JP2595312C - - Google Patents

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JP2595312C
JP2595312C JP2595312C JP 2595312 C JP2595312 C JP 2595312C JP 2595312 C JP2595312 C JP 2595312C
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calcium carbonate
weight
polyolefin
fibrous calcium
resin composition
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリオレフィン樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、表面外観が良好
で、かつ剛性,強度,耐衝撃性,耐熱性に優れた物性を有するポリオレフィン樹
脂組成物に関する。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕 従来、ポリオレフィン樹脂組成物は、マトリックス樹脂としてのポリオレフィ
ンと無機充填剤とが配合されてなり、そのポリオレフィン樹脂組成物により製造
された成形品が汎用されている。 その無機充填剤の中でも特に炭酸カルシウムが安価な充填剤として一般的に用
いられ、ポリオレフィンとしては特にポリプロピレン,ポリエチレン等が多く使
用されている。 この炭酸カルシウムを配合したポリオレフィン樹脂組成物は白色度が高く、外
観が良好であるという長所を有しているが、剛性や強度等の機械的性質あるいは 耐熱性が低いという欠点を有している。 従ってこれらのポリオレフィン樹脂組成物の成形品は、機械的強度の要求され
る工業品材料や日用品材料、特に自動車用部材に好適に使用することができなか
った。 本発明の目的は、繊維径3μm以下の繊維状炭酸カルシウムを配合することに
より、外観が良好で機械的性質、耐熱性に優れ、工業品や日用品分野の材料に使
用可能なポリオレフィン樹脂組成物を提供することにある。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者等は従来の上記問題点を解決する為に鋭意研究し、繊維径3μm以下
の繊維状炭酸カルシウムを配合することにより、粒子状炭酸カルシウムを充填し
た組成物の性状を維持し、かつ大幅に剛性,強度,耐熱性を向上させることので
きるポリオレフィン組成物を見い出し、また、これに第3成分として板状形態を
有する無機質充填剤を配合することにより、反り変形を防ぐことのできるポリオ
レフィン樹脂組成物を見い出して本発明に到達した。 すなわち、前記課題を解決するための本発明は、ポリオレフィン30〜95重
量%と、繊維径3μm以下の繊維状炭酸カルシウム5〜70重量%とを、前記ポ
リオレフィンの重量%と前記繊維状炭酸カルシウムの重量%との合計が100に
なるように含有し、且つ溶融状態の前記ポリオレフィンに、前記繊維状炭酸カル
シウムを添加し、混練して成ることを特徴とするポリオレフィン樹脂組成物であ
り(請求項1)、また、ポリオレフィン30〜90重量%と、繊維径3μm以下
の繊維状炭酸カルシウム5〜50重量%と、板状形態を有する無機質充填剤5〜
30重量%とを、前記ポリオレフィンの重量%と前記繊維状炭酸カルシウムの重
量%と前記無機充填剤の重量%との合計が100になるように含有し、且つ溶融
状態の前記ポリオレフィンに、前記繊維状炭酸カルシウムを添加し、混練して成
ことを特徴とするポリオレフィン樹脂組成物である(請求項2)。 以下に、ポリオレフィン樹脂組成物について詳述する。 本発明に使用することのできるポリオレフィンとしては、ポリプロピレン,プ
ロピレン−エチレンブロック共重合体,プロピレン−エチレンランダム共重合体
等のようなポリプロピレン,高密度ポリエチレン,中密度ポリエチレン,低密度 ポリエチレン,線状低密度ポリエチレン等のようなポリエチレン;エチレン−プ
ロピレン共重合体,エチレン−ブテン−1共重合体,エチレン−ヘキセン−1共
重合体,エチレン−オクテン−1共重合体のようなエチレン−α−オレフィン共
重合体;プロピレン−ブテン−1共重合体,シクロペンタジエン等を含むエチレ
ン−プロピレン−ジエン共重合体のようなプロピレン−オレフィン共重合体;ポ
リブテン−1;ポリ−4−メチル−ペンテン−3等を挙げることができる。これ
らそれぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を適宜に組み合わせて用いてもよい
。 また、製造法の観点よりすると、チーグラー・ナッタ触媒を使用し、2段また
は3段以上の多段重合法で製造されて得られるポリオレフィンも使用することが
できる。 この多段重合法による例えば所謂プロピレン−エチレンブロック共重合体の製
造方法を以下に説明する。 すなわち、チーグラー・ナッタ触媒の存在下に例えば1段目のプロピレンモノ
マーの重合を行なってポリプロピレンホモポリマーを得、その後、プロピレンモ
ノマーを除去しあるいは除去せずに、2段目移行ではエチレンの存在下またはエ
チレンとプロピレンとの共存下で重合反応を行なうことによりポリプロピレンを
製造することができる。各段の反応における圧力は数気圧〜40気圧、温度は室
温〜80℃でよい。また、重合反応形式としては、溶液重合、スラリー重合、気
相重合またはこれらの併用法等を採用することができる。 このような多段重合
法により得られた所謂プロピレンエチレンブロック共重合体は、樹脂中にモノマ
ー単位としてエチレンが含まれているので、未だ明確ではないが、樹脂中にポリ
エチレンが含まれているか、あるいはエチレンとプロピレンとの共重合が含まれ
ている可能性がある。 本発明においては、前記各種のポリオレフィンの中でも、多段重合法により製
造された所謂プロピレン−エチレンブロック共重合体、およびポリプロピレン等
が好適である。 本発明で重要なことは繊維状炭酸カルシウムを配合することに特色があり、従
来の不定形、立法体、若しくは紡錘状の炭酸カルシウムを使用しては機械的性質 、耐熱性が不充分であったが、繊維状炭酸カルシウムを使用することによりこれ
らの物性を顕著に改良することができたのである。前記繊維状炭酸カルシウムの
形態は、繊維径3μm以下、特に好ましくは1μm以下であり、アスペクト比が
20以上、好ましくは30以上である。繊維径が3μmを超え、アスペクト比が
20未満であるとポリレフィン樹脂組成物の剛性や強度等の向上が小さくなるこ
とがあるし、成形品の外観が損なわれることがある。 また、ポリオレフィン樹脂組成物における前記ポリオレフィンの配合量は、ポ
リオレフィンと繊維状炭酸カルシウムとの合計量に対して、30〜95重量%で
あり、好ましくは50〜90重量%である。ポリオレフィンが95重量%を超え
繊維状炭酸カルシウムが5重量%未満の場合では、剛性、強度、耐熱性等の向上
が小さく、逆にポリオレフィンが30重量%未満であって繊維状炭酸カルシウム
が70重量%を超えると衝撃強度が著しく低下し、また比重が大きくなってしま
う。 請求項2に記載のポリオレフィン樹脂組成物は、ポリオレフィンと繊維状炭酸
カルシウムと板状形態を有する無機質充填とを含有す組成物である。 請求項2におけるポリオレフィンの種類は前記請求項1におけるポリオレフィ
