JP2600291B2 - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JP2600291B2
JP2600291B2 JP63132356A JP13235688A JP2600291B2 JP 2600291 B2 JP2600291 B2 JP 2600291B2 JP 63132356 A JP63132356 A JP 63132356A JP 13235688 A JP13235688 A JP 13235688A JP 2600291 B2 JP2600291 B2 JP 2600291B2
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    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/10Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
    • G11B27/19Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier
    • G11B27/28Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording
    • G11B27/30Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording on the same track as the main recording
    • G11B27/3027Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording on the same track as the main recording used signal is digitally coded
    • G11B27/3063Subcodes

Description

【発明の詳細な説明】 本発明記録再生装置を以下の項目に従って説明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.背景技術[第12図、第13図] a.DATにおける被検出要素 b.検出手段の一例[第12図、第13図] D.発明が解決しようとする課題[第12図、第13図] E.課題を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第11図] a.テープカセット[第1図乃至第5図、第10図、第11
図] a−1.構造[第2図乃至第4図、第10図、第11図] a−2.トラックフォーマット[第5図] b.DAT[第1図乃至第4図] b−1.ヘッドドラム、キャプスタン、検出スイッチ[第
1図乃至第4図] b−2.その他の部材、テープローディング[第2図] b−3.制御回路[第1図] b−4.制御プログラム[第6図乃至第9図] b−4−a.ゼネラルプログラム[第6図] b−4−b.ミュート処理プログラム[第7図] b−4−c.サブコードチェックプログラム[第8図] b−4−d.トレイアウト処理プログラム[第9図] G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規な記録再生装置に関する。詳しくは、テ
ープレコーダ等磁気テープを記録媒体とする記録再生装
置、特に、磁気テープが収納されたカセットケースを有
しかつ当該磁気テープの種類、記録条件、テープに対す
る記録許否の指示等の制御モードを決定するための複数
のデータが付与されたテープカセットを使用し、上記デ
ータを検出してそのデータに応じた制御モードを現出す
るように構成された記録再生装置に関するものであり、
上記データの検出方法を工夫することによって、該検出
に必要なスイッチの数を削減することができるようにし
た新規な記録再生装置を提供しようとするものである。
(B.発明の概要) 本発明記録再生装置は、磁気テープが収納されたカセ
ットケースを有しかつ当該磁気テープの種類、記録条
件、テープに対する記録許否の指示等の制御モードを決
定するための複数のデータが付与されたテープカセット
を使用する記録再生装置であって、上記複数のデータの
うちカセットケースと磁気テープのいずれにも付与され
ているデータであって、少なくともテープ走行速度とソ
フトテープであるか否かに関するデータについては磁気
テープ中のものを検出し、記録許否に関するデータにつ
いてはカセットケースに付与されたものを検出するよう
にし、それによって、制御モードを決定するためのデー
タ検出用スイッチを削減することができるようにしたも
のである。
(C.背景技術)[第12図、第13図] (a,DATにおける被検出要素) ディジタルオーディオテープレコーダ(以下、「DA
T」と言う。)の制御モードには、使用する磁気テープ
や記録条件の違い、例えば、当該磁気テープが予め音楽
等の記録が為された状態で拡布された所謂ソフトテープ
であるかそれとも通常の記録再生を任意に行なうための
テープ(以下、「通常録再テープ」と言う。)であるの
かの違い、テープ走行速度(換言すればトラック幅)や
サンプリング周波数や量子化ビット数等の記録条件の違
いにより、標準モードと2種類の再生専用モードと3つ
のオプションモードの全部で6種類が考えられており、
これら6種類のモードの中でも通常録再テープを使用す
るときの標準モードとソフトテープを使用するときの2
つの再生専用モードは必ず備えられている。
尚、標準モードと2つの再生専用モードにおける主た
る記録条件の違いは次表の通りである。
即ち、標準モードはサンプリング周波数が48KHzでト
ラック幅が13.591μm、ノーマル再生専用モードはサン
プリング周波数が44.1KHzでトラック幅が13.591μm、
ワイドトラック再生専用モードはサンプリング周波数が
44.1KHzでトラック幅が20.41(標準モードやノーマルト
ラック再生専用モードのトラック幅の略1.5倍)になっ
ている。尚、ワイドトラック再生専用モードのトラック
幅が大きくなっているのは、原版テープに記録された内
容をスレーブテープ(被転写テープ)に所謂コンタクト
プリント方法によりプリントすることを前提としている
ためである。
このように、DATシステムにおいては、記録条件の違
いに応じた少なくとも3種類の制御モードがあり、この
ためのテープカセットにはトラック幅の違いやソフトテ
ープか否かを識別するための識別孔が形成されると共
に、DATにはこれらを検出する検出手段が設けられてい
る。
また、テープカセットを使用するテープレコーダ等に
おいては、通常、テープの記録内容を誤って消去してし
まうのを防止するための誤消去防止手段が設けられると
共に、テープカセットが所定のカセット装着部に装着さ
れたことを検出するためのカセット装着検出手段が設け
られている。従って、DATにおいては、少なくとも、こ
れら誤消去防止用の識別孔やカセット装着の有無につい
ての被検出要素と前記した識別孔を検出するための検出
手段が必要になる。
(b.検出手段の一例)[第12図、第13図] そこで、従来のDATシステムにおいては、上記識別孔
や被検出要素をテープカセットのカセットケースニ設け
ると共に、テープレコーダには上記表示の内容を検出す
るための検出スイッチが設けられている。
第12図及び第13図はそのような検出手段の一例を示す
ものである。
同図において、aはテープカセットであり、bは図示
しない磁気テープが収納されたカセットケース、c1、c2
及びc3はカセットケースbの底面の後端部に形成された
識別孔であり、これらのうちの1つc1は他の2つc2、c3
とかなり離間して配置されている。尚、3つの識別孔の
うちc1はトラック幅を識別するための識別孔、c2は記録
許否を示す識別孔、c3は収納されている磁気テープがソ
フトテープであるか否かを表示する識別孔である。尚、
識別孔c2は図示しない閉塞手段によって閉塞されている
ときとそうでないときとで記録の可否が識別されるよう
になっている。
dはDATのメカシャーシ、e及びfはリミットスイッ
チであり、これらスイッチe及びfはメカシャーシdの
上面のうちDATに装着されるテープカセットaのカセッ
トケースbの底面の後端部と対応した位置に固定され、
かつ、それぞれ2本のアクチュエータg、h及びi、j
を有しており、アクチュエータg、h、i及びjが押し
込まれたときとそうでないときとで異なる信号を出力す
るようになっている。
しかして、テープカセットaが装着されると、2つの
アクチュエータg、i及びjがテープカセットaの識別
孔c1、c2、c3と各別に対向すると共に、これら識別孔
c1、c2、c3が閉塞されているときは上記アクチュエータ
g、i、jが押圧され、識別孔c1、c2、c3が開放されて
いるときはアクチュエータg、i、jが識別孔c1、c2
c3に相対的に挿入されて押圧されることが無い。また、
テープカセットaが装着されるとアクチュエータhはカ
セットケースbの底面のうち識別孔c1に近接した部分に
より押圧される。よって、テープカセットaの装着が為
されたことが検出されると共に、当該テープカセットa
