JP2585874B2 - カラー画像のエッジ検出方式 - Google Patents

カラー画像のエッジ検出方式

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JP2585874B2
JP2585874B2 JP3051867A JP5186791A JP2585874B2 JP 2585874 B2 JP2585874 B2 JP 2585874B2 JP 3051867 A JP3051867 A JP 3051867A JP 5186791 A JP5186791 A JP 5186791A JP 2585874 B2 JP2585874 B2 JP 2585874B2
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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    • G06T2207/10Image acquisition modality
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
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  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像を構成する
画素の有する色成分をラメラ成分とボーテックス成分と
に分離して処理を行うカラー画像処理システムにおい
て、原カラー画像を復原するために用いる原カラー画像
のエッジを正しく検出するようにしたカラー画像のエッ
ジ検出方式に関する。
【0002】
【従来の技術】本願の発明者らは、先に、カラー画像伝
送処理方式(特願昭62年133690号)と、カラー画像のエ
ッジ検出方式及び伝送処理方式(特願昭63年 39284号)
と、スカラー・データ処理方式(特願平2年 16540号)
との特許出願を行っている。
【0003】第1の特許出願は、原カラー画像を、輝度
成分と色成分とに分け、かつ色成分を、スカラ・ポテン
シャル成分であるラメラ成分と、ベクトル・ポテンシャ
ル成分であるボーテックス成分とに分け、可能な範囲で
上記ボーテックス成分を圧縮して伝送するようにし、伝
送データ量を削減することを提案している。
【0004】第2の特許出願は、第1の特許出願におい
て主として輝度成分を用いてエッジを検出していた点に
対して、上記ラメラ成分やボーテックス成分をも利用し
て、エッジ検出をより効果的に行うことを提案してい
る。
【0005】更に第3の特許出願は、2次元スカラー・
データについての情報圧縮と再構成とについて提案して
いる。
【0006】本願発明がエッジ検出に関連するものであ
ることから、上記第1の特許出願と第2の特許出願との
内容を簡単に紹介し、本願発明においても、一実施例と
して同様な処理が行われることを明らかにしておく。
【0007】カラー画像を伝送し再生するに当っては、
従来からテレビジョン伝送の場合に示されるように、カ
ラー画像上の画素に対応して、輝度成分と色成分とを伝
送することが行われている。
【0008】そして三原色をR、G、Bとするとき、 (a)輝度Yとして、 Y=0.2988R+0.5868G+0.1144B (b)色度ベクトルI、Qとして I= 0.736(R−Y)− 0.286(B−Y) Q= 0.478(R−Y)− 0.413(B−Y) で夫々与えられる所のY、I、Qを伝送するようにして
いる。即ち上記I、Qを例えば副搬送波上に乗せて伝送
するようにしている。
【0009】従来上述の如き形でカラー画像が伝送され
るが、上記色信号(色成分についての信号)は可成りの
エネルギ成分をもっているものであり、当該色信号のエ
ネルギの一部を少なくすることが可能であれば、伝送帯
域の圧縮や、色度についての情報処理に当って有利にな
る。
【0010】この点を解決するために、上記色成分が上
記I、Qで与えられるようにベクトル信号で表される点
に着目して図7に示す如き伝送処理方式が提案された。
【0011】図中の符号1は与えられたカラー画像を構
成する円板部分(或る色の)、2はカラー画像を構成す
る背景部分(異なる色の)を表しており、3は当該カラ
ー画像についての色度成分を表したベクトル線を表して
いる。ベクトル線3中の図示の水平方向に延びている直
線部分は、背景部分2において或る背景色が与えられて
いることを表している。またベクトル線3中の図示斜め
方向に延びている。
【0012】直線部分は、円板部分1において背景色と
異なる色が与えられていることを表している。4は分離
処理部であって、与えられたカラー画像について、輝度
成分と色度成分とに分割しかつ色度成分について後述す