ンの種類と同様であり、また請求項2における繊維状炭酸カルシウムの形態は前
記請求項1におけるのと同様である。 板状形態を有する前記無機質充填剤としては、アルミナ,水酸化アルミニウム
,カオリンクレー,酸化鉄,セリサイト,二硫化モリブデン,バライト(硫酸バ
リウム),ひる石,タルク,マイカ,ガラスフレーク等を挙げることができる。 前記各種の無機質充填剤はその一種を単独で使用しても良いし、また二種以上
を併用しても良い。 前記各種の無機質充填剤の中でも、タルク,マイカ,ガラスフレーク等が好ま
しい。 その板状形態は、最大径と厚みとの比が5以上であるものが好ましい。 請求項2のポリオレフィン樹脂組成物における各成分の配合割合として、ポリ
オレフィンと繊維状炭酸カルシウムと板状形態を有する無機質充填剤との合計に
対して、ポリオレフィンについては30〜90重量%であり、好ましくは40〜 80重量%であり、繊維状炭酸カルシウムについては5〜50重量%であり、好
ましくは10〜40重量%であり、板状形態を有する無機質充填剤については5
〜30重量%であり、好ましくは10〜20重量%である。 板状形態を有する無機質充填剤が30重量%を超えるとウエルド外観が悪くな
り、またフローマークが発生し易くなり、かつウエルド強度や衝撃強度が大幅に
低下し、逆に5重量%未満であると反り変形の抑制の効果の小さいことがある。
また繊維状炭酸カルシウムが50重量%を超えると異方性が大きくなると共に衝
撃強度が低下し、逆に5重量%未満であると強度,剛性,耐熱性の改善効果が小
さくなることがある。 また、請求項1および2のいずれにおけるポリオレフィン樹脂組成物において
も、本発明の目的を損なわない程度であれば各種エラストマー,各種無機質充填
剤,各種添加剤の一種または二種以上を含有していても良い。 前記エラストマーとしては、例えばEPラバー,SBラバー等、無機質充填剤
としては例えばケイ酸カルシウム,酸化マグネシウム,不定形,立方状あるいは
紡錘形の炭酸カルシウム,石膏,カーボンブラック,酸化チタン,石英粉等を所
望に応じて配合してもよい。また添加剤としては、熱安定剤,滑剤,表面処理剤
,分散剤,酸化防止剤,紫外線吸収剤,帯電防止剤,耐候性剤,難燃剤及び着色
剤等を所望に応じて配合してもよい。 本発明のポリオレフィン樹脂組成物を製造するに当たっては、前記各成分を所
定量配合し、予めリボンブレンダー,V型ブレンダー等でブレンドし、混練機で
混練して均一に混合して粉末状又は粒状の組成物にすることができる。あるいは
ポリオレフィンの所定量と繊維状炭酸カルシウムの所定量とを別々に分け、混練
機の押出口から遠い位置にある材料供給口(第1材料供給口)にポリオレフィン
を供給し、押出口から近い位置にある材料供給口(第2材料供給口)に繊維状炭
酸カルシウムを供給し、ポリオレフィンがスクリューにより押し進められて溶融
状態になったところで、第2材料供給口から繊維状炭酸カルシウムとを均一に混
合し、粉末状または粒状組成物にすることもできる。その繊維状炭酸カルシウム
の形状を保ちポリオレフィン樹脂組成物の効果を発揮させるには後者の混練方法
の方が好ましい。なお、板状形態を有する無機質充填剤はポリオレフィンと一緒 に第1材料供給口に供給するのであるが、使用条件によっては第2材料供給口か
ら繊維状炭酸カルシウムと共に供給してもよい。 本発明の方法により得られたポリオレフィン樹脂組成物は射出成形法,押出し
成形法,中空成形法,圧縮成形法,積層成形法,ロール成形法,延伸加工法,及
びスタンプ加工法などの種々の成形法により成形品に成形することができる。 本発明の方法により得られたポリオレフィン樹脂組成物の成形品は、成形品に
ゲルが発生することなどが無く、表面外観,ウエルド外観が良好で、機械的性質
,耐熱性に優れたものである。 〔実施例〕 以下に実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例1〜8および比較例1 第1表に示す種類と配合量とのポリプロピレンと第1表に示す配合量の繊維状
炭酸カルシウムと第1表に示すその他の成分とを次のようにして混練した。なお
、実施例において使用した繊維状炭酸カルシウムAは第3図A(倍率1,000
)の電子顕微鏡写真に示すように、また繊維状炭酸カルシウムBは第3図B(倍
率3,000)の電子顕微鏡写真に示すように、明瞭に繊維状形態を有していた
。 第1図に示す二軸混練機(TEM−35:東芝機械製)1を用いて行なった。
二軸混練機1の押出口から遠い位置にある第1材料供給口2にはポリプロピレン
とその他の成分とを、近い位置にある第2材料供給口には繊維状炭酸カルシウム
を、別々の定量供給機によりそれぞれ供給した。 混練温度を200℃、スクリュー回転数を500r.p.m.に設定し、第1
材料供給口2に供給したポリプロピレンが第2材料供給口3の位置に到達したと
きには溶融状態になっており、溶融状態のポリプロピレン中に繊維状炭酸カルシ
ウムが添加され、スクリューの回転と共に混練され、矢印方向に流動し、押出口
からストランド4が押出され、ストランドカット方式によりペレットが製造され
た。 このようにして得られたペレットを用いて射出成形機により140×140×
3mmの平板を作成し、平板の表面状態を観察し、繊維状炭酸カルシウムの分散
状態やシルバー発生の有無を調べ、その結果を第1表に示す。 また、平板から試験片を作製し、曲げ強度(JIS K7203に準拠),曲
げ弾性率(JIS K 7203に準拠),熱変形温度(JIS K6871に
準拠)を測定した。また、反り量の測定は、第2図A及び第2図Bに示すように
、射出成形法により厚さ1.2mm,直径100mmの円板5を作成し、その円板
5を室温23℃で48時間放置後、円板5の両端の反り高さhの最大値を反り量
として測定した。 これらの測定の結果を第1表に示す。 なお、比較例1においては、重量炭酸カルシウムは分離せず、物性の測定は困
難であった。 実施例9〜13 ポリプロピレンと板状無機質充填剤とを第2表に記載の重量部でドライブレン
ドした後、前記実施例1におけるのと同様の二軸混練機(TEM−35,東芝機
械製)の第1材料供給口に供給し、一方の繊維状炭酸カルシウムを第2材料供給
口に供給し、実施例1と同様に混練し、ポリプロピレン樹脂組成物を得て、それ
から平板を作製して物性を測定した。 その結果を第2表に示す。 比較例2〜8 比較例1で示したように、繊維状炭酸カルシウム以外の形態を有する炭酸カル
シウムは分散性が悪いので、第1表に示す種類の炭酸カルシウムを使用し(比較
例2〜4),あるいは第1表に示す種類の炭酸カルシウムおよび他の成分を使用
しさらに炭酸カルシウムをポリプロピレンとドライブルンドした後、第1材料供
給口に供給した他に前記実施例1と同様に実施した。 結果を第1表に示す。 比較例9,10 ポリプロピレンと平板無機質充填剤とを第2表に記載の所定量にドライブレン
ドした後、二軸混練機(TEM−35,東芝機械製)の第1材料供給口に供給し
て混練し、ポリプロピレン樹脂組成物を得て、それから平板を作製して物性を測
定した。 その結果を第2表に示す。 第1表から明らかなように、実施例1〜8におけるポリプロピレンと繊維状炭
酸カルシウムとを配合したポリプロピレン樹脂組成物は、比較例1〜8における
不定形,立方状,あるいは紡錘状炭酸カルシウムを配合したポリプロピレン樹脂
組成物に比して、曲げ強度,曲げ弾性率,衝撃強度が大幅に高く、熱変形温度も
