JP2589685Y2 - 灌水用チューブの保持具 - Google Patents

灌水用チューブの保持具

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JP2589685Y2
JP2589685Y2 JP1993026595U JP2659593U JP2589685Y2 JP 2589685 Y2 JP2589685 Y2 JP 2589685Y2 JP 1993026595 U JP1993026595 U JP 1993026595U JP 2659593 U JP2659593 U JP 2659593U JP 2589685 Y2 JP2589685 Y2 JP 2589685Y2
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irrigation
irrigation tube
tube
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water
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俊治 松村
功 高田
貢広 齊藤
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、長さ方向に沿って延び
る耳状部を有し、かつ、長さ方向に複数の灌水用孔が穿
設された灌水用チューブを保持する灌水用チューブの保
持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば植物栽培用ハウス(以
下、ハウスと称する)内で野菜等の植物を栽培する際に
は、灌水用チューブ(以下、チューブと称する)により
上記栽培植物が植え付けられている畝に灌水する。上記
のチューブは、灌水方法によってその配設位置が異なる
が、ハウス内全体の畝に均一に灌水するために、通常、
いわゆる地上設置方式もしくはサイドノズル方式により
配設されている。上記の地上設置方式では、畝同士の
間、あるいは畝上にチューブが敷設され、また、上記の
サイドノズル方式では、ハウスの両側壁部にチューブが
配設される。そして、これらチューブに穿設された灌水
用孔から散水することにより、ハウス内全体の畝に灌水
するようになっている。尚、ハウス内全体の灌水が不均
一となると、灌水が不充分な畝に植え付けられた栽培植
物が発芽不良や生育不良を引き起こし、ハウスの単位面
積当たりの栽培植物の収穫量の低下を招くこととなる。
【0003】従って、ハウス内全体に均一に灌水するた
めに、地上設置方式やサイドノズル方式においては、チ
ューブを所定位置に配設すること、および、チューブに
穿設された灌水用孔を所定角度に保持することが非常に
重要となっている。このため、従来よりチューブは、不
用意に転がったり捩じれたりして配設位置や灌水用孔の
角度が変化することがないように、保持具にて保持され
ている。
【0004】例えば、地上設置方式に用いられる上記従
来の保持具としては、チューブを、弾力性を有する押さ
え部材を用いて、地面に差し込む差し込み部を備えた架
台に押さえ付けることにより止着する構成のものが知ら
れている(例えば、実公平 3−39022号公報、実公
平4-4518号公報)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
実公平 3-39022号公報等に開示されている上記従来の保
持具は、チューブを畝同士の間、あるいは畝上の所定位
置に単に固定するだけの構成となっているので、チュー
ブを保持具にて保持した後で、チューブに穿設された灌
水用孔の角度を調節することが困難となっている。従っ
て、チューブの固定を行う前に灌水用孔の角度を決定し
なければならないため、ハウス内全体の畝に均一に灌水
することが不可能となっている。また、灌水用孔の角度
を調節するためには、一旦、チューブを保持具から取り
外して灌水用孔の角度調節を行った後、再びチューブを
保持具に保持し直さなければならないという問題点を有
している。その上、上記従来の保持具は、チューブを押
さえ部材を用いて架台に止着するようになっているの
で、個々の保持具に対するチューブの取り付け作業が面
倒であるという問題点も有している。
【0006】本考案の灌水用チューブの保持具は、上記
の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、灌水
用チューブに穿設された灌水用孔の角度を所定角度に維