るラメラ成分とボーテックス成分とに分離する。
【0013】符号5は送信部であって、ラメラ成分とボ
ーテックス成分とを夫々コード化し(必要に応じてボー
テックス成分のコード化を省略したり、ボーテックス成
分についてのコード化に当って必要とするビット数を削
減したりすることがある)て、色度対応コードを得ると
共に、輝度成分を情報化して一緒に伝送し得るようにす
る。
【0014】6はラメラ成分を図示すべく表現した線
分、7はボーテックス成分を図示すべく表現した線分を
表している。
【0015】また符号8は受信部であって、上述の輝度
成分と色度対応コードとによって原カラー画像を合成す
る。
【0016】上述の如くカラー画像を輝度成分と色度成
分とに分離した所の色度成分は、従来の場合にI、Qで
与えられている如く、ベクトル信号で与えられる。即
ち、テレビジョン伝送に当ってのNTSC方式の場合に
は当該ベクトルVは、
【0017】
【数1】 によって表現されていたものである。このように色度成
分がベクトルVで表現される点に着目して、当該ベクト
ルVを
【0018】
【数2】 として、ヘルムホルツの定理を適用すると V= gard φ+rot (A・k) であり、
【0019】
【数3】 で表される。
【0020】但し φ:明るさなどのスカラ・ポテンシ
ャル、 A・k:図7図示の紙面に直角な方向(z軸)の単位ベ
クトルkにて方向を示されるベクトル・ポテンシャル、 φx =∂φ/∂x φy =∂φ/∂y Ax =∂A/∂x Ay =∂A/∂y
【0021】ここで上記ベクトルVに対して divVを演
算すると、 div V= div・gradφ+ div・rot (A・k)= div・gradφ であり、
【0022】 ξx +ηy =φxx+φyy (1) が得られる。また上記ベクトルVに対して rotVを演算
すると、rotV= rot・rot (A・k) であり、 ξy −ηx =Axx+Ayy (2) が得られる。
【0023】但し ξx =∂ξ/∂x ξy =∂ξ/∂y ηx =∂η/∂x ηy =∂η/∂y φxx=∂2 φ/∂x2 φyy=∂2 φ/∂y2 xx=∂2 A/∂x2 yy=∂2 A/∂y2
【0024】上記第(1)式および第(2)式におい
て、夫々の左辺は測定可能であり、当該第(1)式およ
び第(2)式を解くことによって、φおよびAを解くこ
とができる。
【0025】なおφは層流分(ラメラ成分)でポテンシ
ャルであり、図7図示の如く背景2上に置いた異なる色
の円板1に対応して、図7図示の線分6で表現できるも
のである。またAは渦流分(ボーテックス成分)を表す
ポテンシャルであって、上記と同様の背景2上に置いた
円板1に対応して、図7図示の線分7で表現できるもの
である。
【0026】したがって、上記ラメラ成分とボーテック
ス成分とを伝送すると共に、輝度成分を伝送することに
よって、受信部8において原カラー画像を再生すること
ができる。
【0027】米国ソサイエティ・オブ・モーション・ピ
クチャー・アンド・テレビジョン・エンジニアズ(SM
PTE)において定めている標準画像GIRL(GIR
Lのカラー画像)について、シミュレーション実験を行
ってみると、上記φにくらべて上記Aのエネルギは2.25
%に過ぎず、当該Aに対応するボーテックス成分を省略
して伝送するかあるいは極く僅かな情報量をもって伝送
するだけで、原カラー画像の品質を大きく低下させるこ
となく再生し得ることが判る。
【0028】勿論上記ボーテックス成分についてもすべ
て伝送してもよいものであり、図7図示の受信部8にお
いては、伝送されてきた輝度成分と色度対応コードとに
もとづいて、原カラー画像を再生する。
【0029】図8はより具体的な構成例を示す。図中の
符号4は図7図示と同じ分離処理部、20は伝送処理部
であって図7図示の送信部5に存在するもの、30は合
成処理部であって図7図示の受信部8に存在するものを
表している。
【0030】また符号11は、輝度・色度分離部であっ
て、与えられたカラー画像について輝度成分と色度成分
とに分離する。なお色度成分については、上述の
【0031】
【数4】 で示したξとηとの代わりに、輝度Yによる重み付けを
行い、次の如く重み付け色度成分ξ´とη´とを用いる
方がよい。即ち、
【0032】ξ´=ξ/[a+(1−a)Y] η´=η/[a+(1−a)Y] を用いるのがよい。但しaは色度成分ベクトルが0ない
し2πで一様となるようにバイアスを掛けるもので0<
a<1で与えられる。
【0033】符号12はラメラ・ボーテックス分離用演
算処理部であって、上述の如く、ラメラ成分とボーテッ
クス成分とに分離する。
【0034】20は伝送処理部であり、ラメラ伝送処理
部21とボーテックス伝送処理部22と輪郭線処理部2
