JP2596305B2 - 円形ドーム屋根構造 - Google Patents

円形ドーム屋根構造

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JP2596305B2
JP2596305B2 JP1484593A JP1484593A JP2596305B2 JP 2596305 B2 JP2596305 B2 JP 2596305B2 JP 1484593 A JP1484593 A JP 1484593A JP 1484593 A JP1484593 A JP 1484593A JP 2596305 B2 JP2596305 B2 JP 2596305B2
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circular dome
arch
dome roof
unit
roof
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哲也 佐々木
武士 冨田
隆夫 飯澤
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、運動競技,観覧,催
物用というように、多目的に使用する施設の円形ドーム
屋根構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の円形ドーム屋根構造は、軸対象
構造であり、円周方向に、同じ中心角で等分割された複
数のユニットによって、即ち、同一形態の一つのユニッ
トを複数個使用することによって、円形ドームの全屋根
面を構成してなるものが、工期や経済的な点から望まれ
ている。
【0003】ところが、従来、実際に施工されている一
般的な円形ドーム屋根構造としては、前述したユニット
のアーチ材が一本ものの構成であったり、このアーチ材
が二本合わせの場合も、一本に合わせて取り扱う設計に
なっている。
【0004】そのため、図7に示すように、全屋根面に
おいて、同一ユニットの建方が行えるゾーンは一ユニッ
トおきとなる。そして、各ユニット間は、より小さい構
造単位によるバラ組みゾーンとなっていた。
【0005】
【この発明が解決しようとする課題】しかし、前述した
ように、従来の円形ドーム屋根構造では、各ユニットの
設置と小さい構造単位によるバラ組みというように二方
式の建方を行うために、屋根全体の構築に対して工期が
長期間となる。
【0006】また、同一ユニットの建方ゾーンが一ユニ
ットおきであり、ユニット組みの転用回数が少なく不経
済であると共に、バラ組みゾーンでも、高所作業量が多
く広範囲の安全養生が必要となっで、非能率かつ不経済
である。
【0007】この発明は前述した事情に鑑みて創案され
たもので、その目的は従来の屋根構造における非能率で
工期が長期間かつ不経済という不都合を解消すべく、同
一形態の一つのユニットを複数使用することによって、
円形ドームの全屋根面を構成することができるようにし
た円形ドーム屋根構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の円形ドーム屋
根構造は、円形ドーム屋根における、同じ中心角で円周
方向に等分割した位置において、放射線状に延びる状態
で配設される複数のメインアーチ材を、二本のアーチ材
が合わされて構成されるものとする。
【0009】そして、このアーチ材を屋根円周方向の両
端に各一本配設すると共に、この両端のアーチ材を所要
本数のタイロッドで屋根円周方向に結んでなる、前記メ
インアーチ材間隔で分割されたユニットを、即ち、円周
方向に同じ中心角で等分割された同一形態の一つのユニ
ットを、複数個、円形ドーム屋根の全周面に敷設するこ
とによって、円形ドーム屋根を構成してなっている。
【0010】このように、この発明の円形ドーム屋根構
造によれば、メインアーチ材を二本のアーチ材に分割し
た状態にすると共に、各アーチ材をタイロッドで屋根円
周方向に結ぶことによって、メインアーチ材間隔で分割
されたユニットを複数個使用して全屋根面を構成するこ
とができるようにする。
【0011】そして、このことから、この発明の円形ド
ーム屋根構造は、従来の方式(ユニット敷設半分,バラ