持した状態で灌水用チューブを畝同士の間や畝上、ある
いは植物栽培用ハウス等における所定位置に配設するこ
とができ、しかも、灌水用チューブを簡単に取り付ける
ことが可能な灌水用チューブの保持具を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の考案の灌
水用チューブの保持具は、上記の課題を解決するため
に、長さ方向に沿って延びる一対の耳状部を有し、か
つ、長さ方向に複数の灌水用孔が穿設された灌水用チュ
ーブを保持する灌水用チューブの保持具であって、通水
したときの灌水用チューブ周面を支持する支持部と、上
記の灌水用孔を露出させるための開口部と、通水したと
きの灌水用チューブが上記開口部から脱落しないように
上記の一対の耳状部とそれぞれ当接する互いに対向して
灌水用チューブ方向に突出した一対の規制部とを備えて
いることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の考案の灌水用チューブの保
持具は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の
灌水用チューブの保持具において、支持部が灌水用チュ
ーブ周面を面支持していることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の考案の灌水用チューブの保
持具は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の
灌水用チューブの保持具において、支持部が灌水用チュ
ーブ周面を2点支持していることを特徴としている。
【0010】請求項4記載の考案の灌水用チューブの保
持具は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の
灌水用チューブの保持具において、支持部が灌水用チュ
ーブ周面を1点支持していることを特徴としている。
【0011】請求項5記載の考案の灌水用チューブの保
持具は、上記の課題を解決するために、長さ方向に沿っ
て延びる一対の耳状部を有し、各耳状部を挟んで第一面
と第二面とを備え、かつ、第一面において長さ方向に複
数の灌水用孔が穿設された灌水用チューブを保持する灌
水用チューブの保持具であって、通水したときの灌水用
チューブの第二面に当接する支持部と、通水したときの
灌水用チューブの第一面および第一面上の灌水用孔を突
出させるための開口部と、通水したときの灌水用チュー
ブが上記開口部から脱落しないように上記の一対の耳状
部とそれぞれ当接する互いに対向して灌水用チューブ方
向に突出した一対の規制部とを備えていることを特徴と
している。
【0012】
【作用】請求項1記載の構成によれば、通水したときの
灌水用チューブ周面を支持する支持部と、灌水用チュー
ブの長さ方向に穿設された複数の灌水用孔を露出させる
ための開口部と、通水したときの灌水用チューブが上記
開口部から脱落しないように灌水用チューブの長さ方向
に沿って延びる一対の耳状部とそれぞれ当接する互いに
対向して灌水用チューブ方向に突出した一対の規制部と
を備えている。
【0013】それゆえ、支持部により通水したときの
水用チューブ周面を支持する一方、上記一対の規制部
通水したときの灌水用チューブの一対の耳状部とそれぞ
れ当接するので、灌水用チューブの角度、即ち灌水用孔
の角度を略一定に保つことが容易となる。また、開口部
により灌水用チューブの灌水用孔を露出させるので、保
持具によって灌水が妨げられる虞れがない。従って、灌
水用チューブを畝同士の間や畝上、あるいは植物栽培用
ハウス等における所定位置に簡単に配設することができ
ると共に、ハウス内全体にわたって均一に灌水すること
ができる。また、灌水用チューブを固定する必要がない
ので、保持具に灌水用チューブを簡単に取り付けること
が可能となる。
【0014】請求項2記載の構成によれば、支持部が灌
水用チューブ周面を面支持しているので、灌水時の灌水
用孔の角度が略一定となるように、より一層安定的に灌
水用チューブを保持することができる。
【0015】請求項3記載の構成によれば、支持部が灌
水用チューブ周面を2点支持しているので、灌水時の灌
水用孔の角度が略一定となるように、より安定的に灌水
用チューブを保持することができる。
【0016】請求項4記載の構成によれば、支持部が灌
水用チューブ周面を1点支持しているので、灌水時の灌
水用孔の角度が略一定となるように、安定的に灌水用チ
ューブを保持することができる。
【0017】請求項5記載の構成によれば、通水したと
