JP2596574B2 - クレアチンキナーゼmb定量方法 - Google Patents

クレアチンキナーゼmb定量方法

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JP2596574B2
JP2596574B2 JP62500213A JP50021387A JP2596574B2 JP 2596574 B2 JP2596574 B2 JP 2596574B2 JP 62500213 A JP62500213 A JP 62500213A JP 50021387 A JP50021387 A JP 50021387A JP 2596574 B2 JP2596574 B2 JP 2596574B2
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    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/573Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for enzymes or isoenzymes

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は,血清中および他の生物領域にて,クレアチ
ンキナーゼMBアイソエンザイムを定量するための改良方
法に関し,これらの方法に有用な抗体に関し,そしてこ
れら抗体を生成する細胞系に関する。
背景技術 この酵素クレアチンキナーゼ(CK;EC2.7.3.2)は,ク
レアチンの可逆リン酸化反応を触媒する。この反応で
は,アデノシン−5′−トリリン酸塩(ATP)がドナー
として働く: 上の反応では,ATPはアデノシン−5′−2リン酸(AD
P)に転化される。この反応は,約pH9において好適に行
われる。これに対して,この逆反応は,約pH7において
好適に行われる。CKの生物学的機能は,細胞中の高エネ
ルギークレアチンリン酸の貯蔵にあり,多量の該酸素
が,骨格筋中に存在する。
化学的には,CKは,MサブユニットおよびBサブユニッ
トと称される2分子サブユニットからなるダイマーであ
る。このMサブユニットおよびBサブユニットは,3つの
アイソエンザイムCK−BB,CK−MBおよびCK−MMを与える
べく結合している。この3つのアイソエンザイムは,細
胞質中に位置しており,各々は約82000ダルトンの分子
量を有する。これらアイソエンザイムは,アガロースゲ
ル電気泳動により分離され得る。この電気泳動では,CK
−BBアイソエンザイムはアノード側に向かって最も遠く
に移動するのに対し,CK−MMはカソード側に移動し,そ
してCK−MBは両者の間に移動する。
正常な成人の血清中でのCKは,主としてCK−MMからな
り,痕跡量のCK−MBを伴う。このCK−BBアイソエンザイ
ムは,通常,ほとんどのCK分析の検出限界では,血清中
に存在しない。血清中に著しい量のCK−MBが検出される
ということは,ふつうは,急性の心筋梗塞(AMI)を表
す。しかしながら,CK−MBもまた,AMI以外の疾患をもつ
患者の血清中に見出されている。従って,このCK−MBア
イソザイム分析の結果は,医者により注意深く解釈され
る必要がある。それにもかかわらず,AMIにおけるCK−MB
の定量には,もっぱら電流分析方法が行われている。
CKの分析に関し,これまで種々の方法が開発されてい
る。これらの方法には,分光分析学的方法,比色法,螢
光光度法および酵素連結(coupled enzymatic)法が包
含される。
ある典型的な酵素連結系では,クレアチンおよびATP
の反応が,まず,CKにより触媒され,クレアチンリン酸
およびADPが形成される。この反応は,次いで,他の2
つの酵素反応と連結される。この酵素反応では,ホスホ
エノールピルビン酸,還元されたニコチンアミドアデニ
ンジヌクレオチド(NADH),およびピルビン酸キナーゼ
や乳酸デヒドロゲナーゼといった酵素が使用される。こ
れらの反応は,最終的には,NADHの酸化(分光光学的に
は340nmで追跡される)を生じる。この方法は,Tanzerお
よびGivarg,J Biol Chem(1959)234:3201−4により本
質的に開発され,その改良法は,米国特許第3,403,077
号に記述されている。
他の酵素連結法は,逆反応に基づく。この反応では,
クレアチンリン酸およびADP基質がCKの存在下にて反応
して,クレアチンおよびATPを形成する。生成するATP
は,ヘキソキナーゼ(HK)の存在にて,ホスホリラート
グルコースへの副反応に役立つ。得られたグルコース−
6−リン酸(G−6−P)は,次いで,最終的な指示反
応の基質となる。この指示反応は,ニコチンアミドアデ
ニンジヌクレオチドリン酸(NADP)の存在下にて,グル
コース−6−リン酸(G−6−P)により触媒され,6−
ホスホグルコン酸および(NADPH)が形成される。NADPH
の生成は,340nmにて分光学的に追跡される。この酵素連
結系は,以下の一連の等式により示され得る: 後者の酵素連結系(これは,NielsenおよびLudvigsen
およびOliverにより,最初に述べられた)は,Rosalki,J
Lab Clin Med(1967)69:696−705により展開されてい
る。さらにこの改良法は,米国特許第3,413,198, 3,48
5,724, 3,540,984および3,994,783号に開示されてい
る。
他方,上記反応(3)では,このNADPおよびG−6−
PDHは,それぞれ,それらに対して酵素特異的であるNAD
およびG−6−PDHに置き換えられ得,NADHを生成する。
NADHは分光光度法で同様に測定され得る。NADHの存在
は,また,他の方法によって検出される。それゆえ,こ
の基質溶液は,NADHにより還元されうる染料を含み得
る。それにより,比色方法の使用が可能となる。
もう1つの代替方法では,上の反応2および3は省略
され得る。反応1でのクレアチンは,α−ナフトールお
よびジアセチルと反応して,ピンク色の複合体を形成し
得る。
CK−MBの最も普通の分析方法は,CK−MBの酵素活性を
測定すること,続いて,電気泳動またはイオン交換を利
用して電荷の違いに基づいて,他のCKアイソエンザイム
から分離することからなる。または,免疫阻害または免
疫阻害と免疫精製との組み合わせにより,他のCKアイソ
エンザイムから分離される。他方,多量のCK−MBは,Bサ
ブユニットの分析(CK−MB+CK−BB)に対しある抗体を
用いるイムノアッセイ,または,2部位抗体方法のいずれ
かにより,測定される。2部位抗体方法では,ある抗体
(例えばこのBサブユニットに対する抗体)が,そのサ
ブユニットを含むアイソエンザイムを抽出するべく,固
相に結合される。そして,洗浄後,他(この場合M)に
対する標識化(酵素または125I)されたサブユニットが
加えられる。
CK−MBの分析に関する固相の2部位抗体方法の,最近
開発された典型例(例えば,Cal Biochem−Boehring,La
Jolla,Californiaにより作られたEnzygnost免疫分析)
では,CK−MB,CK−BBおよびマクロ−CK−1(イムノグロ
ブリンと結合したCK−BB)を結合させるために,CK−B
に対し抗体特異的に被覆されたチューブに血清が加えら
れる。CK−MMアイソエンザイムおよび他のすべての酵素
(CK−Bサブユニットを含まない)を除去するための洗
浄工程の後,第2の抗体(CK−Mサブユニットに特異的
であり西洋ワサビペルオキシダーゼで標識されている)
が加えられる。このことにより,分析チューブに残って
いるCK−MBのみが標識される。次いで,その基質(尿素
過酸化物)が加えられる。その際,生じた有色生成物の
濃度は,サンプル中のCK−MBの濃度に関連する。
それゆえ,血清中のCK−MBの量を定量的に測定するた
めに,ごく最近に記述された方法は,免疫的手法に基づ
く方法である。例えば,米国特許第4,260,678, 4,353,9
82および4,387,160号を参照せよ。CKのBサブユニット
およびMサブユニットに対するモノクローナル抗体(ポ
リクローナル抗体から区別されるような)もまた,この
ような分析に対し開発されている。この抗体は,Wurzbur
gおよびStrobel,J Clin Chem Clin Biochem(1981)19:
543−544;MorrisおよびHead,FEBS Lett(1982)145:163
−168;MorrisおよびHead,Biochem J(1983)213:417−4
25;Jacksonら,Ibid(1983)215:505−512により,記述
されている。このような抗体を用いるCK−MBの分析は,J
acksonら,Clin Chem(1984)30:1157−1162;Sheehanお
