JP2598579B2 - 内燃機関の燃料噴射弁 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射弁Info
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Description
射弁に関し、特に、シーリング・プラグを必要とする燃
料噴射弁の本体外側にオリフィスを残すことなく燃料通
路の加工が行えるように、噴射圧に曝される燃料通路が
位置決めされた燃料噴射弁に関する。
繁に使用されている。電子燃料噴射弁は、圧縮点火およ
び火花点火機関のシリンダに、正確かつ信頼性のある燃
料の分配を行う。電子燃料噴射弁の正確さおよび信頼性
は、燃料効率、実現可能な最大出力、および望ましくな
い燃焼生成物の管理に寄与している。電子燃料噴射装置
のこれらのおよび他の利点は、よく知られており、最新
内燃機関の設計において有益な効果をもたらすように適
切に用いられている。
は圧縮点火機関での応用のために設計されたものでは、
燃料噴射圧を高める為の手段を用いている。燃料噴射圧
は、シリンダまたは予備燃焼室への燃料の正しい霧化お
よび噴霧分布を確実に行うために、燃料噴射中に高める
ことが望ましい。さらに、排気エミッションを管理する
ために燃料の完全燃焼を達成することなどの幾つかの理
由により、使用する燃料の量を決めたり噴射タイミング
をコントロールすることができることも望ましい。これ
は、環境上の規制により、近年、非常に重要になってい
る。また、燃料噴射弁の適切な制御により、圧縮点火機
関シリンダで形成される残留パティキュレートの量が低
減する。
の圧力を高めるための手段を備えている。これらの燃料
噴射弁には、一般に、エンジンのカムシャフトおよび/
またはシリンダヘッドのバルブトレインアセンブリに取
り付けられた機械的リンク機構がある。この燃料噴射弁
は、カムシャフトまたは他の回転部材または往復部材
が、ロッカー・アームを介して直接または間接的に噴射
弁のプッシュロッドに作用するように構成されている。
配置されている。リンクの下方(垂直軸に沿って)移動
でも、噴射弁のカップリングを、燃料噴射弁本体内のボ
アの中で下方に移動することができる。カップリング
は、ばねにより付勢されており、カップリング戻しばね
の付勢力により元の位置に戻る。噴射弁のカップリング
は、タイミング・プランジャに取り付けられており、カ
ップリングの作動により、タイミング・プランジャが相
対的に移動される。噴射弁のカップリングが下方に移動
すると、タイミング・プランジャがタイミング・プラン
ジャ室の方へ下方に移動し、それにより、計量プランジ
ャは、予め充填し計量した量の燃料の入った計量プラン
ジャ室の中で動作する。計量プランジャの作動により、
レール燃料(約150psi燃料ポンプから噴射弁に送り込ま
れる燃料)の圧力を越える圧力が、計量プランジャ室の
燃料に課せられる。この追加の圧力は、ある圧力しきい
値を越えると、噴射弁のノズルを開けて、燃料を、噴射
弁ノズルを通して非常に高速で燃焼室等に噴射する。タ
イミング・プランジャの戻り行程は、一般に、取り付け
られたカップリングに作用するばね復帰力を利用して容
易に行える。
タイミングおよび量に関する噴射シーケンスの制御は、
電子作動制御弁によりしばしば達成される。制御弁の作
動は、技術的によく知られた手段、特に、バルブトレイ
ンアセンブリにあるスペース上の制約により一般に噴射
弁本体の中央軸線と平行に配置された制御ソレノイドな
どにより達成される。噴射弁本体の内部に通路が形成さ
れており、計量行程中に、制御弁ソレノイドにより動作
する制御弁とタイミング・プランジャ室との間に150psi
のレール燃料圧で燃料を流すことができ、噴射行程中に
予備噴射逆流を行うことができる。制御ソレノイドによ
り制御弁を選択開閉することにより、通路を通って噴射
弁に流れる燃料の量を直接または間接的に計量すること
ができる。制御ソレノイドと噴射弁本体の2つの平行軸
線の間に燃料を通すために必要な複雑な通路の形成のた
めに、一般的には、噴射弁本体の外面を通るアクセス・
オリフィスやチャンネルを必要とする通路を、穴明けお
