JP2579862B2 - リーチ型フォークリフト及びその旋回方法 - Google Patents
リーチ型フォークリフト及びその旋回方法Info
- Publication number
- JP2579862B2 JP2579862B2 JP8158592A JP8158592A JP2579862B2 JP 2579862 B2 JP2579862 B2 JP 2579862B2 JP 8158592 A JP8158592 A JP 8158592A JP 8158592 A JP8158592 A JP 8158592A JP 2579862 B2 JP2579862 B2 JP 2579862B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- steering angle
- wheel
- drive wheel
- center point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Description
を操舵可能としたリーチ型フォークリフトに係り、ハン
ドル操作に応じて連続的に左右のロードホイールの操舵
角を変化させ得ることにより、極めて小さな旋回を行い
得るリーチ型フォークリフト及びその旋回方法に関する
ものである。
ォークリフト(以下、単にフォークリフトという)a
は、左右のロードホイールb、cがストラドルアーム
d、dに回転方向のみ自在に軸支されている。従って、
フォークリフトaの旋回中心は、左右のストラドルアー
ムb、cの回転軸(不図示)を結ぶ軸f上に並ぶことと
なる。
半径R1で旋回させるためには、ドライブホイールgの
回転軸の延長線が、前記旋回中心が並ぶ軸fの中点hに
交差するよう前記ドライブホイールgを操舵すれば良
い。
構成では、旋回中心点を、略車体中心jに位置させる事
ができず、旋回半径が大きくなり好ましいものではな
い。特に、フォークリフトは、通常きわめて幅狭な倉庫
内通路での荷役走行作業を強いられるものであるため、
上述の最小旋回半径がより小なるものであることが望ま
れている。
で、その目的は通常のリーチ型フォークリフトの運転フ
ィーリングを基調としつつ、ハンドル操作に応じ、旋回
中心を徐々にリーチ型フォークリフトの車体中心に位置
させる事により、従来よりきわめて小さな旋回半径で旋
回し得るリーチ型フォークリフトを提供する事にある。
ドルアーム各々にロードホイールを操舵可能に支持する
と共に、該左右のロードホイールの操舵角を検出する手
段を備え、ハンドルにて操舵可能なドライブホイール及
び該ドライブホイールの操舵角を検出し得る手段を備え
たリーチ型フォークリフトであって、該リーチ型フォー
クリフトの旋回中心点の軌跡が少なくとも任意に定めた
最小旋回中心点及び左右のロードホイールの操舵中心点
を通ると共に、前記左右のロードホイールの操舵中心点
から各々車体の外側に向けて、任意に定めた車体幅方向
に沿う直線に漸近し、かつこれらを滑らかに結んだ曲線
となるよう左右のロードホイールの操舵角を制御するこ
とを基本としたものである。
比較的小さい場合には、左右ロードホイールは、ドライ
ブホイールとの関係では逆位相となるよう操舵制御され
る。これにより、従来に比し小回りがきき、かつフィー
リングが良い旋回が行える。
きくなると、左右ロードホイールは、前述の逆位相から
直進状態を経て、左右ロードホイール同士が逆位相とな
り旋回中心点が任意に定め得る最小旋回中心点に向か
い、最終的にはこれに一致するよう操舵制御され、きわ
めて小さな旋回半径でリーチ型フォークリフトを旋回さ
せうる。尚、最小旋回中心点は、車体の中心線上に任意
の位置に定め得るものである。
明する。図1に示す如く、リーチ型フォークリフト(以
下、単にフォークリフトという)1は、本体部2と、該
本体部2から突出する左右のストラドルアーム20、2
0各々にロードホイール5、6を操舵可能に支持すると
共に、前記本体部2にハンドル3にて操舵可能なドライ
ブホイール4を備えている。
ハンドル3と機械的に連係する旋回自在な旋回ギヤ17
に支承され、該旋回ギヤ17には、その回転量を検出し
得るポテンショメータ18が取り付けられ、これにより
ドライブホイール4の操舵角を検出しうる。尚、図示し
ていないが、ドライブホイール4の側方には走行安定性
を確保すべくキャスタ輪が配される。
には、前後にスライドしうると共に、リフトシリンダ
(不図示)にて昇降動可能に荷役具7が装着されてい
る。
20に対し旋回自在な旋回ブラケット8、9に各々回動
自在に支承されており、該旋回ブラケット8、9にはチ
ェーン、或いはベルト等の伝導具10、10を介してス
テアリングモータ11、12が各々装着される。従っ
て、前記ステアリングモータ11、12を回転駆動する
事により、左右のロードホイール5、6を各々操舵中心
