JP2580627Y2 - 麻酔剤気化供給装置 - Google Patents
麻酔剤気化供給装置Info
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Landscapes
- Flow Control (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、麻酔剤の濃度を所定の
濃度に速やかにかつ高精度に制御して供給することがで
き、さらに安全性を有する麻酔剤気化供給装置に関す
る。
濃度に速やかにかつ高精度に制御して供給することがで
き、さらに安全性を有する麻酔剤気化供給装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、麻酔器は、笑気ガス(N2
O)と酸素ガス(O2)と麻酔剤とからなる麻酔ガスを供給
するガス供給部と、このガス供給部から供給されたガス
を患者に適切に送る呼吸回路部とから構成されている。
ガス供給部においては、概略、図3に示すように、ガス
源からのN2Oガス,O2ガスが、弁1を経由して気化器
2に流入して気化器2中の麻酔剤を気化させ、麻酔ガス
となって連通部5を経て患者4に供給されるようになさ
れている。このとき、連通部5に連通された濃度モニタ
3で麻酔ガス濃度を監視され、濃度モニタ3の出力に基
づき麻酔ガス濃度を手動で補正するようにしている。
O)と酸素ガス(O2)と麻酔剤とからなる麻酔ガスを供給
するガス供給部と、このガス供給部から供給されたガス
を患者に適切に送る呼吸回路部とから構成されている。
ガス供給部においては、概略、図3に示すように、ガス
源からのN2Oガス,O2ガスが、弁1を経由して気化器
2に流入して気化器2中の麻酔剤を気化させ、麻酔ガス
となって連通部5を経て患者4に供給されるようになさ
れている。このとき、連通部5に連通された濃度モニタ
3で麻酔ガス濃度を監視され、濃度モニタ3の出力に基
づき麻酔ガス濃度を手動で補正するようにしている。
【0003】前記気化器2には、一例として灯芯型のも
のが用いられている。この気化器2は、容器の蓋にオリ
フィス状の穴をあけ、容器中の麻酔液(揮発性麻酔液
(フローセン))に浸漬され麻酔液を吸収した灯芯より
麻酔ガスを蒸発させ、この麻酔ガスを毛細管現象により
前記穴より上昇させ、前記穴の径を調整ダイヤルにより
調整することで流量調整して蓋の流出口より流出させる
ようにしたものである。
のが用いられている。この気化器2は、容器の蓋にオリ
フィス状の穴をあけ、容器中の麻酔液(揮発性麻酔液
(フローセン))に浸漬され麻酔液を吸収した灯芯より
麻酔ガスを蒸発させ、この麻酔ガスを毛細管現象により
前記穴より上昇させ、前記穴の径を調整ダイヤルにより
調整することで流量調整して蓋の流出口より流出させる
ようにしたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述の気化
器2においては、前述のように、麻酔ガスを毛細管現象
により前記気化器の蓋の穴より上昇させて蓋の流出口よ
り流出させているが、前記穴の径を調節することで流量
調整するようにしているため、気化器2からの流出流量
の流量誤差が大きく、流量が4l/mm以下だと濃度が
調整ダイヤル通り調整されず、濃度調整精度が低く、麻
酔ガスを速やかに濃度調整して供給することが不十分で
あった。本考案は、前記事情に鑑みてなされたもので、
麻酔剤の濃度を所定の濃度に速やかにかつ高精度に制御
して供給することができ、さらに安全性を有する麻酔剤
気化供給装置を提供することを目的とする。
器2においては、前述のように、麻酔ガスを毛細管現象
により前記気化器の蓋の穴より上昇させて蓋の流出口よ
り流出させているが、前記穴の径を調節することで流量
調整するようにしているため、気化器2からの流出流量
の流量誤差が大きく、流量が4l/mm以下だと濃度が
調整ダイヤル通り調整されず、濃度調整精度が低く、麻
酔ガスを速やかに濃度調整して供給することが不十分で
あった。本考案は、前記事情に鑑みてなされたもので、
麻酔剤の濃度を所定の濃度に速やかにかつ高精度に制御
して供給することができ、さらに安全性を有する麻酔剤