高く、外観も良好で物性が良好にバランスしている。 また第2表の実施例9〜13におけるポリプロピレンと繊維状炭酸カルシウム
と板状無機質充填剤とを配合したポリプロピレン樹脂組成物は、前記の諸物性に
優れている他に、反り量が小さいことが明らかである。 〔発明の効果〕 本発明はポリオレフィンに繊維状炭酸カルシウムが配合されたポリオレフィン
樹脂組成物、及びポリオレフィンに繊維状炭酸カルシウムと板状形態を有する無
機質充填剤が配合されたポリオレフィン樹脂組成物であるので、それから得られ
る成形品は従来の比繊維状炭酸カルシウムを配合したポリオレフィン樹脂からの
成形品で望めなかった高剛性,高強度,高耐熱性のバランスのとれた物性を有す
ることができ、かつ白色度が高く、外観、ウエルドが良好で、反り変形が小さく
、しかも安価に製造でき、優れた材料となることができる。従って自動車用部材
として使用可能であり、電気・電子用分野、一般の工業品や日用品分野にも勿論
有用に使用され得るものである。
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION [Industrial Application Field] The present invention relates to a polyolefin resin composition, and more particularly, to a polyolefin resin composition having good surface appearance and physical properties excellent in rigidity, strength, impact resistance and heat resistance. The present invention relates to a polyolefin resin composition. [Problems to be Solved by Conventional Techniques and Inventions] Conventionally, a polyolefin resin composition has a mixture of a polyolefin as a matrix resin and an inorganic filler, and a molded article produced from the polyolefin resin composition is generally used. Have been. Among these inorganic fillers, particularly, calcium carbonate is generally used as an inexpensive filler, and as the polyolefin, polypropylene, polyethylene and the like are particularly often used. The polyolefin resin composition containing calcium carbonate has the advantages of high whiteness and good appearance, but has the disadvantage of low mechanical properties such as rigidity and strength or low heat resistance. . Accordingly, molded articles of these polyolefin resin compositions cannot be suitably used for industrial materials and daily necessities materials requiring mechanical strength, particularly for automobile parts. An object of the present invention is to provide a polyolefin resin composition having a good appearance, excellent mechanical properties, excellent heat resistance, and usable as a material in the field of industrial products and daily necessities by blending fibrous calcium carbonate having a fiber diameter of 3 μm or less. To provide. [Means for Solving the Problems] The present inventors have intensively studied to solve the above-mentioned conventional problems, and filled particulate calcium carbonate by blending fibrous calcium carbonate having a fiber diameter of 3 μm or less. By finding a polyolefin composition that can maintain the properties of the composition and greatly improve rigidity, strength, and heat resistance, and by adding an inorganic filler having a plate-like morphology as a third component to the composition, The inventors have found a polyolefin resin composition capable of preventing warpage and have reached the present invention. In other words, the present invention for solving the above-mentioned problems comprises a polyolefin of 30 to 95% by weight and a fibrous calcium carbonate having a fiber diameter of 3 μm or less of 5 to 70% by weight. And the polyolefin in a molten state contained in such a manner that the sum of the
A polyolefin resin composition characterized by adding and mixing kium (claim 1), and 30 to 90% by weight of polyolefin and 5 to 50% by weight of fibrous calcium carbonate having a fiber diameter of 3 μm or less. And an inorganic filler 5 having a plate shape