点L、Rを中心として操舵することが可能である。尚、
本例では、ロードホイールの中心が操舵中心点となるも
のを例示するが、これ以外にもいわゆるキングピンオフ
セットを所定量設けるよう構成してもよい。
軸には、その回転量を検出し得るポテンショメータ1
3、14が取り付き、左右のロードホイール5、6の操
舵角を検出しうるよう構成される。
る。制御装置16は、図2に示す如くA/Dコンバー
タ、プログラム等が記憶されるROM、作業用メモリで
あるRAM、マイクロプロセッサであるMPU、D/A
コンバータ及びモータコントローラ19とから構成さ
れ、これらはバスライン若しくはI/Oにより結ばれて
いる。
タ18、14、13からそれぞれの車輪の操舵角θD 、
θR 、θL に対応した電圧が入力される。又、A/Dコ
ンバータでは、入力された信号をアナログ信号からデジ
タル信号に変換する。
ロードホイール5、6の操舵角θL、θR の演算が行わ
れる。尚、この演算処理手順はROMに記憶されてお
り、これについては後述する。
ライブホイール4の操舵角θD と左右のロードホイール
5、6の操舵角θL 、θR との関係が記憶されている。
この関係を、図9に示すフォークリフトを用いて説明す
る。
に、最小旋回中心点Sを定める。本例では、最小旋回中
心点Sは、フォークリフト1が荷Wを積載した状態で、
最小の旋回半径R2で旋回し得るような位置に設定され
る。
直交座標系(x−y)を考え、該座標上での各寸法は図
示の如く、左右のロードホイール5、6の操舵中心L、
Rの各座標を(xL ,yL )=(−575,500)、
(xR ,yR )=(575,500)とし、ドライブホ
イール4の操舵中心Dの座標を(xD ,yD )=(−3
00,−850)とする。尚、単位はmmである。
イール5、6の操舵角θL 、θR は、それぞれ軸Gと、
ロードホイール5、6の操舵中心L、Rから、各ロード
ホイールの回転軸の中心線の延長線HL 、HR (以下、
単に延長線HL 、HR という)とのなす角をいうものと
する。尚、軸Gは、左右のロードホイール5、6の操舵
中心L、Rを結んだ線である。
ドライブホイール4の回転軸の中心線の延長線(以下、
単に延長線HF という)と、y軸に垂直な軸とのなす角
をいうものとし、それぞれの角度は、すべて反時計回り
を正として考える。従って、ドライブホイール4の操舵
角θD が正である場合には、フォークリフトは右旋回状
態となり、負の場合には左旋回状態となる。
点Pの軌跡を示す。該軌跡は、少なくとも前記最小旋回
中心点S及び左右のロードホイール5、6の操舵中心点
L、Rを通ると共に、前記左右のロードホイール5、6
の操舵中心点L、Rから各々フォークリフト1の外側に
向けて任意に定めた車体幅方向に沿う直線Kに漸近し、
かつこれらを滑らかに結んで予め設定する。
の操舵角が比較的小さい範囲にある際に基準となる軸で
あり、本例では前記最小旋回中心点Sを通るものを例示
するが、これに限定する趣旨ではない。
L 、θR は、ドライブホイール4の操舵角θD を微小角
度変化させ、その都度ドライブホイール4の延長線HF
と、旋回中心点の軌跡Pとの交点Pnを求め、該交点P
nに右若しくは左ロードホイール5の延長線HL 、HR
が一致する角度として求めることができる。この関係を
示したものが図11の角度線図である。
ホイール5、6の操舵角θL 、θRは、該演算結果と現
在の操舵角の検出値との偏差に基づいて、左右のロード
ホイール5、6の旋回速度が決定され、D/Aコンバー
タにてアナログ変換された後、モータコントローラ19
を経て左右のステアリングモータ11、12各々へと出
力される。
からI/Oを介して制御信号が入力され、ステアリング
モータ11、12の正転、逆転、異常時の強制ロック等
のコントロールが行われる。
ローチャートに基づき各ステップを説明する。先ず、R
AMやI/O等をイニシアルする(S1、S2)。
ル4の操舵角θD 及び左右のロードホイール5、6の操
舵角θL 、θR をそれぞれRAMに読み込む(S3〜S
5)。
に示した角度線図から、現時点のドライブホイール4の
操舵角に対応する左右のロードホイール5、6の操舵角
を読み込み(S6、S7)、検出値との偏差を出力する
(S8)。これにより、左右のロードホイール5、6の
操舵角が目標値にフィードバック制御される。
明らかなように、ドライブホイール4の操舵角が比較的
小さい範囲内(本例では、右操舵時で略+57deg 、左
操舵時においては略−78deg の範囲内)においては、
旋回中心点は、左右のロードホイール5、6の操舵中心
を結ぶ軸Gよりも下方位置で連続し、旋回フィーリング
が良好となると共に、従来のリーチ型フォークリフトに
比し、DRだけ旋回半径が小さくなり、小回りが利くこ
とになる。
大きくなると、旋回中心点Pの軌跡は、ロードホイール
の操舵中心を経て、最小旋回中心に滑らかに移行するた
め、急激なロードホイールの操舵変化を抑える事ができ
るとともに、図17に示す如く極めて小さな旋回半径で
フォークリフトを旋回させうる。
る。本例では、前記ROM内に、いずれか一のロードホ
イールの操舵角を記憶させるように構成する。即ち、図
13に示す如く、ドライブホイール4の操舵角が正の場
合には右ロードホイール6の操舵角θR のデータを、又
ドライブホイール4の操舵角が負の場合には左ロードホ
イール5の操舵角θL のデータを記憶させるように構成
することもできる。
図12に示す。
同じである。そして、MPUでは、フォークリフトのド
ライブホイール4の操舵角θD が零か否か、即ち直進状
態か旋回状態にあるかを判断する(S6)。ドライブホ
イール4の操舵角θD が零であれば(S6でY)左右の
ロードホイール5、6の操舵角θR 、θL を共に零と
し、(S7、S8)これをモータコントローラ19に出
力する(S9)。従って、上述のモータコントローラ1
9によって左右のロードホイール5、6の操舵角θR 、
θL は共に零となるようフィードバック制御される。こ
れにより直進状態が保たれる。
でない場合、即ち旋回状態である場合には、その方向を
検出する(S10)。ドライブホイール4の操舵角が正
であれば(S10でY)、前述の如くフォークリフト1
は右旋回状態となる。
イール4の操舵角が、正である場合には、当該ドライブ
ホイール4の操舵角に対応する右ロードホイール6の操
舵角を読み込む(S11)。
と、上記ROMにて決定された右ロードホイール6の操
舵角θR より幾何学的に求め得る旋回中心点Pを演算
し、この点Pに左ロードホイール5の延長線HL が一致
し得るよう、左ロードホイール5の操舵角θL を演算す
る。
回中心点Sを原点とする直交座標系(x−y)を考える
と、ドライブホイール4の延長線HF の直線方程式は数
1で、右ロードホイール6の延長線HR の直線方程式は
数2でそれぞれ表すことができる。
回中心点Pの各座標(xP ,yP )を得ることができ、
この座標は数3、数4で表すことができる。
の延長線HL が一致しうるよう左ロードホイール5の操
舵角θL を決定する。左ロードホイール5の操舵角θL
は、数5で求めることができる(S11)。
ール5、6の操舵角θL 、θR を出力し(S9)、現在
の操舵角の検出値との偏差に基づいて周知のフィードバ
ック制御が行われる。尚、逆の場合(S10でN)も同
様であり、この場合の説明は省略する。
る。本例は、演算により上記図11に示したドライブホ
イール4とロードホイールの操舵角の関係を導きうるも
のであり、左右のロードホイール5、6の操舵角θL 、
θR は図14に示す手順で演算することができる。
フト1のドライブホイール4の操舵角θD 及び左右のロ
ードホイール5、6の操舵角θL 、θR をそれぞれRA
Mに読み込む(S3〜S5)。
イブホイール4の操舵角θD が零か否か、即ち直進状態
か旋回状態にあるかを判断する(S6)。ドライブホイ
ール4の操舵角θD が零であれば(S6でY)左右のロ
ードホイール5、6の操舵角θR 、θL を共に零とし、
(S7、S8)これをモータコントローラ19に出力す
る(S9)。従って、上述同様左右のロードホイール
5、6の操舵角θL 、θR は共に零となるようフィード
バック制御される。
でない場合、即ち旋回状態である場合には、その方向を
検出する(S10)。ドライブホイール4の操舵角が正
であれば(S10でY)、前述の如くフォークリフト1
は右旋回状態となる。かかる場合には、左右のロードホ
イール5、6の操舵角は以下の手順で求める。
所定の操舵利得GR を乗じて右ロードホイール6の仮想
操舵角θSRを演算する(S11)。一方、フォークリフ
ト1が左旋回状態、即ちドライブホイール4の操舵角θ
D が負の場合には(S10でN)、ドライブホイール4
の操舵角θD に所定の操舵利得GL を乗じて左ロードホ
イール5の仮想操舵角θSLを演算する(S15)。
た車体の最小旋回中心点Sにドライブホイール4の延長
線HF 、及び左右のロードホイール5、6の延長線HL
、HR がそれぞれ一致する際の操舵角の比で表したも
のをいう。又、仮想操舵角とは、最終的なロードホイー
ルの操舵角ではなく、最終的な操舵角を求めうるために
仮に設定する操舵角をいう。
説明する。フォークリフト1が荷を積載した状態で最小
旋回半径にて旋回し得る最小旋回中心点Sを予め設定す
る。そして、フォークリフト1が右旋回状態の場合は、
図5の如く、ドライブホイール4の延長線HF が、最小
旋回中心点Sに一致する際の操舵角θDRと、右ロードホ
イール6の延長線HR が前記車体中心点Sに一致する際
の操舵角θREとを予め求め、数6にて示す如く両者の比
で決定する。尚、ドライブホイール4の操舵角の最終端
を、前記θDR、θDLに制限しておくことがより望まし
い。
は、図6の如く、ドライブホイール4の延長線HF が、
最小旋回中心点Sに一致する際の操舵角θDLと、左ロー
ドホイール5の延長線HL が前記車体中心点Sに一致す
る際の操舵角θLEとを予め求め、数7にて示す如く両者
の比で決定する。
ROM内に記憶させておく。
が正、即ちフォークリフト1が右旋回状態の場合には右
ロードホイール6の仮想操舵角θSRは、数8に示す如く
ドライブホイール4の操舵角θD に前記操舵利得GR を
乗じて決定し、又、ドライブホイール4の操舵角が負、
即ちフォークリフト1が左旋回状態の場合には左ロード
ホイール5の仮想操舵角θSLは、数9に示す如く、ドラ
イブホイール4の操舵角θD に前記操舵利得GL を乗じ
て決定する。
々の仮想操舵角θSR、θSLは、ドライブホイール4の操
舵角θD と比例関係にあり、最大操舵時には、前記最小
旋回中心点Sに一致する。
合には、仮想操舵角θSRと、ドライブホイール4の操舵
角θD との幾何学的関係により定まるフォークリフト1
の仮想旋回中心点P1 (xP1,yP1)を演算する。
は、図7に示す如く、前記ドライブホイール4の延長線
HF と、前記仮想操舵角θSRの状態にある右ロードホイ
ール6の延長線HR との交点を求めれば良い。ここで、
ドライブホイール4の延長線HF の直線方程式は前述の
如く数1で、同様に右ロードホイール6の延長線HR の
直線方程式は数2のθR にθSRを代入してそれぞれ表す
ことができ、両者の交点、即ち仮想旋回中心点P1 の座
標は数10、数11で求め得る。
ホイール5の延長線HL が一致しうるよう左ロードホイ
ール5の仮想操舵角θSLを決定する。左ロードホイール
5の仮想操舵角θSLは、数12で求めることができる
(S12)。
舵角θSLにマイナス符号を付して、右ロードホイール6
の実操舵角θR として決定する(S13)。
と、ドライブホイール4の操舵角θD により幾何学的に
決定される現実の旋回中心点たる実旋回中心点Pを演算
する。これは、数2で表される右ロードホイール6の延
長線HR と、数1にて表されるドライブホイール4の延
長線HF との交点を求めれば良い。実旋回中心点Pの各
座標は数3、数4にて表すことができる。
L は、当該左ロードホイール5の延長線HL が前記実旋
回中心点Pに一致し得るよう決定する。左ロードホイー
ル5の実操舵角θL は前記数5にて求めることができ
る。
は、アッカーマン・ジャントの理論を完全に満足し、旋
回中の摩擦を極力抑えた極めて円滑な旋回状態を保つこ
とができる。
が負の場合(S10でN)、数9に、より左ロードホイ
ール5の仮想操舵角θSLを求め、ドライブホイール4の
操舵角θD との幾何学的な関係により定まるフォークリ
フト1の仮想旋回中心点P1(xP1,yP1)を演算す
る。
ール4の延長線HF の直線方程式は数1で、また仮想操
舵角θSLの状態にある左ロードホイール5の延長線HL
の直線方程式は数13で表され、両者を解くと仮想旋回
中心点P1 の座標は、数14及び数15にて表すことが
できる。
ホイール6の延長線HR が一致しうるよう右ロードホイ
ール6の仮想操舵角θSRを決定する。右ロードホイール
6の仮想操舵角θSRは、数16で求めることができる
(S16)。
舵角θSRにマイナス符号を付して、左ロードホイール5
の現実の操舵角たる実操舵角θL として決定する(S1
7)。
ホイール5の実操舵角θL と、ドライブホイール4の操
舵角θD により幾何学的に決定される実旋回中心点Pを
演算する。これは、左ロードホイール5の延長線HF
と、数1にて表されるドライブホイール4の延長線との
交点を求めれば良い。実旋回中心点の各座標は各々数1
7、数18にて表すことができる。
は、当該右ロードホイール6の延長線HR が前記実旋回
中心点Pに一致し得るよう決定するため、右ロードホイ
ール6の操舵角θR は数19にて求めることができる。
左右のロードホイール5、6の仮想操舵角θSR、θSLと
の関係を示す角度線図を図10に、ドライブホイール4
の操舵角θD と、左右のロードホイール5、6の実操舵
角θL 、θRとの関係を示す角度線図を図11にそれぞ
れ示す。尚、旋回中心点Pの軌跡は、第一実施例の場合
と同じになる。
イブホイール4の操舵角θD が本例では、略+57(de
g) で、旋回中心点Pが右ロードホイール6の操舵中心
点Lと一致する。この点を境として左右のロードホイー
ル5、6各々の位相が、いわゆる逆位相に反転し始め
る。
Pをハンドル操作によるドライブホイール4の操舵角に
応じ、最終的には上述の最小旋回中心点Sまで連続して
変化させることができ、極めて小さな旋回半径R2でフ
ォークリフト1を旋回させることになる。
(即ち、フォークリフト1の左旋回時)も上記同様の作
用が得られ、左右のロードホイール5、6の位相は、ド
ライブホイール4の操舵角が略−78(deg) で反転し始
め、上述と同様の作用を得る。
小旋回半径R2と、従来の最小旋回半径R1との比は、
約0.7となり、その場旋回に要する占有面積比では約
0.5と、極めて減少し得るものである。
てはならず、第一実施例においては、予め旋回中心点の
軌跡からドライブホイール4と、左右のロードホイール
5、6の操舵角との関係を記憶させておくものを例示し
たが、これ以外にも、左右のロードホイール5、6の操
舵中心点L、R、漸近線K及び最小旋回中心点Sを座標
系で記憶させておき、これらの点を滑らかに結ぶようフ
ァジィプロセッサ等を用いて構成し、逐次演算するよう
構成することもできる。
ベルト等の伝達具以外にも、各種の歯車機構や、リンク
等の伝導手段を用いて構成してもよい。
通常のリーチ型フォークリフトの運転フィーリングを基
調としつつ、ハンドル操作に応じ、旋回中心を徐々にリ
ーチ型フォークリフトの車体中心に位置させる事ができ
るから、従来よりきわめて小さな旋回半径でリーチ型フ
ォークリフト旋回させることができる。従って、倉庫内
通路面積を削減でき、その分、荷の保管スペース向上し
得るという効果を奏する。
さい範囲内においては、旋回中心点は、左右のロードホ
イールの操舵中心を結ぶ軸よりも下方位置となり、旋回
フィーリングが良好となると共に、旋回半径が小さくな
り小回りが利くことになる。
きくなると、旋回中心の軌跡は、ロードホイールの操舵
中心を経て、最小旋回中心に滑らかに移行するため、急
激なロードホイールの操舵変化を抑える事ができるとと
もに、極めて小さな旋回半径でフォークリフトを旋回さ
せうる。
事により、旋回中心の軌跡を連続的に変化させる事が可
能であるから、用途に応じた走行フィーリングを実現す
ることができ、きわめて拡張性の高いフォークリフトを
提供しうる。
平面図である。
る。
ャートである。
トの概念図である。
算手順を説明するための概念図である。
算手順を説明するための概念図である。
るための図である。
ホイールの仮想操舵角との角度線図である。
ホイールの実操舵角との角度線図である。
チャートである。
イールの操舵角との角度線図である。
チャートである。
中心の軌跡図である。
するための図である。
半径で旋回している状態を示す平面図である。
説明するための平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 左右のストラドルアーム各々にロードホ
イールを操舵可能に支持すると共に、該左右のロードホ
イールの操舵角を検出する手段を備え、ハンドルにて操
舵可能なドライブホイール及び該ドライブホイールの操
舵角を検出し得る手段を備えたリーチ型フォークリフト
であって、該リーチ型フォークリフトの旋回中心点の軌
跡が少なくとも任意に定めた最小旋回中心点及び左右の
ロードホイールの操舵中心点を通ると共に、前記左右の
ロードホイールの操舵中心点から各々車体の外側に向け
て、任意に定めた車体幅方向に沿う直線に漸近し、かつ
これらを滑らかに結んだ曲線となるよう左右のロードホ
イールの操舵角を制御することを特徴とするリーチ型フ
ォークリフトの旋回方法。 - 【請求項2】 左右のストラドルアーム各々にロードホ
イールを操舵可能に支持すると共に、該左右のロードホ
イールの操舵角を検出する手段を備え、ハンドルにて操
舵可能なドライブホイール及び該ドライブホイールの操
舵角を検出し得る手段を備えたリーチ型フォークリフト
であって、前記ドライブホイールの操舵角に任意に定め
た所定の操舵利得を乗じて得る仮想操舵角と、一のロー
ドホイールが前記仮想操舵角の状態にあると想定し、前
記ドライブホイールと、前記仮想操舵角の状態にある一
のロードホイールとの幾何学的関係により定まる仮想旋
回中心点を演算し、該仮想旋回中心点に、他の一のロー
ドホイールの回転軸の延長線が一致し得る他の一のロー
ドホイールの仮想操舵角を演算し、前記一のロードホイ
ールの実操舵角を前記他の一の仮想操舵角となるよう操
舵制御すると共に、前記実操舵角状態にある一のロード
ホイールと、前記ドライブホイールとの幾何学的関係に
より定まる実旋回中心点を演算し、該実旋回中心点に他
の一のロードホイールの回転軸の延長線が一致しうるよ
う他の一のロードホイールを操舵制御しうる制御装置を
具えてなるリーチ型フォークリフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8158592A JP2579862B2 (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | リーチ型フォークリフト及びその旋回方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8158592A JP2579862B2 (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | リーチ型フォークリフト及びその旋回方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05246699A JPH05246699A (ja) | 1993-09-24 |
JP2579862B2 true JP2579862B2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=13750404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8158592A Expired - Fee Related JP2579862B2 (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | リーチ型フォークリフト及びその旋回方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2579862B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-03 JP JP8158592A patent/JP2579862B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05246699A (ja) | 1993-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5325935A (en) | Reach forklift | |
JP2004196110A (ja) | 電気式産業車両の操舵装置 | |
JPH05185936A (ja) | 電気式パワーステアリング装置 | |
JP2939569B2 (ja) | リーチ型フォークリフト | |
JP2579862B2 (ja) | リーチ型フォークリフト及びその旋回方法 | |
JP2997965B2 (ja) | リーチ型フォークリフトの走行操作方法 | |
EP1809528A2 (en) | Vehicles and control systems thereof with adjustable steering axes | |
JP2619583B2 (ja) | リーチ型フォークリフト | |
JP2949181B2 (ja) | リーチ型フォークリフト | |
US20060247837A1 (en) | Vehicle and a method for controlling steering thereof | |
JP3524710B2 (ja) | 荷役車両 | |
JP2779083B2 (ja) | リーチ型フォークリフトの旋回方法 | |
JP3306353B2 (ja) | リーチ型フォークリフト | |
JP2639868B2 (ja) | リーチ型フォークリフトの制御方法 | |
JP2619586B2 (ja) | リーチ型フォークリフトの制動装置 | |
JP2579857B2 (ja) | リーチ型フォークリフトの制御方法 | |
JP2789007B2 (ja) | 高所作業車の芯地旋回機構 | |
JP2784586B2 (ja) | 後輪操舵装置 | |
JP3198056B2 (ja) | 荷役車両 | |
JPH0891238A (ja) | 後輪操舵装置の制御方法 | |
JP3335109B2 (ja) | リーチ型フォークリフト | |
JP2739397B2 (ja) | リーチ型フォークリフトの制御方法 | |
JP2584747Y2 (ja) | 作業車輌の操向機構 | |
JPH11105731A (ja) | リーチ型フォークリフト | |
JP2561516Y2 (ja) | 走行車輌の操向機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960827 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071107 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101107 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101107 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107 Year of fee payment: 15 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |