JP2598323Y2 - 小型蛍光管 - Google Patents

小型蛍光管

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JP2598323Y2
JP2598323Y2 JP1993063412U JP6341293U JP2598323Y2 JP 2598323 Y2 JP2598323 Y2 JP 2598323Y2 JP 1993063412 U JP1993063412 U JP 1993063412U JP 6341293 U JP6341293 U JP 6341293U JP 2598323 Y2 JP2598323 Y2 JP 2598323Y2
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幸治 田川
圭市 松本
裕貴枝 瀬戸口
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Ushio Denki KK
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Ushio Denki KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、紫外線を放射する小型
蛍光管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、蛍光読み取り装置用の
光源あるいは青写真焼付け装置用の光源として、紫外線
を放射する蛍光管が用いられている。
【0003】図は、従来の蛍光管の構成を示す説明用
断面図である。この図において、10はガラス製の直管
型の封体であって、その両端部にはそれぞれ封止部11
が形成されている。25はリード線であって、封体10
の両端の各々に2本ずつ封止部11を貫通して封体10
の軸方向に伸びるよう設けられている。35は、表面に
エミッターが塗布されたコイル状のフィラメントよりな
る熱陰極型の電極であって、封体10の封止部11の各
々における2本のリード線25の間に接続された状態で
固定配置されている。40は、紫外線を発光する蛍光体
層であって、封体10の内周面に形成されている。そし
て、封体10内には、水銀および希ガスが封入されてい
る。
【0004】このような蛍光管においては、封体10と
して、従来、管径が一般照明用の蛍光管と同程度のもの
が使用されている。然るに、これを使用する装置の小型
化、軽量化に伴い、蛍光管も管径が小さくて小型のもの
であることが要請されている。
【0005】しかしながら、上記の構成の蛍光管では、
電極35を構成するフィラメントを封体10の径方向に
沿って配置されるため、封体10の内径を小さくするこ
とが困難である。
【0006】また、電極35が熱陰極型であるため、放
電時において発生するイオンなどが電極35に衝突する
ことにより、電極35が損傷すると共に、電極物質が飛
散し易くて早期に封体10に黒化現象が生じ、その結
果、使用寿命が短くなる、という欠点がある。
【0007】また、蛍光体層40を構成する材料として
は、一般にBaSi2 5 :Pb、(Ba,Sr,M
g)3 Si2 7 :Pbなどが用いられているが、この
ような材料は紫外線によって劣化しやすいものであるこ
とにより、蛍光体層40より放射される紫外線の光量が
経時的に減衰し、この点からも長い使用寿命を得ること
ができない、という問題がある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであり、その目的は、紫
外線を放射する蛍光管であって、管径が小さく、しか
も、電極物質の飛散が少なく、紫外線の光量が経時的に
減衰することが少なくて使用寿命が長く、更に、始動電
圧が低くて、紫外線の出力が高い小型蛍光管を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の小型蛍光管は、
内径が7mm以下の管型の封体と、この封体の両端に設
けられた、当該封体内において互いに対向する一対の電
極とを有する小型蛍光管であって、前記封体の内面に
は、300〜450nmの波長の光を放射する蛍光体層
が形成され、前記電極は金属スリーブを有してなり、
記封体内には、水銀と、アルゴンおよびクリプトンから
なる希ガスとが封入され、 全希ガスにおけるクリプトン
の割合が10〜50モル%であり、当該希ガスの封入圧
が20〜80Torrであることを特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成によれば、電極が金属スリーブを有
