JP2579147B2 - 等速ボールジョイントの組付方法 - Google Patents
等速ボールジョイントの組付方法Info
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- JP2579147B2 JP2579147B2 JP61137799A JP13779986A JP2579147B2 JP 2579147 B2 JP2579147 B2 JP 2579147B2 JP 61137799 A JP61137799 A JP 61137799A JP 13779986 A JP13779986 A JP 13779986A JP 2579147 B2 JP2579147 B2 JP 2579147B2
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- inner race
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、等速ボールジョイントを自動組付する方法
に関するものである。
に関するものである。
(従来の技術) 従来、この種の組付装置としては、実開昭60−17923
号公報に開示されたものがある。このものは、等速ボー
ルジョイントのアウターレースを支承するブッシュと、
アウターレース内のインナーレースおよびボールケージ
をそれぞれ一定角度に傾けるインナーレース傾動アー
ム、ケージ傾動アームと、ボールケージのケージ窓にボ
ール(スチールボール)を押込む圧入装置とを備え、イ
ンナーレース傾動アームおよびケージ傾動アームにより
アウターレースに対してインナーレースとボールケージ
とを傾けた後、圧入装置によりケージ窓にボールを押込
み、その後、インナーレース傾動アームおよびケージ傾
動アームを戻してアウターレースを所定角度回転させ、
前記操作を繰り返すようにしたものである。
号公報に開示されたものがある。このものは、等速ボー
ルジョイントのアウターレースを支承するブッシュと、
アウターレース内のインナーレースおよびボールケージ
をそれぞれ一定角度に傾けるインナーレース傾動アー
ム、ケージ傾動アームと、ボールケージのケージ窓にボ
ール(スチールボール)を押込む圧入装置とを備え、イ
ンナーレース傾動アームおよびケージ傾動アームにより
アウターレースに対してインナーレースとボールケージ
とを傾けた後、圧入装置によりケージ窓にボールを押込
み、その後、インナーレース傾動アームおよびケージ傾
動アームを戻してアウターレースを所定角度回転させ、
前記操作を繰り返すようにしたものである。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記組付装置による組付方法によれば、1個
のボールを圧入するごとにインナーレース傾動アームお
よびケージ傾動アームを戻す操作が必要なため、ボール
の組込みに時間がかかり、自動化しても思うように生産
性が上がらないという問題があった。また、ボールを圧
入する特別の圧入装置が必要なため、装置構造が複雑化
して装置コストも上昇するという問題があった。
のボールを圧入するごとにインナーレース傾動アームお
よびケージ傾動アームを戻す操作が必要なため、ボール
の組込みに時間がかかり、自動化しても思うように生産
性が上がらないという問題があった。また、ボールを圧
入する特別の圧入装置が必要なため、装置構造が複雑化
して装置コストも上昇するという問題があった。
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたもので、ボー
ルの組込みを極めて高能率に行う、ことができると共
に、装置の簡略化にも大きく寄与する等速ボールジョイ
ントの組付方法を提供することを目的とする。
ルの組込みを極めて高能率に行う、ことができると共
に、装置の簡略化にも大きく寄与する等速ボールジョイ
ントの組付方法を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 以上の問題点を解決し目的を達成するための手段とし
て、等速ボールジョイントのアウターレース内のインナ
ーレースおよびボールケージを、該アウターレースの軸
線に対してそれぞれ一定角度に傾けて保持すると共に、
これらの間にボールを一個組付けておき、アウターレー
スを回転させながら、該アウターレースからボールケー
ジのケージ窓を順次露出させて、この露出するケージ窓
に順次ボールを落し込み、所要数のボールを落し込んだ
後、アウターレースの回転を停止してインナーレースお
よびボールケージを該アウターレースの軸線に沿う元の
位置に戻すことを特徴とするものである。
て、等速ボールジョイントのアウターレース内のインナ
