JP2593891B2 - 生石灰における消化反応時間の制御方法 - Google Patents

生石灰における消化反応時間の制御方法

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永治郎 松山
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2/00Lime, magnesia or dolomite
    • C04B2/02Lime
    • C04B2/04Slaking
    • C04B2/06Slaking with addition of substances, e.g. hydrophobic agents ; Slaking in the presence of other compounds

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、生石灰に水を加えて練り混ぜた際に生じる
消化作用の反応時間をコントロール出来るようにした生
石灰における消化反応時間の制御方法に関する。
(発明の技術的背景とその問題点) 気泡コンクリートは、軽量で且つ耐火・断熱性及び遮
音声にも優れているなど、現代建築の要請に適合し、益
々需要の幅広い拡大が期待されるようになってきた。
ところで、この気泡コンクリートを主材料にして造ら
れるパネルは、次の工程によって製造されていた。すな
わち、セメント及び生石灰などの石灰質原料と、けい砂
等のけい酸質材料を夫々に粉砕した後、この両原料を混
入して水とアルミニウム粉末の気泡剤を混合し、これを
防錆処理した補強鉄筋をセットした型枠に流し込み、発
泡させながら成形する。次いで発泡を終えると、完全に
硬化する前にピアノ線で板状に切断し、オートクレーブ
で高温高圧蒸気養生を行なって最終製品であるパネルを
成形するものである。
しかしながら、気泡コンクリートの製造工程におい
て、両原料を混入し水とアルミニウム粉末を加えて練り
混ぜている最中に、アルミニウム粉末による気泡剤の作
用によって発泡が促されると共に、生石灰が水と反応す
る消化反応が急激に行われて発泡が急速に助長され、型
枠に入れる前に発泡が盛んに行なわれてしまい、気泡コ
ンクリートの品質に悪影響を及ぼすという問題点があっ
た。
また、建設工事にともなう破砕作業には、安全で公害
のない破砕工法の開発が要望されており、この要望に応
えて岩石、コンクリート等の被破砕物に予め孔をあけ、
その孔の中に生石灰を水で練り混ぜて液状にしたものを
注入充填し、生石灰の消化反応による膨張圧を利用して
亀裂を発生させ破砕するという工法が行なわれている。
しかしながら、生石灰を水で練り混ぜて液状にすれ
ば、直ちに消化反応が進行するため、孔への注入作業を
早急にしなければならなく、その注入作業に時間的な制
約が課されているという問題点があった。
さらに、工業製品から食品分野までの商品の品質管理
面で、錆やカビ、ダニ及び微生物等の発生・繁殖を防止
するために乾燥剤が使用されており、この乾燥剤として
生石灰が用いられている。
しかしながら、生石灰を用いた乾燥剤は消化反応を利
用した消湿作用が急速に行なわれるため、長期間の消湿
効果を保つことの必要な用途への転用が難しいという問
題点があった。
そこで本発明は上記した種々の問題点を一挙に解決す
るためになされたものであり、生石灰の消化反応に要す
る時間を適宜にコントロールし、各種用途に最適な状態
で幅広く利用できる、生石灰における消化反応時間の制
御方法を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明に係る生石灰における消化反応時間の制御方法
は、粒状に粉砕した生石灰の表面に、スルフォン化メラ
ミン樹脂の粉末を付着し、この付着量の増減によって生
石灰の消化反応時間を制御することを特徴とする。
(実施例) 以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
本発明の方法に用いられる特殊な処理を施した生石灰
は、生石灰の塊をスルフォン化メラミン樹脂の粉末と共
に粉砕機に入れて粉砕し、その粉砕工程において生石灰
が粒状に粉砕すると共に、スルフォン化メラミン樹脂の
粉末との混合を促進させ、粒状の生石灰の表面にスルフ
ォン化メラミン樹脂の粉末を付着包被することによって
得ることが出来る。ここで使用するスルフォン化メラミ
ン樹脂は白色粉末で、揮発分5〜7%(105℃で3時間
の乾燥減量)、pH6〜9(20%の水溶液)、嵩比重0.5〜
0.7、真比重1.26のものを使用する。
このようにして得た特殊処理を施した生石灰は、単な
る生石灰と比較して消化反応時間にどのような影響を及
ぼすかを実験したみた。また同時に、この実験において
は、生石灰100gに対して混入するスルフォン化メラミン
樹脂の粉末の割合を、0.5%、1%、2%と差異をもた
せ、各場所の消化反応時間についても調べてみた。
この際の実験方法としては、生石灰100gに対して各所
定量のスルフォン化メラミン樹脂の粉末を混入し、これ
を試験用ボールミルに入れて20分間粉砕し、この粉砕過
程で粒状に粉砕された生石灰の表面にスルフォン化メラ