してなるものであるので、当該電極を封体の軸方向に沿
って配置することができて封体を小径とすることが可能
となり、しかも電極物質の飛散が防止されて黒化現象を
抑制することができる。また、特定の物質よりなる蛍光
体層が形成されているので、当該蛍光体層より放射され
る紫外線の光量が経時的に減衰することが少ない。従っ
て、管径が小さくて、使用寿命の長い小型蛍光管を得る
ことができる。しかも、この小型蛍光管は、水銀と、ア
ルゴンおよびクリプトンからなる希ガスとが封体内に封
入され、全希ガスにおけるクリプトンの割合が規定され
ると共に、希ガスの封入圧が特定の範囲にあることによ
り、始動電圧が低くて、紫外線の出力が高いものとな
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を用いて、本考案の実施例につい
て説明する。図1は、本考案の小型蛍光管の一例を示す
説明用断面図である。この小型蛍光管においては、内径
が7mm以下であるガラス製の直管型の封体10の両端
部に、それぞれ封止部11が形成され、各封止部11に
は、封体10の軸方向に沿って伸びる一本のリード線2
0が、封止部11を貫通して設けられており、リード線
20の各々の内端部には、電極30が互いに管軸に沿っ
て対向するよう設けられている。
【0012】電極30は、ステンレスよりなる金属スリ
ーブ31と、例えば(Ba,Sr,Ca)Oよりなるエ
ミッターが表面に塗布された、タングステンよりなるコ
イル状のフィラメント32とにより構成されており、金
属スリーブ31は封体10の軸方向に沿って配置され、
フィラメント32は金属スリーブ31の筒孔内に収納さ
れるよう配置されている。
【0013】具体的には、フィラメント32は、その基
端が例えば扁平に圧潰された金属スリーブ31の基端部
によって挟持されて固定されると共に、その先端が金属
スリーブ31の先端を越えずに内方に位置された状態
で、金属スリーブ31の筒孔内に配置されている。そし
て、電極30は、金属スリーブ31の基端部がリード線
20の先端部を挟持することにより、リード線20に保
持されている。
【0014】封体10を構成する材料としては、硼珪酸
ガラスを用いることが好ましい。これにより、封体10
の内径が7mm以下であっても、十分に高い強度を有す
るものとなる。
【0015】また、リード線20を構成する材料として
は、タングステンを用いることが好ましい。タングステ
ンの熱膨張係数は、硼珪酸ガラスの熱膨張係数に極めて
近似しており、このため、封体10とリード線20とを
気密性の高い状態で直接封着することができるので、特
殊な封止構造を採用する必要がなく、封体10の内径が
7mm以下であっても、有利に封止部11を形成するこ
とができる。
【0016】封体10の内周面には、300〜450n
mの波長の光を放射する蛍光体層40が形成されてい
る。蛍光体層40を構成する蛍光体としては、希土類元
素が含有されてなるものを用いることが好ましく、例え
ばLaPO4 :Ce、SrB4 7 :Euなどが挙げら
れる。また、蛍光体層40の厚みは10〜30μmであ
ることが好ましい。
【0017】封体10内には、水銀および希ガスが封入
されている。この希ガスは、アルゴンとクリプトンとを
主成分とするものであることが好ましく、特に、全希ガ
スにおけるクリプトンの割合10〜50モル%とされ
る。また、希ガスの封入圧は20〜80Torrとされ
る。このような条件を満足することにより、始動電圧が
低くて、紫外線の出力が高いものとなる。
【0018】クリプトンの割合が10モル%未満の場合
には、紫外線の出力が低いものとなる。クリプトンの割
合が50モル%を超える場合には、紫外線の出力がその
ピークを超えて低いものとなる。
【0019】また、この例においては、封体10内のリ
ード線20の外周には、チタン−水銀合金を含有する粉
末焼結体よりなる筒状の水銀放出構体50が設けられて
おり、この水銀放出構体50を加熱して水銀が放出され
ることにより、封体10内に水銀が封入される。このよ
うな水銀放出構体50を設けることにより、封体10内
に所期の量の水銀を確実に封入することができる。しか
し、この水銀放出構体50は本考案に必須のものではな
く、他の手段により封体10内に水銀を封入することも
できる。
【0020】上記の小型蛍光管においては、フィラメン
ト32より発生する飛散物質が少なく、しかも金属スリ
ーブ31によってカバーされているために封体10の黒
化現象がきわめて有効に抑制され、その結果、長大な使
用寿命が得られる。
【0021】また、電極30を構成するフィラメント3
2を、封体10の径方向に沿って配置する必要がないの
で、内径が7mm以下という小径の管型の封体10を用