30% by weight so that the sum of the weight% of the polyolefin, the weight% of the fibrous calcium carbonate and the weight% of the inorganic filler is 100 , and
The above-mentioned fibrous calcium carbonate is added to the above-mentioned polyolefin in a state, and the mixture is kneaded.
A polyolefin resin composition characterized by that (claim 2). Hereinafter, the polyolefin resin composition will be described in detail. Examples of the polyolefin that can be used in the present invention include polypropylene such as polypropylene, propylene-ethylene block copolymer, propylene-ethylene random copolymer, and the like, high-density polyethylene, medium-density polyethylene, low-density polyethylene, linear low-polyethylene, and the like. Polyethylene such as high density polyethylene; ethylene-α-olefin copolymer such as ethylene-propylene copolymer, ethylene-butene-1 copolymer, ethylene-hexene-1 copolymer, ethylene-octene-1 copolymer Polymers; propylene-olefin copolymers such as propylene-butene-1 copolymer, ethylene-propylene-diene copolymer including cyclopentadiene, etc .; polybutene-1; poly-4-methyl-pentene-3 and the like. Can be mentioned. Each of these may be used alone, or two or more of them may be used in appropriate combination. Further, from the viewpoint of the production method, a polyolefin obtained by using a Ziegler-Natta catalyst and producing it in a two-stage or three-stage or more multistage polymerization method can also be used. A method for producing, for example, a so-called propylene-ethylene block copolymer by this multi-stage polymerization method will be described below. That is, for example, polymerization of propylene monomer in the first stage is carried out in the presence of a Ziegler-Natta catalyst to obtain a polypropylene homopolymer, and then the propylene monomer is removed or not removed in the second stage in the presence of ethylene. Alternatively, polypropylene can be produced by performing a polymerization reaction in the coexistence of ethylene and propylene. The pressure in the reaction of each stage may be several atmospheres to 40 atmospheres, and the temperature may be room temperature to 80 ° C. Further, as a polymerization reaction system, solution polymerization, slurry polymerization, gas phase polymerization, a combination method thereof, or the like can be employed. The so-called propylene ethylene block copolymer obtained by such a multi-stage polymerization method contains ethylene as a monomer unit in the resin, so it is not yet clear, but polyethylene is contained in the resin, or Copolymerization of ethylene and propylene may be included. In the present invention, among the various polyolefins, a so-called propylene-ethylene block copolymer produced by a multi-stage polymerization method, polypropylene, and the like are preferable. What is important in the present invention is that fibrous calcium carbonate is blended, and mechanical properties and heat resistance are insufficient when using conventional amorphous, cubic, or spindle-shaped calcium carbonate. However, these physical properties could be remarkably improved by using fibrous calcium carbonate. The form of the fibrous calcium carbonate has a fiber diameter of 3 μm or less, particularly