JP2592379B2 - 臭気濃度測定装置 - Google Patents
臭気濃度測定装置Info
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- JP2592379B2 JP2592379B2 JP16227592A JP16227592A JP2592379B2 JP 2592379 B2 JP2592379 B2 JP 2592379B2 JP 16227592 A JP16227592 A JP 16227592A JP 16227592 A JP16227592 A JP 16227592A JP 2592379 B2 JP2592379 B2 JP 2592379B2
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- absorbing liquid
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、臭気濃度測定装置に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、臭気に関してはこれを計測する手
段としては確立したものが存在していない。その原因は
臭気は発生要因が様々であり、これを検知するセンサー
の開発ができないためである。
段としては確立したものが存在していない。その原因は
臭気は発生要因が様々であり、これを検知するセンサー
の開発ができないためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記従
来例の不都合を解消し、既存のセンサーで臭気濃度が検
知が可能な臭気濃度測定装置を提供することにある。
来例の不都合を解消し、既存のセンサーで臭気濃度が検
知が可能な臭気濃度測定装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、臭気を含む空気を溶解する吸収液槽と、この
吸収液槽の吸収液の電気伝導度の変化を計測する手段か
らなる第1の測定装置と、臭気を含む空気を不完全燃焼
させる燃焼器と、この燃焼器での還元性ガスの発生濃度
を計測するガス検知センサーとからなる第2の測定装置
とを組合わせたことを要旨とするものである。
するため、臭気を含む空気を溶解する吸収液槽と、この
吸収液槽の吸収液の電気伝導度の変化を計測する手段か
らなる第1の測定装置と、臭気を含む空気を不完全燃焼
させる燃焼器と、この燃焼器での還元性ガスの発生濃度
を計測するガス検知センサーとからなる第2の測定装置
とを組合わせたことを要旨とするものである。
【0005】
【作用】発明者は、臭気には水溶性と油性の両方が存在
することに目をつけ、臭気を水溶性と油性に区分し、そ
れぞれの特性を活用して検出するものである。水溶性臭
気においては、これが水に溶け、その水質を変えること
を利用し、吸収液槽に臭気を含む空気を吹き込むと臭気
物が吸収液に溶け、イオン化するので吸収液たる純度の
電気伝導度が変化する。その変化を計測することにより
臭気割合を測定できる。
することに目をつけ、臭気を水溶性と油性に区分し、そ
れぞれの特性を活用して検出するものである。水溶性臭
気においては、これが水に溶け、その水質を変えること
を利用し、吸収液槽に臭気を含む空気を吹き込むと臭気
物が吸収液に溶け、イオン化するので吸収液たる純度の
電気伝導度が変化する。その変化を計測することにより
臭気割合を測定できる。
【0006】油性臭気においては、油性物質は高温によ
り燃焼し、この時、不完全燃焼させることにより還元性
ガスを発生させることを活用する。この還元性ガスの発
生量を検出することで臭気濃度を測定できる。
り燃焼し、この時、不完全燃焼させることにより還元性
ガスを発生させることを活用する。この還元性ガスの発
生量を検出することで臭気濃度を測定できる。
【0007】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は臭気濃度測定装置の概要を示すブロッ
ク図である。
説明する。図1は臭気濃度測定装置の概要を示すブロッ
ク図である。
【0008】本発明は、ブロアー等を使用したもので、
臭気を含む空気を定量吸引する吸引器1に対して、水溶
性臭気を検知する装置と油性臭気を検知する装置との2
系統の装置が設けられる。このうち、水溶性臭気を検知
する装置としては、純水を吸収液とする吸収液槽2と、
この吸収液槽2からの吸収液の電気伝導度の変化を計測
する電気伝導度計3とからなる。
臭気を含む空気を定量吸引する吸引器1に対して、水溶
性臭気を検知する装置と油性臭気を検知する装置との2
系統の装置が設けられる。このうち、水溶性臭気を検知
する装置としては、純水を吸収液とする吸収液槽2と、
