JP2574936B2 - 液体送達器具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は液体送達器具に関し、特に、限定されるもの
ではないが、除草剤の送達に適した液体送達器具に関す
る。

（従来の技術） 異なる除草剤処方物は、異なる特性を有し、特に異な
る粘度を有する。従って、地上への散布のために除草剤
が調節器を通って散布用部材へ送られる場合、調節器を
通る流量は、使用される処方物に左右される。さらに、
実際の流量は器具の大きさに影響されやすいので、名目
上同一の流量となるよう設定されていても、流量は器具
によって異なる傾向がある。

最近の除草剤は非常に効果的であり、所望の効果とす
るために必要な除草剤は非常に少量である。このよう
に、効力および効率を最大にするために、除草剤送達量
は非常に正確に制御されなくてはならない。一般に、１
台の液体送達器具が特定の除草剤処方物と共に用いられ
る前に、調整テストが行われる。テストの間、器具の名
目上の流量は手動バルブで示される所望の流量に設定さ
れる。その後、操作者により測定される所定の長さの時
間、器具は操作され、その長さの時間に調整用容器に送
達された液体の量が用いられて、実際の流量が算出さ
れ、それから、それは所望の流量と比較される。その
後、名目上の流量設定は必要に応じて変更される。この
方法で使用される調整装置は欧州特許公開公報第029780
3号に開示されている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、この方法は、調整テストの継続時間が
操作者によって全面的に決定されるという欠点を有す
る。これの第１の欠点は、操作者が例えば１分という、
その後のテストの流量の算出が容易なテスト時間を選び
やすいという点である。しかしながら、そのようなテス
ト時間は他の理由で適切ではない。例えば、このテスト
時間中に流れる液体の量は少なすぎて正確に測定できな
いか、もしくは多すぎて調整用容器に入りきらないこと
もあり得る。第２の欠点は、時間がストップウォッチを
用いて操作者によって測定されなくてはならない点であ
る。このことは、テスト開始時に、操作者がストップウ
ォッチとハンドセット上のトリガーとを同時に操作しな
くてはならないこと、およびテスト終了時には正確な時
間で液体の送流を止めるためにハンドセットのトリガー
を操作することに十分集中しなくてはならないことを意
味する。

他の欠点は、操作者が、所定時間内に調整用容器に流
れ込む液体の量と、地上に散布する除草剤の所望の量と
を相関させなくてはならない点である。地上に散布する
除草剤の量を決めるためには、操作者は、スプレー幅と
スプレーする間の器具の移動速度との両方を考慮する必
要がある。これは、操作者に多大な負担をかけ、起こり
得る失敗の源を生ずる。

本発明は操作者がテスト時間を測る必要を取り除くこ
とにより行われる、より正確で信頼生のある調整のでき
る装置を提供するものである。

（課題を解決するための手段） 本発明の液体送達器具は、液体送達モードと調整モー
ドとが選択的に操作可能であり、電気回路と、該電気回
路の第１入力に液体が散布されるべき細長い地面の所望
の幅を示す入力信号を供給する手段と、該電気回路の第
２入力へ、液体が該器具中を送流させられたことを示す
信号を供給する手段と、該回路を操作の調整モードにセ
ットすることを可能にする手段と、を備え、（ａ）該液
体の送流が止められるべきであることを操作者に示すよ
う警告を発する、もしくは、（ｂ）該液体の送流を自動
的に中断する、のいずれかの出力信号が、第２入力で信
号を受け取った後、所定時間経過後に発せられ、該所定
時間は、第１入力で受け取った入力信号に基づいて算出
され、そのことにより上記目的が達成される。

また、液体送達器具であって、第１の入力と第２の入
力とを有する調整回路を備え、該第１の入力は、液体が
散布される細長い地面の所望の幅を示す入力信号を受け
取り、該第２の入力は、操作の調整モードにおいて、該
液体が該液体送達器具中を送流させられたことを示す信
号を受け取り、該第２の入力で信号が受け取られた後、
所定の時間経過後に出力信号が発生され、該所定の時間
は、該第１の入力で受け取られた該入力信号に基づいて
算出されても良い。

