JP2596191B2 - 光ローカルエリアネットワークシステムの媒体アクセス方式とノード装置 - Google Patents
光ローカルエリアネットワークシステムの媒体アクセス方式とノード装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はループ型光ローカルエリアネットワーク(LA
N)システム用のトークンパッシング方式の媒体アクセ
ス方式、およびトークンパッシング方式のループ型光LA
Nシステムに収容されるノード装置に関する。
N)システム用のトークンパッシング方式の媒体アクセ
ス方式、およびトークンパッシング方式のループ型光LA
Nシステムに収容されるノード装置に関する。
(従来の技術) 従来のトークンパッシング方式の媒体アクセス方式
は、システムに収容されるノード数が4の場合を考える
と、各ノードのアドレスは第2図(a)に示す様に2ビ
ットの符号であり、それぞれのノードに対して“0,0"、
“0,1"、“1,0"、“1,1"が割当られる。データを送信し
ようとするノードはトークンパケットを自ノードに引き
込んだ後、データパケット内のヘッダ部に受信ノードの
アドレス符号を書き込み、データパケットを伝送路上に
送出し、送信する。受信する場合は、ノードは到着した
データパケットのヘッダ部のアドレス符号を読み、自ノ
ードのアドレスと一致した場合にはそのデータパケット
を受信し、一致しなかった場合にはそのまま送りだすも
のであった。詳細については雑誌「Proceedings of IEE
E」第77巻、1988年、第238−256項に述べられている。
は、システムに収容されるノード数が4の場合を考える
と、各ノードのアドレスは第2図(a)に示す様に2ビ
ットの符号であり、それぞれのノードに対して“0,0"、
“0,1"、“1,0"、“1,1"が割当られる。データを送信し
ようとするノードはトークンパケットを自ノードに引き
込んだ後、データパケット内のヘッダ部に受信ノードの
アドレス符号を書き込み、データパケットを伝送路上に
送出し、送信する。受信する場合は、ノードは到着した
データパケットのヘッダ部のアドレス符号を読み、自ノ
ードのアドレスと一致した場合にはそのデータパケット
を受信し、一致しなかった場合にはそのまま送りだすも
のであった。詳細については雑誌「Proceedings of IEE
E」第77巻、1988年、第238−256項に述べられている。
また、従来のトークンパッシング方式の媒体アクセス
方式を採用したループ型光LANシステム用のノード装置
は、第5図に示すように、光−電気変換器とアクセス処
理回路と電気−光変換器から成り、各ノードは受信した
光信号を全て光−電気変換器により電気信号に変換しア
クセス処理回路で処理を行った後再び電気−光変換器に
より光信号に変換して送信するものであった。
方式を採用したループ型光LANシステム用のノード装置
は、第5図に示すように、光−電気変換器とアクセス処
理回路と電気−光変換器から成り、各ノードは受信した
光信号を全て光−電気変換器により電気信号に変換しア
クセス処理回路で処理を行った後再び電気−光変換器に
より光信号に変換して送信するものであった。
(発明が解決しようとする課題) 上述した従来のトークンパッシング方式の媒体アクセ
ス方式とノード装置を採用した場合には、送受信要求の
有無にかかわらず全てのノードが送られて来た光信号を
全て受信し光−電気変換した後、電気回路によりトーク
ンパッシング方式のアクセス処理を行ってから電気−光
変換して送信する。このため、トークンパケットは送信
要求の無いノードにおいても光−電気変換、アクセス処
理、電気−光変換が行われ、データパケットは受信ノー
ド以外のノードにおいても前記の3処理が行われてしま
う。
ス方式とノード装置を採用した場合には、送受信要求の
有無にかかわらず全てのノードが送られて来た光信号を
全て受信し光−電気変換した後、電気回路によりトーク
ンパッシング方式のアクセス処理を行ってから電気−光
変換して送信する。このため、トークンパケットは送信
要求の無いノードにおいても光−電気変換、アクセス処
理、電気−光変換が行われ、データパケットは受信ノー
ド以外のノードにおいても前記の3処理が行われてしま
う。
従って、送信要求のあるノードが多数存在する場合に
は、あるノードがトークンパケットを獲得するまでの時
間が長くなりシステムループットが劣化する。
は、あるノードがトークンパケットを獲得するまでの時
間が長くなりシステムループットが劣化する。
また、光信号パケットがノードを通過すると電気回路
によるジッタが発生し、通過したノード数が多いほどジ
ッタ量は多くなりビットエラーレートが劣化するため、
LANシステムが収容できるノード数が制限されるという
欠点がある。
によるジッタが発生し、通過したノード数が多いほどジ
ッタ量は多くなりビットエラーレートが劣化するため、
