セグメントによって構成されるガス流
量表示手段5と、ガスメータ3に関連する1または複数
の管理情報が個別に表示され、2つの8の字セグメント
によって構成される管理情報表示手段6と、前記管理情
報表示手段6によって表示されるべき管理情報の件数が
表示され、1つの8の字セグメントによって構成される
件数表示手段7と、ガスメータ3に内蔵される遮断弁に
よってガスメータ内のガスの流路が閉鎖されているかま
たは開放されているかを示す開閉状態を表示する開閉状
態表示手段8と、管理情報表示手段6によって表示され
るべき管理情報を順次的に切換えて表示させるための切
換えスイッチ9と、検針者によって所持される永久磁石
片などの磁気発生手段を近接させることによってスイッ
チング態様を変化させ、これによって前記遮断弁を開閉
動作させるための遮断弁遠隔制御手段としてのスイッチ
ング素子10とを含む。
【0011】前記ガスメータ3は、通信機能を備えるい
わゆるマイコンメータと呼ばれる膜式ガスメータであっ
て、半二重通信方式で調歩同期方式によって300ビッ
ト/secの通信速度で通信することができる。なお、
ガスメータ3は、前記膜式ガスメータに代えて、通信機
能を有するフルイディックガスメータであってもよい。
【0012】図2は、遠隔表示装置1の概略的な電気的
構成を示すブロック図である。前記遠隔表示装置1は、
通信ライン4が接続される端子11と、端子11に接続
され、CPU(中央演算処理装置)などによって実現さ
れる表示制御手段としての信号処理回路13と、ガスメ
ータ3に関する管理情報がガスメータのストア領域にス
トアされるメモリ14と、信号処理回路13からの出力
信号に基づいて前述の各表示手段5,6,7,8を含む
表示器15を駆動するための駆動回路16と、信号処理
回路13、メモリ14および駆動回路16に電力を供給
する電源17と、マイクロスイッチによって実現される
前記切換えスイッチ9と、リードスイッチによって実現
される前記スイッチング素子10とを含む。
【0013】前記表示器15は、たとえば液晶表示素子
であってもよく、LED(発光ダイオード)であっても
よく、EL(エレクトロルミネッセンス)素子であって
もよく、さらにプラズマ表示管などであってもよい。ま
た前記メモリ14は、RAM、EP−ROMなどによっ
て実現される。さらに前記電源17は、たとえば10年
以上の長期間にわたって遠隔表示装置1を作動させるこ
とができるリチウム電池が用いられる。
【0014】図3は表示器15の表示状態を示す図であ
る。ガスメータ3および遠隔表示装置1に異常が生じて
いない状態では、図3(1)に示されるように、開閉状
態表示手段8には表示内容「通常」が表示され、ガスメ
ータ3内の遮断弁は開放された状態で、異常がないこと
を示している。
【0015】検針者によって前記切換えスイッチ9が誤
動作防止のためにたとえば2秒間押圧され続けると、前
記信号処理回路13は切換えスイッチ9が計量値を表示
するためにオンしたものと判断し、ガス流量表示手段5
によって、図3(2)に示されるように、ガスメータ3
の計量値を表示内容「002468」としてたとえば1
5秒間表示させた後、その表示を消去させる。
【0016】またガスメータ3および遠隔表示装置1に
おいて異常が生じたときには、図3(3)に示されるよ
うに、前記遮断弁は開放されたままであれば開閉状態表
示手段8の表示領域にはその旨を示す表示内容「通常」
が表示され、また管理情報表示手段6の表示領域には異
常の種類を示す表示内容「20」が表示され、さらに件
数表示手段7の表示領域には発生した異常の種類の件数
を示す表示内容「1」が表示され、さらにガス流量表示
手段5の表示領域には全ての8の字セグメントによって
表示内容「888888」が点滅表示される。このよう
な点滅表示によって発生した異常が警報すべき異常の種
類であることを強調して表示することができ、表示効果
が向上される。
【0017】またガスメータ3と遠隔表示装置1とが通
信ライン4を介して通信中であるときには、図3(4)
に示されるように、開閉状態表示手段8の表示領域には
表示内容「通常」が表示され、ガス流量表示手段5の表
