JP2584634Y2 - 動圧軸受 - Google Patents

動圧軸受

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JP2584634Y2
JP2584634Y2 JP9341492U JP9341492U JP2584634Y2 JP 2584634 Y2 JP2584634 Y2 JP 2584634Y2 JP 9341492 U JP9341492 U JP 9341492U JP 9341492 U JP9341492 U JP 9341492U JP 2584634 Y2 JP2584634 Y2 JP 2584634Y2
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政良 大西
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、回転軸と該回転軸を
支持する支持部材(スリ−ブ等)のいずれかの表面に動
圧発生溝を設けた動圧軸受、特に起動・停止時のメタル
接触による損傷や摩耗を防止することの出来る動圧軸受
に関する。
【0002】
【従来の技術】動圧軸受は、各種の電子機器や事務機器
等に用いられるが、図7に示すように回転軸71の受け
面に例えばヘリングボ−ン形やらせん形の動圧溝71G
を形成し、これを支持する支持部材(スリ−ブ)72と
の間に流体による動圧を生じさせるようにした軸受であ
る。この場合、回転軸71の表面ではなくスリ−ブ72
側の内周面に動圧溝を形成する場合もある。従来の動圧
軸受には回転軸71と支持部材であるスリ−ブ72との
間には回転中焼付を防止するため油やグリ−ス等で潤滑
することが多いが、回転軸の受け面に樹脂を被覆し該樹
脂皮膜に動圧溝を形成したものも提案されている(実開
昭57−75224号)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】動圧軸受は停止時には
どうしてもメタル(金属の場合)接触し、停止状態から
回転状態へ立上がる際の起動トルクも大きく接触位置に
僅かな損傷等が生じる。動圧軸受において回転軸と支持
部材との間にグリ−ス等の潤滑剤が充填される場合は比
較的問題は少ないが、空気潤滑等の場合においては起動
トルクが大きく、また摩耗の原因にもなっている。
【0004】この考案は上記課題に鑑みてなされたもの
であり、停止時であっても接触圧が小さく、起動時のト
ルクも大きくならず且つ摩耗も少なく寿命も延長するこ
との出来る動圧軸受を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この考案は上記す
る課題を解決するために、軸の外表面若しくは該軸を
支持する支持部材の内周面のいずれかの受面に動圧溝を
形成し相対回転させて成る動圧軸受において、前記非回
転体となる側の支持部材若しくは軸を非磁性材料で製作
すると共に回転体側の軸若しくは支持部材を磁性材で製
作し、更に前記非回転体となる側の支持部材若しくは軸
に、回転体側の軸若しくは支持部材の重力の反対方向に
磁力が作用するよう磁石を埋設したことを特徴とする。
【0006】或いは、軸の外表面若しくは該軸を支持
する支持部材の内周面のいずれかの受面に動圧溝を形成
し相対回転させて成る動圧軸受において、前記非回転体
である側の支持部材を非磁性材若しくは非磁性材で製作
すると共に回転体である側の軸を磁性材で製作し、前記
支持部材の両端部にそれぞれ合成樹脂製の環状部材を結
合し、さらに該環状部材に、前記軸の重力の反対方向に
磁力が作用するよう磁石を埋設したことを特徴とする。
【0007】
【作用】動圧軸受を上記或いはの手段とすれば、動
圧軸受の停止時には回転軸1(1’、12或いは回転ス
リ−ブ21)に重力とは反対方向に磁力が作用するの
で、支持部材2(21或いは22)との間の接触部には
殆ど接触圧が作用しなくなる。したがって停止状態から
回転状態に入る際の起動トルクも極めて小さくなり、回
転軸と支持部材との間の摩耗も小さくなる。
【0008】
【実施例】以下、この考案の具体的実施例について図面
を参照して説明する。図1はこの考案の動圧軸受の軸方
向断面図、図2は図1のP矢視図である。この実施例に
おいて、回転軸1の表面にはヘリングボ−ンや螺旋溝等
の動圧溝1Gを形成し、該回転軸1の支持部材(スリ−
ブ)2の回転軸1に対向する内周面には磁石3、4が埋
設してある。そして該回転軸1は、例えば鉄、コバル
ト、ニッケル或いはこれらの合金等磁性材料で製作し、
スリ−ブ2は、例えはSUS304、セラミックス、合
成樹脂、アルミニュウム或いはアルミ合金、銅や銅合金
等非磁性材料で製作する。この場合、図の下側が地面側
(地球側)とし上側が天側となるように、即ち回転体で
ある軸1の重量と磁力がほぼ釣り合うよう重力方向とは
