JP2601295B2 - スキー用靴 - Google Patents
スキー用靴Info
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- JP2601295B2 JP2601295B2 JP462288A JP462288A JP2601295B2 JP 2601295 B2 JP2601295 B2 JP 2601295B2 JP 462288 A JP462288 A JP 462288A JP 462288 A JP462288 A JP 462288A JP 2601295 B2 JP2601295 B2 JP 2601295B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cuff
- top portion
- tightening
- adjusted
- shell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
この発明は主としてアルペンスキーに使用されるスキ
ー用靴に関し、特に、トップ部のカント角が足に合わせ
て調整できるスキー靴に関する。 但しこの明細書に於て「カント角」とは、スキー靴を
全面から見た状態で、トップ部の中心線が、靴底底面の
垂線となす角を意味するものとする。
ー用靴に関し、特に、トップ部のカント角が足に合わせ
て調整できるスキー靴に関する。 但しこの明細書に於て「カント角」とは、スキー靴を
全面から見た状態で、トップ部の中心線が、靴底底面の
垂線となす角を意味するものとする。
スキー用の靴は、自然に立った状態で底面が左右に傾
くことなく、水平となるのが理想である。ところが、ス
キーヤーの足には、トップ角に個人差がある為、標準の
足に合わせて製造された靴は、全てのスキーヤーが履い
て靴底の底面が左右水平にならない。足がO脚に近い、
即ち、カント角が大きなスキーヤーが標準の靴を履く
と、スキーは外側に傾き、外エッジが立って極めて不安
定な状態となる。 特に、日本では、ヨーロッパで製造された靴が多量に
販売されているが、日本人は欧米人に比べるとカント角
が大きい。従って、欧米から輸入された靴が日本で使用
されると、ほとんど例外なくスキーの外エッジが立ち滑
り難い欠点がある。 トップ部のカント角が調整できる靴は開発されてい
る。この靴は、トップ部を前後に傾動自在に支承する関
節軸の両端を、上下に移動できるバンドの両端に取り付
けている。バンドは靴底を左右に貫通し、両端を互いに
上下反対の方向に移動できる状態に底に取り付けられて
いる。このバンドの両端が左右反対に上下に移動される
と、これの両端に支承されている関節軸は上下位置が移
動し、トップ部の取り付け高さが調整されてカント角が
調整される。 例えば、靴の内側の関節軸の取り付け位置が高く調整
されると、トップ部は外側に傾き、反対に、靴の外側の
関節軸が高く調整されると、トップ部は内側に傾く。ト
ップ部が取り付けられていバンド両端の上下位置を調整
し、調整位置に停止することによって、トップ部のカン
ト角をスキーヤーの足に合わせて調整できる。 ところが、この構造の靴は、構造が複雑で高価にな
り、しかも、滑走時に極めて強い力がかかる関節軸を、
移動できるバンドに支持するので、構造上、トップ部を
強固に支持するのが極めて難しい欠点がある。また、バ
ンドは強固に固定する必要があるので、これを移動させ
て移動位置に固定する為の機構に強度が要求され、バン
ドの位置調整を簡素化するのが難しい欠点がある。 この発明は従来のスキー靴が有するこの欠点を解消す
ることを目的に開発されたもので、この発明の重要な目
的は、至って簡単な構造でトップ部のカント角をスキー
ヤーの足に合わせて調整できて全てのスキーヤーが滑り
易いスキー靴を提供するにある。
くことなく、水平となるのが理想である。ところが、ス
キーヤーの足には、トップ角に個人差がある為、標準の
足に合わせて製造された靴は、全てのスキーヤーが履い
て靴底の底面が左右水平にならない。足がO脚に近い、
即ち、カント角が大きなスキーヤーが標準の靴を履く
と、スキーは外側に傾き、外エッジが立って極めて不安
定な状態となる。 特に、日本では、ヨーロッパで製造された靴が多量に
販売されているが、日本人は欧米人に比べるとカント角
が大きい。従って、欧米から輸入された靴が日本で使用
されると、ほとんど例外なくスキーの外エッジが立ち滑
り難い欠点がある。 トップ部のカント角が調整できる靴は開発されてい
る。この靴は、トップ部を前後に傾動自在に支承する関
節軸の両端を、上下に移動できるバンドの両端に取り付
けている。バンドは靴底を左右に貫通し、両端を互いに
上下反対の方向に移動できる状態に底に取り付けられて
いる。このバンドの両端が左右反対に上下に移動される
と、これの両端に支承されている関節軸は上下位置が移
動し、トップ部の取り付け高さが調整されてカント角が
調整される。 例えば、靴の内側の関節軸の取り付け位置が高く調整
されると、トップ部は外側に傾き、反対に、靴の外側の
関節軸が高く調整されると、トップ部は内側に傾く。ト
ップ部が取り付けられていバンド両端の上下位置を調整
し、調整位置に停止することによって、トップ部のカン
ト角をスキーヤーの足に合わせて調整できる。 ところが、この構造の靴は、構造が複雑で高価にな
り、しかも、滑走時に極めて強い力がかかる関節軸を、
移動できるバンドに支持するので、構造上、トップ部を
強固に支持するのが極めて難しい欠点がある。また、バ
ンドは強固に固定する必要があるので、これを移動させ
て移動位置に固定する為の機構に強度が要求され、バン
ドの位置調整を簡素化するのが難しい欠点がある。 この発明は従来のスキー靴が有するこの欠点を解消す