よびHaythorn,Ibid(1985)31:160−161;Chanら,Ibid
(1985)31:465−469;McBrideら,Ibid(1985)31:1099
−1100により,さらに評価され,そして報告されてい
る。
以前の分析では,CKの他の2つのアイソエンザイム
(すなわちCK−MMおよびCK−BB)に対する感受性の程度
が異なる。さらに,アデニル酸キナーゼ(CK活性が測定
される場合),マクロ−CK−1(これはイムノグロブリ
ンが結合したCKである)およびマクロ−CK−2(ミトコ
ンドリアCK)による阻害も起こる。また,非特異的結合
による阻害は,2部位分析にてしばしば問題となる(Bosc
ato,L.M.ら,Clin.Chem.(1986)32:1491−1495)。
発明の開示 本発明は,血清および他の生体液中にて,CK−MBアイ
ソエンザイムを定量するための改良法および材料を提供
する。これらの方法は,CK−MBだけを認識し,そして他
のアイソエンザイムを認識しないモノクローナル抗体ま
たはその誘導体を使用する。この抗体を使用すると,固
相分析での酵素活性によって,血清および他の生体液中
で,直接かつ特異的にアイソエンザイムを測定すること
が可能となる。それゆえ,このクラスの抗体(Conan−M
Bと命名されたあるメンバー)は,血清および他の生体
液から,CK−MBアイソエンザイムを抽出するために利用
される。生物学的試料中のCK−MBは,次いで,吸収され
たCK−MBアイソエンザイムをCK試薬系にさらし,触媒活
性を測定することにより,定量され得る。または,この
CK−MBは,他の手段により検出され得る。例えば,ATP/A
DP転化を触媒する際の酵素活性は,NADHまたはNADPHによ
る340nmの吸収変化を追跡することにより,測定され得
る。または,この反応は,分光光度的に行われ得る他の
公知の反応と連結され得る。代表的な例では,ラテック
ス粒子上に被覆されたConan−MBモノクローナル抗体を
用いる分析が,この方法を使用する。このプロトコル
は,阻害を示さず,商業的に利用される固相の2部位酵
素イムノアッセイと,非常によく一致していた。MB特異
的抗体が有用な他のプロトコルもまた,もちろん使用さ
れ得る。
それゆえ,ある局面では,本発明は,適当なサンプル
中でのCK−MBを決定する際に有用なMB特異的マノクロー
ナル抗体の調製物を示す。他の局面では,本発明は,細
胞系,特にハイブリドーマを示す。この細胞系は,MB特
異的モノクローナル抗体の調製物を生成し得る。さらに
他の局面では,本発明は,このような細胞系およびモノ
クローナル抗体を調製する方法,および本発明のモノク
ローナル抗体調製物を用いて,生物学的試料および他の
試料中のCK−MBを分析する方法を示す。
MB特異的モノクローナル抗体の調製物の特定の実施態
様は,Conan−MBと名付けられている。そして,Conan−MB
モノクローナル抗体を生成するハイブリドーマ細胞系
は,アメリカン タイプ カルチャー コレクション
(Rockville,Maryland,ATCC受託番号HB 8939)に寄託さ
れている。
図面の簡単な説明 第1図は,拮抗RIAにより決定された特定のConan−MB
モノクローナル抗体を示す図式的説明である。固定化さ
れたモノクローナル抗体Conan−MBは,種々の濃度のCK
−MM(X),CK−BB(O),天然CK−MB(・),および
ハイブリッドCK−MB(▲)に,100,000cpmの125I CK−MB
とともにさらされた。Conan−MBに結合した125I CK−MB
のカウント数は,拮抗物が存在しない状態で結合したと
きのカウントに対する割合として,加えられた拮抗物
(μg/l)の対数に対し,プロットされた。
第2図は,本発明の一実施態様において,モノクロー
ナル抗体Conan−MBを付けたラテックスビーズの被覆物
を示す図式的説明である。4℃で一昼夜インキュベート
後,0.8ミクロンのラテックスビーズ(5g/l)に固定化さ
れたConan−MBは,抗体濃度の増加に対しプロットされ
た。
第3図は,本発明の一実施態様において,CK−MBの直
接分析におけるCK−MM,CK−BB,ミトコンドリアCKおよび
溶血の影響を示す図式的説明である。対照CK−MB値は,6
2U/lの精製ヒトCK−MBであった。この溶血物は,24時間
を越えない時間で貯蔵された洗浄ヒト赤血球細胞を凍結
することにより,調製された。精製CK−MM,CK−BBおよ
びミトコンドリアCKが利用された。アイソエンザイムが
高い値で存在する場合の値は,2回のラテックスビーズ洗
浄後,少量の残存ラテックス活性に対して補正される。
この残存ラテックス活性は,分析に対照ビーズを用いる
ことにより,決定された。この活性は,200000U/lのCK−
MMに対し35.9U/lであり,250000U/lのCK−BBに対し25.0U
/lであった。
第4図は,本発明の一実施態様において,直接分析に
より決定されたCK−MB活性(U/l)と,市販の2部位イ
ムノアッセイ(μg/l)により決定されたCK−MB濃度と
の比較を示す図式的説明である。両方法により50の試料
が測定された。線形の回帰式は,Y=0.915 X+0.35(相
関係数0.997)であった。
本発明の実施様式 A.定義 ここで言う“〜と免疫学的に反応性の”とは,特定の
エピトープに対するイムノグロブリンの変化領域の特異
性により媒介された,典型的な抗原−抗体反応をいう。
抗体の“免疫学的に反応性である誘導体”とは,エピ
トープ(通常,それらが由来する抗体により認識されて
いる)を認識する能力を保持している抗体の部分をい
う。このような誘導体には,通常,例えば,イムノグロ
ブリンのFab断片,Fab'断片,およびF(ab')2断片が包
含される。このような免疫学的に反応性の誘導体の調製
は,当該技術分野でよく理解されており,抗体がイン
ビボで使用されるとき,または全イムノグロブリン分子
の機能的な効果が望まれないとき,しばしば有利とな
る。
イムノグロブリンまたはその誘導体の特性を記述する
際における,“〜と交差反応性の”とは,参照された抗
体または誘導体と同じエピトープを認識する能力をい
う。この能力は,参照イムノグロブリンの免疫学的反応
を妨げるために,交差反応性物質の能力を評価すること
により,認識され得る。
ここで用いられる,1ユニット(U)の活性とは,37℃
にて毎分形成されるATP 1マイクロモルに等しく定義さ
れる。
“細胞系”とは,固定化細胞,細胞培養物,同一の細
胞の増殖物,およびそれらの子孫をいう。この子孫およ
び“同一の”集団のある構成物は,この系が由来するも
との細胞と完全に同一でなくてもよく,偶然の変異によ
り遺伝的な構成が異なっていてもよい。しかしながら,
これらの変異された子孫は,細胞の本質的な性質が維持
される限り,この定義に含まれる。本発明によると,細
胞またはその子孫は,必要な特性(すなわち,CK−MBア
イソエンザイムに対する特異性)の抗体を分泌する能力
が維持される限り,この定義にはいる。
“CK−MBアイソエンザイムに特異的”とは,CK−BBお
よびCK−MMを除外して,CK−MBと免疫学的に反応する抗
体または誘導体の能力をいう。
用語“Conan−MB"とは,ATCC HB−8939およびこの特定
の細胞系により分泌される抗体,を特に示す。それゆ
え,“Conan−MB"は,この細胞系およびその生成物の両
方を示すべく用いられる。用語“Conan型MB"は,CK−MB
との反応においてConan−MBと拮抗する抗体,およびそ
れらを分泌する細胞系をいう。用語“MB特異的抗体”
は,CK−MBに特異的な全てのモノクローナル抗体(それ
が,Conan−MBと同じエピトープを認識するか否かにかか
わらず)をいう。
それゆえ,寄託された細胞系により分泌される抗体と
の類似性には,3つのレベルがある。細胞系Conan−MB自
身により分泌された抗体は,“Conan型MB"モノクローナ
ル抗体と交差反応する。なぜなら両者は,同一または類
似のエピトープと拮抗するからである。MB特異的モノク
ローナル抗体の調製物の一般的なクラスは,CK−BBおよ
びCK−MMを除外して,CK−MBと反応する。CK−BBおよびC
K−MMアイソエンザイムは,MB特異的モノクローナル抗体
との免疫反応性に関し,CK−MBと拮抗しない。しかしな
がら,一般的なクラスのMB特異的モノクローナル抗体の
全構成物は,Conan−MBと拮抗しないか,または交差反応
しない。あるものは,Conan−MBそれ自体よりも,CK−MB
アイソエンザイム上の異なるエピトープを認識する。し
かし,このエピトープは,CK−BBまたはCK−MMとは反対
にCK−MBに特有である。
ここで用いられる“CK試薬”とは,クレアチンキナー
ゼの酵素活性を測定するのに用いられ得る成分の集合を
いう。クレアチンキナーゼは,3つのそのイソ酵素型のす
べてに酵素活性があり,上で述べたように,クレアチン
