JP2593769Y2 - 流体圧シリンダ用のピストン位置検出装置 - Google Patents

流体圧シリンダ用のピストン位置検出装置

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JP2593769Y2
JP2593769Y2 JP1993047338U JP4733893U JP2593769Y2 JP 2593769 Y2 JP2593769 Y2 JP 2593769Y2 JP 1993047338 U JP1993047338 U JP 1993047338U JP 4733893 U JP4733893 U JP 4733893U JP 2593769 Y2 JP2593769 Y2 JP 2593769Y2
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delay
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は空気圧や油圧等の流体圧
によりシリンダ内を往復動するピストンの位置を検出す
るための流体圧シリンダ用のピストン位置検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】空気圧シリンダ内に往復動自在に装着さ
れたピストンの位置を検出するために、ピストンに取付
けられた永久磁石が発生した磁界を検出するセンサをシ
リンダに取付けるようにした流体圧シリンダ用のピスト
ン位置検出装置が用いられている。
【0003】このようなピストン位置検出装置を有する
空気圧シリンダは、種々の産業用機器を製造するための
製造工場において使用されるため、空気圧シリンダの周
りに他の製造装置等に設けられた永久磁石が空気圧シリ
ンダに接近することがあったり、あるいは他の製造装置
等に電力を供給するための電線ケーブルが空気圧シリン
ダに隣接して配置されることがある。
【0004】このような場合には、前記永久磁石の磁界
や電線ケーブルに流れる電流により発生する磁界が、セ
ンサに影響を与えてセンサの誤動作が発生する恐れがあ
る。そこで、従来では実公平5−15042号公報に記
載されるようなピストン位置検出装置が開発されてい
る。
【0005】この装置は、電線ケーブルを流れる電流に
よって発生する交流磁界つまり周期的に変化する外部磁
界によってセンサが誤動作しないようにするために、外
部磁界を検出する外部センサの感度を、ピストンの永久
磁石の磁界を検出するピストンセンサの感度よりも高く
設定している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】このように2つのセン
サに感度差を持たせるために、ピストンセンサをシール
ド内に配置するようにしており、センサをシリンダに取
付ける構造が複雑化してしまうのみならず、外部磁界の
加わり方によっては2つのセンサの感度が逆転して誤動
作が発生してしまうことがある。
【0007】また、前記公報に記載されたピストン位置
検出装置にあっては、磁界の強度が一定であるDC磁界
が影響した場合には、センサの誤動作を防止することが
できない。
【0008】本考案の目的は、外部から作用する磁界が
周期的に変化するAC磁界が外乱として作用した場合、
および磁界が周期的に変化しないDC磁界が外乱として
作用した場合の何れの場合でも、ピストン位置を誤動作
なく検出し得るようにすることである。
【0009】本考案の前記ならびに他の目的と新規な特
徴は、本願明細書の記述および添付図面から明らかにな
るであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
考案のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、ピストンに設けられた磁界発生
部材の磁界を検出するピストン磁界検出手段からのオン
オフ信号は、オフからオンに変化したときに第1の遅延
時間後にオン信号を出力するオンディレイ手段と、オン
からオフに変化したときに第2の遅延時間後にオフ信号
を出力する第1オフディレイ手段とを介して出力され、
外部磁界を検出する外部磁界検出手段は、オンからオフ
に変化したときに第1および第2の遅延時間よりも長く
設定された第3の遅延時間後にオフ信号を出力する第2