ることを目的に開発されたもので、この発明の重要な目
的は、至って簡単な構造でトップ部のカント角をスキー
ヤーの足に合わせて調整できて全てのスキーヤーが滑り
易いスキー靴を提供するにある。
この発明のスキー用靴は、両側で締め付け量を調整で
きるトップ部7を備えている。トップ部7の両側には、
各々独立して引っ張り長さが調整できる引張調整部材21
が取り付けられている。左右の引張調整部材21は、独立
して締め付け量が調整自在で、左右の引張調整部材21の
締め付け量を調整してトップ部7のカント角が調整され
る。 スキー靴は、大別すると、リヤーエントリータイプと
フロントバックルタイプとに区別できる。リヤーエント
リータイプのスキー靴は、後カフを後方に倒してカフを
開いて足を入れる構造をしている。フロントバックルタ
イプのスキー靴は、トップ部7の前を開いてトップ部に
足を入れる構造をしている。 リヤーエントリータイプのスキー靴は、トップ部が、
シェル2に対して所要角前後に傾動自在に連結されてい
る。トップ部7は、足の前方を覆う前カフ1と、後部を
覆う後カフ6とからなる。前カフ1と後カフ6とは互い
に左右の両側でラップされている。この構造のスキー靴
は、好ましくは、左右のラップ部分に各々独立して引張
調整部材21が取り付けられる。左右の引張調整部材21
は、一端が前カフ1に、他端が後カフ6に取り付けられ
ており、更に、左右の引張調整部材21は独立して締め付
け量が調整自在で、左右の引張調整部材21の締め付け量
を調整してトップ部7のカント角が調整されるように構
成されている。 フロントバックルタイプのスキー靴は、トップ部7が
シェル2に対して所要角前後に傾動自在に連結されると
共に、このトップ部7は一部でラップされているカフ19
を有する。カフ19のラップ部分は、カフ19が足に密着で
きるように、バックル15で連結されている。 この構造のスキー靴は、好ましくは、カフ19の左右側
面の何れか一方、あるいは、両側に切込20を設け、この
切込20を橋渡しする状態で、切込の両側を引張調整部材
21で連結する。切込両側の引張調整部材21は締め付け量
が調整自在で、切込両側の引張調整部材21の締め付け量
を調整してトップ部7のカント角が調整される。
きるトップ部7を備えている。トップ部7の両側には、
各々独立して引っ張り長さが調整できる引張調整部材21
が取り付けられている。左右の引張調整部材21は、独立
して締め付け量が調整自在で、左右の引張調整部材21の
締め付け量を調整してトップ部7のカント角が調整され
る。 スキー靴は、大別すると、リヤーエントリータイプと
フロントバックルタイプとに区別できる。リヤーエント
リータイプのスキー靴は、後カフを後方に倒してカフを
開いて足を入れる構造をしている。フロントバックルタ
イプのスキー靴は、トップ部7の前を開いてトップ部に
足を入れる構造をしている。 リヤーエントリータイプのスキー靴は、トップ部が、
シェル2に対して所要角前後に傾動自在に連結されてい
る。トップ部7は、足の前方を覆う前カフ1と、後部を
覆う後カフ6とからなる。前カフ1と後カフ6とは互い
に左右の両側でラップされている。この構造のスキー靴
は、好ましくは、左右のラップ部分に各々独立して引張
調整部材21が取り付けられる。左右の引張調整部材21
は、一端が前カフ1に、他端が後カフ6に取り付けられ
ており、更に、左右の引張調整部材21は独立して締め付
け量が調整自在で、左右の引張調整部材21の締め付け量
を調整してトップ部7のカント角が調整されるように構
成されている。 フロントバックルタイプのスキー靴は、トップ部7が
シェル2に対して所要角前後に傾動自在に連結されると
共に、このトップ部7は一部でラップされているカフ19
を有する。カフ19のラップ部分は、カフ19が足に密着で
きるように、バックル15で連結されている。 この構造のスキー靴は、好ましくは、カフ19の左右側
面の何れか一方、あるいは、両側に切込20を設け、この
切込20を橋渡しする状態で、切込の両側を引張調整部材
21で連結する。切込両側の引張調整部材21は締め付け量
が調整自在で、切込両側の引張調整部材21の締め付け量
を調整してトップ部7のカント角が調整される。
この発明のスキー靴は、両側で締め付け量が調整でき
るトップ部を備えており、このトップ部の締め付け量が
引張調整部材で調整できる。例えば、足の内側の引張調
整部材の締め付け量を多くすると、トップ部のカント角
が大きく、反対に足の外側の引張調整部材の締め付け量
を多くするとカント角を小さくできる。 以下、この発明の好ましい実施例に係るリヤーエント
リータイプのスキー靴が、左右の引張調整部材21の締め
付け量を変えてカント角を調整する状態を、第1図に基
づいて説明する。 この図に於て、左右の引張調整部材21を等しく締め付
けてトップ部7を足に密着させた状態で、トップ部7の
中心が点aに位置するとすれば、左側の引張調整部材21
を短く引っ張って締め付け、右側の引張調整部材21を長
く延ばした状態で前カフ1と後カフ6とを締め付けて、
トップ部7を足に密着させると、トップ部7の中心は、
点aから点bに移動する。トップ部7の中心点がaから
bに移動すると、第2図に示すように、トップ部7の中
心線はAからBに移動し、カント角がαからβに変化す
る。 反対に右の引張調整部材21を短く、左の引張調整部材
21を長く調整してトップ部7を足に密着させると、トッ
プ部7の中心線は第2図に於て上部が左に傾動する。従
って、左右の引張調整部材21、15の締め付け量を調整し
てカント角を自由に左右に調整できる。 更に、第8図に示すフロントバックルタイプのスキー
