JP2594664Y2 - 洗浄器 - Google Patents

洗浄器

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JP2594664Y2
JP2594664Y2 JP1993052588U JP5258893U JP2594664Y2 JP 2594664 Y2 JP2594664 Y2 JP 2594664Y2 JP 1993052588 U JP1993052588 U JP 1993052588U JP 5258893 U JP5258893 U JP 5258893U JP 2594664 Y2 JP2594664 Y2 JP 2594664Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は、特に歯間部歯垢の洗
浄、および、歯肉マッサージ効果をもつ口腔などの洗浄
器に関する。
【0002】
【考案の技術的背景】 厚生省の調査(1987年)に
よると、35才以上の日本人の80%に歯肉に何らかの
所見が見られ、40才以上の80%は歯を無くす理由が
歯周疾患である。歯面に歯垢(プラーク)が付着し、そ
れから出される内毒素や酵素、細菌産生物が歯肉を刺激
し炎症が引き起こされる(歯肉炎)。歯肉組織がさらに
破壊され歯を支える骨まで炎症が及ぶと歯周炎(いわゆ
る歯槽膿漏)となる。歯周疾患の原因は歯垢に起を発す
るが、通常の歯磨き動作では特に歯間部の歯垢を除去す
ることは困難である。そのため、歯を磨かない日本人は
皆無にも拘らず歯周疾患が高比率に存在する理由は「と
くに歯間部の歯垢除去不良」であることが最近の定説と
なっている。
【0003】
【従来技術とその課題】 前述のような技術的背景に基
き、近年オーラルケア意識の高まりにより、電動歯ブラ
シ,口腔洗浄器,デンタルフロス,歯間ブラシなどの歯
垢除去用品が多数開発されている。 (a)電動歯ブラシにおいては、一般の歯ブラシと同様
に歯間部の歯垢除去が難しく、また、動きが速いため相
対的に歯ぐきを傷つけやすいなどの欠点があり、更に高
価である。 (b)口腔洗浄器は、洗面所の水道蛇口に接続して使用
するものや、電動脈動ポンプによりジェット洗浄するも
のであるため、洗面所のみでの使用しかできず、携帯し
随時使用し得ない。また、吐出した洗浄水が口から絶え
ずこぼれ出ることから、操作上せわしないという欠点や
洗面所での使用に限られること、更に加えて高価であ
る。 (c)デンタルフロスは、特に奥歯の手入れが面倒であ
るばかりでなく、ブリッジ歯には使用できない。また、
クラウンや詰め物などを壊し易いなどの欠点がある。 (d)歯間ブラシにおいては、操作が面倒である。ま
た、種々の大きさ,形状のブラシが必要で、曲がり易く
長持ちしにくいという経済的な課題もある。
【0004】本考案の目的は、簡単な構成により、流体
ジェットに気泡を交互に混入させて脈動を生ぜしめ、洗
浄効率の向上を図るとともに、携帯性と低コスト化が図
れる洗浄器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的は、容器内に
収容した液体を吸い込み、この液体に空気を混入させて
吐出する洗浄器において、容器内の液体を吸い上げ吐出
するポンプ機構の上流側に、基部が容器の液体中に没入
される液体吸い込み管路を設けるとともに、液面により
閉塞されることのない液体吸いこみ管路の部位に、この
管路の径より小径の空気吸いこみ孔を設け、一方、前記
ポンプ機構の下流側に、ポンプ機構内に吸い込まれた液
体と空気とが交互に分離された流れが得られ、かつ、先
端にノズル部を形成した比較的長尺の吐出管路を設けた
ことにより達成される。
【0006】
【作用】 運動量は質量×速度であり、運動量の時間的
変化が洗浄パルス力となる。液体と気体が交互に存在す
る気液交互流が生成され、質量差は約1000倍の当り
の鋭いパルス力ジェットが得られ、これによりきわめて
有効な洗浄作用をもたらす。気泡を含むことにより、吐
出液量、ひいては、排水量の減少が図れる。定量吐出ポ
ンプ機構に適用すると、必要なときに必要な場所に狙っ
て噴射できることから、使用時のせわしなさはない。ま
た、携帯性もよくなる。さらに、容器内の空気を予め加
圧しておくことにより、噴射弁の手許開,閉操作のみで
歯間洗浄作用ができる。
【0007】
【実施例】 次に、図面について本考案実施例の詳細を
説明する。図1は縦断正面図、図2は液体,空気吸い込
み手段の別実施例を示す要部の断面図、図a,b,c