LANシステムが収容できるノード数が制限されるという
欠点がある。
さらに、あるノード内の光−電気変換器、電気−光変
換器またはアクセス処理回路のいずれかに障害が発生し
た場合、全ての光信号パケットはそのノードを通過でき
なくなる、すなわち1つのノードの障害がシステム全体
に波及するという欠点も有している。
換器またはアクセス処理回路のいずれかに障害が発生し
た場合、全ての光信号パケットはそのノードを通過でき
なくなる、すなわち1つのノードの障害がシステム全体
に波及するという欠点も有している。
本発明の目的は、このような従来の欠点を解決し、シ
ステムスループット、ビットエラーレート共に優れさら
に、1つのノードの障害がシステム全体に波及すること
のない光LANシステムの媒体アクセス方式とノード装置
を提供することにある。
ステムスループット、ビットエラーレート共に優れさら
に、1つのノードの障害がシステム全体に波及すること
のない光LANシステムの媒体アクセス方式とノード装置
を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明のトークンパッシング方式の媒体アクセス方式
では、ノードにデータ送信要求のある場合のみトークン
パケットを自ノード内に引き込み、送信路にデータパケ
ットを送出し、その後トークンパケットを再生する。ま
た自ノード宛のデータパケットが到着したときのみこれ
を光−電気変換し、データ送信要求のない場合や他ノー
ド宛データパケットが到着した場合には、トークンパケ
ットやデータパケットを光−電気変換せずに光信号のま
まで通過することを特徴とする。
では、ノードにデータ送信要求のある場合のみトークン
パケットを自ノード内に引き込み、送信路にデータパケ
ットを送出し、その後トークンパケットを再生する。ま
た自ノード宛のデータパケットが到着したときのみこれ
を光−電気変換し、データ送信要求のない場合や他ノー
ド宛データパケットが到着した場合には、トークンパケ
ットやデータパケットを光−電気変換せずに光信号のま
まで通過することを特徴とする。
また、本発明のノード装置は上記媒体アクセス方式を
実現するために、2つの光波長選択スイッチ、2つの光
−電気変換器、可変波長の光源を有する電気−光変換
器、アクセス処理回路、ノード制御回路を有することを
特徴とする。
実現するために、2つの光波長選択スイッチ、2つの光
−電気変換器、可変波長の光源を有する電気−光変換
器、アクセス処理回路、ノード制御回路を有することを
特徴とする。
すなわち、第2の出力端子が光伝送路である光ファイ
バに接続された2入力2出力の第1の光波長選択スイッ
チと、該第1の光波長選択スイッチの第1入力端子と第
2の出力端子が接続され、入力端子が光伝送路である光
ファイバに接続された1入力2出力の第2の光波長選択
スイッチと、光入力端子が前記第1の光波長選択スイッ
チの第1の出力端子に接続され電気出力端子がアクセス
処理回路の第1の入力端子に接続された第1の光−電気
変換器と、光入力端子が前記第2の光波長選択スイッチ
の第1の出力端子に接続され電気出力端子が前記アクセ
ス処理回路の第2の入力端子に接続された第2の光−電
気変換器と、制御信号入力端子への制御信号により出力
波長が変わる可変波長の光源を有し電気入力端子が前記
アクセス処理回路の出力端子に接続された光出力端子が
前記第1の光波長選択スイッチの第2の入力端子に接続
された電気−光変換器と、第1および第2の入力端子と
出力端子と制御信号入出力端子を有する前記アクセス処
理回路と、第1の出力端子が前記第1の光波長選択スイ
ッチの制御信号入力端子に接続され第2の出力端子が前
記電気−光変換器の制御信号入力端子に接続され入出力
端子が前記アクセス処理回路の制御信号入出力端子に接
続されたノード制御回路から成ることを特徴とするトー
クンパッシング方式のループ型光ローカルネットワーク
システム用ノード装置である。
バに接続された2入力2出力の第1の光波長選択スイッ
チと、該第1の光波長選択スイッチの第1入力端子と第
2の出力端子が接続され、入力端子が光伝送路である光
ファイバに接続された1入力2出力の第2の光波長選択
スイッチと、光入力端子が前記第1の光波長選択スイッ
チの第1の出力端子に接続され電気出力端子がアクセス
処理回路の第1の入力端子に接続された第1の光−電気
変換器と、光入力端子が前記第2の光波長選択スイッチ
の第1の出力端子に接続され電気出力端子が前記アクセ
ス処理回路の第2の入力端子に接続された第2の光−電
気変換器と、制御信号入力端子への制御信号により出力
波長が変わる可変波長の光源を有し電気入力端子が前記
アクセス処理回路の出力端子に接続された光出力端子が
前記第1の光波長選択スイッチの第2の入力端子に接続
された電気−光変換器と、第1および第2の入力端子と
出力端子と制御信号入出力端子を有する前記アクセス処
