JP2592937Y2 - 手動式の心肺蘇生器具 - Google Patents
手動式の心肺蘇生器具Info
- Publication number
- JP2592937Y2 JP2592937Y2 JP1992084563U JP8456392U JP2592937Y2 JP 2592937 Y2 JP2592937 Y2 JP 2592937Y2 JP 1992084563 U JP1992084563 U JP 1992084563U JP 8456392 U JP8456392 U JP 8456392U JP 2592937 Y2 JP2592937 Y2 JP 2592937Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cup
- chest
- cardiopulmonary resuscitation
- resuscitation device
- patient
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、心臓発作などにより心
臓や肺の機能が停止した直後の患者に直ちに心臓マッサ
ージや肺機能の回復措置を施す際に利用される携帯可能
な手動式の心肺蘇生器具に関する。
臓や肺の機能が停止した直後の患者に直ちに心臓マッサ
ージや肺機能の回復措置を施す際に利用される携帯可能
な手動式の心肺蘇生器具に関する。
【０００２】
【従来の技術】心臓や肺の機能が停止した直後の患者に
対しては、手のひらを重ね合わせて患者の胸部や腹部を
所定のタイミングで押圧する動作を繰り返すことによ
り、血流や肺への空気流入を確保しつつ、心臓や肺の機
能が停止しないようにしている。
対しては、手のひらを重ね合わせて患者の胸部や腹部を
所定のタイミングで押圧する動作を繰り返すことによ
り、血流や肺への空気流入を確保しつつ、心臓や肺の機
能が停止しないようにしている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】手で胸部や腹部を押圧
する力は各人で異なる上に、胸骨の強度も大人と子供、
男性と女性とで差がある。そのため、患者に応じて適切
な力で胸部などを押圧することが難しく、胸骨が弱い子
供の場合には骨折の恐れさえある。しかも、従来の方法
では押すだけで胸部内を積極的に膨らませることができ
ないので、充分な効果をあげることができなかった。本
考案の目的は、患者の胸部又は腹部に加える押圧力を年
令や性別に応じて適切に加減ができるとともに、胸部内
を無理なく膨らませることが可能な手動式の心肺蘇生器
具を得るにある。本考案の他の目的は、安価で、しかも
病院などの施設外でも必要に応じて容易に使用できる携
帯可能な手動式の心肺蘇生器具を得るにある。
する力は各人で異なる上に、胸骨の強度も大人と子供、
男性と女性とで差がある。そのため、患者に応じて適切
な力で胸部などを押圧することが難しく、胸骨が弱い子
供の場合には骨折の恐れさえある。しかも、従来の方法
では押すだけで胸部内を積極的に膨らませることができ
ないので、充分な効果をあげることができなかった。本
考案の目的は、患者の胸部又は腹部に加える押圧力を年
令や性別に応じて適切に加減ができるとともに、胸部内
を無理なく膨らませることが可能な手動式の心肺蘇生器
具を得るにある。本考案の他の目的は、安価で、しかも
病院などの施設外でも必要に応じて容易に使用できる携
帯可能な手動式の心肺蘇生器具を得るにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案に係る手動式の心
肺蘇生器具は、図１に示すごとく下面が開口する弾性ゴ
ム材製のカップ２と、カップ２の上壁３の外側に上向き
に突設された柄４と、カップ２の開口周縁５の一部から
外向きに突設されたカップ固定手段６とを備えている。
カップ固定手段６は、患者の身体の表面に片手で押さえ
ておけるものでもよいが、取扱者が両手を自由に使える
ようにするために、身体の表面に自在に着脱できる吸盤
にすることができる。年令などに応じて正確なタイミン
グで患者の胸部などを押圧および膨らませるために、柄
４に所定の間隔で音又は光を発するタイミング報知手段
７を設置する。
肺蘇生器具は、図１に示すごとく下面が開口する弾性ゴ
ム材製のカップ２と、カップ２の上壁３の外側に上向き
に突設された柄４と、カップ２の開口周縁５の一部から
外向きに突設されたカップ固定手段６とを備えている。
カップ固定手段６は、患者の身体の表面に片手で押さえ
ておけるものでもよいが、取扱者が両手を自由に使える
ようにするために、身体の表面に自在に着脱できる吸盤
にすることができる。年令などに応じて正確なタイミン
グで患者の胸部などを押圧および膨らませるために、柄
４に所定の間隔で音又は光を発するタイミング報知手段
７を設置する。
【０００５】
【作用】図３に示すようにカップ固定手段６を患者の身
体の表面に当てるとともに、胸部の適切な箇所にカップ
２の開口周縁５を当てて設置する。カップ２は弾性ゴム
材からなり、少なくとも開口周縁部分は適度な柔軟性が
付与されているので、カップ２を上方から身体に対して
押圧すれば、開口周縁５を胸部の表面に密着させること
ができる。その状態で柄４をカップ固定手段６側に傾倒
すると、カップ２の開口周縁５が胸部の表面に密着した
まま胸部を持ち上げる状態になり、胸部を膨らませるこ
とができる。柄４を元の位置に戻せば、胸部内が押圧さ
れた状態になるが、柄４に積極的に力を加えて胸部をさ
らに押圧することも可能であり、その押圧力は患者の年
令や性別などに応じて加減すればよい。かくして、上記