リン酸およびADPと,クレアチンおよびATPとの相互変換
を触媒する。それゆえ,この試薬は,この反応を遂行す
るための適当な反応成分に加えて,生成物から検出可能
な結果を得るための試薬を含有する。
例えば、実施例2では,“CK試薬”は,AMP,ADP,クレ
アチンリン酸,NAD,酵母HK,およびG−6−PPHおよび種
々の緩衝成分および安定化成分を含有する市販の試薬混
合物である。この混合物は,Gemini CKLTS試薬の名で,
エレクトローヌクレオニクス社から市場に出されてい
る。
実施例3では,この“CK試薬”は,“基質”溶液(こ
れは,20.92g/lビス−トリス,1.010g/l ADP,2.14g/l,Mg
(oAc)2,3.60g/l D−グルコース,2.00g/l NAD,1.85g/l A
MP,0.95g/l EGTA,2500U/l HKおよび1650U/l G−6−PDH
を含有する)と,“キッカー”溶液(これは,2.092g/l
ビス−トリス,および332.8g/lクレアチンリン酸を含有
する)との30:1の混合物である。
B.MB特異的抗体の生産 一般に,MB特異的抗体は,適当な哺乳類検体と精製CK
−MBとの免疫化を含む特異的プロトコルにより調製され
得る。この精製CK−MBは,血清中の抗体力価が高いと
き,免疫した動物の末梢血液リンパ球または脾臓に由来
する抗−MB分泌細胞を含み,これら抗体分泌細胞を永久
分裂化しており,次いで,所望の抗体を生産するため
に,これら永久分裂化した細胞を選抜している。この選
抜手順は,極めて重要であり,精製CK−MBとの免疫反応
を含んでいる。この手順によれば,抗体と,精製CK−BB
およびCK−MMとの交差反応性のないことが証明される。
最初の免疫中の免疫原として,精製CK−MBアイソエン
ザイムを用いることは,MB特異的抗体を分泌する細胞系
の調製を成功させるのに重要である。この酵素は,ヒト
骨格筋および心筋から,Leykam,Dietzler,およびLadenso
n,Clin Chem(1983)29:1219(要約413−A),およびV
aidya,Dietzler,Leykam,およびLadenson,Biochim Bioph
ys Acta(1984)790:230−237に記述のように精製され
得,その内容はここに示されている。この精製手順は,
組織均質化,硫酸アンモニウム分画,イオン交換クロマ
トグラフィー(例えばDEAEセファロースを用いる)を使
用し,続いて,アフィニティークロマトグラフィーまた
はクロマトフォーカシング(chromato−focusing)によ
り行われる。この開示方法の変更もまた,実行可能であ
る。
例えば,アフィニティークロマトグラフィーでは,基
質は,不溶性の支持体(マトリックス)上に固定化され
た相補的な結合基質(リガンド)により,特異的かつ可
逆的に吸収される。種々のマトリックスおよびリガンド
が用いられ得る。より好ましいアフィニティークロマト
グラフィー材料は,Affi−Gel Blueおよび5'−AMP−Sep
harose である。Affi−Gel Blueは,反応性の青色染
料を付けたアガロースであり,Bio−Rad,Richmond,Cali
f.から市販されている。5'−AMP−Sepharose は,N
6(6−アミノヘキシル)5'−AMPとセファロース(アガ
ロース)とのカップリングにより形成され,Pharmacia F
ine Chemicals AB,Uppsala,Swedenから市販されてい
る。
CK−MBを精製するための特に好ましい方法は,ハイブ
リドーマATCC HB−8939,から分泌されたConan−MBまた
は本発明の他のMB特異的抗体を利用することにより,可
能となる。これらの抗体は,所望のアイソザイムに対
し,極めて完全に特異的であるため,これら抗体は,こ
の材料を精製する手順において,アフィニティークロマ
トグラフィーに対し適当なリガンドをつくる。この抗体
は,セファロース,ラテックス,アガロースまたはポリ
アクリルアミドを含むあらゆる適当なマトリックスと結
合され得る。抗体を固体支持体に固定化する手段は,も
ちろん,非常に多くあり,当該技術分野にてよく知られ
ている。
クロマトフォーカシング方法では,タンパクが明確に
集中するように溶出され,それらの等電点に従って,線
形のpH勾配中の領域に分離される。このタンパクは,カ
ラムの先端にて,ポリバッファー交換樹脂(Polybuffer
Exchange resin)と最初に結合した後,pH勾配の展開と
して下方に移動する。pH勾配において,特定のレベルに
までカラム下部へ移動する速度は,ポリバッファーの流
速より遅い。テーリングタンパクは,下方に運ばれ,カ
ラムに結合する領域にまで行きつき,それにより,狭い
帯状の広さを維持する。クロマトフォーカシングに関す
るさらに背景となる情報は,製造者の公表を参照して得
られる:ヒ゜スChromatofocusing with Polybuffer and
PBE ,Pharmacia FineChemicals,Uppsala,Sweden,1982;
RicheyおよびBeadling,Amer Lab 13,October 1981,pp.1
00−102;そしてSluyterman,Trends in Biochem Sci(19
82)7:168−170。
精製CK−MBアイソエンザイムは,次いで,MB特異的抗
体を分泌し得る細胞を生成するための,免疫原として用
いられる。マウス(または他の適当な哺乳類検体)は,
血清中に高力価の抗体が検出し得るまで,精製CK−MBア
イソエンザイムを注射することにより,免疫化される。
このように確認され,うまく免疫化された検体には,好
ましくは,追加のCK−MBが注射される。適当な時間後,
この脾臓細胞または末梢血液リンパ球(好ましくは脾臓
細胞)は,採取され永久分裂化される。
免疫化の際の使用により好ましいマウス品種は,Jacks
on Laboratories,Bar Harbor,Maineにより入手可能なA/
J種である。これは,遺伝的特性を有する公知のマウス
品種である。この品種は,Biological HandbooksIII:In
bred and Genetically Defined Strains of Laboratory
Animals, 1巻,マウスおよびラット,AltmanおよびKatz
により組み合わされ編集されている,FASEB,Bethesda,Ma
ryland,1979,page21により定義され,その内容はここに
示されている。A/J品種に関するさらなる情報は,Bangha
m,Mouse News Lett(1965)33:68;Dickie,Ibid(1966)
34:30;およびHandbook of Genetically Standardized J
AX Mice,HeinigerおよびDorey,eds,The Jackson Labora
tory,Bar Harbor,Maine,3d Ed.,1980,特に2章,pp.1−3
2を参照せよ。
永久分裂化はミエローマとの融合により行われ得,Mil
stein,Nature(1975)256:495−497;Eur J Immunol(19
76)6:511−519に最初に記述されている。こ方法によれ
ば,マウスミエローマ細胞に適用される組織培養物は,
免疫化したマウス由来の脾臓細胞に融合され,ハイブリ
ッド細胞が得られる。このハイブリッド細胞は,多量の
単一抗体分子を生成する。もちろん,当該技術分野で公
知の他の永久分裂化方法(例えば,Epstein−Barrウイル
スとの感染,またはウイルスDNAとのトランスフェクシ
ョン)もまた,用いられ得る。
KohlerおよびMilsteinの方法に関し,より好ましいマ
ウスミエローマ細胞系は,Sp2/0−Ag14細胞系である。こ
れは,BALB/c起源の公知の細胞系であり,Schulman,Wilde
およびKohler,Nature(1978)276:269−270により定義
されている。これらの細胞(これはイムノグロブリン
(Ig)鎖を合成しない)は,the Basel Institute for I
mmunology,Basel,Switzerland,およびアメリカン タイ
プ カルチャー コレクション,Rockville,Maryland(A
TCC受け入れ番号CRL−1581)から入手可能である。
ミエローマ細胞および脾臓細胞の融合を行うより好ま
しい方法は,Galfreら,Nature(1977)266:550−552に
記述の一般的方法による。この方法では,ポリエチレン
グリコール(PEG),例えばPEG1500は,単一層中で成長
する細胞に対する融合剤として用いられる。永久分裂細
胞は,HAT(ヒポキサンチン,アミノプテリンおよびチミ
ジン)選択培地中で培養することにより,選択され得
