JP2587176Y2 - 導電性塗料の静電塗装装置 - Google Patents

導電性塗料の静電塗装装置

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JP2587176Y2
JP2587176Y2 JP1993002027U JP202793U JP2587176Y2 JP 2587176 Y2 JP2587176 Y2 JP 2587176Y2 JP 1993002027 U JP1993002027 U JP 1993002027U JP 202793 U JP202793 U JP 202793U JP 2587176 Y2 JP2587176 Y2 JP 2587176Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高電圧が印加された静
電塗装機によって水性塗料やスラリー塗料、メタリック
塗料等の導電性塗料を塗装する静電塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高電圧が印加された静電塗装機で水性塗
料等の導電性塗料を塗装する場合は、静電塗装機に印加
した高電圧のリークを防止するためにその塗装機の塗料
供給系全体に絶縁対策を施すのが一般的であるが(特開
昭55−114366号,特開昭56−141869号
公報)、数十色もの塗料を色替して塗装する自動車塗装
用の多色静電塗装装置では、各色塗料ごとに夫々塗料供
給配管や塗料タンク等を絶縁するのが非常に面倒である
から、自動車塗装工場では、有害な有機溶剤を大量に消
費する絶縁性樹脂塗料の静電塗装が未だ主流を占めてお
り、無公害な水性塗料の静電塗装へ転換することが困難
であった。
【0003】そこで本出願人は、公害防止の観点から水
性塗料による塗装を普及推進させるために、静電塗装機
に水性塗料等の導電性塗料を供給する塗料供給配管や塗
料タンクに面倒な絶縁対策を施さなくても済む静電塗装
装置を提案した(特開平3−196860号,特開平4
−200662号,実開平4−87755号〜8776
0号,91755号及び91756号公報)。これら装
置は、塗料流入口から充填された所要量の導電性塗料を
塗料吐出口から所定の流量で圧し出して高電圧が印加さ
れた静電塗装機に定量供給するシリンダ型の往復ポンプ
が、塗装機近傍に電気的絶縁状態で設置されると共に、
色替バルブで選択された所望色の導電性塗料を往復ポン
プに供給する塗料供給配管が、往復ポンプの塗料流入口
に対して所要の絶縁距離から係脱自在に連結されるよう
に成されて、その塗料供給配管や色替バルブ装置、そし
て塗料供給源となる塗料タンク等に高電圧がリークする
ことを防止している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、静電塗装機
をレシプロマシンで往復運動させる自動塗装装置にあっ
ては、静電塗装機に導電性塗料を供給する上記のポンプ
もレシプロマシンによって静電塗装機と一体的に往復運
動させなければならないので、塗装装置を小型化するた
めには、レシプロマシンで動かす静電塗装機と往復ポン
プを出来るだけ近接させて設けることが望ましい。しか
しながら,静電塗装機にポンプを近づけすぎると、その
ポンプのシリンダ内に充填された導電性塗料を圧し出す
ピストンの駆動源となるサーボモータ等に高電圧がリー
クするおそれがある。
【0005】つまり、シリンダ内の塗料を圧し出すピス
トンは、実開平4−91756号公報に記載されたよう
に、防爆型電気サーボモータの回転を直線運動に変換し
て軸方向に往復運動せられる絶縁シャフト(ピストンロ
ッド)の先端に取り付けられて、駆動源となるモータへ
高電圧がリークすることを防止しているが、ポンプの本
体を成すシリンダを静電塗装機に近づけすぎるとピスト
ンを動かすモータも静電塗装機に近づくので、そのモー
タへ高電圧がリークして電気系統が破壊されるおそれが
ある。なお、絶縁シャフトで成るピストンロッドの長さ
を著しく長くすれば、ピストンとモータとの間に所要の
絶縁距離が確保されてモータへの高電圧のリークを防止
できるが、この場合はレシプロマシンに取り付けて動か
すポンプ全体の構成が長大化するので塗装装置の小型化
が図れない。
【0006】そこで本考案は、静電塗装機に導電性塗料
を定量供給するポンプを小型化すると同時に、そのポン
プを高電圧が印加される静電塗装機に著しく近接させて
設けても高電圧のリークが生じないようにすることを技
術的課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本考案は、モータの回転を直線運動に変換して軸方
向に往復運動せられるピストンロッドの先端に取り付け
