【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃剤で高度に難燃強
化したハロゲン含有繊維と他の繊維とを複合した、風合
や吸湿性などに優れ、かつ難燃性を有する難燃繊維複合
体からなる寝具用繊維製品に関する。さらに詳しくは、
難燃剤であるSb化合物を多量に含有せしめたハロゲン含
有繊維と、天然繊維および化学繊維よりなる群から選ば
れた少なくとも1種の繊維とを複合した難燃繊維複合体
からなる寝具用繊維製品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、寝具用繊維製品においては難燃化
が強く要望され、しかも難燃性以外の視感、風合、吸湿
性、耐洗濯性、耐久性などの性能に対する要望も強まっ
てきている。
【0003】従来より繊維の難燃化に関する研究は、モ
ダアクリル系繊維やポリクラール系繊維を中心に、ポリ
エステル系繊維やビスコースレーヨン繊維など特定繊維
の単独物について行なわれており、1種の繊維の単独物
では難燃性能に優れたものもえられているが、消費者の
ますます多様化し、高度化する要求にはほとんどこたえ
られていないのが現状である。したがって、必然的に難
燃性繊維と他の繊維との混綿、混紡、交織などが必要と
なるが、2種以上の異種の繊維を混合した複合繊維に対
する難燃化の研究は数が少ない。
【0004】たとえば、含燐ポリエステル繊維とアクリ
ロニトリル系繊維との混合による複合繊維(特公昭52-2
1612号公報)や、スズ酸およびアンチモン酸含有ポリク
ラール繊維とポリエステル繊維、アクリル繊維、木綿な
どとの混合による複合繊維(特開昭 53-6617号公報)が
有効であるとの記載はあるが、難燃性、風合、吸湿性な
どの点で充分とはいいがたい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は消費者のます
ます多様化し、高度化する難燃性、視感、風合、吸湿
性、耐洗濯性、耐久性などに対する要求にこたえられる
寝具用繊維製品がないという問題を解決するためになさ
れたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、Sb化合物を多量に含有
したハロゲン含有重合体よりなる繊維を他の可燃性繊維
と混合すると、従来の難燃性繊維と比べて、難燃性の低
下の度合が極めて小さい難燃繊維複合体がえられ、消費
者の多様化した要求にこたえうる寝具用繊維製品がえら
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、アクリロニトリル30
〜70%(重量%、以下同様)、ハロゲン含有ビニル系単
量体70〜30%およびこれらと共重合可能なビニル系単量
体0〜10%よりなる共重合体(以下、ハロゲン含有共重
合体ともいう)に、該共重合体に対して6〜50%のSb化
合物を含有させた繊維(以下、ハロゲンSb含有繊維とも
いう)85〜15部(重量部、以下同様)と、天然繊維およ
び化学繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊
維(以下、他の繊維ともいう)15〜85部とを含むように
した難燃繊維複合体からなる寝具用繊維製品に関するも
のであって、所望の難燃性を有し、かつ視感、風合、吸
湿性、耐洗濯性、耐久性などの消費者の多様化し、高度
化した要求を満足させるものである。
【0008】前記難燃繊維複合体とは、ハロゲンSb含有
繊維と他の繊維と混紡または混綿したもの、ハロゲンSb
含有繊維と他の繊維とを交撚したもの、前記混紡もしく
は混綿したものを用いて製造した糸または前記交撚した
ものを用いて製造した交織または交編したもの、さらに
はこれらの組合わせによってえられるものを含む概念で
あり、本発明の寝具用繊維製品とは、それらから製造さ
れたシーツ、包布、フトン側地、ダウンプルーフ、ベッ
ドパット、テッキング、タオルケット、毛布、枕カバー
などであり、とくにホテル、病院、養老院などの福祉施
設などで難燃性が重要視されているものがあげられる。
【0009】
【実施例】本発明においては、アクリロニトリル30〜70
%、ハロゲン含有ビニル系単量体70〜30%およびこれら
と共重合可能なビニル系単量体0〜10%よりなる共重合
体(ハロゲン含有共重合体)に、該共重合体に対して6
〜50%のSb化合物を含有させた繊維が使用される。
【0010】本発明に用いるハロゲン含有共重合体とし
ては、たとえばアクリロニトリル−塩化ビニリデン、ア
クリロニトリル−塩化ビニル、アクリロニトリル−塩化
ビニル−塩化ビニリデン、アクリロニトリル−臭化ビニ
ル、アクリロニトリル−塩化ビニリデン−臭化ビニル、
アクリロニトリル−塩化ビニル−臭化ビニルなどのハロ
ゲン含有ビニル系単量体とアクリロニトリルとの共重合
体、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、臭化ビ
ニリデンなどのハロゲン含有ビニル系単量体の1種以上
とアクリロニトリルおよびこれらと共重合可能なビニル
系単量体との共重合体などがあげられるが、これらに限
定されるものではない。また前記共重合体を適宜混合し
て使用してもよい。なお、本明細書にいうハロゲン含有
共重合体には、いかなる形においても部分アセタール化
ポリビニルアルコールが含有されることはない。
【0011】
【0012】前記共重合可能なビニル系単量体として
は、たとえばアクリル酸、そのエステル、メタクリル
酸、そのエステル、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、酢酸ビニル、ビニルスルホン酸、その塩、メタクリ
ルスルホン酸、その塩、スチレンスルホン酸、その塩な
どがあげられ、それらの1種または2種以上の混合物が
用いられうる。
【0013】前記ハロゲン含有共重合体はアクリロニト
リル30〜70%、ハロゲン含有ビニル系単量体70〜30%お
よびこれらと共重合可能なビニル系単量体0〜10%から
なる重合体であるため、えられる繊維が所望の繊維性を
有しつつアクリル繊維の風合を有するため好ましい。ま
た共重合可能なビニル系単量体の少なくとも1つがスル
ホン酸基含有ビニル系単量体のばあいには、染色性が向
上するので好ましい。
【0014】なお、前記ハロゲン含有共重合体中のハロ
ゲン含有ビニル系単量体が30%未満では、繊維の難燃化
が充分でなくなるばあいが生じ、また70%をこえると、
製造された繊維の物性(強度、伸度、耐熱性など)、染
色性、風合などの性能が充分でなくなるばあいが生じ
る。
【0015】本発明に用いるSb化合物は難燃剤として用
いられるものであり、その具体例としては酸化アンチモ
ン(Sb2 O3 、Sb2 O4 、Sb2 O5 など)、アン
チモン酸、オキシ塩化アンチモンなどの無機アンチモン
化合物があげられるが、これらに限定されるものではな
い。これらは単独で用いてもよく、2種以上組合わせて
用いてもよい。
【0016】ハロゲン含有共重合体に対するSb化合物の
割合は6〜50%、好ましくは8〜40%、さらに好ましく
は10〜30%、とくに好ましくは12〜30%である。該量が
6%未満では寝具用繊維製品として必要な難燃性をうる
ために、ハロゲンSb含有繊維の難燃繊維複合体中におけ
る混合率を高める必要がある。このようにハロゲンSb含
有繊維の混合率を高めると、寝具用繊維製品の難燃性以
外の、たとえば視感、風合、吸湿性、耐洗濯性、耐久性
などの性能がえられにくくなる。一方、該量が50%をこ
えると、繊維製造時のノズル詰まりや繊維物性(強度、
伸度など)の低下がおこり、高度に難燃強化した繊維の
製造面や品質面などで問題が生じ、好ましくない。
【0017】本発明においてはハロゲン含有共重合体に
対するSb化合物の量が6〜50%に維持される限り、他の
難燃剤と組合わせて用いてもよい。
【0018】前記Sb化合物と組合わせて用いることので
きる他の難燃剤としては、たとえばヘキサブロモベンゼ
ンなどの芳香族ハロゲン化物、塩化パラフィンなどの脂
肪族ハロゲン化物、トリス(2,3-ジクロロプロピル)ホ
スフェートなどの含ハロゲン燐化合物、ジブチルアミノ
ホスフェートなどの有機燐化合物、ポリ燐酸アンモニウ
ムなどの無機燐化合物、MgO 、Mg(OH)2 、MgCO3 などの
無機マグネシウム化合物、酸化第2スズ、メタスズ酸、
オキシハロゲン化第1スズ、オキシハロゲン化第2ス
ズ、水酸化第1スズなどの無機スズ化合物などがあげら
れる。該他の難燃剤の使用量は0〜10%であることが好
ましい。
【0019】本発明においてはハロゲンSb含有繊維15〜
85部、好ましくは60〜15部、さらに好ましくは50〜20部
と、天然繊維および化学繊維よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の繊維85〜15部、好ましくは85〜40部、さ
らに好ましくは80〜50部とを含むようにした難燃繊維複
合体から、本発明の寝具用繊維製品が製造される。
【0020】前記ハロゲンSb含有繊維と天然繊維および
化学繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種との使
用割合は、最終製品に要求される難燃性、視感、風合、
吸湿性、耐洗濯性、耐久性などの性能により決定される
ものである。なおハロゲンSb含有繊維の種類およびその
構成割合、他の難燃剤を用いるばあいにはその難燃剤の
種類および添加量、混合する繊維の種類および組合わせ
などにより前記使用割合が決められる。
【0021】前記ハロゲンSb含有繊維が15部未満、すな
わち混合する天然繊維や化学繊維の割合が85部をこえる
ばあいには、寝具用繊維製品の難燃性が不足し、一方、
ハロゲンSb含有繊維が85部をこえ、混合する天然繊維や
化学繊維の割合が15部未満のばあいには、難燃性には優
れているものの他の視感、風合、吸湿性、耐洗濯性、耐
久性などの性能が充分でなく、いずれも好ましくない。
【0022】本発明の寝具用繊維製品が所望の難燃性を
有し、しかも混合する天然繊維や化学繊維の特徴をはっ
きりださせるためには、ハロゲンSb含有繊維が85〜20部
で、混合する天然繊維や化学繊維の割合が15〜80部であ
ることが好ましい。
【0023】本発明の寝具用繊維製品が優れた難燃性を
有する理由は、ハロゲンSb含有繊維にガス型の難燃効果
を生ずるSb化合物が多量に混合されているため、不燃性
のハロゲン化水素、ハロゲン、ハロゲン化アンチモンな
どのガスを比較的低温で生成するとともに、該不燃性の
分解物が可燃性の繊維を被覆してしまうためと推察され
る。
【0024】また、本発明の寝具用繊維製品の難燃性が
難燃繊維複合体における混紡、交撚、混綿、交織、交編
などの複合方法に依存せず、ほぼ同等の性能を示すの
は、防炎試験などで接炎する炎の大きさと比較して、混
紡、交撚、混綿はもちろんのこと、交織、交編において
も組織が非常に緻密かつ均一であるためと考えられる。
【0025】前記天然繊維の具体例としては、たとえば
綿、麻などの植物繊維や、羊毛、らくだ毛、山羊毛、絹
などの動物繊維など、また化学繊維の具体例としては、
たとえばビスコースレーヨン繊維、キュプラ繊維などの
再生繊維、アセテート繊維などの半合成繊維、あるいは
ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維などの
合成繊維などがあげられるが、これらに限定されるもの
ではない。これらの天然繊維や化学繊維は単独でハロゲ
ンSb含有繊維と複合してもよく、2種以上でハロゲンSb
含有繊維と複合してもよい。
【0026】本発明に用いるハロゲンSb含有繊維は、無
機金属化合物などの難燃剤を多量に含むものであるが、
製造に際しては無機金属化合物などの難燃剤を振動ミル
などで充分粉砕し、粒径を2μm 以下に揃えることによ
り、ノズル詰まりや糸切れなどの紡糸上のトラブルを起
こすことなく、またはあまり起こすことなく、通常の紡
糸方法で製造することができる。
【0027】本発明の寝具用繊維製品に用いる難燃繊維
複合体を製造する方法としては、単繊維の状態で混綿し
たり、混紡したりしてもよく、交撚してもよく、それぞ
れの糸を製造したのち交織、交編してもよく、紡績のと
きに固まりにしてスラブやネップにしたり、巻きつけた
りしてもよい。
【0028】なお本発明における繊維複合体とは、長繊
維、短繊維のごときいわゆる繊維のみならず、糸、織
物、編物、不織布などのごとき繊維製品をも含む概念で
ある。
【0029】本発明の寝具用繊維製品には必要に応じ
て、帯電防止剤、熱着色防止剤、耐光性向上剤、白度向
上剤、失透性防止剤などを含有せしめてもよいことは当
然のことである。
【0030】以上のごとき本発明の寝具用繊維製品は、
所望の難燃性を有し、しかも混合する他の繊維の視感、
風合、吸湿性、耐洗濯性、耐久性などの特性を併有して
いる。
【0031】以下、実施例をあげて本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。なお実施例における繊維の難燃性は酸素