この吸収液槽2からの吸収液の電気伝導度の変化を計測
する電気伝導度計3とからなる。
【0009】一方、油性臭気を検知する装置としては、
吸引器1からの臭気を含む空気を不完全燃焼させる燃焼
器4と、この燃焼器4での不完全燃焼ガスを冷却して還
元性ガスとする冷却器5と、冷却器5での還元性ガス濃
度を検知するガス検知センサー6とからなる。
吸引器1からの臭気を含む空気を不完全燃焼させる燃焼
器4と、この燃焼器4での不完全燃焼ガスを冷却して還
元性ガスとする冷却器5と、冷却器5での還元性ガス濃
度を検知するガス検知センサー6とからなる。
【0010】次に、これら水溶性臭気を検知する装置と
油性臭気を検知する装置の具体例について説明する。ま
ず、水溶性臭気を検知する装置は図2に示すように吸引
器1としてのブロアー7を配管で吸収液槽2の内部に連
結し、この吸収液槽2には定量注入用ポンプ8を途中に
設けた純水供給配管9も連結する。
油性臭気を検知する装置の具体例について説明する。ま
ず、水溶性臭気を検知する装置は図2に示すように吸引
器1としてのブロアー7を配管で吸収液槽2の内部に連
結し、この吸収液槽2には定量注入用ポンプ8を途中に
設けた純水供給配管9も連結する。
【0011】また、吸収液槽2には電気伝導計3として
電極10を配置した計測槽11を付設した。
電極10を配置した計測槽11を付設した。
【0012】これに対して、油性臭気を検知する装置と
しては、図3に示すようにブロアー7からの配管途中
に、完全燃焼させる燃焼器としての燃焼ヒーター12と、
冷却器5と、セラミックスセンサーによるガス検知セン
サー6とを順次設けたもので、このガス検知センサー6
と冷却器5との間の配管には流量調節弁13を有する送気
管14を合流させる。
しては、図3に示すようにブロアー7からの配管途中
に、完全燃焼させる燃焼器としての燃焼ヒーター12と、
冷却器5と、セラミックスセンサーによるガス検知セン
サー6とを順次設けたもので、このガス検知センサー6
と冷却器5との間の配管には流量調節弁13を有する送気
管14を合流させる。
【0013】なお、この送気管14には、ブロアー7と燃
焼ヒーター12との間の配管を分岐し、その分岐配管を利
用してもよい。このようにすれば、送気管14はブロアー
7から燃焼ヒーター12や冷却器5を経由しないバイパス
管として構成することができる。
焼ヒーター12との間の配管を分岐し、その分岐配管を利
用してもよい。このようにすれば、送気管14はブロアー
7から燃焼ヒーター12や冷却器5を経由しないバイパス
管として構成することができる。
【0014】使用法について説明すると、水溶性臭気の
場合は該臭気を含む空気はブロアー7でこれが吸引さ
れ、吸収液槽2に吹き込まれる。この吹き込まれた空気
中の水溶性成分は純水による吸収液に溶解する。かかる
ブロアー7から送る空気量と吸収液槽2に純水供給配管
9で送る純水の量は常に一定割合になるものとする。
場合は該臭気を含む空気はブロアー7でこれが吸引さ
れ、吸収液槽2に吹き込まれる。この吹き込まれた空気
中の水溶性成分は純水による吸収液に溶解する。かかる
ブロアー7から送る空気量と吸収液槽2に純水供給配管
9で送る純水の量は常に一定割合になるものとする。
【0015】このようにして、吸収液槽2の吸収液を計
測槽11に送り、電極10で臭気物の水に溶解してイオン化
した割合での吸収液の電気伝導度の変化を計測すること
で、その時点における大気中に存在する水溶性成分の量
を把握でき、この水溶性成分の量から臭気強度を求める
ことができる。
測槽11に送り、電極10で臭気物の水に溶解してイオン化
した割合での吸収液の電気伝導度の変化を計測すること
で、その時点における大気中に存在する水溶性成分の量
を把握でき、この水溶性成分の量から臭気強度を求める
ことができる。
【0016】臭気物質のうち、油性成分は多脂肪酸芳香
族炭化水素が主体となる。そこで、ブロアー7からの空
気を燃焼ヒーター12で燃やすと不完全燃焼する。この不
完全燃焼したものを冷却器5で冷却すれば還元ガスとな
るので、この還元ガス濃度をガス検知センサー6で検知
すれば、臭気強度を求めることができる。
族炭化水素が主体となる。そこで、ブロアー7からの空
気を燃焼ヒーター12で燃やすと不完全燃焼する。この不
完全燃焼したものを冷却器5で冷却すれば還元ガスとな
るので、この還元ガス濃度をガス検知センサー6で検知
すれば、臭気強度を求めることができる。
【0017】なお、ガスを定量的に安価に測定するセン
サーは現存しない。そこで、ガス検知センサー6にはセ
ラミックセンサーを利用するが、流量調節弁13を用いて
希釈空気の量を調整し、感知限界時の希釈倍率により臭
気強度を求める。