また、前記出力信号が、前記液体の送流が止められる
べきであることを操作者に示す可聴警告の形式をとって
も良い。

また、前記出力信号が、前記液体の送流を自動的に中
断する電気信号の形式をとっても良い。

また、液体送達器具であって、第１入力手段と、第２
入力手段と、第３入力手段と、可聴出力手段とを有する
電気回路を備え、該第１液体送達モードもしくは第２調
整モードのどちらかを示す信号が、該第１入力手段に送
られ得、所望のペース度数を示す信号が、該第２入力手
段に送られ得、該液体送達器具中に液体が送流させられ
たことを示す信号が、該第３入力手段に送られ得、該第
１入力手段に送られた信号が該第１液体送達モードを示
す場合に、該所望のペース度数を示す可聴出力が該可聴
出力手段から供給され、該第１入力手段に送られた信号
が該第２調整モードを示し、該第３入力手段に送られた
信号が、該液体送達器具中を該液体が送流させられたこ
とを示す場合に、該液体が該液体送達器具中を最初に送
流させられた後、所定の時間経過後に該可聴出力手段に
よって可聴出力が供給されても良い。

また、手で持つことができる液体送達器具であって、
液体の供給部に接続するために適合されたハンドセット
と、該液体送達器具が操作位置に持たれる場合、重力下
で該ハンドセットから該液体が中を流れ得るチューブに
よって、該ハンドセットに連結された散布用ヘッドと、
該散布用ヘッド上に設置され、該液体が散布され得る割
合を調節するための、手操作可能な流量調節器と、該ハ
ンドセットに一体化され、該散布用ヘッドへの該液体の
流れを許可し得るか、もしくは阻止し得るように用いら
れる、手操作可能なトリガーとを、さらに備えていても
良い。

また、手で持つことができる液体送達装置であって、
トリガーを具備し液体の供給部に接続するために適合さ
れたハンドセットと、中を液体が流れ得るチューブによ
って該ハンドセットに連結された散布用ヘッドと、電気
制御回路と、を備え、第１操作モードにおいて、該トリ
ガーが押されている限り、該液体は該散布用ヘッドに送
流させられるか、もしくは送流され得、第２操作モード
において、該トリガーが押されている所定の長さの時
間、該散布用ヘッドへ該液体が送流させられるか、もし
くは送流され得、該所定の時間の終わりには制御信号が
出力されても良い。

また、前記液体送達器具が操作位置にある場合、重力
下で前記ハンドセットから前記散布用ヘッドへ前記液体
が流れ得、該液体が散布され得る割合を調節するために
手操作可能な流量調節器をさらに具備し、該液体の送達
が止められるべきであるという指示をするために前記制
御信号が可聴出力に送られても良い。

また、前記液体を供給するための電気制御ポンプをさ
らに具備し、該ポンプからの該液体の送達を止めさせる
ように該ポンプへ前記制御信号が送られても良い。

また、前記制御回路が、前記所定の時間を通して、規
則正しい間隔をおいて可聴出力に複数の制御信号を送っ
ても良い。

本発明の第１の局面により、操作の調整モードにおい
て、液体が液体送達器具中を最初に送流させられる時間
を感知し、その後、所定の時間経過後に出力信号を発生
する調整回路を備える液体送達器具が提供される。この
出力信号は、液体の送流が止められるべきであることを
操作者に示す可聴警告の形式をとるか、もしくは液体の
送流を自動的に中断する電気信号の形式をとり得る。

欧州特許公開公報第0256744号は、操作の液体送達モ
ードの間に、器具の操作者の所望の歩行スピードを示す
ために電気信号が送られ得る電気回路を備える液体送達
器具を開示している。開示される装置においては、所望
の歩行スピードを得るために必要とされるペース度数
（pacing frequency）に応じた一定の頻度で、例えば毎
秒１トーン（one tone）で、操作者に可聴トーンを送る
ための出力手段が提供される。