指数法(LOI法) によって下記のようにして測定した。こ
れは、一般に繊維の難燃性は織物の状態で測定、評価さ
れているが、織物では糸の撚数、太さ、打込本数などに
より燃焼性に差を生じ、繊維自体の難燃性を正しく評価
しえないためである。
【0032】(燃焼性)所定の割合で混綿した綿を2g
取り、これを8等分して約6cmのコヨリを8本作って酸
素指数試験器のホルダーに直立させ、この試料が5cm燃
え続けるのに必要な最小酸素濃度を測定し、これをLOI
値とした。LOI 値が大きい程燃えにくく、難燃性が高
い。
【0033】製造例1〜2
アクリロニトリル49.0%および塩化ビニル51.0%よりな
る共重合体をアセトンに樹脂濃度で27.0%になるように
溶解した。えられた樹脂溶液の一部をアセトンで3倍に
希釈した液に、三酸化アンチモンを固形分濃度が50%に
なるように加え、振動ミルを用いて分散させた。この分
散液を三酸化アンチモンが樹脂に対し20%になるように
前記樹脂溶液に添加混合して、紡糸原液を調製した。
【0034】えられた紡糸原液をノズル孔径 0.08 mmお
よび孔数300ホールのノズルを用い、30%アセトン水溶
液中へ押出し、水洗したのち 120℃で乾燥し、ついで3
倍に熱延伸して、さらに 140℃で5分間熱処理を行なう
ことにより、ハロゲンSb含有モダアクリル繊維をえた
(製造例1)。
【0035】三酸化アンチモンのかわりに、酸化マグネ
シウムを樹脂に対して10%添加したものを同様にして紡
糸し、モダアクリル繊維をえた(製造例2)。
【0036】実施例1〜4および比較例1〜9
製造例1でえられたハロゲンSb含有モダアクリル繊維お
よび製造例2でえられたモダアクリル繊維それぞれと綿
とを表1に示す割合で混綿し、燃焼性試験用試料を作製
し、LOI 値を測定した。それらの結果を表1に示すとと
もに図1に示す。
【0037】また繊維複合体が綿としての特徴(視感、
風合など)を有するか否かについて官能試験を行なっ
た。それらの結果を表1に示す。なお表1中の○は綿と
しての特徴(吸湿性)を有する、×は有しないことを示
す。
【0038】
【表1】【0039】表1および図1の結果から明らかなよう
に、本発明に用いるハロゲンSb含有モダアクリル繊維
(製造例1)および製造例2のモダアクリル繊維は、単
独では製造例2の繊維の方が難燃性が優れているもの
の、これらをそれぞれ綿と混綿し、繊維複合体としたば
あいには、逆に本発明に用いるハロゲンSb含有モダアク
リル繊維を用いた方が製造例2のモダアクリル繊維を用
いたものより難燃性の低下が非常に少なく、綿の混合割
合が15部以上では高いLOI 値を示し、難燃性が優れてい
ることがわかる。
【0040】実施例5〜6および比較例10〜11
製造例1、2でえられたモダアクリル繊維のそれぞれ70
部と綿30部とを混合した繊維複合体の紡績糸(30/2)
よりなる経50本/吋×緯30、40、50本/吋の平織試織布
(それぞれ実施例5および比較例10)を、消防法に規定
される方法で防炎試験した結果、製造例1の繊維を用い
たものは合格し、製造例2の繊維を用いたものは不合格
であった。
【0041】また、製造例1、2でえられたモダアクリ
ル繊維100 %の紡績糸(20/1)を130 本/吋になるよ
うに緯糸として用い、綿100 %の紡績糸(30/1)を85
本/吋になるように経糸として用い、モダアクリル繊維
/綿が重量比で50/50の交織平織織物(それぞれ実施例
6および比較例11)を、消防法に規定される方法で防炎
試験した結果、製造例1の繊維を用いたものは合格し、
製造例2の繊維を用いたものは不合格であった。
【0042】以上のことから、混紡でも交織でも同様の
効果を示すことがわかる。
【0043】製造例3〜12
アクリロニトリル50%、塩化ビニル34%、塩化ビニリデ
ン15%およびメタクリルスルホン酸ソーダ 1.0%よりな
る共重合体をジメチルホルムアミドに樹脂濃度が25%に
なるように溶解した。えられた溶液に、製造例1と同様
にしてえられた三酸化アンチモンの振動ミル分散液を、
三酸化アンチモンが樹脂に対して0%、2%、6%、8
%、10%、12%、15%、20%、50%、70%になるように
添加混合し(それぞれ製造例3〜12)、紡糸原液を調製
した。
【0044】えられた原液を60%ジメチルホルムアミド
水溶液中へ押出したほかは製造例1と同様な方法で紡糸
し、モダアクリル繊維をえた。なおそのばあいの紡糸性
は、製造例12のばあいにノズルが詰まり、糸切れが発生
したほかは良好であった。
【0045】実施例7〜13および比較例12〜14
製造例3〜12でえられたモダアクリル繊維それぞれ50部
と綿50部とを混綿し、繊維複合体をえた。
【0046】えられた繊維複合体のLOI 値を測定し、混
綿しないモダアクリル繊維単独のLOI 値との差を求め
た。それらの結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】表2の結果より、三酸化アンチモンの添加
量が6%以上のばあい(製造例5〜12でえられたものを
使用したばあい)には、明らかにLOI値の低下の減少が
認められることがわかる。しかし製造例3〜12で説明し
たように、三酸化アンチモンの添加量が70%になると、
ノズル詰まり、糸切れなどの紡糸上の問題が発生する。
【0049】実施例14
製造例10でえられた三酸化アンチモンを20%添加したモ
ダアクリル繊維60部と綿以外の表3に示す種々の繊維40
部とを混綿し、複合繊維をえた。
【0050】えられた複合繊維のLOI 値と混綿しないモ
ダアクリル繊維単独のLOI 値とを測定し、その差を求め
た。それらの結果を表3に示す。
【0051】比較例15
製造例10で用いた三酸化アンチモンにかえて、メタスズ
酸を樹脂に対し20%になるように添加した以外は製造例
10と同様に紡糸して、モダアクリル繊維をえた。えられ
たモダアクリル繊維を用いて実施例14と同様にして混綿
し、繊維複合体をえた。
【0052】えられた繊維複合体のLOI 値と混綿しない
モダアクリル繊維単独のLOI 値とを測定し、その差を求
めた。それらの結果を表3に示す。
【0053】
【表3】
【0054】表3の結果から、製造例10でえられたモダ
アクリル繊維を用いた繊維複合体(実施例14)は、比較
例15の繊維複合体と比較してLOI 値の低下が少ないこと
がわかる。
【0055】
【発明の効果】本発明の寝具用繊維製品は、所望の難燃
性を有し、しかも単一の難燃性繊維のみからではえがた
い、視感、風合、吸湿性、耐洗濯性、耐久性などの特徴
を有しており、消費者のますます多様化し、高度化する
要求にこたえることができるという効果がえられる。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a composite of a halogen-containing fiber reinforced with a flame retardant, which is highly flame-retarded, and another fiber, which is excellent in feeling and hygroscopicity. The present invention relates to a bedding fiber product comprising a flame-retardant fiber composite having flame retardancy. For more information,
The present invention relates to a textile product for bedding comprising a flame-retardant fiber composite in which a halogen-containing fiber containing a large amount of an Sb compound as a flame retardant and at least one fiber selected from the group consisting of natural fibers and chemical fibers are combined. . 2. Description of the Related Art In recent years, there has been a strong demand for flame retardancy in textile products for bedding, and also demands for performance other than flame retardancy, such as visual sensation, feeling, moisture absorption, washing resistance and durability. Is also growing. [0003] Conventionally, research on flame retardancy of fibers has been carried out on single fibers of specific fibers such as polyester fibers and viscose rayon fibers, mainly on modacrylic fibers and polychloral fibers. Some of the products alone have excellent flame retardant performance, but at present they hardly meet the diversifying and sophisticated demands of consumers. Therefore, blending, blending, weaving, and the like of the flame-retardant fiber and other fibers are inevitably required. However, there are few studies on flame-retardation of composite fibers in which two or more kinds of different fibers are mixed. [0004] For example, a composite fiber obtained by mixing a phosphorus-containing polyester fiber and an acrylonitrile fiber (Japanese Patent Publication No. 52-2)
No. 1612) and a composite fiber obtained by mixing stannic acid and antimonic acid-containing polychloral fiber with polyester fiber, acrylic fiber, cotton, etc. (JP-A-53-6617) is effective. It is not enough in terms of flame retardancy, feeling, hygroscopicity, etc. [0005] The present invention addresses the increasingly diversified and sophisticated demands of consumers for flame retardancy, visual sensation, feeling, moisture absorption, washing resistance, durability and the like. The purpose of the present invention is to solve the problem that there is no bedding textile product. Means for Solving the Problems The inventors of the present invention have made intensive studies in view of the above circumstances and as a result, have found that a fiber comprising a halogen-containing polymer containing a large amount of an Sb compound is different from other combustible fibers. When mixed, a flame-retardant fiber composite with a very small decrease in flame retardancy compared to conventional flame-retardant fibers is obtained, and a bedding textile product that can meet the diversified demands of consumers is obtained. And completed the present invention. That is, the present invention relates to acrylonitrile 30
Up to 70% (% by weight, the same applies hereinafter), halogen-containing vinyl
70 to 30% and vinyl-based monomer copolymerizable with them
A copolymer comprising 0 to 10% of a copolymer (hereinafter, a halogen-containing copolymer)
Also referred to) and coalescence, 6-50% fibers is contained Sb compound (hereinafter relative to the copolymer, also referred to) 85-15 parts of halogen-Sb-containing fibers (weight part, hereinafter the same), natural fibers And at least one fiber selected from the group consisting of chemical fibers (hereinafter, also referred to as other fibers) in an amount of 15 to 85 parts, and a fibrous product for bedding comprising a flame-retardant fiber composite. It has the desired flame retardancy and satisfies the diversified and sophisticated demands of consumers such as visual feeling, feeling, moisture absorption, washing resistance and durability. [0008] The flame-retardant fiber composite is obtained by blending or blending a halogen Sb-containing fiber with another fiber.
What is obtained by intertwisting the containing fiber and another fiber, a yarn manufactured by using the blended or mixed yarn or a cross-woven or cross-knitted one manufactured by using the cross-twisted one, and further a combination of these. The bedding textile products of the present invention include sheets, wrapping, futon side lining, down proof, bed pat, tecking, towel blanket, blanket, pillow cover, etc. In particular, hotels, hospitals, nursing homes, and other welfare facilities where flame retardancy is considered important. In the present invention, acrylonitrile 30-70
%, Halogen-containing vinyl monomer 70 to 30% and these
6 and the copolymerizable vinyl consisting monomer 0 to 10% co-polymer (halogen-containing copolymer), relative to the copolymer
Fibers containing 5050% Sb compound are used. The halogen- containing copolymer used in the present invention includes, for example, acrylonitrile-vinylidene chloride,
Acrylonitrile-vinyl chloride, acrylonitrile-chloride
Vinyl-vinylidene chloride, acrylonitrile-vinyl bromide
Acrylonitrile-vinylidene chloride-vinyl bromide,
Halo such as acrylonitrile-vinyl chloride-vinyl bromide
Copolymerization of acrylonitrile with vinyl monomers containing benzene
Body, vinyl chloride, vinylidene chloride, vinyl bromide, bromide
One or more types of halogen-containing vinyl monomers such as nilidene
And acrylonitrile and their copolymerizable vinyl
Copolymers with the base monomer, etc., but are not limited to these.
It is not specified. Also, the above copolymer is appropriately mixed and mixed.
May be used. In addition, halogen-containing in this specification
Copolymers can be partially acetalized in any form
No polyvinyl alcohol is contained. Examples of the copolymerizable vinyl monomer include acrylic acid, its ester, methacrylic acid, its ester, acrylamide, methacrylamide, vinyl acetate, vinyl sulfonic acid, its salt, and methacryl sulfonic acid. , A salt thereof, styrene sulfonic acid, a salt thereof, and the like, and one or a mixture of two or more thereof can be used. The halogen- containing copolymer is composed of 30 to 70% of acrylonitrile, 70 to 30% of a halogen-containing vinyl monomer and 0 to 10% of a vinyl monomer copolymerizable therewith. Since it is a polymer, the obtained fibers have the desired fibrous properties and the feeling of acrylic fibers, which is preferable. When at least one of the copolymerizable vinyl monomers is a sulfonic acid group-containing vinyl monomer, the dyeability is improved, which is preferable. [0014] In the below the halogen-containing copolymer polymer in a halogen-containing organic vinyl monomer of 30%, the flame retardant fiber
Is not enough, and when it exceeds 70 %,
Physical properties of the manufactured fiber (strength, elongation, heat resistance, etc.), dyeability, is Rubaai performance such not sufficient, such as feeling occurs
You . The Sb compound used in the present invention is used as a flame retardant, and specific examples thereof include antimony oxide (Sb 2 O 3 , Sb 2 O 4 , Sb 2 O 5 and the like), antimonic acid, antimony oxychloride. And the like, but not limited thereto. These may be used alone or in combination of two or more. The ratio of the Sb compound to the halogen- containing copolymer is from 6 to 50%, preferably from 8 to 40%, more preferably from 10 to 30%, particularly preferably from 12 to 30%. If the amount is less than 6%, it is necessary to increase the mixing ratio of halogen Sb-containing fibers in the flame-retardant fiber composite in order to obtain the flame retardancy required for bedding fiber products. When the mixing ratio of the halogen Sb-containing fiber is increased in this manner, it becomes difficult to obtain performances other than the flame retardancy of the bedding textile product, such as luminosity, feeling, moisture absorption, washing resistance, and durability. On the other hand, if the amount exceeds 50%, nozzle clogging and fiber physical properties (strength,
(Elongation, etc.), which causes problems in the production and quality of highly flame-retardant reinforced fibers, which is not preferred. In the present invention, as long as the amount of the Sb compound relative to the halogen- containing copolymer is maintained at 6 to 50%, it may be used in combination with another flame retardant. Other flame retardants which can be used in combination with the Sb compound include, for example, aromatic halides such as hexabromobenzene, aliphatic halides such as paraffin chloride, and tris (2,3-dichloropropyl) halogen-containing phosphorus compounds such as phosphates, organic phosphorus compounds such as dibutyl amino phosphate, inorganic phosphorus compounds such as ammonium polyphosphate, MgO, Mg (OH) 2, inorganic magnesium compound such as MgCO 3, stannic oxide, metastannic acid,
Examples thereof include inorganic tin compounds such as stannous oxyhalide, stannic oxyhalide, and stannous hydroxide. The use amount of the other flame retardant is preferably 0 to 10%. In the present invention, the halogen Sb-containing fibers 15 to
85 parts, preferably 60 to 15 parts, more preferably 50 to 20 parts, and at least one fiber selected from the group consisting of natural fibers and chemical fibers 85 to 15 parts, preferably 85 to 40 parts, more preferably The fibrous product for bedding of the present invention is manufactured from a flame-retardant fiber composite containing 80 to 50 parts by weight. The proportion of the halogen Sb-containing fiber and at least one selected from the group consisting of natural fibers and chemical fibers depends on the flame retardancy, sight, feeling,
It is determined by performance such as moisture absorption, washing resistance and durability. The usage ratio is determined by the type and composition ratio of the halogen-containing Sb-containing fiber, and when another flame retardant is used, the type and amount of the flame retardant, the type and combination of the fibers to be mixed, and the like. When the content of the halogen Sb-containing fiber is less than 15 parts, that is, when the ratio of the natural fiber or the chemical fiber to be mixed exceeds 85 parts, the flame retardancy of the bedding textile product is insufficient.
When the ratio of the natural fiber and the chemical fiber to be mixed is more than 85 parts and the ratio of the natural fiber and the chemical fiber to be mixed is more than 85 parts, other flame sensation, feeling, feeling, moisture absorption, Performances such as washability and durability are not sufficient, and none of them is preferable. In order for the bedding textile product of the present invention to have the desired flame retardancy and to clarify the characteristics of the natural fiber and the chemical fiber to be mixed, 85 to 20 parts of the halogen Sb-containing fiber must be mixed. It is preferable that the ratio of natural fibers and chemical fibers to be used is 15 to 80 parts. The reason why the textile product for bedding of the present invention has excellent flame retardancy is that the halogen Sb-containing fiber contains a large amount of an Sb compound which produces a gas-type flame retardant effect. It is presumed that gases such as hydrogen, halogen, and antimony halide are generated at a relatively low temperature, and the incombustible decomposition products cover combustible fibers. Also, the flame retardancy of the textile product for bedding of the present invention does not depend on the compounding method such as blending, twisting, cotton blending, weaving, and weaving of the flame retardant fiber composite, and shows almost the same performance. This is considered to be due to the fact that the structure is very dense and uniform not only in blending, twisting and blending but also in weaving and knitting as compared with the size of the flame that comes into contact with flame in a flame prevention test or the like. Specific examples of the natural fibers include plant fibers such as cotton and hemp, and animal fibers such as wool, camel, goat wool, and silk. Specific examples of the chemical fibers include:
Examples include, but are not limited to, regenerated fibers such as viscose rayon fibers and cupra fibers, semi-synthetic fibers such as acetate fibers, and synthetic fibers such as nylon fibers, polyester fibers, and acrylic fibers. These natural fibers and chemical fibers may be singly combined with a halogen-containing Sb-containing fiber.
It may be combined with the contained fiber. The halogen Sb-containing fiber used in the present invention contains a large amount of a flame retardant such as an inorganic metal compound.
At the time of production, a flame retardant such as an inorganic metal compound is sufficiently pulverized with a vibration mill or the like, and the particle size is adjusted to 2 μm or less, so that there is little or no trouble in spinning such as nozzle clogging and thread breakage. Can be produced by a usual spinning method. As a method for producing the flame-retardant fiber composite used for the bedding fiber product of the present invention, the fibers may be blended or blended in a single fiber state, or may be twisted. After the yarn is manufactured, it may be cross-woven or knitted, and may be solidified at the time of spinning to form a slab, a nep, or wound. The fiber composite in the present invention is a concept including not only so-called fibers such as long fibers and short fibers, but also fiber products such as yarn, woven fabric, knitted fabric and non-woven fabric. The bedding textile product of the present invention may contain, if necessary, an antistatic agent, a thermal coloring inhibitor, a light resistance improving agent, a whiteness improving agent, a devitrification preventing agent, and the like. Of course. As described above, the textile product for bedding of the present invention comprises:
Having the desired flame retardancy, and the visual perception of other fibers to be mixed,
It has properties such as hand, moisture absorption, washing resistance, and durability. Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples, but the present invention is not limited to only these Examples. The flame retardancy of the fibers in the examples was measured by the oxygen index method (LOI method) as follows. In general, the flame retardancy of fibers is measured and evaluated in the state of a woven fabric, but in woven fabrics, the combustibility differs depending on the number of twists, thickness, number of threads, etc. Is not able to be evaluated correctly. (Flammability) 2 g of cotton mixed at a predetermined ratio
Take this, divide it into 8 equal parts, make 8 twists of about 6 cm, set them upright in the holder of the oxygen index tester, measure the minimum oxygen concentration necessary for this sample to keep burning 5 cm, and use this as the LOI
Value. The higher the LOI value, the less it burns and the higher the flame retardancy. Production Examples 1-2 Copolymers consisting of 49.0% of acrylonitrile and 51.0% of vinyl chloride were dissolved in acetone to a resin concentration of 27.0%. Antimony trioxide was added to a liquid obtained by diluting a part of the obtained resin solution with acetone three times so that the solid content concentration became 50%, and dispersed using a vibration mill. This dispersion was added to and mixed with the resin solution so that antimony trioxide was 20% of the resin to prepare a spinning stock solution. The obtained spinning solution was extruded into a 30% acetone aqueous solution by using a nozzle having a nozzle hole diameter of 0.08 mm and a number of holes of 300, washed with water, dried at 120 ° C., and then dried.
This was heat-stretched twice and further heat-treated at 140 ° C. for 5 minutes to obtain a halogen Sb-containing modacrylic fiber (Production Example 1). In place of antimony trioxide, a resin obtained by adding 10% of magnesium oxide to a resin was spun similarly to obtain a modacrylic fiber (Production Example 2). Examples 1-4 and Comparative Examples 1-9 Each of the halogen Sb-containing modacrylic fiber obtained in Production Example 1 and the modaacryl fiber obtained in Production Example 2 was mixed with cotton in the ratio shown in Table 1, Samples for flammability test were prepared and LOI values were measured. The results are shown in Table 1 and FIG. The characteristics of the fiber composite as cotton (visual feeling,
Organoleptic test was conducted to determine whether or not it had a feeling. Table 1 shows the results. In Table 1, ○ indicates that it has the characteristics (hygroscopicity) of cotton, and X indicates that it does not. [Table 1] As is clear from the results shown in Table 1 and FIG. 1, the halogen Sb-containing modaacrylic fiber (Production Example 1) and the modaacrylic fiber of Production Example 2 used in the present invention are more difficult to produce by themselves than the fiber of Production Example 2. Although it is excellent in flammability, when each of them is mixed with cotton to form a fiber composite, the use of the modal acrylic fiber of Production Example 2 is more preferable if the halogen Sb-containing modacrylic fiber used in the present invention is used. The decrease in flame retardancy was much smaller than that of the sample, and the LOI value was high when the mixing ratio of cotton was 15 parts or more, indicating that the flame retardancy was excellent. Examples 5-6 and Comparative Examples 10-11 Each of the modacrylic fibers obtained in Production Examples 1 and 2 was 70
Yarn of fiber composite with 30 parts of cotton and 30 parts of cotton (30/2)
As a result of a flameproof test of a plain weave test cloth (Example 5 and Comparative Example 10) having a length of 50 pieces / inch × 30, 40, 50 pieces / inch, respectively, by the method specified in the Fire Service Law, the production example was obtained. The one using the fiber of No. 1 passed, and the one using the fiber of Production Example 2 failed. The spun yarn (20/1) of 100% modaacrylic fiber obtained in Production Examples 1 and 2 was used as weft yarn at a rate of 130 yarns / inch, and the spun yarn of 100% cotton (30/1). To 85
A cross-woven plain woven fabric (Example 6 and Comparative Example 11, respectively) having a weight ratio of modacrylic fiber / cotton of 50/50 (each Example 6 and Comparative Example 11) was used as a warp so as to give a book / inch. As a result, those using the fiber of Production Example 1 passed,
Those using the fibers of Production Example 2 were rejected. From the above, it can be seen that the same effect is obtained in both the mixed spinning and the weaving. Production Examples 3 to 12 A copolymer comprising 50% of acrylonitrile, 34% of vinyl chloride, 15% of vinylidene chloride and 1.0% of sodium methacrylsulfonate was dissolved in dimethylformamide so that the resin concentration became 25%. Into the obtained solution, the vibration mill dispersion of antimony trioxide obtained in the same manner as in Production Example 1 was added.
0%, 2%, 6%, 8% of antimony trioxide to resin
%, 10%, 12%, 15%, 20%, 50%, and 70% were added and mixed (Production Examples 3 to 12, respectively) to prepare spinning stock solutions. The obtained stock solution was spun in the same manner as in Production Example 1 except that the solution was extruded into a 60% aqueous dimethylformamide solution to obtain a modacrylic fiber. In this case, the spinnability was good except that in the case of Production Example 12, the nozzle was clogged and the yarn was broken. Examples 7 to 13 and Comparative Examples 12 to 14 50 parts of each of the modacrylic fibers obtained in Production Examples 3 to 12 and 50 parts of cotton were mixed to obtain fiber composites. The LOI value of the obtained fiber composite was measured, and the difference from the LOI value of the non-cottonized modacrylic fiber alone was determined. Table 2 shows the results. [Table 2] From the results shown in Table 2, when the amount of antimony trioxide added is 6% or more (when the one obtained in Production Examples 5 to 12 is used), the decrease in LOI value is clearly reduced. It turns out that is recognized. However, as described in Production Examples 3 to 12, when the addition amount of antimony trioxide reaches 70%,
Spinning problems such as nozzle clogging and yarn breakage occur. Example 14 60 parts of a modacrylic fiber containing 20% of antimony trioxide obtained in Production Example 10 and various fibers 40 shown in Table 3 other than cotton
And a mixed fiber was obtained. The difference between the LOI value of the obtained conjugate fiber and the LOI value of the unmodulated acrylic fiber alone was determined. Table 3 shows the results. Comparative Example 15 The procedure of Preparation Example 10 was repeated, except that metastannic acid was added to the resin in an amount of 20% in place of the antimony trioxide used in Preparation Example 10.
The fiber was spun in the same manner as in Example 10 to obtain a modacrylic fiber. Using the obtained modacrylic fiber, cotton was mixed in the same manner as in Example 14 to obtain a fiber composite. The difference between the LOI value of the obtained fiber composite and the LOI value of the non-cottonized modacrylic fiber alone was measured. Table 3 shows the results. [Table 3] From the results in Table 3, it can be seen that the fiber composite using the modacrylic fiber obtained in Production Example 10 (Example 14) has a smaller decrease in LOI value as compared with the fiber composite of Comparative Example 15. Recognize. The textile product for bedding of the present invention has the desired flame retardancy, and is hardly evident from a single flame retardant fiber alone; It has features such as washing resistance and durability, and has the effect of meeting the increasingly diverse and sophisticated demands of consumers.
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は製造例1〜2でえられたモダアクリル繊
維と綿とを混綿してLOI 値を測定したばあいの、混綿割
合とLOI 値との関係を示すグラフである。BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 shows the relationship between the blended cotton ratio and the LOI value when measuring the LOI value by blending the modacrylic fiber obtained in Production Examples 1 and 2 with cotton. It is a graph.
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(56)参考文献 特開 昭48−73521(JP,A)
特開 昭52−99399(JP,A)
特開 昭53−6617(JP,A)
特公 昭57−17964(JP,B2)
「高分子」22(253,(1973)P.218
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(56) References JP-A-48-73521 (JP, A)
JP-A-52-99399 (JP, A)
JP-A-53-6617 (JP, A)
Tokiko Sho 57-17964 (JP, B2)
"Polymer" 22 (253, (1973) P. 218)
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