よび機械加工作業により形成することが必要であり、こ
のアクセス・オリフィスやチャンネルは、後に高圧プラ
グでシールされる。
燃料の量は、噴射弁リンク、カップリング部材、タイミ
ング・プランジャ、計量プランジャおよび計量プランジ
ャ室の軸方向動作と直列にタイミング・プランジャ室を
用いて設定される。タイミング・プランジャ室は、タイ
ミング・プランジャと計量プランジャの間にある。タイ
ミング・プランジャ室は、150psiで流入する燃料を制御
し、計量プランジャの両端に作用する流体圧力のバラン
スを保つことにより計量プランジャの上方動作を制御す
る。噴射行程が進むにつれ、タイミング・プランジャ室
に入っている燃料を制御弁通路および制御弁を通して逆
流させることにより、タイミング・プランジャ室の加圧
が避けられる。したがって、タイミング・プランジャ室
から、噴射弁本体通路および制御弁を通りレール燃料へ
の、予備噴射逆流を制御するために、制御ソレノイドを
使用することができる。これにより、タイミング・プレ
ンジャ室の一定圧力を保ち、計量チャンバにすでに送り
込まれた適量の計量燃料を維持するという有益な結果を
もたらす。
閉じて、それ以上の予備噴射逆流を防止している。した
がって、タイミング・プランジャが動作を継続し計量プ
ランジャが噴射弁本体内で下方に移動し始めるにつれ
て、タイミング・プランジャ室および計量プランジャ室
にある燃料は、圧力が増加する。
は、噴射行程の最後の高圧時期を通じて、タイミング・
プランジャ室および計量室の中の燃料の圧力に十分にさ
らされている。燃料は約150psiで燃料噴射弁に入るが、
噴射時期の燃料の最大圧力は23,500psi に達する。この
圧力は、噴射弁本体の外部から通路を密封するために用
いる高圧プラグに対しても加わる。
用されていた燃料噴射弁は、噴射圧は10,000〜12,000ps
i の範囲にすぎなかった。その圧力は一般にプラグの性
能限界よりもずっと下であったので、この圧力はプラグ
故障に著しく寄与しなかった。最新エンジンにある高い
噴射圧は、プラグの性能限界に近づいている(越えない
までも)ので、すでに述べた理由により、増大するプラ
グ故障の発生に寄与している。
ンに重大な損傷を及ぼすことがある。燃料レール圧で噴
射弁に送られる燃料は、噴射弁本体から外に流出し、シ
リンダ・ヘッドに流れ込むことがある。そこで、燃料
は、エンジン潤滑材と混ざり合い、エンジン全体におい
てエンジン潤滑材本来の性能を劣化することがある。減
じられた性能特性の潤滑材を使用すると、エンジンの主
軸受などの重要なエンジン摺動面の重大かつ致命的な故
障を引き起こすことがある。
加圧電子燃料噴射弁における、高圧下で発生するシール
・プラグの問題を本発明により解決する。本発明の燃料
噴射弁には、制御ソレノイドおよび制御弁を有する制御
手段が、噴射弁本体のボスまたは孔内に配置されてい
る。制御手段の中央軸線は、燃料噴射弁の中央軸線に関
して傾斜されている。燃料噴射弁本体のボスの中央軸線
は、制御手段の中央軸線と同心である。噴射弁本体の制
御弁通路は、燃料噴射弁の制御弁と作動要素との間の燃
料の連通を提供する。望ましい実施例では、制御弁通路
の中央軸線は、制御手段の中央軸線およびボスの中央軸
線と実質的に同心である。制御弁通路の中央軸線が噴射
弁本体表面上のボスの開口部と交差し、それによりボス
を通る制御弁通路へのアクセスがもたらされるならば、
制御弁通路の中央軸線が、ボスの中央軸線と同心でない
ことも可能である。制御弁通路の穴明けおよび機械加工
は、制御手段用受入れボスを通して達成される。制御弁
通路へのアクセスはボスを通して達成されるので、制御
弁通路の穴明けおよび機械加工は、噴射弁本体の外面に
穴明けすることなく行える。高圧プラグは、噴射弁本体
内の圧力の完全な状態を維持するためにもはや必要では
ないので、完全に省くことができる。こうして、最新火
花点火および圧縮点火機関に対する大きな需要を満たし
ているところの、簡素化され信頼性があり有効的な燃料
噴射弁が説明された。
図面についての以下の説明および添付の請求範囲により
明らかになる。
図面全体で同様なまたは対応する部品を示し、図1は、
最新機械式電子燃料噴射弁アセンブリ5の全体図を示