本発明の第２の局面により、第１、第２および第３の
入力手段、および可聴出力手段を有する電気回路を備
え、第１液体送達モードもしくは第２調整モードのどち
らかを示す第１入力手段に信号が送られ得、所望のペー
ス度数を示す第２入力手段に信号が送られ得、器具中に
液体が送流されたことを示すために第３の入力手段に信
号が送られ得、第１入力手段に送られた信号が第１液体
送達モードを示す場合に、所望のペース度数を示す可聴
出力手段から可聴出力が送られ、および第１入力手段に
送られた信号が第２調整モードを示し、第３入力手段に
送られた信号が、器具中を液体が送流させられたことを
示す場合に、液体が器具中を最初に送流させられた後、
所定の時間に可聴出力手段によって可聴出力が送られる
液体送達器具が提供される。

前述のように、調整テストの時間は、テスト中に送流
する液体の量が正確に測定され得る程度に多く、調整用
容器の容量を越えない程度に少ない量となるような時間
であれば、都合がよい。種々の幅の細長い地面に液体を
送達することが可能な液体送達用の装置は公知である。
所望の幅は操作者により設定され、液体を散布する回転
ディスクの速さは所望の幅に従って設定される。もちろ
ん、より幅広い面積の地面にわたって液体が散布される
場合には、所望の液体の流量が幾分増大されることもあ
る。

本発明の第３の局面により、第１および第２の入力を
有する調整回路を備え、第１の入力は液体が散布される
細長い地面の所望の幅を示す入力信号を受け取り、第２
の入力は、操作の調整モードにおいて、液体が器具中を
送流させられたことを示す信号を受け取り、第２の入力
で信号が受け取られた後、所定の時間に出力信号が発生
され、所定の時間は第１の入力で受け取られた入力信号
に基づいて算出される液体送達器具が提供される。

本発明の全ての局面の好ましい実施例において、器具
は、ハンドセット、手操作可能な組み込み式トリガー、
および液体が中を通って流れ得るチューブによってハン
ドセットと連結され手操作可能な流量調節器を組み込ん
でいる散布用ヘッドを具備する。

細長い地面にスプレーする従来の手持ちスプレー器具
を使用する間によく起こる別の問題は、細長い地面に木
などの障害物があること、すなわち公知の器具は正確な
量の除草剤を障害物の根元のまわりの地面が受けること
を確実にしようとする操作者に何の援助も提供しないと
いうことである。

それゆえに、好ましくは、本発明の手持ち液体送達
は、トリガーを備え液体の供給部に接続されるハンドセ
ットと、液体が中を流れ得るチューブによってハンドセ
ットに連結される散布用ヘッドと、電気制御回路とを、
さらに備え、第１操作モードにおいて、トリガーが押さ
れている限り、液体は散布用ヘッドに送流させられるか
もしくは送流され得、第２操作モードにおいて、トリガ
ーが押されている所定の長さの時間、散布用ヘッドへ液
体が送流させられるかもしくは送流され得、所定の時間
の終了時には制御信号が出力される。

（作用） 請求項１記載の発明によれば、液体が散布されるべき
細い長い地面の所望の幅を示す入力信号が電気回路の第
１入力へ供給され、液体が器具中を送流させられたこと
を第２入力で信号として受け取った時点から、上記第１
入力での入力信号に基づいた所定時間後に、（ａ）該液
体の送流が止められるべきであることを操作者に示すよ
う警告を発するか、（ｂ）該液体の送流を自動的に中断
するか、の出力信号が発せられることにより、所望の幅
を有する地面に散布されるべき液体量の調整が、警告に
より操作者が手動で、もしくは自動的に行われる。

請求項２記載の発明によれば、上記請求項１記載の発
明と同様に、上記第２入力で信号として受け取った時点
から、上記第１入力での入力信号に基づいた所定時間後
に、出力信号によって所望の幅を有する地面に散布され
るべき液体量の調整が行われる。

さらに、請求項５記載の発明によれば、液体が液体送
達器具中を最初に送流させられた後、所定の時間経過後
に可聴出力手段によって可聴出力が供給されることによ
り、その音を聴いて調整テストを停止するための合図と
することができる。

（実施例） 本発明をさらによく理解するために、および本発明が
どのような効果をもたらし得るかを示すために、添付の
図面を参照して実施例により説明される。

第１図に示される器具は、手持ち除草剤送達装置、つ
まりランス（lance）を具備し、ランスは処理されるべ
き地面を歩く操作者により運ばれるものである。ランス
はトリガー３および適切な操作制御部４が設けられたハ
ンドセット２を具備する。チューブ６により構成される
硬質支持部材は、ハンドセット２から伸び、送達用ヘッ
ド８を支える。ヘッド８は回転ディスク10を駆動するた
めの電気モーターを収容する。ヘッド８はまた、ディス
ク10への除草剤の流量を制御するための測定用バルブ機
構（図示されない）を収容する。チューブ12は、除草剤
コンテナへの連結のためにハンドセット２から伸びてい
る。

第１図に示される器具の使用において、トリガー３の
作動によりハンドセット内のバルブ（図示されない）が
開き、チューブ12から送達用ヘッド８へと除草剤を送流
させる。また、マイクロスイッチ（図示されない）がト
リガー３の作動により操作され、電力がヘッド８内の電
気モーターに供給される。このように、除草剤は、チュ
ーブ12、ハンドセット２およびチューブ６を通ってヘッ
ド８へ流れる。除草剤は、ヘッド８から、測定用バルブ
機構を介して回転ディスク10へ、制御された割合で流れ
る。回転ディスク10は遠心力により除草剤を放出し、地
面に落ちる小滴を形成する。欧州特許公開公報第011071
3号に開示されるように、ディスク10が回転する速さ、
およびこれにより処理され得る細長い地面の幅は、変更
可能である。操作者は所望のスプレー幅を設定するため
に制御部４のうち適切な１つを用い、それによりディス
クの速さは必要に応じて制御される。

第２図に概略的に示されるような電気回路が器具の内
部に設置され、所望の機能を与えるために設けられる。
制御回路21はハンドセット２内に設置され、電気モータ
ー22に連結される。電気モーター22は、ヘッド８内に設
置され、ディスク10を回転させ得るようにディスク10に
連結される。入力23,24と、スイッチ27により入力26a,2
6b,26c,26dに選択的に接続されるもう１つの入力25とが
制御回路21に接続される。出力28も制御回路21に接続さ
れる 入力23は、制御部４のうちの１つから入力信号を供給
され、それを用いて操作者はスプレーされるべき所望の
幅を設定する。入力24は、ヘッド８内のモーターを制御
するマイクロスイッチのような、トリガー３が押されて
いるかどうかを感知できるように位置されるセンサから
信号を送られる。第３の入力25は回転スイッチ27に接続
される。スイッチ27は、入力26a,26b,26c,26dに対応す
る選択可能な複数の第２位置を有する。スイッチ27が、
これらのうち第１位置の26aにセットされるとき、器具
は調整モードに設定され、適切な信号が回路21に送られ
る。第２位置26b,26c,26dのそれぞれは、操作者により
設定される所望の歩行スピード（例えば、操作者の歩行
が早い場合には操作者とともに器具が早く移動するスピ
ード、または操作者の歩行が遅い場合には操作者ととも
に器具が遅く移動するスピード）に対応し、スイッチ27
がこれらの位置の１つにセットされると、器具は液体送
達モードに設定され、上記所望の歩行スピード（器具が
地面を移動するスピード）に応じた信号が制御回路21へ
送られる。出力28は可聴トーン発生装置に接続され、以
下に説明される可聴トーンを発生することが必要な場合
には、制御回路21から出力28に信号が送られる。

