JP2581395Y2 - 光反射検出装置 - Google Patents

光反射検出装置

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JP2581395Y2
JP2581395Y2 JP5341593U JP5341593U JP2581395Y2 JP 2581395 Y2 JP2581395 Y2 JP 2581395Y2 JP 5341593 U JP5341593 U JP 5341593U JP 5341593 U JP5341593 U JP 5341593U JP 2581395 Y2 JP2581395 Y2 JP 2581395Y2
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江部修一
中村正志
Original Assignee
江部 修一
日本アイエムアイ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、光の反射を検出する小
型の光反射検出装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、数ミリ単位程度の2次元コードを
光の反射で判別するための用途に使用するものとして、
CCDイメージ・センサーや多素子フォトダイオードが
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】従来、次のような問
題点がある。 <イ>CCDイメージ・センサーや多素子フォトダイオ
ードは、画像イメージの解析を行うソフトウエアが高度
であるため、読取り部に係る負荷が大きい。 <ロ>CCDイメージ・センサーや多素子フォトダイオ
ードを用いると高価になる。 <ハ>CCDセンサーを使用するためには外部から光を
照射する必要がある。 <ニ>CCDセンサーと被読み取り媒体の間隙を密接に
近い状態にする必要がある。
【0004】
【本考案の目的】本考案は、製造が簡単で、細かなマー
クを検出できる安価な光反射検出装置を提供することに
ある。
【0005】
【間題点を解決するための手段】本考案は、発光素子と
受光素子の複数の対を備えた光反射検出装置において、
少なくとも3つの側面を有する柱状の保持本体を備え、
各対の発光素子と受光素子は該保持本体の側面で保持さ
れ、発光素子と受光素子の複数の対は柱の軸方向に所定
の間隔で配置され、該対の発光素子からの光を送出する
光路と、該対の発光素子からの光の反射光を該対の受光
素子へ送る光路とを該保持本体内部に形成し、該2つの
光路の光軸は該保持本体の一側面の検出面付近の外方で
交差し、該2つの光軸の交差付近で反射した該発光素子
からの光は該受光素子の光路に入射して該受光素子に到
達することを特徴とする光反射検出装置にある。
【0006】
【実施例】以下、図面を用いて本考案の実施例を説明す
る。
【0007】 <イ>光反射検出装置の概要(図1、図4) 光反射検出装置1は、発光素子5から発光した光の反射
光を受光素子6が受光し、反射物体のデータ、例えば2
次元コードを読み取るものである(図4参照)。一般
に、2次元コードは密度を高めるために小さく配列(例
えばミリ単位に配列)されているため、これらコードを
ミリ単位で正確に検出するには、多数の小型な発光素子
5と受光素子6を正確に光軸23が合うように配置する
必要がある。光反射検出装置1は、多数の発光素子5と
受光素子6と、これら素子を配置する保持本体2、所定
の光を遮断する光フィルタ4、これら素子を覆う被覆部
材3を備えている。
【0008】<ロ>保持本体(図1〜図3) 保持本体2は、角柱状の形状であり、光を透過しない材
質から成っている。保持本体2は一体に形成しても、ま
た、図3の中心線から左右に分割されたものを組み合わ
せて形成しても良い。保持本体2の一側面には、角柱の
軸方向に発光素子5用の素子配置孔21を所定間隔で形
成する。また、隣接する側面には、受光素子6用の素子
配置孔21を同様に所定間隔で形成する。この所定間隔
は被読取りのマークの間隙に依存して決められるもので
ある。例えば、図4のダイヤルカード72のダイヤルマ
ーク73とタイミングマークを読取る光反射検出装置1
の場合は、タイミングマークの読取り位置が少し広い所
定間隔を有し、その間隔に対応して素子配置孔21の所
定間隔を形成してある。素子配置孔21は、発光素子5
または受光素子6の前頭部を位置決めできる形状が良
い。一側面の発光素子5と隣接する側面の受光素子6は
対として使用される。なお、受光素子6と発光素子5は
対として利用できれば、発光素子5と受光素子6をどち
らの側面に配置してもよい。配置方法としては、例え
ば、保持本体2に7個の対を配置し、相互の距離を接触
するほどに近付けてもよい。
【0009】素子配置孔21から光路22が形成され、
保持本体2の他の側面、即ち検出面24に貫通してい
る。一側面と隣接する側面からの光路22は検出面24
付近で交差する。これら光路22の光軸23は、検出面
24より外方、例えば約2mm程度の位置で交差する。
この距離は、各素子の配置、素子の特性などで適宜選択
でき、自由度を大きく取ることができる。この交差位置
付近に被検出体、例えば2次元コードのマークを配置す
ると、そのマークを検出することができる。光軸23が
交差する角度θは、例えば、45度とし、これら光軸2
3を2等分する線は、検出面24にほぼ直交する。この
検出面24の光路22が露出した位置に光フィルタ4を
配置し、特定の光を遮断する。
【0010】なお、光路22は、空洞で良く、また、光
が通過でき、外部から光が侵入しないものなら他の構造
でも良い。例えば、光量を得るためには光ファイバーな
どを使用しても良い。その場合、光路22に光が侵入し
なければ、保持本体2は透過性の材質でもよい。また、
検出面24での一対の光路22の露出部は、図2のよう
に保持本体2の軸方向に一列に配列しても、また、図示
していないが千鳥状に配列しても良い。
【0011】<ハ>被覆部材 被覆部材3は、保持本体2と共に発光素子5や受光素子
6を固定するものである。例えば、被覆部材3側にも発
光素子5や受光素子6の後半部分が入る保持孔を設け、
これら素子の端子51、61を通す貫通孔31を保持孔
の両側に配置する。被覆部材3の素子が配置される面と
反対の面にこれら端子51、61を配線32する回路を
形成する。この様な構成にすれば、保持本体2の素子配
置孔21に発光素子5や受光素子6を配置し、被覆部材
3でこれら素子を覆うことにより、小さな素子でも正確
に位置合わせでき、簡単に光反射検出装置1を組み立て
ることができる。なお、被腹部材3を用いなくても、保
持本体2に配線を施しても光反射検出装置1を得ること
は可能である。
【0012】<ニ>発光素子と受光素子 発光素子5と受光素子6は、小型の半導体素子を使用で
きるので、安価な光反射検出装置1を製造できる。例え
ば、発光素子5は、東芝製のTLN104、受光素子6
は、東芝製のTPS605が使用できる。これら素子
は、大きさが1.9mmの幅を有し、素子と素子を接触
して配置することができる。
【0013】<ホ>光フィルタ 光フィルタ4は、保持本体2の検出面24に光路22を
遮断するように埋め込まれる。そして、光フィルタ4の
面と検出面24が同一の面になるように配置される。光
フィルタ4は800nm以下の波長、可視光をカットす
る特性にすると、可視光に反応せずに、黒と白の識別が
できる。例えば、図4のダイヤルカード72の2次元コ
ードにおいて、数字や枠を青、赤、緑などの色で書き、
黒の鉛筆やペンで枠を塗り潰すと、数字や枠には反応せ
ず、塗り潰された枠の有無のみ識別できる。
【0014】<ヘ>光反射検出装置の使用例(図4) 光反射検出装置1を読み取り装置7に使用し、ダイヤル
カード72の2次元コードを読み取る例を示す。ダイヤ
ルカード72は、名刺サイズやプリペードカードサイズ
の大きさで、紙製など、筆記具で記載できるカード媒体
が適している。この周辺に2次元コードのダイヤルマー
ク73を付与する。ダイヤルマーク73は、長方形のマ
トリックスの6行2列のパターンを有し、各升内に電話
のダイヤル記号、即ち1〜9、0、*、及び#の記号が
記載されている。この升の大きさは、例えば、約2mm
角にしても、光反射検出装置1は、これら升の間隙を識
別することができる。ダイヤルマーク73のパターンや
ダイヤル記号は、細い線、又は、赤、青、緑などの色で
描かれ、読み取り措置では、読み取らないようにしてお
く。
【0015】ダイヤルマーク73は、ダイヤルカード7
2の周辺に、好ましくは、15個配置する。ダイヤルカ
ード72に電話番号(記号)を登録するには、電話番号
(記号)の桁数分のダイヤルマーク73に対して、左側
から順番に各ダイヤルマーク73の電話番号(記号)に
対応する升を塗り潰す。各ダイヤルマーク73の付近に
タイミングマークが付与され、ダイヤルマーク73の読
み取りのタイミングが取られる。ダイヤルカード72を
読み取り装置7の読み取り部71で滑らすことにより、
光反射検出装置1はダイヤルマーク73の塗り潰された
箇所を検出し、手でダイヤルを回したと同様に、ダイヤ
ルカード72に登録された電話番号を送出する。
【0016】
【考案の効果】本考案によって、次のような効果を得る
ことができる。 <イ>小さな発光素子と受光素子を保持本体の正確な位
置に簡単に取り付けることができる。 <ロ>小さな素子を相互に干渉がなく高密度に配置でき
るので、ミリ単位の細かな2次元コードを読み取ること
ができる。 <ハ>光路に光フィルタを配置することにより、記録媒
体の背景の色を自由に使用でき、背景部分は検出せず、
塗り潰された箇所だけ検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光反射検出装置の組立て図
【図2】光反射検出装置の検出面の図
【図3】光反射装置の光軸の断面図
【図4】光反射装置をダイヤルカードの読み取りに使用
する説明図

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光素子と受光素子の複数の対を備えた光
    反射検出装置において、 少なくとも3つの側面を有する柱状の保持本体を備え、 各対の発光素子と受光素子は該保持本体の側面で保持さ
    れ、 発光素子と受光素子の複数の対は柱の軸方向に所定の間
    隔で配置され、 該対の発光素子からの光を送出する光路と、該対の発光
    素子からの光の反射光を該対の受光素子へ送る光路とを
    該保持本体内部に形成し、 該2つの光路の光軸は該保持本体の一側面の検出面付近
    の外方で交差し、 該2つの光軸の交差付近で反射した該発光素子からの光
    は該受光素子の光路に入射して該受光素子に到達するこ
    とを特徴とする、 光反射検出装置。
  2. 【請求項2】発光素子と受光素子の複数の対を備えた光
    反射検出装置において、 少なくとも3つの側面を有する柱状の保持本体を備え、 各対の発光素子と受光素子は該保持本体の側面で保持さ
    れ、 発光素子と受光素子の複数の対は柱の軸方向に所定の間
    隔で配置され、 該対の発光素子からの光を送出する光路と、該対の発光
    素子からの光の反射光を該対の受光素子へ送る光路とを
    該保持本体内部に形成し、 該複数の対の発光素子と受光素子を保持している該保持
    本体の側面は被覆部材で覆われ、 該2つの光路の光軸は該保持本体の一側面の検出面付近
    の外方で交差し、 該光路を遮るように該検出面に光フィルタを配置し、 該2つの光軸の交差付近で反射した該発光素子からの光
    は該受光素子の光路に入射して該受光素子に到達するこ
    とを特徴とする、 光反射検出装置。
  3. 【請求項3】実用新案登録請求の範囲の請求項2に記載
    の光反射検出装置において、 該光フィルタの特性は可視光をカットすることを特徴と
    する、 光反射検出装置。
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