靴は、カフ19の側面に取り付けられている引張調整部材
21の締め付け量を調整してトップ部7のカント角が調整
できる。 例えば、第8図の平面図に於て、トップ部7の右側の
引張調整部材21を長くして、カフ右側の切込20の間隔を
広くすると、トップ部7の中心点はa点からb点に移動
して、第2図に示すリヤーエントリータイプのスキー靴
と同様に、カント角が変更できる。トップ部7を足に密
着するには、カフ19のラップ部分に取り付けられている
バックル15を締め付ける。即ち、トップ部7の側面の引
張調整部材21でカント角を調整し、カフのラップ部分の
バックル15でトップ部7のボリュウムを調整する。
るトップ部を備えており、このトップ部の締め付け量が
引張調整部材で調整できる。例えば、足の内側の引張調
整部材の締め付け量を多くすると、トップ部のカント角
が大きく、反対に足の外側の引張調整部材の締め付け量
を多くするとカント角を小さくできる。 以下、この発明の好ましい実施例に係るリヤーエント
リータイプのスキー靴が、左右の引張調整部材21の締め
付け量を変えてカント角を調整する状態を、第1図に基
づいて説明する。 この図に於て、左右の引張調整部材21を等しく締め付
けてトップ部7を足に密着させた状態で、トップ部7の
中心が点aに位置するとすれば、左側の引張調整部材21
を短く引っ張って締め付け、右側の引張調整部材21を長
く延ばした状態で前カフ1と後カフ6とを締め付けて、
トップ部7を足に密着させると、トップ部7の中心は、
点aから点bに移動する。トップ部7の中心点がaから
bに移動すると、第2図に示すように、トップ部7の中
心線はAからBに移動し、カント角がαからβに変化す
る。 反対に右の引張調整部材21を短く、左の引張調整部材
21を長く調整してトップ部7を足に密着させると、トッ
プ部7の中心線は第2図に於て上部が左に傾動する。従
って、左右の引張調整部材21、15の締め付け量を調整し
てカント角を自由に左右に調整できる。 更に、第8図に示すフロントバックルタイプのスキー
靴は、カフ19の側面に取り付けられている引張調整部材
21の締め付け量を調整してトップ部7のカント角が調整
できる。 例えば、第8図の平面図に於て、トップ部7の右側の
引張調整部材21を長くして、カフ右側の切込20の間隔を
広くすると、トップ部7の中心点はa点からb点に移動
して、第2図に示すリヤーエントリータイプのスキー靴
と同様に、カント角が変更できる。トップ部7を足に密
着するには、カフ19のラップ部分に取り付けられている
バックル15を締め付ける。即ち、トップ部7の側面の引
張調整部材21でカント角を調整し、カフのラップ部分の
バックル15でトップ部7のボリュウムを調整する。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。 但し、以下に示す実施例は、この発明の技術思想を具
体化する為の装置を例示するものであって、この発明の
装置は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記の構
造に特定するものでない。この発明の装置は、特許請求
の範囲に記載の範囲に於て、種々の変更が加えられる。 更に、この明細書は、特許請求の範囲が理解し易いよ
うに、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許
請求の範囲の欄」、「従来の問題点を解決する為の手段
の欄」および「作用の欄」に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に記述される部材を、実施例
に示す部材に特定するものでは決してない。 第1図ないし第2図に示すリヤーエントリータイプの
スキー靴は、足の外形に成形されたシェル2と、このシ
ェル2の上方に装着されたトップ部7とからなる。 トップ部7は、足の前方を覆う前カフ1と、後方を覆
う後カフ6とからなり、前カフ1と後カフ6は左右で互
いにラップされ、ラップ部分に引張調整部材21が取り付
けられている。 第1図、第4図および第5図に示すリヤーエントリー
タイプのスキー靴は、トップ部7の両側に於て、後カフ
6の上部が前カフ1の内側にラップされ、後カフ6の下
部は前カフ1の外側にラップされている。 左右両側のラップ部分に取り付けられている引張調整
部材21は、両引張調整部材21の締め付け状態でトップ部
7のカント角が調整できるように、トップ部7の左右で
独立して締め付け量が調整でき、これ等の引張調整部材
21は、別々に引っ張り量が調整できる。 引張調整部材21には長さ調整して緊締できる全ての機
構のものが使用できる。第3図に示す引張調整部材21
は、後カフ6に取り付けられたレバー16と、このレバー
16の途中に連結された係止バンド17と、前カフ1に取り
付けられて係止バンド17の凹凸に係止される弾性止片18
とを備える。 この引張調整部材21は、レバー16を起こした状態で、
係止バンド17を弾性止片18に出し入れして係止位置を調
整し、レバー16を倒して前カフ1と後カフ6とを引っ張
り状態で連結する。 弾性止片18は、バネ(図示せず)でもって、先端が係
止バンド17の先端側に弾性的に押圧されており、先端が
係止バンド17の外側面に設けられている鋸歯状の凹凸に
係止されている。 前カフ1と後カフ6の左右のラップ部分を緊締する引
張調整部材21は、レバー16が互いに衝突することなく操
作できるように、トップ部7の上下に位置ずれして取り
付けられている。 第3図に示す引張調整部材21は、バックル15にも使用
できる。 この発明のスキー靴は、引張調整部材21の締め付け量
でトップ部のカント角を調整するので、引張調整部材21