5とから構成される。
【0035】このラメラ伝送処理部21は、演算処理部
12により分離されたラメラ成分を微分として表現する
ダイバージェンス成分を出力し、エッジ化するラメラ・
ベクトル解析接続部23aと、このラメラ・ベクトル解
析接続部23aのダイバージェンス成分出力及び演算処
理部12により分離されたラメラ成分を帯域圧縮してコ
ード化するラメラ・コード化処理部24aとから構成さ
れる。
【0036】ボーテックス伝送処理部22は、演算処理
部12により分離されたボーテックス成分を微分として
表現する出力をエッジ化するボーテックス・ベクトル解
析接続部23bと、このボーテックス・ベクトル解析接
続部23bのローテーション成分出力及び演算処理部1
2により分離されたボーテックス成分を帯域圧縮してコ
ード化するボーテックス・コード化処理部24bとから
構成される。
【0037】輪郭線処理部25は、ラメラ・ベクトル解
析接続部23aとボーテックス・ベクトル解析接続部2
3bとのいずれか一方若しくは双方の出力する出力値を
所定の基準値と比較することでカラー画像のエッジを検
出するエッジ抽出部26と、輝度・色度分離部11によ
って分離された輝度成分に基づいてカラー画像のエッジ
を検出する輝度エッジ抽出部27とから構成される。
【0038】30は合成処理部であり、ラメラ・コード
化処理部24a及びボーテックス・コード化処理部24
bからのコード情報と、輪郭線処理部25からの輪郭線
情報との伝送を受けてカラー画像を合成する。
【0039】ラメラ・ベクトル解析接続部23aの出力
するラメラ成分を微分として表現するダイバージェンス
成分出力と、ボーテックス・ベクトル解析接続部23b
の出力するボーテックス成分を微分として表現するロー
テーション成分出力とは、色度の違いから生ずるところ
のカラー画像のエッジの近傍において、エッジ以外の所
と異なりゼロでない大きな値をとることになる。
【0040】これから、エッジ抽出部26が、ラメラ・
ベクトル解析接続部23aのダイバージェンス成分出力
とボーテックス・ベクトル解析接続部23bのローテー
ション成分出力を所定の基準値と比較することでカラー
画像のエッジが検出できることになる。従って、輝度自
体に差がなくても色度に差のあるエッジを検出できるの
である。
【0041】このカラー画像のエッジの検出方式におい
て、輝度エッジ抽出部27の検出するエッジを加えれば
カラー画像のエッジ検出が更に確かなものになる。そし
て特定の軸上でのラメラ成分及びボーテックス成分と、
ラメラ・ベクトル解析接続部23aの出力するラメラ成
分のダイバージェンス成分出力と、ボーテックス・ベク
トル解析接続部23bの出力するボーテックス成分のロ
ーテーション成分出力とをコード化して合成処理部30
にと送信してやれば、合成処理部30側ですべての軸上
での色度成分を合成することができることになる。
【0042】しかも、このとき、ダイバージェンス成分
出力とローテーション成分出力とは、エッジ以外のとこ
ろではほぼゼロとみなせて、モノクロ画像の帯域圧縮法
が有効に適用できる。従って、極めて少ない情報のコー
ド化によりカラー画像を伝送できるようになる。
【0043】色度成分から、カラー画像のエッジを検出
できる原理を図9参照しつつ簡単に述べる。
【0044】図9に示すように、異なる色度ベクトルを
もつA領域とB領域とが、幅2aを有するC領域を介し
て連続的に接続されているものとする。ここで、A領域
の色度ベクトルVA 、B領域の色度ベクトルVB を夫
々、
【0045】
【数5】 であると仮定する。このようなエッジ部分において、di
v VとrotVとを求めてみるならば、div Vの定義か
ら、
【0046】
【数6】 が導かれ、rot Vの定義から、
【0047】
【数7】 が導かれることになる。
【0048】これらの式から明らかなように、|div V
|と|rotV|は、カラー画像のエッジ近傍でゼロでな
い大きな値を示すととともに、エッジ近傍以外の所で
は、ほぼゼロとなる値を示すことになる。
【0049】したがって、|div V|と|rot V|との
いずれか一方もしくは双方が所定の値よりも大である個
所を検出すれば、エッジを検出できる。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くエッジ検出
に当って、色成分をも利用することが可能であるが、言
うまでもなく、カラー画像の復原に当っては、エッジに
着目して復原する手段が採用されることもあって、エッ
ジが正しく検出されているかが当該復原に当って重要と
なる。
【0051】本発明は、エッジ検出をより厳密に正しく
行い得るようにすることを目的としている。
