JP2577626Y2 - 押し出し成形セメント板の取付用治具 - Google Patents

押し出し成形セメント板の取付用治具

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JP2577626Y2 JP1992091176U JP9117692U JP2577626Y2 JP 2577626 Y2 JP2577626 Y2 JP 2577626Y2 JP 1992091176 U JP1992091176 U JP 1992091176U JP 9117692 U JP9117692 U JP 9117692U JP 2577626 Y2 JP2577626 Y2 JP 2577626Y2
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孝 中尾
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株式会社日東
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、押し出し成形セメント
板の取付用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の外装材として用いられる押し出
し成形セメント板aは、図4(イ) に示すように長手方向
に沿って空洞部bが並設されており、これを施工現場で
取り付けるには通常鉄骨構造等の梁cに溶接されたアン
グルdに対し、Zクリップと称する板状のクリップ金具
eとボルトfと板状ナットgで締付固定する。即ち、押
し出し成形セメント板aの内面側に取付穴をあけ、図4
(ロ) のように前記空洞部bを利用して板状ナットgを端
部から挿入すると共に前記取付穴に見合う位置に保持
し、クリップ金具eの一端部をアングルdに当てて他端
部にあけられた穴から前記ボルトfを差し込んで押し出
し成形セメント板aの取付穴を貫通させると共に、前記
板状ナットgに螺合し、これを締め付けることにより押
し出し成形セメント板aをクリップ金具eと板状ナット
gとで挟着しアングルdに固定するようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のような押し出し
成形セメント板の取付工法によると、取付穴が押し出し
成形セメント板aの上端部(又は下端部)から近い位置
にある場合には、空洞部bに手指を差し込んで板状ナッ
トgを保持することができ、且つ板状ナットgのねじ穴
にボルトfを嵌め込む作業も比較的容易にできるが、取
付穴が押し出し成形セメント板aの上端部(又は下端
部)から遠い場合には、其処まで手指が届かないので板
状ナットgを挿入し保持することはできず、このため例
えば細長い板片等で板状ナットgを押えながらボルトf
を嵌め込むようにしているが、作業がし難く能率低下の
原因になっていた。
【0004】本考案は、このような従来の問題点を解決
するためになされ、押し出し成形セメント板の取付穴が
端部から遠い位置にあっても、板状ナットを空洞部内に
容易に挿入できると共に取付穴に合わせて確実に保持で
きるようにした、押し出し成形セメント板用の取付用治
具を提供することを課題としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を技術的に解決
するための手段として、本考案は、適宜の長さのロッド
と、このロッドの先端部に磁石を有するナット保持部と
を少なくとも備えたことを要旨とするものである。更
に、ナット保持部にナットを当接させるための受止板を
設けると共に、前記ロッドに摺動自在に嵌合し且つ任意
の位置で固定できる位置規制部材を設けたこと、前記ロ
ッドは長さ調整可能に形成し且つ端部に把手部を形成し
たことを要旨とするものである。
【0006】
【作 用】ナット保持部の磁石でナットを吸着保持した
状態で、ロッドの先端部を押し出し成形セメント板の端
部から空洞部内に挿入し、予め所定位置に固定した位置
規制部材を押し出し成形セメント板の端部面に当てれ
ば、ナットのねじ穴を押し出し成形セメント板に形成し
た取付穴に合わせることができ、しかもそのまま保持す
ることができる。従って、押し出し成形セメント板の取
付穴が端部より遠い位置にあって手指が届かなくても、
ナットをその取付穴に見合った位置に挿入し保持するこ
とができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
詳説する。図1において、1は適宜の長さに設定された
ロッドであり、先端部に板状ナット2を吸着保持するた
めの磁石3を有するナット保持部4が形成され、そのナ
ット保持部4には断面L型の受止板5が固定され、更に
ロッド1の他端部には把手部1aが形成されている。
【0008】6は位置規制部材であり、円筒部6aとそ
の端部に取り付けられた長方形のストッパ板6bとを有
し、前記ロッド1に摺動自在に嵌合され円筒部6aに設
けた蝶ねじ6cによりロッド1の任意箇所に固定できる
ようにしてある。
【0009】本考案に係る取付用治具は上記のように構
成され、前記板状ナット2をナット保持部4の磁石3に
吸着保持した状態で図1に示すように、押し出し成形セ
メント板7の端部から空洞部7a内に挿入し、予め適正