たピストンによって、塗料流入口からシリンダ内に充填
された導電性塗料をそのシリンダの塗料吐出口から所定
の流量で圧し出して静電塗装機に定量供給するポンプ
が、電気的絶縁状態で設置されると共に、前記シリンダ
内に充填する塗料を供給する塗料供給配管が、前記塗料
流入口に対して所要の絶縁距離から係脱自在に連結され
るように成された導電性塗料の静電塗装装置において、
前記モータが、絶縁配管を通じて供給される高圧エアに
よって回転駆動されるエアモータで成り、そのエアモー
タの回転を検出する光ロータリーエンコーダと、当該光
ロータリーエコーダから光ファイバを通じて伝送される
回転検出信号に基づいて前記エアモータの回転数を計測
する回転数計測器と、当該回転数計測器で計測されたエ
アモータの回転数と予め設定されている静電塗装機の塗
料吐出量に応じた回転数とを比較してその差値を求める
と同時にその差値に応じて前記エアモータに供給される
高圧エアの圧力を可変調節する制御装置とを備えたこと
を特徴とする。
【0008】
【作用】本考案によれば、ポンプのピストンを動かすモ
ータが高電圧のリークを生ずるおそれのないエアモータ
で成るので、そのモータとピストンとの間をつなぐピス
トンロッドとして絶縁シャフトを用いる必要はなく、ま
た、そのピストンロッドはピストンを往復運動させるに
必要な最小限の長さで足りる。したがって、ポンプ全体
を小型化できると同時に、そのポンプを静電塗装機に近
接して設けることができる。また、ポンプの駆動源とし
てエアモータを用いても、そのエアモータの回転が光学
的に検出されて静電塗装機の塗料吐出量に応じた回転数
になるように制御されるので、ポンプの定量性は損なわ
れず、常に均一な塗装を行うことができる。また、エア
モータの回転を光学的に検出するので、その検出系に高
電圧がリークするおそれも勿論ない。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面によって具体的
に説明する。図1は本考案による静電塗装装置の一例を
示すフローシート図である。
【0010】本例の静電塗装装置は、塗装時に数十〜百
数十KVの高電圧が印加される静電塗装機1に水性塗料
等の導電性塗料を供給するポンプ2が電気的絶縁状態で
設置されている。このポンプ2は、高圧エアによって駆
動されるエアモータ3の回転をギアボックス4で直線運
動に変換して軸方向に所定のストロークで往復駆動され
るピストンロッド5の先端に設けたピストン6によっ
て、塗料流入口7からシリンダ8内に充填された水性塗
料をそのシリンダ8の塗料吐出口9から静電塗装機1の
塗料吐出量に応じた所定の流量で圧し出して静電塗装機
1に定量供給するようになっている。
【0011】塗料流入口7には、その流入口7を開閉す
る雌形カプラー10が設けられている。また、ポンプ2
のシリンダ8内に充填する導電性塗料を供給する塗料供
給配管11は、その先端側に雌形カプラー10と係脱自
在に嵌合する雄形カプラー12が設けられ、当該雄形カ
プラー12が、エアシリンダ13のピストンロッド14
に取り付けられて定位置に固定された塗料流入口7の雌
形カプラー10に対して所要の絶縁距離から進退せられ
ることにより、塗料供給配管11が塗料流入口7に対し
て係脱自在に連結されるようになっている。これによっ
て、静電塗装機1に高電圧が印加されていない塗装開始
前に、塗料供給配管11をポンプ2の塗料流入口7に接
続してシリンダ8内に所要量の塗料を充填させ、塗装中
は、塗料供給配管11をポンプ2から切り離して塗料供
給系への高電圧のリークを防止することができる。
【0012】次に、エアモータ3には、高圧エア供給源
15から駆動用の高圧エアを供給する絶縁配管16と、
制動用の高圧エアを供給する絶縁配管17が接続され、
そのエアモータ3の回転軸と同軸的に回転する回転軸1
8には、エアモータ3の回転を光の断続によって検出す
る光ロータリーエンコーダ19のコード盤20が取り付
けられている。コード盤20には、その表面に照射する
光と、その表面に照射されて断続的に反射する光とを同
時に伝送する送受両用光ファイバ21の端末が対峙して
設けられ、当該光ファイバ21の延長端が、そのファイ
バ内を通じて伝送される光ロータリーエンコーダ19の
回転検出信号である光パルス信号に基づいてエアモータ
3の回転数を計測する回転数計測器22に接続されてい
る。なお、回転数計測器22は、光ファイバ21を通じ
て伝送される光パルス信号を電気パルス信号に変換する
信号処理装置と、そのパルス数を計数するカウンタと、
カウンタで計数したパルス数に基づいてエアモータ3の
回転数を算出する演算装置などで構成されている。
【0013】また、図中23は、回転数計測器22で計