きの灌水用チューブの第二面に当接する支持部と、通水
したときの灌水用チューブの第一面および第一面上の灌
水用孔を突出させるための開口部と、通水したときの灌
水用チューブが上記開口部から脱落しないように灌水用
チューブの長さ方向に沿って延びる一対の耳状部とそれ
ぞれ当接する互いに対向して灌水用チューブ方向に突出
した一対の規制部とを備えている。それゆえ、支持部が
通水したときの灌水用チューブの第二面を当接して支持
する一方、上記一対の規制部が通水したときの灌水用チ
ューブの一対の耳状部にそれぞれ当接し、また、灌水用
チューブの第一面を開口部より突出させるので、通水し
たときの灌水用チューブの膨らみを妨げることなく、即
ち、灌水用チューブを押圧することなく確実に保持する
ことが可能となり、また、灌水用チューブの回動も規制
することができるため、灌水用チューブの角度、即ち灌
水用孔の角度を略一定に保つことが容易となる。また、
灌水用チューブを畝同士の間や畝上、あるいは植物栽培
用ハウス等における所定位置に簡単に配設することがで
きると共に、ハウス内全体にわたって均一に灌水するこ
とができる。また、灌水用チューブを固定する必要がな
いので、保持具に灌水用チューブを簡単に取り付けるこ
とが可能となる。
【0018】
【実施例】〔実施例1〕 本考案の一実施例について図1ないし図9に基づいて説
明すれば、以下の通りである。
【0019】先ず、本考案の保持具にて保持される灌水
用チューブについて説明する。図3に示すように、灌水
用チューブ20は、例えばポリエチレン等の熱可塑性合
成樹脂のフィルムを2枚重ね合わせ、重ね合わされた互
いの長さ方向の周縁部をヒートシール等することにより
密着状態とし、一対の耳状部21・21を有するチュー
ブ状に形成されている。これにより、灌水用チューブ2
0は、灌水時、即ち通水時には膨らんで円筒形状を呈す
る一方、非通水時には扁平となる。そして、上記2枚の
フィルムの何れか一方には、所定の直径を有する灌水用
孔22…が長さ方向に所定間隔で複数穿設されており、
これら灌水用孔22…から水滴を飛ばすことにより、植
物栽培用ハウス30(図4)内を灌水するようになって
いる。さらに、灌水用チューブ20は、長さ方向に沿っ
て延びる複数の凸状部23…を備えているので、通水時
に捩じれ難いようになっている。
【0020】上記の灌水用孔22…の通水時における角
度は、植物栽培用ハウス30内全体を均一に灌水できる
ように、所定角度に設定されている。また、灌水用チュ
ーブ20は、繰り返し耐圧疲労強度が優れると共に、耐
膨潤性、耐熱性、耐寒性、耐引裂性、耐衝撃性等を備え
ている。また、灌水用チューブ20は図示しないポンプ
に接続されており、通水時には上記ポンプにより 2.0kg
/cm2程度の水圧がかかるようになっている。
【0021】尚、灌水用チューブ20の直径は、特に限
定されるものではなく、灌水用チューブ20に供給され
る水量や水圧等に応じて、適宜設定することが可能とな
っている。また、灌水用チューブ20に穿設される灌水
用孔22…は、例えば水滴の飛距離に変化をつけるため
に、その直径や角度、灌水用孔22・22同士の間隔等
を適宜変更することが可能となっている。
【0022】図1および図2に示すように、本実施例に
かかる保持具1は、例えば鉄やアルミニウム等の金属、
あるいはABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン)樹脂、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ塩化ビ
ニル等の合成樹脂からなっており、サイド灌水方式に使
用される。上記の保持具1は、灌水用チューブ20を保
持する保持部2と、保持具1本体を例えば後述の植物栽
培用ハウス30を支える支柱31(何れも図4)におけ
る所定位置に取り付けるための固定部3とで構成されて
いる。
【0023】保持部2は、灌水用チューブ20幅方向に
沿った断面が略円弧状の支持部4、この支持部4の両端
部に立設する立設部5・5、これら立設部5・5上部に
設けられ、互いに対向するようにして灌水用チューブ2
0方向に突出する規制部6・6からなっている。また、
規制部6・6間に灌水用チューブ20の灌水用孔22…
を露出させるための開口部7が形成されている。上記の
立設部5・5間の間隔W0 は、灌水用チューブ20の非
通水時の折り径W(図3)よりも2mm程度大きく形成さ
れており、保持具1に扁平な状態の灌水用チューブ20
が取り付け可能となっている。また、規制部6の下面6
