JP2574217B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2574217B2
JP2574217B2 JP59206979A JP20697984A JP2574217B2 JP 2574217 B2 JP2574217 B2 JP 2574217B2 JP 59206979 A JP59206979 A JP 59206979A JP 20697984 A JP20697984 A JP 20697984A JP 2574217 B2 JP2574217 B2 JP 2574217B2
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正敏 和田
徹男 坂井
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OKUNO SEIYAKU KOGYO KK
Japan Broadcasting Corp
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OKUNO SEIYAKU KOGYO KK
Nippon Hoso Kyokai NHK
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この本発明は、周囲光の反射防止の効率が高く、かつ
高コントラストの得られる画像表示装置に関わるもので
ある。
(従来の技術) 一般に、陰極線管表示装置、放電表示パネル、低速電
子線螢光表示パネルなどの各種の表示装置において、表
示のコントラストを高めるためには、表示の輝度を増大
させるとともに、表示面の反射率を低下させるという二
つの手法がとられている。
後者の表示面の反射率を下げる手法としては、従来、 (i)吸収型のニユートラルデンシテイ(ND)フイルタ
ーを使用する。
(ii)表示面をなすガラス材にNd2O3などの希土類元素
を添加する。
(iii)表示素子をなす螢光体に顔料を混入する。
(iv)表示素子における螢光体以外の部分に黒色の物質
を被着させる。
(v)顔料を粒子状のまま螢光体の前面に付着させフイ
ルターとする。
などがあり、さらに本出願人らが出願した特開昭59−
36280号公報「表示装置」がある。上記公報において
は、第2図(a),(b)に示した放電表示パネルのご
とく、それぞれ異なる複類種類の表示素子を組合わせて
なる表示装置において、表示素子がそれぞれ発する色光
を、その色光を透過させるほぼ透明な無機ガラス素材よ
りなる光学フイルターを適用して、コントラストを4〜
6倍程度改善し、フイルター適用による輝度の低下は20
%程度に押えている。
第2図において、(b)は上記放電表示パネル要部部
分平面図、(a)は平面図X1−X2における断面図であ
る。
またさらに本願人らが昭和59年7月13日に出願した特
願昭59−144112号「ガス放電型表示パネル」において
は、第3図(a),(b)に示すように、表示装置を構
成する発光セルの一部に反射効率の高い白色反射面を適
用し、セルで発光した色光を有効に前面ガラス板に導
き、表示装置の観視方向からみた発光効率を上昇させ表
示装置のコントラストを改善している。
第3図において、(b)は、要部部分平面図、(a)
はその断面図である。
(発明が解決しようとする問題点) 上記従来例の諸改善により、特に特開昭59−36280号
公報および特願昭59−144112号明細書に記述されている
改善策により、表示装置の表示コントラストは初期のも
のに比しかなり改善されてきたが、今回提案する発明は
さらにその表示コントラストを高めんとするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明表示装置は、同一平
面上に多数の発光セルがマトリックス状に配置された発
光素子において、当該素子の観視側前面板に、前記発光
セルが発する光を観視側前面に出射せしめるため、各発
光セルそれぞれに対応して設けられた1つの開口部と、
前記観視側前面板の大部分に、前記開口部を除いて、観
視側前面板に到来した周囲光を吸収する光吸収材とを配
設するとともに、前記光吸収材の裏側をも含むそれら発
光セルの内面の大部分に、前記発光セルからの発光を反
射させ、前記発光を積分球的原理で前記開口部を介して
観視側前面に出射させるための反射材を配設したことを
特徴とするものである。
(作用) 本発明の作用について実施例1を参照してその原理的
構成を説明する。
第1図に本発明実施例1の放電型表示パネルの部分平
面図およびその断面図を示す。前面板FGには、観視側か
らみて放電セルの大部分をおおう形で黒色材料BMが付着
される。その上に、陰極Cを含む陰極母線CBを付着させ
る。次にC部分だけを放電セル側に露出させ白壁材料WW