反対側のスリ−ブ2に磁石3、4を埋設する。尚、スリ
−ブ2に埋設される磁石3と4は二点鎖線で示すように
一本の磁石に置き換えても良い。また動圧溝1Gはスリ
−ブ2内周面側に形成しても良い。
【0009】図3は、この考案の変形実施例であって、
回転軸1表面に動圧溝1Gを形成し、支持部材であるス
リ−ブ2に磁石3、4を埋設した合成樹脂製の環状部材
2a、2bを接合した場合の実施例である。この実施例
では、回転軸1' にはフランジ1Fが形成されているた
め重心位置が異なり、従って磁石3、4にかかる荷重が
異なるため各々釣り合うように磁力(ガウス数)を変え
た磁石を埋設するか或いは回転軸1' との間の隙間を変
えて調節する。この場合も回転軸1にかかる重力とは反
対側の位置に磁石3、4を埋設する。
【0010】図4は軸11を固定(非回転)側とし、ス
リ−ブ21が回転する場合の実施例である。該軸11の
表面には動圧溝11Gを形成すると共に重力方向(下
側)に磁石3、4を埋設する。そして前記スリ−ブ21
は鉄等の磁性材料で製作し、軸11は非磁性材料で製作
する。この場合も磁石3、4の代わりに一本の磁石とし
ても良いし、スリ−ブ21の内周面側に動圧溝を形成し
ても良い。
【0011】図5は、スラスト動圧軸受の軸方向断面
図、図6は図5のQ矢視図である。即ち、スラスト動圧
軸受にこの考案を適用した場合の変形実施例である。こ
の実施例では回転軸12の下端部に形成されたフランジ
部12Fの下面に動圧溝12Gが形成され、該フランジ
部12Fと対向する支持部材22に磁石30を埋設す
る。該磁石30はリング状の磁石でも良いし、数個の磁
石を円周回りに等間隔に配置しても良い。この場合も回
転軸12は磁性材料で製作し、支持部材22は非磁性材
料で製作する。
【0012】動圧軸受を以上のように構成すれば、動圧
軸受の停止時には回転軸1(1’、12或いは回転スリ
−ブ21)に重力とは反対方向に磁力が作用するので支
持部材2(21或いは22)との間の接触部で殆ど接触
圧が作用しなくなる。したがって停止状態から回転状態
に入る際の起動トルクも極めて小さくなり回転軸と支持
部材との間の摩耗も小さくなる。
【0013】
【考案の効果】この考案の動圧軸受は以上詳述したよう
な構成としたので、従来問題となっていた停止時や起動
時のメタル接触による損傷を殆ど無くすることが出来
る。また、空気潤滑の場合、回転立上がり時の起動トル
クも小さくなり寿命も延長させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の動圧軸受の軸方向断面図である。
【図2】図1のP矢視図である。
【図3】この考案の動圧軸受において回転軸表面に動圧
溝を形成し、支持部材であるスリ−ブに磁石を埋設した
合成樹脂製の環状部材を接合した場合の実施例である。
【図4】軸を固定(非回転)側とし、スリ−ブが回転す
る場合の実施例である。
【図5】この考案の動圧軸受を、スラスト動圧軸受に適
用した場合の変形実施例であって、スラスト動圧軸受の
軸方向断面図である。
【図6】図5のQ矢視図である。
【図7】従来の動圧軸受の軸方向断面図である。
【符号の説明】
1、1' 回転軸 1G 動圧溝 2 スリ−ブ(支持部材) 2a、2b 環状部材 3、4 磁石 11 非回転軸 21 回転スリ−ブ 12 回転軸 12F フランジ部 22 支持部材 30 磁石

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸の外表面若しくは該軸を支持する支持
    部材の内周面のいずれかの受面に動圧溝を形成し相対回
    転させて成る動圧軸受において、前記非回転体となる側
    の支持部材若しくは軸を非磁性材で製作すると共に回転
    体側の軸若しくは支持部材を磁性材で製作し、更に前記
    非回転体となる側の支持部材若しくは軸に、回転体側の
    軸若しくは支持部材の重力の反対方向に磁力が作用する
    よう磁石を埋設したことを特徴とする動圧軸受。
  2. 【請求項2】 軸の外表面若しくは該軸を支持する支持
    部材の内周面のいずれかの受面に動圧溝を形成し相対回
    転させて成る動圧軸受において、前記非回転体である側
    の支持部材を非磁性材若しくは非磁性材で製作すると共
    に回転体である側の軸を磁性材で製作し、前記支持部材
    の両端部にそれぞれ合成樹脂製の環状部材を結合し、さ
    らに該環状部材に、前記軸の重力の反対方向に磁力が作
    用するよう磁石を埋設したことを特徴とする動圧軸受。
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JPH0654914U JPH0654914U (ja) 1994-07-26
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