JP2579979Y2 - 格闘競技用顔面保護具 - Google Patents

格闘競技用顔面保護具

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JP2579979Y2
JP2579979Y2 JP808293U JP808293U JP2579979Y2 JP 2579979 Y2 JP2579979 Y2 JP 2579979Y2 JP 808293 U JP808293 U JP 808293U JP 808293 U JP808293 U JP 808293U JP 2579979 Y2 JP2579979 Y2 JP 2579979Y2
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義行 鬼沢
農夫男 箱田
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Nok Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は例えば空手、少林寺拳法
等の格闘競技に使用される格闘競技用顔面保護具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の格闘競技用顔面保護具
は、例えば図3(a)及び(b)に示した第1従来例の
ように顔面全体を覆い保護するための面部101と、前
頭部を覆い保護するための本体102と、後頭部を覆い
保護するための後部105と、装着時、頭部に固定する
ための固定具104とから構成されており、面部101
が本体102と略全周的に接触するように固定されてい
る。
【0003】面部101は透明な板部材により成形さ
れ、格闘競技用顔面保護具を装着した際にも、外部が見
えるようになっている。
【0004】本体102はプラスチック材等により成形
され、本体102の内側には衝撃力を緩衝するための緩
衝材であるクッション材103が設けられている。
【0005】この格闘競技用顔面保護具装着時は、本体
102と後部105に接続された帯状の固定具104に
て装着者の頭部に固定される。
【0006】また、図4(a)及び(b)に示した第2
従来例は、面部101’と、本体102’とから構成さ
れている。
【0007】面部101’は第1従来例の面部101と
同様に、透明な板部材により成形され、格闘競技用顔面
保護具を装着した際にも、外部が見えるようになってい
る。
【0008】本体102’は、衝撃力を緩衝するための
緩衝材であるクッション材にて成形されている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし、斯かる従来技
術の場合には、面部101または101’と、本体10
2または102’とが剛結されており、面部101また
は101’に打撃を受けた際、その衝撃力は本体102
または102’にもろにかかることになり、装着者の首
部に多大な衝撃を与え、傷付けるおそれがある。
【0010】また、衝撃力に耐えるだけの強度を持たせ
るために、面部101または101’の板厚を厚くする
必要があり、そのため、装着者が競技時、相手の動きが
見にくくなり、重量もあるという課題があった。
【0011】さらに、本体102の内側には衝撃力を緩
衝するための緩衝材であるクッション材を設けている
が、後部105の内側には衝撃力を緩衝するための緩衝
材であるクッション材がなく、保護が十分されていない
ため、装着者が競技時に転倒した場合など、重大事故に
繋がるおそれがある。
【0012】本考案は上記従来技術の課題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、装着者
が安心して競技に専念することができる安全な格闘競技
用顔面保護具を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案にあっては、頭部に装着される保護具本体
と、該保護具本体の前面に設けられる顔面を保護するた
めの面部と、を備えた格闘競技用顔面保護具において、
前記保護具本体と前記面部との間に、面部から保護具本
体に伝達される衝撃力を吸収する衝撃力吸収手段を設け
た。
【0014】前記衝撃力吸収手段は、前記本体と面部の
間に面部の変形を逃がす空間を設けることで構成され
る。
【0015】前記面部の上側を固定させ、下部をゴム等
の弾性材で浮動支持して前記空間を形成した。
【0016】
【作用】而して、面部と本体の間に衝撃力吸収手段であ
る弾性材、クッション材及び空間を設けたので、面部に
衝撃力を受けた時、衝撃力吸収手段が歪み、その分だけ
本体側に伝わる衝撃力を緩和させる。
【0017】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0018】本考案の第1実施例に係る格闘競技用顔面
保護具を示す図1(a)〜(d)及び図2(a)〜