理回路と、第1の出力端子が前記第1の光波長選択スイ
ッチの制御信号入力端子に接続され第2の出力端子が前
記電気−光変換器の制御信号入力端子に接続され入出力
端子が前記アクセス処理回路の制御信号入出力端子に接
続されたノード制御回路から成ることを特徴とするトー
クンパッシング方式のループ型光ローカルネットワーク
システム用ノード装置である。
(実施例) 本発明について図面を参照して説明する。第1図は本
発明のトークンパッシング方式のアクセス方式を表す動
作原理図であり、第2図はトークンパケットおよびデー
タパケットを表す。第3図は本発明のノード装置を用い
た光LANシステムの一実施例であり、第4図は光波長選
択スイッチを表す。
発明のトークンパッシング方式のアクセス方式を表す動
作原理図であり、第2図はトークンパケットおよびデー
タパケットを表す。第3図は本発明のノード装置を用い
た光LANシステムの一実施例であり、第4図は光波長選
択スイッチを表す。
第3図第4図により本発明のノード装置について説明
する。ノード装置の構成を第3図に示した。第4図
(a)には、第1の光波長選択スイッチ6を、(b)に
は第2の光波長選択スイッチ7を示す。第1および第2
の光波長選択スイッチ6,7と第1および第2の光−電気
変換器8,9と可変波長の光源を有する電気−光変換器10
とアクセス処理回路11とノード制御回路12から成り、第
1の光波長選択スイッチ6の第1の入力端子13と第2の
光波長選択スイッチ7の第2の出力端子が接続され、第
1の光波長選択スイッチ6の第2の出力端子16および第
2の光波長選択スイッチ7の第1の入力端子がそれぞれ
光ファイバに接続され、第1、第2の光波長選択スイッ
チ6,7の第1の出力端子14,18は各々光−電気変換器8,9
を介してアクセス処理回路の入力端子に接続され、アク
セス処理回路の出力端子は電気−光変換器10を介して第
1の光波長選択スイッチの第2の入力端子15接続されて
いる。ここで、第1の光波長選択スイッチ(第4図
(a))は、第1の入力端子から入力された光信号の内
ある特定の波長の光のみを第1の出力端子に出力しそれ
以外は第2の出力端子に出力すること、および第2の入
力端子から入力された光信号を第1の入力端子に入力さ
れた光信号と合波して第2の出力端子に出力する、とい
った動作を行い、第2の光波長選択スイッチ(第4図
(b))は、第1の入力端子から入力された光信号の内
ある特定の波長の光のみを第1の出力端子に出力しそれ
以外は第2の出力端子に出力する、という動作を行う。
する。ノード装置の構成を第3図に示した。第4図
(a)には、第1の光波長選択スイッチ6を、(b)に
は第2の光波長選択スイッチ7を示す。第1および第2
の光波長選択スイッチ6,7と第1および第2の光−電気
変換器8,9と可変波長の光源を有する電気−光変換器10
とアクセス処理回路11とノード制御回路12から成り、第
1の光波長選択スイッチ6の第1の入力端子13と第2の
光波長選択スイッチ7の第2の出力端子が接続され、第
1の光波長選択スイッチ6の第2の出力端子16および第
2の光波長選択スイッチ7の第1の入力端子がそれぞれ
光ファイバに接続され、第1、第2の光波長選択スイッ
チ6,7の第1の出力端子14,18は各々光−電気変換器8,9
を介してアクセス処理回路の入力端子に接続され、アク
セス処理回路の出力端子は電気−光変換器10を介して第
1の光波長選択スイッチの第2の入力端子15接続されて
いる。ここで、第1の光波長選択スイッチ(第4図
(a))は、第1の入力端子から入力された光信号の内
ある特定の波長の光のみを第1の出力端子に出力しそれ
以外は第2の出力端子に出力すること、および第2の入
力端子から入力された光信号を第1の入力端子に入力さ
れた光信号と合波して第2の出力端子に出力する、とい
った動作を行い、第2の光波長選択スイッチ(第4図
(b))は、第1の入力端子から入力された光信号の内
ある特定の波長の光のみを第1の出力端子に出力しそれ
以外は第2の出力端子に出力する、という動作を行う。
ここで用いる、可変波長の光源としては雑誌「ELECTR
ONICSLETTERS」第24巻、19988年、第1526−1528項に記
載された「DFB−レーザダイオード」を考える。また、
光波長選択スイッチとしては「1989年European Confere
nce on Optical Communication予稿集」第3巻、第70−
73項に記載された「音響光学効果を使った可変波長光フ
ィルタ」を用いることとする。音響光学効果を使った可
変波長光フィルタの構造は第6図に示すように、リチウ
ムナイオベートの基板上にチタンを拡散して形成した2
本の光導波路26と第1および第2のTE−TMスプリッタ2
7,28と電極29と音響波領域30とから成っている。第1の
入力端子22から入力された光信号は第1のTE−TMスプリ