器具を最初に用いる時、操作者はスプレーしたいと思
う地面の所望の幅を指示するために制御部４のうち適切
な１つを用いる。対応する入力信号が制御回路21へ送ら
れる。その後、操作者はヘッド８内に設けられ液体の流
れを制限するバルブを手で調節する。それから、例えば
欧州特許公開公報第0297803号に開示されるように、ヘ
ッド８を覆って置かれる調整用容器を用いて調整テスト
が行われる。器具を調整モードに設定するために、回転
スイッチ27は操作者により第１位置26aにセットされ
る。その後、液体がコンテナからチューブ12およびチュ
ーブ６を通ってヘッド８へ流れるように、トリガー３が
押される。信号が入力24から制御回路21へ送られ、トリ
ガーが押されたことを示すと、制御回路21内部のタイマ
ー回路が調整テストの継続時間のためにセットされた所
定の長さの時間をカウントダウンし始める。この所定の
時間が長すぎるか、もしくは短すぎる場合には、問題が
起きる。なぜならば、流れる液体の量が少なすぎて正確
に測定できないか、もしくは調整用容器の量に対して多
すぎるからである。従って、所定の時間の長さが、予測
される液体の流量に何らかの関係を持つように、所定の
時間の長さが算出されることができると都合がよい。好
ましい実施例において、入力23から送られるスプレー幅
を示す信号によって、所定の時間の長さが変化し得るの
で、該信号は予測される液体の流量に何らかの関係を持
つようにされる。もちろん、より幅広い地面がスプレー
される時には、必要に応じて液体の流量を増大すること
もあり得、また、好ましい実施例において、テスト期間
として使用される所定の時間は、一般に、所望のスプレ
ー幅が増大するにつれて減少する。しかしながら、この
減少が正確に反比例するわけではないということは、有
利であると考えられる。なぜなら、この関係が仮に正確
に反比例する場合には、スプレー幅の２倍は、調整テス
トで使用される所定時間の半分になるが、調整テスト中
の調整用容器にある液体量は、実際は装置の調整に依存
し減少し得るからである。従って、調整テストの所定時
間での減少と、所望とされるスプレー幅での増加との間
の関係は、スプレー幅での増加は調整テストの間集めら
れるべきと予測される液体の容積の若干の増加になるよ
うに調整される。このように、例えば、所望のスプレー
幅、およびそれにより所望の液体流量が４倍に増加する
と、調整テストの継続期間は２分の１に減少され得る。

他のアプローチでは、どの所望の流量に対しても、調
整テストの間に等量の液体が流れるように、所望の流量
に基づいて所定の時間を選択する。

所定の時間が終わりに近づくと、出力28へ送られる信
号により可聴信号が発せられる。可聴信号は、短い２つ
のトーンにより構成され、所定の時間が終了する前には
それぞれ２秒と１秒であり、所定の時間が過ぎると長い
トーンが発される。これは、トリガーを操作者が解放
し、それによりテストを止めるための信号である。

また、制御回路21から出力28へ送られる信号はバルブ
に送られ得、それにより所定時間の終了後、自動的に液
体の送流を中断させ得る。

調整テストが終了すると、所定時間の間に送達された
液体の量が測定され、実際の流量が所望の流量と比較さ
れる。これらの量が異なる場合、ヘッド８のバルブは手
で調節されることができ、実際の流量をできるだけ所望
の流量に確実に近づけるためにさらに調整テストが行わ
れ得る。バルブの調節により、流量が設定されると、回
転スイッチ27が液体送達の間に操作者が維持したい所望
の歩行スピードにセットされる。その後、欧州特許公開
公報第0256744号に開示されるように、入力24からの信
号が回路21に送られると、操作者が所望の歩行スピード
を維持しやすくするために、規則正しい可聴出力が供給
される。

このように、本発明の器具は、補助の入力制御部もし
くは複雑な補助回路の使用を必要とせずに、操作者によ
り調整テストが正確に行われることを容易にする。

調整テストが完了すると、器具は操作モードに設定さ
れる。第１操作モードにおいては、トリガー３が押され
ると液体が流れ始め、トリガーが解放されるまで流れ続
ける。第２操作モードはスプレーされる範囲にある木な
どの障害物の周りをスプレーするためのものである。そ
のような障害物に到達すると、回転スイッチ27は第２操
作モードに器具を設定するために用いられる。その後、
入力23、24は障害物の大きさに応じて設定された入力を
送るために使用される。操作を容易にするために、使用
者は、小、中および大などの３つの大きさから選ぶこと
もあり得る。好ましくは、使用者にスプレーされる液体
の所望の散布量を指示させる。しかしながら、器具は、
木の根元の周りなどの比較的起こる頻度の高い場合を想
定して、除草剤の平均に近い散布量を前もってプログラ
ムされ得る。