示領域には表示内容「−−−−−−」が表示される。
【0018】さらに、ガスメータ3から通信ライン4を
介して遠隔表示装置1に前記遮断弁の遮断情報を入力し
たときには、図3(5)に示されるように、開閉状態表
示手段8の表示領域には「ガス停止」が表示され、管理
情報表示手段6の表示領域には前記遮断弁が遮断したこ
とを示す表示内容「13」が表示され、件数表示手段7
の表示領域にはその件数「1」が表示される。
【0019】またガスメータ3からの管理情報以外の管
理情報、すなわち遠隔表示装置1にだけ関する管理情報
を表示する場合は、図3(6)に示されるように、開閉
状態表示手段8の表示領域には「通常」が表示された状
態で、管理情報表示手段6の表示領域にはガスメータ3
以外で異常が生じたことを示す表示内容「E1」が表示
され、件数表示手段8にはその件数「1」が表示され
る。このとき、ガス流量表示手段8には異なる表示態様
として「888888」が点滅表示されている。
【0020】上述の図3(3)および図3(5)の表示
態様において表示される管理情報表示手段6の表示内容
は、一例としてたとえば表1に示されるように、複数の
異常原因に対応して表示コードが予め設定されており、
前記異常原因がガスメータ3からの出力信号として遠隔
表示装置1の信号処理回路13に入力されると、その入
力信号に対応してメモリ14に記憶された表示コードを
呼出し、その表示コードに対応した表示制御信号を駆動
回路16に出力して表示器15の前記管理情報表示手段
6に表示させる。これらの表示コードは数字に限るもの
ではなく、図3(6)のようにアルファベットと数字と
の組合わせによって表示コードを構成するようにしても
よい。また各表示手段5,6,7,8はセグメント表示
に限るものではなく、たとえばドットマトリクスによっ
て文字および符号などのキャラクタを表示させるように
してもよい。なお、表示コード24〜31は、ガスメー
タ3がフルイディックガスメータである場合の異常原因
に対応する表示コードである。
【0021】
【表1】
【0022】図4は、異常が2種類以上発生したときの
表示態様を示す図である。まず最初に表1に示されるよ
うな異常が発生すると、図4(1)に示されるようにた
とえば2つの異常が発生したときには、件数表示手段7
の表示領域に表示内容「2」が表示され、1つ目の異常
の種類が管理情報表示手段6の表示領域に表示内容
「7」として表示され、このときガスメータ3内の遮断
弁が遮断されるので、開閉状態表示手段8の表示領域に
は「ガス停止」が表示される。この状態で切換えスイッ
チ9を押圧操作すると、表示器15の表示は図4(2)
に示されるように切換えられ、第2の異常の種類が表示
される。すなわち、件数表示手段7の表示領域には残り
の異常の種類の数「1」が表示され、また管理情報表示
手段6にはその異常の種類に対応する表示コード「1
4」が表示される。さらに切換えスイッチ9を押圧操作
すると、図4(3)に示されるようにガス流量表示手段
5の表示領域に計量値「003749」が表示され、さ
らに切換えスイッチ9を押圧操作すると図4(1)の表
示態様に戻る。このように異常の種類の件数が複数であ
るときには、切換えスイッチ9を押圧操作するたびに発
生している異常の種類を個別的に表示し、上記の表示動
作が繰返される。また切換えスイッチ9が15秒間押圧
操作されないときには、初期状態の表示態様、すなわち
本実施例では図4(1)に示される表示内容が表示され
る。
【0023】前記遠隔表示装置1は、出荷時には図示し
ないスイッチによってスリープモードに設定されてお
り、このスリープモードを解除するときには、各ガスメ
ータ3に接続した後、切換えスイッチ9をたとえば2秒
間押し続けることによって前記信号処理回路13が起動
し、通信中表示(図3(4)参照)の後、しばらくして
図3(2)に示されるように検針値が表示される。この
とき、前記信号処理回路13は、ガスメータ3の形式号
数および需要家の識別コードを自動的に設定し、この需
要家の識別コードの照合はガスメータ3との交信時にお
いて、起動電文の応答信号を受信するたびに行われる。
またガスメータ3の交換時にも、需要家の識別コード
