JP2583939B2 - 超音波探傷装置 - Google Patents

超音波探傷装置

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JP2583939B2
JP2583939B2 JP63022072A JP2207288A JP2583939B2 JP 2583939 B2 JP2583939 B2 JP 2583939B2 JP 63022072 A JP63022072 A JP 63022072A JP 2207288 A JP2207288 A JP 2207288A JP 2583939 B2 JP2583939 B2 JP 2583939B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は超音波により被検材の探傷を行なう超音波探
傷装置に関する。
〔従来の技術〕
超音波探傷装置は、被検材を破壊することなくその内
部の欠陥を検出することができ、多くの分野において用
いられている。被検材内部の欠陥の有無は、被検材の所
定の範囲についてチエツクされることが多く、その場合
には、被検材表面の上記範囲を探触子で走査して探傷が
実施される。この探触子として、圧電素子を多数一列に
配列して構成されるアレー探触子が提案されている。以
下、このようなアレー探触子を用いた超音波探傷装置に
ついて説明する。
第4図は従来の超音波探傷装置のスキヤナ部の斜視
図、第5図(a),(b)はアレー探触子の平面図およ
び側面図である。各図で、1は探傷のための水槽、2は
水槽1に入れられた水、3は水槽1の底面に載置された
被検材である。4はスキヤナを示し、以下の部材より成
る。即ち、5は水槽1を載置するスキヤナ台、6はスキ
ヤナ台5に固定されたフレーム、7はフレーム6に装架
されたアーム、8はアーム7に装架されたホルダ、9は
ホルダ8に装着されたポール、10はアレー探触子であ
る。フレーム6は図示しない機構によりアーム7をY軸
方向に駆動することができ、又、アーム7は図示しない
機構によりホルダ8をX軸方向に駆動することができ、
さらに、ホルダ8は図示しない機構によりポール9と協
働してアレー探触子をZ軸方向(X軸およびY軸に直交
する方向)に駆動することができる。
アレー探触子10は多数の圧電素子(以下これら圧電素
子をアレー素子と称する)を一列に配列した構成を有
し、その配列方向はX軸方向と一致する。各アレー素子
はパルスを与えられると超音波を放射し、その超音波の
反射波をこれに比例した電気信号に変換する。第5図
(a),(b)に各アレー素子が符号101〜10nで示され
ている。なお、黒点はサンプリング点を示し、YPはY軸
方向のサンプリングピツチ、XPはX軸方向のサンプリン
グピツチを示す。又、APは各アレー素子101〜10n相互の
ピツチを示す。11はアレー探触子10等を収納するケース
である。
ここで、上記各図に示すアレー探触子10の機能の概略
を第6図(a),(b)を参照しながら説明する。第6
図(a)で、T1〜T9は一列に配置されたアレー素子、D1
〜D9は各アレー素子101〜109に接続された遅延素子、p
は各アレー素子T1〜T9に入力されるパルスである。遅延
素子D1,D9の遅延時間(t19)は等しく設定されている。
同じく、遅延素子D2,D8の遅延時間(t28)、遅延素子
D3,D7の遅延時間(t37)、遅延素子D4,D6の遅延時間(t
46)もそれぞれ等しく設定されている。そして、設定さ
れた各遅延時間の関係は、遅延素子D5の遅延時間をt5
すると次の関係にある。
t19<t28<t37<t46<t5 ……(1) 今、各遅延素子D1〜D9の遅延時間を、上記(1)式の
関係を保持しながら所定の値に設定してパルスpを入力
すると、アレー素子T1〜T9から放射される超音波は上記
設定された遅延時間にしたがつて、アレー素子T1,T9
ら最も早く、又、アレー素子T5から最も遅く放射され
る。このようにして放射された超音波は放射状に拡がつ
て進行するが、各アレー素子の放射超音波の振動の最大
振幅がすべて合致する地点が生じる。第6図(a)でこ
の地点が符号Bで示されている。この地点Bにおける超
音波の大きさは他の地点の超音波の大きさに比較して遥
かに大きいので、恰も各アレー素子T1〜T9からの超音波
が破線に示すように地点Bに集束したのと同じ状態とな
る。換言すれば、一列に配列したアレー素子からの超音
波放射に適切な遅延を与えてやれば、それらの超音波を
地点Bに集束させたのと同様な状態とすることができ