ッタ27でTE偏波とTM偏波に分けられ2本の導波路を別々
に進んで第2のTE−TMスプリッタ28で合波された第1の
出力端子24に出力される。このとき電極にある周波数の
電気信号を入力するとその周波数に対応した波長の光信
号が音響波領域内の光導波路上で音響光学効果によりTE
−TMモード変換されるため、前記波長の光信号のみが第
2の出力端子25に出力されそれ以外の波長の光信号は第
1の出力端子24に出力される。電気信号の周波数を変え
ることにより第2の出力端子25に出力される光波長を変
えることができる。第2の入力端子23から入力された光
信号に対しても同様に、電極に電気信号を入力していな
いときには第2の出力端子25に出力され、電極にある周
波数の電気信号が入力されたときにはその周波数に対応
したある波長の光信号のみが第1の出力端子24に出力さ
れそれ以外の波長の光信号は第2の出力端子25に出力さ
れる。この音響光学効果を使った可変波長光フィルタを
第1の光波長選択スイッチとして使用する場合はこのま
まで使用し、第2の光波長選択スイッチとして使用する
場合には第2の入力端子23を開放状態にして使用する。
ONICSLETTERS」第24巻、19988年、第1526−1528項に記
載された「DFB−レーザダイオード」を考える。また、
光波長選択スイッチとしては「1989年European Confere
nce on Optical Communication予稿集」第3巻、第70−
73項に記載された「音響光学効果を使った可変波長光フ
ィルタ」を用いることとする。音響光学効果を使った可
変波長光フィルタの構造は第6図に示すように、リチウ
ムナイオベートの基板上にチタンを拡散して形成した2
本の光導波路26と第1および第2のTE−TMスプリッタ2
7,28と電極29と音響波領域30とから成っている。第1の
入力端子22から入力された光信号は第1のTE−TMスプリ
ッタ27でTE偏波とTM偏波に分けられ2本の導波路を別々
に進んで第2のTE−TMスプリッタ28で合波された第1の
出力端子24に出力される。このとき電極にある周波数の
電気信号を入力するとその周波数に対応した波長の光信
号が音響波領域内の光導波路上で音響光学効果によりTE
−TMモード変換されるため、前記波長の光信号のみが第
2の出力端子25に出力されそれ以外の波長の光信号は第
1の出力端子24に出力される。電気信号の周波数を変え
ることにより第2の出力端子25に出力される光波長を変
えることができる。第2の入力端子23から入力された光
信号に対しても同様に、電極に電気信号を入力していな
いときには第2の出力端子25に出力され、電極にある周
波数の電気信号が入力されたときにはその周波数に対応
したある波長の光信号のみが第1の出力端子24に出力さ
れそれ以外の波長の光信号は第2の出力端子25に出力さ
れる。この音響光学効果を使った可変波長光フィルタを
第1の光波長選択スイッチとして使用する場合はこのま
まで使用し、第2の光波長選択スイッチとして使用する
場合には第2の入力端子23を開放状態にして使用する。
次に第1図によりトークンパッシング方式のアクセス
処理方式を説明する。まず、収容ノード数4のシステム
を考えると、第2図(b)に示す様に5つの波長が必要
となる、ここではトークンとしてλ0を各ノードのアド
レスとしてλ1〜λ4を割り当てる。通常はループ上に
1つのトークンパケット4が回っている(第1図
(a))。送信要求が生じたノードは第1の光波長選択
スイッチを、トークンの波長をノード1内に引き込むよ
うに設定し回って来たトークン4を自ノード1内に引き
込む(第1図(b))。その後、可変波長の光源を有す
る電気−光変換器の出力波長をデータを送りたいノード
のアドレス波長に設定し第1の光波長選択スイッチの第
2の入力端子からデータパケットを送信する(第1図
(c))。データパケット5送信終了後、可変波長の光
源の出力波長をトークン波長に切り換えてトークンパケ
ット4を送出する(第1図(d))。送信要求の無いノ
ードは第2の光波長選択スイッチの選択波長を自ノード
のアドレス波長に設定しておく、これによって自ノード
宛のパケットが到着した場合にはそれをノード内に引き
込んで受信し、トークンまたは他ノード宛の光信号が来
たときにはノード内に引き込まずにそのまま通過させ
る。もし、あるノード内の光−電気変換器、電気−光変
換器またはアクセス処理回路のいずれかに障害が発生し
た場合には、第1および第2の光波長選択スイッチのス
イッチング機能を停止し入力された光信号は全てそのま
ま通過させる。
処理方式を説明する。まず、収容ノード数4のシステム
を考えると、第2図(b)に示す様に5つの波長が必要
となる、ここではトークンとしてλ0を各ノードのアド
レスとしてλ1〜λ4を割り当てる。通常はループ上に
1つのトークンパケット4が回っている(第1図