(IDコード)が前回と異なる場合には、ガスメータの
形式番号数を要求し、新たな需要家の識別コードおよび
形式号数の書換えを行うように設定されている。
【0024】図5は遠隔表示装置1の正面図であり、図
6は遠隔表示装置1の背面図であり、図7は遠隔表示装
置1の右側面図であり、図8は遠隔表示装置1の底面図
である。前記遠隔表示装置1は、前記表示器15が設け
られる本体18と、本体18の周縁部に一体的に形成さ
れる偏平な合成樹脂製のフランジ19と、前記表示器1
5の表示面が露出する開口20を有し、前記表示面が臨
む前側、すなわち図7の左側から前記フランジ19に着
脱自在に装着される合成樹脂製の前カバー体21とを有
する。
【0025】このような構成を有する遠隔表示装置1
は、建物などの壁23に形成された凹所24内に前記本
体18が部分的に嵌まり込んだ状態で前記壁23に取付
けられる埋込み形であって、本体18の背面に設けられ
る前記端子11に通信ライン4が接続される。また前方
から見たときには、図5に示されるように前記表示器1
5の表示領域と切換えスイッチ9とが露出しているけれ
ども、スイッチング素子10は裏側に配置されているた
め、視認することはできない。これによって外部から不
用意に遮断弁を開放させあるいは復帰させることができ
ないようにして、いたずらなどによる誤動作を防止する
ことができる。このようなスイッチング素子10によっ
て各ガスメータに備えられる遮断弁を開閉制御するに
は、操作者が永久磁石片を所持し、たとえば遮断弁を閉
じるときには永久磁石片を前記スイッチング素子10に
5秒間近付け、また遮断弁を開放させるときにも前記永
久磁石片を5秒間近付け、さらに信号処理回路13の起
動を停止させるときには、切換えスイッチ9を押しなが
ら永久磁石片をスイッチング素子10に5秒間近付ける
ことによってスイッチング素子10のスイッチング態様
を切換えることができる。このようにして信号処理回路
13を不能動化させておくことによって、電源17の電
力の無駄な消費を低減させることができる。
【0026】図9はフランジ19を含む本体18の正面
図であり、図10は本体18の右側面図であり、図11
は図9の切断面線XI−XIから見た断面図である。前
記本体18は、前記フランジ19が一体的に形成される
ケーシング25を有し、このケーシング25は前記開口
20を有するケーシング本体26と、ケーシング本体2
6の開口端部に嵌着される蓋体27とを有する。この蓋
体27には前記端子11が設けられる。またケーシング
本体26内の空間28には、前記切換えスイッチ9およ
びスイッチング素子10が接続された回路基板29が固
定され、この回路基板29には電源17が電気的に接続
された状態で保持されている。ケーシング本体26の開
口端部には、周方向全周にわたって凹溝30が形成さ
れ、この凹溝30にはゴムなどの可撓性および弾発性を
有する材料から成る環状のシール材31が嵌着される。
シール材31は、ケーシング本体26に蓋体27が装着
された状態で、蓋体27の周縁部に周方向全周にわたっ
て弾発的に当接し、気密性および水密性を達成してい
る。
【0027】図12は、図9の切断面線XII−XII
から見た拡大断面図である。前記フランジ19には、複
数(本実施例では6)の係合孔33が形成されるととも
に、前記壁23に本体18を固定するための木ねじなど
のねじ部材の軸部が挿通する複数(本実施例では4)の
挿通孔34とが形成される。各係合孔33内には、先端
部が半球状の係合突起35が形成される。また前記複数
の挿通孔34のうちの1つは円形であり、残余の挿通孔
34は前記円形の挿通孔に向けて延びる長孔である。こ
れによって前記円形の挿通孔34にねじ部材を挿通して
壁23に本体11を係止させた後、残余の挿通孔34に
それぞれねじ部材を挿通して壁23に螺着し、本体18
の取付け角度が水平となるように位置決めすることがで
きる。
【0028】図13は前カバー体21の正面図であり、
図14は前カバー体21の背面図であり、図15は前カ
バー体21の右側面図であり、図16は前カバー体21
の底面図である。前記開口20を有する前カバー体21
