JP2592284Y2 - 包装材料 - Google Patents

包装材料

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JP2592284Y2 JP1990018360U JP1836090U JP2592284Y2 JP 2592284 Y2 JP2592284 Y2 JP 2592284Y2 JP 1990018360 U JP1990018360 U JP 1990018360U JP 1836090 U JP1836090 U JP 1836090U JP 2592284 Y2 JP2592284 Y2 JP 2592284Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は包装材料に関し、特に食品、日用品、産業用
部材等の包装に適した、微生物や光による分解性を有す
る包装材料に関する。
〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕
包装材料としてプラスチックは広く使用されている
が、分解しないためにその廃棄物の処理として、焼却、
埋め立て等が行なわれている。しかしながら、焼却する
場合には、燃焼エネルギーが大きいために、炉を損傷す
ることからコストの高い耐高熱炉を建設する必要があ
る。また埋め立ての場合、プラスチックはその形態を保
持し続けるために、長期間にわたり地盤が安定しない等
の欠点がある。さらに行楽地等で投げ捨てられた場合、
永久的にゴミとして残り、美観を損ねる。
また単一のプラスチックからなるポリエステルボトル
のような包装材料は、リサイクルが試行されているが、
コストが高いとか、加工性が劣るのでバージンと同一の
成形ができない等の問題がある。
このようなことから、ポリオレフィンボトルに光劣化
性を付与しようとする試み(特公昭56−9548号等)がな
されてきたが、いまだ十分な分解機能を有しているとは
言えない。
従って、本考案の目的は、埋め立てや地表に散乱した
場合に分解し、環境の汚染を防止し得る包装材料を提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本考案者らは、ヒー
トシール性付与のためのポリエチレン層と、強度付与や
必要に応じて印刷性付与のための基材とを組み合わせて
なる包装材料において、分解性基材と光や微生物による
分解性ポリエチレン層とを積層してなるものは、埋め立
てや地表に散乱した場合に分解し、環境の汚染を防止し
得るとともに、実用的強度、加工性及びコストの要求を
満足することを見出し、本考案に想到した。
すなわち、本考案の第1の包装材料は、分解性基材の
片面又は両面に分解性ポリエチレン層を積層したもの
で、前記分解性ポリエチレン層が、(a)95〜50重量%
のポリエチレンと、(b)5〜50重量%の微生物により
生成されたポリエステルとの混合物からなることを特徴
とする。
本考案の第2の包装材料は、分解性基材の片面又は両
面に分解性ポリエチレン層を積層したもので、前記分解
性ポリエチレン層が、(a)99.9〜90モル%のエチレン
と0.1〜10モル%の一酸化炭素との共重合体95〜50重量
%と、 (b)微生物により生成されたポリエステル5〜50重量
%との混合物からなることを特徴とする。
本考案の第3の包装材料は、分解性ポリエチレン層/
分解性基材/分解性ポリエチレン層/アルミニウム箔/
分解性ポリエチレン層からなるガスバリヤー性積層材
で、前記分解性ポリエチレン層が、(a)99.9〜90モル
%のエチレンと0.1〜10モル%の一酸化炭素との共重合
体95〜50重量%と、(b)微生物により生成されたポリ
エステル5〜50重量%との混合物からなることを特徴と
する。
以下本考案を詳細に説明する。
本考案において分解性ポリエチレンとは、ポリエチレ
ンを主成分とし、微生物や光による分解性を有する樹脂
を言う。微生物分解性ポリエチレンとしては、ポリエチ
レンと、微生物により重合されたポリエステル等との混
合物が挙げられる。
上記ポリエチレンは、密度0.900〜0.950g/cm3のエチ
レンの単独重合体もしくは、プロピレン、ヘキセン、オ
クテン、4−メチルペンテン−1等の他のオレフィンと
のランダムあるいはブロツク共重合体、さらには酢酸ビ
ニル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、無水マレイン
酸等のエチレン性不飽和基を有する単量体との共重合体
も含む。なお他のモノマーとの共重合体の場合、その密
度は通常0.88〜0.95g/cm3である。
微生物により重合されたポリエステルとしては、3−
ヒドロキシブチレートと3−ヒドロキシバリレートとが
ランダム共重合したポリエステル(例えば、英国I.C.I.
