JP2598991Y2 - 絶縁性漏洩電流測定装置 - Google Patents

絶縁性漏洩電流測定装置

Info

Publication number
JP2598991Y2
JP2598991Y2 JP1993058479U JP5847993U JP2598991Y2 JP 2598991 Y2 JP2598991 Y2 JP 2598991Y2 JP 1993058479 U JP1993058479 U JP 1993058479U JP 5847993 U JP5847993 U JP 5847993U JP 2598991 Y2 JP2598991 Y2 JP 2598991Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
voltage
ground
phase
transformer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993058479U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0729477U (ja
Inventor
藤枝俊盛
小出仁
Original Assignee
株式会社ムサシ電機計器製作所
財団法人中部電気保安協会
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ムサシ電機計器製作所, 財団法人中部電気保安協会 filed Critical 株式会社ムサシ電機計器製作所
Priority to JP1993058479U priority Critical patent/JP2598991Y2/ja
Publication of JPH0729477U publication Critical patent/JPH0729477U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2598991Y2 publication Critical patent/JP2598991Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、絶縁性漏洩電流測定装
置に関し、特に負荷が接続された状態で対大地間絶縁性
漏洩電流が測定できる絶縁性漏洩電流測定装置に係わ
る。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】従来か
ら、屋内電気配線は配電盤を経由して多数の分岐された
経路を介して例えば医療機器、電算機、通信装置等の電
源を断にできない装置に接続されている。これらの配線
長は各負荷の種類とか数により多様であるが、対大地間
の静電容量が大きいので、配線の絶縁不良による有効な
絶縁性漏洩電流を測定しようとしても、計測用トランス
から出力される計測用交流は電圧と電流のベクトルとし
て計算できるが、このベクトルの関係から有効な絶縁性
漏洩電流を得ることは出来ない。
【0003】上記絶縁性漏洩電流測定装置について、可
搬型の絶縁性漏洩電流測定装置等では計測用交流の電圧
と電流のベクトルと対応した既知のバイアスベクトルを
加えることにより有効な漏洩電流を計算する方法等が提
案されいる。また、常設用の絶縁性漏洩電流測定装置で
は、大地と接地相線及び他の相線との間に測定用単相交
流を印加し、この測定用単相交流のベクトルから有効な
絶縁性漏洩電流を得る方法等が提案されいる。
【0004】いずれの場合も、ベクトルから有効な絶縁
性漏洩電流を得る数学的な計算方法または解析方法はか
なり難しいとはいえ、定性化できる。しかし、取扱う電
源の電圧が100V〜300V、電流が20A〜数10
0Aと大きいのに比べて有効な絶縁性漏洩電流のオーダ
が極めて微小であるので測定精度が極めて悪いという難
点がある。
【0005】
【考案の目的】本考案は、上述した難点を解消するため
になされたもので、大地と接地相線及び他の相線との間
に測定用単相交流を印加せず、可搬型で測定精度が極め
て良い絶縁性漏洩電流測定装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本考案による絶縁性漏洩電流測定装置は、3相商用
電源のうち接地線が接続された接地相線及び他の相線に
接続された電圧測定用トランスと、電圧測定用トランス
から出力される電圧を基準位相パルスに変換する電圧/
基準位相パルス変換回路と、電圧測定用トランスから出
力される電圧を検出する基準電圧検出回路と、接地線に
接続され、接地線の電流を検出する電流測定用トランス
と、電流測定用トランスで測定された電流を測定電流パ
ルスに変換する電流/検出電流パルス変換回路と、電流
測定用トランスで検出された電流を検出する電流検出回
路と、電圧/基準位相パルス変換回路、基準電圧検出回
路、電流/検出電流パルス変換回路、電流検出回路が接
続され対大地間絶縁性漏洩電流を演算するCPUと、C
PUで演算された対大地間絶縁性漏洩電流を表示するデ
イスプレイとを備えている。
【0007】
【作用】3相商用電源のうち接地線が接続された接地相
線及び他の相線に接続された電圧測定用トランスから出
力される電圧を電圧/基準位相パルス変換回路で基準位
相パルスに変換する。また、電圧測定用トランスから出
力される電圧を基準電圧検出回路で検出する。
【0008】更に、電流測定用トランスで測定された電
流を電流/検出電流パルス変換回路で測定電流パルスに
変換する。この、電圧/基準位相パルス変換回路、基準
電圧検出回路、電流/検出電流パルス変換回路、電流検
出回路が接続されたCPUで対大地間絶縁性漏洩電流を
演算し、演算された大地間絶縁性漏洩電流をデイスプレ
イで表示する。
【0009】
【実施例】以下、本考案による絶縁性漏洩電流測定装置
の好ましい一実施例を図面に従つて説明する。本考案に
よる絶縁性漏洩電流測定装置は図1に示すように、3相
商用電源のうち接地線G2が接続された接地相線L3及び
他の相線L1又はL2に接続された電圧測定用トランス1
と、電圧測定用トランスから出力される電圧を基準位相
パルスに変換する電圧/基準位相パルス変換回路3と、
電圧測定用トランスから出力される電圧を検出する基準
電圧検出回路4と、接地線に接続され、接地線の電流を
検出する電流測定用トランス6と、電流測定用トランス
で測定された電流を測定電流パルスに変換する電流/検
出電流パルス変換回路8と、電流測定用トランスで検出
された電流を検出する電流検出回路9と、電圧/基準位
相パルス変換回路、基準電圧検出回路、電流/検出電流
パルス変換回路、電流検出回路が接続され対大地間絶縁
性漏洩電流を演算するCPU20と、CPUで演算され
た対大地間絶縁性漏洩電流を表示するデイスプレイ10
とを備えている。
【0010】電圧測定用トランス1の1次側コイル1a
は電圧測定用端子T3とT4を介して、クリップK1とK2
と接続され、この、クリップK1とK2で3相商用電源の
うち接地相線L3(b)と他の相線L1(a)又はL
2(c)をクリップする。なお、接地相線L3(b)と他
の相線L1(a)又はL2(c)はそれぞれ3相商用電源
のS、T、Rに該当する。
【0011】また、電圧測定用トランス1の2次側コイ
ル1bは分圧回路2と接続され、分圧回路2の出力側は
電圧/基準位相パルス変換回路3と基準電圧検出回路4
の入力側にそれぞれ接続され、電圧/基準位相パルス変
換回路3と基準電圧検出回路4が接続されたCPU20
へ基準電圧位相パルスf1と基準電圧信号f3が送出され
る。
【0012】電流検出用トランス6はクランプ形で構成
され、2種接地線G2をクランプする。この電流検出用
トランス6の電流測定用端子T1とT2は2種接地線G2
の電流を検出して電流増幅器7へ送出する。電流増幅器
7では増幅された電流を電流/検出電流パルス変換回路
8と電流検出回路9へ送出する。
【0013】更に、電流/検出電流パルス変換回路8と
電流検出回路9は電流を測定電流パルスf2と測定電流
信号f4としてCPU20へ送出する。CPU20は基
準電圧位相パルスf1と基準電圧信号f3、測定電流パル
スf2と測定電流信号f4(I0)を演算し、ディスプレ
イ10でディスプレイする。また、b相は2種接地線G
2で接地され、相線L1とL2及び接地相線L3には医療機
器、電算機、通信装置等の負荷21a〜21cが接続さ
れている。
【0014】なお、フアンクション釦12を押下する
と、容量及び絶縁に係わる対大地間漏洩電流、絶縁性漏
洩電流及び絶縁抵抗等がディスプレイ10でディスプレ
イすることが可能であるばかりでなく、必要な場合はプ
リンタ11でプリントアウトすることができる。上記構
成の絶縁性漏洩電流測定装置において、図2に示すよう
に、基準電圧位相パルス(f1)と測定電流パルス
(f2)の位相差をに示すθとすると、図3、図4に
示すθ1は(120−θ)となる。なお、図4に示す、
O、P2、I0、P1は平行四辺形である。この、(12
0−θ)とI0(f4)が判ると絶縁性漏洩電流IGRは次
ぎの(1)式から計算できる。
【0015】
【数1】
【0016】但し、I0は図3、図4に示す測定電流信
号(f4)IGRは対大地間絶縁性漏洩電流をそれぞれ表
す。例えば、図1に示す抵抗R1とR2をそれぞれ10K
Ω、コンデンサC1とC2をそれぞれ1.88μFとする
と、図4に示すICは245.5mAとなる。但し、対地
電圧は200V、周波数は60Hzとする。
【0017】このときの位相差θはに示す111.9
69度、I0は247.9mAとなるので、これを(1)
式に代入すると、対大地間絶縁性漏洩電流IGRは40m
Aとなり、ディスプレイ10でディスプレイされ、必要
に応じてプリンター11で印刷できる。なお、図4の
に示すICはIC1とIC2のベクトル和、示すIRはIR1
とIR2のベクトルの和である。
【0018】また、図3のがI0が存在する範囲、θ1
が120−θ、のOPが求める対大地間絶縁性漏洩電
流IGRである。
【0019】
【考案の効果】以上のように実施例からも明らかなよう
に本考案の絶縁性漏洩電流測定装置によれば、3相商用
電源のうち接地線が接続された接地相線及び他の相線に
接続された電圧測定用トランスと、電圧測定用トランス
から出力される電圧を基準位相パルスに変換する電圧/
基準位相パルス変換回路と、電圧測定用トランスから出
力される電圧を検出する基準電圧検出回路と、接地線に
接続され、接地線の電流を検出する電流測定用トランス
と、電流測定用トランスで測定された電流を測定電流パ
ルスに変換する電流/検出電流パルス変換回路と、電流
測定用トランスで検出された電流を検出する電流検出回
路と、電圧/基準位相パルス変換回路、基準電圧検出回
路、電流/検出電流パルス変換回路、電流検出回路が接
続され対大地間絶縁性漏洩電流を演算するCPUと、C
PUで演算された対大地間絶縁性漏洩電流を表示するデ
イスプレイとを備えているので、大地と接地相線及び他
の相線との間に測定用単相交流を印加せず、可搬型で測
定精度が極めて優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における絶縁性漏洩電流測定装置の一実
施例を示すブロック図。
【図2】本考案における絶縁性漏洩電流測定装置の基準
電圧位相パルス対測定電流パルスの位相差を示す構成
図。
【図3】本考案における絶縁性漏洩電流測定装置のベク
トル図。
【図4】本考案における絶縁性漏洩電流測定装置のベク
トル図。
【符号の説明】
1・・・・・・電圧測定用トランス 3・・・・・・電圧/基準位相パルス変換回路 4・・・・・・基準電圧検出回路 6・・・・・・電流測定用トランス 8・・・・・・電流/検出電流パルス変換回路 9・・・・・・電流検出回路 10・・・・・・デイスプレイ 20・・・・・・CPU f1・・・・・・基準電圧位相パルス f2・・・・・・測定電流パルス f3・・・・・・基準電圧信号 f4・・・・・・測定電流信号 L1、L2・・・・・・相線 L3・・・・・・接地相線 G2・・・・・・2種接地線(接地線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−73681(JP,A) 特開 平2−263170(JP,A) 特開 平4−151570(JP,A) 実開 昭64−23671(JP,U) 実開 平7−20577(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 19/00 - 19/32 G01R 31/02 - 31/07 H02B 3/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】3相商用電源のうち接地線(G2)が接続
    された接地相線(L3)及び他の相線(L1)に接続され
    た電圧測定用トランス(1)と、前記電圧測定用トラン
    スから出力される電圧を基準位相パルスに変換する電圧
    /基準位相パルス変換回路(3)と、前記電圧測定用ト
    ランスから出力される電圧を検出する基準電圧検出回路
    (4)と、前記接地線に接続され、前記接地線の電流を
    検出する電流測定用トランス(6)と、前記電流測定用
    トランスで測定された電流を測定電流パルスに変換する
    電流/検出電流パルス変換回路(8)と、前記電流測定
    用トランスで検出された電流を検出する電流検出回路
    (9)と、前記電圧/基準位相パルス変換回路、前記基
    準電圧検出回路、前記電流/検出電流パルス変換回路、
    前記電流検出回路が接続され対大地間絶縁性漏洩電流を
    演算するCPU(20)と、前記CPUで演算された対
    大地間絶縁性漏洩電流を表示するデイスプレイ(10)
    とを備えたことを特徴とする絶縁性漏洩電流測定装置。
JP1993058479U 1993-10-28 1993-10-28 絶縁性漏洩電流測定装置 Expired - Fee Related JP2598991Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993058479U JP2598991Y2 (ja) 1993-10-28 1993-10-28 絶縁性漏洩電流測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993058479U JP2598991Y2 (ja) 1993-10-28 1993-10-28 絶縁性漏洩電流測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0729477U JPH0729477U (ja) 1995-06-02
JP2598991Y2 true JP2598991Y2 (ja) 1999-08-23

Family

ID=13085575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993058479U Expired - Fee Related JP2598991Y2 (ja) 1993-10-28 1993-10-28 絶縁性漏洩電流測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2598991Y2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101117870B1 (ko) * 2000-02-17 2012-02-27 오노 다케미 누설전류검출장치와 방법
JP2005140532A (ja) * 2003-11-04 2005-06-02 Toyoji Ahei 位相角度算出装置及び方法、漏洩電流検出装置及び方法
JP4945727B2 (ja) * 2005-01-31 2012-06-06 豊次 阿閉 漏洩電流遮断装置及び方法
US8009394B2 (en) * 2005-01-31 2011-08-30 Toyotsugu Atoji Leak current breaker and method
KR100802094B1 (ko) * 2005-03-18 2008-02-13 한국전기안전공사 전기측정기
WO2008072287A1 (ja) * 2006-12-08 2008-06-19 Ohno, Takemi 漏洩電流検出装置及び漏洩電流検出方法
JP5449895B2 (ja) * 2009-07-22 2014-03-19 日置電機株式会社 漏れ電流測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0729477U (ja) 1995-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7750663B2 (en) Method and apparatus for testing an electronic motor
JP2002125313A (ja) 漏電検出器とこれを用いた漏電警報器及び漏電遮断器
JP3158063B2 (ja) 非接触電圧計測方法及び装置
JPS5826522A (ja) 交流発電機の接地検出装置
JP2598991Y2 (ja) 絶縁性漏洩電流測定装置
KR100306569B1 (ko) 활선상태의 접지저항 측정 장치 및 방법
CN114236212B (zh) 电压测量方法、电压测量电路及设备
JPH0535833B2 (ja)
KR20030087113A (ko) 전력 계통의 선간 단락 고장 지점 검출 방법
JPH11287836A (ja) 電源回路の複合型計測装置
JP3460110B2 (ja) 高調波伝搬特性解析装置
JPH0720577U (ja) 漏洩電流測定装置
US4890058A (en) Arrangement for measuring the slip of electric induction motors
JP4752006B2 (ja) 三相三線式負荷模擬装置
JPH065255B2 (ja) 送電系の故障点標定方式
JP2005043231A (ja) 電力計
EP4450991A1 (en) Measurement method, measurement device, and measurement system
RU2029965C1 (ru) Устройство для измерения диэлектрических потерь конденсаторных датчиков
JPS6321145B2 (ja)
JP2942892B2 (ja) 非接地電路の絶縁抵抗測定方法
JPH0616887U (ja) 低速度再閉路装置用試験装置
JPH01110267A (ja) 絶縁劣化診断装置
JP3027212B2 (ja) 高調波観測装置
JPH034940Y2 (ja)
JPS5824217Y2 (ja) 測定器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990525

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees