JP2595578Y2 - 自動変速機のクラッチ組立体 - Google Patents

自動変速機のクラッチ組立体

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JP2595578Y2
JP2595578Y2 JP1992068902U JP6890292U JP2595578Y2 JP 2595578 Y2 JP2595578 Y2 JP 2595578Y2 JP 1992068902 U JP1992068902 U JP 1992068902U JP 6890292 U JP6890292 U JP 6890292U JP 2595578 Y2 JP2595578 Y2 JP 2595578Y2
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clutch
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本考案は、自動変速機に関し、特
に、締結要素の一つであるクラッチ組立体の部分に関す
る。
【0001】
【従来の技術】従来、自動変速機のクラッチ組立体とし
ては、例えば、特開昭60−84469号公報に記載の
ものが知られている。
【0002】この従来のクラッチ組立体は、クラッチプ
レートと、このクラッチプレートに噛合して支持したハ
ウジングと、前記クラッチプレートを押圧するピストン
と、所定位置でクラッチプレートの軸方向の移動規制を
行う同心止め輪(移動規制手段)とを有した構造となっ
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来装置にあっては、クラッチプレートの軸方向の移動
規制を同心止め輪により行っていたため、この同心輪止
めを設ける分だけ軸方向のスペースが必要になり、部品
の多種化を招き又、同心止め輪の組付け作業の工数を必
要とするという問題があった。
【0004】本考案は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、軸方向スペースの短縮化,部品点数の
削減,組付け作業工数の省略化を同時に達成することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案では、
ラッチ組立体を収納するサイドカバーに蓋状に設けられ
る蓋状部材を利用してクラッチプレートの軸方向移動を
規制して上述の目的を達成することとした。
【0006】すなわち、本考案は、クラッチプレート
と、このクラッチプレートと噛合するハウジングと、こ
のハウジング内に設けられ、クラッチプレートを押圧す
るピストンと、クラッチプレートの軸方向の移動規制を
行う移動規制手段が設けられた自動変速機のクラッチ組
立体において、前記クラッチ組立体を収納する前記ハウ
ジングは、ミッションハウジングと結合するサイドカバ
ーであって、前記移動規制手段として、前記サイドカバ
ーと前記ミッションハウジングとの間で挟持された蓋状
部材の側面を用いたことを特徴とする。
【0007】なお、前記蓋状部材は、クラッチプレート
の移動規制を行う前記側面の位置を異ならせた複数種類
のものの中から選択的に用いられるようにしてもよい。
【0008】また、蓋状部材として、軸受を支持するた
めに自動変速機に設けた軸受部材を用いてもよい。
【作用】クラッチ組立体の組付時には、ピストンおよび
クラッチプレートを組み付けたサイドカバーに対して、
開口部分に被せるように蓋状部材を組み付け、そして、
サイドカバーをミッションハウジングに固定し、これに
よって、蓋状部材はサイドカバーとミッションハウジン
グとに挟持される。クラッチピストン作動時には、クラ
ッチピストンがクラッチプレートを押圧するが、この押
圧によるクラッチプレートの軸方向への移動は、蓋状部
材の側面により規制される。
【0009】また、請求項2記載のクラッチ組立体で
は、蓋状部材は、クラッチプレートの移動規制を行って
いる側面の厚みを変えるなどして、この側面の位置を異
ならせた複数種類の中から任意のものを選択的に用いる
ようにしており、板厚に応じてサイドカバーに対する蓋
状部材の側面の位置が変わり、これにより、クラッチク
リアランスを調整することができる。
【0010】また、請求項3記載のクラッチ組立体で
は、蓋状部材を、軸受を支持するために自動変速機に設
けた軸受部材としたことで、1つの蓋状部材でクラッチ
プレートの移動規制機能と軸受機能を持たせることがで
きる。
【0011】
【実施例】本考案実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】まず、構成について説明する。
【0013】図2は、本考案の実施例のクラッチ組立体
を適用した自動変速機の全体を示す断面図であって、1
はコンバータハウジング,2はミッションハウジング,
3はサイドカバー,4はトルクコンバータ,5はインプ
ットシャフト,6はフロントプラネタリギヤ,7はリヤ
プラネタリギヤ,8はアウトプットシャフト,9はアイ
ドラギヤ,10はピニオンリダクションギヤ,11はフ
ァイナルギヤ,12はディファレンシャルである。
【0014】前記ピニオンリダクションギヤ10と同軸
に中間シャフト13が設けられ、この中間シャフト13
には、リダクションプラネタリギヤ14が設けられてい
る。ちなみに、このリダクションプラネタリギヤ14に
より前進5速が達成可能となっている。
【0015】また、前記中間シャフト13には、ダイレ
クトクラッチ15とリダクションブレーキ16とが設け
られている。このリダクションブレーキ16が、本考案
のクラッチ組立体の実施例であって、このリダクション
ブレーキ16は、中間シャフト13の一端に結合された
ブラケット17のスプライン部17aに軸方向に移動可
能に支持されているクラッチプレート18a、および、
サイドカバー3に形成されたスプライン部3aに軸方向
に移動可能に支持されたクラッチプレート18bと、サ
イドカバー3に形成されたピストン室3bに収容されて
前記クラッチプレート18a,18bを押圧するピスト
ン19とを備えている。また、このリダクションブレー
キ16とアイドラギヤ9との間には、アイドラギヤ9を
軸受20により回転自在に支持する軸受部材(蓋状部
材)21が設けられている。
【0016】前記軸受部材21は、図1(図2の要部拡
大図)に示すように、前記サイドカバー3を塞ぐように
蓋状に形成され、かつ、前記ミッションハウジング2と
サイドカバー3との間で挟持されている。すなわち、サ
イドカバー3をミッションハウジング2にボルト止めす
るための締結力により両者の間に挟持されている。
【0017】そして、図示のように、軸受部材21の外
周縁部の側面がクラッチプレート18bに当接可能に配
置されており、図中クラッチプレート18bに当接して
いる面をストッパ面21aと称することにする。なお、
前記軸受部材21は、外周縁部のストッパ面21aの部
分の板厚を異ならせることにより、組付状態におけるサ
イドカバー3およびミッションハウジング2に対するス
トッパ面21aの位置を異ならせたものが複数種類設定
されている。
【0018】次に、実施例の作用について説明する。a)
組付時リダクションブレーキ16を組み付ける際には、
サイドカバー3にピストン19やクラッチプレート18
a,18などを組み付けた上で、クラッチプレート18
aに中間シャフト13の一端に設けたブラケット17の
スプライン部17aを嵌合させ、その後、サイドカバー
3を塞ぐように軸受部材21を組み付ける。
【0019】そして、サイドカバー3をミッションハウ
ジング2にボルト止めし、これによって、軸受部材21
は、サイドカバー3とミッションハウジング2とに挟持
される。
【0020】なお、軸受部材21を組み付ける場合に
は、所定のクラッチクリアランスに応じて、ストッパ面
21aの部分の板厚が複数設定されているものの中から
最適のものを選択する。すなわち、サイドカバー3に対
するストッパ面21aの相対的な位置によりクラッチク
リアランスを決定することができるもので、よって、上
述のようにストッパ面21aの部分の板厚が異なるもの
の中から所定の板厚のものを選択することにより、クラ
ッチクリアランスを決定できる。b)ピストン作動時ピス
トン19を作動させて図中右方向に移動させると、クラ
ッチプレート18a,18bがピストン19に押圧され
て締結されるが、これらクラッチプレート18a,18
bの軸方向への移動は、軸受部材21のストッパ面21
aにより規制されることになる。
【0021】以上説明したように、本実施例にあって
は、リダクションブレーキ16のクラッチプレート18
a,18bの軸方向の移動を、軸受20を支持するため
に自動変速機に設けた軸受部材21により行うようにし
たため、同心止め輪といった移動規制手段を単独で設定
する必要が無くなり、部品点数や組付工数の削減を図る
ことができるという効果が得られるとともに、この部品
を設置するスペースを省略することでリダクションブレ