の磁気テープがソフトテープであるか否か、トラック幅
がノーマルトラック幅とワイドトラック幅のいずれであ
るか、そして、記録することが許容されているか否かが
検出される。
kは制御回路(要部のみを概略的に示してある。)で
あり、lは前記リミットスイッチeのアクチュエータg
に対応したトラック幅検出用のスイッチ、mはリミット
スイッチfのアクチュエータjに対応したソフトテープ
検出用のスイッチ、nは上記スイッチl及びmが接続さ
れたメカCPU、oはメカCPUnが接続されたメインCPU、p
はメカCPUnに接続された駆動回路、qはキャプスタンモ
ータ等の被制御部、r、r′はスイッチl、mと電源と
の間に接続されたプルアップ抵抗であり、スイッチl、
mの接点の開閉に応じて異なる信号、即ち、トラック幅
がノーマルトラックであるかワイドトラックであるかの
信号とソフトテープであるか否かの信号が共にメカCPUn
に入力され、前者はここで処理された後、当該メカCPUn
から駆動回路pへ制御信号が出力されてキャプスタンモ
ータが当該トラック幅に応じた速度で回転するように制
御される。また、後者はメカCPUnからメインCPUoに送ら
れて処理され、メインCPUoからは図示しない録再回路や
信号処理回路へソフトテープもしくは通常録再テープに
応じた制御信号が出力されて記録信号や再生信号の処理
が為されることになる。
(D.発明が解決しようとする課題)[第12図、第13図] 上記したように、現在のDATシステムにおいてはテー
プカセットaに付与された識別孔及び被検出要素の検出
をリミットスイッチを用いて行なうようにされており、
しかも、識別孔c1、c2、c3の位置は規格上前記したよう
な位置に統一されているため、どうしても2つのリミッ
トスイッチe及びfが必要となり、このスイッチがDAT
のコストの低下を妨げる原因となっていた。
(E.課題を解決するための手段) ところで、DATシステムにおいては、前記したトラッ
ク幅やソフトテープであるか否か等に関するデータが磁
気テープ中のサブコードとして記録されており、これら
を利用することが考えられる。
そこで、本発明記録再生装置は、この点に鑑み、前記
課題を解決するために、テープカセットのカセット装着
位置への装着の有無や記録許否の表示内容の検出につい
てはカセットケースやそれに設けられている識別孔を従
来通りスイッチで検出するようにし、テープ走行速度に
関する情報やソフトテープであるか否かの情報について
は磁気テープ中のサブコードデータを読み取って判別す
るようにしたものである。
従って、本発明記録再生装置によれば、テープカセッ
トに付与されている各種の識別孔のうちスイッチにより
検出するものは記録許否の表示内容だけになり、カセッ
トの装着の有無についてはカセットケースのうち記録許
否を表示する識別孔近くの部分を検出対象とすれば良い
ので、検出スイッチが1個で済むことになり、それによ
り、コストを引き下げることができ、検出スイッチの数
が減少する分信号処理IC等における入力端子や信号線の
数を減らすことができて回路を小型化することができ
る。
(F.実施例)[第1図乃至第11図] 以下に、本発明記録再生装置の詳細を図示した実施例
に従って説明する。
尚、図示した実施例は、本発明記録再生装置をDAT1に
適用したものである。
先ず、DAT1に使用するテープカセットの一例について
説明し、その後でDAT1の各部及び動作を説明する。
(a.テープカセット)[第1図乃至第5図、第10図、第
11図] 2はテープカセットである。
(a−1.構造)[第2図乃至第4図、第10図、第11図] 3はテープカセット2のカセットケースであり、薄い
長方形状の箱形をし、前面はその両端部が前方へ突出す
ることにより前方を向いて開口した略コ字形を為し、該
突出した部分の前端開口部4、4がテープ出口になって
おり、また、その底板3aには2つのリール駆動軸挿入孔
5、5(第11図参照)が形成され、該挿入孔5、5を開
閉するシャッター6が摺動自在に設けられている。7は
カセットケース3の前面を開閉する蓋体である。
8、8はカセットケース3内に回転自在な状態で収納
され、前記挿入孔5、5と同軸に位置したテープリール
であり、磁気テープ9の両端が固定されかつ所定量巻装
されており、磁気テープ9の一部がテープ出口4、4か
らカセットケース3外へ導出されてカセットケース3の
前面を通されている。
そして、テープカセット2がDAT1に装着される前の状
態において、蓋体7は第10図に示すようにカセットケー
ス3の前面を覆う位置に、シャッター6は挿入孔5、5
を閉塞する位置にそれぞれ来ており、また、テープカセ
ット2がDAT1のカセットホルダーに挿入されることによ
ってシャッター6が挿入孔5、5を開放する位置へと移
動され、テープカセット2がDAT1のカセット装着部に装
着されるとき蓋体7がカセットケース3の前面を開放す
る位置へと移動される。
10、11及び12は底板3aの後端部に形成された識別孔で
あり、そのうちの1つ10は底板3aの一側縁寄りの位置に
配置され、他の2つの識別孔11、12は底板3aの他側縁寄
りの位置に互いに近接して配置されている。
これら3つの識別孔10、11及び12のうち、10は磁気テ
ープ9に記録されるトラックの幅を識別するための孔
(以下、「トラック幅識別孔」と言う。)、11は記録許
否の指示内容を識別するための孔(以下「記録許否識別
孔」と言う。)、12は磁気テープ9がソフトテープであ
るか通常録再テープであるかを識別するための孔(以
下、「ソフトテープ識別孔」と言う。)である。そし
て、トラック幅識別孔10は当該テープカセットがワイド
トラック幅である場合に開放されており、ソフトテープ
識別孔12は当該テープカセットがソフトテープ入りのも
のである場合に開放されている。また、記録許否識別孔
11はカセットケー背面側に摺動自在に設けられたスライ
ダー11Aによって開閉されるもので、該記録許否識別孔1
1が閉塞されているか否かにより記録可能か否かの判別
をすることができるようにされている。
尚、本発明においては、上記識別孔10、11及び12のう
ち記録許否識別孔11のみを検出対象としており、トラッ
ク幅及びソフトテープに関する情報については磁気テー
プ9中に記録されたサブコードデータから検出するよう
にしている。
(a−2.トラックフォーマット)[第5図] 第5図は磁気テープ9のトラックフォーマットを示す
ものである。即ち、13、13、・・・は主たる記録トラッ
クであり、この記録トラック13、13、・・・は磁気テー
プ9の幅方向に対して所定の角度傾斜して延びるように
記録され、また、各トラックの両端寄りの部分には所定
のサブコードを記録するためのサブコード領域14、14が
配置され、これら2つのサブコード領域14と14の間にPC
Mデータ等を含むPCM領域15が配置され、更に、該PCM領
域15と2つのサブコード領域14、14との間にトラッキン
グ用信号を含むATF領域16、16が配置される。
そして、PCM領域15は、サンプリング周波数、トラッ
ク幅、量子化ビット数、フォーマット区分等の再生に必
要なコントロール信号、所謂PCM−IDと、PCMデータ等が
記録される領域である。
また、サブコード領域14、14もPCM領域15と略同様の
ブロック構成をしており、サブコードID、サブコードデ
ータ等を記録することができるようにされており、サブ
コードIDに記録されている各種の信号或いは符号のうち
コントロールIDと呼ばれる部分にはプログラムの目次で
あるTOC記録の有無を示す所謂TOC−IDや曲の始まりや区
切りの位置を示す所謂スタートID等が記録される。
従って、当該磁気テープについての記録条件は、上記
サブコードデータを読み取ることにより判別できる。即
ち、当該磁気テープが再生専用のソフトテープであるか
通常録再テープであるかについては、例えば、前記サブ
コード領域14、14の中のTOC−IDから判別でき、そのト
ラック幅についてはPCM領域15の中のPCM−IDから判別す
ることができる。
(b.DAT)[第1図乃至第4図] (b−1.ヘッドドラム、キャプスタン、検出スイッチ)
[第1図乃至第4図] 17はDATのメカシャーシである。
18はヘッドドラムであり、メカシャーシ17の後端部に
配置され、かつ、その軸方向がメカシャーシ17に垂直な
方向に対して稍傾いており、メカシャーシ17に固定され
た下側ドラム19と該下側ドラム19に対して回転自在な上
側ドラム20と上側ドラム20に支持されヘッドドラム18の
外周面に沿ってに移動する回転磁気ヘッド21、21等から
成り、記録や再生やサーチあるいは前記データの読取が
行なわれるとき図示しないドラムモータにより上側ドラ
ム20が高速で回転される。
22はメカシャーシ17の下側に配置されたキャプスタン
モータであり、その回転軸と一体のキャプスタン23を有
しており、該キャプスタン23の大部分はメカシャーシ17
から上方へ突出している。
24、24及び25、25はメカシャーシ17に立設されたカセ
ット位置決めピンであり、ヘッドドラム18寄りの2本2
4、24の上端には円錐状をした挿入部24a、24aが形成さ
れており、前記テープカセット2が図示しないカセット
ホルダーに挿入された状態で該カセットホルダーがメカ
シャーシ17側へ移動すると、カセットケース3がこれら
カセット位置決めピン24、24及び25、25上に載置され、
かつ、底板3aに形成された位置決め孔26、26(第11図参
照)に上記挿入部24a、24aが相対的に挿入され、それに
より、テープカセット2がDAT1の所定の装置位置に装着
される。
27はメカシャーシ17の上面の前端部に固定されたリミ
ットスイッチであり、2本の検出ピン28、29を有し、そ
の一方の検出ピン28が上記カセット装着位置に装着され
たテープカセット2の記録許否識別孔11と対向し他方の
検出ピン29がテープカセット2の底板3aのうち上記記録
許否識別孔11から左側へ稍離間した部分と対向した状態
で設けられている。従って、テープカセット2がカセッ
ト装着位置に装着されると、他方の検出ピン29がカセッ
トケース3の底板3aにより下方へ押し込まれ、また、一
方の検出ピン28は記録許否識別孔11がスライダー11Aに
より閉じられているときは下方へ押し込まれるが記録許
否識別孔11が開放されているときは相対的にこれに挿入
されて押し込まれることは無い。しかして、リミットス
イッチ27は、検出ピン28、29が押し込まれていないとき
と押し込まれたときとでそれぞれ異なる信号を出力し、
それによって、テープカセット2が装着されたか否か、
当該テープカセットについて記録することを許容されて
いるか否かが検出される。
(b−2.その他の部材、テープローディング)[第2
図] 30、30′はメカシャーシ17に回転自在に支持された図
示しない駆動機構により回転されるリール台、31、31′
はメカシャーシ17に形成された案内溝32、32′に沿って
移動するテープローディングブロックでありそれぞれテ
ープローディングポスト33、33′と34、34′を有してい
る。35はピンチローラ、36はフリダシガイド、37はテン
レギピンであり、これらピンチローラ35、フリダシガイ
ド36、テンレギピン37と前記テープローディングブロッ
ク31、31′はテープローディングが行なわれる前の状態
において実線で示す位置に待機されており、テープロー
ディングが行なわれると2点鎖線で示すローディング完
了位置へと移動されるようになっている。38、38、38は
メカシャーシ17の所定の位置から立設された固定ガイド
ポストである。
そして、テープカセット2がカセット装着位置に装着
されると、リール台30、30′のリール係合軸30a、30′
aがテープカセット2のテープリール8、8に相対的に
挿入されてテープリール8、8がリール台30、30′と一
体的に回転する状態となり、また、テープローディング
ポスト33、33′、34、34′、ピンチローラ35、フリダシ
ガイド36、テンレギピン37がテープカセット2の磁気テ
ープ9のうちカセットケース外に導出されている部分の
内側に相対的に位置し、そして、テープローディングが
開始すると、テープローディングブロックが31、31′や
ピンチローラ35等がローディング完了位置へと移動さ
れ、それによって、磁気テープ9がカセットケース3か
ら所定量引き出されると共にその引き出された磁気テー
プ9の一部がヘッドドラム18の外周面に略90°の巻付角
で螺旋状に巻き付けられ、第2図に2点鎖線で示すよう
なパスを通るようにされる。
尚、このようなテープローディングはテープカセット
2が装着されたことの検出信号、即ち、前記リミットス
イッチ27からのカセット装着信号が出力されたことが確
かめられた後に開始される。
また、磁気テープ9の走行は回転するキャプスタン23
と該キャプスタン23に磁気テープ9を挟んで圧着された
ピンチローラ35により行なわれ、従って、その走行速度
はキャプスタンモータ22の回転速度によって制御され
る。
(b−3.制御回路)[第1図] 39はDAT1の制御回路の概要を示すものである。
40は前記回転磁気ヘッド21、21に接続され、記録又は
再生信号用の増幅及び変復調回路を備えた記録再生回
路、41は該記録再生回路40に接続された信号処理回路で
あり、該信号処理回路41には入力回路42と出力回路43が
接続されている。44はメインCPUであり、操作部45から
入力される各種の指令に従って制御回路39全体の動作を
コントロールしたり、信号処理回路41や後述するメカCP
Uの制御、あるいは各種の演算等を処理を行なうための
ものである。
46はメカCPUであり、前記リミットスイット27からの
信号や各種センサーからの情報が入力され、これに応じ
てサーボコントロール等を司るための設けられている。
47はキャプスタンモータ22やドラムモータその他の各種
の駆動部を駆動するための駆動回路であり、メカCPU46
からの指令に従って制御される。48は表示部であり、DA
T1に装着されたテープカセットのテープの種類、即ち、
ソフトテープであるか通常録再テープであるかの表示や
前記サブコード領域14、14内の各種情報やPCM領域のPCM
−ID内の情報等を表示するFL管ディスプレイ等から成
る。49はミューティング回路であり、メインCPU44から
ミューティング指令があったときや磁気テープ9中のサ
ブコードデータを読んでテープの種類や記録もしくは再
生のための各種の条件を判別する迄の間音楽信号を出力
させないようにするために設けられている。
しかして、入力回路42を通して入力されたアナログ信
号はデジタル信号に変換され、この信号には信号処理回
路41において音楽情報以外の各種情報や符号が付加され
た後記録再生回路40へ出力され、ここで変調及び増幅が
行なわれた後回転磁気ヘッド21、21を介して磁気テープ
9上に記録される。
尚、テープカセットの装着時にはリミットスイッチ27
からのカセット装着信号と記録許否を示す信号はメカCP
U46に入力されて処理される。
また、回転磁気ヘッド21、21により読み取られた信号
は記録再生回路40において増幅されると共に復調された
後信号処理回路41に取り出され、元の音楽情報とそれ以
外の情報とに分離され、前者は出力回路43へ出力され、
また、後者のうちのサブコードデータ、例えば、前記PC
M−ID内のトラック幅に関するデータあるいはサブコー
ドID内のデータに基づくソフトテープか否かを示す信号
がメインCPU44からの指令に応じて、図示しないサブコ
ード処理回路により識別される。そして、前者がメカCP
U46に送られると、駆動回路47により当該信号に応じた
速度でキャプスタンモータ22やリール台モータが制御さ
れることになる。
また、後者は表示部48に送られて、装着されているテ
ープがソフトテープか否かが表示されることになる。
(b−4.制御プログラム)[第6図乃至第9図] 次に、上記した制御回路39により行なわれるサブコー
ドデータの読取動作を中心とした制御動作を第6図乃至
第9図にフローチャートで示した各プログラムに従って
説明する。
(b−4−a.ゼネラルプログラム)[第6図] 50はゼネラルプログラム、即ち、制御動作の全般的な
流れの概要を示すものである。
a)「電源オン・イニシャライズ」 即ち、電源が投入されると、DAT1の制御回路の初期化
がなされる。
b)「コマンド入力か?」 操作部45から何らかの操作指令、例えば、記録指令、
再生指令、テープ早送り、巻戻し等の指令が入力された
か否かを問い、指令が入力されていれば次のステップ
c)へ進み、入力されてなければステップd)へ進む。
c)「コマンド処理」 操作部45から入力された指令をメインCPU44が処理
し、制御指令をメカCPU46等へ出力する。
d)「メカCPU処理」 操作部45からの指令に応じてメインCPU44から出力さ
れる制御指令に従ってメカCPU46が所定のメモリから制
御データを読み出して駆動回路47へ制御指令を出力す
る。これにより、キャプスタンモータ22やリール台モー
タ、ドラムモータ等が制御される。尚、テープカセット
が初めて装着された時点では当該テープカセットの磁気
テープの種類や記録再生条件等が未だ判別されていない
ので、前記標準モード又はワイドトラック再生専用モー
ドのいずれか一方のモードが仮に選択される。
e)「ミュート処理」 後述するミュート処理プログラムへジャンプし、サブ
コードデータを読む。
f)「サブコード処理」 ミュート処理プログラムにおいて読み取られたサブコ
ードデータからトラック幅及びソフトテープか否かに関
する情報を解読する。
g)「表示処理」 読み取ったサブコードデータの所定のもの、例えば、
現在装着されているテープがソフトテープか或いは通常
録再テープかの表示が表示部48によりなされる。そし
て、ステップb)へ戻る。
(b−4−b.ミュート処理プログラム)[第7図] 51はミュート処理プログラムであり、サブコードデー
タのうち幾つかのものの読取はこのミュート処理プログ
ラム51において行なわれる。
a)「プレイ動作か?」 操作部45から姿勢の指令が入力されたか否かを判断
し、入力されていれば次のステップb)へ進み、そのよ
うな指令が入力されていなければステップc)へ進む。
b)「ミューティング」 メインCPU44がミューティング回路49へミューティン
グ指令を送出して音を出力しないようにする。
c)「FSチェック」 後述するサンプリング周波数チェックプログラムへ移
行してPCM−ID内のサンプリング周波数を示すデータを
読む。
d)「FSチェック済か?」 サンプリング周波数のチェックが済んだか否かを問
い、済んでいれば次のステップe)へ進み、済んでいな
ければステップc)に戻る。
e)「トラック幅チェック」 トラック幅チェックプログラムへ移行してPCM−ID内
のトラック幅を示すデータを読む。
f)「トラック幅チェック済か?」 トラック幅のチェックが済んだか否かを問い、済んで
いれば次のステップg)へ進み、済んでいなければステ
ップe)に戻る。
g)「ソフトテープチェック」 ソフトテープチェックプログラムへ移行して前記TOC
−IDからソフトテープか否かを示すデータを読む。
h)「ソフトテープチェック済か?」 ソフトテープであるか通常録再テープであるかのチェ
ックが済んだか否かを問い、済んでいれば次のステップ
i)へ進み、済んでいなければステップg)に戻る。
i)「ミュートされているか?」 ステップb)によるミューティングが為されているか
否かを問い、ミューティングがされていれば次のステッ
プj)へ進み、ミューティングされていなければゼネラ
ルプログラム50のステップf)へ進む。
j)「所定時間経過か?」 ソフトテープチェックが終了した後所定の時間、例え
ば、0.25秒経過した否かを問い、次に行なうミューティ
ング解除のタイミングをとる。
k)「ミュート解除」 ミューティング回路49へミューティングの解除指令を
出力する。従って、再生指令が入力されているときはこ
の時点から、再生されたPCM信号がD/A変換されて出力さ
れる。
(b−4−c.サブコードチェックプログラム)[第8
図] 52はサブコードチェックプログラムであり、サンプリ
ング周波数チェックプログラムやトラック幅チェックプ
ログラム及びソフトテープチェックプログラムはチェッ
クの対象が異なるだけで基本的にはこのサブコードチェ
ックプログラム52と同様のものである。
a)「データを読み取る」 チェック対象とするデータの読み取りを行なった後次
のステップb)に進む。
b)「前のデータから変化したか?」 最初のチェックの場合にはデータの初期値と、2回目
以降は前回チェックしたデータと同じであるか否かを問
い、同じであればステップe)へ進み、同じでなけれ
ば、次のステップc)へ進む。
c)「チェックデータをメモリする」 チェックしたデータをメモリに書き込み、新たなデー
タとして書き替えた後次のステップd)に進む。
d)「チェックカウンタをクリアする」 即ち、チェック回数を数えるためのカウンタのクリア
を行なった後ステップa)に戻る。
e)「チェックカウントする」 チェックする度にチェックカウンタに1を加える。
f)「所定回数チェックしたか?」 データのチェックを所定の回数、例えば、4回行なっ
たか否かを問い、所定の回数チェックされていれば次の
ステップg)へ進み、所定の回数未満であればステップ
a)に戻りデータのチェックを繰り返す。
g)「チェックフラグ及びチェックデータをセットす
る」 所定回数のデータチェックが完了したのでチェック済
であることのフラグをセットし、メモリに書き込まれて
いるデータをセットした後ミュート処理プログラムにリ
ターンする。
サンプリング周波数、トラック幅、ソフトテープか否
かのチェックは、それぞれ、このような手順で何回か確
認するように行なわれ、読取上誤りの無いデータである
と判断される。
よって、当該テープカセットの磁気テープの種類や記
録再生条件が確定し、メカCPU46から制御条件が駆動回
路47へ出力されて、ノマールトラック再生専用モード、
ワイドトラック再生専用モードのいずれかのモードが選
択され、この場合、それまで暫定的に形成されていたモ
ードが確定的なモードと異なっているときはモードが変
更されることになる。
尚、トラック幅チェックプログラムやソフトテープチ
ェックプログラムにおいては上記ステップa)の前にフ
ラグチェックを行ないフラグが立っていないときのみ上
記動作を行ない、フラグが立っているときにはミュート
処理プログラムにリターンするようにして処理の迅速化
を図ることができる。
(b−4−d.トレイアウト処理プログラム)[第9図] 53はトレイアウト処理プログラム、即ち、テープカセ
ット2が取り出されるときの制御手順を示すプログラム
である。
a)「トレイアウト指令があったか?」 テープカセット2の取出を行なう指令が入力されたか
否かを問い、その指令が入力されたときは次のステップ
b)へ進み、そのような指令がなければゼネラルプログ
ラムにリターンする。
b)「トレイアウト処理を行なう」 即ち、テープカセットの取出を行なうと共に、再びテ
ープカセットが装着されたときのために、既に得ている