preferably 1 μm or less, and an aspect ratio of 20 or more, preferably 30 or more. When the fiber diameter exceeds 3 μm and the aspect ratio is less than 20, the improvement in rigidity and strength of the polyrefin resin composition may be small, and the appearance of the molded product may be impaired. The amount of the polyolefin in the polyolefin resin composition is 30 to 95% by weight, preferably 50 to 90% by weight, based on the total amount of the polyolefin and the fibrous calcium carbonate. When the polyolefin content exceeds 95% by weight and the fibrous calcium carbonate content is less than 5% by weight, the improvement in rigidity, strength, heat resistance and the like is small. Conversely, the polyolefin content is less than 30% by weight and the fibrous calcium carbonate content is 70% by weight. %, The impact strength is remarkably reduced, and the specific gravity is increased. The polyolefin resin composition according to claim 2 is a composition containing a polyolefin, fibrous calcium carbonate, and an inorganic filler having a plate-like shape. The kind of the polyolefin in claim 2 is the same as the kind of the polyolefin in claim 1, and the form of the fibrous calcium carbonate in claim 2 is the same as that in claim 1. Examples of the inorganic filler having a plate shape include alumina, aluminum hydroxide, kaolin clay, iron oxide, sericite, molybdenum disulfide, baryte (barium sulfate), vermiculite, talc, mica, and glass flake. Can be. One of the various inorganic fillers may be used alone, or two or more thereof may be used in combination. Among the various inorganic fillers, talc, mica, glass flake and the like are preferable. The plate-like form preferably has a ratio of the maximum diameter to the thickness of 5 or more. The mixing ratio of each component in the polyolefin resin composition according to claim 2 is preferably 30 to 90% by weight of the polyolefin, based on the total of the polyolefin, the fibrous calcium carbonate, and the inorganic filler having a plate shape. Is from 40 to 80% by weight, from 5 to 50% by weight, preferably from 10 to 40% by weight, for fibrous calcium carbonate, and from 5 to 40% by weight for the inorganic filler having a plate form.
-30% by weight, preferably 10-20% by weight. When the amount of the inorganic filler having a plate form exceeds 30% by weight, the appearance of the weld is deteriorated, the flow mark is liable to be generated, and the weld strength and the impact strength are greatly reduced, and conversely, less than 5% by weight. And the effect of suppressing the warpage may be small.
When the amount of fibrous calcium carbonate exceeds 50% by weight, the anisotropy increases and the impact strength decreases. Conversely, when the amount is less than 5% by weight, the effect of improving strength, rigidity and heat resistance may decrease. Further, the polyolefin resin composition according to any one of claims 1 and 2 contains one or more of various elastomers, various inorganic fillers, and various additives as long as the object of the present invention is not impaired. Is also good. Desirably, the elastomer is, for example, EP rubber or SB rubber, and the inorganic filler is, for example, calcium silicate, magnesium