す。図示の燃料噴射弁アセンブリ5の断面は、噴射弁ア
センブリ5の中央軸線を通る断面であり、燃料噴射弁5
の内部および開示された発明の特徴を明らかにするもの
である。噴射弁本体10は、鍛造品として形成すること
が望ましく、中央軸方向のキャビティ12は噴射弁本体
10の全長にわたっている。軸方向のキャビティ12
は、実際には、異なる内径の2つの共軸でかつ連通する
中央円筒状ボアから成る。第1の円筒状ボア14はタイ
ミング・プランジャ16を摺動可能に受容し、第2の円
筒状ボア18はカップリング部材20を摺動可能に受容
する。計量プランジャ17は、計量バレル34に形成さ
れた円筒状ボア15に摺動可能に受容される。
を介してノズル・アセンブリ22に接続される。タイミ
ング・プランジャ室26は、中央の円筒状ボア14の一
部と、タイミング・プランジャ16の凹状下面と、計量
プランジャ17の凸状上面とにより形成されており、具
体的には、付勢ばね55が配置された円筒状空間と計 量
プランジャ17の凸状上部回りの環状空間とから形成さ
れ、これらは互いに連通されている。計量バレル34
は、噴射弁本体10の内部とノズル22との間に置かれ
ている。計量室33は、計量バレル34の円筒状ボア1
5、計量プランジャ17の下部露出面およびノズル・ス
ペーサ23の上部露出面により形成される。
央の円筒状ボア18の基部に突出しているが、カップリ
ング部材20には機械的に結合されていない。圧縮荷重
だけをカップリング部材20からタイミング・プランジ
ャ16に移すことのできるように、カップリング部材2
0はタイミング・プランジャ16に接している。
部材20の下端にある環状のストッパ65が設けられて
いる。ストッパ65は、カップリング部材20の噴射行
程方向の並進動作を制限している。スプリング・シート
66は、カップリング部材20のフランジ72の半径外
方向に延在し、スプリング・シートにより、戻しばね6
8はカップリング部材20に作用し、計量行程方向にお
いてカップリング部材を上方に付勢している。戻しばね
68の反対端は、カラー74の基部において噴射弁本体
10上にあるばねシート70に作用している。
ト76および当接面80が形成されており、それにリン
ク78が作用して、噴射行程中に戻しばね68により引
き起こされる力に逆らってカップリング部材20を押し
下げる。リンク78は、一般に、噴射トレイン・カムシ
ャフト(図示していない)と直接または間接的に接触
し、作動カム(図示していない)の角度位置に応じて噴
射弁アセンブリ5の中央軸線に沿って往復運動をする。
したがって、カムシャフトの回転動作は、タイミング・
プランジャ室26、および最終的に計量プランジャ室3
3を加圧するときに有効な力を与えるように、噴射弁ア
センブリ5の軸方向成分の往復動作に変えられる。
ている。燃料の計量は、タイミング・プランジャ16お
よび計量プランジャ17の上方動作、および制御弁56
を開けることにより制御される。計量行程のはじめに
(1図に示すように)、タイミング・プランジャ16は
実質的に計量プランジャ17に着座しており、計量プラ
ンジャ17はノズル・スペーサ23に着座しており、制
御弁56は閉じている。カム形状により、リンク78お
よびカップリング部材20はばね68の弾力により上方
に移動し、タイミング・プランジャ16は上方に自由に
動くので、燃料は、燃料入口ポート45を介して噴射弁
アセンブリ5に流れ込む。
料入口ブランチと連通する。第1ブランチは、ポート4
5を、計量入口49と計量チェック・ボール35とを介
して計量プランジャ室33に連通させる。第2ブランチ
は、ポート45を、制御入口通路47を介して制御室5
4に、そして最終的にはタイミング・プランジャ室26
に連通させる。制御室54からタイミング・プランジャ
室26への燃料の流れは、制御弁56、制御通路50、
プランジャ室制御オリフィス48およびタイミング・プ
ランジャ16と中央の円筒状ボア14の間との環状ギャ
ップによって形成されるプランジャ室通路46を通るも
のである。
0psiのレール燃料圧力で、入口通路49を通り、チェッ
ク・バルブ35を開き、次に計量プランジャ室33の非
常に小さい容積部に入る。計量プランジャ室33内で計
