JP2594109Y2 - 弦鳴楽器 - Google Patents
弦鳴楽器Info
- Publication number
- JP2594109Y2 JP2594109Y2 JP1992044134U JP4413492U JP2594109Y2 JP 2594109 Y2 JP2594109 Y2 JP 2594109Y2 JP 1992044134 U JP1992044134 U JP 1992044134U JP 4413492 U JP4413492 U JP 4413492U JP 2594109 Y2 JP2594109 Y2 JP 2594109Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- musical instrument
- stringed musical
- sound
- string
- diaphragm member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Stringed Musical Instruments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はマンドリン、ギターな
どに代表される弦鳴楽器の改良に関する。
どに代表される弦鳴楽器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】マンドリン、ギターなどに代表される弦
鳴楽器は、弦が張られた胴部上面側の響板によって弦を
響かせ、胴内部で反響する音を響孔から外部へ伝えるも
のである。このように、従来のこの種楽器にあっては弦
の振動はすべて響板に伝達されるのが一般的であった。
鳴楽器は、弦が張られた胴部上面側の響板によって弦を
響かせ、胴内部で反響する音を響孔から外部へ伝えるも
のである。このように、従来のこの種楽器にあっては弦
の振動はすべて響板に伝達されるのが一般的であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、本考案者
は、弦の振動を響板に伝達するほかに、独自の振動部を
設けることによって、特異な音色を作り出すことができ
ることを見出したものである。
は、弦の振動を響板に伝達するほかに、独自の振動部を
設けることによって、特異な音色を作り出すことができ
ることを見出したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の考
案は、胴部上面の響板面の響孔後部に、弦の高音側また
は中音側または低音側に対応して部分的に該響板面より
離間する振動部を有する振動板部材を一体に形成したこ
とを特徴とする弦鳴楽器に係る。
案は、胴部上面の響板面の響孔後部に、弦の高音側また
は中音側または低音側に対応して部分的に該響板面より
離間する振動部を有する振動板部材を一体に形成したこ
とを特徴とする弦鳴楽器に係る。
【0005】また、請求項2の考案は、前記請求項1の
考案において、前記振動板部材が保護板を兼ねる弦鳴楽
器に係る。さらに、請求項3の考案は、請求項1又は2
考案において、楽器がマンドリンである弦鳴楽器に係
る。
考案において、前記振動板部材が保護板を兼ねる弦鳴楽
器に係る。さらに、請求項3の考案は、請求項1又は2
考案において、楽器がマンドリンである弦鳴楽器に係
る。
【0006】
【実施例】以下添付の図面に従って、この考案を詳細に
説明すると、図1はこの考案の一実施例を示すマンドリ
ンの斜視図、図2はその正面図、図3はその要部の拡大
断面図、図4は振動板部材の平面図、図5は同じく振動
板部材の他の例を示す平面図、図6は同じく振動板部材
の別の例を示す平面図である。
説明すると、図1はこの考案の一実施例を示すマンドリ
ンの斜視図、図2はその正面図、図3はその要部の拡大
断面図、図4は振動板部材の平面図、図5は同じく振動
板部材の他の例を示す平面図、図6は同じく振動板部材
の別の例を示す平面図である。
【0007】図1および図2にこの考案の弦鳴楽器の一
例であるマンドリンMが示される。このマンドリンMは
胴部10と棹部20と弦Sとから構成されている。胴部
10は紫檀または紅葉材などからなる細長い板材が複数
枚張り合わされて、図のような略半球状に形成されると
ともに、前記胴部10の上面は響板11によって密着さ
れて覆われている。響板11は弦Sの音色を響かせるた
めのもので、該響板11の中央部やや前寄りには前記響
板11によって反響された弦音を外部に伝える響孔12
が形成されている。また、棹部20は棹本体21と頭部
22とからなり、前記胴部10に一端を固定された弦S
がその他端を張力の調節自在に支持される。符号23は
弦巻、24は弦覆、25は駒である。
例であるマンドリンMが示される。このマンドリンMは
胴部10と棹部20と弦Sとから構成されている。胴部
10は紫檀または紅葉材などからなる細長い板材が複数
枚張り合わされて、図のような略半球状に形成されると
ともに、前記胴部10の上面は響板11によって密着さ
れて覆われている。響板11は弦Sの音色を響かせるた
めのもので、該響板11の中央部やや前寄りには前記響
板11によって反響された弦音を外部に伝える響孔12
が形成されている。また、棹部20は棹本体21と頭部
22とからなり、前記胴部10に一端を固定された弦S
がその他端を張力の調節自在に支持される。符号23は
弦巻、24は弦覆、25は駒である。
【0008】前記響板11において響孔12の外縁後部
には、振動板本体31と振動部32とからなる振動板部
材30が釘着又は接着等の手段により一体に形成され
る。この振動板部材30は、図3からよりよく理解され