ミン樹脂の粉末を付着させ、100メッシュの篩を通った
ものを試料とし、各場合につき取った試料50gに夫々水5
00cc(水温18℃)を加えて最高温度到達時間(消化反応
時間の目安となる。)を計ることによって行なった。
この実験結果を実験例1として示す。
次に生石灰を高温で焼成して得た特殊な生石灰である
過焼生石灰を使用し、前記実験例1と同様な方法により
スルフォン化メラミン樹脂の粉末を、混合しないもの、
0.5%混合したもの、1%混合したもの、2%混合した
ものについて、順次に最高温度到達時間を計った結果を
実験例2として示す。
前記の実験例1及び実験例2の結果から明らかなよう
に、生石灰にスルフォン化メラミン樹脂の粉末を混入し
て粉砕した生石灰の表面を付着包被するようにすれば、
生石灰が消化して最高温度に到達する時間に影響を及ぼ
し、しかも混入するスルフォン化メラミン樹脂の増量に
応じて消化反応に要する時間が長くなることが判る。特
に、特殊な生石灰である過焼生石灰の場合には、通常の
生石灰に比べて、同量の割合でスルフォン化メラミン樹
脂を混入したものであっても、消化反応に要する時間が
極端に長くなることが判る。従って、通常の生石灰と過
焼生石灰を適宜選択し、さらに混入するスルフォン化メ
ラミン樹脂量を増減すれば、多様な消化反応時間を得る
ことが可能となり、生石灰の消化作用を利用する各種用
途に応じて最適な状態での使用の途が確保されることに
なる。
次に、本発明方法の使用可能な用途について具体的に
説明する。
まず、気泡コンクリートの製造につき本発明方法を使
用した場合を説明する。気泡コンクリートを製造するに
は、けい砂及びセメントを粉砕混合した後、スルフォン
化メラミン樹脂を付着した生石灰をも混入し、さらに水
及びアルミニウムの粉末を加えて混合する。この際、こ
の気泡コンクリートをパネル状に成形するには、発泡前
の混合原料を防錆処理した補強鉄筋をセットした型枠に
流し込んで発泡させながら成形し、発泡終了後完全に硬
化する前にピアノ線で板状に切断し、オートクレーブで
高温高圧蒸気養生する処理によって、パネル状の気泡コ
ンクリートを得るものである。
上記気泡コンクリートの製造工程中において、本発明
方法で使用する特殊処理を施した生石灰を投入すること
によって、生石灰が水と反応する消化反応に要する時間
が長くなることに伴なって、混合原料の練り混ぜ中にお
ける活発な発泡が確実に阻止でき、型枠に流し込んだ後
の盛んな発泡が確保できるので、品質の良好なパネル状
の気泡コンクリートを得ることが可能となる。
次いで、岩石の破砕作業やコンクリートの解体作業に
利用されている破砕剤として本発明の方法を使用すれ
ば、水で練り混ぜて液状にしても直ぐに消化反応が始ま
ることがなく、従って岩石、コンクリート等の被破砕物
にあけた孔に上記液状を充填する際の注入作業に、時間
的余裕をもつことが出来ると共に、作業の安定性にも貢
献できることになる。
さらに次いで、錆やカビ、ダニ及び微生物等の発生・
繁殖を防止するために利用されている破砕剤として本発
明の方法を使用すれば、水気と反応する消化反応の進行
速度をゆっくりとした状態に調整できるので、長期間の
使用にも耐える乾燥剤を提供できることになる。
以上、代表的な用途の使用例として気泡コンクリー
ト、破砕剤および乾燥剤について説明したが、本発明
は、使用する用途に応じて通常の生石灰と過焼生石灰を
適宜選択すると共に、スルフォン化メラミン樹脂量の添
加量を実験データに基づき設定することによって、当該
用途に最適な消化反応時間に調整された方法を提供する
ことが出来るものである。すなわち、気泡コンクリート
にあっては、原料の混入練り混ぜ中に発泡現象が発生せ
ず、型枠に流し込んだ後に発泡現象が盛んに生じるよう
に消化反応時間を調整し、また破砕剤にあっては、水で
練り混ぜ液状にして穿孔に注入した後に、徐々に消化反
応による膨張圧が高まってくるように調整する。さらに
乾燥剤にあっては、工業製品から食品分野さらには運輸
・流通分野に幅広く利用されており、各分野における多
彩な用途に合わせて配合調整し、各用途に最適な消湿速
度を選ぶことが出来る。
本発明は前記用途に限定されず、生石灰の消化反応時
間の長短の制御を必要としている他の用途にも適用でき
ることは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の方法によれば、特殊処理
を施した生石灰を使用して生石灰の消化反応に要する時
間を長短自在にコントロールできるので、生石灰の消化
作用を利用している各種用途において、その用途に合わ
せて所望する最適な消化反応時間での条件で使用が可能
となり、特に、気泡コンクリート、破砕剤及び乾燥剤等
に活用すれば顕著な使用効果を発揮するものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒状に粉砕した生石灰の表面に、スルフォ
    ン化メラミン樹脂の粉末を付着し、この付着量の増減に
    よって生石灰の消化反応時間を制御することを特徴とす
    る生石灰における消化反応時間の制御方法。
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