量プランジャ17の底に作用する燃料圧は、計量プラン
ジャ17を上方に押圧し、タイミング・プランジャ室2
6でさらなる圧力を発生させる。タイミング・プランジ
ャ室26の圧力は、次にタイミング・プランジャ16の
底面域に作用して、そこで上方への力を増加させる。即
ち、両プランジャは上方へ移動し、その際にタイミング
・プランジャ16は、カップリング部材20との接触を
保つ。タイミング・プランジャ16が上方に移動し、制
御弁56が閉じている間、燃料はチェック・バルブ35
を通って、計量室33の拡大容積部に流れ続ける。これ
は、燃料の流れが、通路50、オリフィス48および通
路46を通って、押しつぶされたタイミング・プランジ
ャ室26に流入することを防止する。制御ソレノイド5
8がよく知られた手段によって作動すると、制御弁56
は開かれ、計量プランジャ室33への燃料の計量は終了
する。これは、150psiのレール燃料圧力が、さらに、制
御室54から制御弁56、通路50、制御オリフィス4
8および通路46を介して、タイミング・プランジャ室
26へ供給されることによって達成される。その際に
は、同等の圧力が、タイミング・プランジャ室26と計
量プランジャ室33とに作用する。流体圧に曝される計
量プランジャ17の両端に作用する同等の圧力は、計量
プランジャ17の上方への動作を止める傾向がある。こ
の結果、燃料の一定の量が、計量プランジャ室33内に
残る。
タイミング・プランジャ16および計量プランジャ17
の向き合った表面に当接する付勢ばね55は、タイミン
グ・プランジャ16が噴射弁本体10内で上方に移動続
ける際に、計量プランジャ17が振動せずに静止するこ
とを保証する。ばね55は、計量プランジャ17と計量
プランジャ室33内に位置する燃料によって生成される
流体リンクを介して計量チェック・ボール35にそれが
着座し続けるように十分な力を及ぼし、計量プランジャ
室33内の燃料量の変化を防止する。即ち、正確に計量
された燃料の量は、計量プランジャ室33に閉じ込めら
れる。この燃料は、エンジンに噴射される燃料の量とな
る。計量行程の終了まで、タイミング・プランジャ16
は上昇を続け、タイミング・プランジャ室26はレール
燃料圧の燃料で充填され続ける。
プランジャ16の下方への動作によって制御され、再
び、カム形状と、リンク78およびカップリング部材2
0の機械的連結と、制御弁56の閉鎖とによって制御さ
れる。タイミング・プランジャ16が、カップリング部
材20によって課せられる圧縮力によって下方に移動し
始めると、タイミング・プランジャ16は、タイミング
・プランジャ室26に存在する燃料を移動させる。制御
ソレノイド58が作動したままなので、制御弁56は開
いたままである。これにより、タイミング・プランジャ
室26から移動する燃料が、通路46、オリフィス48
および通路50を通って、タイミング・プランジャ室2
6から制御弁56に戻り、さらに制御室54に流入する
ことを可能にする。本流体回路の圧力は、150psiのレー
ル燃料圧力よりわずかに大きいため、移動する燃料は、
燃料の入口通路47と燃料の入口ポート45を通って、
制御室54から燃料レールの方への逆流する。この行程
は、予備噴射の逆流の技術としてよく知られており、タ
イミング・プランジャ室と計量プランジャ室の圧力を一
定に保つことになる。
は開始する。制御ソレノイド58は作動停止され、制御
弁56が閉じられる。即ち、燃料は、タイミング・プラ
ンジャ室26から逆流することができず、タイミング・
プランジャ室26に閉じ込められ、タイミング・プラン
ジャ16と計量プランジャ17との間の流体リンクを形
成する。計量プランジャ17は、タイミング・プランジ
ャ室26の容積によってタイミング・プランジャ16か
ら離され、その連続動作により下方に強制的に移動させ
られる。
は、タイミング・プランジャ室26および計量プランジ
ャ33に含まれる流体溜まりに逆らって増加するため、
非常な高圧が双方の室内に発生する。この圧力が、事前
に設定された噴射開始圧力(例えば、5000 psi)に達す
ると、閉じているノズル27に作用するこの圧力が、ノ
ズル27を開かせることになり、噴口を通じて燃料がエ