ーレースおよびボールケージを、該アウターレースの軸
線に対してそれぞれ一定角度に傾けて保持すると共に、
これらの間にボールを一個組付けておき、アウターレー
スを回転させながら、該アウターレースからボールケー
ジのケージ窓を順次露出させて、この露出するケージ窓
に順次ボールを落し込み、所要数のボールを落し込んだ
後、アウターレースの回転を停止してインナーレースお
よびボールケージを該アウターレースの軸線に沿う元の
位置に戻すことを特徴とするものである。
(作用) 本発明においては、アウターレースの一回転で所要数
のボールを組込むことができる。しかも、ケージ窓に落
し込まれたボールは、アウターレースの回転に応じて該
アウターレースとインナーレースとの間に順次挿入され
るので、特別の圧入装置が不用になる。
のボールを組込むことができる。しかも、ケージ窓に落
し込まれたボールは、アウターレースの回転に応じて該
アウターレースとインナーレースとの間に順次挿入され
るので、特別の圧入装置が不用になる。
(実施例) つぎに、本発明の実施例を第1図乃至第5図を用いて
説明する。
説明する。
本実施例は、第4図および第5図(a),(b)に示
す等速ボールジョイントの組付工程において、アウター
レース内に転動体であるボール(スチールボール)を自
動的に組付ける装置である。
す等速ボールジョイントの組付工程において、アウター
レース内に転動体であるボール(スチールボール)を自
動的に組付ける装置である。
まず、この等速ボールジョイントAについて説明する
と、アウターレースA1と、アウターレースA1内に組込ま
れるボールケージA2およびインナーレースA3と、アウタ
ーレースA1の案内溝とインナーレースA3の案内溝とにボ
ールケージA2のケージ窓A4を通って当接する複数(ここ
では6個)のスチールボールA5とから構成されるもので
ある。続いて、装置の構成について説明する。
と、アウターレースA1と、アウターレースA1内に組込ま
れるボールケージA2およびインナーレースA3と、アウタ
ーレースA1の案内溝とインナーレースA3の案内溝とにボ
ールケージA2のケージ窓A4を通って当接する複数(ここ
では6個)のスチールボールA5とから構成されるもので
ある。続いて、装置の構成について説明する。
等速ボールジョイントAのアウターレースA1を支持
し、アウターレースA1をその軸線まわりに回転および上
下方向へ移動させるワーク回転ユニット1について説明
する。
し、アウターレースA1をその軸線まわりに回転および上
下方向へ移動させるワーク回転ユニット1について説明
する。
下側本体ベース2にはモータ3が取付けられており、
モータ3の軸3aにはプーリ4が固定されている。また、
下側本体ベース2には主軸5も設けられており、該主軸
5は上側の第1回転軸6と下側の第2回転軸7とが接続
されて構成されている。第2回転軸7は上下方向の摺動
のみを許容するスライドベアリング8を介してプーリ9
が接続されており、さらにラジアルベアリング10を介し
て下側本体ベース2に固定されている従動部ハウジング
11に回動自在に取付けられている。そして、モータ3側
のプーリ4と第2回転軸7側のプーリ9とにチェーン12
が掛回されている。
モータ3の軸3aにはプーリ4が固定されている。また、
下側本体ベース2には主軸5も設けられており、該主軸
5は上側の第1回転軸6と下側の第2回転軸7とが接続
されて構成されている。第2回転軸7は上下方向の摺動
のみを許容するスライドベアリング8を介してプーリ9
が接続されており、さらにラジアルベアリング10を介し
て下側本体ベース2に固定されている従動部ハウジング
11に回動自在に取付けられている。そして、モータ3側
のプーリ4と第2回転軸7側のプーリ9とにチェーン12
が掛回されている。
一方、第1回転軸6は上端に、等速ボールジョイント
AのアウターレースA1のシャフト部A6を挟持するチャッ
ク13が設けられている。なお、シャフトA6を支持する手
段として、チャック13を用いずに、シャフト部A6に刻設
されているスプラインdに係合可能なメス型のスプライ
ンを使用してもよい。
AのアウターレースA1のシャフト部A6を挟持するチャッ
ク13が設けられている。なお、シャフトA6を支持する手
段として、チャック13を用いずに、シャフト部A6に刻設
されているスプラインdに係合可能なメス型のスプライ
ンを使用してもよい。
また、第1回転軸6の中間部はブラケット14,15によ
りスラストベアリング16…を介して回転自在に支持され
ており、さらにブラケット14,15は下型本体ベース2に
設けられているシリンダ装置(進退駆動手段)17のロッ
ド17aに接続されている。
りスラストベアリング16…を介して回転自在に支持され