組み半分)に比べ、工期の短縮や建方費の軽減,作業能
率や安全性の向上などを図ることができるようにしたも
のである。
【0012】
【実施例】以下、この発明の円形ドーム屋根構造を図示
する実施例によって説明する。
【0013】円形ドーム屋根構造1(図1参照)は、円
形ドーム屋根2における、同じ中心角で円周方向に等分
割した位置において、放射線状に延びる状態で配設され
る複数のメインアーチ材3を、二本のアーチ材4が合わ
されて構成されるものとしてなっている。
【0014】そして、このアーチ材4を屋根円周方向の
両端に各一本配設すると共に、この両端のアーチ材4を
所要本数のタイロッド5で屋根円周方向に結んでなる、
メインアーチ材間隔で分割されたユニット6を、即ち、
円周方向に同じ中心角で等分割された同一形態の一つの
ユニット6を、複数個、円形ドーム屋根2の全周面に敷
設することによって、円形ドーム屋根2を構成してなっ
ている。
【0015】なお、この実施例での各ユニット6は、二
本構成によるメインアーチ材3により、図1の(a) に示
すように、円形ドーム屋根2が均等に分割された状態に
おいて、このメインアーチ材間隔の部分となっている。
【0016】また、この各ユニット6は、図1の(c) に
示すように、二本のアーチ材4およびタイロッド5と、
棟木7および二本の繋ぎ材8とから、断面略三角形状に
形成されており、設備系の施設(図示せず)も付設して
葺材9まで設けて仕上げた状態のものとする。
【0017】さらに、この各ユニット6におけるアーチ
材4とタイロッド5との連結は、図1の(c) に示すよう
に、タイロッドジョイント10をアーチ材4の下端に取付
けると共に、このタイロッドジョイント10へ、図2に示
すように、タイロッド5を螺合することにより、タイロ
ッドジョイント10を介して行われる。なお、このタイロ
ッド5は、ターンバックル18によって適度に緊張する。
【0018】そして、このユニット6の建方状況は、図
1の(b) に示すように、一つのユニット6をドーム規模
に応じて、半径方向へ適当に分割して行われる。即ち、
この実施例の場合の建方は、上ユニット6a,中ユニット
6b,下ユニット6cの三ピースに分割して行われる。
【0019】このような構成からなる円形ドーム屋根構
造1を使用して、円形ドーム屋根2を構築するには、次
に述べるようにして行う。
【0020】先ず、図1の(b) に示すように、基部構造
物11を構築すると共に、円形ドーム屋根2を形成する円
形ドームの中心位置に支保工12を設置し、この支保工12
の上部にコンプレッションリング13を設置する。
【0021】次に、各ユニット6を三分割してなる、上
ユニット6a,中ユニット6b,下ユニット6cの各ピース
を、順次、図3に示すように吊上げて(所要のタイロッ
ド5が配置されているので吊上げ可能である)、図1の
(b) に示す状態に各ピースをセットし、一体のアーチ状
ユニット6とする。
【0022】そして、このユニット6の固定は、メイン
アーチ材3となるアーチ材4の上端をコンプレッション
リング13へ、また、アーチ材4の下端を基部構造物11
へ、それぞれヒンジ金物14(図4および図5参照)を介
して取付けることで行われる。
【0023】なお、ここでのヒンジ金物14は、メインア
ーチ材3構成用である二本のアーチ材4の端部にそれぞ
れ嵌合している一対のヒンジを、ボルト締めしたジョイ
ントプレート15により一体化してなっている。
【0024】次に、前述したように固定して、図1の
(a) に示すように、放射線状に配設した各ユニット6の
アーチ材4を、メインアーチ材3とすべく行う、隣合う
ユニット6のアーチ材4と一体化させる。即ち、この一
体化で、隣合う各ユニット6を相互に連結する。
【0025】そして、この隣合う各ユニット6における
両アーチ材4の一体化は、図1の(c) に示すように、両
アーチ材4間にフィラーブロック16を介在させると共
に、両アーチ材4に取付けたタイロッドジョイント10の
下端部にジョイントプレート15を固定し、このジョイン
トプレート15で両タイロッドジョイント10を連結して一
体化することによって行われる。
【0026】なお、フィラーブロック16は、図6に示す