【0052】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示す。図中の符号101は原カラー画像、 102は第1
のエッジ検出部である。第1のエッジ検出部 102におい
ては、原カラー画像 101から図8に示す分離処理部10
や伝送処理部20に関連して説明している如き公知の手
段によって、閾値を例えばtに選んで、エッジ(輪郭)
を検出する。
【0053】103は復原処理部であって、図8に示す合
成処理部30に関連して説明している如き公知の手段に
よって、原カラー画像を再生する。
【0054】104はバルク誤差抽出部であって、(a)
原カラー画像 101と上記復原処理部103によって復原さ
れた復原画像とを照合して誤差を求め、(b)かつ当該
誤差が単なるノイズにもとづくものではなく画面領域上
で所定の拡がり範囲をもって存在するバルク誤差を抽出
する。
【0055】105は第2のエッジ検出部であって、バル
ク誤差抽出部 104において抽出された所の上記バルク誤
差にもとづく誤差画像に対して、例えば第1のエッジ検
出部102で行ったと同様な手段によってエッジ検出を行
う。当該第2のエッジ検出部105における閾値は、エッ
ジと考えられる個所についてより多く(より良く)エッ
ジを検出できるようにするためと、小さい値に選ばれ
る。例えば閾値t/C1 に選ばれる(C1 は定数)。
【0056】一方、当該エッジ検出は、本発明にとって
必須のものではないが第3のエッジ検出部 106が用意さ
れる。第3のエッジ検出部 106においても、例えば第1
のエッジ検出部 102において行った手段と同様にして原
カラー画像 101からエッジが検出される。このとき、閾
値は例えばt/C2 (C2 は定数)に選ばれ、第1のエ
ッジ検出部 102において行ったエッジ検出よりも、より
多くのエッジらしきものを検出するようにする。
【0057】107はエッジ補正部であって、第2のエッ
ジ検出部 105においてバルク誤差画像から抽出されたエ
ッジと、第3のエッジ検出部 106から多少多い目に抽出
されたエッジとの、いわばアド論理をとって、第1のエ
ッジ検出部 102において欠落していたエッジ個所を見出
し、その上で、第1のエッジ検出部 102において検出さ
れているエッジに対して当該欠落していて見出されたエ
ッジを付加するようにして、本来あるべきエッジを得
る。
【0058】108は復原画像処理部であって、図示の復
原処理部 103と同様な手段によってカラー画像を復原す
る。
【0059】
【作用】本発明の場合には、原カラー画像 101を処理し
た上で復原させた復原カラー画像について、原カラー画
像 101との誤差画像を得るようにし、当該誤差画像から
エッジを検出して、復原カラー画像において欠落してい
たエッジを正しく補正するようにする。
【0060】図2は誤差画像に対してエッジ検出が行わ
れる態様を説明する図である。図2の最上段に原画像の
例えば輝度の位置による変化が示され、第2段目に本来
ならば検出されるべきエッジが示され、第3段目に復原
処理部 103において得られた復原画像であって輝度の変
化がゆるやかであったエッジを検出し得なかった場合の
復原画像が示され、第4段目に誤差画像が示され、最下
段に誤差画像から抽出されたエッジが示されている。
【0061】本発明の場合には、図2に示す如く、誤差
画像にもとづいてエッジを抽出し、本来あるべきエッジ
の欠落を補うようにしていると考えてよい。
【0062】図3は本発明の実施例を示す。図中の符号
は図1に対応しているので、説明の重複をさけるが、バ
ルク誤差抽出部 104とエッジ補正部 107とについて簡単
に説明を行う。
【0063】バルク誤差抽出部 104においては、復原処
理部 103において得られた復原画像と原カラー画像 101
とを比較する。そしてその際の誤差成分についてバルク
誤差の分を抽出する。バルク誤差と単なるノイズに起因
する誤差とは、ノイズに起因する誤差の場合に局所的な
誤差にとどまることから、分離可能である。このように
して誤差画像が得られる。
【0064】エッジ補正部 107においては、第3のエッ
ジ検出部 106において多少多い目に(本来エッジでない
ものをも含めて検出している可能性がある)検出してい
るエッジと、第2のエッジ検出部 105において検出され
ているエッジ(補正すべきエッジ)とを照合する。照合
のとれた個所は、第1のエッジ検出部 102において欠落
していたエッジであり、補われて、エッジ決定が行われ
る。
【0065】エッジ決定が行われた上で、復原画像処理
部 108において画像が復原されるが、バルク誤差抽出部
104においてバルク誤差を検出できない場合には、第1
のエッジ検出部 102におけるエッジ検出が正しく行われ
ていたものであり、復原処理部 103において得られた画