ており、さらにブラケット14,15は下型本体ベース2に
設けられているシリンダ装置(進退駆動手段)17のロッ
ド17aに接続されている。
このように構成すると、主軸5はモータ3により回転
可能に、かつシリンダ装置17により上下に移動可能にな
っている。
可能に、かつシリンダ装置17により上下に移動可能にな
っている。
次に、ワーク回転ユニット1で支持されたアウターレ
ースA1内に組み込まれているボールケージA2およびイン
ナーレースA3を傾斜させる傾動ユニット18について説明
する。
ースA1内に組み込まれているボールケージA2およびイン
ナーレースA3を傾斜させる傾動ユニット18について説明
する。
上側本体ベース19の枠部19aに設けられているケージ
傾動駆動側プーリ20とインナーレース傾動駆動側プーリ
21のシャフト22にアーム23の一端が固定され、他端は下
側本体ベース2に設けられている傾動シリンダ装置24の
ロッド24aに取付けられている。このようにすると、傾
動シリンダ装置24のロッド24aの伸縮によりケージ傾動
駆動側プーリ20およびインナーレース傾動駆動側プーリ
21が一定角度回転することになる。
傾動駆動側プーリ20とインナーレース傾動駆動側プーリ
21のシャフト22にアーム23の一端が固定され、他端は下
側本体ベース2に設けられている傾動シリンダ装置24の
ロッド24aに取付けられている。このようにすると、傾
動シリンダ装置24のロッド24aの伸縮によりケージ傾動
駆動側プーリ20およびインナーレース傾動駆動側プーリ
21が一定角度回転することになる。
ケージ傾動駆動側プーリ20と上側本体ベース19の枠部
19bに設けられているケージ傾動従動側プーリ25とには
ベルト26が掛回されており、同様にインナーレース傾動
駆動側プーリ21と枠部19bに設けられているインナーレ
ース傾動従動側プーリ27とにベルト28が掛回されてい
る。なお、ケージ傾動駆動側プーリ20とインナーレース
傾動駆動側プーリ21とのプーリ比は1:2となっており、
そのためインナーレース傾動従動側プーリ27の回転角は
ケージ傾動従動側プーリ25の回転角の2倍となる。
19bに設けられているケージ傾動従動側プーリ25とには
ベルト26が掛回されており、同様にインナーレース傾動
駆動側プーリ21と枠部19bに設けられているインナーレ
ース傾動従動側プーリ27とにベルト28が掛回されてい
る。なお、ケージ傾動駆動側プーリ20とインナーレース
傾動駆動側プーリ21とのプーリ比は1:2となっており、
そのためインナーレース傾動従動側プーリ27の回転角は
ケージ傾動従動側プーリ25の回転角の2倍となる。
ケージ傾動従動側プーリ25には、ケージ傾動アーム29
がブラケット30を介して取付けられており、ケージ傾動
アーム29は先端がアウターレースA1内のボールケージA2
の上縁に当接できるようになっている。インナーレース
傾動従動側プーリ27にはインナーレース傾動ユニット31
が取付けられている。該インナーレース傾動ユニット31
は、一端をインナーレース傾動従動側プーリ27にブラケ
ット32を介して取付けられたアーム33の他端にニードル
ベアリング40を介して回動自在にインナーレース受け41
を取付けたものであって、インナーレース受け41をイン
ナーレースA3の中心孔に嵌合させることによりアウター
レースA1の内部のインナーレースA3を一定角度で傾斜さ
せたまま回転することができるようにしたものである。
がブラケット30を介して取付けられており、ケージ傾動
アーム29は先端がアウターレースA1内のボールケージA2
の上縁に当接できるようになっている。インナーレース
傾動従動側プーリ27にはインナーレース傾動ユニット31
が取付けられている。該インナーレース傾動ユニット31
は、一端をインナーレース傾動従動側プーリ27にブラケ
ット32を介して取付けられたアーム33の他端にニードル
ベアリング40を介して回動自在にインナーレース受け41
を取付けたものであって、インナーレース受け41をイン
ナーレースA3の中心孔に嵌合させることによりアウター
レースA1の内部のインナーレースA3を一定角度で傾斜さ
せたまま回転することができるようにしたものである。
続いて、ボールケージA2のケージ窓に向かってスチー
ルボールA5を挿入するボール供給ユニット42について説
明する。
ルボールA5を挿入するボール供給ユニット42について説
明する。
前記ケージ傾動アーム29とインナーレース傾動ユニッ
ト31によりボールケージA2とインナーレースA3が傾斜さ
せられるとボールケージA2のケージ窓A4が露出する。上
側本体ベース19には、この露出されたケージ窓A4に向か
って進退自在ロッド43aを有するシリンダ装置(進退動
手段)43が設けられており、さらにロッド43aには、パ