ンジン燃焼室等に噴射されることになる。圧力は通常 2
0,000psi、時には 23,500psiに増加し続けるため噴射は
続行される。
て制御される。計量バレルは、タイミング・プランジャ
室26と計量プランジャ室33の圧力を解放する。計量
バレル34内に、計量スピル・ポートオリフィス28が
設けられ、計量スピル・ポートオリフィス28と計量バ
レル34の側壁30に設けられた計量スピル・ポート2
4とを介して、計量プランジャ室33と燃料のレール
(表示されない)との間の最終的な燃料移送を選択する
ことが可能となる。計量バレル34には、さらに、タイ
ミング・スピル・ポートオリフィス40が設けられる。
タイミング・プランシャ室26、タイミング・スピル・
エッジ57、タイミング・スピル・ポート38、および
リターン・チャネル42との間の燃料移送の選択は、計
量バレル34の側壁30にあるタイミング・スピルオリ
フィス40を通じて可能となる。リターン・チャネル4
2は、ノズル・リテイナー36の内部表面41の環状の
へこみであり、リターンポート44および低圧の基で燃
料タンクに燃料を戻すための通常の燃料リターン回路
(表示されない)に連通している。計量プランジャ17
には、タイミング・スピル・エッジ57と計量スピル・
エッジ37とが設けられ、さらに計量通路31が設けら
れていて、計量スピル・ポート24と計量プランジャ室
33との間の最終的連通を可能にする。
スピルオリフィス28の上を通過すると、噴射は停止す
る。計量スピル通路31、計量スピル・エッジ37およ
び計量スピルオリフィス28を介して計量スピル・ポー
ト24に与えられる連通は、計量プランジャ室33の圧
力の急速な低下をもたらし、ノズル27が閉じて、結果
的に、噴射の完全な終了をもたらす。タイミング・スピ
ル・エッジ57は、計量スピル・エッジ37が計量スピ
ルオリフィス28上を通過した直後にタイミング・スピ
ルオリフィス40の上を通過する。これにより、タイミ
ング・プランジャ16は、その下方への動作を完了する
時に、タイミング・プランジャ室26の燃料がドレンに
戻されることが可能となる。これにより、噴射行程が終
了する。
は、噴射弁本体10の中央軸線に対して傾斜する。制御
通路50の軸線は、αの角度で噴射弁本体10の中央軸
線と交差する。好ましい実施例では、角度αは、噴射弁
本体10の中央軸線に対して鋭角である。制御通路50
の軸線は、さらに、制御弁56および制御ソレノイド5
8から構成される制御手段の中央軸線と実質的に同心で
ある。制御ソレノイド58は、噴射弁本体10のボス9
4に取付けられるので、ボス94の中央軸線はまた制御
通路50の中央軸線と同心である。
制御ソレノイド58の軸線およびボス94の軸線は、実
質的に同心であり、穴あけおよび/または機械加工のた
めの制御通路50への直接かつ妨害なしのアクセスは、
制御ソレノイド58用のボス94を介して達成される。
通路58の穴あけの後、制御ソレノイド58は、ボス9
4にねじを介して取付けられるため、高圧の基での燃料
漏れに対し、完全な密閉を提供することができる。
は、実質的にボス94の中央軸線と同心であり、制御ソ
レノイド58と制御弁56がボスに取り付けられるため
に、制御弁56とソレノイド58の軸線とも同心であ
る。制御通路の中央軸線が、ボス94の中央軸線と交差
することも可能である。但し、この交点は、制御通路の
中央軸線が、ボスの側壁と交わらないように、ボスの深
さと比較して十分に高くならなければならない。ボス9
4の中央軸線と交差する制御通路50の軸線は、さら
に、機械加工および穴あけ作業のために、ボス94を介
して制御通路50へのアクセスを確実にするように、ボ
ス94の開口部を通過することが必要である。好ましい
実施例において、単一の制御通路50の位置について説
明したが、本発明の範囲内において、噴射弁本体に通路
を一つ以上持つことも可能である。但し、このさらなる
通路は、制御通路50について記述された特徴に合致し
なければならない。
イド58の配置が行われない従来の噴射弁アセンブリ5
を示している。制御ソレノイド58は、噴射弁本体10
の中央軸線に対して平行なその中央軸線に位置決めされ