を付着させる。白土手WBは前面板または背面板のいずれ
を基板にして作りつけてもよい。背面板RG上には陰極A
を含む陽極母線ABを付着させる。セル内部ではさらにA
部分を除いてWWを付着させ、その上に螢光体Phを付着さ
せる。
陰極C−陽極A間で起つた放電により発生した紫外線
で螢光体Phを発光させる。この発光した光は開口部OPを
通つて直接外部の観視側に出るものもあるが、セル内部
の白壁面のWWや白土手面WBで反射し、さらにまた螢光体
Phで反射して外部に出て行く。セル内部の白壁面WWや白
土手面WBでの反射率が十分高ければ内部での光の損失は
少なく、積分球と同じ原理で多重反射して発光した螢光
体の光は開口部OPを通つて大部分が観視側に出て行く。
一方外来光のうち黒色材料BMに当る光はそこで吸収さ
れる。また開口部OPにはいつた光は、前述の原理でほぼ
反射される。従つて外来光の反射率は、黒色材料BMおよ
び開口部OPの占める面積をそれぞれSBMおよびSOPとすれ
ばSOP/(SBM+SOP)で与えられ、開口部OPの占める面積を
極力小さくすればこれを10%程度にでき、従来の約60%
に比しこの面でも改善がはかれる。
なお、SOP/(SBM+SOP)は容易に4%以下にすることが
でき、その場合の発光出力は10%程度低下するだけであ
つた。
(実施例) 本発明の放電型表示パネルへの適用の実施例1につい
てはすでに(作用)の項で述べた。この場合螢光体の塗
布場所は、第1図のごとく背面板RG側だけでなく、前面
板FG側の白壁WW面の上にさらに付着させてもよい。螢光
体自体も白色塗料として可視光を反射させるので、新た
に追加した螢光体で可視光に変換された分だけ発光出力
は増える。白壁材料WWなしに蛍光体を直接塗布してもよ
いが、少し厚くつける必要がある。また白土手WBの壁面
に蛍光体を付着させればなお効率は上昇する。
第1図に示した実施例1において、放電型表示パネル
が赤、緑、青等の単色、あるいは複数色の発光セルで構
成される場合には、各セルの開口OP部分にその色光セル
に適合したフイルターを第4図第2の実施例のごとく設
置すればよい。具体的には本願人らが出願した特開昭59
−36280号公報または特願昭59−125016号、特願昭59−1
25017号、特願昭59−125018号各明細書記載の各色光用
無機素材光学フイルターを設置すればよい。この適用に
よりその相乗効果により周囲光の観視側への反射率はさ
らに減少する。第4図には赤用セルの断面のみその代表
例として示してあるから3色表示の場合緑色セル、青色
セルを順次に並べるには従来例の第2図に従えばよい。
次にガス直接可視光発光を用いるものを第3の実施例
として第5図に示す。この場合蛍光体が不要となり、ほ
とんどが単色となるから、フイルターを併用するときは
OP部分だけでなく全体に一色のフイルターをつけてもよ
い。FGの外側でもよいし、FGそのものにフイルター特性
を持たせてもよい。
以上ガス放電型パネルについての他の構造例は、ほと
んどのものが使用できる。特に陰極面積を小さくしたも
のは、内部の光吸収が少ないので有効である。放電型パ
ネルの放電形式が直流型であるか交流型であるかを問わ
ないのは勿論である。蛍光体の塗布場所も他の場所でも
よい。
第6図は本発明の陰極線管(CRT)への応用として第
4の実施例を示している。第6図はCRT表示面の1ドツ
トの拡大図で、ALはアルミバツクをCGは透明セルガラス
を示している。走査電子ビームによつて発光した螢光体
Phからの光は、放電表示パネルの放電セルと同様OP部を
通つて外部にでる。ガス空間部が透明ガラスで充填され
ている所が異る点である。開口部OPあるいはセルガラス
部CGにフイルター特性を持たせればさらに反射率は改善
される。
その他低速電子線を利用した表示装置も、ほぼ同様の
形で利用できる。またエレクトロルミネセンス(FL)な
どの発光素子を用いたものにも適用できることはいうま
でもない。
また、その他の表示装置においても第6図の方法が適
用できる。なお、発光体自身が電球のように剛体ででき
ていれば、第6図CGの部分は、真空や気体またはプラス
チツクなどの透明材でもよい。
正反対の対策として無反射コーテイングやノングレア
処理も併用すると有効である。
第7図は土手部分WBに丸みを持たせて、隅の部分の光
損失を減らした例である。この場合前面板を基板として
その上にWBを順次形成する必要がある。背面板をもこの
ように球形にすれば、隅部分の光の損失がさらに減じて
積分球のような機能に近付き効率は上昇する。
さらにまたこれまでの例では開口部は一つであつたが
これは複数個あつてもよい。開口部の全面積さえ小さけ
れば反射率を十分小さくできるからである。開口部が複
数個あると、等価的に光ドツト間隔が小さくなつてドツ
ト妨害は減少する。
また開口部の位置はセルの中央部とは限らない。隅の