オフディレイ手段を介して出力される。これらの出力信
号はホールド回路に入力され、このホールド回路は、外
部磁界検出手段が外部磁界を検出していない場合には、
ピストン磁界検出手段からに基づく信号によりオンオフ
の出力信号を出力する。
【0012】外部磁界検出手段のオン信号と、ピストン
磁界検出手段のオン信号がホールド回路への同時入力と
ならないためにディレイ回路を介した信号がホールド回
路に入力した場合には、ホールド回路はオフの信号を出
力する。一方、同時にオン信号が入力しない場合には、
外部磁界検出手段からのオン信号が入力される前におけ
るピストン磁界検出手段のオンオフ状態に対応したオン
オフの出力信号をホールド回路は出力する。
【0013】
【作用】上述した構成を有する本考案にあっては、ピス
トン磁界検出手段からのオン信号を同時に出力する第1
オフディレイ手段からと、遅延させて出力するオンディ
レイ手段とからの信号および外部磁界検出手段から検出
と同時に出力される信号に基づいて、外部磁界が作用し
たか否かを検出することができる。
【0014】しかも、外部磁界が作用したことが検出さ
れた場合には、ホールド回路によりピストン磁界検出手
段のオンオフ状態に対応したオンオフ信号が出力される
ので、外部磁界の影響がなくなるまで、ピストン磁界検
出手段の検出結果が保持されることになり、ピストン磁
界検出手段の誤動作が防止される。
【0015】検出することができる外部磁界としては、
周期的に磁力が変化するAC磁界のみならず、周期的な
変化がないDC磁界に対しても、誤動作を防止すること
ができる。
【0016】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0017】図1は空気圧シリンダ内に設けられたピス
トンの位置を検出するために本考案のピストン位置検出
装置を組み付けた場合を示す図であり、空気圧シリンダ
1内にはピストン2が空気圧により往復動自在に装着さ
れている。ピストン2の外周部に形成された溝内には、
磁界発生部材としての永久磁石3が取り付けられてい
る。
【0018】このピストン2の位置を検出するための検
出装置は、ケーシング4を有しており、このケーシング
4内にはセンサ基板5が設けられている。このセンサ基
板5には、永久磁石の磁界を検出する第1センサつまり
ピストン位置検出センサS1がピストン位置検出手段S
1としてシリンダ1側に位置させて取付けられ、この第
1センサS1よりもシリンダ1から離れた位置に、第2
センサつまり外部磁界検出センサS2が外部磁界検出手
段として取付けられている。
【0019】図2はセンサ基板5に設けられた検出回路
を示すブロック図であり、第1センサS1はオンディレ
イ手段としてのオンディレイ回路10と、第1オフディ
レイ手段としてのオフディレイ回路11に接続され、第
2センサS2は第2オフディレイ手段としてのオフディ
レイ回路12に接続されている。
【0020】オンディレイ回路10の出力信号A1、オ
フディレイ回路11の出力信号A2、そしてオフディレ
イ回路12の出力信号Bはそれぞれホールド回路13に
入力され、このホールド回路13の出力信号Fは出力回
路14に出力されるようになっている。この出力回路1
4からオン信号が出力されるときには、ピストン2が第
1センサS1により検出されたことになり、図示しない
制御回路にケーブル6を介して検出信号が送られる。
【0021】オンディレイ回路10は、第1センサS1
がオフからオンに変化したときには遅延時間(第1遅延
時間)D1の後にオン信号を出力し、第1センサS1が
オンからオフに変化したときには直ちにオフ信号を出力
する。
【0022】オフディレイ回路11は、第1センサS1
がオンからオフに変化したときには遅延時間(第2遅延
時間)D2の後にオフ信号を出力し、第1センサS1が
オフからオンに変化したときには直ちにオン信号を出力
する。
【0023】オフディレイ回路12は、第2センサS2
がオンからオフに変化したときには遅延時間(第3遅延
時間)Eの後にオフ信号を出力し、第2センサS2がオ
フからオンに変化したときには直ちにオン信号を出力す
る。
【0024】ホールド回路13は、第2センサS2がオ
フの状態のもとで、第1センサS1がオンしたときにオ
ン信号を出力し、第1センサS1がオフしたときにオフ
信号を出力する。つまり、外部磁界が検出されずに、オ