ーツフィーダ44から送られてくるスチールボールA5を前
記露出されたケージ窓A4に供給する供給シュート45が取
付けられている。供給シュート45の上側側面には、前記
シリンダ装置43のロッド43aが伸長したときにパーツフ
ィーダ44のボールガイド孔46との供給シュート45の内部
とが連通する貫通孔47が形成されている。ボールガイド
孔46の中間部にはシャッタ48が設けられてあって、シャ
ッタ前後シリンダ装置49によりシャッタ48がボールガイ
ド孔46を開閉するようになっている。なお、シャッタ48
の取付位置は、供給シュート45をシャッタ48との間に1
つの等速ボールジョイントAに組付けるのに必要な数の
スチールボールA5が溜まるように設定されている。な
お、前記必要なスチールボール数は、ここでは5個とな
り、残りの1個は予めアウターレースA1内に組付けられ
ている。また、50は、前記供給シュート45とシャッタ48
間のスチールボールA5の有無を検出する確認スイッチで
あり、51は、供給シュート45内のスチールボールA5の有
無を検出する確認スイッチである。
ト31によりボールケージA2とインナーレースA3が傾斜さ
せられるとボールケージA2のケージ窓A4が露出する。上
側本体ベース19には、この露出されたケージ窓A4に向か
って進退自在ロッド43aを有するシリンダ装置(進退動
手段)43が設けられており、さらにロッド43aには、パ
ーツフィーダ44から送られてくるスチールボールA5を前
記露出されたケージ窓A4に供給する供給シュート45が取
付けられている。供給シュート45の上側側面には、前記
シリンダ装置43のロッド43aが伸長したときにパーツフ
ィーダ44のボールガイド孔46との供給シュート45の内部
とが連通する貫通孔47が形成されている。ボールガイド
孔46の中間部にはシャッタ48が設けられてあって、シャ
ッタ前後シリンダ装置49によりシャッタ48がボールガイ
ド孔46を開閉するようになっている。なお、シャッタ48
の取付位置は、供給シュート45をシャッタ48との間に1
つの等速ボールジョイントAに組付けるのに必要な数の
スチールボールA5が溜まるように設定されている。な
お、前記必要なスチールボール数は、ここでは5個とな
り、残りの1個は予めアウターレースA1内に組付けられ
ている。また、50は、前記供給シュート45とシャッタ48
間のスチールボールA5の有無を検出する確認スイッチで
あり、51は、供給シュート45内のスチールボールA5の有
無を検出する確認スイッチである。
下側本体ベース2の従動部ハウジング11には、原位置
確認スイッチ52と過負荷検知スイッチ53とが設けられて
おり、原位置確認スイッチ52は主軸5の回転数を検知す
るもので、過負荷検知スイッチ53は何らかの原因で主軸
5が停止した場合にその停止を検知するものである。
確認スイッチ52と過負荷検知スイッチ53とが設けられて
おり、原位置確認スイッチ52は主軸5の回転数を検知す
るもので、過負荷検知スイッチ53は何らかの原因で主軸
5が停止した場合にその停止を検知するものである。
過負荷検知スイッチ53は過負荷検知装置54に接続され
ており、停止が検知されると過負荷検知装置54からモー
タ3の回転を制御する電気制御部55に検知信号が送られ
てモータ3を制御できるようになっている。そして、検
知信号を受けた電気制御部55は一定回数(N回)の逆転
・正転をくり返すようにモータを制御する。
ており、停止が検知されると過負荷検知装置54からモー
タ3の回転を制御する電気制御部55に検知信号が送られ
てモータ3を制御できるようになっている。そして、検
知信号を受けた電気制御部55は一定回数(N回)の逆転
・正転をくり返すようにモータを制御する。
次に、第2図および第3図を用いて上記構成に係る作
用について説明する。
用について説明する。
主軸5のチャック13によりアウターレースA1のシャフ
ト部A6を挟持する。次に、シリンダ装置17のロッド17a
を伸長させ主軸5を上昇させ、アウターレースA1に組み
込まれているインナーレースA3の中心孔にインナーレー
ス傾動ユニット31のインナーレース受け41を嵌合させ
る。同時にケージ傾動アーム29の先端部をボールケージ
A2を当接させる。
ト部A6を挟持する。次に、シリンダ装置17のロッド17a
を伸長させ主軸5を上昇させ、アウターレースA1に組み
込まれているインナーレースA3の中心孔にインナーレー
ス傾動ユニット31のインナーレース受け41を嵌合させ
る。同時にケージ傾動アーム29の先端部をボールケージ
A2を当接させる。
続いて、傾動シリンダ装置24のロッド24aを伸長さ
せ、アーム23を介してケージ傾動駆動側プーリ20とイン
ナーレース傾動駆動側プーリ21とを回転させる。この回
転は、ベルト26および28を介してケージ傾動従動側プー
リ25とインナーレース傾動従動側プーリ27とに伝えられ
る。そして、本実施例では、ケージ傾動従動側プーリ25
の回転角は35゜になるように設定されており、インナー
レース傾動従動側プーリ27は70゜回転することになる。
この回転によりケージ傾動アーム29がγ=35゜の角度で
ボールケージA2を傾斜保持し、インナーレース傾動ユニ
ット31がθ=2×35゜=70゜の角度でインナーレースA3
を傾斜保持する。なお、インナーレース傾動ユニット31
にはニードルベアリング40を設けたため、インナーレー
スA3との相対運動を円滑にし耐摩耗性を向上させてい
る。また、アウターレースA1とボールケージA2およびイ
ンナーレースA3との間には、予めスチールボールA5を一
個組付けておく。
せ、アーム23を介してケージ傾動駆動側プーリ20とイン
ナーレース傾動駆動側プーリ21とを回転させる。この回
転は、ベルト26および28を介してケージ傾動従動側プー
リ25とインナーレース傾動従動側プーリ27とに伝えられ
る。そして、本実施例では、ケージ傾動従動側プーリ25
の回転角は35゜になるように設定されており、インナー
レース傾動従動側プーリ27は70゜回転することになる。
この回転によりケージ傾動アーム29がγ=35゜の角度で
ボールケージA2を傾斜保持し、インナーレース傾動ユニ
ット31がθ=2×35゜=70゜の角度でインナーレースA3
を傾斜保持する。なお、インナーレース傾動ユニット31
にはニードルベアリング40を設けたため、インナーレー
スA3との相対運動を円滑にし耐摩耗性を向上させてい
る。また、アウターレースA1とボールケージA2およびイ
ンナーレースA3との間には、予めスチールボールA5を一
個組付けておく。
ボールケージA2およびインナーレースA3をそれぞれ所
定の角度で傾斜保持することによりボールケージA2のケ
ージ窓A4が外部に露出する。ボール供給ユニット42のシ
リンダ装置43のロッド43aが伸長し、供給シュート45を
露出されたケージ窓A4まで前進させる。前進端まで進む
とシャッタ48と供給シュート45との間に溜まっていたス
チールボールA5が貫通孔47を通って供給シュート45内を
落下しケージ窓A4内に自重で落ち込む。この状態でモー
タ3を作動させ、チェーン12により主軸5を回転させる
と、アウターレースA1が1回転する間に順次ボールケー
ジA2のケージ窓A4が露出しスチールボールA5が次々に自
重で落ち込み組付けられる。
定の角度で傾斜保持することによりボールケージA2のケ
ージ窓A4が外部に露出する。ボール供給ユニット42のシ
リンダ装置43のロッド43aが伸長し、供給シュート45を
露出されたケージ窓A4まで前進させる。前進端まで進む
とシャッタ48と供給シュート45との間に溜まっていたス
チールボールA5が貫通孔47を通って供給シュート45内を
落下しケージ窓A4内に自重で落ち込む。この状態でモー
タ3を作動させ、チェーン12により主軸5を回転させる
と、アウターレースA1が1回転する間に順次ボールケー
ジA2のケージ窓A4が露出しスチールボールA5が次々に自
重で落ち込み組付けられる。
つづいて、第6図を用いて主軸の回転が停止させられ
た場合について説明する。
た場合について説明する。
正規に一回転して組付けが完了した場合には原位置確
認スイッチ52により確認されて組付完了サイン(SIG)
が出されモータ3を停止させる。
認スイッチ52により確認されて組付完了サイン(SIG)
が出されモータ3を停止させる。
回転途中でスチールボールA5の引掛かりで回転停止さ
せられると、過負荷検知ススイッチ53が停止を検知し、
検知サイン(SIG)を出すと同時に、電気制御部55がモ
ータ3に逆転・正転をくり返させる。そして、良品であ
れば引掛かりが戻り組付け継続される。一方、予め設定
されている回転(N回)の逆転・正転がくり返されると
モータ3が停止されて不良品のサイン(SIG)が出され
る。
せられると、過負荷検知ススイッチ53が停止を検知し、
検知サイン(SIG)を出すと同時に、電気制御部55がモ
ータ3に逆転・正転をくり返させる。そして、良品であ
れば引掛かりが戻り組付け継続される。一方、予め設定
されている回転(N回)の逆転・正転がくり返されると
モータ3が停止されて不良品のサイン(SIG)が出され
る。
以上のようにして、部品が良品であれば組付けが継続
され、不良品の場合には停止される。
され、不良品の場合には停止される。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように本発明の組付方法によれ
ば、短時間で所要数のボールを組込むことができて、生
産性が著しく向上し、しかも、特別の圧入装置が不要に
なって設備コストにかかる費用が著しく低減する。
ば、短時間で所要数のボールを組込むことができて、生
産性が著しく向上し、しかも、特別の圧入装置が不要に
なって設備コストにかかる費用が著しく低減する。
第1図は、本発明の実施例の縦断面図、 第2図は、第1図の作動状態を示す図、 第3図は、第2図の要部拡大図、 第4図は、第1図の装置で組付ける等速ボールジョイン
トの分解斜視図、 第5図(a)は、第4図の等速ボールジョイントの平面
図、 第5図は(b)は、第5図(a)のI−I線断面図、 第6図は、第1図の装置の作用を示すフローチャートで
ある。 3……モータ 54……過負荷検知装置 A1……アウタレース A5……ボール(スチールボール)
トの分解斜視図、 第5図(a)は、第4図の等速ボールジョイントの平面
図、 第5図は(b)は、第5図(a)のI−I線断面図、 第6図は、第1図の装置の作用を示すフローチャートで
ある。 3……モータ 54……過負荷検知装置 A1……アウタレース A5……ボール(スチールボール)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 義則 豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株 式会社内 (72)発明者 小野田 今朝男 豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株 式会社内 (72)発明者 北浦 和敏 豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株 式会社内 (72)発明者 岸川 明雄 豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株 式会社内 (72)発明者 上福元 等 東京都大田区下丸子2−13−1 三井精 機工業株式会社東京工場内 (56)参考文献 特開 昭57−114374(JP,A) 特開 昭62−37520(JP,A) 実開 昭60−17923(JP,U) 特公 昭56−22656(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】等速ボールジョイントのアウターレース内
のインナーレースおよびボールケージを、該アウターレ
ースの軸線に対してそれぞれ一定角度に傾けて保持する
と共に、これらの間にボールを一個組付けておき、アウ
ターレースを回転させながら、該アウターレースからボ
ールケージのケージ窓を順次露出させて、この露出する
ケージ窓に順次ボールを落し込み、所要数のボールを落
し込んだ後、アウターレースの回転を停止してインナー
レースおよびボールケージを該アウターレースの軸線に
沿う元の位置に戻すことを特徴とする等速ボールジョイ
ントの組付方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61137799A JP2579147B2 (ja) | 1986-06-13 | 1986-06-13 | 等速ボールジョイントの組付方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61137799A JP2579147B2 (ja) | 1986-06-13 | 1986-06-13 | 等速ボールジョイントの組付方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62297038A JPS62297038A (ja) | 1987-12-24 |
JP2579147B2 true JP2579147B2 (ja) | 1997-02-05 |
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-
1986
- 1986-06-13 JP JP61137799A patent/JP2579147B2/ja not_active Expired - Lifetime
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KR101340132B1 (ko) * | 2006-10-17 | 2014-01-03 | 두산인프라코어 주식회사 | 회전기구를 이용한 볼 베어링의 볼 세퍼레이터 조립장치 |
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JPS62297038A (ja) | 1987-12-24 |
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