oxide, amorphous, cubic or spindle-shaped calcium carbonate, gypsum, carbon black, titanium oxide, quartz powder, or the like. May be blended according to. As additives, heat stabilizers, lubricants, surface treatment agents, dispersants, antioxidants, ultraviolet absorbers, antistatic agents, weathering agents, flame retardants, coloring agents, etc. may be added as desired. Good. In producing the polyolefin resin composition of the present invention, the above components are blended in a predetermined amount, blended in advance with a ribbon blender, a V-type blender, etc., kneaded with a kneader and uniformly mixed to obtain a powdery or granular form. It can be a composition. Alternatively, the predetermined amount of the polyolefin and the predetermined amount of the fibrous calcium carbonate are separately separated, and the polyolefin is supplied to a material supply port (first material supply port) far from the extrusion port of the kneader, and a position close to the extrusion port is provided. The fibrous calcium carbonate is supplied to the material supply port (second material supply port) in the above, and when the polyolefin is pushed forward by a screw to be in a molten state, the fibrous calcium carbonate is uniformly mixed from the second material supply port. However, it can also be a powdery or granular composition. In order to maintain the shape of the fibrous calcium carbonate and exert the effect of the polyolefin resin composition, the latter kneading method is preferred. Although the inorganic filler having a plate-like form is supplied to the first material supply port together with the polyolefin, it may be supplied together with the fibrous calcium carbonate from the second material supply port depending on the use conditions. The polyolefin resin composition obtained by the method of the present invention can be subjected to various molding methods such as an injection molding method, an extrusion molding method, a hollow molding method, a compression molding method, a lamination molding method, a roll molding method, a stretching method, and a stamping method. It can be formed into a molded article by the method. The molded article of the polyolefin resin composition obtained by the method of the present invention does not generate gel in the molded article, has good surface appearance and weld appearance, and has excellent mechanical properties and heat resistance. . EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to Examples. Examples 1 to 8 and Comparative Example 1 Polypropylene having the kind and amount shown in Table 1 and fibrous calcium carbonate having the amount shown in Table 1 and other components shown in Table 1 were used as follows. Kneaded. In addition, the fibrous calcium carbonate A used in the examples is shown in FIG.
), And the fibrous calcium carbonate B clearly had a fibrous morphology as shown in the electron micrograph of FIG. 3B (magnification: 3,000). This was performed using a twin-screw kneader (TEM-35: manufactured by Toshiba Machine Co., Ltd.) 1 shown in FIG.
Separate constant supply of polypropylene and other components to the first material supply port 2 located far from the extrusion port of the twin-screw kneader 1 and fibrous calcium carbonate to the second material supply port located near the extrusion port. Each machine supplied. The kneading temperature was 200 ° C. and the screw rotation speed was 500 r. p. m. Set to the first