(d)において、Aは格闘競技用顔面保護具を示すもの
で、この格闘競技用顔面保護具は、顔面全体を覆い保護
するための面部1と、前頭部、両耳及び顎を覆い保護す
るための本体2と、後頭部を覆い保護するための後部5
と、装着時、頭部に固定するための固定具4とから構成
されている。
【0019】本体2と後部5の内側には略全面、連鎖状
に、衝撃力を緩衝するための衝撃力緩衝部材であるエア
袋3を設けている。
【0020】面部1は、装着者が競技時の打撃等から顔
面全体を覆い保護するもので、その全面は、競技時相手
の動きが見えるようにポリカーボネート等の透明な板部
材により成形されており、本実施例では2〜3mm程度
と薄いため、装着者が競技時、相手の動きが見易く、板
厚を薄くすることで、重量も軽量化することができる。
【0021】また、面部1の下端部は、成形したままで
は鋭利な状態で、競技時等、下端部を打撃した場合、打
撃した者の人体側に傷害を与えるおそれがあるが、本実
施例では、その鋭利な状態の下端部を覆うようにゴム部
材を設けてあるため、競技時等、下端部を打撃した場合
でも打撃した者の人体側に傷害を与えないし、面部1の
割れ防止にもなる。
【0022】本体2は、面部1によって覆われる顔面の
まわりである前頭部、両耳及び顎を覆い保護するするも
ので、強化プラスチック等から成形され、その形状は、
前頭部21、耳部22及び顎部23からなり、面部1に
覆われる顔面部24がくり抜かれている。
【0023】本体2の内側には略全面、連鎖状に、衝撃
力を緩衝するための衝撃力緩衝部材であり、流体を入れ
た変形自在な部材であるエア袋3が設けられ、装着時、
前頭部、両耳及び顎に前頭部21、耳部22及び顎部2
3がそれぞれフィットするように構成されている。
【0024】また、耳部22には、耳穴部25が両側に
設けられている。
【0025】なお、本体2の内側には略全面、連鎖状
に、衝撃力を緩衝するための衝撃力緩衝部材であるエア
袋3が設けられてはいるが、図1(d)に示したよう
に、この両側の耳穴部25を避けるように構成してい
る。
【0026】後部5は、本体2と同様に強化プラスチッ
ク等から成形され、その内側には略全面、連鎖状に、衝
撃力を緩衝するための緩衝部材であるエア袋3が設けら
れている。
【0027】エア袋3は、本体2及び後部5の内側略全
面、連鎖状に、衝撃力を緩衝するために設けられた衝撃
力緩衝部材で、複数のエア袋3が細い通路31にて連鎖
状につながっており、例えば、顎部23に打撃を受けた
時、その顎部23の内側に設けたエア袋3の空気の内圧
が急激に上昇しようとするが、連鎖状につながる両側の
耳部22及び、前頭部21の内側にあるエア袋3へ通路
31を経て移動することになり、通路31のオリフィス
の効果から衝撃力を緩衝できる。
【0028】ここで連鎖状でなく単一のエア袋3であっ
たら、衝撃力で空気圧が急激に高くなり、袋が破れてし
まう。
【0029】この複数のエア袋3が細い通路31にて連
鎖状につながった構成によれば、衝撃力を効率よく吸収
でき、単一のエア袋3で構成されたものより、エア袋3
は破れにくく、製品寿命が長くなる。
【0030】また、このエア袋3は給気口32を設ける
ことで、エア袋3内の空気量を調整できる。
【0031】この実施例では、流体を空気としたが、流
動抵抗を得られる流体であれば、水でも油でもよい。
【0032】固定具4は、帯状のゴム等の弾力性を有す
る部材からなり、装着時、本体2及び後部5が、前頭
部、両耳、顎及び後頭部にフィットし、固定されるよう
に、本体2及び後部5の適宜箇所、接続部41にて接続
されている。
【0033】脱着時、図2(d)のように、固定具4は
縮んだ状態で、本体2と後部5との間隔は狭くなってお
り、装着する際、その間隔を広げて頭部に装着する。
【0034】本実施例で、固定具4は帯状のゴム等の弾
力性を有する部材を使用したが、本来の目的は、装着
時、頭部に固定させることであり、固定具4は、頭部に
固定できるものであればどんなものでもよい。
【0035】面部1と本体2とは、面部1の上部にある
固定部11及び両側部にある弾性支持部12にて支持さ
れている。
【0036】面部1は、本体2の上部である前頭部21
の顔面部24に近い部分、固定部11で、衝撃力吸収手
段であるフェルト等のクッション材13を介してビス等
を適宜箇所に設けることにより接触固定され、左右両側
に設けられた耳部22においても、衝撃力吸収手段であ
るゴム等の弾性材14を介して弾性支持部12でビス等
にて支持され、面部1の下部側は固定されておらずフリ
ーな状態である。
【0037】この面部1と本体2との間は、上記の固定
部11及び両側部にある弾性支持部12にて間隔をとっ
て支持されており、特に面部1の下部側には、衝撃力吸
収手段である空間15が設けられ、面部1の変形による
衝撃力吸収効果を高めてある。
【0038】そのため、面部1の下部に打撃等の衝撃を
受けた場合、面部1は接触固定部11及び弾性支持部1
2を支点として空間15側に撓むことになり、撓んだ分
だけの衝撃力を面部1が吸収することになり、加えて、
弾性支持部12にある弾性材14が歪み、歪んだ分だけ
の衝撃力を弾性材14が吸収することになり、本体2に
伝わる衝撃力は減少し、さらに本体2の内側にも前述の
エア袋3があるため装着者が受ける衝撃力は従来品に比
べて著しく緩和される。
【0039】衝撃力は、手から受ける場合、最大500
kgf前後であり、蹴の場合、最大700kgf前後で
あるが、この数値は、固定した物で測定した衝撃力であ
るので、実際の競技時では、その半分程度と考えられ
る。
【0040】競技時、実際の打撃を受けた場合、従来の
クッション材では強く感じられるが、本実施例では、ほ
とんど感じられない。
【0041】
【考案の効果】本考案は以上の構成及び作用よりなるも
ので、面部の下部を本体に固定せず浮かせて空間を設け
た構成とし、さらに、本体と面部が弾性材及びクッショ
ン材を介して浮動支持されているので、衝撃力を受けた
時、その衝撃力を吸収すべく面部、弾性材及びクッショ
ン材が歪み、その分だけ衝撃力を緩和でき、本体側に伝
わる衝撃力が小さくなる。
【0042】また、本体には内側略全面に連鎖状に衝撃
力緩衝部材であるエア袋を設けたことで、装着者への衝
撃力はさらに緩和させることができる。
【0043】後部の内側略全面に連鎖状に衝撃力緩衝部
材であるエア袋を設けたことで、後頭部の保護もでき
る。
【0044】したがって、装着者の面部に打撃された場
合でも、首部に傷害を受けるということはなく装着者が
安心して競技に専念することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本考案の第1実施例に係る格闘
競技用顔面保護具を示す正面図である。図1(b)は、
本考案の第1実施例に係る格闘競技用顔面保護具を示す
右側面図である。図1(c)は、本考案の第1実施例に
係る格闘競技用顔面保護具を示す平面図である。図1
(d)は、本考案の第1実施例に係る格闘競技用顔面保
護具を示す断面図である。
【図2】図2(a)は、本考案の第1実施例に係る格闘
競技用顔面保護具を示す背面図である。図2(b)は、
本考案の第1実施例に係る格闘競技用顔面保護具を示す
底面図である。図2(c)は、本考案の第1実施例に係
る格闘競技用顔面保護具を示す装着図である。図2
(d)は、本考案の第1実施例に係る格闘競技用顔面保
護具を示す脱着時断面図である。
【図3】図3(a)は、第1従来例に係る格闘競技用顔
面保護具を示す正面図である。図3(b)は、第1従来
例に係る格闘競技用顔面保護具を示す断面図である。
【図4】図4(a)は、第2従来例に係る格闘競技用顔
面保護具を示す正面図である。図4(b)は、第2従来
例に係る格闘競技用顔面保護具を示す断面図である。
【符号の説明】
A 格闘競技用顔面保護具 1 面部 2 本体 3 エア袋(緩衝部材) 4 固定具 5 後部 11 固定部 12 弾性支持部 13 クッション材(衝撃力吸収手段) 14 弾性材(衝撃力吸収手段) 15 空間(衝撃力吸収手段) 21 前頭部 22 耳部 23 顎部 24 顔面部 25 耳穴部 31 通路 32 給気口 41 接続部 101,101’ 面部 102,102’ 本体 103 クッション材 104 固定具 105 後部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63B 71/00 A63B 69/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部に装着される保護具本体と、該保護
    具本体の前面に設けられる顔面を保護するための面部
    と、を備えた格闘競技用顔面保護具において、 前記保護具本体と前記面部との間に、面部から保護具本
    体に伝達される衝撃力を吸収する衝撃力吸収手段を設け
    たことを特徴とする格闘競技用顔面保護具。
  2. 【請求項2】 前記衝撃力吸収手段は、前記本体と面部
    の間に面部の変形を逃がす空間を設けることで構成され
    ることを特徴とする請求項1に記載の格闘競技用顔面保
    護具。
  3. 【請求項3】 前記面部の上側を固定させ、下部をゴム
    等の弾性材で浮動支持して前記空間を形成した請求項2
    に記載の格闘競技用顔面保護具。
JP808293U 1993-02-05 1993-02-05 格闘競技用顔面保護具 Expired - Lifetime JP2579979Y2 (ja)

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JPH0661271U JPH0661271U (ja) 1994-08-30
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