る。このことは,例えば;Littlefield,Science(1964)
145:709に記述されている。選択培地の選定は,もちろ
ん,永久分裂化過程の性質に依存する。永久分裂化が融
合を介してなされるなら,この融合パートナー(例えば
ミエローマ)は,抗体分泌系にて永久分裂性を与え,欠
陥のある特性を有するに違いない。この特性は,選択培
地の関係から,抗体を分泌するパートナーにより補足さ
れる。
この永久分裂化された細胞は,次いで,正確な特異性
を有する抗体を分泌する細胞について,選抜されなけれ
ばならない。ここでのMB特異的抗体の調製過程におい
て,決定的に重要な部分は,実際には,適当な選抜方法
の選択である。この方法によれば,正確な特異性を有す
る抗体を分泌する永久分裂化細胞が確認される。
永久分裂化細胞の上澄みは,まず,CK−MBに結合する
抗体の分泌のために,選抜される。これは,免疫分析の
ような従来の免疫分析方法を用いてなされ得る。
従来の一般的なRIA方法は,通常,例えばYallowら,J
Clin Invest 39,1157(1960)に記述されていた。固
相RIAは,まず,CattおよびTregear,Science 158,1570
−1572(1967)により開発された。一般に,ポリビニル
表面は,大抵のタンパクをナノグラム量で堅く吸着する
ので,固定化された第2の抗体(抗血清)は,最初の抗
体(これは,拮抗型分析において,放射線標識された抗
原と順に結合し得る)を捕らえるために,用いられる。
ある例示では,このRIAは,この上澄みをマルチウェル
マイクロタイタープレート(これは,例えば,抗マウス
抗体で被覆されている)に適用し,次いで,標識され精
製されたCK−MBを用いて,結合した検体を検出すること
により,達成され得る。
ハイブリドーマ,またはCK−MBを結合し得る分泌抗体
としてこのように同定された他の細胞の一群は,次い
で,CK−MMおよびCK−BBのいずれにも結合しない細胞が
選抜される。これは,種々のプロトコル中でなされ得
る。しかし,最も直接的かつより好ましい大部分の方法
は,この上澄みに由来の精製モノクローナル抗体を用い
る拮抗分析である。この精製された調製物は,抗マウス
IgGで被覆されたマイクロタイターウェルに適用され
る。このウェルは,拮抗するCK−BBまたはCK−MMの変化
量の存在下にて,標識CK−MBで処理される。CK−MBと結
合し続け,それゆえCK−MMまたはCK−BBのいずれについ
ても拮抗に耐える抗体を生成する細胞系が,次いで,選
択される。
先のプロトコルは,もとの培養物の上澄み上で使用さ
れるか,部分的に精製された培地または腹水を利用し得
る。これら培地または腹水は,培養物の増幅後,CK−MB
と反応性の抗体を分泌することが,示される。ここで開
示の実験に基づいて,例示方法により調製された抗体と
反応性のCK−MBの多数は,このアイソエンザイムに対し
特異的であり,CK−MMおよびCK−BBと反応しない。それ
ゆえ,もし永久分裂化した細胞の多数が,所望の特異性
を有する抗体を生成しない場合には,この増幅操作で
は,ほとんど何も消費されない。所望のアイソエンザイ
ムに対する特異性についての有用な確認試験は,このよ
うな増幅された上澄みまたは腹水に由来の部分的に精製
された抗体について,より好都合に行われる。この手順
では,生成される抗体は,例えば,125Iまたは他の適当
な標識を用いて標識化される。この抗体は,分離された
アイソエンザイムに対応するバンドを含む電気泳動ゲル
と接触される。イムノグロブリンが,分離されたアイソ
エンザイムCK−MBとは排他的に結合するが,CK−BBおよ
びCK−MMに対応するバンドとは結合しないような調製物
が,次いで,選択される。
以下に例示の手順では,CK−MBに対する抗体を分泌す
る13のハイブリドーマのうち,8つのハイブリドーマは,
このアイソエンザイムに特異的な抗体を生成した。
抗体生成物を増幅するために,この永久分裂化細胞
は,インビトロにて培地中で培養されるか,または,そ
れに代えて,細胞の成長や多数のモノクローナル抗体の
生成を可能にするような,腹水腫傷を生成するマウスに
注射される。
生成するにつれて,このモノクローナル抗体は,種々
の公知方法により,組織培地または腹水から単離され精
製され得る。この公知方法には,例えば,硫酸アンモニ
ウム沈澱法,透析,アンフィニティークロマトグラフィ
ー,イオン交換クロマトグラフィー,限外濾過,高分子
電解質共重合体による吸着,および類似のタンパク分離
方法がある。より好ましい方法では,タンパクA−アガ
ロースカラム(例えばプロテインA−セファロース
上でアフィニティークロマトグラフィーが使用され,続
いて透析または限外濾過にかけられる。プロテインA
は,Staphylococcus aureus(これは,抗原結合部位に
て相互作用なしでIg分子と結合している)から単離され
たポリペプチド(mol.wt.42000)である。プロテインA
−セファロース は,Pharmacia Fine Chemicals AB,Upp
sala,Swedenから市販されている。
モノクローナル抗体の単離および精製に関するこれら
の方法および他の適当な方法は,Goding,Monoclonal Ant
ibodiesPrinciples and Practice,Academic Press,Lo
ndonおよびNew York,1983,および米国特許第4,533,496
号に一般に記述されている。
C.アフィニティークロマトグラフィー 上に記述のように調製されるCK−MB特異的モノクロー
ナル抗体は,生物学的流体または培地からのCK−MBのア
フィニティー精製に有用である。これら精製方法におい
て,このような抗体の使用には,一般によく知られてい
るアフィニティークロマトグラフィー方法が使用され
る。典型的な方法では,モノクローナルまたはそれらの
免疫学的に反応性の断片は,標準的な連結方法(例え
ば,2官能性の連結試薬を用いる方法,または直接連結方
法)により,固体支持体(例えば,アガロース,ポリア
クリルアミドまたはラテックス)に結合される。CK−MB
精製が望まれる混合物は,次いで,支持された抗体調製
物を含むカラムまたはフィルターに通される。この調製
物は,抗体とCK−MBとの間で免疫反応が起こるような条
件下で用いられる。このCK−MBは,抗原−抗体複合体を
選択的に解離させる確実な条件で溶出される。このよう
な条件には,pHの変化,温度の変化,およびイオン強度
の制御が含まれる。
D.CK−MBの分析 本発明のCK−MB特異的抗体は,生物学的試料または他
の試料中におけるCK−MBの存在,不存在またはその量を
分析する成分として,特に有用である。この分析には,
例えば,心筋梗塞の指標としての血清中の分析も含まれ
る。この抗体を利用する分析のプロトコルは,広く変え
られ,そして,この抗体を用いて回収されるCK−MBの直
接測定,または拮抗分析法またはサンドイッチ分析法が
使用され得る。
アッセイは以下のプロトコルに使用される試薬を含む
キットを用いて行い得る。
適当な例示的プロトコルには,以下が包含される。
特に有用なプロトコルの設定には,標識CK−MBが,固
定化されたCK−MB特異的抗体に対し,サンプル中に含ま
れるCK−MBと拮抗するような拮抗免疫分析が用いられ得
る。この分析タイプでは,このCK−MB特異的抗体は,マ
イクロタイターウェル,ビーズなどの固体支持体,また
はカラムに結合されている。この抗体は,異なる量の標
識CK−MBが加えられた試料と接触して位置している。サ
ンプル中のCK−MB濃度が高くなるほど,固体支持体に結
合される標識CK−MBが少なくなる。試料CK−MBに対する
標識診断薬の量は,支持体で処理された後の状態の溶液
中で測定され得るか,または支持体それ自体か支持体か
ら溶出されて測定され得る。この標識が,溶液中に残留
しているものとして測定されるなら,測定される標識の
量は,試料のCK−MB含量と直接比例する。支持体に結合
した標識が基準として用いられるなら,逆も正しい。こ
の標識には,このような分析に通常公知かつ使用される
あらゆる標識がある。この標識には,制限なしで,放射
活性アイソトープ,螢光化合物,色素形成化合物,また
は酵素(検出可能な結果を生じる反応を触媒する酵素)
が含まれる。
別のタイプのプロトコルには,サンドイッチ分析が用
いられ得る。この分析では,本発明のMB特異的モノクロ
ーナル抗体は,試料中のCK−MBを抽出するために用いら
れる。このCK−MBは,次いで,標識された抗−CK−Mま
たは抗−CK−Bの使用により,検出される。この標識さ
れた抗−CK−Mまたは抗−CK−Bは,例えば,サブユニ
ット(または,実際には,CK−MBと反応性のあるポリク
ローナル抗血清または他のモノクローナル)のいずれか
と特異的である。この分析は,固相支持体上で行われ得
る。または免疫沈澱が最初に形成され,次いで,分離さ
