JP2598126B2 - 呼吸用気体供給装置 - Google Patents

呼吸用気体供給装置

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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、酸素富化空気や酸素等の呼吸用気体を供給
するための呼吸用気体供給装置に関する。更に詳細に
は、かかる呼吸用気体を使用に供するためのチューブが
繊維層で被覆されたものである呼吸用気体供給装置に関
する。
<従来技術> 従来、呼吸器疾患患者に対して酸素ボンベから酸素を
提供する酸素療法が行われており、最近では空気中の酸
素を濃縮して得られた酸素富化空気を使用した酸素療法
が開発されることによってその治療法が次第に普及する
ようになって来ている。
これらの酸素療法では、酸素や酸素富化空気等に気体
を患者の鼻腔に供給する際、患者の鼻腔内の乾燥を防止
するために通常は飽和水蒸気圧近くまで加湿した状態で
その気体を供給するように工夫がなされている。即ち酸
素ボンベからの酸素の場合には、そのままでは湿度が低
すぎるために例えば気泡形式の加湿器等を通過せしめて
加湿した後に患者に供給される。また酸素富化気体を得
るために、吸着型酸素富化器や膜型酸素富化器が使用さ
れるが、この吸着型酸素富化器の場合にも通常得られる
酸素富化気体に水分がほとんど含まれないために加湿器
を用いて加湿せしめた富化気体が患者に供給される。尚
膜型酸素富化器の場合には、酸素選択透過性膜を用いら
れ、その膜を透過した空気が酸素と共に水蒸気も富化さ
れることによって、得られる酸素富化空気に飽和水蒸気
に近い水蒸気が含有されることが多い。
かかる酸素富化空気や酸素等の呼吸用気体を使用に供
するために、通常ボンベや酸素富化器等の呼吸用気体発
生手段と、鼻カニューラ等の使用者への供給手段としそ
の間を連結するための導管手段からなる装置が用いられ
る。
例えば、酸素富化器から富化空気をとり出し、寝所近
辺の立ちいふるまいの自由な手段としてチューブの長い
もの(以下延長チューブともいう)を利用し、末端部に
鼻孔用カヌーラを継いで使用する方法が一般的であっ
た。
<発明が解決しようとする課題> かかる従来の呼吸用気体供給装置においては、使用し
ている雰囲気の温度が延長チューブの中の空気の飽和温
度、即ち呼吸用気体中の水蒸気が飽和蒸気圧に相当する
温度以下になると延長チューブの中で水の凝縮が発生
し、その水滴が使用者の鼻孔内に飛散して不快感を与え
たり、チューブ内の汚れの原因となることがあった。こ
の防止として雰囲気温度を上げる方法いわゆる暖房をす
ればほぼ解決するが夜間時一般家庭や病院等で暖房を24
時間行うことは不経済である。又冬期厳寒時等山間部の
所で使用すること等を考えた場合、暖房で全て解決でき
ないことがあった。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するための
実用的に極めて容易に実施し得る改善を施こした呼吸用
気体供給装置を提供することを目的としている。
また本発明は、より安全性の高められた呼吸用気体供
給装置を提供することを目的としている。
<課題を解決するための手段> 本発明者は、かかる従来技術の問題点を解決するため
に鋭意研究した結果、意外にも繊維層で延長チューブ外
表面を被覆することによって水分の凝縮低減効果が得ら
れることを見い出し、本発明に到達した。
即ち本発明は、呼吸用気体の発生手段と外呼吸用気体
を使用に供する供給手段と、該発生手段から該供給手段
へ該呼吸用気体を導くための導管手段を備えた呼吸用気
体供給装置において、該導管手段が繊維集合体からなる
層で被覆されたことを特徴とする呼吸用気体供給装置を
提供するものである。
また本発明の呼吸用気体供給装置には、呼吸用気体発
生手段からの呼吸用気体が、供給手段へ導くための導管
手段の周囲の温度に対する飽和水蒸気量よりも高い絶対
湿度を有するものが含まれる。
さらに本発明の呼吸用気体供給装置には、導管手段が
軟質のプラスチックチューブからなるものであり、その
チューブの外表面が、可撓性を有し且つ難燃性及び耐熱
性の少なくとも一方の性質を有する繊維集合体で被覆さ
れているものを用いたものが含まれる。
尚かかる本発明の呼吸用気体供給装置には、呼吸用気
体が空気よりも酸素濃度の高められた気体であるものが
含まれる。
本発明の呼吸用気体供給装置における呼吸用気体と
は、酸素を含有した気体であって、より好ましくは空気
よりも酸素濃度の高められた酸素富化空気や、酸素が呼
吸器系疾患患者に適したものとしてあげられる。
本発明における呼吸用気体発生手段の具体例として
は、酸素を充填したボンベや液体酸素を充填した容器の
他、空気中から酸素富化気体を分離するための酸素富化
器等があげられる。かかる酸素富化器の主なものとして
は、酸素選択透過性膜を用いた膜型酸素富化器と、酸素
又は窒素の選択吸着性吸着剤を用いた吸着型酸素富化器
があげられる。尚膜型酸素富化器の場合には、得られる
酸素富化空気の酸素濃度が約50%以下であって、膜透過
によって飽和状態近くまで水蒸気が富化されることが多
い。吸着型酸素富化器,酸素ボンベ及び液体酸素充填容
器を用いた場合酸素濃度が約90%以上と高濃度の酸素を
含有した気体が供給されることになり、かかる気体には
加湿器によって水蒸気が飽和状態近くまで含有されるこ
とが多い。
本発明の呼吸用気体供給装置における呼吸用気体を使
用に供するための供給手段の具体例としては、鼻カニュ
ーラやマスク等があげられる。また発生手段から供給手
段へ呼吸用気体を導くための導管手段としてはチューブ
状のものが好ましく、特に軟質性のプラスチック材料か
らなるチューブが実用上好ましい。チューブの具体例と
しては、軟質の塩化ビニール,ポリエチレン,シリコー
ン樹脂等からなるものがあげられる。またチューブの形
状としては特に限定されるものではなく、通常は断面形
状が真円に近いものが用いられるが、場合によっては断
面形状が円形以外の異形のものであってもよい。
本発明の呼吸用気体供給装置では、呼吸用気体を延長
チューブ等にて導く場合、外の雰囲気温度に影響されに
くいよう、又、一般家庭や病弱者の多い病院等で使用た
め火気等にも充分耐える耐熱性や難燃性も考慮されるこ
とが望ましい。
そのため第1図に例示した本発明の呼吸用気体供給装
置における延長チューブ2の周囲には、第2図に例示す
る如く難燃性の繊維層6が被覆されている。
かかる繊維層6は難燃性ばかりでなく、軽量でやわら
かい可撓性,耐熱性,耐摩耗性且つ保温効果の有効なも
のが実用上好ましい。金属繊維やガラス繊維等では不燃
であるとしても、重く又繊維ケバが空気に浮遊して衛生
的に好ましくないことから本発明の繊維層として用いる
のが困難である。それ故有機高分子材料からなる繊維を
使用し編みあげたもの等が実用上有利である。尚、被覆
は他の繊維の組合せで1層でも多層でもよい。
この様にチューブはその外表面が繊維集合体からなる
層によって被覆されており、その繊維集合体からなる層
としては、可撓性を有したものが好ましく、その繊維集
合体の具体例としては、綿等の天然繊維やレーヨン,ア
セテート,ポリアミド,ビニロン,ポリエステル,アク
リル系繊維,塩化ビニル繊維,塩化ビニリデン繊維,オ
レフィン系繊維等の化学繊維からなる織布、不織布等が
あげられる。中でも繊維集合体が難燃性を有するものの
方が安全上好ましく、特に呼吸用気体が酸素濃度の高い
場合には実用上安全性を高めるうえで有効である。かか
る難燃性繊維としては、芳香族ポリアミド繊維,脂肪族
ポリアミド繊維,アクリル系繊維,塩化ビニル繊維,塩
化ビニリデン繊維等があげられる。尚アクリル系繊維と
はアクリロニトリル基を50重量%以下で含有するものを
いう。一般に難燃性とは、炎から離した後に燃焼を続け
ない繊維をいう。またかかる繊維集合体としては耐熱性
を有したものの方が安全性の面で実用上適している。か
かる耐熱性繊維としては、例えば融点が約150℃以上、
さらに好ましくは融点が約200℃以上のものがあげられ
る。尚被覆に用いる繊維のみでなくてチューブ自体につ
いても、可撓性の他、耐熱性や難燃性を有していること
が安全性を高めるうえで有効である。
可撓性,難燃性,耐摩擦性等を有する点で好ましい繊
維としては、ポリアミド繊維等があげられ,中でも芳香
族ポリアミド繊維が実用上有利である。
繊維集合体の形態としては織布,不織布,編み物等で
あってよく、中でも編み物,織布が取扱い上有利であ
る。また被覆された状態での繊維層の厚さとして、約0.
5mm以上、更に好ましくは1mm以上であることが、保温性
を保持するうえで望ましい。尚、繊維層の上限について
は、チューブの取扱い上の点で約2mm以下が望ましい。
第1図はかかる本発明の呼吸用気体供給装置を模式的
に例示したものであり、窒素選択吸着性を有した吸着剤
を充填し吸着床,コンプレッサー,切換用自動弁,加湿
器等を内蔵した圧力変動式吸着型酸素富化器(帝人
(株)製「ハイサンソ」)1を酸素富化気体の発生手段
としており、その酸素富化気体取出し口4に延長チュー
ブ2が連結されており、その先端に鼻カニューラ3が具
備されている。かかる延長チューブ2は、第2図にその
一部を切断部も含めて模式的に例示する如く軟質の液化
ビニール製チューブ5(内径約5mm)の外表面に、芳香
族ポリアミド繊維(帝人(株)製「コーネックス」(登
録商標))を編んだもの6が約1mmの厚さで被覆されて
いる。
かかる装置で延長チューブの長さを約3mとしたものを
用いて気温が約12℃の室内において、酸素富化気体供給
量を2/minで約2時間運転したところ、チューブ内に
おける水滴の発生はほとんどみうけられなかつた。尚延
長チューブの外表面の繊維層被覆を取り除いた状態で同
様の運転をしたところ,延長チューブの内壁に多くの水
滴の発生がみられた。この様に、延長チューブの外表面
を繊維層で被覆することで、明白な水滴発生手段が得ら
れた。
<発明の効果> 本発明の呼吸用気体供給装置によれば、比較的安価で
具備せしめることが容易な繊維層の被覆により、延長チ
ューブ内で水滴の発生が抑制できるという実用上非常に
優れた効果が得られる。また本発明の呼吸用気体供給装
置の他の効果として、安全性の高められた延長チューブ
を用いて安全且つ確実に呼吸用気体を供給し得ることが
あげられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の呼吸用気体供給装置を模式的に例示
したものであり、第2図はかかる第1図の例示における
延長チューブの一部を切断部も含めて模式的に図示した
ものである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸素または酸素富化空気の発生手段と該呼
    吸用気体を使用に供する供給手段と、該発生手段から該
    供給手段へ該呼吸用気体を導くための導管手段を備えた
    呼吸用気体供給装置において、該導管手段が軟質のプラ
    スチックチューブからなるものであり、可撓性を有し且
    つ難燃性及び耐熱性の少なくとも一方の性質を有する0.
    5〜2mmの厚さの繊維集合体からなる層で被覆されたこと
    を特徴とする呼吸用気体供給装置。
  2. 【請求項2】該繊維が芳香族ポリアミド繊維、脂肪族ポ
    リアミド繊維、アクリル系繊維、塩化ビニル繊維、塩化
    ビニリデン繊維から選ばれる請求項1記載の呼吸用気体
    供給装置。
  3. 【請求項3】該繊維が芳香族ポリアミド繊維である請求
    項1に記載の呼吸用気体供給装置。
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