気化供給装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記目的を達
成させるために、内部の麻酔剤を気化させる気化手段が
設けられた気化器の密閉容器内に順次直列に耐食性を有
するエアポンプ及び耐食性を有する質量流量制御器が連
通され、該質量流量制御器のガス流出口が、笑気ガス源
及び酸素ガス源に接続された流路に連通され、該流路の
連通部の下流側が麻酔ガス供給部とされ、前記連通部は
濃度モニタ及び濃度補正回路を介して前記質量流量制御
器に接続され、該質量流量制御器は、サーモレジスタを
有し流入口に接続された熱式質量流量センサと、該熱式
質量流量センサと並列に接続されたバイパスと、該熱式
質量流量センサ及びバイパスの下流側に直列に接続され
流体を流出口より流出させるバルブ部と、設定器、前記
熱式質量流量センサ及びバルブ部に接続され前記熱式質
量流量センサからのセンサ信号と前記設定器の設定信号
とを比較して、前記バルブ部に流入し該バルブ部より流
出する流体流量を所定の流量に制御させる電気回路とか
らなる構成としている。
成させるために、内部の麻酔剤を気化させる気化手段が
設けられた気化器の密閉容器内に順次直列に耐食性を有
するエアポンプ及び耐食性を有する質量流量制御器が連
通され、該質量流量制御器のガス流出口が、笑気ガス源
及び酸素ガス源に接続された流路に連通され、該流路の
連通部の下流側が麻酔ガス供給部とされ、前記連通部は
濃度モニタ及び濃度補正回路を介して前記質量流量制御
器に接続され、該質量流量制御器は、サーモレジスタを
有し流入口に接続された熱式質量流量センサと、該熱式
質量流量センサと並列に接続されたバイパスと、該熱式
質量流量センサ及びバイパスの下流側に直列に接続され
流体を流出口より流出させるバルブ部と、設定器、前記
熱式質量流量センサ及びバルブ部に接続され前記熱式質
量流量センサからのセンサ信号と前記設定器の設定信号
とを比較して、前記バルブ部に流入し該バルブ部より流
出する流体流量を所定の流量に制御させる電気回路とか
らなる構成としている。
【0006】
【作用】前記構成によれば、気化手段を作用させ、耐食
性エアポンプ及び耐食性質量流量制御器を作動させる
と、気化器内の麻酔剤が昇温されて気化し、この気化し
た麻酔剤は耐食性エアポンプにより吸引されて耐食性質
量流量制御器に供給され、気化器内は陰圧となり、質量
流量制御器が前記エアポンプからの麻酔ガスの流量を所
定の流量に高精度に制御して、笑気ガス源及び酸素ガス
源に接続された流路内に送り込み、かつ濃度モニタが麻
酔ガス濃度を検知し、その検知信号に基づき濃度補正回
路,質量流量制御器を介して、所定麻酔ガス濃度と実際
に患者へ供給される麻酔ガス濃度とをほぼ一致させて、
前記流路の前記質量流量制御器のガス流出口との連通部
の下流側の麻酔ガス供給部へ供給する。これにより、常
に患者へ供給される麻酔ガス濃度が監視され、気化器内
は陰圧となるため爆発のおそれはなく安全性を有し、か
つ質量流量制御器が、麻酔ガスの流量を高精度で所定の
流量に制御して麻酔ガス供給部へ供給するので、麻酔ガ
スの濃度を所定の濃度に速やかにかつ高精度に制御して
供給し、一層安全性を増す。
性エアポンプ及び耐食性質量流量制御器を作動させる
と、気化器内の麻酔剤が昇温されて気化し、この気化し
た麻酔剤は耐食性エアポンプにより吸引されて耐食性質
量流量制御器に供給され、気化器内は陰圧となり、質量
流量制御器が前記エアポンプからの麻酔ガスの流量を所
定の流量に高精度に制御して、笑気ガス源及び酸素ガス
源に接続された流路内に送り込み、かつ濃度モニタが麻
酔ガス濃度を検知し、その検知信号に基づき濃度補正回
路,質量流量制御器を介して、所定麻酔ガス濃度と実際
に患者へ供給される麻酔ガス濃度とをほぼ一致させて、
前記流路の前記質量流量制御器のガス流出口との連通部
の下流側の麻酔ガス供給部へ供給する。これにより、常
に患者へ供給される麻酔ガス濃度が監視され、気化器内
は陰圧となるため爆発のおそれはなく安全性を有し、か
つ質量流量制御器が、麻酔ガスの流量を高精度で所定の
流量に制御して麻酔ガス供給部へ供給するので、麻酔ガ