れ標識され得る。このプロトコルは,もちろん可逆的で
あり,そして,抗−CK−Mまたは抗−CK−Bは,免疫沈
澱または吸着物の検出に用いられる捕捉イムノグロブリ
ンまたは標識化されたMB特異的抗体として,使用され得
る。
CKのMサブユニットまたはBサブユニットに特異的な
抗体は,ポリクローナル調製物またはモノクローナル調
製物のいずれかとして,用いられ得る。これらの抗体
は,市販されているか,または上記の方法と類似の標準
方法を用いて,調製され得る。この方法は,これら特別
な特異性のあるIgについて,当該技術分野で記述されて
いる。
上記に加えて,試験されるべき試料を,本発明のMB特
異的抗体でインキュベートすることにより,直接的な免
疫分析が達成され得る。ここで,この抗体またはそれら
の断片は,固体粒子(例えば,担体ビーズ)または固体
表面上に固定化されている。このビーズまたは他の不活
性固体は,次いで,洗浄される。抗体に結合したCK−MB
活性は,特異的なCK試薬(例えば,連結された酵素反応
系の成分)でインキュベートされた後,測定される。こ
のようなプロトコルでは,最初のインキュベーションは
室温で行われ得る。これに対して,CK試薬とのインキュ
ベーションは,しばしば,約37℃で実行される。
CK活性に依存するこれらプロトコルでは,変性を避け
るべく,予防措置を施すのが望ましい。
CK酵素が,血清サンプル中では,相対的に不安定なこ
とは公知なので,スルフヒドリル(チオール)化合物
(例えば,β−メルカプトエタノール,システイン,グ
ルタチオンまたはジチオスレイトールなど)の少量では
あるが活性化量が,分析反応媒質に加えられ得る。この
ような添加剤の使用に関し,例えば,米国特許第3,403,
077号および第3,540,984号を参照せよ。
不活性担体粒子は,例えば,ガラス,シリカ,アガロ
ース,デキストラン,ポリスチレン,ポリ塩化ビニル,
スチレン/ジビニルベンゼン共重合体および他のこのよ
うな有機材料または無機材料(これらは,球形ビーズの
形に作り上げられ得る)とされうる。しかし,非球形表
面も使用され得る。さらに,分離を助けるために,磁性
ビーズが用いられてもよい。このビーズは,サブミクロ
ン粒子サイズまたはそれ以上(例えば,直径約1cmま
で)とされ得る。この非球形表面は,ガラスまたはプラ
スチックのチューブ表面,またはマイクロタイターウェ
ルとされ得る。
以下のある例示では,ラテックスビーズが用いられ,
直径約1ミクロンより小さい粒子サイズのポリスチレン
ラテックスビーズとされ得る。このようなビーズは,通
常,抗原/抗体反応における担体粒子として用いられて
いる。このビーズは,例えば,SingerおよびPlotz,Amer
J Med(1956)21:888−892および米国特許第3,088,875
号に記述されている。
入手可能な別の化学物質が多くある。ある例示の実施
態様では,CK試薬は,クレアチンリン酸,ADP,グルコー
ス,HK,G−6−PDHおよびNADの効果量を含有する緩衝化
された水系溶液(pH約7)である。
この実施態様に対するCK試薬成分,およびラテックス
ビーズまたは他の不活性担体粒子は,公知物質であり,
また市販されている。それゆえ,このADP化合物およびN
AD+化合物は,哺乳類の筋組織から得られる。これは,
一般に,水溶性の塩,通常ナトリウム塩,として市販さ
れている。クレアチリン酸もまた,哺乳類の筋組織から
入手される。これに対して,グルコースは,一般に,コ
ーンスターチの加水分解により,商業的に得られる。こ
のHK酵素およびG−6−PDH酵素は,酵母または他の微
生物から得られる。これらは,例えば,米国特許第3,79
4,562号に認められる。このHK酵素は,活性に関するMg
2+イオンに対し完全に共同因子となる必要条件を有す
る。これは,水溶性マグネシウム塩(例えば,硫酸マグ
ネシウムまたは酢酸マグネシウム)の少量ではあるが効
果量を,この反応媒体に添加することにより,供給され
得る。この系でのNADHの形成は,340nmにて分光光学的に
検出されるか,または螢光により検出され得る。さら
に,形成されるNADHは,電子伝達体(例えば,ジアホラ
ーゼ)によって,インドニトロテトラゾリウムバイオレ
ット(INT)のような染料を還元するために,用いられ
得る。それにより,可視領域において,分光光学的に検
出され得る有色化合物が生成する。
NADHまたはNADPHを生成する他の酵素系もまた,代用
され得る。
さらに,組み合わされた酵素系または他の手段は,選
択された方向で反応を触媒するCKの1つまたはそれ以上
の生成物を特異的に検出するために,例示のCK試薬に対
し代用され得る。例えば,クレアチンまたはクレアチン
リン酸と,特異的な有色複合体を形成する物質,また
は,どんな場合にもATPとさらに反応する物質もまた,
用いられ得る。
ある特定の選択では,クレアチンキナーゼ反応で生成
するATPは,ルシフェラーゼ系を用いて検出され得る。
この酵素は,螢から抽出され,そして市販されている。
この酵素は,酵素存在下にて,ルシェリンが転化して,
反応中に光が放射されるのに充分な低エネルギー生成物
となる反応を触媒する。このバイオルミネッセンスは,C
K−MBの定量的または定性的な検出の直接的方法とし
て,用いられ得る。
以下の詳細な実施例は,本発明をさらに例示する。し
かし,本発明はこれらに限定されないことが理解される
だろう。部は,他に特定されていなければ,重量部であ
る。
実施例1 モノクローナル抗体の産生および特徴付け 予備検査によれば,免疫化されたA/Jマウスは,従
来,使用されてきたBALB/cマウスに比べると,その血清
中のCK−MBに対する非常に高い抗体価を有した。
その例証となる手順は以下のように実施された: A.免疫化プロトコル:生後8週間の雌A/Jマウス,H−2
aハプロタイプ(ジャクソン ラボラトリーズ,バーハ
ーバー,MA04609)に,25μgのヒトクレアチンキナーゼ
−MBを等量のフロイントの完全アジュバント(シグマ
ケミカルCo.,セントルイス,M063178)に乳化して,腹腔
内に注射した。4週間後および8週間後に,フロイント
の不完全アジュバント(シグマ ケミカルCo.)および
リン酸緩衝食塩水(PBS;150mmol/l NaClを含む50mmol/l
リン酸ナトリウム,pH7.2)中の等量の抗原を同様に投与
した。3回目の注射の少なくとも3週間後,融合の4日
前に,最後の追加免疫としてPBS中の25μgの抗原を与
えた。
この免疫化に用いたCK−MBイソ酵素は,ヒトの心筋か
ら単離し,イオン交換クロマトグラフィーおよびアフィ
ニティークロマトグラフィーを組み合わせて精製した。
100mmol/l EDTA,10mmol/l 2−メルカプトエタノールを
含む50mmolトリス,pH7.3からなる緩衝液(緩衝液A)を
用いて,心臓組織を抽出した。組織抽出物の40〜70%(N
H4)2SO4分画を透析し,次いで緩衝液A中の0〜325mmol
/l NaCl直線勾配を用いて,DEAE−セファロース イオン
交換カラムクロマトグラフィーに供した。CK−MBピーク
をアガロースゲル電気泳動によって検出した。次いで,C
K−MB分画をAffi−Gel Blueアフィニティーカラムクロ
マトグラフィーに供し,緩衝液A中の0〜250mmol/l Na
Cl勾配を用いてアルブミンを除去し,CK−MBを溶離し
た。このCK−MBを,NAD+−依存 デヒドロゲナーゼおよ
びATP−依存 キナーゼを結合した5'−AMP−セファロー
ス アフィニティーカラムクロマトグラフィーに供する
ことによって汚染物質LDHを除去した。精製されたCK−M
Bをフロースルー(flow through)中に採取し,濃縮
し,透析し,そして50%グリセリン中で−70℃にて保存
した。
B.融合技術:免疫化したマウスから脾臓を無菌状態で
摘出した。ポリエチレングリコール(PEG1500)の存在
下で,脾臓細胞(108)をSp2/0−Ag14細胞(107),BALB
/c骨髄腫細胞系列と融合した。これは本質的にはKohler
およびMilstein,Nature 256,495−497(1975)によっ
て公表された方法に従った。
C.スクリーニング:CK−MBに対する抗体を産生するハ
イブリドーマのスクリーニング(選抜)は,固相ラジオ
イムノアッセイを用いることによって実施した。ヤギ抗
−マウスIgG(H+L)抗体(ペル−フリーズ バイオ
ロジカルズ,ロジャーズ,AR72756)(150mmol/l NaClを
含む100mmol/lホウ酸ナトリウム,pH8.5中2mg/l)を96穴
丸底マイクロタイタープレート(ダイナテック,アレキ
サンドリア,VA22314)上に被覆した。これは100μlの
ヤギ抗−マウスIgGを4℃にて一晩,37℃にて2時間イン
キュベートすることによって行った。このプレートをツ
イーン −食塩水(1あたり0.5ml ツイーン−20,8.