測されたエアモータ3の回転数と、予め設定されている
静電塗装機1の塗料吐出量に応じた回転数とを比較して
その差値を求めると同時に、その差値に応じてエアモー
タ3に供給される高圧エアの圧力を可変調節する制御装
置であって、回転数計測器22で計測したエアモータ3
の回転数が予め設定された回転数よりも低い時は、エア
モータ3に駆動用エアを供給する絶縁配管16に介装さ
れた圧力調整バルブ24に対してエア圧を高める制御信
号を出力し、また、エアモータ3の回転数が設定値より
高い時は、圧力調整バルブ24に対してエア圧を低下さ
せる制御信号を出力し、エアモータ3の回転数を静電塗
装機1の塗料吐出量に応じた回転数に維持する。
【0014】これにより、エアモータ3を駆動源とする
ポンプ2でも、静電塗装機1に対して塗料を定量供給す
ることが可能になり、静電塗装機1の塗料吐出量が一定
して均一な塗装を行うことができる。また、ポンプ2の
駆動源としてエアモータ3を用いれば高電圧のリークを
生ずるおそれがないので、そのポンプ2を静電塗装機1
に近接させて設けることができ、塗装装置全体を著しく
小型化することも可能になる。
【0015】また、静電塗装機1に設けた塗料のオン・
オフバルブが閉じられて塗装が中断された時は、圧力調
整バルブ24に対して駆動用エアの供給を停止させる制
御信号が出力されると同時に、エアモータ3に制動用エ
アを供給する絶縁配管17に介装されたバルブ25に対
してそのバルブ25を開ける制御信号が出力されて、エ
アモータ3の回転が急停止され、ポンプ2のシリンダ3
内に残る塗料の圧力が上昇することが防止される。これ
により、塗装を再開した際に、静電塗装機1の塗料吐出
量が急増して塗装ムラを生ずるおそれもなく、常に均一
な塗装を行うことができる。
【0016】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、高
電圧が印加された静電塗装機に導電性塗料を定量供給す
るポンプの駆動源として高電圧のリークを生ずるおそれ
のないエアモータを用いているので、ポンプ全体の構成
を著しく小型化することができると同時に、そのポンプ
を静電塗装機の間近に近接して設けることができるとい
う大変優れた効果がある。また、ポンプの駆動源として
エアモータを使用しても、そのポンプの定量性が損なわ
れるおそれがなく、常に均一な塗装を行うことができる
という優れた効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による静電塗装装置の一例を示すフロー
シート図。
【符号の説明】
1・・・静電塗装機 2・・・ポンプ 3・・・エアモータ 5・・・ピストンロッド 6・・・ピストン 7・・・塗料流入口 8・・・シリンダ 9・・・塗料吐出口 11・・・塗料供給配管 15・・・高圧エア供給源 16・・・絶縁配管 19・・・光ロータリーエンコーダ 20・・・コード盤 21・・・光ファイバ 22・・・回転数計測器 23・・・制御装置 24・・・圧力調整バルブ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転を直線運動に変換して軸方
    向に往復運動せられるピストンロッドの先端に取り付け
    たピストンによって、塗料流入口からシリンダ内に充填
    された導電性塗料をそのシリンダの塗料吐出口から所定
    の流量で圧し出して静電塗装機に定量供給するポンプ
    が、電気的絶縁状態で設置されると共に、前記シリンダ
    内に充填する塗料を供給する塗料供給配管が、前記塗料
    流入口に対して所要の絶縁距離から係脱自在に連結され
    るように成された導電性塗料の静電塗装装置において、
    前記モータが、絶縁配管(16)を通じて供給される高圧
    エアによって回転駆動されるエアモータ(3)で成り、
    そのエアモータ(3)の回転を検出する光ロータリーエ
    ンコーダ(17)と、当該光ロータリーエコーダ(17)か
    ら光ファイバ(19)を通じて伝送される回転検出信号に
    基づいて前記エアモータ(3)の回転数を計測する回転
    数計測器(20)と、当該回転数計測器(20)で計測され
    た前記エアモータ(3)の回転数と予め設定されている
    静電塗装機(1)の塗料吐出量に応じた回転数とを比較
    してその差値を求めると同時にその差値に応じて前記エ
    アモータ(3)に供給される高圧エアの圧力を可変調節
    する制御装置(21)とを備えたことを特徴とする導電性
    塗料の静電塗装装置。
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