サーは現存しない。そこで、ガス検知センサー6にはセ
ラミックセンサーを利用するが、流量調節弁13を用いて
希釈空気の量を調整し、感知限界時の希釈倍率により臭
気強度を求める。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明の臭気濃度測定
装置は、人間の感覚で判断した臭気を既存のセンサーで
科学的に計測が可能なもので、これにより部屋の換気回
数や電気集じん機の運転を自動的にコントロールでき、
省エネルギーが可能となるものである。
装置は、人間の感覚で判断した臭気を既存のセンサーで
科学的に計測が可能なもので、これにより部屋の換気回
数や電気集じん機の運転を自動的にコントロールでき、
省エネルギーが可能となるものである。
【0019】また、フィルター脱臭装置のオーバーホー
ル・メンテナンスのタイミングを自動的に判断でき、く
さい、臭うなどのトラブルを事前予防することが可能と
なるものである。
ル・メンテナンスのタイミングを自動的に判断でき、く
さい、臭うなどのトラブルを事前予防することが可能と
なるものである。
【図1】本発明の臭気濃度測定装置の概要を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】本発明の臭気濃度測定装置の水溶性臭気を検知
する装置部分の説明図である。
する装置部分の説明図である。
【図3】本発明の臭気濃度測定装置の油性臭気を検知す
る装置部分の説明図である。
る装置部分の説明図である。
1…吸引器 2…吸収液槽 3…電気伝導度計 4…燃焼器 5…冷却器 6…ガス検知センサ
ー 7…ブロアー 8…定量注入用ポン
プ 9…純水供給配管 10…電極 11…計測槽 12…燃焼ヒーター 13…流量調節弁 14…送気管
ー 7…ブロアー 8…定量注入用ポン
プ 9…純水供給配管 10…電極 11…計測槽 12…燃焼ヒーター 13…流量調節弁 14…送気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−163343(JP,A) 特開 平1−131444(JP,A) 特開 平2−91571(JP,A) 特開 平2−115757(JP,A) 特開 平2−226061(JP,A) 特開 昭62−222395(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 臭気を含む空気を溶解する吸収液槽と、
この吸収液槽の吸収液の電気伝導度の変化を計測する手
段からなる第1の測定装置と、臭気を含む空気を不完全
燃焼させる燃焼器と、この燃焼器での還元性ガスの発生
濃度を計測するガス検知センサーとからなる第2の測定
装置とを組合わせたことを特徴とする臭気濃度測定装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16227592A JP2592379B2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 臭気濃度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16227592A JP2592379B2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 臭気濃度測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05332963A JPH05332963A (ja) | 1993-12-17 |
JP2592379B2 true JP2592379B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=15751377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16227592A Expired - Lifetime JP2592379B2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 臭気濃度測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592379B2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-27 JP JP16227592A patent/JP2592379B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05332963A (ja) | 1993-12-17 |
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