その後、トリガー３が押されると、液体はハンドセッ
ト２を通って送達用ヘッド８へ、散布量によって決まる
割合で、障害物の大きさに応じて設定された所定時間の
間流れる。所定の長さの時間が終了すると、制御信号
が、可聴出力が発生される出力28に送られ、スプレーが
止められるべきことを示す。さらに正確には、等間隔の
４つの可聴トーンが発生され得、それにより使用者は、
第１のトーンの前に障害物の周囲の４分の１、第１と第
２のトーンとの間に４分の１というようにスプレーされ
るべきことを知る。この特長はまた、液体がポンプから
供給されるスプレー器具にも包含され得る。そのような
器具では、所定時間の終了時の制御信号は、その代わり
に、ポンプに送られ、自動的に供給を中断する。そのよ
うな器具においても、所用時間の４分の１が経過する毎
に可聴トーンが送られ得る。

このように、器具は、使用者が供給される散布量の正
確さを損なわずに木などの障害物の周りをスプレーする
ことを可能にする。

（効果） 請求項１記載の発明によれば、液体が散布されるべき
細い長い地面の所望の幅を示す入力信号が電気回路の第
１入力へ供給され、液体が器具中を送流させられたこと
を第２入力で信号として受け取った時点から、上記第１
入力での入力信号に基づいた所定時間後に、（ａ）該液
体の送流が止められるべきであることを操作者に示すよ
う警告を発するか、（ｂ）該液体の送流を自動的に中断
するかの出力信号が発せられるので、所望の幅を有する
地面に散布されるべき液体量の調整が、警告により、も
しくは自動的に行われ、操作者がテスト時間を測る必要
がなく、所望の幅を有する地面に散布されるべき液体量
を正確にかつ信頼性よく調整できる。

請求項２記載の発明によれば、上記請求項１記載の発
明と同様に、上記第２入力で信号として受け取った時点
から、上記第１入力での入力信号に基づいた所定時間後
に、何らかの出力信号が発せられるので、上記と同様な
効果がある。

さらに、請求項５記載の発明によれば、液体が液体送
達器具中を最初に送流させられた後、所定の時間経過後
に可聴出力手段によって可聴出力が供給されるので、そ
の音を聴いて調整テストを停止するための合図とするこ
とができ、操作者がテスト時間を測る必要がなく、所望
の幅を有する地面に散布されるべき液体量を正確にかつ
信頼性よく調整できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の液体送達器具を示す斜視図である。 第２図は、第１図に示される液体送達器具のための制御
回路の概略ブロック図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−44830（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−27662（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−161326（ＪＰ，Ｕ)