社により生産されている、水素細菌にプロピオン酸を供
給して得られるもの)や、水素細菌に吉草酸を与えて得
られる3−ヒドロキシブチレート主体のポリエステル等
が挙げられる。
上述の微生物により重合されたポリエステルの混合量
は、ポリエチレンとの合計量を100重量%として、5〜5
0重量%が好ましい。上記各成分の混合量が5重量%未
満では、その添加による微生物分解性が十分でなく、ま
た50重量%を超えると、十分な強度が得られないため好
ましくない。
なお、微生物により重合されたポリエステルの各成分
は1種又は2種用いることができるが、2種用いる場合
は、合計量が5〜50重量%の範囲内となるようにすれば
良い。
また、光分解性ポリエチレンとしては、エチレンと一
酸化炭素との共重合体が挙げられる。エチレン・一酸化
炭素共重合体の密度は0.89〜0.95g/cm3であり、一酸化
炭素の含有量は0.1〜10モル%程度である。エチレン・
一酸化炭素共重合体は、例えばエチレンと一酸化炭素と
を230℃程度の高温、かつ2000気圧程度の高圧下に共存
させることにより、製造することができる。
微生物分解性のポリエチレン系樹脂の原料として光分
解性ポリエチレンを用いれば、光及び微生物両方の分解
性を有する包装材料を得ることができる。
具体的には、(a)エチレンと一酸化炭素との共重合
体と、(b)微生物により生成されたポリエステルとの
混合物からなる分解性ポリエチレンを使用すれば、光及
ぴ微生物両方の分解性を有する包装材料となる。微生物
により重合されたポリエステルの混合量は、光分解性ポ
リエチレンとの合計量を100重量%として、5〜50重量
%が好ましい。
分解性ポリエチレンには、上述の成分以外に、滑剤、
顔料、酸化防止剤、分解促進剤等の各種添加剤を適宜添
加することができる。
分解性基材とは、紙、セロハン、ポリビニルアルコー
ル、天然物からなるフィルム等の分解性を有する材料か
らなるものである。上記分解性基材のうちでは、コスト
の点から紙、セロハン及ひポリビニルアルコールが好ま
しい。分解性基材には必要に応じて印刷が施される。
このような分解性ポリエチレン及び分解性基材を用い
た本考案の包装材料の一例を第1図に示す。この包装材
料は、分解性ポリエチレン層1に、分解性基材2を貼合
したものである。
分解性ポリエチレン層1の厚さは5〜100μmであ
る。層厚が5μm未満だとピンホール等を生じやすく、
密封性に難がある。一方100μm超えるとコスト高とな
り好ましくない。
上記包装材料において分解性基材として紙を用いる場
合、紙は特に制限されず、袋状やカートン状等の包装形
態、あるいは包装の用途により適宜選択すれば良いが、
通常20〜500g/m2のものを使用する。また上記紙として
はあらかじめ印刷を施したものを使用することができ
る。また分解性基材として、セロハン又はポリビニルア
ルコールを用いる場合、その厚さは10〜50μm程度であ
る。この場合、分解性ポリエチレン層の側に印刷を施せ
ば、印刷効果を上げることができる。
また第2図に示すように、分解性基材2の両面に分解
性ポリエチレン層を積層しても良い。この場合の各層の
厚さは、分解性ポリエチレン層1と分解性基材2の2層
構造の場合と同様である。
さらに本考案の包装材料は、ガスバリア性、強度等の
向上を目的として、第3図に示すようにアルミニウム箔
と組み合わせても良い。この場合、分解性基材2の両面
には分解性ポリエチレン層1が積層されており、その一
方にはさらにアルミニウム箔3及び分解性ポリエチレン
層1が順に積層されている。
この場合、包装材料は、基本的に分解性ポリエチレン
層/分解性基材/分解性ポリエチレン層/アルミニウム
箔/分解性ポリエチレン層からなる層構成を有する。
分解性基材2及び分解性ポリエチレン層1の厚さは、
上述の2層構造の場合と同様である。
アルミニウム箔3としては、汎用の軟質アルミニウム
箔を用いることができ、その厚さは7〜50μm程度が好
ましい。アルミニウム箔3の厚さが7μmより薄いと、
積層によるガスバリア性及び強度の向上が不十分であ
り、また50μmを超えても意味がない。
このような構成の包装材料は、第1図に示すような2
層構造の場合、例えばあらかじめTダイ法、インフレー
ション法等の公知の方法により製造したフィルム状の分
解性ポリエチレン層1のシートと、分解性基材2及び必