77g NaCl,0.02g NaN3)で洗浄した。次いで,100μlの
ハイブリドーマの上清を添加し,続いて上述のようにイ
ンキュベーションと洗浄を行った。放射標識抗原(CK−
MB,上述のように精製)を各ウェルあたり100,000cpm添
加し,4℃にて1晩インキュベートすることによって,上
清中に存在する,ヒトCK−MBに対する抗体を検出した。
放射標識CK−MBは,10g/lウシ血清アルブミンおよび1mmo
l/l 2−メルカプトエタノールを含むPBSに希釈した。こ
のプレートを洗浄し,乾燥し,そして結合した放射標識
CK−MBをパッカードのγ線カウンターで計数した。ウェ
ルに関するカウントが,無関係なハイブリドーマの上清
を含む陰性の対照ウェルの少なくとも2倍以上であれ
ば,結果は陽性であるとみなした。陽性の対照として
は,ハイブリテック(サンディエゴ,CA92121)から入手
した,抗CK−Mサブユニットおよび抗CK−Bサブユニッ
トに特異的な,適当に希釈したモノクローナル抗体を用
いて,ウェルを展開した。CK−MBに対する抗体を産生す
るハイブリドーマを軟寒天培地中でクローン化し,10%
ジメチルスルホキシドおよび30%ウマ血清を含むダルベ
ッコの修正イーグル培地(DMEM)中,液体窒素下で保存
した。
D.腹水からのモノクローナル抗体の精製:プリスタン
(Pristan)で感作されたCAF1/Jマウス(ジャクソン
ラボラトリーズ)に106のハイブリッド細胞を腹腔内に
注射し,腹水を1〜2週間後に採取した。各細胞系列に
よって産生された腹水をプールし,そして遠心分離によ
って細胞片を除去した後,−20℃にて保存した。腹水か
らのモノクローナル抗体は,プロテインAアフィニティ
カラム系(MAPSTM,バイオ−ラッド,リッチモンド,CA9
4804)を用いて精製した。カラムから溶出した抗体のピ
ークは,アミコンYM−50限界濾過セル(遮断分子量50,0
00ダルトン)を用いて濃縮し,次いでPBSに透析,そし
て−70℃にて保存した。モノクローナル抗体の純度はア
ガロースゲル上の電気泳動によって確認した。
E.アガロースゲル電気泳動:腹水の電気泳動は,アガ
ロースゲル(コーニング アガロースフィルムNo.47010
0,アメリカン サイエンティフィック プロダクツ,パ
ロアルト,CA94306)およびバルビトール緩衝液(PHAB,
コーニングNo.470180)を用いて行った。電気泳動は,90
Vで40分間実施した。CKイソ酵素の電気泳動による分離
は,同様にしてコーニングアガロースフィルム(No.470
104)およびモプソ緩衝液:3−(N−モルホリノ)−2
−ヒドロキシプロパンスルホン酸(コーニングNo.47004
6)を用いて30分間行った。タンパクを染色するには,
ゲルを固定し,0.125%クーマシーブルーを含むメタノー
ル,酢酸および水の混合物(40:10:50)中で染色した。
クーマシーブルーを含まない同様の混合物で背景を脱色
し,風乾した。
F.イソタイプの決定:モノクローナル抗体のイソタイ
プの決定は,アウクターロニィーの放射状免疫拡散法に
よって行った(アウクターロニィー,免疫拡散および免
疫電気泳動ハンドブック,アンアーバーSc.Publ.,1968,
を参照されたい)。二重免疫拡散ディスクおよびマウス
のイソタイプに特異的な抗血清は,マイルス サイエン
ティフィック,ネイパービル,IL 60566から入手した。
G.特異性の決定:モノクローナル抗体の特異性は競合
ラジオイムノアッセイによって決定した。このアッセイ
は,放射標識CK−MBのモノクローナル抗体への結合が各
種濃度の精製されたCKイソ酵素と競合すること以外は,
ハイブリドーマの上清のスクリーニングに用いたRIAと
同様であった。アフィニティー精製モノクローナル抗体
(10g/lウシ血清アルブミンを含むPBS中に2mg/l)の100
μlをマイクロタイタープレート上に固定化されたヤギ
抗マウスIgGに結合させた。次いで,標識CK−MB(100,0
00cpm)および0〜1000ngのCK競合イソ酵素(CK−BBま
たはCK−MM)の混合物を100μl添加し,そして4℃に
て一晩インキュベートした。次いで,このプレートを洗
浄して乾燥し,そして結合した放射標識CK−MBをパッカ
ードのγ線カウンターで計数した。
Conan−MBの特異性は,放射標識抗体を,電気泳動に
よりアガロースゲル上で分離されたCKイソ酵素に結合さ
せることによって確認した。電気泳動の後,ゲルをイソ
プロパノール,酢酸および水の混合物(25:10:65)中で
30分間固定し,脱イオン水で同じ時間かけて,2度洗浄
し,そして10g/lウシ血清アルブミン(BSA)および500,
000cpmの125I−標識抗体を含む,50mlのPBS中で室温にて
4時間インキュベートした。結合しない放射活性をPBS
で洗い流した。次いで,ゲルを乾燥し,増感スクリーン
を用いて−70℃にて24時間,XAR−5 X線フィルム(イー
ストマン コダック カンパニィー,ロチェスター,NY1
4650)に感光させ,そして自動フィルム処理装置で現象
した。
結果 上述の方法により,以下の結果が得られた。
モノクローナル抗体の特徴付け 免疫化された4匹のA/Jマウスの脾臓細胞をBALB/c骨
髄腫細胞系列SP2/0−Ag14に融合させることによって,
ヒトCK−MBに対する抗体を分泌する13のハイブリドーマ
を得た。競合RIAにより,13のハイブリドーマのうち8つ
がヒトCK−MBに特異的であって,ヒトCK−MMおよびCK−
BBを認識しない抗体を産生することがわかった。さら
に,Bサブユニットに特異的な抗体を産生する4つのハイ
ブリドーマ,およびMサブユニットに特異的な抗体を産
生する1つのハイブリドーマが見出された。
CK−MBに特異的な抗体を産生するクローン化ハイブリ
ドーマ(Conan−MB)の1つを注射することによって産
生された腹水は,免疫拡散によりκL鎖を有するIgG−2
bサブクラスに属すると特徴付けられた。
Conan−MBの特異性を示す競合RIAを第1図に示す。Co
nan−MBは,10mg/lまでの濃度でさえCK−MMおよびCK−BB
を認識しなかった。Conan−MBの特異性は,ヒトの心臓
から精製した天然のCK−MBと同一の抑制パターンを与え
るハイブリッドCK−MBを用いることによって確認した。
また,CK−MBには結合するが,CK−MMまたはCK−BBには結
合しない放射標識Conan−MBをアガロースゲル電気泳動
によって分離した。
さらに,Conan−MBのCK−MBへの結合が,酵素活性には
影響を及ぼさないらしいことによって特徴付けられた。
ラテックスビーズ上に固定されたConan−MBによってCK
−MBを溶液から抽出する場合もこのようなものだった。
Conan−MBは,その特異性,および活性CK−MBを酵素的
に抽出する能力を有するのでCK−MBの活性を直接測定す
る臨床検査に用いた。
実施例2 CK−MBの測定 臨床試料および標準 CK−MB分析のためにバーンズ病院化学実験室または冠
疾患集中治療検査室に提出された血清試料は,10mmol/l
2−メルカプトエタノールの最終濃度に安定化させた後,
4℃にて保存し,そして5日以内に分析した。試料は,
本発明の直接CK−MB法によって分析した。また,比較す
るために市販の二部位酵素免疫測定法(two−site enzy
me immunoassay;エンザイグノストCK−MB,ベーリング
ダイアグノスティックス,ラジョラァ,CA92037)によっ
ても分析した。
熱不活性化血清プール(56℃にて30分間)を化学実験
室よ得た余分の血清から調製し,そして−70℃にて保存
した。加熱処理はクレアチンキナーゼ活性を不活性化す
るのに十分であり,この血清プールはCK−MB標準のマト
リックスとして,また高いCK−MB活性を有する試料を希
釈するために用いた。標準として用いたCK−MBは上述の
ように精製した。高標準の酵素活性は,フレキシジェム
TM遠心分析器により37℃にてRosalki,J Lab Clin Med
69,696−705(1967)の方法の変法を用いて測定した。
この方法では,クレアチンホスフェートが基質として働
き,ヘキソキナーゼおよびグルコース−6−ホスフェー
ト デヒドロゲナーゼが結合酵素であった(エレクトロ
ヌクレオニクスInc.,フェアフィールド,NJ 07006)。エ
ンザイグノストCK−MB分析(ベーリング ダイアグノス
ティックス)のキャリブレーター4(BSAのマトリック
ス)および低いCK−MB活性および高いCK−MB活性を有す
る血清プールを対照として用いた。他のすべての試薬は
シグマ ケミカルCo.,セントルイス,MO63178から購入し
た。
ラテックスビーズ上への抗体の固定化 モノクローナル抗体は,直径0.8ミクロンのポリスチ
レンラテックスビーズ(LB−8,シグマ ケミカルCo.)