Claims (10)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】液体送達モードと調整モードとが選択的に
   操作可能な液体送達器具であって、 電気回路（21）と、該電気回路の第１入力（23）に、液
   体が散布されるべき細長い地面の所望の幅を示す入力信
   号を供給する手段と、 該電気回路の第２入力（24）へ、液体が該器具に送流さ
   せられたことを示す信号を供給する手段と、 該回路を操作の調整モードにセットすることを可能にす
   る手段（25、26）と、を備え、 （ａ）該液体の送流が止められるべきであることを操作
   者に示すよう警告を発するか、（ｂ）該液体の送流を自
   動的に中断すること、のいずれかの出力信号が、第２入
   力で信号を受け取った後、所定時間で発せられ、 該所定時間は、第１入力で受け取った入力信号に基づい
   て算出される、液体送達器具。
2. 【請求項２】液体送達器具であって、 第１の入力と第２の入力とを有する調整回路を備え、 該第１の入力は、液体が散布される細長い地面の所望の
   幅を示す入力信号を受け取り、 該第２の入力は、操作の調整モードにおいて、該液体が
   該液体送達器具中を送流させられたことを示す信号を受
   け取り、 該第２の入力で信号が受け取られた後、所定の時間経過
   後に出力信号が発生され、 該所定の時間は、該第１の入力で受け取られた該入力信
   号に基づいて算出される、 液体送達器具。
3. 【請求項３】前記出力信号が、前記液体の送流が止めら
   れるべきであることを操作者に示す可聴警告の形式をと
   る、請求項１または２に記載の液体送達器具。
4. 【請求項４】前記出力信号が、前記液体の送流を自動的
   に中断する電気信号の形式をとる、請求項１または２に
   記載の液体送達器具。
5. 【請求項５】液体送達器具であって、 第１入力手段と、第２入力手段と、第３入力手段と、可
   聴出力手段とを有する電気回路を備え、 該第１液体送達モードもしくは第２調整モードのどちら
   かを示す信号が、該第１入力手段に送られ得、 所望のペース度数を示す信号が、該第２入力手段に送ら
   れ得、 該液体送達器具中に液体が送流させられたことを示す信
   号が、該第３入力手段に送られ得、 該第１入力手段に送られた信号が該第１液体送達モード
   を示す場合に、該所望のペース度数を示す可聴出力が該
   可聴出力手段から供給され、 該第１入力手段に送られた信号が該第２調整モードを示
   し、該第３入力手段に送られた信号が、該液体送達器具
   中を該液体が送流させられたことを示す場合に、該液体
   が該液体送達器具中を最初に送流させられた後、所定の
   時間経過後に該可聴出力手段によって可聴出力が供給さ
   れる、 液体送達器具。
6. 【請求項６】手で持つことができる液体送達器具であっ
   て、 液体の供給部に接続するために適合されたハンドセット
   と、 該液体送達器具が操作位置に持たれる場合、重力下で該
   ハンドセットから該液体が中を流れ得るチューブによっ
   て、該ハンドセットに連結された散布用ヘッドと、 該散布用ヘッド上に設置され、該液体が散布され得る割
   合を調節するための、手操作可能な流量調節器と、 該ハンドセットに一体化され、該散布用ヘッドへの該液
   体の流れを許可し得るか、もしくは阻止し得るように用
   いられる、手操作可能なトリガーとを、さらに備える、
   前記請求項１〜５のいずれかに記載の液体送達器具。
7. 【請求項７】手で持つことができる液体送達器具であっ
   て、 トリガーを具備し液体の供給部に接続するために適合さ
   れたハンドセットと、 中を液体が流れ得るチューブによって該ハンドセットに
   連結された散布用ヘッドと、 電気制御回路と、を備え、 第１操作モードにおいて、該トリガーが押されている限
   り、該液体は該散布用ヘッドに送流させられるか、もし
   くは送流され得、 第２操作モードにおいて、該トリガーが押されている所
   定の長さの時間、該散布用ヘッドへ該液体が送流させら
   れるか、もしくは送流され得、該所定の時間の終わりに
   は制御信号が出力される、 前記請求項１〜６のいずれかに記載の液体送達器具。
8. 【請求項８】前記液体送達器具が操作位置にある場合、
   重力下で前記ハンドセットから前記散布用ヘッドへ前記
   液体が流れ得、 該液体が散布され得る割合を調節するために手操作可能
   な流量調節器をさらに具備し、 該液体の送達が止められるべきであるという指示をする
   ために前記制御信号が可聴出力に送られる、請求項７に
   記載の液体送達器具。
9. 【請求項９】前記液体を供給するための電気制御ポンプ
   をさらに具備し、該ポンプからの該液体の送達を止めさ
   せるように該ポンプへ前記制御信号が送られる、請求項
   ７に記載の器具。
10. 【請求項１０】前記制御回路が、前記所定の時間を通し
    て、規則正しい間隔をおいて可聴出力に複数の制御信号
    を送る、請求項７、８または９に記載の器具。