aの、支持部4の上面4aにおける最下部からの高さR
0 は、灌水用チューブ20の外径R(図2)の略半分と
なっている。さらに、開口部7の大きさ、即ち規制部6
・6間の距離R1 は、灌水用チューブ20の外径Rと略
等しくなっている。尚、保持部2の灌水用チューブ20
長さ方向に沿った幅W1 は、特に限定されるものではな
い。
【0024】従って、保持部2内部に非通水時の灌水用
チューブ20を通した後、通水すると、灌水用チューブ
20は円筒形状となり、灌水用チューブ20下側の周面
が支持部4の上面4aにより面支持されると共に、灌水
用チューブ20の耳状部21が規制部6の下面6aに当
接するようになっている。これにより、保持部2、即ち
保持具1は、規制部6が灌水用チューブ20の耳状部2
1の上方への移動や灌水用チューブ20の円周方向への
回転等を規制し、開口部7からの灌水用チューブ20の
脱落を防止して、灌水用チューブ20を所定位置および
所定角度で保持・固定するようになっている。また、灌
水用チューブ20上側の周面は開口部7から上方に露出
するので、保持具1にて保持されている部分に穿設され
ている灌水用孔22…からも散水することができるよう
になっている。
【0025】また、固定部3は、保持部2の下部に垂下
状に形成されており、保持具1本体を後述の支柱31
(図4)における所定位置に取り付ける際に用いる固定
孔9を有している。尚、固定部3および固定孔9の形成
位置や大きさ等は、特に限定されるものではない。
【0026】上記構成の保持具1にて灌水用チューブ2
0を保持し、図4および図5に示すように、植物栽培用
ハウス(以下、ハウスと称する)30を支える垂直に立
てられた支柱31における所定位置に取り付ける際に
は、保持具1の保持部2内部に灌水用チューブ20を通
す一方、支柱31の所定位置に取付治具10を取り付け
る。
【0027】次に、上記の取付治具10に、以下のよう
にして保持具1を取り付ける。即ち、上記の取付治具1
0は、略U字形状の固定部材10a、ボルト11および
ナット(図示せず)からなっており、固定部材10aに
設けられた孔(図示せず)、および保持具1の固定部3
の固定孔9にボルト11を貫入し、このボルト11にナ
ットを螺着して締め付けることにより、ボルト11を回
動中心、即ち支点として保持具1を回動自在に支持する
ようになっている。尚、上記のボルト11には保持具1
の回動が円滑に行えるように、図示しない座金やワッシ
ャ等が挿入されていてもよい。
【0028】このように保持具1を取付治具10を用い
て支柱31に取り付けた後、保持具1をボルト11を回
動中心として上下方向に回動させることにより、保持具
1の取り付け角度を調節し、灌水用チューブ20の灌水
用孔22…の角度を所望の角度に調節する。その後、上
記の灌水用チューブ20を用いて畝36…に散水するこ
とにより、ハウス30内全体にわたって均一に灌水する
ことができる。
【0029】そして、通水時において、保持具1は、支
持部4により灌水用チューブ20下側の周面を面支持す
る一方、規制部6・6により灌水用チューブ20の耳状
部21・21の上方への移動を規制するので、水圧等で
灌水用チューブ20が開口部7から脱落したり、あるい
は支持部4の上面4a上を転がる虞れはない。よって、
保持具1は、灌水用チューブ20の角度、即ち灌水用孔
22…の角度を略一定に保つことが容易となっている。
また、開口部7により上記の灌水用孔22…を露出させ
るので、保持具1によって散水が妨げられる虞れはな
い。従って、灌水用チューブ20をハウス30における
所定位置に簡単に配設することができると共に、ハウス
30内全体にわたって均一に灌水することができる。ま
た、灌水用チューブ20を固定する必要がないので、保
持具1に灌水用チューブ20を簡単に取り付けることが
可能となる。
【0030】尚、上記の保持具1は、支柱31…が設け
られている間隔(通常、50cm〜60cm)にもよるが、例え
ば、凡そ 150cm毎に取り付ければよい。また、保持具1
の支柱31に対する角度を任意に調節することができる
ので、灌水用チューブ20の灌水用孔22…の角度を所
望の角度に調節することができる。そして、灌水用チュ
ーブ20は、長さ方向に沿って延びる凸状部23…と、
ヒートシール等がなされた耳状部21・21とを備えて
おり、かつ、適度な剛性を有しているので、通水時に水
圧等で捩じれることはなく、また、保持具1・1間の部
分が極端に垂れ下がることもない。従って、通水時に、
灌水用チューブ20全体にわたり、上記の角度をほぼ正