る。この地点Bを焦点と称する。(1)式の関係を保持
しながら各遅延時間を上記の遅延時間より小さく設定す
れば、焦点Bは一点鎖線で示すようにより長い焦点B′
に移行する。したがつて、各遅延素子D1〜D9の遅延時間
を調節することにより、焦点の位置を選択することが可
能となり、これを被検材3の探傷に適用する場合、探傷
深さを選択することができる。
第6図(b)は第5図(a),(b)に示すアレー探
触子10の機能の説明図である。この図で、101〜10nは第
5図(a)に示すものと同じアレー素子であり、各アレ
ー素子101〜10nにはそれぞれ図示されていないが遅延素
子が接続されている。図示の例では、まずm個のアレー
素子101〜10mを選択し、それらから放射される超音波の
遅延時間を適切に設定することにより、前述のように超
音波をみかけ上1つの焦点に集める。この焦点が第6図
(b)に符号B1で示されている。次に、アレー素子を1
つずらして同じくm個のアレー素子102〜10m+1に対し
て、前回のアレー素子101〜10mに与えた遅延時間と同一
パターンの遅延時間を与える。このときの焦点が符号B2
で示されている。以下、アレー素子を1つずつ順に切換
えてゆき、最後にアレー素子10n-m+1〜10nを選択して、
同じパターンの遅延時間を与え、焦点Bn-m+1を得る。こ
のような手段により、結果的にはアレー探触子10によつ
て焦点B1〜Bn-m+1までの探傷走査が実行されたことにな
る。なお、第6図(b)で、APは探触子素子ピツチ、SP
はサンプリングピツチを示し、図示の場合両者は等し
い。
次に、上記アレー探触子を用いた超音波探傷装置の制
御回路について説明する。第7図はその制御回路のブロ
ツク図である。第7図で、10はさきに説明したアレー探
触子、7M,8Mはそれぞれアーム7をY軸方向に、ホルダ
8をX軸方向に駆動するモータ、7E,8Eはそれぞれモー
タ7M,8Mに駆動信号を出力するとともにそれらの駆動量
を検出して出力するエンコーダである。20は信号処理装
置を示し、CPU(中央処理装置)20a、画像処理のための
画像メモリ20b、信号処理装置20と外部回路との間で入
出力を行なうためのインタフエース20c、キーボード20d
等で構成されている。信号処理装置20はその他RAM,ROM
等の素子を備えているが図示は省略する。21は表示装置
を示す。
22は送信制御回路であり、CPU20aからの指令により、
第6図(a),(b)に基づいて説明した遅延時間、ア
レー素子の選択,切換えを制御する。23はパルスpを出
力するパルサであり、この場合、アレー素子毎に設けら
れている。24はアレー素子からの超音波反射波信号を受
信増幅する増幅器であり、同じくアレー素子毎に設けら
れている。25は受信制御回路であり、アレー素子からの
各信号に対する前述の遅延,選択,切換えの制御を行な
う。26は波形加算器であり、受信制御回路25における遅
延の結果、同時刻に出力される各受信信号をすべて加算
する。27はピーク検出回路であり、被検材3の表面から
の所定の深さ範囲の信号のみを採取するゲート機能を有
するとともにその範囲内でのピーク値のみを保持して出
力する機能を備えている。28はピーク検出器27に保持さ
れたピーク値をデイジタル値に変換するA/D変換器であ
る。
次に、上記超音波探傷装置の動作を第8図に示すサン
プリング点分布図を参照しながら説明する。第8図で、
被検材3におけるX軸方向のサンプリング点はX1行〜Xj
行、Y軸方向のサンプリング点はY1列〜Yr列存在する。
又、X軸方向のサンプリングピツチXPはアレー素子ピツ
チAPと等しいものとし、アレー素子数(n)はX軸方向
のサンプリング点数(j)より充分大きいものとする。
まず、CPU20aの指令によりモータ7Mが駆動され、アレー
探触子10がサンプリング点のY1列に対向せしめられる。
次いで、CPU20aは送信制御回路22および受信制御回路25
に遅延時間の所定のパターンを与え、かつ、第6図
(b)において説明したアレー素子m個の選択を行な
う。これにより、パルサ23から最初に選択されたアレー
素子m個に所定の遅延パターンでパルスが出力され、第
6図(a),(b)で説明した態様によりサンプリング
点X1,Y1の探傷が行なわれる。そして、各アレー素子か
らの反射波信号は増幅器24で増幅された後再び受信制御
回路25で遅延されて同時に波形加算器26に加算され、ピ
ーク検出回路27、A/D変換器28を経てデイジタル値とし
て信号処理装置に取込まれる。続いて、アレー素子を1
つずらしたm個が選択されて上記と同じ動作によりサン