フディレイ回路12の出力信号Bがオフ信号を出力して
いることを条件に、永久磁石3の磁界を第1センサS1
が検出すると、まずオフディレイ回路11からオン信号
が出力され、次いで遅延時間D1が経過した後にオンデ
ィレイ回路10からオン信号が出力された場合には、オ
ン信号を出力する。そして、同様にオフディレイ回路1
2の出力信号Bがオフ信号を出力していることを条件
に、まずオンディレイ回路10からオフ信号が出力さ
れ、次いで遅延時間D2が経過した後にオフディレイ回
路11からのオフ信号が出力された場合には、オフ信号
を出力する。
【0025】またホールド回路13は、第2センサS2
がオフからオンに変化したときには、その変化前におけ
る第1センサS1のオンオフに対応してオンオフ信号を
出力する。つまり、第1センサS1が永久磁石3の磁界
を検出しておらず、第1センサS1がオフ信号を出力し
ていれば、第2センサS2が外部磁界を検出してオン信
号を出力してもホールド回路13はオフ信号を出力す
る。そして、第2センサS2がオフからオンに変化する
前に第1センサS1がオン信号を出力していれば、その
変化の後にもホールド回路13はオン信号を出力する。
【0026】さらにホールド回路13は、第2センサS
2がオンの状態のもとで第1センサS1からの出力信号
がオンからオフあるいはオフからオンに変化した場合に
は、第2センサS2がオフ状態に戻り、遅延時間Eが経
過した後に第1センサS1の変化後のオンオフ状態に対
応したオンオフ信号を出力する。
【0027】前述した遅延時間D1とD2はほぼ同様の
時間に設定されており、遅延時間Eは前記遅延時間D
1、D2よりも長い時間に設定されている。商用電流の
周波数が50または60Hzであることから、Eは10
msecよりも長い時間に設定されている。
【0028】次に、第1および第2センサS1、S2の
オンオフに応じた出力回路14へのホールド回路13か
らの出力信号Fの変化について、図3〜図8を参照しつ
つ説明する。
【0029】図3は外部磁界が影響を与えない状態のも
とで第1センサS1がオンオフした場合の出力信号Fの
オンオフを示す図であり、第1センサS1がピストン2
の永久磁石3の磁界を検出すると、それと同時にオフデ
ィレイ回路11からの出力信号A2はオフからオンに変
化し、次いで遅延時間D1が経過した後に、オンディレ
イ回路10からの出力信号A1がオフからオンに変化す
る。このようにして、時間差D1で第1センサS1から
オン信号がホールド回路13に入力されると、ホールド
回路13は出力回路14に向けてオン信号を出力する。
【0030】ピストン2が逆方向に駆動されて、第1セ
ンサS1が永久磁石3の磁界を検知しなくなると、オン
ディレイ回路10からの出力信号A1はオンからオフに
変化し、次いで遅延時間D2が経過した後にオフディレ
イ回路11からの出力信号A2がオンからオフに変化す
る。このようにして、時間差D2で第1センサS1から
のオン信号がホールド回路13に入力されると、ホール
ド回路13からは出力回路14に向けてオフ信号を出力
する。
【0031】図4は第1センサS1がオフとなっている
状態のもとで、外部DC磁界がシリンダに影響を与えた
場合を示す図であり、この場合には第1センサS1も作
動する程度の強い外部DC磁界が作用しているものとす
る。
【0032】この場合には外部DC磁界の作用により、
両方のセンサS1、S2が同時にオンオフすることにな
り、第2センサS2のオンにより直ちにオフディレイ回
路12からの出力信号Bがオフからオンに変化すると同
時に、第1センサS1のオンにより直ちにオフディレイ
回路11からの出力信号A2がオフからオンに変化す
る。しかし、その時点ではオンディレイ回路10からの
出力信号A1はオフのままであるので、ホールド回路1
3からの出力信号Fはオフのままを保持する。オフディ
レイ回路12からの出力信号Bは、外部DC磁界が作用
しなくなってから、遅延時間Eが経過した後に、オンか
らオフに切り換わる。
【0033】このように、両方の出力信号A2、Bが同
時にオフからオンに切り換わった場合には、ホールド回
路13からの出力信号Fはオフを保持する。
【0034】図5は第1センサS1がオンとなっている
状態のもとで、外部DC磁界がシリンダに影響を与えた
場合を示す図であり、この場合も図4の場合と同様に、
強い外部磁界が作用したものとする。