上への受動的吸着によって固定化した。このビーズは,2
0倍に希釈し,被覆緩衝液(0.1mol/lリン酸ナトリウム,
pH6.0)の5g/l懸濁液とし,エッペンドルフの微小遠心
器(15,000×g,5分間)でペレット化した。このビーズ
は,0.1g/lのモノクローナル抗体を含む被覆緩衝液中に
再懸濁して5g/lとし,穏やかに回転させながら4℃にて
一晩インキュベートした。被覆したビーズをペレット化
し,トリス緩衝食塩水(TBS)(20mmol/lトリス,pH7.2,
150mmol.l NaCl)で2度洗浄し,そしてTBS中に再懸濁
して5g/lとした。上清中に残留するマウスの免疫グロブ
リンの量は,サンドウィッチ酵素免疫測定法によって測
定した。ラテックスビーズに結合したモノクローナル抗
体の量は,被覆溶液中のモノクローナル抗体の濃度から
上清中に残留するモノクローナル抗体の濃度を差し引く
ことによって決定した。10μlの被覆ビーズ懸濁液が約
1.0μgのモノクローナル抗体を含む,このような条件
下で,90%以上の抗体がビーズに結合した。
CK−MBに対する直接分析法 2度のインキュベーションから構成されるCK−MBの分
析は,洗浄段階によって分離された。最初の抽出または
免疫吸着段階の間に,血清のCK−MBはラテックスビーズ
上に固定化されたモノクローナル抗体に結合した。次い
で,吸着された酵素は酵素段階でCK試薬にさらした。34
0nmで測定された吸光度は酵素活性に比例した。
分析は以下のように実施した: (1)100μlの血清試料,標準溶液または対照を1.5
mlのポリプロピレン製エッペンドルフ微小遠心管にピペ
ットで採取する。標準は,精製したCK−MBを〜125U/lの
活性まで希釈することによって調製した。この溶液を希
釈することによって4〜128U/lの範囲の標準を準備し
た。高標準の酵素活性は速度論的に測定し,他の標準の
活性は適当な希釈因子を用いて計算した。熱不活性化血
清プール100μlを標準,および血清を含まない対照の
試料管に添加する。分析緩衝液(TBS+1mmol/l 2−メル
カプトエタノール)を用いて容量を1mlにする。
(2)モノクローナル抗体を被覆したラテックス粒子
を25μl(約2.5μgのモノクローナル抗体を含む)を
添加する。30分間室温にてインキュベートする。
(3)試料管を4℃の水浴中で冷却し,ビーズをエッ
ペンドルフの微小遠心器(15,000×g,5分間)でペレッ
ト化する。ビーズを1mlの分析緩衝液で2度洗浄する。
(4)ビーズを0.25mlの分析緩衝液に再懸濁する。CK
−試薬0.50mlを添加する。試料管を37℃の水浴に30分間
移す。
(5)ビーズをペレット化し,上清0.5mlを採取し,
そして吸光度A340を読み取る。最小二乗法による回帰曲
線の勾配A340と標準の活性を比較することによってCK−
MBのU/lを計算する。
吸光度の読み取りは,フレキシジェムTMの遠心分析器
を用いて行った。100U/lより大きな値を有する試料は,
熱不活化血清で2倍および4倍に希釈した後,再分析し
た。
分析方法 分析は2段階で実施するが,その各々は血清濃度,時
間および温度に関して最適化した。ラテックス粒子(0.
8ミクロン)を固相として選択したが,それは高い被覆
密度を達成することができ,また容易に入手し得るから
である。被覆に用いた濃度(0.1g/l)では,95%を越え
るConan−MBが,5g/lの懸濁液中のビーズに吸着する。よ
り低濃度では,実質的に100%のConan−MBが吸着する
が,最終的な被覆濃度は,それより低い。より高い被覆
濃度では,結合する抗体の割合はそれほど大きくない
が,これはビーズ上のタンパク結合部位が飽和している
ことを示唆している。第2図を参照されたい。
固定化されたConan−MBの最適量は,被覆されたビー
ズの5g/l懸濁液を,32〜256U/lの酵素活性を示す,10g/lB
SAを含むPBS中の4つの用量のCK−MBに,順次増加する
量だけ添加することによって決定した。4℃にて一晩イ
ンキュベートした後,Conan−MBを被覆したビーズをペレ
ット化し,そして洗浄した。ビーズ上に吸着された酵素
活性を,37℃にてCK試薬とインキュベートした30分後のA
340として測定した。上清中に残留する酵素活性は,や
はり37℃にて速度論的CK分析によって測定した。ビーズ
上の酵素活性の量は,2μg Conan−MBで頭打ちになり始
めるまで,固定化されたConan−MBの量が増加するとと
もに上昇する。90%を越えるCK−MBが検査した各活性度
の酵素に結合し得た。上清中に残留している酵素活性を
調べることによっても同様の結果が得られた。分析には
2.5μgのConan−MBを用いるのが好ましい。
CK−MBを正常な血清に添加した場合には,4℃にて一晩
インキュベートした後,固定化されたConan−MBによっ
て吸着された酵素活性の割合は,より少なかった。抗体
量が高い(16μgまで)場合でさえ,このような効果が
生じたが,血清の希釈率を上昇させることによって最小
になるようであった。従って,100μlの血清を分析緩衝
液で1000μlの容量に希釈するのが好ましい。標準およ
び対照は,熱不活性化血清100μlと混合し,次いで分
析緩衝液で1000μlに希釈した。これらの条件により,
標準中の約70%のCK−MBが検査したすべての用量におい
て結合した。CK−MBの回収率は,10.2U/lまたは77.9U/l
を最初に21.7U/lであると分析された血清試料に添加す
ることによって評価した。回収率は,それぞれ106.9%
および94.1%であった。
温度および時間が免疫吸着段階に及ぼす効果も評価し
た。CK−MBの活性は対照ビーズ(マウスのIgGで被覆さ
れたもの)とインキュベーションして得られた上清で測
定されたように,室温または4℃のいずれかで24時間一
定であった。37℃では,この活性は対照ビーズとインキ
ュベーションした30分後に累進的に減少した。CK−MB活
性は,室温では30分後または4℃では2時間後にConan
−MBを被覆したビーズに最大限結合した。これらの時間
の後,4℃では結合したCK−MBの減少は少なかったが,室
温では累進的に減少した。これらの変化は上清中にCK−
MBが比例して増加することと関連し,CK−MBがモノクロ
ーナル抗体から解離すること,またはCK−MB−抗体複合
体がラテックスビーズから解離することを示唆した。試
料はConan−MBを被覆したビーズと室温にて30分間イン
キュベートした後,直ちに氷水浴中で冷却し,次の洗浄
段階の間にCK−MBの放出を最小限にするのが好ましい。
洗浄し,4℃にてビーズを再懸濁した後,分析の第2段
階を,CK−試薬の添加および試料管を37℃の水浴へ移す
ことによって開始する。インキュベーションの容量と時
間は,高標準(〜125U/l)に対してはA340が1.3になる
ように,15U/l CK−MBを含む標準に対してはA340が0.16
になるように設定した(これは正常な被験体に対して期
待される参照上限である)。30分間のインキュベーショ
ンにわたって検査した標準のA340は,その濃度に対して
直線的に増加した。第2段階の条件を変更して分析感度
を上昇させるかまたは低下させることができる。
少量(1mmol/l)の2−メルカプトエタノールを分析
混合物に添加して酵素活性を増大させ,安定性を維持さ
せた。10mmol/lを添加しても活性は増大するが,捕捉さ
れた酵素の固定化されたConan−MBからの解離が増大す
るようである。
潜在的な阻害物質の影響を評価した。好ましい分析条
件では,たとえ血清が最初の分析容量の80%まで存在し
ていても結果に影響を与えなかった。室温にて30分間の
インキュベーションを行った,これらの結果は4℃にて
一晩インキュベートして得られた結果と相違した(上記
参照)。熱不活性化血清を希釈用および標準用マトリッ
クスとして用いたが,それは緩衝液のみが存在する場合
よりも血清が存在する場合の方が明らかにCK−MBがラテ
ックスビーズからよく解離したからである。アデニレー
トキナーゼの源として溶解した赤血球を添加すること
は,ヘモグロビン(溶血の評価として)が246g/l程度で
ある場合でさえ,結果に影響を与えない。第3図を参照
されたい。CK−MMを200,000U/lまで,またはCK−BBを25
0,000U/lまで添加するだけで非特異的な効果が得られ
た。このように多量の酵素を添加すると,ラテックスビ
ーズを2度洗浄しても除去されない酵素活性が残留し
た。対照ビーズを用いて分析を行い,残留する少量の酵
素活性(例えば,200,000U/lのCK−MMに対して36U/l)を
差し引いても,CK−BBまたはCK−MMの影響は見られなか
った。第3図を参照されたい。これらの結果はラテック
スビーズの洗浄を4度用いて阻害実験を繰り返すことに