には、複数(本実施例では6)の係合爪36が形成され
る。各係合爪36は、前述の図12に示されるように、
フランジ19の各係合孔33内に嵌まり込み、各係合爪
36の前記係合突起35の先端部よりも大きな曲率を有
する球面状の嵌合凹所37内に各係合突起35が嵌まり
込む。このような構成によって本体18に前カバー体2
1が着脱自在に装着される。この前カバー体21によっ
てフランジ19の前記ねじ部材が露出する挿通孔34を
前方から覆い隠し、外見上の美観を向上することができ
る。
【0029】図17は、後カバー体38の正面図であ
り、図18は後カバー体38の背面図であり、図19は
後カバー体38の右側面図であり、図20は後カバー体
38の底面図である。本実施例の後カバー体38は、遠
隔表示装置1が壁掛け形として用いられる場合に前記本
体18に装着される。この後カバー体38は合成樹脂製
であって、大略的に箱状に形成され、前記本体18およ
びフランジ19に背後側から装着される。底板39に
は、前記本体18に後カバー体38を固定するためのボ
ルトの軸部が挿通する複数(本実施例では4)のボス4
0と、前記フランジ19に形成される挿通孔34と同様
に形成される複数(本実施例では4)の挿通孔41と、
複数(本実施例では3)の分離片43とが形成される。
各分離片43は、閉ループ状に延びる複数の長孔44の
斜め方向に介在される複数の前記側部45によってその
周縁部の底板39に連なり、希望する分離片43を手指
で押圧することによって分離することができる。こうし
て形成された開口から、前記通信ライン4を外部へ取出
すことができる。
【0030】前記底板39の周縁部にほぼ直角に屈曲し
て連なる側壁46の下部47には、前記分離片43と同
様な構成を有する複数(本実施例では3)の分離片48
が形成される。これらの分離片48を分離することによ
って形成される開口を介してもまた、前記通信ライン4
を希望する位置から外部へ取出すことができる。
【0031】このような後カバー体38が装着された遠
隔表示装置を壁23に取付けるにあたっては、まず後カ
バー体38だけが壁23に固定される。このとき複数の
分離片43および48のうち希望する位置の分離片を分
離して開口を形成しておき、まず円形の挿通孔41に木
ねじなどのねじ部材を挿通して取付位置に大略的に位置
決めし、そのねじ部材を締付けて壁23に後カバー体3
8を固定する。その後、残余の挿通孔41にねじ部材を
挿通して壁23に螺着し、ほぼ水平となるように位置決
めし、各ねじ部材を締付けて固定する。こうして壁23
に後カバー体38が固定された後、分離片を分離して形
成された開口に通信ライン4を挿通して取出し、本体1
8をビスなどによって後カバー体38に固定し、本体1
8に前カバー体21を装着して遠隔表示装置1の取付作
業が終了する。このようにして遠隔表示装置1を希望す
る位置に容易かつ正確に取付けることができるので、取
付作業の効率が格段に向上される。
【0032】以上の実施例では、ガス流量表示手段5、
管理情報表示手段6、件数表示手段7および開閉状態表
示手段8を1つの液晶表示素子によって実現するように
したけれども、本考案の他の実施例として、各表示手段
5〜8を個別の液晶表示素子によって実現するようにし
てもよい。
【0033】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、本体に前
カバーが着脱自在に装着されるので、遠隔表示装置をた
とえば壁などの取付面に取付けるにあたって、まず本体
を固定した後に前カバー体を装着することができ、これ
によって本体に前カバー体を取付けるためのビスなどの
ねじ部材を必要とせず、容易かつ迅速に遠隔表示装置の
取付作業を行うことができる。また前記本体には偏平な
フランジが形成されるので、本体のフランジよりも背後
側の部分をたとえば壁などに形成される凹所内に部分的
に埋め込んだ状態で取付けることが可能であり、この状
態で前記凹所の周縁部が外部に露出することなく、外見
上の美観を向上することができる。
【0034】また本考案によれば、後カバー体をたとえ
ば壁などの取付面上に固定した後、この後カバー体に本