ーキ16の軸方向寸法を短縮することができるという効
果が得られる。
【0022】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本考案
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本考案
に含まれる。
【0023】例えば、実施例では、蓋状部材として、軸
受20を支持するための軸受部材21を示したが、これ
に限られない。
【0024】また、クラッチ組立体としても、実施例で
示したリダクションブレーキに限定されない。
【0025】
【考案の効果】以上説明してきたように本考案の自動変
速機のクラッチ組立体にあっては、クラッチ組立体を収
納するサイドカバーに蓋状に設けられる蓋状部材の側面
をクラッチプレートの軸方向移動を規制する移動規制手
段として用いたため、移動規制手段として単独に同心止
め輪のような部品を単独で設定する必要が無くなって、
部品点数の削減および組付け作業工数の省略を図ること
ができるという効果が得られるとともに、移動規制手段
を設置するスペースが不要となって軸方向寸法を短縮す
ることができるという効果が得られる。加えて、クラッ
チのハウジングとしてミッションハウジングに結合され
るサイドカバーを用いたことで、クラッチを追加しよう
とする場合にミッションハウジング以外に新たなハウジ
ングを設ける必要がなく、部材の簡素化ができるし、ま
た、蓋状部材がサイドカバーとミッションハウジングと
の間で挟持された部材であることで、サイドカバーをミ
ッションハウジングに固定するだけで蓋状部材を容易に
組み付けることができるという効果が得られる。さら
に、請求項2記載の考案にあっては、蓋状部材として、
クラッチプレートの移動規制を行う前記側面の位置を異
ならせた複数種類のものを設定しておき、これらの中か
ら選択的に用いることにより、ハウジングおよびクラッ
チプレートに対する蓋状部材の側面位置を任意に設定す
ることができ、これによって、蓋状部材にシムの役目を
果たさせて、クラッチクリアランスを設定することがで
きるという効果が得られる。
【0026】さらに、請求項3記載の考案にあっては、
蓋状部材を軸受を支持するために自動変速機に設けた軸
受部材としたことで、移動規制機能と軸受機能を持つ部
材をそれぞれを別部材とする場合に比べて部品点数を省
略することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の要部を示す拡大断面図である。
【図2】本考案実施例のクラッチ組立体を適用した自動
変速機を示す全体図である。
【符号の説明】
3 サイドカバー(ハウジング) 16 リダクションブレーキ(クラッチ組立体) 18a クラッチプレート 18b クラッチプレート 19 ピストン 21 軸受部材(蓋状部材) 21a ストッパ面(側面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 63/30 F16H 47/06 F16H 63/12

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチプレートと、このクラッチプレ
    ートと噛合するハウジングと、このハウジング内に設け
    られ、クラッチプレートを押圧するピストンと、クラッ
    チプレートの軸方向の移動規制を行う移動規制手段が設
    けられた自動変速機のクラッチ組立体において、前記クラッチ組立体を収納する前記ハウジングは、ミッ
    ションハウジングと結合するサイドカバーであって、 前記移動規制手段として、前記サイドカバーと前記ミッ
    ションハウジングとの間で挟持された蓋状部材の側面を
    用いたことを特徴とする自動変速機のクラッチ組立体。
  2. 【請求項2】 前記蓋状部材は、クラッチプレートの移
    動規制を行う前記側面の位置を異ならせた複数種類のも
    のの中から選択的に用いられていることを特徴とする請
    求項1記載の自動変速機のクラッチ組立体。
  3. 【請求項3】 前記蓋状部材は、軸受を支持するために
    自動変速機に設けた軸受部材であることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の自動変速機のクラッチ組
    立体。
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