【0035】この場合には、外部磁界が作用してオフデ
ィレイ回路12がオンに変化する以前は、オンディレイ
回路10およびオフディレイ回路11からの出力信号A
1、A2は何れもオンとなっており、外部磁界の作用に
よりオフディレイ回路12からの出力信号Bがオフから
オンに変化しても、ホールド回路13からの出力信号F
は外部磁界が作用する前の状態であるオン状態を保持す
る。つまり、出力信号A2とBが同時にオンしないの
で、出力信号Fはオンの状態を保持する。
【0036】図6は外部DC磁界が作用している状態の
もとで、第1センサS1が永久磁石3の磁界を検出した
場合を示す図であり、この場合の外部DC磁界は第1セ
ンサS1に影響を与えない程度の磁力となっているもの
とする。
【0037】この場合には外部磁界により第2センサS
2はオフからオンに変化するが、出力信号A1、A2は
オフとなっているので、ホールド回路13からの出力信
号Fはオフの状態を保持する。このように外部磁界が作
用している状態のもとでは、第1センサS1が永久磁石
3の磁界を検出してオンディレイ回路10とオフディレ
イ回路11からの出力信号A1、A2がともにオンに変
化しても、ホールド回路13からの出力信号Fはオフ状
態を保持する。
【0038】ホールド回路13からの出力信号Fがオン
に変化するのは、外部磁界の影響が解除されたことを第
2センサS2が検出し、第2センサS2の出力信号Bが
オフに変化した状態で第1センサS1からの出力信号A
1、A2がオンとなっている場合となる。
【0039】図7は第1センサS1がオフとなっている
状態のもとで、外部AC磁界がシリンダに影響を与えた
場合を示す図であり、この場合の外部AC磁界は第1セ
ンサS1にも影響を与える程度の強さを有しているもの
とする。この外部AC磁界は50HZの商用電流が流れる
電線ケーブルによって発生したものとし、影響を与える
程度の磁界の周期Hが10msecとなっているものとす
る。
【0040】この場合には両方のセンサS1、S2は外
部AC磁界の変化に対応してオンオフを繰り返すことに
なり、両方のオフディレイ回路11、12からの出力信
号A2、Bは同時にオフからオンに変化する。そして、
オフディレイ回路12における遅延時間Eは遅延時間D
1、D2よりも長くしかも周期Hよりも長い時間に設定
されているので、第2センサS2の出力がオンオフを繰
り返しても、オフディレイ回路12の出力信号Bはオン
のままとなり、ホールド回路13の出力信号Fはオフの
ままを保持することになる。
【0041】図8は第1センサS1がオンとなっている
状態のもとで、外部AC磁界がシリンダに影響を与えた
場合を示す図であり、この場合の外部AC磁界も図7の
場合と同様の強さを有するものとする。
【0042】この場合には、外部磁界が作用する以前に
第1センサS1がオンとなっており、オンディレイ回路
10およびオフディレイ回路11からの出力信号A1、
A2は何れも既にオンとなっている。外部AC磁界が周
期的に変化することにより、第2センサS2は外部磁界
に対応して周期的にオンオフを繰り返すが、出力信号B
と同時には出力信号A2がオンしない。しかもオフディ
レイ回路12の遅延時間Eは周期Hよりも長く設定され
ており、この出力信号Bが遅延時間Eを過ぎてオフにな
る前に、外部AC磁界を検出する第2センサS2がオフ
からオンに変化するので、図7の場合と同様に、オフデ
ィレイ回路12からの出力信号Bはオンのままとなる。
【0043】以上のように、ホールド回路13は、オフ
ディレイ回路12の出力信号Bがオフ(Hi)であるこ
とを前提として、第1センサS1に基づく出力信号A1
のオン(Lo)に続いて出力信号A2がオン(Hi)と
なれば、出力回路14にオンの出力信号Fを出力する。
第1センサS1に基づく出力信号A2が第2センサS2
に基づく出力信号Bと同時にオン(Lo)した場合に
は、ホールド回路13は出力回路14に対する出力信号
Fはオフとなる。第1センサS1に基づく出力信号A
1、A2がともにオンの状態のもとで、第2センサS2
に基づく出力信号Bがオンとなった場合には、ホールド
回路13はオンの出力信号Fを出力し、出力信号A1、
A2がともにオフの状態のもとで、出力信号Bがオンと
なった場合には、ホールド回路13はオフの出力信号F
を出力する。
【0044】このような機能を有するホールド回路13
は、上述した条件に合致した出力信号Fを出力するよう
に、公知のコンパレータを組み合わせることにより構成
することができる。
【0045】図9(A)は第1センサS1の詳細構造を
示し、図9(B)は第2センサS2の詳細構造を示す図
である。
【0046】それぞれのセンサS1、S2は、磁気によ
って抵抗値が変化する公知のMR素子を複数個組み合わ
せることにより形成されており、両方のセンサS1、S
2はセンサ基板5にそれぞれ同一面に位置させて取付け
られている。
【0047】第1センサS1は2つのMR素子21、2
2と図示しないコンパレータとを有しており、2つのM
R素子21、22は相互に電気的に直列に接続され、こ
れらの中間の接続点からコンパレータに出力信号を送る
ようにしている。そして、それぞれのMR素子21、2
2は検知し得る磁界に対して方向性をもっており、作用
する磁界の方向が0°の方向のときにはプラス側に抵抗
値が変化し、90°の方向のときにはマイナス側に変化
する。また、作用する磁界の方向によって抵抗値の変化
率が相違しており、各MR素子21、22に対して磁界
の方向が0°のときと90°のときは変化する抵抗値の
絶対値がほぼ同一となる。
【0048】永久磁石3により形成される磁界の方向は
予め定まっているので、第1センサS1を形成する2つ
のMR素子21、22は、磁界に対する方向性を相互に
90°の位相をもってセンサ基板5に取付けられてい
る。なお、図9において、それぞれのMR素子21、2
2の方向性はハッチングの方向により示されている。
【0049】このように相互に90°の位相で2つのM
R素子21、22を配置すると、両方のMR素子に対し
て45°の位相で磁界が作用すると、両方の素子に対し
て同等の磁界が加わるので、両方の素子は抵抗値が変化
しても変化量が同等となるために、中間点の電位は変化
しなくなる。
【0050】そのために、磁界の方向が予測できない外
部磁界に対しては、センサ基板5に対して360°の方
向つまり全方向に対して、外部磁界を検出することがで
きるようにする必要がある。そこで、第2センサS2は
第1センサS1における2つのMR素子21、22と同
様に配列された2つのMR素子23、24に加えて、そ
れぞれに対して45°の位相で2つのMR素子25、2
6をセンサ基板5に配置している。これら4つのMR素
子23〜26によりブリッジ回路を形成するようにし、
中間点の電位をコンパレータに送り、第2センサS2を
構成するようにしている。
【0051】このようにして、第2センサS2を構成す
ることにより、第1センサS1に影響を与えることにな
る方向の外部磁界が第1センサS1に作用した場合に
は、第1センサS1と同一面となって配置された第2セ
ンサS2は確実に外部磁界を検出することができる。第
2センサS2が検出することができないような方向に外
部磁界が作用しても、その方向の外部磁界は第2センサ
S2と同一面に配置された第1センサS1も検出するこ
とがないので、第1センサつまりピストン位置検出用の
センサS1が誤動作することはない。
【0052】以上、本考案者によってなされた考案を実
施例に基づき具体的に説明したが、本考案は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0053】たとえば、図示する場合は空気圧シリンダ
のピストンの位置を検出するために本考案を適用してい
るが、油圧シリンダに対しても本考案を適用することが
できる。
【0054】
【考案の効果】本願において開示される考案のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0055】(1).以上のように、本考案によれば、ピス
トン磁界検出手段からの検出信号をオンディレイ手段と
第1オフディレイ手段とを介して相互に時間差をもたせ
て出力するとともに、外部磁界検出手段からの検出信号
と前記検出信号とを時間差を持たせて出力するようにし
たので、ホールド回路を介して外部磁界によりピストン
磁界検出手段が作動したのであるかを検知して、ピスト
ン検出手段の誤動作を確実に防止することができる。
【0056】(2).ピストン磁界検出手段の感度と外部磁
界検出手段の感度とに差を持たせることなく、同一感度
のものを使用して装置を構成することが可能となる。
【0057】(3).また、磁気シールド材を使用する必要
がなく、装置の構造が簡単になる。
