JP2592174Y2 - 電動カーテン装置のプーリケース取付金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は電動カーテン装置のプー
リケースを固定する取付金具の改良に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】電動カーテン装置のモータプーリを組み
込んだプーリケースはこれまで天井等に固定した取付金
具にねじ止めしていた。そのプーリケースの外端部にカ
ーテンフック掛けを付設し、そのカーテンフック掛けに
カーテンのフックを掛けてプーリケースとその下のモー
タケースを正面から見えないように隠していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】電動カーテン装置の設
置時におけるプーリケースの取付金具への固定作業及び
カーテンフック掛けのプーリケースへの取付作業は、天
井近くで行う比較的困難な作業であるため、これらの作
業を少しでも簡略化することが要望されていた。本考案
はこの要望に応えるためになされたものであり、その目
的とするところは、プーリケースの固定作業を容易にす
るとともにカーテンフック掛けをプーリケースに取り付
ける必要のないプーリケース取付金具を提供することに
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案が採用する手段は、プーリケース取付金具を
天井面等にねじ止め可能な水平板部と、その水平板部の
前後方向の両側から垂下する前後側板部とから構成し、
前後側板部の内幅をプーリケース外端部の前後方向幅と
同一とし、前後側板部の上部にプーリケース外端部前後
面のねじ孔に連通可能な上下に延長する長孔を、下部に
カーテンフックを掛けることができるフック孔を設けた
ことにある。

【０００５】

【作用】天井にねじ止めしたプーリケース取付金具の前
後側板部の間にプーリケースを水平にしてその外端部を
はめ、前後側板部の長孔に通した止めねじをプーリケー
スのねじ孔にねじ込んでプーリケースをプーリケース取
付金具に固定する。止めねじはプーリケース取付金具の
長孔に通してプーリケースのねじ孔にねじ込むから、プ
ーリケースの位置調整及び固定は天井近くであっても比
較的容易に実施することができる。前後側板部は下方に
フック孔を有するから、カーテンフック掛けをプーリケ
ースに取り付ける必要はなくなる。

【０００６】

【実施例】本考案のプーリケース取付金具を図面に示す
実施例に基づいて説明する。図１に示すように、プーリ
ケース取付金具20は水平板部21と、その水平板部前後両
端から垂下する前後側板部22からなり、水平板部21には
止めねじ28によって天井面にねじ止めするための止めね
じ孔23を設ける。前後側板部の上部には上下に延びる長
孔24を、下部にはカーテンフックを掛けるためのフック
孔25を設ける。

【０００７】プーリケース取付金具20の水平板部21の前
後内幅はプーリケース10の前後外幅と同一であり、前後
側板部22の長孔24から止めねじ26を挿入してプーリケー
ス10の外端部前後面に設けたねじ孔19にねじ込み、プー
リケース10をプーリケース取付金具20に固定する。止め
ねじ26は上下の長孔24に通すから、プーリケース10のね
じ孔19にねじ込む固定作業は位置が天井近くであっても
比較的容易に実施することができる。又、プーリケース
10の位置を上下に調整することも簡単である。

【０００８】図２及び図３に示すように、止めねじ28に
よってプーリケース取付金具20を天井面に固定し、その
プーリケース取付金具にプーリケース10を止めねじ26に
よって固定する。プーリケース10の下面にモータケース
12を取り付け、モータケース12に組み込んだモータ13を
プーリケース10に組み込んだモータプーリ11に直結して
モータプーリ11を回転駆動する。モータプーリ11にカー
テン引き分け紐15を掛け、そのカーテン引き分け紐によ
ってカーテン16を開閉する。プーリケース10の下面にモ
ータケース12の振れを規制するモータケース振れ止め具
30を止めねじ37によって固定する。モータケース振れ止
め具30にカーテン16のフック18を掛けるカーテンフック
孔34を設ける。

【０００９】プーリケース取付金具20はプーリケース10
の外端上部に位置するから、その垂直板部22とモータケ
ース30の振れ止め具のフック孔24、34にカーテン16のフ
ック17、18を掛けると、プーリケース10とその下のモー
タケース12をカーテンによって隠すことができる。この
カーテンフック17を掛けるためのカーテンフック掛けを
プーリケース10に取り付ける必要のないことはいうまで
もない。

【００１０】

【考案の効果】上記のとおり、本考案のプーリケース取
付金具は、プーリケースの外端部をねじ止め固定する止
めねじを長孔に通すから、プーリケースの固定も位置調
整も容易であり、又、カーテンフックを掛けるフック孔
を備えているから、プーリケースにカーテンフック掛け
を付設しなくてもカーテンによってプーリケースとモー
タケースを正面から見えないように隠すことができると
いう効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】は本考案の一実施例のプーリケース取付金具の
斜視図、

【図２】は図１のプーリケース取付金具にプーリケース
を固定した電動カーテン装置の要部を示す正面図、

【図３】は図２の電動カーテン装置の要部を示す底面
図、

【符号の説明】

10：プーリケース、12：モータケース、16：カーテン、
17：カーテンフック、19：ねじ孔、20：プーリケース取
付金具、21：水平板部、22：前後側板部、23：固定孔、
25：フック孔、26：止めねじ、34：長孔

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A47H 1/00 - 23/14

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】天井面等にねじ止め可能な水平板部（21）
   と、前記水平板部の前後両端から垂下する前後側板部
   （22）とからなるプーリケース取付金具（20）であっ
   て、前後側板部の内幅はプーリケース（10）の外端部前
   後幅と同じであり、前記前後側板部は上部に前記プーリ
   ケース外端部前後面に設けたねじ孔（19）に連通可能な
   上下方向の長孔（24）を、下部にカーテンフック（17）
   を掛け止め可能なフック孔（25）をそれぞれ有すること
   を特徴としてなる電動カーテン装置のプーリケース取付
   金具。