(a))。送信要求が生じたノードは第1の光波長選択
スイッチを、トークンの波長をノード1内に引き込むよ
うに設定し回って来たトークン4を自ノード1内に引き
込む(第1図(b))。その後、可変波長の光源を有す
る電気−光変換器の出力波長をデータを送りたいノード
のアドレス波長に設定し第1の光波長選択スイッチの第
2の入力端子からデータパケットを送信する(第1図
(c))。データパケット5送信終了後、可変波長の光
源の出力波長をトークン波長に切り換えてトークンパケ
ット4を送出する(第1図(d))。送信要求の無いノ
ードは第2の光波長選択スイッチの選択波長を自ノード
のアドレス波長に設定しておく、これによって自ノード
宛のパケットが到着した場合にはそれをノード内に引き
込んで受信し、トークンまたは他ノード宛の光信号が来
たときにはノード内に引き込まずにそのまま通過させ
る。もし、あるノード内の光−電気変換器、電気−光変
換器またはアクセス処理回路のいずれかに障害が発生し
た場合には、第1および第2の光波長選択スイッチのス
イッチング機能を停止し入力された光信号は全てそのま
ま通過させる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明のトークンパッシング方式
のアクセス処理方式とノード装置を採用した場合には、
光−電気変換を行わず光信号のままでアクセス処理をす
るため、各ノードは必要なパケットのみをノード内に引
き込み不要なパケットは引き込まず通過させるだけであ
るので、パケットが送信ノードを出てから受信ノードに
到着するまでの時間が従来のトークンループ光LANに比
べて短くなりシステムスループットが改善される。ま
た、パケットがノードを通過した際に電気回路によるジ
ッタが発生しないため、ジッタによる伝送特性の劣化が
原因となるシステム収容ノード数の制限がない。
のアクセス処理方式とノード装置を採用した場合には、
光−電気変換を行わず光信号のままでアクセス処理をす
るため、各ノードは必要なパケットのみをノード内に引
き込み不要なパケットは引き込まず通過させるだけであ
るので、パケットが送信ノードを出てから受信ノードに
到着するまでの時間が従来のトークンループ光LANに比
べて短くなりシステムスループットが改善される。ま
た、パケットがノードを通過した際に電気回路によるジ
ッタが発生しないため、ジッタによる伝送特性の劣化が
原因となるシステム収容ノード数の制限がない。
さらに、ノード内に障害が発生しても光波長選択スイ
ッチさえ正常に動作すれば、ノード内の障害がシステム
全体に波及することはない。
ッチさえ正常に動作すれば、ノード内の障害がシステム
全体に波及することはない。
第1図は本発明のトークンパッシング方式のアクセス方
式を表す動作原理図であり、第2図はトークンパケット
およびデータパケットを表す図である。第3図は本発明
のノード装置を用いた光LANシステムの一実施例を示す
図であり、第4図は光波長選択スイッチを表す図であ
る。第5図は従来のノード装置を用いた光LANシステム
の例を示す図である。第6図は音響光学効果を使った可
変波長フィルタの例を示す図である。図において 1……ノード装置、2……トークンパケット、 3……データパケット、4……トークンパケット、 5……データパケット、 6……第1の光波長選択スイッチ、 7……第2の光波長選択スイッチ、 8……第1の光−電気変換器、 9……第2の光−電気変換器、 10……可変波長の光源を有する電気−光変換器、 11……アクセス処理回路、12……ノード制御回路、 13……第1の光波長選択スイッチの第1の入力端子、 14……第1の光波長選択スイッチの第1の出力端子、 15……第1の光波長選択スイッチの第2の入力端子、 16……第1の光波長選択スイッチの第2の出力端子、 17……第2の光波長選択スイッチの第1の入力端子、 18……第2の光波長選択スイッチの第1の出力端子、 19……第2の光波長選択スイッチの第2の出力端子、 20……ノード装置、21……電気−光変換器、 22……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの第1
の入力端子、 23……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの第2
の入力端子、 24……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの第1
の出力端子、 25……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの第2
の出力端子、 26……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの光導
波路、 27……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの第1
