JP2600644Y2 - 吸盤用補助板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】この考案は、ゴム或いは軟質
合成樹脂等で成型した吸盤が吸着し易い壁面を与える補
助板に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、平滑でない壁面に吸盤を吸着させ
るには、平滑な面をした板をその壁面に接着し、その接
着した平滑な面に吸盤を吸着していた。すなわち、円形
にした吸盤用補助板を使用していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来の吸盤用補助板を
使用するときには、その吸着面に水が付いていない状態
にしてから吸盤を吸着させるものであった。 そのため、
風呂場や台所の流し台きどでは、水を拭き取ったもので
も吸盤が滑り落ちることがしばしば起きて困る物であっ
た。 したがって、風呂の浴槽の水中になる壁面では、吸
盤が横滑りを起こして使用できない物とされていた。

【０００４】

【考案が解決するための手段】本考案に係わる吸盤用補
助板の吸着面（３）は、水の付いた状態や水中にあって
も横滑りの起きにくい軟質表面であって、その滑り摩擦
が大きいものである。 そして、その粘着面（３）は、水
分がしみ込まず、水を押し出した面には粘着性があって
貼着と剥離とが繰り返して出来る粘着質でもある。 この
ような軟質表面で粘着質の粘着物による吸着面（２）を
吸盤用補助板に設けることによって、水の付いた面や水
中の壁面であっても吸盤を使用することができることに
なる。 この吸着面（２）と吸盤との接触した面では、接
着剤のように接着してからの取り外しが困難なものでは
なく、取り外しが可能であり、繰り返しての固定と外し
とが出来るものとしている。

【０００５】

【考案の実施の形態】図１は、本考案の実施の形態を示
す斜視図である。図１に示すものでは、プラスチックの
薄板による基板（１）の片面に接着剤を設けて接着部
（３）を形成し、その他面には貼着と離脱との着脱が繰
り返してできる粘着物による吸着面（２）を形成してい
る。吸着面（２）としての粘着物としては、ジュータン
のごみを取る粘着ロールに使われているものであって、
水洗いによって粘着ロールに付着したごみを洗い落とす
ことができるものが、最適なものであるように、現在で
は考えられる。すなわち、ポリウレタン樹脂系で硬化剤
の添加量によって粘着力を調整することができる粘着物
そのものである。 また、ポリウレタン樹脂系以外の樹脂
系と添加剤とによる粘着物も当然考えられるものであ
る。

【０００６】基板（１）に設けた吸着面（２）と接着部
（３）とのそれぞれの表面には、剥離紙等のカバーとな
る暫定保護シートを設けておくことは当然である。本考
案の吸盤用補助板に設ける接着部（３）は、接着剤の代
わりに磁石や吸盤などの取り付け手段が多種多様なもの
にできる。また、吸盤用補助板の形状は、円形だけでな
く自由である。

【０００７】

【考案の効果】本考案の吸盤用補助板に吸盤を取り付け
たときには、その吸盤が確実に吸着して、離脱すること
がない。また、水中、水に濡れた吸着面（２）や吸盤で
あっても横滑りをせず吸着させることができる。したが
って、風呂場や流し場などでの吸盤の使用が、今まで以
上に利用することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１・・・基盤 ２・・・吸着面 ３・・・接着部

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基板（１）の片面には貼着と離脱との着
   脱が繰り返してできてその表面に付着したごみ等を水洗
   いで落とすことができる粘着物による吸着面（２）を設
   け、その基板（１）の他面には壁面等と固定する接着部
   （３）を設けたことを特徴とする吸盤用補助板。