スの濃度を所定の濃度に速やかにかつ高精度に制御して
供給し、一層安全性を増す。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。図1中11は気化器であり、この気化
器11の容器12は密閉容器とされており、容器12内
には気化し易い麻酔剤が封入されている。また容器12
内にはヒータ(気化手段)13,サーミスタ(図示せ
ず)及び吸引管14が挿入部を密閉されて挿入されてい
る。そして、気化器11内の麻酔剤液位が危険位置に達
すると、前記サーミスタの温度検出信号に基づき警報を
発するようになされている。吸引管14にはバイモルフ
型エアポンプ(耐食性エアポンプ)15の流入口が接続
され、このバイモルフ型エアポンプ15は気化器11内
と連通させられている。バイモルフ型エアポンプ15
は、金属からなる振動部材を用いたポンプであって、各
部が麻酔剤に対し殆ど腐食しない材料からなっている。
バイモルフ型エアポンプ15の流出口には、質量流量制
御器(マスフローコントローラ)16の流入口17が接
続されている。
づいて説明する。図1中11は気化器であり、この気化
器11の容器12は密閉容器とされており、容器12内
には気化し易い麻酔剤が封入されている。また容器12
内にはヒータ(気化手段)13,サーミスタ(図示せ
ず)及び吸引管14が挿入部を密閉されて挿入されてい
る。そして、気化器11内の麻酔剤液位が危険位置に達
すると、前記サーミスタの温度検出信号に基づき警報を
発するようになされている。吸引管14にはバイモルフ
型エアポンプ(耐食性エアポンプ)15の流入口が接続
され、このバイモルフ型エアポンプ15は気化器11内
と連通させられている。バイモルフ型エアポンプ15
は、金属からなる振動部材を用いたポンプであって、各
部が麻酔剤に対し殆ど腐食しない材料からなっている。
バイモルフ型エアポンプ15の流出口には、質量流量制
御器(マスフローコントローラ)16の流入口17が接
続されている。
【0008】この質量流量制御器16は、各部が麻酔剤
等に対し殆ど腐食しない材質からなり、図2に示すよう
に、サーモレジスタ18,25を有し流入口17に接続
された熱式質量流量センサ19と、該熱式質量流量セン
サ19と並列に接続されたバイパス20と、熱式質量流
量センサ19及びバイパス20の下流にこれらと直列に
接続され流体を流出口21より流出させるバルブ部22
と、熱式質量流量センサ19及びバルブ部22に接続さ
れた電気回路23とからなっている。
等に対し殆ど腐食しない材質からなり、図2に示すよう
に、サーモレジスタ18,25を有し流入口17に接続
された熱式質量流量センサ19と、該熱式質量流量セン
サ19と並列に接続されたバイパス20と、熱式質量流
量センサ19及びバイパス20の下流にこれらと直列に
接続され流体を流出口21より流出させるバルブ部22
と、熱式質量流量センサ19及びバルブ部22に接続さ
れた電気回路23とからなっている。
【0009】熱式質量流量センサ19は、流入口17に
連通するセンサ管24にサーモレジスタ18,25が所
定間隔離間して巻回され、これらサーモレジスタ18,
25がブリッジ回路26を介して増幅回路27に接続さ
れたものである。電気回路23は、前記ブリッジ回路2
6、このブリッジ回路26に接続された増幅回路27、
この増幅回路27に電力を供給する電力供給部28、増
幅回路27からの出力を表示する表示器29、バイパス
20,流出口21に連通するバルブ部22に接続されか
つ前記増幅回路27及び表示器29に接続されさらに設
定器30に接続された比較制御回路31とからなってい
る。
連通するセンサ管24にサーモレジスタ18,25が所
定間隔離間して巻回され、これらサーモレジスタ18,
25がブリッジ回路26を介して増幅回路27に接続さ
れたものである。電気回路23は、前記ブリッジ回路2
6、このブリッジ回路26に接続された増幅回路27、
この増幅回路27に電力を供給する電力供給部28、増
幅回路27からの出力を表示する表示器29、バイパス
20,流出口21に連通するバルブ部22に接続されか
つ前記増幅回路27及び表示器29に接続されさらに設
定器30に接続された比較制御回路31とからなってい