体を装着し、この本体に前カバー体を装着することが可
能となり、取付作業を容易化することができる。
【0035】さらに本考案によれば、前記後カバー体に
は複数の分離片が形成されるので、希望する分離片を手
指で押圧して前記分離片を分離し、開口を形成して、こ
の開口を介して配線を外部に引出すことが可能となり、
利便性が向上される。また、このような分離片を形成す
ることによって使用以外に開口部が形成されてしまうこ
とを少なくすることができるので、前記本体の外部への
露出量を可及的に少なくして、水や埃などの侵入を防ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のガスメータ用遠隔表示装置
1の全体の構成を示す斜視図である。
【図2】遠隔表示装置1の電気的構成を示す簡略化した
ブロック図である。
【図3】遠隔表示装置1の表示状態を示す図である。
【図4】切換えスイッチ9の押圧操作に伴って切換えら
れる表示状態を示す図である。
【図5】遠隔表示装置1の正面図である。
【図6】遠隔表示装置1の背面図である。
【図7】遠隔表示装置1の右側面図である。
【図8】遠隔表示装置1の底面図である。
【図9】本体18の正面図である。
【図10】本体18の右側面図である。
【図11】図9の切断面線XI−XIから見た断面図で
ある。
【図12】図9の切断面線XII−XIIから見た拡大
断面図である。
【図13】前カバー体21の正面図である。
【図14】前カバー体21の背面図である。
【図15】前カバー体21の右側面図である。
【図16】前カバー体21の底面図である。
【図17】後カバー体38の正面図である。
【図18】後カバー体38の背面図である。
【図19】後カバー体38の右側面図である。
【図20】後カバー体38の底面図である。
【符号の説明】
1 ガスメータ用遠隔表示装置 3 ガスメータ 4 通信ライン 5 ガス流量表示手段 6 管理情報表示手段 7 件数表示手段 8 開閉状態表示手段 9 切換えスイッチ 10 スイッチング素子 11 端子 13 信号処理回路 14 メモリ 15 表示器 16 駆動回路 17 電源 18 本体 19 フランジ 20 開口 21 前カバー体 38 後カバー体 43,48 分離片
フロントページの続き (72)考案者 安井 昌広 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)考案者 小野田 元 東京都板橋区志村1丁目2番3号 株式 会社金門製作所内 (72)考案者 友田 馨一 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株式会社金門製作所 関西研究所内 (72)考案者 樺山 徹 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株式会社金門製作所 関西研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 3/22 G01F 15/06 G01F 15/14

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともガスメータによって計量され
    たガス流量を表示する表示手段と、 前記表示手段が設けられ、外周部に偏平なフランジが形
    成される本体と、 前記表示手段の表示面が露出する開口を有し、前記本体
    に、前記開口を介して表示面が臨む前側から着脱自在に
    装着される前カバー体とを含むことを特徴とするガスメ
    ータ用遠隔表示装置。
  2. 【請求項2】 前記本体に着脱自在に装着され、その本
    体を背後側から覆う後カバー体とを含むことを特徴とす
    る請求項1に記載のガスメータ用遠隔表示装置。
  3. 【請求項3】 前記後カバー体には、閉ループ状に延び
    る複数の長孔を形成して、各長孔の外方に連なる周縁部
    から分離可能な複数の分離片が形成されることを特徴と
    する請求項2に記載のガスメータ用遠隔表示装置。
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