いることができ、従って、管径の小さい小型蛍光管を得
ることができる。
【0022】また、蛍光体層40を構成する材料とし
て、希土類元素が含有されてなる蛍光体を用いることに
より、当該物質の特性上、紫外線による蛍光体層40の
劣化が抑制され、その結果、蛍光体層40より放射され
る紫外線の光量が減衰することが少ないため、長い使用
寿命が得られる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】〔実験例〕 以下、本考案の具体的な実験例について説明するが、本
考案はこれらの実験例に示す蛍光管に限定されるもので
はない。
【0029】図1の構成に従い、下記の条件により本考
案の小型蛍光管Aを作製した。 <封体(10)> 材質;硼珪酸ガラス 寸法;全長160mm,外径4.0mm,内径3.0m
m <リード線(20)> 材質;タングステン 外径;0.5mm <電極(30)> 「金属スリーブ(31)」 材質;ステンレス 寸法;全長5mm,外径1.4mm,内径1.2mm 「フィラメント(32)」 材質;タングステン 外径;30μm <蛍光体層(40)> 材質;LaPO4 :Ce 厚み;15μm <封入物> アルゴン,クリプトン(クリプトン10モル%,封入圧
50Torr) 水銀封入量 4mg
【0030】この小型蛍光管Aの初期特性は、40kH
zの高周波点灯において、ランプ電流が12mA、ラン
プ電圧が200Vである。
【0031】この小型蛍光管Aについて、ランプ電流2
0mAの条件で5000時間の連続点灯による使用寿命
試験を行い、波長368nmの光の強度を測定し、初期
値に対する維持率を求めた。結果を図に示す。図
ら明らかなように、この小型蛍光管Aは、5000時間
後の強度の維持率が初期値に対して60%以上であり、
使用寿命の長いものであった。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
電極を封体の軸方向に沿って配置することができ、電極
物質の飛散が少なく、しかも、蛍光体層より放射される
紫外線の光量が経時的に減衰することが少ないため、管
径が小さくて、使用寿命が長く、更に、始動電圧が低く
て、紫外線の出力が高い小型蛍光管が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の小型蛍光管の一例を示す説明用断面図
である。
【図2】従来の小型蛍光管の一例を示す説明用断面図で
ある。
【図3】実施例に係る小型蛍光管における点灯時間と放
射される波長368nmの紫外線の強度の維持率との関
係を示す図である。
【符号の説明】
10 封体 11 封止部 20 リード線 25 リード線 30 電極 31 金属スリ
ーブ 32 フィラメント 35 電極 40 蛍光体層 50 水銀放出
構体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−136457(JP,A) 特開 平4−71156(JP,A) 特開 平4−220940(JP,A) 特開 平3−105846(JP,A) 特開 昭53−100681(JP,A) 実開 昭57−171250(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 61/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内径が7mm以下の管型の封体と、この
    封体の両端に設けられた、当該封体内において互いに対
    向する一対の電極とを有する小型蛍光管であって、 前記封体の内面には、300〜450nmの波長の光を
    放射する蛍光体層が形成され、 前記電極は金属スリーブを有してなり、 前記封体内には、水銀と、アルゴンおよびクリプトンか
    らなる希ガスとが封入され、 全希ガスにおけるクリプトンの割合が10〜50モル%
    であり、当該希ガスの封入圧が20〜80Torrであ
    ることを特徴とする小型蛍光管。
JP1993063412U 1993-11-02 1993-11-02 小型蛍光管 Expired - Fee Related JP2598323Y2 (ja)

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KR100787626B1 (ko) * 2007-05-08 2007-12-21 주식회사 삼한일렉트로닉스 냉음극 형광 램프용 전극 및 이를 포함하는 냉음극 형광램프

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