よって確認した。ミトコンドリアCKによる影響は見られ
なかった。
分析内(n=10)のCVは,低い血清プール(13.0U/
l)について2度測定され,5.3%および9.5%であること
が見出された;また,高い血清プール(105.1U/l)につ
いても2度測定され,3.2%および1.2%であることが見
出された。分析間のCVは,キャリブレーター4(12.8U/
l)(異なる11日)については13.2%;低い血清プール
(11回の分析)については18.7%,および高い血清プー
ル(11回の分析)については4.5%であった。
本発明によるCK−MBの直接分析法による結果は,バー
ンズ病院臨床検査室によって用いられた二部位免疫測定
法と比較した。第4図を参照されたい。相関係数は0.99
7であり,勾配は0.915であった。これにより両者の結果
は匹敵し得るものであることを示している。
実施例3 マクロビーズによる直接分析法 上述の実施例2と同様の直接分析法は,直径が約0.25
インチのマクロビーズを用いても行い得る。この分析は
以下のように行われる: アボットラボラトリーズから入手し得るようなマルチ
ウェル反応トレーを分析に用い,0.2M β−メルカプトエ
タノール10/μlを各ウェルにピペットで分注する。標
準試料または検査材料100μlを,必要に応じて,熱不
活性化血清プール(HISP)で希釈して用いる。HISPは余
分の血清を56℃にて30分間加熱することにより調製し,
次いで−70℃にてインキュベートされた血清を50mlの既
知量ずつ保存する。標準は最も高濃度の標準(S4)から
順次,希釈することによって調製する。この高濃度標準
は,5ml HISP中の保存CK−MB 10μl(約62,000U/l)で
あって,その活性は実施例2で述べたようにフレキシジ
ェムTMで速度論的に確認されている。標準曲線は,この
標準(S4)の希釈物を用いて作製する。ここで,S4の測
定値は108U/lであって,S3には36U/l,S2には12U/l,そし
てS1に4U/lが含まれている。S0はブランクである。標準
溶液は4℃で保存する場合は1週間,あるいは−70℃で
保存する場合は少なくとも3ヵ月間安定である。
次いで,1つのConan−MBビーズを各ウェルに添加す
る。このビーズは,ラテックス ミクロビーズの代わり
に鏡面仕上げをした1/4インチのポリスチレン製ビーズ
を用いること以外は実施例2で述べたように調製する。
このビーズはウェルに添加する前に50mMトリス,pH7.5中
ですすぐ。
次いで,ウェルを室温にて1時間,プラットホームシ
ェーカー(platform shaker)上にて約150rpmでインキ
ュベートし,そしてプロクァンタム (アボットラボラ
トリーズ)のような自動洗浄器で各ウェルあたり10mlの
水を用いて洗浄する。次いで,各ビーズを別々の試料管
に移す。この試料管には実施例2と同様のCK試薬300μ
lを添加するが,2−メルカプトエタノールのようなスル
フヒドリル活性化剤は添加しない。
個々のビーズを含む試料管を37℃にて45分間インキュ
ベートし,100mMトリス,pH7.5,5mM 1,2−ジアミノシクロ
ヘキサン−N,N,N',N'−四酢酸(DCTA),0.1mg/ml R−ヨ
ードニトロテトラアゾリウムバイオレット(INT),お
よび1U/mlジアホラーゼを含む色停止試薬1mlを添加する
ことによって反応を停止する。これらの試薬は市販され
ており,シグマケミカルCo.より購入した。
反応を停止させた後,試料管を水浴から取り出し,5分
後に492nmで吸光度を読み取る。
この結果は,バーンズ病院臨床検査室で用いられた二
部位免疫測定法によって測定されたようにCK−MB濃度と
よい相関を示した。693の試料を比較した場合,相関関
数は0.978であり,勾配は0.800であった。これは両者の
結果が匹敵し得るものであることを示している。
他の各種実施例は,本発明の開示を読んだ後に,本発
明の精神と権利範囲から逸脱することなく当業者に明ら
かとなる。これは,このような他のすべての実施例が,
添付された請求の範囲に包含されることを意図してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴァイディア,ヘマント シー アメリカ合衆国 ミズーリ 63116 セ ント ルイス,ガスティン テラス 4617ビー (72)発明者 ディエツラー,デビッド エヌ アメリカ合衆国 ミズ−リ 63116 セ ント ルイス,ハートフォード 4025 (72)発明者 メイナード,アン イヴォンヌ アメリカ合衆国 ミズ−リ 63110 セ ント ルイス,ショー プレイス 10 (56)参考文献 CLINICAL CHEMISTR Y,Vol.30,No.7(1984), P.1157−1162 CLINICAL CHEMISTR Y,Vol.31,No.3(1985), P.465−469 CLINICAL CHEMISTR Y,Vol.31,No.1(1985), P.160−161

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CK−MBとのみ免疫学的に反応し、CK−MMお
    よびCK−BBとは免疫学的に反応しないモノクローナル抗
    体または該抗体の免疫学的反応性を有する該抗体の誘導
    体。
  2. 【請求項2】CK−MBとのみ免疫学的に反応し、CK−MMお
    よびCK−BBとは免疫学的に反応しないモノクローナル抗
    体または該抗体の免疫学的反応性を有する該抗体の誘導
    体と該CK−MBを検出または測定する試薬とを含む、キッ
    ト。
  3. 【請求項3】前記抗体またはその誘導体がConan−MBと
    の交差反応性を有する、請求の範囲第2項に記載のキッ
    ト。
  4. 【請求項4】前記抗体またはその誘導体がConan−MBま
    たはその誘導体である、請求の範囲第2項に記載のキッ
    ト。
  5. 【請求項5】試料中のCK−MBを直接かつ特異的に測定す
    る方法であって、以下の工程: (a)該試料を、CK−MBとのみ免疫学的に反応し、CK−
    MMおよびCK−BBとは免疫学的に反応しないモノクローナ
    ル抗体または該抗体の免疫学的反応性を有する該抗体の
    誘導体と接触させて、該試料中のCK−MBと該モノクロー
    ナル抗体またはその誘導体との間で免疫反応を起こさせ
    る工程;および (b)クレアチンキナーゼとしてのCK−MBのみを含む、
    該免疫反応を起こした成分を該試料の残りの部分から分
    離する工程、を包含する方法。
  6. 【請求項6】前記抗体またはその誘導体が、固相支持体
    に結合されており、 前記試料と該支持体とをインキュベートする工程; 該支持体を除去して該試料との接触をなくす工程;およ
    び 該支持体に結合したCK−MBの量を測定する工程、を含
    む、請求の範囲第5項に記載の方法。
  7. 【請求項7】CK−MM、CK−MBおよびCK−BBの混合物から
    CK−MBをアフィニティ生成する方法であって、該混合物
    をCK−MBとのみ免疫学的に反応し、CK−MMおよびCK−BB
    とは免疫学的に反応しないモノクローナル抗体、または
    該抗体の免疫学的反応性を有する該抗体の誘導体と接触
    させる工程、を包含する方法。
  8. 【請求項8】CK−MBに特異的なモノクローナル抗体およ
    び該抗体の免疫学的反応性を有する該抗体の誘導体を製
    造する方法であって、以下の工程; (a)CK−MBとのみ免疫学的に反応し、CK−MMおよびCK
    −BBとは免疫学的に反応しないモノクローナル抗体を産
    生する細胞系を培養する工程;および (b)産生された、該CK−MB特異的抗体を回収する工
    程、を包含する方法。
  9. 【請求項9】CK−MB特異的モノクローナル抗体を作成す
    る方法であって、以下の工程: (a)哺乳動物に精製されたCK−MBを注射する工程; (b)該哺乳動物から脾臓または末梢血リンパ球を回収
    する工程; (c)該リンパ球または脾臓細胞に永久分裂能を付与す
    る工程; (d)工程(c)により永久分裂能を付与された細胞
    を、CK−MBとの免疫反応性を有する免疫グロブリンの産
    生について選抜する工程;および (e)工程(d)において選抜されたCK−MBと反応する
    抗体を分泌する細胞系を、該抗体とCK−MBとの免疫学的
    反応がCK−MMおよびCK−BBのいずれの存在によっても低
    減化されない抗体の産生について選抜する工程; を包含する、方法。
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