プリング点X2,Y1のデータがサンプリングされる。同様
の動作が、サンプリング点Xj,Y1のデータのサンプリン
グが終了するまで繰返される。この結果、サンプリング
点におけるY1列が電子的に走査されたことになる。
この走査が終了すると、CPU20aは再びモータ7Mに指令
してこれを駆動し、アレー探触子10をY軸方向にピツチ
YPだけ移動せしめて上記と同様にY2列の走査を実行す
る。このような動作の繰返しにより、Yr列の走査が終了
すると、すべてのサンプリング点のデータがサンプリン
グされる。このように、上記超音波探傷装置では、X軸
方向の走査は電子的に、又、Y軸方向の動作は機械的に
行なわれる。
ところで、上記の走査方法は、1つの列の走査に、X
軸方向の走査時間と、Y軸方向のサンプリングピツチYP
の移動時間との合計した時間を要する。これを短縮する
ため、実際にはノンストツプ走査手段が採用されてい
る。このノンストツプ走査手段は、モータ7Mを連続駆動
し、アレー探触子10のY軸方向の移動を継続せしめ、ア
レー探触子10のX軸方向の走査が終了したとき丁度アレ
ー探触子10がサンプリングピツチYPだけ移動しているよ
うにする手段である。これによりノンストツプの走査が
可能となり、走査時間が大幅に短縮され、かつ、モータ
7Mの停止,起動による悪影響を除去される。このような
ノンストツプ走査を可能とするため、アレー探触子10の
Y軸方向の移動速度vは、X軸方向の走査時間をtxsと
すると、 とされ、これに相当するモータ7Mの速度が設定されるこ
とになる。ここで、上記ノンストツプ走査の一具体例を
挙げる。被検材3が、10mm×10mmでサンプリングピツチ
XP,YPが0.2mm(YP=50)の記載を「0.2mm(YPの全数は5
0)、X軸方向の1ライン走査が5m secの場合、全サン
プリング点の走査時間は0.25secである。
上記アレー探触子10を用いた超音波探傷装置におい
て、Y軸方向のピツチYPはモータ7Mの移動精度に依存
し、当該移動精度はサブμmオーダまで可能である。し
たがつて、ピツチYPもこのオーダまで微小化することが
できる。ところが、X軸方向のピツチXPはアレー素子10
1〜10nの大きさにより限定され、最小でも0.1mm程度で
あり、それ以上分解能を向上させることはできない。こ
のため、X軸方向のサンプリングピツチXPを小さくする
手段が提案されている。この手段を第9図(a),
(b)により説明する。
第9図(a),(b)はアレー探触子の移動経路を示
す図であり、第9図(a)は往路、第9図(b)は復路
を示す。各図で、黒点は被検材3のサンプリング点を示
し、(X1,Y1)〜(Xj,Yr)は第8図に示すものと同じサ
ンプリング点の座標である。まず、第9図(a)に示す
ように、モータ7Mによりアレー探触子10が矢印+Y方向
に駆動され、この機械的駆動走査およびアレー探触子10
の電子的走査により、サンプリング点(X1,Y1)〜(Xj,
Yr)の全点が走査される。この走査終了時、アレー探触
子10は列Yr上に位置する。
この状態で、CPU20aはモータ8Mに指令を出力し、アレ
ー探触子10を図でX軸方向右方にピツチXP/2だけ移動さ
せる。この移動した状態が第9図(b)に示されてい
る。移動後のX軸座標を移動前のX軸座標にダツシユを
付して表わす。そうすると、アレー探触子10の移動後の
位置のX軸座標は、X1′〜Xjとなる。次に、CPU20aはモ
ータ7Mに指令を出力し、アレー探触子10を矢印−Y方向
に列Y1に達するまで駆動させる。この機械的走査と、駆
動中の電子的走査により、X軸における中間の行の各座
標(X1′,Yr)〜(Xj-1′,Y1)が全点走査される。結
局、X軸方向のピツチXPを、ピツチXP/2に小さくするこ
とができる。X軸方向のピツチの減少は、1/2に限ら
ず、XP/nだけ減少することができる。(nは整数)。な
お、第9図(b)で、X軸座標Xj′のサンプリングは所
定の走査範囲外であるので行なわれない。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記アレー探触子10を使用する超音波探傷装置は、上
記ノンストツプ走査を実施することにより、その走査時
間を著しく短縮することができる。しかしながら、この
ようなノンストツプ走査では、アレー探触子10をY軸方
向に移動させながらX軸方向の電子的走査を行なうた
め、微小ではあるが探傷にずれが生じることになる。こ
れを第10図により説明する。
第10図は第8図に示すものと同じサンプリング点の分
布図であり、図では、走査すべきサンプリング点が白丸
で示されている。ところで、前述のように、アレー探触
子10は走査中Y軸方向に移動しているので、実際のサン
プリング点は▲印で示される点となり、走査すべきサン
プリング点との間にずれLiを生じる。今、iを座標X1
ら数えたX軸方向のサンプリング点の数、jをX軸方向
のサンプリング点の総数とすると、X軸方向の第i番目
のサンプリング点のずれLiは次式で表わされる。
そして、上記のようなずれLiが存在すると、サンプリン
グの結果を表示装置に表示装置に表示したとき、画像に
歪みを生じて探傷精度が低下するのを避けることができ
ない。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、ずれ
の生じない探傷走査を行なうことができ、ひいては探傷
精度を向上させることができる超音波探傷装置を提供す
るにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、圧電素子が多
数一列に配列されたアレー探触子により被検材表面を第
1の方向に第1のサンプリングピツチで連続走査すると
ともに前記第1の方向に直交する第2の方向に第2のサ
ンプリングピツチで連続走査する超音波探傷装置におい
て、前記各圧電素子を、それらの配列方向と前記第2の
方向とのなす角の正接が、前記第2の方向の走査の所要
時間に移動すべき前記第1の方向の移動量を前記第2の
方向のサンプリング数から1を減じた数に前記第2のサ
ンプリングピッチを乗じた数で除した値となるように配
列したことを特徴とする。
〔作用〕
互いに直交する第1の方向と第2の方向を有する走査
面に対して、第2の方向の走査を多数配列された圧電素
子により行いながら、同時に、それら圧電素子を第1の
方向に移動させる。この走査は、圧電素子の配列の方向
を、第2の方向に対して所定角度だけ傾けた状態で行
う。そして、当該所定角度は、その角度の正接が、第2
の方向の走査(圧電素子による走査)の所要時間に移動
すべき第1の方向の移動量を、第2の方向のサンプリン
グ数から1を減じた数に第2の方向のサンプリングピッ
チを乗じた数で除した値になるように設定される。
この角度の設定は、圧電素子の配列を上記角度だけ傾
けてケース内に固定するか、又は、探傷開始時に、圧電
素子の配列を、それが上記角度だけ傾くように回動させ
ることにより行う。このように傾けられた圧電素子の配
列を備えたアレー探触子は、当該傾きを保持した状態で
圧電素子による走査(電子走査)を行いながら第1の方
向に移動せしめられ、これにより、所期のサンプリング
点の走査が正確に実行される。
〔実施例〕
以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図(a),(b)は本発明の実施例に係る超音波
探傷装置のアレー探触子のケースの側面図および底面図
である。各図で、9は第4図に示すポール、10はアレー
素子101〜10nより成るアレー探触子、10aはポール9に
支持されアレー探触子10を収納するケース、10bはケー
ス10aの底面、10cはケース10aの側面である。第1図
(b)から明らかなように、各アレー素子101〜10nは、
その中心を通る線A(アレー素子の配列方向)がケース
10aの側面10cに対して角度θだけ傾けて配置され、その
超音波放射面が底面10bから露出せしめられる。角度θ
は(3)式にしたがつて設定されている。
本実施例の動作を第2図に示すサンプリング点の分布
図を参照しながら説明する。本実施例の超音波探傷装置
における探傷は、ケース10aの側面10cをX軸方向と平行
にした状態で行なわれる。したがつて、アレー探触子10
の方向は第2図に示すように、X軸に対して角度θとな
る。この角度θは(3)式の値の角度となる。この状態
で、アレー探触子10の各アレー素子101〜10nを順次走査
しながらアレー探触子10を(ケース10aを)Y軸方向に
(1)式に示す速度vで移動すると、各サンプリング点
は(2)式に示すずれだけ逆方向にずれて走査されるこ
とになるので、第2図に示す白丸印の点(所期のサンプ
リング点)と一致することとなり、そのデータを表示し
たとき歪みのない映像を得ることができ、精度の高い探
傷を行なうことができる。
次に、上記実施例の構成により第9図(a),(b)
に示すようにX軸方向をXP/2で走査する場合について、
第3図(a),(b)に示すアレー探触子の移動経路を
示す図を参照しながら説明する。各図で、第9図
(a),(b)に示す部分と同一部分には同一符号が付