確に維持できるようになっている。さらに、保持具1の
支柱31に対する取り付け高さは、図4に示すように、
例えばハウス30の幅や高さ、畝36…に植え付けられ
ている栽培植物35…の高さ等に応じて、適宜設定する
ことが可能となっている。その上、ハウス30の広さや
畝36の本数・幅、栽培植物35の種類は、特に限定さ
れるものではない。
【0031】また、上記の実施例1においては、保持部
2の支持部4が断面略円弧状に形成され、灌水用チュー
ブ20下側の周面を上面4aにて面支持する構成となっ
ているが、保持部2の支持部4の形状は、上記の断面略
円弧状に限定されるものではない。例えば、図6に示す
ように、支持部4の形状を断面略V字状に形成してもよ
く、また、図7に示すように、支持部4の上面4a''が
平面となるように形成してもよい。
【0032】図6に示すように支持部4の形状が断面略
V字状に形成されている保持具1'は、支持部4の上面
4a' にて灌水用チューブ20下側の周面を2点支持す
る構成となり、一方、図7に示すように支持部4の上面
4a''が平面となるように形成されている保持具1''
は、支持部4の上面4a''にて灌水用チューブ20下側
の周面を1点支持する構成となる。勿論、これら保持具
1' ・1''においても、保持具1と同様の作用・効果を
奏することが可能となっている。
【0033】さらに、上記の実施例1においては、保持
部2の規制部6・6により灌水用チューブ20の耳状部
21・21の上方への移動を規制する構成となっている
が、例えば、灌水用チューブ20が軟質の合成樹脂から
なっており、剛性を備えていない場合には、この灌水用
チューブ20を一層確実に保持するために、図8に示す
ように、伸縮性を有する環状の伸縮部材25を用いて灌
水用チューブ20の上方への移動を規制するようにして
もよい。
【0034】上記の伸縮部材25は、例えば輪ゴムやゴ
ムバンド等からなっており、保持部2に填めることによ
り開口部7近傍に掛け渡される。そして、灌水用チュー
ブ20上側の周面を規制することにより、開口部7から
灌水用チューブ20が脱落することを防止するようにな
っている。
【0035】また、伸縮部材25を保持部2に填める代
わりに、図9に示すように、規制部6・6上部に逆L字
形状の突起部27・27を設け、これら突起部27・2
7に伸縮部材26を填めることにより、開口部7近傍に
伸縮部材26を掛け渡してもよい。伸縮部材26を用い
た場合においても、上記の伸縮部材25を用いた場合と
同様の作用・効果を奏することが可能となっている。
【0036】〔実施例2〕 本考案の他の実施例について図10ないし図14に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜
上、前記の実施例1の図面に示した部材と同一の機能を
有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略
する。
【0037】図10に示すように、本実施例にかかる保
持具15は、前記の実施例1の保持具1における固定部
3の代わりに、保持部2の底面2aのほぼ中央部分に杭
部16が設けられた構成となっており、地上設置方式に
使用される。上記の杭部16は逆円錐形状となっており
垂下状に形成されている。そして、図11に示すよう
に、保持具15は、杭部16を畝36・36間の地面や
畝36に打ち込むことにより、灌水用チューブ20を所
定位置に簡単に配設することができるようになってい
る。また、杭部16は返し部16a・16aを有してお
り、保持具15本体が畝36・36間の地面や畝36か
ら不用意に抜けないようになっている。尚、杭部16の
形状や長さ等は、特に限定されるものではない。その他
の構成は、前記の実施例1の保持具1と同一である。
【0038】上記構成の保持具15は、支持部4により
灌水用チューブ20下側の周面を面支持する一方、規制
部6・6により灌水用チューブ20の耳状部21・21
の上方への移動を規制するので、水圧等で灌水用チュー
ブ20が開口部7から脱落したり、あるいは支持部4の
上面4a上を転がる虞れはない。また、保持部2の底面
2aが畝36・36間の地面や畝36に面接触するの
で、保持具15は、灌水用チューブ20の角度、即ち灌
水用孔22…の角度を略一定に保つことが容易となって
いる。また、開口部7により上記の灌水用孔22…を露
出させるので、保持具15によって散水が妨げられる虞
れがない。従って、灌水用チューブ20をハウス30に
おける所定位置に簡単に配設することができると共に、
地面や畝36が凹凸を有していても灌水用チューブ20