像が採用されることは言うまでもない。
【0066】なお、図示の3個のエッジ検出部 102、 1
05、106は、単一のエッジ検出部において閾値を変更す
るだけで達成することができる。また復原処理部 103と
復原画像処理部 108とはやはり単一の処理部であっても
よい。
【0067】図4ないし図6は本発明によるエッジ検出
にもとづく効果を説明する図である。
【0068】図4はあるべき画像(原カラー画像)に関
する図であり、例えば色成分などの成分において変化が
エッジの個所で存在している状態が表れている。
【0069】図5は所定個所において意識的にエッジを
削除した結果にもとづいて復原された復原画像を表して
いる。エッジが削除されたことに起因して、削除された
エッジの個所において上記色成分などの成分における変
化がゆるやかになってしまっていることが判る。
【0070】図6は本発明においてエッジの補正を行っ
た結果のカラー画像を表している。図6の場合には、上
述の削除されたエッジの部分が補われていることが判
る。なお図6において黒丸で示した個所においてエッジ
が補われており、補われたエッジにもとづいて中間個所
において補間処理が行われていることが判る。
【0071】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、欠
落したエッジを正しくかつより厳密に補うことができ、
正しい復原画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】誤差画像についてエッジ検出を行う態様を示
す。
【図3】本発明の実施例を示す。
【図4】あるべき画像に関する図である。
【図5】エッジを削除した結果において得られた復原画
像である。
【図6】本発明において得られた画像に関する図であ
る。
【図7】先に提案された画像伝送の原理説明図である。
【図8】先に提案された具体的構成例を示す。
【図9】色度ベクトルからエッジを検出する原理を説明
する図である。
【符号の説明】
101 原カラー画像 102 第1のエッジ検出部 103 復原処理部 104 バルク誤差抽出部 105 第2のエッジ検出部 106 第3のエッジ検出部 107 エッジ補正部 108 復原画像処理部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像を構成する画素の有する色成
    分をラメラ成分とボーテックス成分とに分離して処理を
    行うカラー画像処理システムにおいて、当該与えられた
    原カラー画像について輝度成分および/または色成分に
    よって、与えられた閾値を超える上記輝度成分および/
    または色成分の変化の存在する個所を抽出してエッジ検
    出を行うよう構成する第1のエッジ検出部 (102)と、当
    該第1のエッジ検出部 (102)によって検出されたエッジ
    に沿って輝度データおよび色度データを、原カラー画像
    から抽出し、その結果にもとづいてカラー画像の輝度デ
    ータと色データとを復原する復原処理部 (103)と、当該
    復原処理部 (103)において復原された復原カラー画像と
    上記原カラー画像とについて、輝度成分および色成分に
    ついてのダイバージェンス成分およびローテーション成
    分の誤差を夫々求めると共に、当該誤差の中から誤差が
    領域的に拡がりをもつバルク誤差を抽出するバルク誤差
    抽出部 (104)と、当該バルク誤差成分に対して、上記輝
    度成分および/または色成分にもとづいてエッジ検出を
    行う第2のエッジ検出部 (105)と、第2のエッジ検出部
    (105)によって出されたエッジを、原カラー画像を復原
    すべく得られているエッジに対して補正するエッジ補正
    部 (107)とをそなえ、当該エッジ補正部 (107)によって
    得られた結果のエッジを、上記原カラー画像を復原する
    ために利用するようにしたことを特徴とするカラー画像
    のエッジ検出方式。
  2. 【請求項2】 上記エッジ補正部 (107)において利用す
    る所の上記原カラー画像を復原すべく得られているエッ
    ジは、上記第1のエッジ検出部 (102)が用いる上記閾値
    よりも、より小さい閾値を用いて抽出されたものであ
    り、上記第2のエッジ検出部 (105)によって抽出された
    エッジと照合する処理を行うようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載のカラー画像のエッジ検出方式。
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