ている。制御通路50の軸線は、制御ソレノイド58の
軸線と噴射弁本体10の軸線との両方に対して垂直に位
置している。即ち、制御通路50のような内部通路の形
成に必要な機械加工および穴あけ作業は、噴射弁本体1
0の既存のオリフィスでは達成されない。制御通路50
の機械加工および穴あけを実施するためには、特別なア
クセスオリフィス92を、噴射弁本体10に形成しなけ
ればならない。プラグ90が、噴射弁本体10からの燃
料漏れを防ぐために、アクセスオリフィス92の各々に
取付けられる。噴射弁アセンブリ5の全体形状に課せら
れる梱包制約のために、通常の噴射弁アセンブリは、垂
直に配置される制御ソレノイド58を有する。制御ソレ
ノイドの軸線は、図2に示したように、噴射弁本体10
の軸と平行である。噴射行程の間に生ずる高圧の基で
は、プラグ90は、燃料漏れを引き起こす原因となる可
能性がある。
6、オリフィス48および制御通路50と連通する。タ
イミング・プランジャ室26は、計量プランジャ室33
で発生する最大範囲の圧力に曝されるので、タイミング
・プランジャ室26内の圧力は、時として 23,500psiに
達することもある。この外部穴あけアクセス92もま
た、制御通路50と連通するため、この高圧は、プラグ
90の密閉結合に対して作用する可能性がある。この圧
力がプラグ90を移動を引き起こす。
ノイド58の配置の簡単で安価な変形は、プラグ90の
必要性を除去する。制御通路50の穴あけおよび機械加
工は、制御ソレノイド58のボス94のシート部を介し
て直接的に容易に行うことができる。制御ソレノイド5
8は、その後、ねじ結合で噴射弁本体10に取付けられ
る。その結果、噴射弁本体10からの高圧の燃料の漏れ
を、非常に高い信頼性を持って防止することができる。
要とする一般的な高圧燃料噴射弁の断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 中央軸線、受け入れボス及び燃料を受け
入れる室を有する燃料噴射弁本体であって、該室が噴射
行程中高圧で上記の燃料を保持する噴射弁本体と、 上記室によって受け入れられる燃料の量を制御すると共
に中央軸線を有し、上記受け入れボスを介して、上記噴
射弁本体に取り付けられる制御手段であり、その中央軸
線は上記噴射弁本体の中央軸線と鋭角で交差する制御手
段と、上記 制御手段と上記室との間の連続的な燃料の連通のた
めに噴射弁本体内に形成されかつ、中央軸線を有する実
質的に真っ直ぐな通路と、 上記室で燃料を加圧する手段と、上記 加圧された燃料をエンジンに分配するために上記室
と連通するノズル、とを具備し、上記 制御手段と上記室との間に延在する連通のための上
記通路は上記加圧手段によって上記室に発生する圧力に
曝され、 上記通路の中央軸線は上記制御手段の中央軸線と実質的
に同心で配置されていることを特徴とする内燃機関の燃
料噴射弁。 - 【請求項2】 上記通路は、上記噴射弁本体の中央軸線
に対する上記制御手段の中央軸線と実質的に同じ角度で
傾斜する請求項1に記載の燃料噴射弁。 - 【請求項3】 上記ボスは、上記ボスを介して直接的に
上記噴射弁本体の内部に上記通路の機械加工を容易に行
えるような位置及び大きさを有し、上記制御手段は、上
記噴射弁本体の外側から上記通路を完全に密閉するため
に、上記噴射弁本体に接続される請求項2に記載の燃料
噴射弁。 - 【請求項4】 中央軸線と、燃料を受け入れるための室
であって噴射行程中に高圧で燃料を保持する室とを有す
る噴射弁本体と、上記噴射弁本体にその一部として一体に形成されたボス
であって 閉口部と中央軸線を有するボスと、 上記室によって受け入れられる燃料の量を制御し、上記
ボスの閉口部を介して 上記噴射弁本体に取り付けられる
制御手段と、上記 制御手段と上記室との間の連続的な燃料の連通のた
めに、上記制御手段と上記室との間に延在する真っ直ぐ
な流体通路として上記噴射弁本体に形成された実質的に
真っ直ぐな通路と、上記高圧の 燃料をエンジンに分配するために上記室と連
通するノズル、 とを具備する内燃料機関の燃料噴射弁。
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