の動作は心臓や肺の膨張、収縮動作に添った動きとな
る。この動作は略一定時間繰り返して行うが、タイミン
グ報知手段７から発せられる音又は光に合わせて行え
ば、年令に応じて正確なタイミングで係る動作が行え
る。
体の表面に当てるとともに、胸部の適切な箇所にカップ
２の開口周縁５を当てて設置する。カップ２は弾性ゴム
材からなり、少なくとも開口周縁部分は適度な柔軟性が
付与されているので、カップ２を上方から身体に対して
押圧すれば、開口周縁５を胸部の表面に密着させること
ができる。その状態で柄４をカップ固定手段６側に傾倒
すると、カップ２の開口周縁５が胸部の表面に密着した
まま胸部を持ち上げる状態になり、胸部を膨らませるこ
とができる。柄４を元の位置に戻せば、胸部内が押圧さ
れた状態になるが、柄４に積極的に力を加えて胸部をさ
らに押圧することも可能であり、その押圧力は患者の年
令や性別などに応じて加減すればよい。かくして、上記
の動作は心臓や肺の膨張、収縮動作に添った動きとな
る。この動作は略一定時間繰り返して行うが、タイミン
グ報知手段７から発せられる音又は光に合わせて行え
ば、年令に応じて正確なタイミングで係る動作が行え
る。
【０００６】
【考案の効果】本考案によれば、心臓や肺機能が停止し
た患者の胸部や腹部に、心臓や肺の動作に添った動きを
有効に与えることができるので、心臓や肺の機能回復に
充分な効果を上げることができる。患者の胸部又は腹部
に、カップ２やその内部に密封された空気を介して弾力
的に、しかも患者の年令や性別に応じて無理なく押圧力
を加えることができるので、胸骨や腹部内を損傷させる
恐れが一切なく、安全性が高い。カップ固定手段６を患
者の身体に自在に着脱できる吸盤にしたので、取扱者は
両手を自由に使ってカップ２がずれ動くことなく正しい
位置を押圧して蘇生措置を施すことができる。所定の間
隔で音又は光を発するタイミング報知手段７を設けたの
で、患者の年令に応じて正確なタイミングでカップ２を
操作することができ、心肺の蘇生に有効である。
た患者の胸部や腹部に、心臓や肺の動作に添った動きを
有効に与えることができるので、心臓や肺の機能回復に
充分な効果を上げることができる。患者の胸部又は腹部
に、カップ２やその内部に密封された空気を介して弾力
的に、しかも患者の年令や性別に応じて無理なく押圧力
を加えることができるので、胸骨や腹部内を損傷させる
恐れが一切なく、安全性が高い。カップ固定手段６を患
者の身体に自在に着脱できる吸盤にしたので、取扱者は
両手を自由に使ってカップ２がずれ動くことなく正しい
位置を押圧して蘇生措置を施すことができる。所定の間
隔で音又は光を発するタイミング報知手段７を設けたの
で、患者の年令に応じて正確なタイミングでカップ２を
操作することができ、心肺の蘇生に有効である。
【０００７】
【実施例】本考案に係る手動式の心肺蘇生器具１は、図
１に示すように下面が開口する弾性ゴム材製のカップ２
と、カップ２の上壁３から上向きに突設した柄４と、カ
ップ２の開口周縁５の一部から外側に延びる一対のカッ
プ固定手段６と、柄４の上端に設けたタイミング報知手
段７とを備えている。カップ２の直径は約７cm、カップ
２の開口周縁５からタイミング報知手段７の上端までの
高さは約１５cmの大きさである。
１に示すように下面が開口する弾性ゴム材製のカップ２
と、カップ２の上壁３から上向きに突設した柄４と、カ
ップ２の開口周縁５の一部から外側に延びる一対のカッ
プ固定手段６と、柄４の上端に設けたタイミング報知手
段７とを備えている。カップ２の直径は約７cm、カップ
２の開口周縁５からタイミング報知手段７の上端までの
高さは約１５cmの大きさである。
【０００８】カップ２は断面ハット形に形成されてお
り、開口周縁５は上下に弾性変形できる柔軟性を有す
る。柄４は、カップ２の上壁３の外側に設けたボス部に
下端を挿嵌固定してある。図のカップ固定手段６は、カ
ップ２の開口周縁５の外側に一体に設けた吸盤であり、
身体の表面に着脱自在である。双方のカップ固定手段６
の間には、図２に示すように位置決め９をカップ２の開
口周縁５から外向きに一体突設してあり、これをみぞお
ちに合わせてカップ２を設置すべき位置を決める。タイ
ミング報知手段７は、１分間に５０、６０、７０、又は
８０回の電子音を発生させるブザーを内蔵しており、患
者の年令などに合わせて選択スイッチで上記の数値を選
択した後、別のスイッチ（図示せず）をいれると、所定
の間隔で電子音が鳴るようにしてある。
り、開口周縁５は上下に弾性変形できる柔軟性を有す
る。柄４は、カップ２の上壁３の外側に設けたボス部に
下端を挿嵌固定してある。図のカップ固定手段６は、カ
ップ２の開口周縁５の外側に一体に設けた吸盤であり、
身体の表面に着脱自在である。双方のカップ固定手段６
の間には、図２に示すように位置決め９をカップ２の開
口周縁５から外向きに一体突設してあり、これをみぞお
ちに合わせてカップ２を設置すべき位置を決める。タイ
ミング報知手段７は、１分間に５０、６０、７０、又は
８０回の電子音を発生させるブザーを内蔵しており、患
者の年令などに合わせて選択スイッチで上記の数値を選
択した後、別のスイッチ（図示せず）をいれると、所定
の間隔で電子音が鳴るようにしてある。
【０００９】本案心肺蘇生器具１の使用方法を説明する
と、位置決め９を患者のみぞおちに合わせてカップ２を
設置すべき位置を決めた後、図３に示すようにカップ固
定手段６を患者の身体の表面に吸着させて、カップ２を
胸部上に設置する。次に、柄４を押さえてカップ２の開
口周縁５を胸部の表面に密着させるとともに、カップ２
を胸部に吸着する。その状態で柄４をカップ固定手段６