る。
【0010】前記熱式質量流量センサ19は、センサ管
24内の流体がサーモレジスタ18,25を通過すると
きにそのガスの比熱により、サーモレジスタ18,25
が冷却されその抵抗値が変化することにより、サーモレ
ジスタ18,25の抵抗値変化をブリッジ回路26より
出力として得て、その抵抗値の変化量をガス流量に対応
させて増幅回路より電気出力として取り出す。一方、バ
イパス20は熱式質量流量センサ19との分流比から総
流量を検知する。またバルブ部22では、電気回路23
を介し熱式質量流量センサ19からのセンサ信号と設定
器43の設定信号とを比較して熱膨張を応用したサーマ
ルバルブまたはソレノイドバルブからなる制御用のバル
ブを作用させてバルブ部22に流入し該バルブ部22よ
り流出する流体流量を目的の所定の流量に最大0.2%
の精度で制御する。なお、熱式質量流量センサ19のセ
ンサ管24にサーモレジスタ18,25が2本巻回され
ているのはガス温度による影響をキャンセルするためで
ある。
24内の流体がサーモレジスタ18,25を通過すると
きにそのガスの比熱により、サーモレジスタ18,25
が冷却されその抵抗値が変化することにより、サーモレ
ジスタ18,25の抵抗値変化をブリッジ回路26より
出力として得て、その抵抗値の変化量をガス流量に対応
させて増幅回路より電気出力として取り出す。一方、バ
イパス20は熱式質量流量センサ19との分流比から総
流量を検知する。またバルブ部22では、電気回路23
を介し熱式質量流量センサ19からのセンサ信号と設定
器43の設定信号とを比較して熱膨張を応用したサーマ
ルバルブまたはソレノイドバルブからなる制御用のバル
ブを作用させてバルブ部22に流入し該バルブ部22よ
り流出する流体流量を目的の所定の流量に最大0.2%
の精度で制御する。なお、熱式質量流量センサ19のセ
ンサ管24にサーモレジスタ18,25が2本巻回され
ているのはガス温度による影響をキャンセルするためで
ある。
【0011】一方、笑気ガス源及び酸素ガス源(図示せ
ず)には流路32が接続され、この流路32には、バル
ブ33が介在され、流路32のバルブ33より下流側に
は、マスフローコントローラ16の流出口21が接続さ
れている。また、流路32には、マスフローコントロー
ラ16の流出口21との接続部の下流側において連通部
34を介して患者35に通じる呼吸回路部(図示せず)
が接続されている。また連通部34には、濃度モニタ3
6が接続されている。この濃度モニタ36には濃度セン
サ(図示せず)が設けられており、この濃度モニタ36
により患者35に供給される麻酔剤濃度が監視されるよ
うになされている。また濃度モニタ36は、濃度補正回
路37を介してマスフローコントローラ16内の比較回
路31等に電気的に接続され、所定麻酔ガス濃度と実際
に患者へ供給される麻酔ガス濃度とがほぼ一致するよう
になされている。
ず)には流路32が接続され、この流路32には、バル
ブ33が介在され、流路32のバルブ33より下流側に
は、マスフローコントローラ16の流出口21が接続さ
れている。また、流路32には、マスフローコントロー
ラ16の流出口21との接続部の下流側において連通部
34を介して患者35に通じる呼吸回路部(図示せず)
が接続されている。また連通部34には、濃度モニタ3
6が接続されている。この濃度モニタ36には濃度セン
サ(図示せず)が設けられており、この濃度モニタ36
により患者35に供給される麻酔剤濃度が監視されるよ
うになされている。また濃度モニタ36は、濃度補正回
路37を介してマスフローコントローラ16内の比較回
路31等に電気的に接続され、所定麻酔ガス濃度と実際
に患者へ供給される麻酔ガス濃度とがほぼ一致するよう
になされている。
【0012】なお、電気回路23,濃度補正回路37等
にはコントローラ(図示せず)が接続されている。この
コントローラは麻酔器各部の制御を行うもので、各種演
算等を行うCPU(中央処理装置)と、CPUにおいて
用いられるプログラムが記憶されたROM(リードオン
メモリ)、データ一時保持用のRAM(ランダムアクセ
スメモリ)と、各種データの授受を行うI/O(入出