が転がらないので、ハウス30内全体にわたって均一に
灌水することができる。また、灌水用チューブ20を固
定する必要がないので、保持具15に灌水用チューブ2
0を簡単に取り付けることが可能となる。
【0039】また、上記の実施例2においては、保持部
2の支持部4が断面略円弧状に形成され、灌水用チュー
ブ20下側の周面を上面4aにて面支持する構成となっ
ているが、前記の実施例1の保持具1と同様に、保持具
15における保持部2の支持部4の形状は、断面略円弧
状に限定されるものではない。例えば、図12に示すよ
うに、支持部4が断面略V字状に形成された保持具1
5' であってもよく、また、図13に示すように、支持
部4の上面4a''が平面となるように形成された保持具
15''であってもよい。勿論、これら保持具15' ・1
5''においても、保持具15と同様の作用・効果を奏す
ることが可能となっている。
【0040】さらに、上記の保持具15がサイド灌水方
式にも使用可能となるように、図14に示すように、保
持部2の所定位置に固定孔29aを有する固定部29を
設けてもよい。このように、保持具15本体に杭部16
と固定部29とを設けることにより、保持具15を地上
設置方式およびサイド灌水方式の両方に使用することが
できる。勿論、保持具15' ・15''に固定部29を設
けた場合においても、同様の作用・効果を奏することが
可能となっている。
【0041】
【考案の効果】本考案の請求項1記載の灌水用チューブ
の保持具は、以上のように、通水したときの灌水用チュ
ーブ周面を支持する支持部と、灌水用孔を露出させるた
めの開口部と、通水したときの灌水用チューブが上記開
口部から脱落しないように灌水用チューブの長さ方向に
沿って延びる一対の耳状部とそれぞれ当接する互いに対
向して灌水用チューブ方向に突出した一対の規制部とを
備えている構成である。
【0042】これにより、灌水用チューブの角度、即ち
灌水用孔の角度を略一定に保つことが容易となる。ま
た、保持具によって灌水が妨げられる虞れがない。従っ
て、灌水用チューブを畝同士の間や畝上、あるいは植物
栽培用ハウス等における所定位置に簡単に配設すること
ができると共に、ハウス内全体にわたって均一に灌水す
ることができる。また、灌水用チューブを固定する必要
がないので、保持具に灌水用チューブを簡単に取り付け
ることが可能となるという効果を奏する。
【0043】本考案の請求項2記載の灌水用チューブの
保持具は、以上のように、支持部が灌水用チューブ周面
を面支持している構成である。
【0044】これにより、灌水時の灌水用孔の角度が略
一定となるように、より一層安定的に灌水用チューブを
保持することができるという効果を奏する。
【0045】本考案の請求項3記載の灌水用チューブの
保持具は、以上のように、支持部が灌水用チューブ周面
を2点支持している構成である。
【0046】これにより、灌水時の灌水用孔の角度が略
一定となるように、より安定的に灌水用チューブを保持
することができるという効果を奏する。
【0047】本考案の請求項4記載の灌水用チューブの
保持具は、以上のように、支持部が灌水用チューブ周面
を1点支持している構成である。
【0048】これにより、灌水時の灌水用孔の角度が略
一定となるように、安定的に灌水用チューブを保持する
ことができるという効果を奏する。
【0049】本考案の請求項5記載の灌水用チューブの
保持具は、以上のように、通水したときの灌水用チュー
ブの第二面に当接する支持部と、通水したときの灌水用
チューブの第一面および第一面上の灌水用孔を突出させ
るための開口部と、通水したときの灌水用チューブが上
記開口部から脱落しないように灌水用チューブの長さ方
向に沿って延びる一対の耳状部とそれぞれ当接する互い
に対向して灌水用チューブ方向に突出した一対の規制部
とを備えている構成である。
【0050】これにより、通水したときの灌水用チュー
ブの膨らみを妨げることなく、即ち、灌水用チューブを
押圧することなく確実に保持することが可能となり、ま
た、灌水用チューブの回動も規制することができるた
め、灌水用チューブの角度、即ち灌水用孔の角度を略一
定に保つことが容易となる。また、保持具によって灌水
が妨げられる虞れがない。従って、灌水用チューブを畝
同士の間や畝上、あるいは植物栽培用ハウス等における
所定位置に簡単に配設することができると共に、ハウス
内全体にわたって均一に灌水することができる。また、
灌水用チューブを固定する必要がないので、保持具に灌