When the polypropylene supplied to the material supply port 2 reaches the position of the second material supply port 3, it is in a molten state, and fibrous calcium carbonate is added to the molten polypropylene and kneaded with the rotation of the screw. Then, the strand 4 was extruded from the extrusion port, and pellets were produced by a strand cutting method. 140 × 140 × by the injection molding machine using the pellets thus obtained
A 3 mm flat plate was prepared, the surface state of the flat plate was observed, and the state of dispersion of fibrous calcium carbonate and the presence or absence of silver were examined. The results are shown in Table 1. In addition, a test piece was prepared from a flat plate, and the bending strength (according to JIS K7203), flexural modulus (according to JIS K7203), and heat distortion temperature (according to JIS K6871) were measured. As shown in FIGS. 2A and 2B, the amount of warpage was measured by preparing a disk 5 having a thickness of 1.2 mm and a diameter of 100 mm by an injection molding method, and heating the disk 5 at room temperature 23 ° C. After standing for 48 hours, the maximum value of the warpage height h at both ends of the disk 5 was measured as the warpage amount. Table 1 shows the results of these measurements. In Comparative Example 1, calcium carbonate by weight was not separated, and it was difficult to measure physical properties. Examples 9 to 13 After the polypropylene and the plate-like inorganic filler were dry-blended in parts by weight shown in Table 2, the same twin-screw kneader as in Example 1 (TEM-35, manufactured by Toshiba Machine Co., Ltd.) Of the first material supply port, and one of the fibrous calcium carbonates is supplied to the second material supply port, and kneaded in the same manner as in Example 1 to obtain a polypropylene resin composition. Was measured. Table 2 shows the results. Comparative Examples 2 to 8 As shown in Comparative Example 1, calcium carbonate having a form other than fibrous calcium carbonate has poor dispersibility. Therefore, calcium carbonate of the type shown in Table 1 was used (Comparative Examples 2 to 4). ) Or calcium carbonate of the type shown in Table 1 and other components, and after the calcium carbonate was dry-run with polypropylene, it was supplied to the first material supply port. The results are shown in Table 1. Comparative Examples 9 and 10 Polypropylene and a flat inorganic filler were dry-blended to a predetermined amount shown in Table 2 and then supplied to a first material supply port of a twin-screw kneader (TEM-35, manufactured by Toshiba Machine Co., Ltd.). The mixture was kneaded to obtain a polypropylene resin composition, and a flat plate was prepared therefrom, and the physical properties were measured. Table 2 shows the results. As is clear from Table 1, the polypropylene resin compositions containing polypropylene and fibrous calcium carbonate in Examples 1 to 8 were mixed with the amorphous, cubic, or spindle-shaped calcium carbonates in Comparative Examples 1 to 8. The flexural