側に略一定角度αだけ傾倒すると、カップ２が胸部に吸
着したまま胸部が持ち上げられた状態になり、胸部内が
膨らむ。
と、位置決め９を患者のみぞおちに合わせてカップ２を
設置すべき位置を決めた後、図３に示すようにカップ固
定手段６を患者の身体の表面に吸着させて、カップ２を
胸部上に設置する。次に、柄４を押さえてカップ２の開
口周縁５を胸部の表面に密着させるとともに、カップ２
を胸部に吸着する。その状態で柄４をカップ固定手段６
側に略一定角度αだけ傾倒すると、カップ２が胸部に吸
着したまま胸部が持ち上げられた状態になり、胸部内が
膨らむ。
【００１０】柄４を元の位置に戻せば、胸部内が押圧さ
れた状態になるが、柄４に積極的に力を加えて胸部をさ
らに押圧することも可能であり、その押圧力は患者の年
令や性別などに応じて加減する。以上の動作を略一定時
間繰り返して行うが、胸部を押さえる動作や膨らませる
動作は、タイミング報知手段７から発せられる電子音に
合わせて行う。この動作は心臓だけでなく肺を膨張ない
し収縮させる作用を有している。カップ２は、開口周縁
５のみゴム材で構成して、他の部分とくに上壁３側をプ
ラスチック製にしてもよい。この場合は上壁３から柄４
を一体に成形することもできる。
れた状態になるが、柄４に積極的に力を加えて胸部をさ
らに押圧することも可能であり、その押圧力は患者の年
令や性別などに応じて加減する。以上の動作を略一定時
間繰り返して行うが、胸部を押さえる動作や膨らませる
動作は、タイミング報知手段７から発せられる電子音に
合わせて行う。この動作は心臓だけでなく肺を膨張ない
し収縮させる作用を有している。カップ２は、開口周縁
５のみゴム材で構成して、他の部分とくに上壁３側をプ
ラスチック製にしてもよい。この場合は上壁３から柄４
を一体に成形することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】一部切り欠き縦断正面図である。
【図２】平面図である。
【図３】使用態様を説明する正面図である。
１ 心肺蘇生器具 ２ カップ ３ 上壁 ４ 柄 ５ 開口周縁 ６ カップ固定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−111521（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−15051（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−36640（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A61H 31/00 A62B 37/00
Claims (3)
- 【請求項１】 下面が開口する弾性ゴム材製のカップ２
と、カップ２の上壁３の外側に上向きに突設された柄４
と、カップ２の開口周縁５の一部から外向きに突設され
たカップ固定手段６とを備えている手動式の心肺蘇生器
具。 - 【請求項２】 カップ固定手段６が、カップ２の開口周
縁５の外側に一体に設けた吸盤である請求項１記載の手
動式の心肺蘇生器具。 - 【請求項３】 柄４に、所定の間隔で音又は光を発する
タイミング報知手段７が設けられている請求項１又は２
記載の手動式の心肺蘇生器具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992084563U JP2592937Y2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 手動式の心肺蘇生器具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992084563U JP2592937Y2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 手動式の心肺蘇生器具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0638982U JPH0638982U (ja) | 1994-05-24 |
| JP2592937Y2 true JP2592937Y2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=13834127
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992084563U Expired - Lifetime JP2592937Y2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 手動式の心肺蘇生器具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2592937Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4816493B2 (ja) * | 2007-02-16 | 2011-11-16 | パナソニック電工株式会社 | 超音波美容装置 |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP1992084563U patent/JP2592937Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0638982U (ja) | 1994-05-24 |
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