は、前カフと後カフとの固定位置の長さを、例えばネジ
を回転して調整し、あるいは、ネジ止位置を調整して長
さを調整し、あるいは又、長さが異なる部材に交換して
牽引できる全てのものが使用できる。 前カフ1と、後カフ6と、シェル2とは、ポリウレタ
ンや塩化ビニル等の合成樹脂でもって成形されている。 又、前カフ1と後カフ6とシェル2には、図示しない
が、内部にインナーソールが入れられ、このインナーソ
ールに足を入れて靴を履く。 前カフ1と後カフ6とは、足首がシェル2に対して前
後に傾動したときに傾動できるように、関節軸3a、3b、
3cを介して、前後両方向に傾動自在にシェル2に枢着さ
れている。 関節軸3a、3b、3cは、トップ部7が前後両方向に傾動
したときに、スキーの内エッジが立つように、第6図と
第7図に示す如く、前カフ関節軸の回転軸11と、後カフ
関節軸の回転軸12とが、互いに平行でない2軸となり、
前カフの回転軸11は、靴の内側に位置する関節軸3aが、
靴の外側に位置する関節軸3bよりも足先に位置ずれして
おり、後カフの回転軸は、靴の内側に位置する関節軸3c
が、靴の外側に位置する関節軸3bよりも後方に位置ずれ
している。 第7図に示す靴の外側の関節軸3bは、前カフ1と後カ
フ6の両方をシェル2に枢着している。従って、この関
節軸3bは、シェル2と前カフ1と後カフ6とに穿設され
た貫通孔に挿通され、両端に鍔13を有して、前カフ1と
後カフ6とを回転軸11、12を中心に回動自在に枢着して
いる。 靴内側に位置する前カフの関節軸3aは、シェル2と前
カフ1とを貫通して両端に鍔13を有し、前カフ1を、前
カフの回転軸11を中心に回動自在にシェル2に枢着して
いる。 後カフ6は前カフ1の外側に被着されるので、靴の内
側に位置する後カフ6の関節軸3cは、シェル2と前カフ
1と後カフ6とを貫通して、後カフ6を、この関節軸3c
を中心に回動自在にシェルに枢着する。前カフ1は靴内
側の2点がシェルに枢着されると傾動できないので、前
カフは一点の関節軸3aでのみ枢着される。従って、後カ
フ6の外側関節軸3cは、前カフ1を貫通するが、この関
節軸3cで前カフ1がシェル2に枢着されないように、前
カフ1は、傾動時に後カフ6の関節軸3cが当たらない長
孔14が穿設されている。 第7図に示すように、靴の外側に於て、前カフ1と後
カフ6の両方が単一の関節軸3bでシェル2に枢着された
ものは、3本の関節軸3a、3b、3cで前カフ1と後カフ6
とをシェル2に枢着できる。 前カフ1と後カフ6のシェル2への枢着は、靴の内側
で前カフと後カフとを単一の関節軸に枢着する構造、更
に、前カフと後カフとをそれぞれ別々に、4個の関節軸
でシェルに枢着することも可能である。 更に、前カフと後カフとをシェルに枢着する関節軸
は、前カフと後カフとが特定の点領域を中心に前後に傾
動できる全ての取り付け構造のものが使用できる。即
ち、第7図に示すように、関節軸でもってシェルに枢着
するもののみでなく、例えば前カフ又は後カフの一部を
合成樹脂等の可撓性材を介してシェルに固定したものも
使用できる。 前カフ1と後カフ6とで形成されるトップ部7は、自
由には傾動せずに弾性的に傾動するように、前カフ1の
弾性片4を介して傾動が制御される。 従って、前カフ1は、第1図に示すように、シェル2
の外表面に沿って関節軸3から遠ざかる方向に延長して
弾性片4を有する。 第4図と第5図とは靴の側面を示すが、前カフ1は、
好ましくは、左右両側に対称に弾性片4が設けられる。
前カフ1両側の弾性片4は、図示しないが、互いにシェ
ルの後部を回って連結することも可能である。 前カフ1の弾性片4は、端を軸でシェルに固定するこ
となく、シェルの当片8で動きが制限される。即ち、ト
ップ部7が前方に傾く方向、第4図に於て、トップ部7
が左に回動したときに、これの動きを制限するように、
トップ部7前傾運動時に、弾性片4の側面が当たるよう
に、その移動軌跡、第4図に於て、弾性片4の上方に位
置して当片8が配設される。 当片8は、好ましくは、シェル2の表面から突出し
て、しかも第4図に示すように、弾性片4の当面である
上面に沿って、長く形成するのがよい。 又、弾性片4の下側にも当片8を設け、トップ部7が
後傾するのを弾性的に制限するのが良い。 トップ部7の弾性、即ち、トップ部7に一定の傾動力
が作用したとき、どの程度傾動するかは、弾性片4の幅
と厚さと長さとで調整できる。弾性片が長く、細く、し
かも薄い程、トップ部7はより柔軟に傾動し、反対に、
弾性片4が、短く、幅広で、厚い程トップ部7の傾動は
硬くなる。 前カフ1の弾性片4は、これより外側に位置する後カ
フ6とシェル2とで挟まれる。従って、後カフ6は前カ
フ1よりも外側、少なくとも後カフの弾性片4を覆う部
分は前カフ1の外側に位置する。よって、関節軸3は、
後カフ6とシェル2とで前カフ1を挟む状態で3者を連
結する。 弾性片4の延長方向は、例えば、図示しないが、関節
軸3の真下方向に延長することも可能である。 この構造のスキー靴は、トップ部7が前傾するとき、
足は前カフ1に支持され、後傾するときには後カフ6に
支持される。前カフ1は、第7図に示すように、靴の内
側の関節軸3aが外側の関節軸3bより靴の前方に位置ずれ
する。この為、シェル2を固定して回転軸11を中心に回
動するとき、上端が第6図の矢印Aの方向に傾動する。
即ち、前カフ1上端が多少外側に傾いて傾動する。とこ
ろが、実際に、スキーを履いて滑るときには、シェル2
を固定しない状態で前カフ1が前傾するので、前カフ1
は外側に傾くことなく矢印Bの方向に傾けられる。シェ
ルを固定したときに矢印Aの方向に前傾する前カフ1
が、矢印Bの方向に傾けられることになって、シェル