方においてもよい。
次に製作材料および製作手順についてのべる。
第1図を例にとつて説明する。前面ガラス板FG上に、
黒色光吸収材BMの材料となる黒ガラスペーストを印刷焼
成する。次に陰極C、陰極母線CBとして適当な材料たと
えばNiペーストを印刷焼成する。さらに白壁材料WWおよ
び白土手WBを印刷焼成する。ここに用いる白ガラス材料
については、先に出願した特願昭59−144112号明細書に
示した、黒色顔料を含まない屈折率n0の透明ガラス20%
以上と、n0とは異なる屈折率n1の透明な材料の粉末1種
類以上5〜80%を含んだガラス材を用いる。
背面ガラス板には、まず陽極A、陽極母線ABをたとえ
ばNiペーストを印刷焼成して形成する。その上に白壁材
料WWを印刷焼成し、さらに螢光体Phを印刷焼成する。
以上述べた方法は、主に印刷法について示したが、蒸
着、スパツタなどの付着法やフオトエツチングを組合わ
せてそれに適した材料を使用して製作できることはいう
までもない。
陰極線管の応用では、白壁WW、白土手WBの材料はガラ
スに限らない。絶縁物でなくても導体でもよい。白壁WW
として、たとえば、Ag,Alなどの反射率の高いものを用
いることもできる。
(発明の効果) 以上本発明表示装置は、各セルの観視側表面がほとん
ど黒でおおわれているので反射率が低い。しかも内部の
光はほとんど損失なく外部に出射するから高いコントラ
ストが得られる。
さらに色フイルターを付加したものは、相乗効果によ
つて反射率はさらに減じコントラストは向上する。
本発明はガス放電型表示パネルに対して有効である
が、その他陰極線管など種々の表示装置に広く適用でき
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)および(b)は本発明第1の実施例放電パ
ネルの要部部分平面図および断面図、 第2図,第3図はそれぞれ従来例1および2の放電パネ
ル要部の部分断面図(a)およびその平面図(b)、 第4図は本発明第1の実施例に色フイルターを付加した
第2の実施例要部部分断面図、 第5図は本発明をガス直接可視光発光パネルに適用した
第3の実施例要部断面図、 第6図は本発明を陰極線管に適用した第4の実施例表示
面の要部部分拡大断面図、 第7図は第1図図示の一変形例パネルの要部部分断面図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 徹男 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭58−36781(JP,U) 実開 昭58−168779(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一平面上に多数の発光セルがマトリック
    ス状に配置された発光素子において、当該素子の観視側
    前面板に、前記発光セルが発する光を観視側前面に出射
    せしめるため、各発光セルそれぞれに対応して設けられ
    た1つの開口部と、前記観視側前面板の大部分に、前記
    開口部を除いて、観視側前面板に到来した周囲光を吸収
    する光吸収材とを配設するとともに、前記光吸収材の裏
    側をも含むそれら発光セルの内面の大部分に、前記発光
    セルからの発光を反射させ、前記発光を積分球的原理で
    前記開口部を介して観視側前面に出射させるための反射
    材を配設したことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】各前記発光セルそれぞれに対応して設けら
    れた1つの開口部のそれぞれに、各前記発光セルの各々
    が発する色光に対応する色フィルターを配設したことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の表示装置。
JP59206979A 1984-07-13 1984-10-04 表示装置 Expired - Lifetime JP2574217B2 (ja)

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EP85108718A EP0168790B1 (en) 1984-07-13 1985-07-12 Display device
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5836781U (ja) * 1981-08-31 1983-03-10 シャープ株式会社 表示装置
JPS58168779U (ja) * 1982-05-04 1983-11-10 三菱電機株式会社 表示装置

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