情報、例えば、サンプリング周波数やトラック幅、ソフ
トテープであるか通常録再テープであるかについての前
記したチェックデータ等を消去する。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、発明記録
再生装置は、磁気テープカセットのカセット装置位置へ
の装着及び磁気テープカセットのカセットケースに設け
られた記録阻止表示の有無を検出する検出スイッチと、
磁気テープ中に記録されている当該テープが予め記録さ
れた状態で拡布されたもの、即ち、ソフトテープである
ことを示すコードの有無及び磁気テープ中のテープ走行
速度に関する記録条件を示すコードを読み取る読取手段
と、上記スイッチ及び読取手段からの信号に基づいて所
定のモードを現出させる制御部とを備えたことを特徴と
する。
従って、本発明記録再生装置によれば、テープカセッ
トに付与されている各種の識別孔のうちスイッチにより
検出するものは記録許否の表示内容だけになり、カセッ
トの装着の有無についてはカセットケースのうち記録許
否識別孔近くの部分を検出対象とすれば良いので、検出
スイッチが1個で済むことになり、それにより、コスト
を引き下げることができ、検出スイッチの数が減少する
分信号処理用IC等における入力端子や信号線の数を減ら
すことができて回路を小型化することができる。
しかも、カセットケースに設けられたソフトテープや
テープ走行速度に関する情報については検出しないの
で、これら情報と磁気テープ中のサブコードデータから
の情報とが一致しない場合の処理回路が不要であり、回
路構成を更に簡素化することができる。
尚、前記実施例においては、ソフトテープであるか否
かについてはサブコード領域に記録されるTOC記録の有
無を示す信号を検出し、テープ走行速度についてはPCM
−IDに記録されるトラック幅データを検出するようにし
たが、この検出は必ずしもこのような信号に依らなくて
も他にこれらと等価的な信号があればそれを検出するよ
うにしても良い。
また、前記実施例においては、本発明をDATに適用し
たものを示したが、本発明はこのような適用例に限られ
ることは無く、磁気テープが収納されたカセットケース
を有しかつ当該磁気テープの種類や記録条件やテープに
対する記録許否の支持等現出されるべき制御モードを決
定するための複数のデータが付与されたテープカセット
を使用する各種の記録再生装置に適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第11図は本発明記録再生装置をDATに適用し
た実施の一例を示すもので、第1図は回路ブロック図、
第2図はテープカセットが装着された状態の概略平面
図、第3図はメカシャーシの一部とテープカセットを示
す斜視図、第4図は第2図のIV−IV線に沿う拡大断面
図、第5図は磁気テープ上のトラックフォーマットを説
明するための図、第6図乃至第9図は制御プログラムを
示すフローチャート図であり、第6図はゼネラルプログ
ラムのフローチャート図、第7図はミュート処理プログ
ラムのフローチャート図、第8図はサブコードチェック
プログラムのフローチャート図、第9図はトレイアウト
処理プログラムのフローチャート図、第10図及び第11図
はテープカセットを示すもので第10図は使用前の状態を
示す斜視図、第11図はテープ引出面が開放された状態を
示す斜視図、第12図及び第13図は従来のDATにおける検
出機構の一例を示すもので、第12図はテープカセットと
検出スイッチを示す斜視図、第13図は回路ブロック図で
ある。 符号の説明 1……記録再生装置、2……テープカセット、3……カ
セットケース、9……磁気テープ、11……記録阻止表
示、21、40、41、……読取手段、22、44、46、47……制
御部、27……検出スイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープカセットのカセット装着位置へ
    の装着及び磁気テープカセットのカセットケースに設け
    られた記録阻止表示の有無を検出する検出スイッチと、 磁気テープ中に記録されている当該テープが予め記録さ
    れた状態で拡布されたもの、即ち、ソフトテープである
    ことを示すコードの有無及び磁気テープ中のテープ走行
    速度に関する記録条件を示すコードを読み取る読取手段
    と、 上記スイッチ及び読取手段からの信号に基づいて所定の
    モードを現出させる制御部とを備えた ことを特徴とする記録再生装置
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