は、前カフの上端が矢印Cの方向に傾けられるように傾
動される。言い替えれば、前傾時に外側に傾く前カフ1
を、多少内側に傾けるような状態で前傾させることにな
る。従って、シェル2は、内側が下る方向、即ち、スキ
ーの内エッジが立つ方向に傾けられることになる。 反対に、トップ部7が後傾して、後カフ6が後方に傾
けられると、後カフの回転軸12は、第6図に示すよう
に、前カフの回転軸11とは反対に傾けられているので、
シェル2を固定するときに矢印aの方向に傾く。実際に
スキーで滑るときにはシェルが固定されずに、後カフが
矢印bの方向に後傾される為、トップ部が矢印cの角度
だけ内側に傾けられる状態となり、前カフ1と同様に、
シェル2はスキーの内エッジが立つ方向に傾動する。 従って、この構造のスキー靴は、トップ部が前傾され
るときには足を支える前カフでスキーの内エッジを立て
て、反対に後傾するときには、足を支える後カフでスキ
ーの内エッジを立てることができ、前後両方の傾きに対
して、内エッジを立てるという一見矛盾する特性を満足
して、安定して滑り易いスキー用靴を実現している。 この発明は、スキー靴の種類をリヤーエントリータイ
プに限定するものでない。第6図はこの発明の実施例に
係るフロントバックルタイプのスキー靴を示す。 このスキー靴は、トップ部7がシェル2に対して所要
角前後に傾動自在に連結されると共に、このトップ部7
は前部でラップされているカフ19を有する。 カフ19のラップ部分は、バックル15で連結されてい
る。このバックル15は、トップ部7に足を入れた後緊締
して、トップ部7を足に密着させる。即ち、このバック
ル15は、これを締め付けて、トップ部7をスキーヤーの
足のボリュームに調整する。 更に、カフ19は左右側面に切込20が設けられており、
この切込20を橋渡しする状態に、切込20の両側が引張調
整部材21で連結されている。 この引張調整部材21は、締め付け量を調整して、トッ
プ部7のカント角を調整する。従って、切込両側の引張
調整部材21は締め付け量が調整できる。 即ち、左右の引張調整部材21の締め付け比率、言い替
えれば、締め付け状態に於ける切込20の間隔比を調整す
ることによって、トップ部7のカント角が調整できる。 この発明のスキー靴は、トップ部7左右の締め付け比
率を調整してカント角を調整している。従って、この発
明のスキー靴には、トップ部7左右両側の締め付け比率
が引張調整部材21で調整できる全ての機構が採用でき
る。第8図に示すフロントバックルタイプのスキー靴
は、トップ部7の両側にカント角調整用の引張調整部材
21を取り付けているが、必ずしも引張調整部材21はトッ
プ部7の両側に設ける必要はない。例えば、図示しない
が、トップ部7左右両側の何れか一方に、カント角調整
用の引張調整部材21を設けることも可能である。 また、トップ部7のボリューム調整用のバックルも、
必ずしもトップ部7の前部に設ける必要はない。
体化する為の装置を例示するものであって、この発明の
装置は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記の構
造に特定するものでない。この発明の装置は、特許請求
の範囲に記載の範囲に於て、種々の変更が加えられる。 更に、この明細書は、特許請求の範囲が理解し易いよ
うに、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許
請求の範囲の欄」、「従来の問題点を解決する為の手段
の欄」および「作用の欄」に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に記述される部材を、実施例
に示す部材に特定するものでは決してない。 第1図ないし第2図に示すリヤーエントリータイプの
スキー靴は、足の外形に成形されたシェル2と、このシ
ェル2の上方に装着されたトップ部7とからなる。 トップ部7は、足の前方を覆う前カフ1と、後方を覆
う後カフ6とからなり、前カフ1と後カフ6は左右で互
いにラップされ、ラップ部分に引張調整部材21が取り付
けられている。 第1図、第4図および第5図に示すリヤーエントリー
タイプのスキー靴は、トップ部7の両側に於て、後カフ
6の上部が前カフ1の内側にラップされ、後カフ6の下
部は前カフ1の外側にラップされている。 左右両側のラップ部分に取り付けられている引張調整
部材21は、両引張調整部材21の締め付け状態でトップ部
7のカント角が調整できるように、トップ部7の左右で
独立して締め付け量が調整でき、これ等の引張調整部材
21は、別々に引っ張り量が調整できる。 引張調整部材21には長さ調整して緊締できる全ての機
構のものが使用できる。第3図に示す引張調整部材21
は、後カフ6に取り付けられたレバー16と、このレバー
16の途中に連結された係止バンド17と、前カフ1に取り
付けられて係止バンド17の凹凸に係止される弾性止片18
とを備える。 この引張調整部材21は、レバー16を起こした状態で、
係止バンド17を弾性止片18に出し入れして係止位置を調
整し、レバー16を倒して前カフ1と後カフ6とを引っ張
り状態で連結する。 弾性止片18は、バネ(図示せず)でもって、先端が係
止バンド17の先端側に弾性的に押圧されており、先端が
係止バンド17の外側面に設けられている鋸歯状の凹凸に
係止されている。 前カフ1と後カフ6の左右のラップ部分を緊締する引
張調整部材21は、レバー16が互いに衝突することなく操
作できるように、トップ部7の上下に位置ずれして取り
付けられている。 第3図に示す引張調整部材21は、バックル15にも使用
できる。 この発明のスキー靴は、引張調整部材21の締め付け量
でトップ部のカント角を調整するので、引張調整部材21