はノズル手段の各部位における液体と空気との状態を示
す説明図、図は別実施例の正面図である。
【0008】図1は本考案洗浄器の基本的構造を示して
いる。1は液体容器であって、該液体容器1中には水道
水などの洗浄液が収容される。この洗浄液には、殺菌剤
などを適量混入することも可能である。2は定量ポンプ
機構でこの定量ポンプ機構2を、シリンダ3,ピストン
4,該ピストン4を自動復帰させるためのスパイラル発
条5によって構成せしめ、前記シリンダ3内にはポンプ
室3aが形成される。前記シリンダ3の一側端に形成さ
れた上流側のポート6には、逆止弁7を介して前記液体
容器1内の液体を吸い込む管路8を接続するとともに、
この液体吸い込み管路8の中途部に空気吸い込み管路9
の一端を連通接続したものである。一方、前記上流側の
ポート6に対応する前記シリンダ3に設けた下流側の
ート10には、逆止弁11を介して前記ポンプ室3a内
に吸い込まれた液体と空気とを外部に吐出する先端にノ
ズル部12aを形成した比較的長尺の吐出管路12が接
続されている。尚、この吐出管路12は、図a,b,
cに示すように、液体と空気の分離ゾーン,液体と空気
との脈流ゾーン,気液噴流ゾーンが連続的に形成される
のに足りる長さとする。また、前記液体吸い込み管路8
の径と、この液体吸いこみ管路に連通する空気吸い込み
管路9の径との関係は5:1程度とすることが、理論計
算と実験により確認された。
【0009】図2は前記空気吸い込み管路の別実施例
を示しており、前記液体吸い込み管路8の中途部に短筒
構造からなる空気吸い込み孔9aを形成したものであ
る。
【0010】図垂直にピストンが動くタイプの定
量吐出ポンプ機構2を前記液体容器1に組み込んだ実施
例を示している。
【0011】
【作用の説明】 ピストン4の作用によりシリンダ3内
に構成されるポンプ室3a内に空気/液体を吸い上げ
る。ピストン4の押動により空気/液体が吐出管路12
方向に流れ、この間に気体と液体との動粘性係数の違い
や、表面張力の効果により気が吐出管路12中に自動
的に分散され、ノズル部12aでは鋭い洗浄効果をもつ
気体と液体が交互に存在する気液交互流が生成され、鋭
いパルスジェット流が得られる
【0012】
【考案の効果】 上述のように本考案の構成によれば、
次のような効果が得られる。
【0013】液体と気体が交互に存在する気液交互流が
生成され、鋭いパルスジェット流効果による歯間などの
洗浄作用が効率よく行われ、また、歯ぐきなどに作用さ
せることにより適度のマッサージ効果が得られ、歯ぐき
などの健康保全化も図れる。
【0014】定量吐出ポンプ機構に適用すると、必要な
ときに必要な場所に狙って噴射でき、使用時のせわしな
さがなく、また、携帯性もよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 縦断正面図である。
【図2】 液体,空気吸い込み手段の別実施例を示す要
部の断面図である。
【図3】 a,b,cはノズル手段の各部位における液
体と空気との状態を示す説明図である。
【図4】 別実施例の正面図である。
【符号の説明】
1 液体容器 2 定量ポンプ機構 3 シリンダ 3a ポンプ室 4 ピストン 5 スパイラル発条 6 ポート 7 逆止弁 8 液体吸い込み管路 9 空気吸い込み管路 9a 空気吸い込み孔 10 ポート 11 逆止弁 12 吐出管路 12a ノズル部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に収容した液体を吸い込み、この
    液体に空気を混入させて吐出する洗浄器において、容器
    内の液体を吸い上げ吐出するポンプ機構の上流側に、基
    部が容器の液体中に没入される液体吸い込み管路を設け
    るとともに、液面により閉塞されることのない液体吸い
    こみ管路の部位に、この管路の径より小径の空気吸いこ
    み孔を設け、一方、前記ポンプ機構の下流側に、ポンプ
    機構内に吸い込まれた液体と空気とが交互に分離された
    流れが得られ、かつ、先端にノズル部を形成した比較的
    長尺の吐出管路を設けたことを特徴とする洗浄器
JP1993052588U 1992-09-14 1993-09-02 洗浄器 Expired - Fee Related JP2594664Y2 (ja)

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