水用チューブを簡単に取り付けることが可能となるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における保持具を示すもので
あり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面
図である。
【図2】上記の保持具に灌水用チューブが保持されてい
る状態を示す断面図である。
【図3】上記の灌水用チューブの側面図である。
【図4】上記の保持具により灌水用チューブが植物栽培
用ハウスに配設されている状態を示す概略の断面図であ
る。
【図5】上記の保持具を取付治具に取り付けた状態を示
す正面図である。
【図6】変形例を示すものであり、支持部の形状が異な
る保持具に灌水用チューブが保持されている状態を示す
断面図である。
【図7】変形例を示すものであり、支持部の形状がさら
に異なる保持具に灌水用チューブが保持されている状態
を示す断面図である。
【図8】図1の保持具に伸縮部材が填められている状態
を示す正面図である。
【図9】図1の保持具に別の伸縮部材が填められている
状態を示す正面図である。
【図10】本考案の他の実施例における保持具に灌水用
チューブが保持されている状態を示す断面図である。
【図11】図10の保持具により灌水用チューブが植物
栽培用ハウスに配設されている状態を示す概略の断面図
である。
【図12】変形例を示すものであり、支持部の形状が異
なる保持具に灌水用チューブが保持されている状態を示
す断面図である。
【図13】変形例を示すものであり、支持部の形状がさ
らに異なる保持具に灌水用チューブが保持されている状
態を示す断面図である。
【図14】固定部と杭部とを備えた保持具に灌水用チュ
ーブが保持されている状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 保持具 2 保持部 3 固定部 4 支持部 6 規制部 7 開口部 10 取付治具 16 杭部 20 灌水用チューブ 21 耳状部 22 灌水用孔 25 伸縮部材 30 植物栽培用ハウス
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−51655(JP,U) 実開 昭62−66081(JP,U) 実公 平3−39022(JP,Y2) 実公 平4−4518(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 25/02 604 A01G 9/24

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】長さ方向に沿って延びる一対の耳状部を有
    し、かつ、長さ方向に複数の灌水用孔が穿設された灌水
    用チューブを保持する灌水用チューブの保持具であっ
    て、通水したとき の灌水用チューブ周面を支持する支持部
    と、上記の灌水用孔を露出させるための開口部と、通水
    したときの灌水用チューブが上記開口部から脱落しない
    ように上記の一対の耳状部とそれぞれ当接する互いに対
    向して灌水用チューブ方向に突出した一対の規制部とを
    備えていることを特徴とする灌水用チューブの保持具。
  2. 【請求項2】支持部が灌水用チューブ周面を面支持して
    いることを特徴とする請求項1記載の灌水用チューブの
    保持具。
  3. 【請求項3】支持部が灌水用チューブ周面を2点支持し
    ていることを特徴とする請求項1記載の灌水用チューブ
    の保持具。
  4. 【請求項4】支持部が灌水用チューブ周面を1点支持し
    ていることを特徴とする請求項1記載の灌水用チューブ
    の保持具。
  5. 【請求項5】長さ方向に沿って延びる一対の耳状部を有
    し、各耳状部を挟んで第一面と第二面とを備え、かつ、
    第一面において長さ方向に複数の灌水用孔が穿設された
    灌水用チューブを保持する灌水用チューブの保持具であ
    って、 通水したときの灌水用チューブの第二面に当接する支持
    部と、通水したときの灌水用チューブの第一面および第
    一面上の灌水用孔を突出させるための開口部と、通水し
    たときの灌水用チューブが上記開口部から脱落しないよ
    うに上記の一対の耳状部とそれぞれ当接する互いに対向
    して灌水用チューブ方向に突出した一対の規制部とを備
    ていることを特徴とする灌水用チューブの保持具。
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