ように、側面に、繋ぎ材8の固定用ボルト17の頭部が嵌
まる凹部16aを設けてなると共に、下部に、装填し易い
ようにテーパー16bを付けてなっている。
【0027】また、ジョイントプレート15で両タイロッ
ドジョイント10を連結して一体化することは、各ユニッ
ト6のタイロッド5を相互に連結して、各タイロッド5
を一体化することもできる。
【0028】このように、各タイロッド5の両端を、他
のユニット6におけるタイロッド5と連結できるように
して、各ユニット相互のタイロッド5を一体的に連結す
ることで、負荷荷重に対処できるフープリングを形成す
ることができる。そして、このフープリングを形成した
各タイロッド5により、風雪荷重や仕上げ設備などの負
荷荷重に対処できるようになっている。
【0029】そして、このようにして、複数のユニット
6を円形ドーム屋根2の全周面に取付けることで、円形
ドーム屋根2を構成することができる。
【0030】
【発明の効果】この発明の円形ドーム屋根構造によれ
ば、メインアーチ材を二本のアーチ材に分割した状態に
すると共に、各アーチ材をタイロッドで屋根円周方向に
結ぶことによって、メインアーチ材間隔で分割されたユ
ニットを複数個使用して全屋根面を構成することができ
る。
【0031】そして、このことにより、従来の方式(ユ
ニット敷設半分,バラ組み半分)に比べ、工期の短縮や
建方費の軽減,作業能率や安全性の向上などを図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) はこの発明の円形ドーム屋根構造を採用し
た円形ドーム屋根を示す概略平面図で、(b) は(a) のA
−A線概略拡大断面図で、(c) は(a) のB−B線矢視拡
大端面図である。
【図2】図1の(c) におけるC部の拡大分解斜視図であ
る。
【図3】この発明の円形ドーム屋根構造における屋根面
構成用ユニットの吊り上げ状態を示す概略斜視図であ
る。
【図4】この発明の円形ドーム屋根構造の屋根面構成用
ユニットにおけるアーチ材固定用のヒンジ金物を示す概
略平面図である。
【図5】図4のD−D線矢視図である。
【図6】この発明の円形ドーム屋根構造でのアーチ材連
結時に用いるフィラーブロックを示す斜視図である。
【図7】従来の円形ドーム屋根構造における屋根構成状
態を示す概略図である。
【符号の説明】
1…円形ドーム屋根構造、2…円形ドーム屋根、3…メ
インアーチ材、4…アーチ材、5…タイロッド、6…ユ
ニット、7…棟木、8…繋ぎ材、9…葺材、10…タイロ
ッドジョイント、11…基部構造物、12…支保工、13…コ
ンプレッションリング、14…ヒンジ金物、15…ジョイン
トプレート、16…フィラーブロック、17…固定用ボル
ト、18…ターンバックル。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形ドーム屋根における、同じ中心角で
    円周方向に等分割した位置において、放射線状に延びる
    状態で配設される複数のメインアーチ材を、二本のアー
    チ材が合わされて構成されるものとし、 このアーチ材を前記屋根円周方向の両端に各一本配設す
    ると共に、この両端のアーチ材を所要本数のタイロッド
    で屋根円周方向に結んでなる、前記メインアーチ材間隔
    で分割されたユニットを、 即ち、円周方向に同じ中心角で等分割された同一形態の
    一つのユニットを、複数個、前記円形ドーム屋根の全周
    面に敷設することによって、円形ドーム屋根を構成して
    なることを特徴とする円形ドーム屋根構造。
  2. 【請求項2】 各ユニットのタイロッドの両端を、他の
    ユニットにおけるタイロッドと連結できるようにして、
    各ユニット相互のタイロッドを一体的に連結すること
    で、負荷荷重に対処できるフープリングを形成してなる
    ことを特徴とする請求項1記載の円形ドーム屋根構造。
JP1484593A 1993-02-01 1993-02-01 円形ドーム屋根構造 Expired - Lifetime JP2596305B2 (ja)

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