してある。まず、第3図(a)に示すように、アレー探
触子10が前述の角度θの状態で、その各アレー素子101
〜10nが順次矢印+XS方向に走査され、同時に矢印+Y
方向に移動せしめられる。これにより第2図に示すよう
に所期のサンプリング点(X1,Y1)〜(Xj,Yr)が正しく
走査される。
この走査終了時点で、アレー探触子10は第3図(b)
に示すように角度θ傾いた状態にあり、この状態のまま
X軸方向にピツチXP/2ずらされる。次いで、アレー探触
子10は、その各アレー素子101〜10nが順次矢印−XS方向
に走査されると同時に矢印−Y方向に移動せしめられ
る。これにより、サンプリング点(Xj-1′,Yr)〜
(X1′,Y1)が正しく走査される。このように、アレー
探触子10の+Y方向移動時の各アレー素子の走査方向
(+XS)と−Y方向移動時の各アレー素子の走査方向
(−XS)とを変更することによりアレー探触子10をその
ままの状態として走査を行なうことができる。
なお、上記実施例の説明で、アレー探触子をそのケー
ス内に角度θ傾けて設置する例について説明したが、こ
れに限ることはなく、アレー探触子はケース内にこれと
平行に設置し、ケースを回動させてケース自体を角度θ
傾けて固定することもできる。又、ケースを支持するポ
ールをモータにより可回転とし、角度θをモータで設定
することもできる。この手段によれば、Y軸方向のピツ
チYPを変更したときも、これに応じて角度θを自由に変
更することができる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明では、アレー探触子の方向
をX軸方向(第2の方向)に対して所定の角度傾けて配
置し、その状態を保持したままこれをY軸方向(第1の
方向)に移動するようにしたので、所期のサンプリング
点をずれがなく正確に走査することができ、探傷精度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は本発明の実施例に係る超音波探
傷装置のアレー探触子を収納したケースの側面図および
底面図、第2図はサンプリング点の分布図、第3図
(a),(b)はアレー探触子の走査経路図、第4図は
従来の超音波探傷装置のスキヤナ部の斜視図、第5図
(a),(b)は第4図に示すスキヤナ部の一部の平面
図および側面図、第6図(a),(b)はアレー探触子
の動作説明図、第7図は超音波探傷装置の制御回路の回
路図、第8図はサンプリング点分布図、第9図(a),
(b)はアレー探触子の走査経路図、第10図はサンプリ
ング点の分布図である。 10……アレー探触子、101〜10n……アレー素子、10a…
…ケース、10b……底面、10c……側面。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電素子が多数一列に配列されたアレー探
    触子により被検材表面を第1の方向に第1のサンプリン
    グピッチで連続走査するとともに前記第1の方向に直交
    する第2の方向に第2のサンプリングピッチで連続走査
    する超音波探傷装置において、前記各圧電素子を、それ
    らの配列方向と前記第2の方向とのなす角の正接が、前
    記第2の方向の走査の所要時間に移動すべき前記第1の
    方向の移動量を前記第2の方向のサンプリング数から1
    を減じた数に前記第2のサンプリングピッチを乗じた数
    で除した値となるように配列したことを特徴とする超音
    波探傷装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第(1)項において、前記
    移動量は、前記第1のサンプリングピッチであることを
    特徴とする超音波探傷装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第(1)項又は第(2)項
    において、前記アレー探触子は、前記被検材の表面に平
    行な表面内で回転可能に構成されていることを特徴とす
    る超音波探傷装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第(1)項又は第(2)項
    において、前記アレー探触子は、これを収納するケース
    の長手方向に対する角の正接が前記の値となるように配
    置されていることを特徴とする超音波探傷装置。
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