のTE−TMスプリッタ、 28……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの第2
のTE−TMスプリッタ、 29……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの電
極、 30……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの音響
波領域
式を表す動作原理図であり、第2図はトークンパケット
およびデータパケットを表す図である。第3図は本発明
のノード装置を用いた光LANシステムの一実施例を示す
図であり、第4図は光波長選択スイッチを表す図であ
る。第5図は従来のノード装置を用いた光LANシステム
の例を示す図である。第6図は音響光学効果を使った可
変波長フィルタの例を示す図である。図において 1……ノード装置、2……トークンパケット、 3……データパケット、4……トークンパケット、 5……データパケット、 6……第1の光波長選択スイッチ、 7……第2の光波長選択スイッチ、 8……第1の光−電気変換器、 9……第2の光−電気変換器、 10……可変波長の光源を有する電気−光変換器、 11……アクセス処理回路、12……ノード制御回路、 13……第1の光波長選択スイッチの第1の入力端子、 14……第1の光波長選択スイッチの第1の出力端子、 15……第1の光波長選択スイッチの第2の入力端子、 16……第1の光波長選択スイッチの第2の出力端子、 17……第2の光波長選択スイッチの第1の入力端子、 18……第2の光波長選択スイッチの第1の出力端子、 19……第2の光波長選択スイッチの第2の出力端子、 20……ノード装置、21……電気−光変換器、 22……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの第1
の入力端子、 23……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの第2
の入力端子、 24……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの第1
の出力端子、 25……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの第2
の出力端子、 26……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの光導
波路、 27……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの第1
のTE−TMスプリッタ、 28……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの第2
のTE−TMスプリッタ、 29……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの電
極、 30……音響光学効果を使った可変波長光フィルタの音響
波領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−143853(JP,A) 特開 昭56−114457(JP,A) 特公 昭60−31410(JP,B1) 電子情報通信学会、技術研究報告(O CS91−61) PROCEEDINGS OF TH E IEEE,Vol.77,No.2, Feb.1989,PP.238−256 IEEE Communicatio ns MAGAZINE,Vol.27, No.10,Oct.1989,PP.27−35
Claims (2)
- 【請求項1】第1の光波長によりトークンパケットが伝
送路上を伝送され、ノードにデータ送信要求の無い場合
には、到着したトークンパケットをノード内に引き込ま
ず光信号のまま通過させ伝送路上に送りだし、ノードに
データ送信要求のある場合には、前記第1の光波長のト
ークンパケットを伝送路上からノード内に引き込み、前
記第1の光波長以外の送信先のノードに対応した光波長
を使いデータパケットをノードから伝送路上に送出し、
その後前記第1の光波長を使いトークンパケットをノー
ドから伝送路上に送出し、自ノード宛のデータパケット
が到着したときにはこのデータパケットをノード内に引
き込んで受信し、他ノード宛のデータパケットが到着し
たときにはこのデータパケットをノード内に引き込まず
に光信号のまま通過させ伝送路上に送り出すこと、前記
第1の光波長と前記各ノード固有の光波長は全て異なる
波長であること、を特徴とした光ファイバ伝送路を有す
るループ型ローカルエリアネットワークシステム用のト
ークンパッシング方式の媒体アクセス方式。 - 【請求項2】制御信号入力端子への制御信号により、第
1の入力端子より入力された光信号全てを第2の出力端