【0058】(4).外部磁界としてはAC磁界のみなら
ず、DC磁界をも検出してピストン磁界検出手段の誤検
出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のピストン位置検出装置が搭
載された空気圧シリンダを示す断面図である。
【図2】本考案のピストン位置検出装置の回路構成を示
すブロック図である。
【図3】外部磁界が作用しない場合における装置の作動
状態を示すタイムチャートである。
【図4】第1センサがオフの状態で外部DC磁界が作用
した場合における装置の作動状態を示すタイムチャート
である。
【図5】第1センサがオンの状態で外部DC磁界が作用
した場合における装置の作動状態を示すタイムチャート
である。
【図6】外部CD磁界が作用しているときに第1センサ
がオンオフした場合における装置の作動状態を示すタイ
ムチャートである。
【図7】第1センサがオフの状態で外部AC磁界が作用
した場合における装置の作動状態を示すタイムチャート
である。
【図8】第1センサがオンの状態で外部AC磁界が作用
した場合における装置の作動状態を示すタイムチャート
である。
【図9】(A)は第1センサの構成を示す平面図であ
り、(B)は第2センサの構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ピストン 3 永久磁石(磁界発生部材) 4 ケーシング 5 センサ基板 6 ケーブル S1 第1センサ(ピストン磁界検出手段) S2 第2センサ(外部磁界検出手段) 10 オンディレイ回路(オンディレイ手段) 11 オフディレイ回路(第1オフディレイ手段) 12 オフディレイ回路(第2オフディレイ手段) 13 ホールド回路 14 出力回路 21〜26 MR素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 7/00 - 7/34

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧シリンダ内に往復動自在に装着さ
    れたピストンに磁界発生部材を取付け、前記磁界発生部
    材の磁界を検出して前記ピストンの位置を検出する流体
    圧シリンダ用のピストン位置検出装置であって、 前記磁界発生部材の磁界を検出するピストン磁界検出手
    段と、 前記流体圧シリンダの外部から作用する外部磁界を検出
    する外部磁界検出手段と、 前記ピストン磁界検出手段がオフからオンに変化したと
    きには第1遅延時間の後にオン信号を出力しかつ前記ピ
    ストン磁界検出手段がオンからオフに変化したときには
    直ちにオフ信号を出力するオンディレイ手段と、 前記ピストン磁界検出手段がオンからオフに変化したと
    きには第2遅延時間の後にオフ信号を出力しかつ前記ピ
    ストン磁界検出手段がオフからオンに変化したときには
    直ちにオン信号を出力する第1オフディレイ手段と、 前記外部磁界検出手段がオンからオフに変化したときに
    は第3遅延時間の後にオフ信号を出力しかつ前記外部磁
    界検出手段がオフからオンに変化したときには直ちにオ
    ン信号を出力する第2オフディレイ手段と、 前記オンディレイ手段と前記第1オフディレイ手段と前
    記第2オフディレイ手段からの出力信号が入力され、前
    記外部磁界検出手段がオフの状態のもとで前記ピストン
    磁界検出手段がオンしたときにオン信号を出力しかつオ
    フしたときにオフ信号を出力する一方、前記外部磁界検
    出手段がオフからオンに変化したときにはその変化前の
    状態における前記ピストン磁界検出手段のオンオフに対
    応したオンオフ信号を出力し、さらに前記外部磁界検出
    手段がオンの状態のもとで前記ピストン磁界検出手段か
    らの出力信号が変化した場合には前記外部磁界検出手段
    がオフを出力した後に前記変化後の前記ピストン磁界検
    出手段のオンオフ状態に対応した出力信号を出力するホ
    ールド回路とを有し、 前記第3遅延時間を前記第1遅延時間および前記第2遅
    延時間よりも長い時間に設定したことを特徴とする 流体
    圧シリンダ用のピストン位置検出装置。
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