るように、その振動部32を響板11の板面11aより
離間した状態で取り付けられ、弦Sから発生した音によ
って独立して振動し、その弦音を独特な趣のある音質に
変化させるためのものである。
には、振動板本体31と振動部32とからなる振動板部
材30が釘着又は接着等の手段により一体に形成され
る。この振動板部材30は、図3からよりよく理解され
るように、その振動部32を響板11の板面11aより
離間した状態で取り付けられ、弦Sから発生した音によ
って独立して振動し、その弦音を独特な趣のある音質に
変化させるためのものである。
【0009】振動板部材30は、木板、プラスチック
板、金属板などよりなり、適宜の意匠形状に形成されて
いる。なお、前記振動板部材30は、請求項2の考案と
して規定しかつ図示したように、保護板を兼ねるものと
すれば、演奏時にピックなどが響板11に当たって傷つ
くのを防ぐことができる。
板、金属板などよりなり、適宜の意匠形状に形成されて
いる。なお、前記振動板部材30は、請求項2の考案と
して規定しかつ図示したように、保護板を兼ねるものと
すれば、演奏時にピックなどが響板11に当たって傷つ
くのを防ぐことができる。
【0010】また、この振動板部材30はその振動部3
2を弦Sの高音側または中音側または低音側の所望の音
域部分に対応する響板上近辺に部分的に形成されて、目
的とする音域の音色を変化させるものである。図4ない
し図6にその例を示す。
2を弦Sの高音側または中音側または低音側の所望の音
域部分に対応する響板上近辺に部分的に形成されて、目
的とする音域の音色を変化させるものである。図4ない
し図6にその例を示す。
【0011】図4は振動部を弦Sの高音部S1に対応す
る響板上に形成した例である。符号40は振動板部材、
41は振動板本体、42は振動部、43は響板、44は
響孔である。また、図5は振動部を弦Sの中音部S2に
対応する位置に形成した例で、符号50は振動板部材、
51は振動板本体、52は振動部、53は響板、54は
響孔である。さらに図6は振動部を弦Sの低音部S3に
対応する響板上に形成した例である。符号60は振動板
部材、61は振動板本体、62は振動部、63は響板、
64は響孔である。
る響板上に形成した例である。符号40は振動板部材、
41は振動板本体、42は振動部、43は響板、44は
響孔である。また、図5は振動部を弦Sの中音部S2に
対応する位置に形成した例で、符号50は振動板部材、
51は振動板本体、52は振動部、53は響板、54は
響孔である。さらに図6は振動部を弦Sの低音部S3に
対応する響板上に形成した例である。符号60は振動板
部材、61は振動板本体、62は振動部、63は響板、
64は響孔である。
【0012】なお、振動板部材は駒に近接して設けるこ
とが好ましく、図示しないが、駒に着けてもよいもので
ある。この考案の弦鳴楽器はマンドリンに限定されるも
のではなく、ギターやバイオリンなど、他の公知の弦鳴
楽器にも用いることができる。
とが好ましく、図示しないが、駒に着けてもよいもので
ある。この考案の弦鳴楽器はマンドリンに限定されるも
のではなく、ギターやバイオリンなど、他の公知の弦鳴
楽器にも用いることができる。
【0013】
【考案の効果】以上図示し説明したように、この考案の
弦鳴楽器によれば、胴部上面の響板面に該響板面より離
間する振動部を有する振動板部材が一体に設けられてい
るので、弦の音が響板と該響板から独立した振動部とに
よって振動する。そのため、今までの弦鳴楽器にはない
趣のある特異な音色を作り出すことができ、この種弦鳴
楽器の演奏に大きな効果を与えることができる。
弦鳴楽器によれば、胴部上面の響板面に該響板面より離
間する振動部を有する振動板部材が一体に設けられてい
るので、弦の音が響板と該響板から独立した振動部とに
よって振動する。そのため、今までの弦鳴楽器にはない
趣のある特異な音色を作り出すことができ、この種弦鳴
楽器の演奏に大きな効果を与えることができる。
【図1】この考案の一実施例を示すマンドリンの斜視図
である。
である。
【図2】その正面図である。
【図3】その要部の拡大断面図である。
【図4】振動板部材の平面図である。
【図5】同じく振動板部材の他の例を示す平面図であ
る。
る。
【図6】同じく振動板部材の別の例を示す平面図であ
る。
る。
10 胴部 11 響板 12 響孔 20 棹部 30 振動板部材 31 振動板本体 32 振動部 S 弦 M マンドリン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−143192(JP,U) 実開 平4−135783(JP,U) 実開 昭50−37522(JP,U) 実開 平3−24696(JP,U) 実開 昭54−67618(JP,U) 実開 昭58−141297(JP,U) 実開 昭50−75630(JP,U) 実開 昭53−54012(JP,U) 実公 平2−48875(JP,Y2) 実公 昭46−28193(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10D 3/02 G10D 1/06
Claims (3)
- 【請求項1】 胴部上面の響板面の響孔後部に、弦の高
音側または中音側または低音側に対応して部分的に該響
板面より離間する振動部を有する振動板部材を一体に形
成したことを特徴とする弦鳴楽器。 - 【請求項2】 請求項1において、前記振動板部材が保
護板を兼ねる弦鳴楽器。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、楽器がマンド