子に出力するかまたは、第1の入力端子より入力された
光信号の内からある特定の一つの波長の光信号のみを選
択して第1の出力端子に出力し、それ以外の波長の光信
号を前記第2の出力端子に出力する機能、および第2の
入力端子より入力されたある一つの波長の光信号を前記
第1の入力端子から入力された光信号と合波して前記第
2の出力端子に出力する機能とを有する第1の光波長選
択スイッチと、第1の入力端子より入力された光信号の
内からある特定の一つの波長の光信号のみを選択して第
1の出力端子に出力し、それ以外の波長の光信号を第2
の出力端子に出力する機能を有する第2の光波長選択ス
イッチと、光入力端子が前記第1の光波長選択スイッチ
の第1の出力端子に接続され電気出力端子がアクセス処
理回路の第1の入力端子に接続された第1の光−電気変
換器と、光入力端子が前記第2の光波長選択スイッチの
第1の出力端子に接続され電気出力端子が前記アクセス
処理回路の第2の入力端子に接続された第2の光−電気
変換器と、制御信号入力端子への制御信号により出力波
長が変わる可変波長の光源を有し電気入力端子が前記ア
クセス処理回路の出力端子に接続され光出力端子が前記
第1の光波長選択スイッチの第2の入力端子に接続され
た電気−光変換器と、第1および第2の入力端子と出力
端子と制御信号入出力端子を有する前記アクセス処理回
路と、第1の出力端子が前記第1の光波長選択スイッチ
の制御信号入力端子に接続され第2の出力端子が前記電
気−光変換器の制御信号入力端子に接続され入出力端子
が前記アクセス処理回路の制御信号入出力端子に接続さ
れたノード制御回路から成り、前記第1の光波長選択ス
イッチの第1の入力端子と前記第2の光波長選択スイッ
チの第2の出力端子が接続され、前記第1の光波長選択
スイッチの第2の出力端子と前記第2の光波長選択スイ
ッチの第1の入力端子がそれぞれ伝送路である光ファイ
バに接続されること、を特徴とするトークンパッシング
方式のループ型光ローカルネットワークシステム用ノー
ド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2186340A JP2596191B2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | 光ローカルエリアネットワークシステムの媒体アクセス方式とノード装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2186340A JP2596191B2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | 光ローカルエリアネットワークシステムの媒体アクセス方式とノード装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0474038A JPH0474038A (ja) | 1992-03-09 |
JP2596191B2 true JP2596191B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=16186642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2186340A Expired - Fee Related JP2596191B2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | 光ローカルエリアネットワークシステムの媒体アクセス方式とノード装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596191B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11163791A (ja) | 1997-11-28 | 1999-06-18 | Nec Corp | 光分岐装置 |
-
1990
- 1990-07-13 JP JP2186340A patent/JP2596191B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
IEEE Communications MAGAZINE,Vol.27,No.10,Oct.1989,PP.27−35 |
PROCEEDINGS OF THE IEEE,Vol.77,No.2,Feb.1989,PP.238−256 |
電子情報通信学会、技術研究報告(OCS91−61) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0474038A (ja) | 1992-03-09 |
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