力)インターフェイスとからなるマイクロコンピュータ
によって主に構成され、その他、CPUが算出した電流
指令値(ディジタル信号)をアナログ信号に変換するD
/A(ディジタル/アナログ)変換器等を有し、CPU
の指示に応じてバイモルフ型エアポンプ15を作動させ
たり、濃度モニタ36,濃度補正回路37を介して所定
麻酔ガス濃度と実際に患者へ供給される麻酔ガス濃度と
をほぼ一致させる麻酔剤濃度監視制御等の制御を行った
りすることができるようになされている。
にはコントローラ(図示せず)が接続されている。この
コントローラは麻酔器各部の制御を行うもので、各種演
算等を行うCPU(中央処理装置)と、CPUにおいて
用いられるプログラムが記憶されたROM(リードオン
メモリ)、データ一時保持用のRAM(ランダムアクセ
スメモリ)と、各種データの授受を行うI/O(入出
力)インターフェイスとからなるマイクロコンピュータ
によって主に構成され、その他、CPUが算出した電流
指令値(ディジタル信号)をアナログ信号に変換するD
/A(ディジタル/アナログ)変換器等を有し、CPU
の指示に応じてバイモルフ型エアポンプ15を作動させ
たり、濃度モニタ36,濃度補正回路37を介して所定
麻酔ガス濃度と実際に患者へ供給される麻酔ガス濃度と
をほぼ一致させる麻酔剤濃度監視制御等の制御を行った
りすることができるようになされている。
【0013】前記のように構成された麻酔剤気化供給装
置使用時には、ヒータ13に通電し、バイモルフ型エア
ポンプ15及びマスフローコントローラ16を作動させ
ると、気化器11内の麻酔剤がヒータ13により昇温さ
れて気化し、この気化した麻酔剤はバイモルフ型エアポ
ンプ15により吸引されてマスフローコントローラ16
に供給される。この場合、気化器内はバイモルフ型エア
ポンプ15により吸引されることにより陰圧となるた
め、気化器11が爆発するおそれはない。また、バイモ
ルフ型エアポンプ15の各部は、前述のように麻酔ガス
に対し腐食しない材料からなるため耐久性を有し安全で
ある。また、前述のように、気化器11内にはサーミス
タが設けられており、このサーミスタの温度検出信号に
基づき、気化器11内の麻酔剤液位が危険予知すべき位
置に達すると警報を発するので、気化器11内に麻酔剤
がなくなることは防止される。
置使用時には、ヒータ13に通電し、バイモルフ型エア
ポンプ15及びマスフローコントローラ16を作動させ
ると、気化器11内の麻酔剤がヒータ13により昇温さ
れて気化し、この気化した麻酔剤はバイモルフ型エアポ
ンプ15により吸引されてマスフローコントローラ16
に供給される。この場合、気化器内はバイモルフ型エア
ポンプ15により吸引されることにより陰圧となるた
め、気化器11が爆発するおそれはない。また、バイモ
ルフ型エアポンプ15の各部は、前述のように麻酔ガス
に対し腐食しない材料からなるため耐久性を有し安全で
ある。また、前述のように、気化器11内にはサーミス
タが設けられており、このサーミスタの温度検出信号に
基づき、気化器11内の麻酔剤液位が危険予知すべき位
置に達すると警報を発するので、気化器11内に麻酔剤
がなくなることは防止される。
【0014】マスフローコントローラ16に供給された
麻酔ガスは、設定器30にて所定の麻酔ガス流量を設定
しておくことにより、マスフローコントローラ16が麻
酔ガス流量を、設定器30の設定に基づき所定の流量に
最大0.2%の精度で制御して、流路32に供給する。
この場合、マスフローコントローラ16は、前述のよう
に、麻酔ガスに対し腐食しない材料からなるため耐久性
を有し安全である。流路32に供給された麻酔ガスは、
流路32を流通する笑気ガス(N2O)と酸素ガス(O2)と
に混入し、連通部34を介して気化状態で呼吸回路(図
示せず)を介し患者35へ供給される。このとき、連通
部34に接続された濃度モニタ36のセンサが連通部3
4を通る麻酔ガス濃度を検知し、その検知信号に基づき
濃度補正回路37,比較回路31等を介して、所定麻酔
ガス濃度と実際に患者へ供給される麻酔ガス濃度とがほ
ぼ一致させられるように制御され、濃度モニタ36は、
患者へ供給される麻酔ガス濃度を監視する。
麻酔ガスは、設定器30にて所定の麻酔ガス流量を設定
しておくことにより、マスフローコントローラ16が麻
酔ガス流量を、設定器30の設定に基づき所定の流量に
最大0.2%の精度で制御して、流路32に供給する。
この場合、マスフローコントローラ16は、前述のよう
に、麻酔ガスに対し腐食しない材料からなるため耐久性
を有し安全である。流路32に供給された麻酔ガスは、
流路32を流通する笑気ガス(N2O)と酸素ガス(O2)と
に混入し、連通部34を介して気化状態で呼吸回路(図
示せず)を介し患者35へ供給される。このとき、連通
部34に接続された濃度モニタ36のセンサが連通部3
4を通る麻酔ガス濃度を検知し、その検知信号に基づき
濃度補正回路37,比較回路31等を介して、所定麻酔
ガス濃度と実際に患者へ供給される麻酔ガス濃度とがほ
ぼ一致させられるように制御され、濃度モニタ36は、
患者へ供給される麻酔ガス濃度を監視する。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、内部の麻酔剤を気化さ
せる気化手段が設けられた気化器の密閉容器内に順次直
列に耐食性を有するエアポンプ及び耐食性を有する質量
流量制御器が連通され、該質量流量制御器のガス流出口
が、笑気ガス源及び酸素ガス源に接続された流路に連通
され、該流路の連通部の下流側が麻酔ガス供給部とさ
れ、前記連通部は濃度モニタ及び濃度補正回路を介して
前記質量流量制御器に接続され、該質量流量制御器は、
サーモレジスタを有し流入口に接続された熱式質量流量
センサと、該熱式質量流量センサと並列に接続されたバ
イパスと、該熱式質量流量センサ及びバイパスの下流側
に直列に接続され流体を流出口より流出させるバルブ部
と、設定器、前記熱式質量流量センサ及びバルブ部に接
続され前記熱式質量流量センサからのセンサ信号と前記
設定器の設定信号とを比較して、前記バルブ部に流入し
該バルブ部より流出する流体流量を所定の流量に制御さ
せる電気回路とからなる構成としたので、質量流量制御
器が、麻酔ガスの流量を高精度で所定の流量に制御して
麻酔ガス供給部側へ供給し、濃度モニタが麻酔ガス濃度
を検知し、その検知信号に基づき濃度補正回路,質量流
量制御器を介して所定麻酔ガス濃度と実際に患者へ供給
される麻酔ガス濃度とをほぼ一致させて麻酔ガスを麻酔
ガス供給部へ供給することができ、このため、常に患者
へ供給される麻酔剤濃度を監視することができ、麻酔ガ
ス濃度を所定の濃度に、従来の麻酔剤供給装置より著し
く速やかにかつ高精度に制御して供給することができ、
また、耐食性エアポンプ及び耐食性質量流量制御器の各
部は、麻酔ガスに対し腐食しない材料からなるため、耐
久性及び安全性を有し、また気化器内の麻酔剤は耐食性
エアポンプにより吸引されることにより気化器内が陰圧
となるため、気化器が爆発するおそれはなく安全であ
る。
せる気化手段が設けられた気化器の密閉容器内に順次直
列に耐食性を有するエアポンプ及び耐食性を有する質量
流量制御器が連通され、該質量流量制御器のガス流出口
が、笑気ガス源及び酸素ガス源に接続された流路に連通
され、該流路の連通部の下流側が麻酔ガス供給部とさ
れ、前記連通部は濃度モニタ及び濃度補正回路を介して
前記質量流量制御器に接続され、該質量流量制御器は、
サーモレジスタを有し流入口に接続された熱式質量流量
センサと、該熱式質量流量センサと並列に接続されたバ
イパスと、該熱式質量流量センサ及びバイパスの下流側
に直列に接続され流体を流出口より流出させるバルブ部
と、設定器、前記熱式質量流量センサ及びバルブ部に接
続され前記熱式質量流量センサからのセンサ信号と前記
設定器の設定信号とを比較して、前記バルブ部に流入し
該バルブ部より流出する流体流量を所定の流量に制御さ
せる電気回路とからなる構成としたので、質量流量制御
器が、麻酔ガスの流量を高精度で所定の流量に制御して
麻酔ガス供給部側へ供給し、濃度モニタが麻酔ガス濃度
を検知し、その検知信号に基づき濃度補正回路,質量流
量制御器を介して所定麻酔ガス濃度と実際に患者へ供給
される麻酔ガス濃度とをほぼ一致させて麻酔ガスを麻酔
ガス供給部へ供給することができ、このため、常に患者
へ供給される麻酔剤濃度を監視することができ、麻酔ガ
ス濃度を所定の濃度に、従来の麻酔剤供給装置より著し
く速やかにかつ高精度に制御して供給することができ、
また、耐食性エアポンプ及び耐食性質量流量制御器の各
部は、麻酔ガスに対し腐食しない材料からなるため、耐
久性及び安全性を有し、また気化器内の麻酔剤は耐食性
エアポンプにより吸引されることにより気化器内が陰圧
となるため、気化器が爆発するおそれはなく安全であ
る。
【図1】本考案の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】本考案の一実施例における質量流量制御器の概
略構成図である。
略構成図である。
【図3】従来の麻酔剤気化供給装置の一例を示す全体構
成図である。
成図である。
11 気化器 12 容器 13 ヒータ 15 バイモルフ型エアポンプ(耐食性エアポンプ) 16 質量流量制御器(マスフローコントローラ) 17 流入口 18,25 サーモレジスタ 19 熱式質量流量センサ 20 バイパス 21 流出口 22 バルブ部 23 電気回路 30 設定器 31 比較回路 32 流路 34 連通部 36 濃度モニタ 37 濃度補正回路
Claims (1)
- 【請求項1】 内部の麻酔剤を気化させる気化手段が設
けられた気化器の密閉容器内に順次直列に耐食性を有す
るエアポンプ及び耐食性を有する質量流量制御器が連通
され、該質量流量制御器のガス流出口が、笑気ガス源及
び酸素ガス源に接続された流路に連通され、該流路の連
通部の下流側が麻酔ガス供給部とされ、前記連通部は濃
度モニタ及び濃度補正回路を介して前記質量流量制御器
に接続され、該質量流量制御器は、サーモレジスタを有
し流入口に接続された熱式質量流量センサと、該熱式質
量流量センサと並列に接続されたバイパスと、該熱式質
量流量センサ及びバイパスの下流側に直列に接続され流
体を流出口より流出させるバルブ部と、設定器、前記熱
式質量流量センサ及びバルブ部に接続され前記熱式質量
流量センサからのセンサ信号と前記設定器の設定信号と
を比較して、前記バルブ部に流入し該バルブ部より流出
する流体流量を所定の流量に制御させる電気回路とから
なることを特徴とする麻酔剤気化供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5910691U JP2580627Y2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 麻酔剤気化供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5910691U JP2580627Y2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 麻酔剤気化供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0513459U JPH0513459U (ja) | 1993-02-23 |
JP2580627Y2 true JP2580627Y2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=13103734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5910691U Expired - Lifetime JP2580627Y2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 麻酔剤気化供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580627Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP5910691U patent/JP2580627Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0513459U (ja) | 1993-02-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980526 |