位置に設けられた取付穴7bに対して板状ナット2のね
じ穴2aを位置合わせして保持することができる。
【0010】図2はその作業の実例を示すもので、押し
出し成形セメント板7を外壁材として取り付ける場合で
あって、従来と同様に躯体側の鉄骨構造等の梁8に溶接
されたアングル9に対し、Zクリップと称する板状のク
リップ金具10と前記板状ナット2を用いてボルト11
で締付固定する。
【0011】即ち、前記板状ナット2をナット保持部4
の磁石3に吸着させてその上端部を受止板5に当接さ
せ、把手部1aを握ってロッド1の先端部を押し出し成
形セメント板7の上端部から空洞部7a内に挿入する
と、位置規制部材6のストッパ板6bが押し出し成形セ
メント板7の上端部に当接した時点でロッド1の挿入を
停止する。
【0012】この時、前記板状ナット2は押し出し成形
セメント板7の空洞部7aの内壁面にぴったり当接する
と共に、そのねじ穴2aと前記取付穴7bとが合致する
ようにしてある。この双方の穴の位置合わせのために、
前記位置規制部材6の固定位置を予め計測して設定して
あり、つまり板状ナット2のねじ穴2aの中心から位置
規制部材6のストッパ板6b迄の距離Lを、押し出し成
形セメント板7の取付穴7bの中心から上端部までの距
離に合わせてある。
【0013】この後、前記クリップ金具10の上端部を
アングル9に当てて下端部にあけられた穴10aを取付
穴7bに合わせて前記ボルト11を差し込めば前記板状
ナット2のねじ穴2aに螺合し、これを締め付けること
で押し出し成形セメント板7をクリップ金具10と板状
ナット2とで挟着してアングル9に固定することができ
る。ボルト11を締める際に、前記受止板5が板状ナッ
ト2の回り止め作用をなすので共回りせずにボルト11
を締め付け易い。
【0014】螺着後にナット保持部4を板状ナット2か
ら離せば、ロッド1を押し出し成形セメント板7の空洞
部7aから容易に引き出せる。このようにして、押し出
し成形セメント板7の上端部(通常は左右2箇所)を躯
体側に取り付けることができる。
【0015】図示は省略したが、押し出し成形セメント
板7の下端部の取り付けにおいても取付用治具を下端部
から空洞部7a内に挿入することにより全く同じ要領で
用いることができる。更に、押し出し成形セメント板7
が横向きに取り付けられることがあるが、このような場
合には左端部又は右端部から空洞部内に挿入することに
よって取付用治具の使用が可能である。
【0016】押し出し成形セメント板7の上下端部のみ
ならず中間部をも取り付ける場合にはロッド1の長さを
相当長くしなければならないが、このような場合には図
示は省略したがロッドの中間部を継ぎ足し可能にする
か、又は全体を伸縮出し入れ式にする等長さ調整可能に
形成することにより容易に対処することができる。
【0017】尚、把手部は例えば木製や合成樹脂製のも
のを別途に形成してロッドに取り付けるようにしても良
い。更に、ロッドは断面非円形にしたり或は板状にした
りすることも可能であり、それに応じてナット保持部や
受止板や位置規制部材の形状も適宜設計変更が可能であ
り、前記実施例のものに限定されるものではない。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
簡単な構成の取付用治具により押し出し成形セメント板
を取り付ける際に、ナットを空洞部内に容易に挿入でき
ると共に取付穴に位置合わせして確実に保持できるの
で、例え取付穴が端部から遠くに位置していても、クリ
ップ金具及びボルトを介しての取付作業が簡単にしかも
能率良く行うことができ、その実用的効果は極めて顕著
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】 取付用治具を用いて押し出し成形セメント板
の上端部を取り付ける状態を示す説明図である。
【図3】 同、取付後の状態図である。
【図4】 従来例を示すもので、(イ) は押し出し成形セ
メント板の取付状態を示す一部の斜視図、(ロ) はそのA
部の拡大図である。
【符号の説明】
1…ロッド 1a…把手部 2…板状ナット 2
a…ねじ穴 3…磁石 4…ナット保持部 5…
受止板 6…位置規制部材 6a…円筒部 6b…ストッパ板 6c…蝶ねじ 7…押し出し成
形セメント板 7a…空洞部 7b…取付穴 8
…梁 9…アングル 10…クリップ金具 11
…ボルト

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜の長さのロッドと、このロッドの先
    端部に磁石を有するナット保持部とを少なくとも備え
    た、押し出し成形セメント板の取付用治具。
  2. 【請求項2】 前記ナット保持部にナットを当接させる
    ための受止板を設けると共に、前記ロッドに摺動自在に
    嵌合し且つ任意の位置で固定できる位置規制部材を設け
    た、請求項1記載の押し出し成形セメント板の取付用治
    具。
  3. 【請求項3】 前記ロッドは長さ調整可能に形成し且つ
    端部に把手部を形成した、請求項1乃至2記載の押し出
    し成形セメント板の取付用治具。
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