strength, flexural modulus and impact strength are significantly higher, the heat distortion temperature is higher, the appearance is better, and the physical properties are better balanced than the polypropylene resin composition. Further, the polypropylene resin compositions of Examples 9 to 13 in Table 2 in which the polypropylene, the fibrous calcium carbonate and the plate-like inorganic filler are blended are excellent in the above-mentioned physical properties and small in the amount of warpage. it is obvious. [Effect of the Invention] The present invention is a polyolefin resin composition in which fibrous calcium carbonate is blended with polyolefin, and a polyolefin resin composition in which fibrous calcium carbonate and an inorganic filler having a plate-like form are blended with polyolefin. The molded product obtained therefrom has the well-balanced physical properties of high rigidity, high strength and high heat that could not be expected from the molded product made of polyolefin resin containing conventional specific fibrous calcium carbonate. It has a high degree of appearance, good appearance and good weldability, small warpage, can be manufactured at low cost, and can be an excellent material. Therefore, it can be used as a member for automobiles and can be usefully used in the fields of electric and electronic devices, general industrial products and daily necessities.

【図面の簡単な説明】 第1図はポリオレフィン樹脂組成物を得る為の二軸混練機を示し、第2図Aお
よび第2図Bは反り量の測定法の説明図を示し、第3図A及び第3図Bは繊維状
炭酸カルシウムを示す顕微鏡写真である図面代用写真である。
BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 shows a twin-screw kneader for obtaining a polyolefin resin composition, FIG. 2A and FIG. 2B show explanatory views of a method for measuring the amount of warpage, and FIG. FIGS. 3A and 3B are micrographs showing fibrous calcium carbonate, which are substitutes for drawings.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 (1)ポリオレフィン30〜95重量%と、繊維径3μm以下の繊維状炭酸カル
シウム5〜70重量%とを、前記ポリオレフィンの重量%と前記繊維状炭酸カル
シウムの重量%との合計が100になるように含有し、且つ溶融状態の前記ポリ
オレフィンに、前記繊維状炭酸カルシウムを添加し、混練して成ることを特徴と
するポリオレフィン樹脂組成物。 (2)ポリオレフィン30〜90重量%と、繊維径3μm以下の繊維状炭酸カル
シウム5〜50重量%と、板状形態を有する無機質充填剤5〜30重量%とを、
前記ポリオレフィンの重量%と前記繊維状炭酸カルシウムの重量%と前記無機質
充填剤の重量%との合計が100になるように含有し、且つ溶融状態の前記ポリ
オレフィンに、前記繊維状炭酸カルシウムを添加し、混練して成ることを特徴と
するポリオレフィン樹脂組成物。
Claims: (1) 30 to 95% by weight of a polyolefin and 5 to 70% by weight of fibrous calcium carbonate having a fiber diameter of 3 μm or less are obtained by mixing the weight% of the polyolefin with the weight% of the fibrous calcium carbonate. The poly is contained so that the total is 100 and is in a molten state.
A polyolefin resin composition obtained by adding the fibrous calcium carbonate to an olefin and kneading the mixture . (2) 30 to 90% by weight of polyolefin, 5 to 50% by weight of fibrous calcium carbonate having a fiber diameter of 3 μm or less, and 5 to 30% by weight of an inorganic filler having a plate-like form,
The poly total contained so that the 100, and the molten state of the weight percent weight percent and the inorganic filler of the fibrous calcium carbonate to the weight% of the polyolefin
A polyolefin resin composition obtained by adding the fibrous calcium carbonate to an olefin and kneading the mixture .

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