リンである弦鳴楽器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992044134U JP2594109Y2 (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | 弦鳴楽器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992044134U JP2594109Y2 (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | 弦鳴楽器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596894U JPH0596894U (ja) | 1993-12-27 |
JP2594109Y2 true JP2594109Y2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=12683160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992044134U Expired - Lifetime JP2594109Y2 (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | 弦鳴楽器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594109Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0248875Y2 (ja) * | 1985-02-26 | 1990-12-21 | ||
JPH04135783U (ja) * | 1991-06-06 | 1992-12-17 | カシオ計算機株式会社 | 楽器用音質改善装置 |
-
1992
- 1992-06-01 JP JP1992044134U patent/JP2594109Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0596894U (ja) | 1993-12-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5922979A (en) | Stringed instrument | |
US20080105101A1 (en) | Split solid body electric guitars | |
US7863507B2 (en) | Semi-hollow body for stringed instruments | |
US5918299A (en) | Stringed instrument | |
US7301085B2 (en) | Stringed musical instrument having harmonic bridge | |
US5339718A (en) | Musical instruments having bowed or plucked strings | |
US20030188622A1 (en) | Musical instrument with multiple interchangeable stringed instruments | |
US6689943B2 (en) | Acoustic guitar with integral pickup mount | |
US4450748A (en) | Solid body guitar with sealed cavity | |
US4450744A (en) | Electric pickup device for a musical instrument such as a banjo | |
US5567894A (en) | Stringed musical instrument | |
US4607559A (en) | Stringed musical instrument | |
US5911171A (en) | Pickup system for bridge of stringed musical instrument | |
JP2007171682A (ja) | ハープ | |
US4362079A (en) | Accentuator plate for vibrating soundboard in stringed musical instruments | |
JPS60494A (ja) | 電気ギタ− | |
JPS603200B2 (ja) | 音源特に弦楽器から発する音響を増幅するための音響共鳴器 | |
US5949006A (en) | Stringed musical instrument of simplified construction | |
US5355756A (en) | Sound-enhanced stringed musical instruments | |
JP2594109Y2 (ja) | 弦鳴楽器 | |
JP2007333757A (ja) | 楽器 | |
JP2903041B2 (ja) | 音響孔を有する弦楽器 | |
US20050028669A1 (en) | Banjo pick-up system | |
US6774291B2 (en) | Electric guitar or electric bass | |
US3853032A (en) | Violin in the form of a baseball bat |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080219 Year of fee payment: 9 |