は、前カフと後カフとの固定位置の長さを、例えばネジ
を回転して調整し、あるいは、ネジ止位置を調整して長
さを調整し、あるいは又、長さが異なる部材に交換して
牽引できる全てのものが使用できる。 前カフ1と、後カフ6と、シェル2とは、ポリウレタ
ンや塩化ビニル等の合成樹脂でもって成形されている。 又、前カフ1と後カフ6とシェル2には、図示しない
が、内部にインナーソールが入れられ、このインナーソ
ールに足を入れて靴を履く。 前カフ1と後カフ6とは、足首がシェル2に対して前
後に傾動したときに傾動できるように、関節軸3a、3b、
3cを介して、前後両方向に傾動自在にシェル2に枢着さ
れている。 関節軸3a、3b、3cは、トップ部7が前後両方向に傾動
したときに、スキーの内エッジが立つように、第6図と
第7図に示す如く、前カフ関節軸の回転軸11と、後カフ
関節軸の回転軸12とが、互いに平行でない2軸となり、
前カフの回転軸11は、靴の内側に位置する関節軸3aが、
靴の外側に位置する関節軸3bよりも足先に位置ずれして
おり、後カフの回転軸は、靴の内側に位置する関節軸3c
が、靴の外側に位置する関節軸3bよりも後方に位置ずれ
している。 第7図に示す靴の外側の関節軸3bは、前カフ1と後カ
フ6の両方をシェル2に枢着している。従って、この関
節軸3bは、シェル2と前カフ1と後カフ6とに穿設され
た貫通孔に挿通され、両端に鍔13を有して、前カフ1と
後カフ6とを回転軸11、12を中心に回動自在に枢着して
いる。 靴内側に位置する前カフの関節軸3aは、シェル2と前
カフ1とを貫通して両端に鍔13を有し、前カフ1を、前
カフの回転軸11を中心に回動自在にシェル2に枢着して
いる。 後カフ6は前カフ1の外側に被着されるので、靴の内
側に位置する後カフ6の関節軸3cは、シェル2と前カフ
1と後カフ6とを貫通して、後カフ6を、この関節軸3c
を中心に回動自在にシェルに枢着する。前カフ1は靴内
側の2点がシェルに枢着されると傾動できないので、前
カフは一点の関節軸3aでのみ枢着される。従って、後カ
フ6の外側関節軸3cは、前カフ1を貫通するが、この関
節軸3cで前カフ1がシェル2に枢着されないように、前
カフ1は、傾動時に後カフ6の関節軸3cが当たらない長
孔14が穿設されている。 第7図に示すように、靴の外側に於て、前カフ1と後
カフ6の両方が単一の関節軸3bでシェル2に枢着された
ものは、3本の関節軸3a、3b、3cで前カフ1と後カフ6
とをシェル2に枢着できる。 前カフ1と後カフ6のシェル2への枢着は、靴の内側
で前カフと後カフとを単一の関節軸に枢着する構造、更
に、前カフと後カフとをそれぞれ別々に、4個の関節軸
でシェルに枢着することも可能である。 更に、前カフと後カフとをシェルに枢着する関節軸
は、前カフと後カフとが特定の点領域を中心に前後に傾
動できる全ての取り付け構造のものが使用できる。即
ち、第7図に示すように、関節軸でもってシェルに枢着
するもののみでなく、例えば前カフ又は後カフの一部を
合成樹脂等の可撓性材を介してシェルに固定したものも
使用できる。 前カフ1と後カフ6とで形成されるトップ部7は、自
由には傾動せずに弾性的に傾動するように、前カフ1の
弾性片4を介して傾動が制御される。 従って、前カフ1は、第1図に示すように、シェル2
の外表面に沿って関節軸3から遠ざかる方向に延長して
弾性片4を有する。 第4図と第5図とは靴の側面を示すが、前カフ1は、
好ましくは、左右両側に対称に弾性片4が設けられる。
前カフ1両側の弾性片4は、図示しないが、互いにシェ
ルの後部を回って連結することも可能である。 前カフ1の弾性片4は、端を軸でシェルに固定するこ
となく、シェルの当片8で動きが制限される。即ち、ト
ップ部7が前方に傾く方向、第4図に於て、トップ部7
が左に回動したときに、これの動きを制限するように、
トップ部7前傾運動時に、弾性片4の側面が当たるよう
に、その移動軌跡、第4図に於て、弾性片4の上方に位
置して当片8が配設される。 当片8は、好ましくは、シェル2の表面から突出し
て、しかも第4図に示すように、弾性片4の当面である
上面に沿って、長く形成するのがよい。 又、弾性片4の下側にも当片8を設け、トップ部7が
後傾するのを弾性的に制限するのが良い。 トップ部7の弾性、即ち、トップ部7に一定の傾動力
が作用したとき、どの程度傾動するかは、弾性片4の幅
と厚さと長さとで調整できる。弾性片が長く、細く、し
かも薄い程、トップ部7はより柔軟に傾動し、反対に、
弾性片4が、短く、幅広で、厚い程トップ部7の傾動は
硬くなる。 前カフ1の弾性片4は、これより外側に位置する後カ
フ6とシェル2とで挟まれる。従って、後カフ6は前カ
フ1よりも外側、少なくとも後カフの弾性片4を覆う部
分は前カフ1の外側に位置する。よって、関節軸3は、
後カフ6とシェル2とで前カフ1を挟む状態で3者を連
結する。 弾性片4の延長方向は、例えば、図示しないが、関節
軸3の真下方向に延長することも可能である。 この構造のスキー靴は、トップ部7が前傾するとき、
足は前カフ1に支持され、後傾するときには後カフ6に
支持される。前カフ1は、第7図に示すように、靴の内
側の関節軸3aが外側の関節軸3bより靴の前方に位置ずれ
する。この為、シェル2を固定して回転軸11を中心に回
動するとき、上端が第6図の矢印Aの方向に傾動する。
即ち、前カフ1上端が多少外側に傾いて傾動する。とこ
ろが、実際に、スキーを履いて滑るときには、シェル2
を固定しない状態で前カフ1が前傾するので、前カフ1
は外側に傾くことなく矢印Bの方向に傾けられる。シェ
ルを固定したときに矢印Aの方向に前傾する前カフ1
が、矢印Bの方向に傾けられることになって、シェル
は、前カフの上端が矢印Cの方向に傾けられるように傾
動される。言い替えれば、前傾時に外側に傾く前カフ1
を、多少内側に傾けるような状態で前傾させることにな
る。従って、シェル2は、内側が下る方向、即ち、スキ
ーの内エッジが立つ方向に傾けられることになる。 反対に、トップ部7が後傾して、後カフ6が後方に傾
けられると、後カフの回転軸12は、第6図に示すよう
に、前カフの回転軸11とは反対に傾けられているので、
シェル2を固定するときに矢印aの方向に傾く。実際に
スキーで滑るときにはシェルが固定されずに、後カフが
矢印bの方向に後傾される為、トップ部が矢印cの角度
だけ内側に傾けられる状態となり、前カフ1と同様に、
シェル2はスキーの内エッジが立つ方向に傾動する。 従って、この構造のスキー靴は、トップ部が前傾され
るときには足を支える前カフでスキーの内エッジを立て
て、反対に後傾するときには、足を支える後カフでスキ
ーの内エッジを立てることができ、前後両方の傾きに対
して、内エッジを立てるという一見矛盾する特性を満足
して、安定して滑り易いスキー用靴を実現している。 この発明は、スキー靴の種類をリヤーエントリータイ
プに限定するものでない。第6図はこの発明の実施例に
係るフロントバックルタイプのスキー靴を示す。 このスキー靴は、トップ部7がシェル2に対して所要
角前後に傾動自在に連結されると共に、このトップ部7
は前部でラップされているカフ19を有する。 カフ19のラップ部分は、バックル15で連結されてい
る。このバックル15は、トップ部7に足を入れた後緊締
して、トップ部7を足に密着させる。即ち、このバック
ル15は、これを締め付けて、トップ部7をスキーヤーの
足のボリュームに調整する。 更に、カフ19は左右側面に切込20が設けられており、
この切込20を橋渡しする状態に、切込20の両側が引張調
整部材21で連結されている。 この引張調整部材21は、締め付け量を調整して、トッ
プ部7のカント角を調整する。従って、切込両側の引張
調整部材21は締め付け量が調整できる。 即ち、左右の引張調整部材21の締め付け比率、言い替
えれば、締め付け状態に於ける切込20の間隔比を調整す
ることによって、トップ部7のカント角が調整できる。 この発明のスキー靴は、トップ部7左右の締め付け比
率を調整してカント角を調整している。従って、この発
明のスキー靴には、トップ部7左右両側の締め付け比率
が引張調整部材21で調整できる全ての機構が採用でき
る。第8図に示すフロントバックルタイプのスキー靴
は、トップ部7の両側にカント角調整用の引張調整部材
21を取り付けているが、必ずしも引張調整部材21はトッ
プ部7の両側に設ける必要はない。例えば、図示しない
が、トップ部7左右両側の何れか一方に、カント角調整
用の引張調整部材21を設けることも可能である。 また、トップ部7のボリューム調整用のバックルも、
必ずしもトップ部7の前部に設ける必要はない。
この発明のスキー靴は、引張調整部材でもって、トッ
プ部左右のボリュームを調整することによって、トップ
部のカント角が調整できる。この為、スキーヤーは自分
の足のカント角に合わせて引張調整部材の締め付け量を
調整し、靴底を左右に水平に調整して安定した滑走がで
きるというスキー靴にとって極めて大切な特長が実現で
きる。 また、この発明のスキー靴は、極めて簡単な機構でト
ップ部のカント角が調整できるので、安価に多量生産で
き、しかも、関節軸を移動させないので、従来の靴のよ
うにトップ部取付部分の強度が低下せず、通常のスキー
靴と同様にトップ部が安定して強固な特長も実現でき
る。 さらにまた、この発明のスキー靴は、従来のスキー靴
のように、トップ部を支承する関節軸を上下に移動させ
るとなく、引張調整部材でもってカント角を調整でき
る。このため、関節軸の部分を頑丈な機構として、トッ
プ部を強固に支持できる特長がある。このことに加え
て、この発明のスキー靴は、トップ部の左右両側に引張
調整部材を設けているので、トップ部の左右両側を補強
して、トップ部を強靭な構造にできる特長もある。引張
調整部材を設けることによってトップ部が補強されるの
は、引張調整部材を設ける部分はトップ部をラップさせ
て、ラップ部を引張調整部材で強固に連結するからであ
る。トップ部が両側の引張調整部材で補強できること
と、トップ部の関節軸の連結構造を強靭にできることと
が相乗して、この発明のスキー靴は、トップ部を極めて
強靭な構造として、足の動きを確実にスキー板に伝達で
きて理想的な滑りができる極めて優れた特長を実現す
る。
プ部左右のボリュームを調整することによって、トップ
部のカント角が調整できる。この為、スキーヤーは自分
の足のカント角に合わせて引張調整部材の締め付け量を
調整し、靴底を左右に水平に調整して安定した滑走がで
きるというスキー靴にとって極めて大切な特長が実現で
きる。 また、この発明のスキー靴は、極めて簡単な機構でト
ップ部のカント角が調整できるので、安価に多量生産で
き、しかも、関節軸を移動させないので、従来の靴のよ
うにトップ部取付部分の強度が低下せず、通常のスキー
靴と同様にトップ部が安定して強固な特長も実現でき
る。 さらにまた、この発明のスキー靴は、従来のスキー靴
のように、トップ部を支承する関節軸を上下に移動させ
るとなく、引張調整部材でもってカント角を調整でき
る。このため、関節軸の部分を頑丈な機構として、トッ
プ部を強固に支持できる特長がある。このことに加え
て、この発明のスキー靴は、トップ部の左右両側に引張
調整部材を設けているので、トップ部の左右両側を補強
して、トップ部を強靭な構造にできる特長もある。引張
調整部材を設けることによってトップ部が補強されるの
は、引張調整部材を設ける部分はトップ部をラップさせ
て、ラップ部を引張調整部材で強固に連結するからであ
る。トップ部が両側の引張調整部材で補強できること
と、トップ部の関節軸の連結構造を強靭にできることと
が相乗して、この発明のスキー靴は、トップ部を極めて
強靭な構造として、足の動きを確実にスキー板に伝達で
きて理想的な滑りができる極めて優れた特長を実現す
る。
第1図および第2図はこの発明の一実施例を示すリヤー
エントリータイプのスキー靴の概略平面図および背面
図、第3図は引張調整部材の一例を示す平面図、第4図
および第5図はこの発明の実施例を示すリヤーエントリ
ータイプのスキー靴の側面図、第6図はトップ部が前後
に傾動する状態を示す平面図、第7図は第4図のVII-VI
I線断面図、第8図はこの発明の他の実施例を示すフロ
ントバックルタイプのスキー靴の概略平面図である。 1……前カフ、2……シェル 3a、3b、3c……関節軸、4……弾性片 6……後カフ、7……トップ部 8……当片、11、12……回転軸 13……鍔、14……長孔 15……バックル、16……レバー 17……係止バンド、18……弾性止片 19……カフ、20……切込 21……引張調整部材
エントリータイプのスキー靴の概略平面図および背面
図、第3図は引張調整部材の一例を示す平面図、第4図
および第5図はこの発明の実施例を示すリヤーエントリ
ータイプのスキー靴の側面図、第6図はトップ部が前後
に傾動する状態を示す平面図、第7図は第4図のVII-VI
I線断面図、第8図はこの発明の他の実施例を示すフロ
ントバックルタイプのスキー靴の概略平面図である。 1……前カフ、2……シェル 3a、3b、3c……関節軸、4……弾性片 6……後カフ、7……トップ部 8……当片、11、12……回転軸 13……鍔、14……長孔 15……バックル、16……レバー 17……係止バンド、18……弾性止片 19……カフ、20……切込 21……引張調整部材
Claims (3)
- 【請求項1】両側で締め付け量が調整できるトップ部
(7)を備えており、このトップ部(7)は、各々独立
して引っ張り長さが調整できる引張調整部材(21)が左
右に取り付けられており、左右の引張調整部材(21)
は、独立して締め付け量が調整自在で、左右の引張調整
部材(21)の締め付け量を調整してトップ部(7)のカ
ント角が調整されるように構成されているスキー用靴。 - 【請求項2】トップ部(7)がシェル(2)に対して所
要角前後に傾動自在に連結されると共に、このトップ部
(7)が足の前方を覆う前カフ(1)と、後部を覆う後
カフ(6)とからなり、前カフ(1)と後カフ(6)と
は互いに左右の両側でラップされており、左右のラップ
部分に各々独立して引っ張り長さが調整できる引張調整
部材(21)が取り付けられており、左右の引張調整部材
(21)は、一端が前カフ(1)に他端が後カフ(6)に
取り付けられており、更に、左右の引張調整部材(21)
は独立して締め付け量が調整自在で、左右の引張調整部
材(21)の締め付け量を調整してトップ部(7)のカン
ト角が調整されるように構成されている特許請求の範囲
第1項記載のリヤーエントリータイプのスキー用靴。 - 【請求項3】トップ部(7)がシェル(2)に対して所
要角前後に傾動自在に連結されると共に、このトップ部
(7)は一部でラップされているカフ(19)を有し、こ
のカフ(19)のラップ部分はバックル(15)で連結され
ており、更に、カフ(19)は少なくとも左右側面の何れ
かに切込(20)が設けられており、この切込(20)を橋
渡し状態に両側が引張調整部材(21)で連結されてお
り、切込両側の引張調整部材(21)は締め付け量が調整
自在で、切込両側の引張調整部材(21)の締め付け量を
調整してトップ部(7)のカント角が調整されるように
構成されている特許請求の範囲第1項記載のフロントバ
ックルタイプのスキー用靴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP462288A JP2601295B2 (ja) | 1988-01-11 | 1988-01-11 | スキー用靴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP462288A JP2601295B2 (ja) | 1988-01-11 | 1988-01-11 | スキー用靴 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01181801A JPH01181801A (ja) | 1989-07-19 |
JP2601295B2 true JP2601295B2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=11589153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP462288A Expired - Lifetime JP2601295B2 (ja) | 1988-01-11 | 1988-01-11 | スキー用靴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2601295B2 (ja) |
-
1988
- 1988-01-11 JP JP462288A patent/JP2601295B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01181801A (ja) | 1989-07-19 |
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