要に応じて積層されるアルミニウム箔3とをラミネート
することにより製造することができる。
上記ラミネートの方法としては、ドライラミネーショ
ン法、熱ラミネーション法、ウェットラミネーション法
等が挙げられる。また上記分解性ポリエチレン層1を押
出ラミネーション法により分解性基材2及び必要に応じ
て積層されるアルミニウム箔3とラミネートしても良
い。
なお分解性基材の両面に分解性ポリエチレン層を積層
する場合(第2図)には、上記分解性ポリエチレン層1
と分解基材2との積層体の、分解性基材の面に分解性ポ
リエチレン層を同様の方法によりラミネートすれば良
い。またアルミニウム箔と積層する場合(第3図)に
は、上述の各種方法の他に分解性基材2とアルミニウム
箔3とで分解性ポリエチレン層をサンドラミネートして
も良い。
以上本考案の包装材料を説明したが、本考案はそれに
限定されず、本考案の技術思想の範囲内において種々の
変更をなし得る。
以下に分解性基材の両面に光分解性ポリエチレンを押
出しラミネートする場合の参考例を説明する。
参考例1 印刷を施した坪量40g/m2の紙の両面に、光分解性ポリ
エチレン層(エチレン・一酸化炭素共重合体、一酸化炭
素含有量=2モル%、メルトインデックス(MI、190
℃、2.16kg荷重)=0.8g/10分)を、300℃で厚さ40μm
に押出ラミネートした。
このようにして得られた包装材料に対して、サンシャ
インウェザーメーターにより光分解促進テストを行った
ところ、140時間で分解による亀裂を生じた。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の包装材料は分解性ポリ
エチレン層と、分解性基材とを積層しているので、野外
に放置されると分解し、環境汚染を防止することができ
る。本考案の包装材料は、上記効果の他にヒートシール
性とともに、基材シートによる強度を有するので、粉
体、粒体、液体等あらゆる性状のものの密封包装に使用
することができ、例えば、食品、日用品、産業資材等の
包装に好適である。特に紙及ぴ分解性ポリエチレン層と
ともにアルミニウム箔を積層したものは、液体食品の包
装材料としても好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による包装材料の構成を示す
断面図であり、 第2図は本考案の別の実施例による包装材料の構成を示
す断面図であり、 第3図は本考案のさらに別の実施例による包装材料の構
成を示す断面図である。 1……分解性ポリエチレン層 2……分解性基材 3……アルミニウム箔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−10235(JP,A) 特開 昭50−34044(JP,A) 特開 平2−14228(JP,A) 特開 昭62−209144(JP,A) 特公 昭52−42187(JP,B2) 特表 昭63−502039(JP,A)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】分解性基材の片面又は両面に分解性ポリエ
    チレン層を積層してなり、前記分解性ポリエチレン層
    が、(a)95〜50重量%のポリエチレンと、(b)5〜
    50重量%の微生物により生成されたポリエステルとの混
    合物からなることを特徴とする包装材料。
  2. 【請求項2】分解性基材の片面又は両面に分解性ポリエ
    チレン層を積層してなり、前記分解性ポリエチレン層
    が、(a)99.9〜90モル%のエチレンと0.1〜10モル%
    の一酸化炭素との共重合体95〜50重量%と、(b)微生
    物により生成されたポリエステル5〜50重量%との混合
    物からなることを特徴とする包装材料。
  3. 【請求項3】分解性ポリエチレン層/分解性基材/分解
    性ポリエチレン層/アルミニウム箔/分解性ポリエチレ
    ン層からなる積層材において、前記分解性ポリエチレン
    層が、99.9〜90モル%のエチレンと0.1〜10モル%の一
    酸化炭素との共重合体であることを特徴とする包装材
    料。
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